JPH071207Y2 - センター付きチャックにおける偏心ワークの締付け機構 - Google Patents

センター付きチャックにおける偏心ワークの締付け機構

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JPH071207Y2
JPH071207Y2 JP9687589U JP9687589U JPH071207Y2 JP H071207 Y2 JPH071207 Y2 JP H071207Y2 JP 9687589 U JP9687589 U JP 9687589U JP 9687589 U JP9687589 U JP 9687589U JP H071207 Y2 JPH071207 Y2 JP H071207Y2
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JP
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center
chuck
work
piston
pin
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JP9687589U
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JPH0336705U (ja
Inventor
節子 大橋
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大橋工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はチャックの締付け機構に関するものであって、
センターに対して偏心を生じている軸物ワークの締付け
を確実に行なう事が出来る様にするための改良に関す
る。
〔従来の技術〕
一般に三方若しくは四方締めチャックにあっては、チャ
ックの上端面(又は前端面)に等間隔を存して三個若し
くは四個のチャック爪が放射方向に沿って摺動自在に設
けられ、各チャック爪間にワークを挟持させる事によ
り、その固定を行なう様に設けられている。
第4図はエアーシリンダー内蔵タイプの三方締めチャッ
クの一例を表わす図面であるが、同図面に示す様にケー
ス本体1に形成するシリンダー室2内に倒T字型のピス
トン3が進退自在に嵌挿され、同ピストン3はばね3′
の弾発力により常時後退方向(後述するチャック爪5を
締付ける方向)に付勢される様に設けられると共に、ピ
ストン3の頭部には環状凹部4を存してクランク押えワ
ッシャー4′が固定され、環状凹部4には各チャック爪
5を開閉駆動させるためのL字型クランク6の一端が係
合される。更に具体的には各L字型クランク6は夫々支
軸7を介して回動自在に軸支されるとともに、その一端
は上記の様に環状凹部4に係合される一方、他端はチャ
ック爪5を固定するジョウ8の底面部に係合される。そ
してシリンダー室2に連通する供給孔9よりピストン3
の背面部にエアーを圧入する事により、ピストン3が押
出され、同ピストン3の環状凹部4に一端を係合する各
クランク6が回動し、他端に係合するジョウ8を介して
各チャック爪5をセンター10を中心とする放射方向に沿
って外方向に押し広げる事が出来る様に設けられると共
に、この様にチャック爪5を開いた状態でワークをセン
ター10にセットし、前記供給孔9を介してシリンダー室
2よりエアーを抜くとばね3′の弾発力によってピスト
ン3が押し戻され、これに連動して各クランク6が前記
と逆方向に回動してジョウ8を前進させ、各チャック爪
5でワークを締付ける事が出来る様に設けられている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかして上記の様に複数個のチャック爪5…の移動量が
センター10を中心として同一に設けられるチャックにあ
っては、センター付き軸物ワークの加工時に於いて、ワ
ークの中心にワーク側のセンターが正確に刻設されてい
る場合には何等問題は無いのであるが、ワークの中心に
対して同ワークに刻設されるセンターがずれ、偏心が生
じている場合には、同ワークをセンター10にセットして
その締付けを行うと、第5図に示す様にセンター10から
最も遠いワークWの外周位置に一つの爪5が圧接すると
同時にその位置で他の爪5も止まってしまい、全ての爪
5によるワークWの強力な締付け作用が得られない点に
問題点を有している。
本考案は上記の様な問題点を解決するためにその改善を
試みたものであって、本考案の課題はワークに刻設され
たセンターが中心よりずれ、偏心が生じているワークの
締付け時に於いて、同ワークの外周を均等に挟持して、
