JPH07120502B2 - マグネトロンの陽極組立体の製造方法 - Google Patents
マグネトロンの陽極組立体の製造方法Info
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- JPH07120502B2 JPH07120502B2 JP3156158A JP15615891A JPH07120502B2 JP H07120502 B2 JPH07120502 B2 JP H07120502B2 JP 3156158 A JP3156158 A JP 3156158A JP 15615891 A JP15615891 A JP 15615891A JP H07120502 B2 JPH07120502 B2 JP H07120502B2
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- H01J23/165—Manufacturing processes or apparatus therefore
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- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- H01J9/18—Assembling together the component parts of electrode systems
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- Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジに用いられ
て飲食物の調理のため電磁波を発生させるマグネトロン
内の陽極組立体の製造方法に関するもので、特に、ベー
ン、アンテナリード、上側及び下側ストリップリング、
及び陽極筒状体を組み立てる製造工程に関するものであ
る。
て飲食物の調理のため電磁波を発生させるマグネトロン
内の陽極組立体の製造方法に関するもので、特に、ベー
ン、アンテナリード、上側及び下側ストリップリング、
及び陽極筒状体を組み立てる製造工程に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的にマグネトロンは、図1に示され
た断面図のような形態を有し、中心に軸方向に直接加熱
されるフィラメント(カソードとも称する)(1)が設
けられ、その周囲には半径方向に離間して取り付けられ
た陽極構造体である陽極筒状体(アノードとも称する)
(2)が設けられている一種の2極真空管である。ま
た、フィラメント(1)と陽極筒状体(2)との間の空
間部へ磁束を印加させるためのヨーク(3)、磁石
(4)、磁極(5)等からなる磁気回路が設けられ、陽
極筒状体(2)に伝えられたマイクロ波エネルギーを外
部へ導出させるためのアンテナリード(6)、アンテナ
シール(7)、アンテナセラミック(8)、及びアンテ
ナキャップ(9)からなる出力部が設けられ、さらに陽
極筒状体(2)内のベーン(10)に熱電子の衝突が起
こることに伴って発生する熱を外部へ放熱させるための
放熱フィン(11)と、作用空間で生じた不要な高周波
成分が電源へ逆流することを防ぐためのフィルター回路
が設けられている。
た断面図のような形態を有し、中心に軸方向に直接加熱
されるフィラメント(カソードとも称する)(1)が設
けられ、その周囲には半径方向に離間して取り付けられ
た陽極構造体である陽極筒状体(アノードとも称する)
(2)が設けられている一種の2極真空管である。ま
た、フィラメント(1)と陽極筒状体(2)との間の空
間部へ磁束を印加させるためのヨーク(3)、磁石
(4)、磁極(5)等からなる磁気回路が設けられ、陽
極筒状体(2)に伝えられたマイクロ波エネルギーを外
部へ導出させるためのアンテナリード(6)、アンテナ
シール(7)、アンテナセラミック(8)、及びアンテ
ナキャップ(9)からなる出力部が設けられ、さらに陽
極筒状体(2)内のベーン(10)に熱電子の衝突が起
こることに伴って発生する熱を外部へ放熱させるための
放熱フィン(11)と、作用空間で生じた不要な高周波
成分が電源へ逆流することを防ぐためのフィルター回路
が設けられている。
【0003】従って、このように構成されたマグネトロ
ンにおいては、フィラメント(1)から放出された熱電
子が、ベーン(10)とフィラメント(1)との間にか
かっている電界と、磁気回路上の磁極(5)によってフ
