JPH07121297B2 - 雀球遊技機の自動配牌装置 - Google Patents

雀球遊技機の自動配牌装置

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JPH07121297B2
JPH07121297B2 JP18758893A JP18758893A JPH07121297B2 JP H07121297 B2 JPH07121297 B2 JP H07121297B2 JP 18758893 A JP18758893 A JP 18758893A JP 18758893 A JP18758893 A JP 18758893A JP H07121297 B2 JPH07121297 B2 JP H07121297B2
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道子 松元
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Fuji Shoji Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雀球遊技機の自動配牌
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の雀球遊技機には、特公平3−79
032号公報に記載のように、障害釘等を有する遊技盤
の中央部に画像表示装置を設け、この画像表示装置にゲ
ームに必要な所定の表示を表示するようにしたものがあ
る。
【0003】この雀球遊技機は、遊技盤の下部に、例え
ば27個の入球口を横一列状に配置し、1ゲーム当たり
14個の遊技球を遊技盤の盤面上に発射して、その遊技
球が27個の入球口の何れかに入球した時に、その入球
口に対応する牌の図柄を画像表示装置の表示画面上の手
牌表示部に表示させて、雀球遊技でいう配牌をしてい
る。
【0004】そして、この配牌後、手牌表示部の手牌か
ら遊技者が不要と思う不要牌を予め定められた回数(例
えば10回)まで切り捨て、再度、遊技球を発射するこ
とにより、所定の組み合わせ(上がり役)を完成させ、
その組み合わせ(上がり役)が完成した時に、その成立
難度に応じて得点を計上し、得点に応じたコインを払い
出すようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来の雀球遊
技機は、麻雀遊技でいう配牌を得るために、ゲームスタ
ート時点で14個の遊技球を発射させ、その14個の遊
技球を全て発射し終わることにより配牌の状態を得てい
る。
【0006】しかし、この方法では、14個の遊技球を
全て盤面上に打ち出し、各遊技球が何れかの入球口に入
り終わるまでには、相当の時間を費やすため、1ゲーム
当たりの遊技時間が必然的に長くなり、単位時間当たり
のゲーム回数も当然少なくなる。従って、遊技店側では
売り上げの向上を図ることが非常に困難であり、また遊
技者にとっても、時間ばかりを要し、スピード性に欠け
るため、面白味のないゲームとなっている。
【0007】更に、従来の配牌方法では、パチンコ機、
アレンジボール機、パチスロ機にみられるような、遊技
者に有利な状態(大当たり、ボーナス等)を予め自動的
に出現させることはできない。即ち、特定状態となった
時、例えば、その特定状態から数ゲーム間は、遊技者に
とって有利な配牌(例えば、既に刻子、順子等が幾つか
でき上がっており、1つ切り捨てただけでテンパイ状態
になる)を自動的に出現させる等して、遊技者にとって
興味をそそられるようなゲームにすることができないと
いう問題がある。
【0008】本発明は、かかる従来の課題に鑑み、1ゲ
ーム当たりの遊技時間を短縮でき、稼働率の向上が可能
になると共に、遊技者にとっても興味あふれたゲームを
行い得るようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技盤4 に画像表示装置29を配置すると共に、この
画像表示装置29の表示画面31上に、ゲームに必要な所要
の表示を表示させる制御装置43を備えた雀球遊技機にお
いて、ゲームスタート状態で表示画面31の手牌表示部36