その締付けを確実に行わせる事が出来る様にする点にあ
る。
即ち、本考案はチャック爪の前面に油圧を介して連動す
るクランプピンを進退自在に設け、各クランプピンをワ
ークの外径に対応して進退させる事によって均等な締付
けを行なう様にした事を特徴とするものであり、その具
体的な手段と作用は次の通りである。
〔課題を解決するための手段〕 チャックのケース本体上に複数個のチャック爪を放射
方向に沿って摺動自在に設け、各チャック爪の前部に夫
々上下方向に亘って油圧を介して連動するクランクピン
とピストンピンを進退自在に設ける。
センターを突設する基台部の上面に平坦な摺動面を形
成し、同摺動面を摺動可能な如くセンターに対してリン
グ体を遊嵌させると共に、同リング体の外周面に上記ピ
ストンピンを夫々当接させる。
〔作用〕
センターが偏心しているワークをセットし、その締め付
けを行なう場合において、センターから最も遠いワーク
の外周面に最初のクランプピンが圧接すると同クランプ
ピンが後退し、その分だけ同クランプピンに油圧を介し
て連動するピストンピンが押し出される。そして同ピス
トンピンによってリング体が押圧され、摺動面上を遊動
すると共に、このリング体の遊動によって同リング体に
当接する他のチャック爪のピストンピンが夫々押し込ま
れ、同ピストンピンに油圧を介して連動する各クランプ
ピンが逆に押し出されてワークの外周面に順次圧接する
事により、全てのクランプピンによってワークを均等に
締付ける事が出来る。
〔実施例〕
以下に本考案の具体的な実施例を例示の図面について説
明する。第1図乃至第3図は本考案の実施例を表す図面
であって、同図面においてAは本考案に係る締付け機
構、Bはエアーシリンダー内蔵タイプの三方締めチャッ
クを夫々示す。同チャックBの内部構造は従来と同様に
構成されるものであって、ケース本体1の上端面に等間
隔を存して三個のジョウ8…が放射方向に沿って摺動自
在に設けられ、各ジョウ8…はL字型クランク6…を介
してピストン3の上下動に連動する様に設けられる。た
だ、従来と異なる点はL字型クランク6…にウエイト部
6′が設けられている事である。即ち、同ウエイト部
6′は各L字型クランク6…を軸支する支軸7の背面側
に膨出させて形成され、ケース本体1の回転駆動時に同
ウエイト部6′に働く遠心力によって各ジョウ8をケー
ス本体1の中心方向に押圧して同ジョウ8の緩みを防止
する事が出来る様に設けられる。一方、本考案に係る締
付け機構Aは各チャック爪5…に内蔵するクランプピン
13及びピストンピン13′とセンター10に遊嵌するリング
体16より構成される。各チャック爪5…は夫々上記ジョ
ウ8…の上部にボルト(図示省略)を介して着脱自在に
固定され、同チャック爪5…には夫々その前部に上下二
段のシリンダー筒部11,11が前後方向に沿って形成され
ると共に、各シリンダー筒部11はその奥方に油室12が設
けられ、両油室12,12は通孔12′を介して相互に連通さ
れる。そして上部側に位置するシリンダー筒部11にはク
ランプピン13が進退自在に嵌挿される一方、下部側に位
置するシリンダー筒部11にはピストンピン13′が進退自
在に嵌挿され、同クランプピン13及びピストンピン13′
は上記油室12内の油圧を介して相互に連動する様に設け
られると共に、同クランプピン13及びピストンピン13′
の先端はチャック爪5の前端面より前方に向けて突出さ
れる。一方、センター10はケース本体1の上端面中央部
にボルト14を介して着脱自在に固定される。同センター
10には適宜の厚みを存して円柱状の基台部10′が設けら
れ、同基台部10′の上面には中央に上記センター10を存
してその周囲に平坦な摺動面15が形成される。そしてセ
ンター10には真円状に形成するリング体16が摺動面15上
を摺動可能な如くセンター10との間に適宜の隙間を存し
て遊嵌され、同リング体16の外周面には上記ピストンピ
ン13′…が夫々当接される。
次にその作用について説明する。
第1図に示す状態において、チャックBに内蔵するピス
トン3をエアー圧を介して押し出す事により各L字型ク
ランク6…が回動して各ジョウ8…を外方向に摺動さ
せ、各ジョウ8…に夫々固定するチャック爪5…を開く
状態が得られる。センター付き軸物ワークを締付ける場
合には、同ワークの中心部に予めセンタードリル等によ
って刻設されたワーク側のセンターをチャックBのセン
ター10に係合させるのであるが,上記の様にセンタード
リル等によって刻設されるワーク側のセンターはその中
心部に正確に刻設されている事は殆ど無く、中心部に対
して若干(0.1mm〜0.5mm程度)のずれを生じているのが
普通であるため、同ワークをセンター10にセットすると