ィラメント(1)と陽極筒状体(2)との間の空間部へ
印加された磁束の力を受けて、サイクロイド運動を行う
こととなり、これによって加速された熱電子がマイクロ
波エネルギーを発生させることとなり、該エネルギーを
ベーン(10)で受け入れることとなる。このように伝
えられたマイクロ波エネルギーは、出力部のアンテナリ
ード(6)を通じて外部へ導出されて、電子レンジ内部
の飲食物を加熱させることになるのである。特に、フィ
ラメント即ちカソードの外周部には図2の斜視図のよう
に、円筒形の陽極筒状体(2)内に放射状に配されるベ
ーン(10)と、該ベーン(10)の上下部に結合され
る上側及び下側ストリップリング(12)(13)、ア
ンテナリード(6)が相互に結合構成され、これらを総
称して陽極組立体という。
ンにおいては、フィラメント(1)から放出された熱電
子が、ベーン(10)とフィラメント(1)との間にか
かっている電界と、磁気回路上の磁極(5)によってフ
ィラメント(1)と陽極筒状体(2)との間の空間部へ
印加された磁束の力を受けて、サイクロイド運動を行う
こととなり、これによって加速された熱電子がマイクロ
波エネルギーを発生させることとなり、該エネルギーを
ベーン(10)で受け入れることとなる。このように伝
えられたマイクロ波エネルギーは、出力部のアンテナリ
ード(6)を通じて外部へ導出されて、電子レンジ内部
の飲食物を加熱させることになるのである。特に、フィ
ラメント即ちカソードの外周部には図2の斜視図のよう
に、円筒形の陽極筒状体(2)内に放射状に配されるベ
ーン(10)と、該ベーン(10)の上下部に結合され
る上側及び下側ストリップリング(12)(13)、ア
ンテナリード(6)が相互に結合構成され、これらを総
称して陽極組立体という。
【0004】従来は、このような陽極組立体を製造する
ための工程が図3のような形態で行われており、この工
程を順次的に羅列すると、次の通りである。 a)上下辺にリング受入れ溝(10a)(10b)を有
する矩形板形状のベーン(10)を多数形成する。この
時、これらベーン中の一つには図4のように上辺の一側
部へリード受入れ溝(10c)を形成する。 b)ベーン(10)の下辺リング受入れ溝(10a)へ
挿入される下側内外ストリップリング(12a)(12
b)を形成し、これらをろう付け材でめっき処理する。 c)パイプを切断するか、又は板材を曲げ加工して円筒
形の陽極筒状体(2)を精密加工して製作する。 d)放射状の縦溝(20a)を有するベースジグ(2
0)上に上記(b)工程で形成された内外ストリップリ
ング(12a)(12b)と(c)工程で形成された陽
極筒状体(2)をのせる。 e)ベースジク(20)に形成された縦溝(20a)内
に上記(a)工程で製造されたベーン(10)を挿入配
置する。 f)図4のように、下端部へろう付け材(15)をはめ
込んだアンテナリード(6)を上記(a)工程で形成さ
れたベーン(10)のリード受入れ溝(10c)へはめ
込む。 g)センターピンジク(21)、上記(b)工程と同じ
くろう付け材でめっき処理された上側内外ストリップリ
ング(13a)(13b)、そして外周面上にスロット
(22a)が形成された上部ジグ(22)を順に組み立
てる。h)一定の大きさで切断したワイヤー状のろう付
け材(16)を上部ジグ(22)のスロット(22a)
にベーン(10)側へ向ってはめ込む。 i)上記のような状態で800〜950℃程度の充分な
温度の加熱炉を通過させてこれらをろう付け接合させ
る。
ための工程が図3のような形態で行われており、この工
程を順次的に羅列すると、次の通りである。 a)上下辺にリング受入れ溝(10a)(10b)を有
する矩形板形状のベーン(10)を多数形成する。この
時、これらベーン中の一つには図4のように上辺の一側
部へリード受入れ溝(10c)を形成する。 b)ベーン(10)の下辺リング受入れ溝(10a)へ
挿入される下側内外ストリップリング(12a)(12
b)を形成し、これらをろう付け材でめっき処理する。 c)パイプを切断するか、又は板材を曲げ加工して円筒
形の陽極筒状体(2)を精密加工して製作する。 d)放射状の縦溝(20a)を有するベースジグ(2
0)上に上記(b)工程で形成された内外ストリップリ
ング(12a)(12b)と(c)工程で形成された陽
極筒状体(2)をのせる。 e)ベースジク(20)に形成された縦溝(20a)内
に上記(a)工程で製造されたベーン(10)を挿入配
置する。 f)図4のように、下端部へろう付け材(15)をはめ