に自動的に牌を表示させる自動配牌手段44を制御装置43
に設けたものである。
【0010】請求項2に記載の本発明は、遊技盤4 に画
像表示装置29を配置すると共に、この画像表示装置29の
表示画面31上に、ゲームに必要な所要の表示を表示させ
る制御装置43を備えた雀球遊技機において、ゲームスタ
ート状態となった時に、表示画面31の手牌表示部36に全
ての牌を略同時に自動的に表示させる自動配牌手段44を
制御装置43に設けたものである。
【0011】請求項3に記載の本発明は、遊技盤4 に画
像表示装置29を配置すると共に、この画像表示装置29の
表示画面31上に、ゲームに必要な所要の表示を表示させ
る制御装置43を備えた雀球遊技機において、ゲームスタ
ート状態となった時に、表示画面31の手牌表示部36に一
端側から所要数づつの牌を順次自動的に表示させる自動
配牌手段44を制御装置43に設けたものである。
【0012】請求項4に記載の本発明は、遊技盤4 に画
像表示装置29を配置すると共に、この画像表示装置29の
表示画面31上に、ゲームに必要な所要の表示を表示させ
る制御装置43を備えた雀球遊技機において、配牌スイッ
チ55を設け、ゲームスタート状態後に配牌スイッチ55を
操作した時に、表示画面31の手牌表示部36に全ての牌を
略同時に自動的に表示させる自動配牌手段44を制御装置
43に設けたものである。
【0013】請求項5に記載の本発明は、遊技盤4 に画
像表示装置29を配置すると共に、この画像表示装置29の
表示画面31上に、ゲームに必要な所要の表示を表示させ
る制御装置43を備えた雀球遊技機において、配牌スイッ
チ55を設け、ゲームスタート状態後に配牌スイッチ55を
操作する度に、表示画面31の手牌表示部36に一端側から
所要数づつの牌を順次自動的に表示させる自動配牌手段
44を制御装置43に設けたものである。
【0014】請求項6に記載の本発明は、請求項1乃至
5の何れかに記載の発明において、配牌前に手牌表示部
36の各牌の図柄を目視可能な程度で変動させる図柄変動
手段55を設け、配牌時に手牌表示部36の図柄の変動を停
止させて表示するようにしたものである。
【0015】
【作用】請求項1に記載の本発明では、ゲームスタート
状態になると、制御装置43の自動配牌手段44が働き、画
像表示装置29の表示画面31上の配牌表示部36に自動的に
牌を表示して配牌する。このため発射装置20による配牌
操作が不要である。
【0016】また請求項2に記載の本発明では、ゲーム
スタート状態となった時に、制御装置43の自動配牌手段
44が働き、表示画面31の手牌表示部36に全ての牌を略同
時に自動的に表示して配牌する。このため発射装置20に
よる配牌操作が不要である。
【0017】更に、請求項3に記載の本発明では、ゲー
ムスタート状態となった時に、制御装置43の自動配牌手
段44が働き、表示画面31の手牌表示部36に一端側から所
要数づつの牌を順次自動的に表示して配牌する。このた
め発射装置20による配牌操作が不要であると共に、一端
側から所要数づつの牌を順次配牌するので、遊技者に対
して配牌状態に期待感を抱かせることができる。。
【0018】また請求項4に記載の本発明では、ゲーム
スタート状態後に配牌スイッチ55を操作した時に、制御
装置43の自動配牌手段44が働き、表示画面31の手牌表示
部36に全ての牌を略同時に自動的に表示して配牌する。
このため単一の配牌スイッチ55を操作するだけで自動配
牌が可能である。このため遊技者が自動配牌に関与でき
る。
【0019】請求項5に記載の本発明では、ゲームスタ
ート状態後に配牌スイッチ55を操作する度に、制御装置
43の自動配牌手段44が働き、表示画面31の手牌表示部36
に一端側から所要数づつの牌を順次自動的に表示して配
牌する。このため遊技者が自動配牌に関与できると同時
に、そのタイミングを選択できる。
【0020】更に、請求項6に記載の本発明では、配牌
前に図柄変動手段55により手牌表示部36の各牌の図柄を
目視可能な程度で変動させておき、自動配牌手段44によ
る配牌時に、手牌表示部36の図柄の変動を停止させるこ
とにより配牌する。このため遊技者に対して配牌状態に
