JPS63176773A

JPS63176773A - ステアリングホイ−ル

Info

Publication number: JPS63176773A
Application number: JP718187A
Authority: JP
Inventors: Tetsuji Endo; 哲司遠藤; Kazuyoshi Nishijima; 和由西嶋; Yoshiaki Sano; 義明佐野
Original assignee: Nihon Plast Co Ltd
Current assignee: Nihon Plast Co Ltd
Priority date: 1987-01-14
Filing date: 1987-01-14
Publication date: 1988-07-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、自動車などに用いられるステアリングホイー
ルに係り、とくに、リム部に間する。

（従来の技術）従来・ステアリングホイールのリム部としては、たとえ
ば特開昭５８−２２７５４号公報に示されているように
、円環状のリム芯金にこのリム芯金を覆う合成樹脂製リ
ム本体を一体的に成形した構造のものが知られている。

すなわち、このリム本体は、リム芯金をリム金型にセッ
トした状態で、注型成形、射出成形または反応射出成形
により成形されていた。しかしながら、上記従来の構造
では、ステアリングホイールの外径またはスポーク部の
位置の違いなど形状、種類の違いに応じて、それぞれ専
用のリム金型を用いなければならず、しかも、これらリ
ム金型は大型のものなので、コストが高くなっていた。

また、従来、たとえば実開昭５７−１０９６９号公報に
示されているように、リム本体を内外２層に形成して、
内層を外層よりも硬質にすることにより、把持性を向上
させたステアリングホイールも知られている。そして、
従来のこの種のステアリングホイールにおいては、リム
本体の内層と外層とが別の成形型によりそれぞれ成形さ
れていたため、成形型にかかる費用が高くなるとともに
、成形工数も多くなっていた。

（発明が解決しようとする問題点）上述のように、従来のステアリングホイールでは、リム
本体をたとえば射出成形により成形していたため、コス
トがかさみ、また、リム本体を２層に形成する場合、内
層と外層とを別の成形型により成形していたため、さら
にコストがかさむ問題があった。

本発明は、このような問題点を解決しようとするもので
、把持性が良好であるとともに製造が容易で安価なステ
アリングホイールを提供することを目的とするものであ
る。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段）本発明は、ボス部１を中央部に有しリム部２を周辺部に
有するとともにこれらボス部１とリム部２とを繋ぐスポ
ーク部３を有し、上記リム部２はリム芯金４を軟質材か
らなるリム本体５により覆ってなるステアリングホイー
ルにおいて、上記リム芯金４は断面非円形状とし、上記
リム本体５は押出成形により形成され上記リム芯金４が
嵌合される嵌合溝１１を内部に有するとともにこの嵌合
溝１１から表面に至り上記リム芯金４を挿通可能なスリ
ット１２を有し、かつ、上記リム本体５は２■押出成形
により内外２層に形成され内層５ａを外層５ｂよりも硬
質にしたものである。

（作用）本発明のステアリングホイールでは、リム本体５を軟質
材により２重押出成形して、外層５ｂとこの外層５ｂよ
り硬質な内層５ａとの２層に形成するとともに、リム本
体５内に嵌合溝１１とこの嵌合溝１１から表面に至るス
リット１２とを形成する。そして、リム本体５に対して
回らないように断面非円形状に形成されたリム芯金４を
、スリット１２を介して嵌合溝１１に嵌合する。そうし
て、リム本体５の内！！Ｉ５ａを比較的硬質とし外１！
！１５ｂを比較的軟質とすることにより、リム芯金４と
リム本体５との固定の確実性を損うことなく、リム部２
の把持性を高めている。これとともに、リム本体５の内
１ｊ５ａと外層５ｂとが２ｖ押出成形により一体的に形
成されていることにより、内Ｗｉ５ａに対する外層５ｂ
の空転も防止される。

（実施例）以下、本発明のステアリングホイールの一実施例を第１
図ないし第４図に基づいて説明する。

このステアリングホイールは、第３図に示すように、ボ
ス部１を中央部に有し、円環状のリム部２を周辺部に有
しているとともに、これらボス部１とリム部２とを繋ぐ
スポーク部３を有している。そして、上記リム部２は、
第１図、第２図および第４図に示すように、円環状のリ
ム芯金４を有しているとともに、このリム芯金４を全周
に亘って覆う軟質材からなるリム本体５を有している。