込んだアンテナリード(6)を上記(a)工程で形成さ
れたベーン(10)のリード受入れ溝(10c)へはめ
込む。 g)センターピンジク(21)、上記(b)工程と同じ
くろう付け材でめっき処理された上側内外ストリップリ
ング(13a)(13b)、そして外周面上にスロット
(22a)が形成された上部ジグ(22)を順に組み立
てる。h)一定の大きさで切断したワイヤー状のろう付
け材(16)を上部ジグ(22)のスロット(22a)
にベーン(10)側へ向ってはめ込む。 i)上記のような状態で800〜950℃程度の充分な
温度の加熱炉を通過させてこれらをろう付け接合させ
る。
【0005】このような作業工程に従って、部品類の相
互接触面の間に溶融ろう付け材が流れ込むことによって
互いに接合される。特に、ベーン(10)と陽極筒状体
(2)との間は上部ジグ(22)のスロット(22a)
を通じてベーン側へ溶融流入されるワイヤー状のろう付
け材(16)により、ベーン(10)とアンテナリード
(6)との下端部の間はアンテナリード(6)へはめ込
まれるろう付け材(15)により、そしてベーン(1
0)と上側及び下側内外ストリップリング(12a)
(12b)、(13a)(13b)との間はストリップ
リングの外周面にめっき処理されたろう付け材を通じて
相互接合が成されるのである。なお、この時用いられる
ジグであるベースジグ(20)、センターピンジグ(2
1)、上部ジグ(22)は、上記ろう付け材と接合され
ないカーボンや酸化タングステンなどのような熱膨脹の
小さい材料で構成されているので、熱処理過程中でも他
の部品とのろう付け材による接合は成されない。
互接触面の間に溶融ろう付け材が流れ込むことによって
互いに接合される。特に、ベーン(10)と陽極筒状体
(2)との間は上部ジグ(22)のスロット(22a)
を通じてベーン側へ溶融流入されるワイヤー状のろう付
け材(16)により、ベーン(10)とアンテナリード
(6)との下端部の間はアンテナリード(6)へはめ込
まれるろう付け材(15)により、そしてベーン(1
0)と上側及び下側内外ストリップリング(12a)
(12b)、(13a)(13b)との間はストリップ
リングの外周面にめっき処理されたろう付け材を通じて
相互接合が成されるのである。なお、この時用いられる
ジグであるベースジグ(20)、センターピンジグ(2
1)、上部ジグ(22)は、上記ろう付け材と接合され
ないカーボンや酸化タングステンなどのような熱膨脹の
小さい材料で構成されているので、熱処理過程中でも他
の部品とのろう付け材による接合は成されない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
工程によって陽極組立体を製作する従来の技術は、ベー
ンと陽極筒状体を相互接合させるために、ろう付け材を
所定のサイズのワイヤー状に切断し、これらを上部ジグ
の外周面上に形成されたスロットを通してはめ込む工程
が必要であって、製造工程が煩わしくて時間がかかり、
また製作コストが高くなるという問題点があった。この
ように複雑な工程は、生産性の低下を招来し、組立作業
中、ろう付け材の所定部位に挿入しないことによる不良
品が多くなる原因になった。また、ベーンとアンテナリ
ードとの間を接合させるために、アンテナリードにはめ
込まれるろう付け材を金型及び設備を用いて前もって形
成したあと、再びアンテナリードの下端にこのろう付け
材をはめ込むような複雑な工程のため、作業生産性の低
下と不良率が高くなるという問題点があった。
工程によって陽極組立体を製作する従来の技術は、ベー
ンと陽極筒状体を相互接合させるために、ろう付け材を
所定のサイズのワイヤー状に切断し、これらを上部ジグ
の外周面上に形成されたスロットを通してはめ込む工程
が必要であって、製造工程が煩わしくて時間がかかり、
また製作コストが高くなるという問題点があった。この
ように複雑な工程は、生産性の低下を招来し、組立作業
中、ろう付け材の所定部位に挿入しないことによる不良
品が多くなる原因になった。また、ベーンとアンテナリ
ードとの間を接合させるために、アンテナリードにはめ
込まれるろう付け材を金型及び設備を用いて前もって形
成したあと、再びアンテナリードの下端にこのろう付け
材をはめ込むような複雑な工程のため、作業生産性の低
下と不良率が高くなるという問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、前記