期待感を抱かせることができる。。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図2及び図3は、雀球遊技機の前面枠1 側を示
し、図2は正面図、図3は背面図である。図4は前面枠
1 を開閉自在に支持する機枠2 側の正面図である。図2
の前面枠1 において、3 はガラス窓、4 は遊技盤で、こ
れらは前面枠1 の上部に配置され、また遊技盤4 は前面
枠1 に裏側から着脱自在に装着されている。
【0022】遊技盤4 には、図5に示すように、中央部
に表示窓5 が形成されると共に、ガイドレール6 、障害
釘7 等が設けられている。この遊技盤4 には下部に横一
列に18個、また左右両側の下部に斜め方向に夫々3
個、更に上部側の中央及び左右に各1個づつ合計27個
の入球口8 が配置されている。なお、各入球口8 には、
それに対応して27種類の牌の図柄が付されている。
【0023】前面枠1 の上下中央部には、ジョイスティ
ックレバー9 、スタートスイッチ10、清算スイッチ11、
コイン投入口12、カード残金表示部13等が設けられてい
る。前面枠1 の下部には、コイン払い出し口14、コイン
受け皿15及び発射ハンドル16が設けられている。
【0024】図3において、17は集球ケースで、遊技盤
4 の各入球口8 に入った遊技球を集めて下部の待機通路
18へと案内するように、遊技盤4 の裏側に装着されてい
る。集球ケース17には、27個の各入球口8 に入った遊
技球を夫々検出するように27個の入球スイッチ19が設
けられている。
【0025】20は遊技球を発射する発射装置で、発射ハ
ンドル16を操作した時に、発射モーター21が作動して、
待機通路18から発射部22に供給された1個の遊技球を打
撃鎚23により打撃しガイドレール6 に沿って発射するよ
うになっている。24はコイン選別機で、コイン投入口12
から投入されたコインの正偽を選別するためのものであ
る。25はスピーカである。
【0026】図4において、機枠2 は矩形枠状に構成さ
れ、その上下中間部に、左右の枠材26を連結するように
補強板27が設けられている。また機枠2 の一側部には、
前面枠1 を開閉自在に枢支するヒンジ28が上下に設けら
れている。29は液晶型の画像表示装置、30は制御基板
で、これらは補強板27上に取り付けれている。画像表示
装置29は、機枠2 に枢着された前面枠1 を閉じた時に、
その表示画面31が遊技盤4 の表示窓5 に対応するように
なっている。
【0027】32はホッパータンク、33はコイン払い出し
装置、34はコインタンクで、これらは機枠2 の下部材35
上に設けられている。ホッパータンク32はコイン選別機
24を通過した正コインを受け入れるようになっており、
またコイン払い出し装置33は、ホッパータンク32内のコ
インをコイン払い出し口14へと払い出すようになってい
る。コインタンク34はホッパータンク32からオーバーフ
ローしたコインを受けるためのものである。
【0028】画像表示装置29の表示画面31には、図6の
(A)に示すように、手牌表示部36、捨て牌表示部37、
ドラ牌表示部38、裏ドラ表示部39、場風表示部40、コイ
ン貯留枚数表示部41、得点表示部42が設けられ、また中
央部の空白部に上がり役、その他のゲームに必要な各種
表示を随時表示するようになっている。
【0029】図1は制御系を示し、43はゲームの制御動
作を司る制御装置(以下,CPUという)で、ゲームの
進行に伴って手牌、捨て牌、ドラ牌等のゲーム進行表
示、及びゲーム終了時の手牌によっては上がり役、得点
等のゲーム終了表示等を画像表示装置29の表示画面31上
の各表示部36〜42に表示するようにCPU等により構成
されており、制御基板30に組み込まれている。
【0030】CPU43には、ゲームスタート状態で画像
表示装置29の表示画面31の手牌表示部36に自動的に配牌
する自動配牌手段44が設けられている。そして、この自
動配牌手段44は乱数発生部45、配牌抽出用データ参照部
46、配牌データ格納部47等から構成されている。
【0031】CPU43には、スタートスイッチ10、清算
スイッチ11、コイン検出スイッチ48、入球スイッチ19、
