JPH0559738U - マグネトロンのベーンとストラップリングの組立構造 - Google Patents

マグネトロンのベーンとストラップリングの組立構造

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JPH0559738U
JPH0559738U JP8226792U JP8226792U JPH0559738U JP H0559738 U JPH0559738 U JP H0559738U JP 8226792 U JP8226792 U JP 8226792U JP 8226792 U JP8226792 U JP 8226792U JP H0559738 U JPH0559738 U JP H0559738U
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JP
Japan
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vane
lower strap
strap rings
magnetron
strap ring
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Pending
Application number
JP8226792U
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English (en)
Inventor
哲 洙 朴
Original Assignee
株式会社金星社
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Publication date
Application filed by 株式会社金星社 filed Critical 株式会社金星社
Publication of JPH0559738U publication Critical patent/JPH0559738U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子レンジ等に使用されるマグネトロンにお
いて、円筒形アノードシリンダー内に放射状に配置され
るベーンと該ベーンを相互連結する上下ストラップリン
グの形状を変形して、ブレージング接合作業時の接合不
良を防止し、部品の精密加工の不要により生産性を向上
させることである。 【構成】 上下ストラップリング20,21を台形断面
を有するように形成すると共に該ストラップリング2
0,21を組み付けるベーン10の溝部10a,10b
を対応する台形断面を有するように形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電子レンジに使用されて、飲食物を調理するために、電子波を発生さ せるマグネトロンのベーンとストラップリング(strap ring)の組立 構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、マグネトロンは図1に断面図として示すように、中心に軸方向に直列 形のフィラメント(“カソード”ともいう)1が設置され、その周辺に放射状の 陽極構造物であるアノードシリンダー2が設置されている一種の2極真空管であ る。 ここに、フィラメント1とアノードシリンダー2との間の空間部に磁束を印加 するためのヨーク3、磁石4及び磁極5等により構成された磁気回路が設けられ 、アノードシリンダー2に伝達されたマイクロ波エネルギーを外部へ導出させる ためのアンテナリード6、アンテナシール7及びアンテナキャップ9等により構 成された出力部が設けられ、かつアノードシリンダー2内のベーン10に熱電子 が衝突することにより発生する熱を外部へ放熱させるための放熱板11と、作用 空間から生じる不要高周波成分が電源に逆流する時、これを防ぐためのフィルタ ー回路が設けられている。 従って、このように構成されたマグネトロンにより、フィラメント1から放出 される熱電子がベーン10とフィラメント1との間の電界と、磁気回路上の磁極 5によりフィラメント1とアノードシリンダー2との間の空間部に印加された磁 束の力を受けてサイクロイド運動を行い、これにより加速された熱電子がマイク ロ波エネルギーを発生させ、該エネルギーをベーンで受ける。 このように伝達されたマイクロ波エネルギーは出力部のアンテナリード6を通 じて外部へ吐出されて電子レンジの内部の飲食物を加熱させる。 従来、前記のようなマグネトロンにおいて、アノードシリンダー2の内壁に放 射状に配置されるベーン10と該ベーン10を互いに連結させる上下ストラップ リング20,21との結合構造は、図2に示すように、各ベーン10に、四角形 の断面を有する上下ストラップリング20,21が結合される四角形溝部10a ,10bをそれぞれ形成し、該溝部10a,10bに上下ストラップリング20 ,21を結合する。
【0003】 このような構造のストラップリング20,21とベーン10との結合工程をよ り詳しく説明すると、銅板にプレシング作業により四角形の断面を有する上下ス トラップリング20,21をそれぞれ形成した後、その表面に銀メッキを行い、 各ベーン10に上下ストラップリング20,21が結合される溝部10a,10 bをそれぞれ形成する。 続いて、アノードシリンダー2の内部に、ベーン10の組立用ジグを使用して ベーン10と上下ストラップリング20,21を組立位置に位置した後、ベーン 10とアノードシリンダー2との接合部位にブレージング材料を挟み、約800 〜900℃程の加熱炉内でブレージング接合することにより、アノードシリンダ ーと各ベーン、そしてベーンと上下ストラップリングが一体的に固定、結合され る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は、上下ストラップリングの断面とベーンの溝部がそれぞ れ対応する四角形になっているので、精密加工を行って上下ストラップリングと ベーンとの溝部が互いに正確に一致すれば、組立上の問題点はないが、加工上の 誤差によりこれらの隙間が大きくなると、ブレージング接合不良が発生する。 