のような従来の問題点を改善するためのもので、別途の
ろう付け材やワイヤー状のろう付け材を使用せず、また
上側及び下側内外ストリップリングのろう付け材めっき
処理をそれぞれ施す必要なく、ベーンだけをろう付け材
でめっき処理することによって、これに接触する部品類
を相互接合するようにしたものである。
のような従来の問題点を改善するためのもので、別途の
ろう付け材やワイヤー状のろう付け材を使用せず、また
上側及び下側内外ストリップリングのろう付け材めっき
処理をそれぞれ施す必要なく、ベーンだけをろう付け材
でめっき処理することによって、これに接触する部品類
を相互接合するようにしたものである。
【0008】このような目的を達成するために、本発明
によると、上下辺にリング受入れ溝を有するベーンを形
成して、その全表面にろう付け材を塗布し、リング形状
の上側及び下側内外ストリップリングと円筒形の陽極筒
状体とアンテナリードをそれぞれ形成し、放射状の縦溝
を有するベースジグ上に上記下側内外ストリップリング
と陽極筒状体をのせて、縦溝内には上記ベーンをそれぞ
れ挿入配置し、上記アンテナリードの下端部を上記ベー
ン中、リード受入れ溝を有するベーンへ挿入し、センタ
ーピンジグ、上記上側内外ストリップリング、及び上部
ジグを順に組み立て、上記組立体を加熱炉で熱処理して
上記ベーンの表面に塗布されたろう付け材を通じてベー
ンと接続する部品類、即ち陽極筒状体、上側及び下側内
外ストリップリング、アンテナリードの部品を接合させ
るようにしたことを特徴とするマグネトロンの陽極組立
体の製造方法が提供される。本発明の一態様において
は、加熱炉の温度は好ましくは約800〜900℃の範
囲に設定される。
によると、上下辺にリング受入れ溝を有するベーンを形
成して、その全表面にろう付け材を塗布し、リング形状
の上側及び下側内外ストリップリングと円筒形の陽極筒
状体とアンテナリードをそれぞれ形成し、放射状の縦溝
を有するベースジグ上に上記下側内外ストリップリング
と陽極筒状体をのせて、縦溝内には上記ベーンをそれぞ
れ挿入配置し、上記アンテナリードの下端部を上記ベー
ン中、リード受入れ溝を有するベーンへ挿入し、センタ
ーピンジグ、上記上側内外ストリップリング、及び上部
ジグを順に組み立て、上記組立体を加熱炉で熱処理して
上記ベーンの表面に塗布されたろう付け材を通じてベー
ンと接続する部品類、即ち陽極筒状体、上側及び下側内
外ストリップリング、アンテナリードの部品を接合させ
るようにしたことを特徴とするマグネトロンの陽極組立
体の製造方法が提供される。本発明の一態様において
は、加熱炉の温度は好ましくは約800〜900℃の範
囲に設定される。
【0009】
【実 施 例】このようにしてなる本発明を添付図面と
ともに詳細に説明すると、次の通りである。図5は本発
明に係るマグネトロンの陽極組立体を製造する方法を示
した分解斜視図であり、マグネトロンの陽極組立体を構
成する基本的な部品である陽極筒状体(2)、ベーン
(10)、アンテナリード(6)、そして上側及び下側
内外ストリップリング(12a)(12b)(13a)
(13b)は従来と同じであり、またこれら部品の組立
のためのベースジグ(20)、センターピンジグ(2
1)、上部ジグ(22)の構成品は従来と同様に必要で
ある。
ともに詳細に説明すると、次の通りである。図5は本発
明に係るマグネトロンの陽極組立体を製造する方法を示
した分解斜視図であり、マグネトロンの陽極組立体を構
成する基本的な部品である陽極筒状体(2)、ベーン
(10)、アンテナリード(6)、そして上側及び下側
内外ストリップリング(12a)(12b)(13a)
(13b)は従来と同じであり、またこれら部品の組立
のためのベースジグ(20)、センターピンジグ(2
1)、上部ジグ(22)の構成品は従来と同様に必要で
ある。
【0010】しかし、本発明と従来技術との大きい相違
点は、これら組立構成品を接合させためのろう付け材の
使用とろう付け材めっきの実施場所が全く異なるという
点にある。本発明による組立工程を順次的に羅列する
と、次の通りである。 a)上下辺にリング受入れ溝(10a)(10b)を有
する矩形板形状のベーン(10)を形成し、これらベー
ン(10)の全表面にろう付け材をめっき処理する。本
発明と従来技術との最も大きい相違点がこの工程であっ
て、従来はベーンの表面にろう付け材の塗布作業を施さ
なかったが、本発明ではこの工程を追加したものであ
る。 b)ベーン(10)の下辺リング受入れ溝(10a)へ
挿入される下側内外ストリップリング(12a)(12