切牌選択スイッチ49,50 、切牌決定スイッチ51、リーチ
スイッチ53等の入力用スイッチが接続されると共に、発
射装置20、スピーカ25、画像表示装置29、コイン払い出
し装置33等が接続されている。
【0032】スタートスイッチ10はゲームスタート時に
操作するもので、このスタートスイッチ10を押すと、C
PU43の自動配牌手段44が働き、一定時間(1〜3秒程
度)経過後に、画像表示装置29の表示画面引上の手配表
示部36に、左から順に一定の時間間隔(0.3 〜0.5 秒程
度)で以って4個、4個、4個、2個づつ順次自動的に
配牌するようになっている。
【0033】切牌選択スイッチ49,50 はジョイスティッ
クレバー9 を左右方向に操作した時にオンして、表示画
面31の手牌表示部36の各手牌表示位置の下側に表示され
たカーソルを左右に移動させるようになっている。切牌
決定スイッチ51はジョイスティックレバー9 を下方に操
作した時にオンし、カーソルにより指示された手牌表示
位置の手牌を切り捨てるようになっている。リーススイ
ッチ53はジョイスティックレバー9 を上方に操作した時
に、リーチをかけるようになっている。52は入出力回路
である。
【0034】次に上記構成における動作を、図7及び図
8のフローチャートを参照しながら説明する。ゲームス
タートに際しては、先ずコイン投入口12にコインを投入
する。このコインはコイン選別機24で正偽を選別され、
正コインであればコイン検出スイッチ48がオンし、CP
U43にコイン投入信号を送る。
【0035】そして、CPU43からの出力によって画像
表示装置29のコイン貯留枚数表示部41に投入コインの貯
留枚数が表示される等、ゲーム開始可能な状態になる。
なお、コインは最大50枚まで貯留でき、それ以上投入
されたコインは、コイン払い出し装置33により返却され
る。
【0036】そこで、次にスタートスイッチ10を押す
と、CPU43にスタート信号が送られるので、CPU43
がゲームスタートを判別し(ステップS1)、コイン貯
留枚数表示部41のコイン数が1減算されると共に、CP
U43からの出力により画像表示装置29の表示画面31上に
ゲームスタート状態が表示され(ステップS2)、CP
U43の自動配牌手段44により配牌表示処理がなされる
(ステップS3)。
【0037】画像表示装置29の表示画面31には、ステッ
プS2で図6の(A)に示すように、場風表示部40、ド
ラ牌表示部38等に夫々の表示が現われ、また手牌表示部
36には、14個の牌表示位置に牌が裏返った状態で表示
される。そして、この状態から一定時間経過すると、ス
テップS3の配牌表示処理によって左から順に自動的に
配牌されて行く。
【0038】この配牌表示処理は、図8のタイムチャー
トに示すような順序でなされる。即ち、CPU43にスタ
ート信号が入ると、配牌抽出用データ、配牌表示データ
及び格納位置データの全てを全てクリアする初期設定が
なされる(ステップS4)。そして、乱数発生部45で発
生する1〜27までの27種類の乱数を適宜タイミング
で入力し(ステップS5)、配牌抽出用データ参照部46
でその乱数値により該当する配牌抽出用データを参照す
る(ステップS6)。
【0039】この時、その配牌抽出用データが既に4個
抽出されているか否かを判断する(ステップS7)。こ
れは、麻雀遊技に使用される同一種牌が4枚しかないの
で、それに合わせるためである。既に4個の配牌抽出用
データが抽出されていれば、再度乱数を入力し(ステッ
プS5)、同様の処理を行う。
【0040】未だ4個の配牌抽出用データが抽出されて
いなければ、その配牌抽出用データに1を加算した後
(ステップS8)、格納位置データより、格納する配牌
表示データの位置を決定し(ステップS9)、乱数値に
より得られた配牌データを配牌データ格納部47の該当す
る配牌表示データへ格納する(ステップS10)。
【0041】そして、この格納位置データに1を加算し
た後(ステップS11)、14個の配牌データが決定した
か否かを判断し(ステップS12)、14個の配牌データ
を全て格納し終わるまで同様の処理を続行し、全ての配
牌データを配牌データ格納部47に格納して終了する。
【0042】このような配牌表示処理がCPU43の自動