上記リム芯金４は、内周側（第１図および第２図におい
て左側）を開口した断面はぼコ字形状に形成されている
。そして、第２図に示すように、このリム芯金４の内周
側の面に、上記スポーク部３を構成するスポーク芯金６
の先端が抵抗溶接などにより固着されている。

上記リム本体５は、後述のように２手押出成形により内
外２層に成形され、断面の外周形状がほぼ長円形状にな
っている。そして、内層５ａが比較的硬質たとえばＪＩ
Ｓｌｉｉｌ！度で６０°くらいになっており、外層５ｂ
が比較的軟質たとえばＪＩＳ硬度で４０°くらいになっ
ている。また、このリム本体５の内部には、その内層５
ａ内に上記リム芯金４が嵌合される断面はぼ長方形状の
嵌合？７ｉ１１が形成されているとともに、この嵌合溝
１１からリム本体５の内周表面に至る拡開可能なスリッ
ト１２が形成されている。さらに、このスリット１２の
一部には、上記スポーク芯金６が嵌合される切欠部１３
が切り欠き形成されている。

そうして、上記リム芯金４は、上記スリット１２を挿通
させて、上記嵌合溝１１に嵌合し、これとともに、上記
スポーク芯金６は、スリット１２の一部の切欠部１３に
嵌合する。このとき、スリット１２はリム本体５の可撓
性により弾性的に拡開させる。

この状ｆｆｆｌで、リム芯金４は断面コ字形状となって
いるので、このリム芯金４に対してリム本体５が回り止
めされる。

さらに、上述のようにしてリム芯金４を組込んだリム本
体５の表面に、天然皮革または合成皮革などからなる被
覆体２０が被着されている。この被覆体２０は、たとえ
ば、リム本体５の外周側から被せ、このリム本体５の内
周側において縫合する。

この状態で、リム本体５のスリット１２の拡開が防止さ
れる。

なお、これに加えて、接着剤によりスリット１２を接合
してもよい。また、必要なければ、被覆体２０は省いて
もよい。

上記構成によれば、リム芯金４の嵌合溝１１を有するリ
ム本体５の内層５ａを比較的硬質とし、外層５ｂを比較
的軟質としたので、リム芯金４とリム本体５との固定の
確実性を損うことなく、握った際の感触をソフトなもの
とすることができる。しかも、内１３５ａと外１５ｂと
は、２重押出成形により一体的に形成されているから、
たとえば外層５ｂの硬度をＪＩＳ硬度で６０°以下とし
ても、この外［５ｂが内ｉ５ａに対して空転することは
ない。

また、リム本体５を押出成形で成形するので、リム金型
を必要としないとともに、安価にできる。

もちろん、上述のように、２１押出成形により、リム本
体５を２層にすることも容易である。さらに、押出成形
することにより、異なるリム金型を用いることなく、リ
ム部２の太さや柔かさの違いに容易に対応でき、リム部
２に豐冨なバリエーションをもたせることができる。

つぎに、本発明の他の実施例を説明する。

第５図に示す実施例では、リム本体５の内層５ａの嵌合
溝１１の内周側の面の上縁部および下縁部に、断面はぼ
コ字形状のリム芯金４の画先端縁部が嵌合される凹溝２
１が形成されている。口のｆｉ造によれば、リム芯金４
に対するリム本体５の固定状態をより確実なものとでき
る。しかも、上記凹溝２１は、押出成形時に容易に形成
することができる。

さらに、第６図に示す実施例では、リム本体５の外層５
ｂの厚肉部に、その艮手力向に連続する９洞２２が形成
されている。この構造によれば、ソフトな感触を得るこ
とができるとともに、軽伍化できる。しかも、上記空洞
２２は、押出成形時に容易に形成できる。

また、上記各実施例では、リム芯金４が断面はぼコ字形
状となっていたが、リム芯金４の断面形状は、コ字形状
に限定されるものではなく、第７図に示すように、コ字
形の画先端部を相対向する方向へ屈曲させた形状として
もよく、第８図に示すように、半円弧状、または、第９
図に示すように、はぼＣ字形状にしてもよい。また、断
面はぼ」−字形状、断面はぼＸ字形状、断面はぼ８字形
状、断面はぼＬ字形状、断面はぼ２字形状、あるいは断
面はぼ８字形状にしてもよい。また、断面はぼ四角形状
、断面はぼ五角形状などを含めて、断面はぼ多角形状、
断面はぼ星型などにしてもよい。またリム芯金４は、断
面円形の円環を複数本接合した形状、断面円形の円環の
表面に突条を有する形状、断面平板状の円環としてもよ
い。さらに、断面波形の板状としてもよいし、第１０図
に示すように、断面はぼコ字形状かつ波形としてもよい
。