b)を形成する。従来はこれら内外ストリップリングに
ろう付け材のめっき処理を施したが、本発明ではこれを
削除した。 c)所定のパイプを切断するか、又は板材を曲げ加工し
て円筒形の陽極筒状体(2)を精密加工して製作する。 d)放射状の縦溝(20a)を有するベースジグ(2
0)上に上記下側内外ストリップリング(12a)(1
2b)と陽極筒状体(2)を配置する。 e)ベースジグ(20)上の縦溝(20a)内に上記ベ
ーン(10)を挿入配置する。 f)アンテナリード(6)を上記ベーン(10)のリー
ド受入れ溝(10c)へはめ込む。従来はアンテナリー
ド(6)の下端部に別途のろう付け材を成型してこれを
はめ込んだが、本発明では削除した。 g)センターピンジグ(21)、上記下側内外ストリッ
プリングと同一形状の上側内外ストリップリング(13
a)(13b)、そして上部ジグ(22)を順に組み立
てる。従来は上側内外ストリップリング(13a)(1
3b)にもろう付け材のめっき処理を施したが、本発明
ではこれを削除しており、また、本発明の上部ジグ(2
2)の外周面には従来のようなスロットを形成しなかっ
たが、これは別途のワイヤー状のろう付け材を挿入する
必要がないためである。h)上記のような組立状態で8
00〜950℃程度の温度の加熱炉を通過させて組立体
の部品類をろう付け接合させる。
点は、これら組立構成品を接合させためのろう付け材の
使用とろう付け材めっきの実施場所が全く異なるという
点にある。本発明による組立工程を順次的に羅列する
と、次の通りである。 a)上下辺にリング受入れ溝(10a)(10b)を有
する矩形板形状のベーン(10)を形成し、これらベー
ン(10)の全表面にろう付け材をめっき処理する。本
発明と従来技術との最も大きい相違点がこの工程であっ
て、従来はベーンの表面にろう付け材の塗布作業を施さ
なかったが、本発明ではこの工程を追加したものであ
る。 b)ベーン(10)の下辺リング受入れ溝(10a)へ
挿入される下側内外ストリップリング(12a)(12
b)を形成する。従来はこれら内外ストリップリングに
ろう付け材のめっき処理を施したが、本発明ではこれを
削除した。 c)所定のパイプを切断するか、又は板材を曲げ加工し
て円筒形の陽極筒状体(2)を精密加工して製作する。 d)放射状の縦溝(20a)を有するベースジグ(2
0)上に上記下側内外ストリップリング(12a)(1
2b)と陽極筒状体(2)を配置する。 e)ベースジグ(20)上の縦溝(20a)内に上記ベ
ーン(10)を挿入配置する。 f)アンテナリード(6)を上記ベーン(10)のリー
ド受入れ溝(10c)へはめ込む。従来はアンテナリー
ド(6)の下端部に別途のろう付け材を成型してこれを
はめ込んだが、本発明では削除した。 g)センターピンジグ(21)、上記下側内外ストリッ
プリングと同一形状の上側内外ストリップリング(13
a)(13b)、そして上部ジグ(22)を順に組み立
てる。従来は上側内外ストリップリング(13a)(1
3b)にもろう付け材のめっき処理を施したが、本発明
ではこれを削除しており、また、本発明の上部ジグ(2
2)の外周面には従来のようなスロットを形成しなかっ
たが、これは別途のワイヤー状のろう付け材を挿入する
必要がないためである。h)上記のような組立状態で8
00〜950℃程度の温度の加熱炉を通過させて組立体
の部品類をろう付け接合させる。
【0011】従って、このような本発明の工程によっ
て、部品の相互接触面であるベーン(10)と陽極筒状
体(2)、ベーン(10)とアンテナリード(6)の下
端部、そしてベーン(10)と上側及び下側内外ストリ
ップリング(12a)(12b)(13a)(13b)
との間の接合が、ベーン(10)の表面に塗布されたろ
う付け材を通じて全ての接合が成されることとなるので
ある。即ち、従来のように部品間の接触面を接合するた
めの別途形成されたろう付け材を使用せず、ベーンに全
体的なろう付け材の塗布作業を施して、最小化工程によ
る接合ができるようにしたものである。
て、部品の相互接触面であるベーン(10)と陽極筒状
体(2)、ベーン(10)とアンテナリード(6)の下
端部、そしてベーン(10)と上側及び下側内外ストリ
ップリング(12a)(12b)(13a)(13b)
との間の接合が、ベーン(10)の表面に塗布されたろ
う付け材を通じて全ての接合が成されることとなるので
ある。即ち、従来のように部品間の接触面を接合するた
めの別途形成されたろう付け材を使用せず、ベーンに全