配牌手段44によってなされると、表示画面の手牌表示部
36の各牌表示位置に裏返った状態で表示されていた各牌
が、図6の(B)〜(E)に示すように、左から順に一
定時間(0.3 〜0.5 秒程度)の間隔で4個、4個、4
個、2個と表返った状態となり、遊技者に配牌が確認で
きるようになる。
【0043】そして、最後の2個の牌表示位置の牌が表
返った後、一定時間(0.5 秒〜1 秒程度)経過すると、
図6の(F)に示す如く、遊技者が上がり役を作り易い
ように、各牌表示位置の牌を一定の規則性を持たせた順
序に並び変える。なお、各牌表示位置に表示される牌の
図柄は、遊技盤4 の各入球口8 に対応した27種類であ
って、同図柄は最大4個までとなっている。
【0044】次にCPU43で不要牌の切り直しが可能か
否かを判別し(ステップS13)、切り直し可能であれ
ば、切り直しするか否かを判定する(ステップS14)。
この時、遊技者がジョイスティックレバー9 を左右方向
に操作すると、切牌選択スイッチ49又は50がオンし、手
牌表示部36の牌表示位置の下側のカーソルが左右に移動
するので、そのカーソルを不要牌の下側に合わせた後、
ジョイスティックレバー9 を下方に操作して切牌決定ス
イッチ51をオンさせる。するとCPU43に牌決定信号が
入力し、不要牌を切り捨てて切り直し処理に移る。(ス
テップS15)。
【0045】切牌決定スイッチ51がオンすると、その途
端に発射装置20が作動可能な状態となり、待機通路18の
遊技球の1個が発射装置20に供給され、発射ハンドル16
の操作によって遊技盤4 の盤面上に発射される。発射さ
れた遊技球は、遊技盤4 の盤面上を落下し、27個の入
球口8 の何れかに入球し、その入球口8 に該当する図柄
が麻雀遊技でいうツモ牌となって、手牌表示部36のツモ
牌表示位置36a に表示される。なお、この切り直しは、
1ゲームにつき10回までである。
【0046】ステップS13で切り直し不能と判断する
か、又はステップS14で切り直しなしと判断すれば、上
がり判定に移行し(ステップS16)、上がり役の有無を
確認する(ステップS17)。そして、上がり役が形成さ
れていれば、役判定を行い(ステップS18)、入賞得点
を算出すると共に、その得点からコインの払い出し枚数
を求め(ステップS19)、画像表示装置29の表示画面31
の中央部に上がり役を表示すると共に、得点表示部42に
入賞得点を表示する。そして、コイン払い出し処理また
は貯留枚数への加算処理を行い(ステップS20)、1ゲ
ームが終了する。
【0047】なお、上がり役及び得点は、次の通りであ
る。即ち、国土無双、九連宝燈、大三元、四喜和、字一
色、清老頭及び四槓子は10点、二盃口、四暗刻、純全
帯公及び清一色は3点、小三元、七対子、全帯公及び一
気通貫は2点、断公九、平和、一盃口、三暗刻、混一色
及び平上りは1点である。ただし、1ゲームの最高合計
得点は10点である。
【0048】ゲーム終了後、遊技者がスタートスイッチ
10を選択した場合、入賞得点から1を減算した数がコイ
ン貯留数表示部41の表示に加算され、再度、スタート状
態となる。また清算スイッチ11を選択した場合には、入
賞得点とコイン貯留数表示部41の枚数との加算分のコイ
ンがコイン払い出し装置33により払い出される。
【0049】なお、自動配牌手段44は、上記実施例に示
すものの他、次のように構成することもできる。即ち、
自動配牌手段44は、ゲームスタート状態から一定時間
(1〜3秒程度)経過した後、手牌表示部36の14個の
牌表示位置に全ての牌を一気に表示するように構成して
も良い。この場合には、配牌時間を更に短縮することが
でき、より迅速にゲームをすることが可能である。
【0050】また図9に示すように、別に配牌スイッチ
55を設けておき、ゲームスタート状態になった後、遊技
者が配牌スイッチ55を操作した時に、自動配牌手段44が
働いて手牌表示部36の14個の牌表示位置に全ての牌を
一気に表示させるようにしても良い。このようにすれ
ば、配牌の開始を遊技者が決定できる。
【0051】更に、図9において、ゲームスタート状態
になった後、遊技者が配牌スイッチ55を操作する度に、