即ち、アノードシリンダー2の内径とベーン10との加工公差、下側ストラッ プリング21の内径(φ1)とベーン10の溝部10bの垂直面との間の公差、 そして上側ストラップリング20の外径(φ2)と溝部10aの垂直面との間の 公差等により、これらの間の隙間が大きくなるとブレージング接合不良が発生す る。このような不良を防止するためには、公差を5/100〜8/100mm以 内に維持しなければならなかったので、高精密度かつ高価な金型とともに精密加 工が要求されて製造原価の上昇の原因となっていた。 このようなブレージング接合不良を防止するため、アノードシリンダー2、ベ ーン10及び上下ストラップリング20,21の各結合部位を締まり嵌めの寸法 に加工して組立する方法が考えられるが、このような場合は、組立作業が大変難 しくて生産性の低下を招いていた。 従って、本考案は前記従来の問題に鑑みてなされたもので、部品間の加工公差 が多少発生する場合でもブレージング接合不良が発生しないようにすることをそ の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、上下ストラップリングを台形断面を有す るように形成するとともに、該ストラップリングを組み付けるベーンの溝部を対 応する台形断面を有するように形成することにより、前記上下ストラップリング とベーンとの接合部位が対応する傾斜面に形成され、その接続長さを長くするよ うにして、ブレージング接合不良を防止する。
【0006】
【実 施 例】
以下、本考案の一実施例を、添付図面の図3に基づいて詳細に説明すると次の ようである。 図3は本考案によるベーンと上下ストラップリングとの結合状態図であって、 マグネトロンを構成する前述の構成部品及びその作動原理は従来と同じであるが 、本考案は上下ストラップリングと該ストラップリングが接続するベーンの溝部 の構造を変形したものである。従って、従来と同一部品に対しては同一符号を付 け、これに対する詳細な説明は省略する。 本考案において、上側ストラップリング20の外径部分と下側ストラップリン グ21の内径部分にそれぞれ傾斜面20aと傾斜面21aを形成して、上下スト ラップリング20,21が台形断面を有するようにする。 又、前記上下ストラップリング20,21の傾斜面20a,21aに接続する ベーン10の溝部10a,10bにも上下ストラップリング20,21の傾斜面 20a,21bに対応する傾斜面を形成する。 この場合、上下ストラップリング20,21の傾斜面20a,21aと溝部1 0a,10bの傾斜面30a,30bは約45°〜70°を有することが望まし い。
【0007】 従って、これらの部品のブレージング接合作業のとき、これらの部品の加工誤 差が発生する場合でも、上下ストラップリングとベーンの溝部とにそれぞれ形成 された傾斜面により加工誤差を補償することにより、接合面が常に一定接触面を 有するようにして接合不良を防止する。
【0008】
【考案の効果】
以上説明したように、相互対応する傾斜面により加工誤差を容易に補償しえる ので、高価な精密加工を行わなくてもベーンと上下ストラップリングとが容易に 結合され、接合不良の発生原因の除去により、原価を節減し作業生産性を向上す る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なマグネトロンの半断面図である。
【図2】従来のベーンと上下ストラップリングとの結合
状態図である。
【図3】本考案によるベーンと上下ストラップリングと
の結合状態図である。
【符号の説明】
10…ベーン、10a,10b…溝部、20,21…上
下ストラップリング、20a,21a…傾斜面、30
a,30b…溝部の傾斜面。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形アノードシリンダー内に放射状に
    配置されるベーンの上下部に形成された傾斜面を有する
    溝部と、 前記溝部に結合される上下ストラップリングの一側面に
    形成された前記傾斜面に対応する傾斜面と、からなるこ
    とを特徴とするマグネトロンのベーンとストラップリン
    グの組立構造。
  2. 【請求項2】 前記溝部の傾斜面と前記上下ストラップ
    リングの傾斜面が45°〜70°の角度を有することを
    特徴とする請求項1記載のマグネトロンのベーンとスト
    ラップリングの組立構造。
JP8226792U 1991-11-09 1992-11-05 マグネトロンのベーンとストラップリングの組立構造 Pending JPH0559738U (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1991U19883 1991-11-09
KR910019883 1991-11-09

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0559738U true JPH0559738U (ja) 1993-08-06

Family

ID=19322521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8226792U Pending JPH0559738U (ja) 1991-11-09 1992-11-05 マグネトロンのベーンとストラップリングの組立構造

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5620262B2 (ja) * 1974-02-18 1981-05-12

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5620262B2 (ja) * 1974-02-18 1981-05-12

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980324