要は、断面非円形状となっていればよく、リム芯金４に
対してリム本体５を回り止めできればよい。

さらに、第１１図に示すように、リム芯金４とスポーク
芯金６とを一体にしてもよい。

つぎに、上記リム本体５の成形について説明する。

このリム本体５を成形する軟質材としては、たとえば、
ポリエステルエラストマー、ポリ塩化ビニール、ナイロ
ンなどの軟質合成樹脂、あるいは、合成ゴム、天然ゴム
、シリコンゴムなどのゴムを用いる。

第１２図に示・すように、一対の押出９３２６．２７か
ら、リム本体５の内１１５ａおよび外ｉ５ｂを成形する
溶融した材料がダイ２８．２９に供給される。このグイ
２８．２９内には、第１５図に示すコマ３０が、第１３
図に示すように、ねじ３１または溶接などにょり固定さ
れており、上記ダイ２８．２９を介することにより、材
料は第１４図に示す所定の断面形状のリム本体５となっ
て押出されていく。そして、第１２図に示すように、押
出されたリム本体５は、引取機３２を介して巻取機３３
のドラム３４に巻回されつつ、水槽３５内の冷却水３６
により冷部される。つぎに、第１６図に示すように、ド
ラム３４にコイルリング状に巻回されたリム本体５を１
周毎に切断して、第１７図に示すような円環状のリム本
体５とする。

上記引取機３２は、第１８図に示すように、回行する上
下一対の無端体３８．３９を有しており、これら無端体
３８．３９は、第１９図にも示すように、リム本体５に
嵌合される横断面はぼ半円形状の型溝４０．４１を形成
した複数の送り体４２．４３を有している。ここで、上
側の送り休４２の型溝４０の底面は縦断面直線状とする
が、一方、下側の送り休４３の型溝４１の底面は縦断面
波状としてもよい。そうすれば、引取機３２を通すのに
伴って、リム本体５の下側には、上記下側の送り休４３
の型溝４１により、握り用の凹凸部４４が形成される。

すなわち、押出成形の工程中、握り用の凹凸部４４を容
易に形成できる。

〔発明の効果〕本発明によれば、リム本体を押出成形したので、製造に
あたって、リム金型を必要とせず、安価にできるととも
に、リム部の太さや柔かさの違いにも容易に対応でき、
また、リム本体を２層にして、内層を比較的硬質とし外
層を比較的軟質としたので、リム芯金とリム本体との固
定の確実性を損うことなく、握った際の感触をソフトな
ものとすることができ、しかも、リム本体は２重押出成
形により２層にしたので、容易かつ安価に２層にできる
とともに、外層をかなり軟質にしても、この外層の内層
に対する空転を防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のステアリングホイールの一実施例を示
す第３図のＩ−Ｉ断面図、第２図は第３図の■−■断面
図、第３図はそのステアリングホイールの平面図、第４
図はその一部を切り欠いた側面図、第５図および第６図
は本発明の他の実施例をそれぞれ示す断面図、第７図な
いし第１１図は本発明のさらに他の実施例をそれぞれ示
すリム芯金の断面図、第１２図は本発明のステアリング
ホイールのリム本体の成形に用いる成形装置の説明側面
図、第１３図はそのダイの断面図、第１４図はそのダイ
の正面図、第１５図はそのコマの斜視図、第１６図は上
記成形装置のドラムに巻回されたリム本体の斜視図、第
１７図はその１周分に切断されたリム本体の斜視図、第
１８図は上記成形装置の引取機の側面図、第１９図は第
１８図の順−順断面図である。１・・ボス部、２・・リム部、３・・スポーク部、４・
・リム芯金、５・・リム本体、５ａ・・内層、５ｂ・・
外層、１１・・嵌合溝、１２・・スリット。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ボス部を中央部に有しリム部を周辺部に有すると
ともにこれらボス部とリム部とを繋ぐスポーク部を有し
、上記リム部はリム芯金を軟質材からなるリム本体によ
り覆ってなるステアリングホイールにおいて、上記リム芯金は断面非円形状とし、上記リム本体は上記
リム芯金が嵌合される嵌合溝を内部に有するとともにこ
の嵌合溝から表面に至り上記リム芯金を挿通可能なスリ
ットを有し、かつ、上記リム本体は２重押出成形により
内外２層に形成され内層を外層よりも硬質にしたことを
特徴とするステアリングホイール。