自動配牌手段44が働いて手牌表示部36の14個の牌表示
位置に、左側から4個、4個、4個、2個の順で表示す
る等、一端側から所要数づつの牌を順次自動的に表示す
るようにしても良い。この場合には、配牌の開始を遊技
者が決定できると共に、次に何が配牌されるか等、遊技
者に対して配牌に対する期待感を抱かせることができ
る。
【0052】以上の場合、配牌前には各牌表示位置の牌
は全て裏返しになった状態で表示されていることを前提
としているが、図10に示すように、配牌前に手牌表示
部36の14個の牌表示位置の牌の図柄を目視により確認
できる程度の速度で変動させる図柄変動手段55を設け、
ゲームスタート状態になった後、配牌前に手牌表示部36
の各牌表示位置の図柄を図柄変動手段55により変動させ
ておき、その変動状態から図柄を前述のようにして停止
させることにより配牌するようにしても良い。このよう
にすれば、配牌前の変動図柄が目視可能であるため、遊
技者の配牌に対する期待感が更に向上し、非常に興味に
あふれたゲームとなる。
【0053】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、ゲー
ムスタート状態で表示画面31の手牌表示部36に自動的に
牌を表示させる自動配牌手段44を制御装置43に設けてい
るので、従来の発射装置を操作して配牌する場合に比べ
て、その配牌に要する時間を大幅に短縮できる。このた
め1ゲーム当たりの遊技時間が短くなり、単位時間当た
りのゲーム回数も当然多くなる。
【0054】従って、遊技店側では稼働率が向上し売上
げの増加を図ることができ、また遊技者にとっても迅速
にゲームを進めることができる。しかも自動配牌するこ
とによって、遊技者に有利な状態を予め自動的に出現さ
せることができるので、ゲームを迅速に進め得ることと
相俟って、遊技者にとっても非常に興味にあふれたゲー
ムとなる。
【0055】また請求項2に記載の本発明によれば、ゲ
ームスタート状態となった時に、表示画面31の手牌表示
部36に全ての牌を略同時に自動的に表示させる自動配牌
手段44を制御装置43に設けているため、その配牌に要す
る時間を更に短縮できる。
【0056】更に、請求項3に記載の本発明によれば、
ゲームスタート状態となった時に、表示画面31の手牌表
示部36に一端側から所要数づつの牌を順次自動的に表示
させる自動配牌手段44を制御装置43に設けているので、
配牌に要する時間を短縮できると共に、次に何が配牌さ
れるか等と、遊技者に対して配牌に対する期待感を抱か
せることができる。
【0057】また請求項4に記載の本発明によれば、配
牌スイッチ55を設け、ゲームスタート状態後に配牌スイ
ッチ55を操作した時に、表示画面31の手牌表示部36に全
ての牌を略同時に自動的に表示させる自動配牌手段44を
制御装置43に設けているので、配牌に要する時間を短縮
できると共に、配牌の開始を遊技者が決定できる利点が
ある。
【0058】請求項5に記載の本発明によれば、配牌ス
イッチ55を設け、ゲームスタート状態後に配牌スイッチ
55を操作する度に、表示画面31の手牌表示部36に一端側
から所要数づつの牌を順次自動的に表示させる自動配牌
手段44を制御装置43に設けているので、配牌に要する時
間を短縮できると共に、配牌の開始を遊技者が決定で
き、しかも次に何が配牌されるか等と、遊技者に対して
配牌に対する期待感を抱かせることができる。
【0059】また請求項6に記載の本発明によれば、請
求項1乃至5の何れかに記載の発明において、配牌前に
手牌表示部36の各牌の図柄を目視可能な程度で変動させ
る図柄変動手段55を設け、配牌時に手牌表示部36の図柄
の変動を停止させて表示するようにしており、配牌前の
変動図柄が目視できるので、遊技者の配牌に対する期待
感が更に向上し、非常に興味にあふれたゲームとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す制御系のブロック図で
ある。
【図2】本発明の一実施例を示す前面枠側の正面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例を示す前面枠側の背面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例を示す機枠側の正面図であ