体的なろう付け材の塗布作業を施して、最小化工程によ
る接合ができるようにしたものである。
【0012】
【発明の効果】このように本発明は、従来のような陽極
筒状体とベーンとの接合のための多量のワイヤー状のろ
う付け材と、アンテナリードとベーンとの接合のための
別途成形したろう付け材が不要であるので、これらの加
工工程及び組立工程が削除されて、生産工程の効率性を
極大化させ、大量生産及び原価低減をはかることができ
る。その他にも、陽極筒状体とベーンとの接合に用いら
れるワイヤー状のろう付け材を所定個所に挿入する場
合、または成形したろう付け材をアンテナリードの下端
部にはめ込む場合、これを手操作又は半自動で挿入処理
する過程で発生し易い工程ミスによる接合不良の原因を
除去して物品の組立不良を改善させることにより、品質
の向上をはかることができるようになる。
筒状体とベーンとの接合のための多量のワイヤー状のろ
う付け材と、アンテナリードとベーンとの接合のための
別途成形したろう付け材が不要であるので、これらの加
工工程及び組立工程が削除されて、生産工程の効率性を
極大化させ、大量生産及び原価低減をはかることができ
る。その他にも、陽極筒状体とベーンとの接合に用いら
れるワイヤー状のろう付け材を所定個所に挿入する場
合、または成形したろう付け材をアンテナリードの下端
部にはめ込む場合、これを手操作又は半自動で挿入処理
する過程で発生し易い工程ミスによる接合不良の原因を
除去して物品の組立不良を改善させることにより、品質
の向上をはかることができるようになる。
【図1】一般的なマグネトロンの断面図である。
【図2】図1から抜粋したマグネトロン陽極組立体の一
部破断斜視図である。
部破断斜視図である。
【図3】従来の陽極組立体の製造方法を示した分解斜視
図である。
図である。
【図4】図3のベーンとアンテナリードの分解斜視図で
ある。
ある。
【図5】本発明による陽極組立体の製造方法を示した分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図6】図5のベーンとアンテナリードの分解斜視図で
ある。
ある。
2 陽極筒状体、6 アンテナリード、10 ベーン、
12a,12b 下側内外ストリップリング、13a,
13b 上側内外ストリップリング、20 ベースジ
グ、21 センターピンジグ、22 上部ジグ。
12a,12b 下側内外ストリップリング、13a,
13b 上側内外ストリップリング、20 ベースジ
グ、21 センターピンジグ、22 上部ジグ。
Claims (2)
- 【請求項1】上辺にリング受入れ溝(10b)およびア
ンテナリード受入れ溝(10c)、下辺にリング受入れ
溝(10a)を備えた多数の矩形状のベーン(10)、 前記リング受入れ溝(10b),(10a)に挿入され
る上下ストリップリング(12),(13)、 前記アンテナリード受入れ溝(10c)に挿入される多
数のアンテナリード(6)、 陽極筒状体(2)、 とからなる電子レンジに用いられて電磁波を発生するマ
グネトロンの陽極組立体の製造方法であって、 前記多数の矩形状のベーン(10)の全表面にのみろう
付け材を塗布した後、 放射状の縦溝を有するベースシング(20)上に、前記
下側ストリップリング(12)および陽極 筒状体(2)
を配置すると共に、放射状の縦溝内に前記多数の矩形状
のベーン(10)の挿入配置、前記ベーン(10)の上
辺へのアンテナリード(6)および上側ストリップリン
グ(13)の嵌合、センターピンジグ(21)の立設、
上部ジグ(22)の組立を行ない、 次にこれらの組立体を加熱炉で熱処理をする、 ことでベーンの全表面に塗布されたろう付け材によって
ベーンと接続する部品類を接合させるようにしたことを
特徴とするマグネトロンの陽極組立体の製造方法。 - 【請求項2】 上記組立体を加熱炉で800〜900℃
の温度で熱処理してなることを特徴とする請求項1記載
のマグネトロンの陽極組立体の製造方法。
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-
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- 1991-05-31 JP JP3156158A patent/JPH07120502B2/ja not_active Expired - Lifetime
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