第3図に示す様にセンター10からワークWの周縁部まで
の寸法L1,L2が異なった状態でセットされる事となるの
である。そしてこの状態においてエアーを抜くと、ばね
3′の弾発力によってピストン3が押し戻され、各L字
型クランク6…が上記とは逆方向に回動してジョウ8…
に固定するチャック爪5…を締付け方向、即ち、センタ
ー10方向へ向けて移動させ、各チャック爪5…のクラン
プピン13…によってワークWが締付けられる事となるの
であるが、この時各クランプピン13…の内でセンター10
より最も遠いワークWの周縁部に最初のクランプピン13
が圧接すると、同クランプピン13はチャック爪5の締付
け方向への移動に伴って相対的に後退し、その分だけ同
クランプピン13に油圧を介して連動するピストンピン1
3′が押し出される。そしてこの様にピストンピン13′
が押し出される事により、同ピストンピン13′に当接す
るリング体16が押圧されて摺動面15上を遊動し、このリ
ング体16の遊動によって同リング体16に当接する他のチ
ャック爪5…のピストンピン13′…が夫々押し込まれる
と共に、各ピストンピン13′…に油圧を介して連動する
他のクランプピン13…が押し出されてワークWに順次圧
接される事となり、全てのクランプピン13…がワークW
を均等に締付ける状態が得られる。
尚、上記実施例では三個のチャック爪を有する三方締め
チャックについて説明したが、四個のチャック爪を有す
る四方締めチャックにも本考案に係る締付け機構Aを適
用する事が可能である。又、実施例ではエアーシリンダ
ー内蔵タイプのチャックに本考案に係る締付け機構Aを
取付けた場合について説明したが、他のタイプのチャッ
クに取付ける事も勿論可能である。
〔考案の効果〕
本考案は以上の構成より成るものであり、上記の様にチ
ャックのケース本体上に複数個のチャック爪を放射方向
に沿って摺動自在に設け、各チャック爪の前部に夫々上
下方向に亘って油圧を介して連動するクランプピンとピ
ストンピンを進退自在に設ける一方、センターに遊嵌す
るリング体の外周面に上記ピストンピンを夫々当接させ
て、各クランプピンの進退作動を同リング体を遊動する
各ピストンピンの進退作動に連動させる様にした事によ
り、ワークに設けられるセンターの偏心状態に応じて各
ピストンピンの進退量を変化させる事が可能になり、各
クランプピンをワークに対して均等に圧接させてその締
付けを確実に行なわせる事が出来るに至った。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の実施例を表わす図面であっ
て、第1図は本考案に係る締付け機構を具備する三方締
めチャックの側断面図、第2図は第1図におけるI−I
線断面図、第3図は作用状態を示す側断面図である。第
4図び第5図は従来例を表わす図面であって、第4図は
三方締めチャックの側断面図、第5図はその平面図であ
る。 A……締付け機構、B……三方締めチャック、W……ワ
ーク、1……ケース本体、2……シリンダー室、3……
ピストン、3′……ばね、4……環状凹部、4′……ク
ランク押えワッシャー、5……チャック爪、6……L字
型クランク、7……支軸、8……ジョウ、9……供給
孔、10……センター、10′……基台部、11……シリンダ
ー筒部、12……油室、12′……通孔、13……クランプピ
ン、13′……ピストンピン、14……ボルト、15……摺動
面、16……リング体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャックのケース本体上に複数個のチャッ
    ク爪を放射方向に沿って摺動自在に設け、各チャック爪
    の前部に夫々上下方向に亘って油圧を介して連動するク
    ランプピンとピストンピンを進退自在に設ける一方、セ
    ンターを突設する基台部の上面に平坦な摺動面を形成
    し、同摺動面を摺動可能な如くセンターに対してリング
    体を遊嵌させると共に、同リング体の外周面に上記ピス
    トンピンを夫々当接させて成るセンター付きチャックに
    おける偏心ワークの締付け機構。
JP9687589U 1989-08-18 1989-08-18 センター付きチャックにおける偏心ワークの締付け機構 Expired - Lifetime JPH071207Y2 (ja)

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JPH0336705U JPH0336705U (ja) 1991-04-10
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