る。
【図5】本発明の一実施例を示す遊技盤の正面図であ
る。
【図6】本発明の一実施例を示す配牌状態の説明図で
る。
【図7】本発明の一実施例を示すタイムチャートであ
る。
【図8】本発明の一実施例を示すタイムチャートであ
る。
【図9】本発明の他の実施例を示すブロック図である。
【図10】本発明の更に他の実施例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 前面枠 2 機枠 4 遊技盤 29 画像表示装置 31 表示画面 36 手牌表示部 43 制御装置 44 自動配牌手段 55 図柄変動手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤(4) に画像表示装置(29)を配置す
    ると共に、この画像表示装置(29)の表示画面(31)上に、
    ゲームに必要な所要の表示を表示させる制御装置(43)を
    備えた雀球遊技機において、ゲームスタート状態で表示
    画面(31)の手牌表示部(36)に自動的に牌を表示させる自
    動配牌手段(44)を制御装置(43)に設けたことを特徴とす
    る雀球遊技機の自動配牌装置。
  2. 【請求項2】 遊技盤(4) に画像表示装置(29)を配置す
    ると共に、この画像表示装置(29)の表示画面(31)上に、
    ゲームに必要な所要の表示を表示させる制御装置(43)を
    備えた雀球遊技機において、ゲームスタート状態となっ
    た時に、表示画面(31)の手牌表示部(36)に全ての牌を略
    同時に自動的に表示させる自動配牌手段(44)を制御装置
    (43)に設けたことを特徴とする雀球遊技機の自動配牌装
    置。
  3. 【請求項3】 遊技盤(4) に画像表示装置(29)を配置す
    ると共に、この画像表示装置(29)の表示画面(31)上に、
    ゲームに必要な所要の表示を表示させる制御装置(43)を
    備えた雀球遊技機において、ゲームスタート状態となっ
    た時に、表示画面(31)の手牌表示部(36)に一端側から所
    要数づつの牌を順次自動的に表示させる自動配牌手段(4
    4)を制御装置(43)に設けたことを特徴とする雀球遊技機
    の自動配牌装置。
  4. 【請求項4】 遊技盤(4) に画像表示装置(29)を配置す
    ると共に、この画像表示装置(29)の表示画面(31)上に、
    ゲームに必要な所要の表示を表示させる制御装置(43)を
    備えた雀球遊技機において、配牌スイッチ(55)を設け、
    ゲームスタート状態後に配牌スイッチ(55)を操作した時
    に、表示画面(31)の手牌表示部(36)に全ての牌を略同時
    に自動的に表示させる自動配牌手段(44)を制御装置(43)
    に設けたことを特徴とする雀球遊技機の自動配牌装置。
  5. 【請求項5】 遊技盤(4) に画像表示装置(29)を配置す
    ると共に、この画像表示装置(29)の表示画面(31)上に、
    ゲームに必要な所要の表示を表示させる制御装置(43)を
    備えた雀球遊技機において、配牌スイッチ(55)を設け、
    ゲームスタート状態後に配牌スイッチ(55)を操作する度
    に、表示画面(31)の手牌表示部(36)に一端側から所要数
    づつの牌を順次自動的に表示させる自動配牌手段(44)を
    制御装置(43)に設けたことを特徴とする雀球遊技機の自
    動配牌装置。
  6. 【請求項6】 配牌前に手牌表示部(36)の各牌の図柄を
    目視可能な程度で変動させる図柄変動手段(55)を設け、
    配牌時に手牌表示部(36)の図柄の変動を停止させて表示
    するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5の何れ
    かに記載の雀球遊技機の自動配牌装置。
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