JPH07119439A - パティキュレートフィルタの逆洗装置 - Google Patents

パティキュレートフィルタの逆洗装置

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JPH07119439A
JPH07119439A JP5268505A JP26850593A JPH07119439A JP H07119439 A JPH07119439 A JP H07119439A JP 5268505 A JP5268505 A JP 5268505A JP 26850593 A JP26850593 A JP 26850593A JP H07119439 A JPH07119439 A JP H07119439A
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JP
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nozzle
valve
backwash
pipe
air pipe
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JP5268505A
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Inventor
Hiroshi Funahashi
博 舟橋
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/02Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust
    • F01N3/021Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters
    • F01N3/023Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles
    • F01N3/0233Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles periodically cleaning filter by blowing a gas through the filter in a direction opposite to exhaust flow, e.g. exposing filter to engine air intake

Abstract

(57)【要約】 【目的】逆洗用の圧縮エアに高衝撃の圧力波を発生させ
ることにより、捕集されたパティキュレートをフィルタ
から効率良く除去できる。 【構成】排気管の途中に設けられたパティキュレート捕
集器の内部にパティキュレートフィルタが収容され、フ
ィルタの排ガス下流側の下流側排気管に挿入されたノズ
ル19の先端がフィルタに向けられる。ノズルの基端に
第2逆洗用エア管12、瞬時に全開可能な逆洗弁24及
び第1逆洗用エア管11を介してエアタンク25が接続
される。第1逆洗用エア管の長さ及び断面積をそれぞれ
1,S1とし、ノズルを含む第2逆洗用エア管の長さ及
び断面積をL2,S2とし、正の整数をnとするとき、
0.9×(2n−1)≦L1/L2≦1.1×(2n−1) 及び 1.2
≦S2/S1≦2.5 の条件を満たすように、ノズル、逆
洗弁、第1逆洗用エア管及び第2逆洗用エア管が形成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの排ガスに含ま
れるパティキュレートを捕集する捕集器内のフィルタ
に、その排ガス下流側から強制的に圧縮エアを吹付け
て、捕集されたパティキュレートをフィルタから除去す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンの排ガス中には、パティキュレ
ート、即ち煤と煤に吸着している炭化水素、サルフェー
ト及び金属等の微粒子が含まれている。そしてその含有
量が多くなる運転状態では、パティキュレートが外部に
排出されるため、エンジンの排気管にパティキュレート
捕集用の耐熱性のフィルタが内装された捕集器を設けて
排ガスを浄化している。しかしこのフィルタは使用時間
が長くなると、パティキュレートがフィルタに堆積して
フィルタの目詰りを生じ、その通気抵抗を増大させると
ともに燃料消費率を悪化させている。
【0003】この点を解決するため、図7に示すよう
に、排気管4の途中に設けられたパティキュレート捕集
器6にパティキュレートフィルタ6dが収容され、捕集
器6の底部の焼却室6aに挿着された燃焼筒6bにヒー
タ6cが遊挿され、フィルタ6dの排ガス下流側の下流
側排気管4bに先端がフィルタ6dに向けられたノズル
4cが挿入され、ノズル4cの基端に瞬時に全開可能な
逆洗弁9(この例ではパルス弁)を介してエアタンク5
が接続されたパティキュレートフィルタの逆洗装置が知
られている。上記パティキュレートフィルタ6d、焼却
室6a、燃焼筒6b、ヒータ6c、下流側排気管4b、
ノズル4c及びパルス弁9はそれぞれ2つずつ設けられ
るが、一方のみを図示する。パルス弁9はダイヤフラム
9aと、弁座9gを開閉するシート弁9bとを有する。
【0004】エアタンク5とパルス弁9の入口側室9c
とは第1逆洗用エア管2aにより接続され、パルス弁9
の出口側室9eとノズル4cの基端とは第2逆洗用エア
管2bにより接続される。パルス弁9の調圧室9dには
圧縮コイルばね9fが内蔵され、パルス弁9の入口側室
9cと調圧室9dとを接続する管路9hの途中には3ポ
ート2位置切換えの第1電磁弁1aが設けられる。下流
側排気管4bにはノズル4cより下流側にシャットオフ
バルブ4dが設けられる。シャットオフバルブ4dは図
示しないリンクを介してバキュームシリンダ4eに接続
され、バキュームシリンダ4eは3ポート2位置切換え
の第2電磁弁1bを介して図示しないバキュームタンク
に接続される(図7ではシャットオフバルブ4dをバキ
ュームシリンダ4eに接続したが、シャットオフバルブ
4dを加圧式のエアシリンダに接続してもよい。この場
合にはエアシリンダは第2電磁弁1bを介してエアタン
ク5に接続される。)。
【0005】また焼却室6aから突出する燃焼筒6bの
基端はバイパス管8aを介してシャットオフバルブ4d
より下流側の下流側排気管4bに連通される。このバイ
パス管8aは煤がヒータ6cにより燃焼して発生するガ
スを下流側排気管4bに導くようになっている。バイパ
ス管8aの途中には煤がヒータ6cにより焼却されない
状態でバイパス管8aに排出されるのを防止する煤抜け
防止管8bの一端が接続され、煤抜け防止管8bの他端
はエアタンク5に接続される。また煤抜け防止管8bの
途中には2ポート2位置切換えの第3電磁弁1cが設け
られ、この電磁弁1cは第1電磁弁1aがオンすると同
時にオンするようになっている。排気マニホルド3a及
び捕集器6間に接続された上流側排気管4aには排ガス
の圧力を検出する圧力センサ4fが設けられる。7aは
コントローラであって、その制御入力には圧力センサ4
fが接続され、その制御出力は駆動回路7bを介してヒ
ータ6c、第1電磁弁1a、第2電磁弁1b及び第3電
磁弁1cに接続される。
【0006】この逆洗装置では、圧力センサ4fが所定
値以上の圧力を検出すると、コントローラ7aは第2電
磁弁1bをオンして下流側排気管4bを遮断する。この
状態で、第1電磁弁1aをオンすると、パルス弁9が瞬
時に全開になり、ノズル4cの先端からフィルタ6dに
向って圧力波が圧縮エアとともに噴射される。フィルタ
6dに付着しているパティキュレートはこの噴射された
エアにより吹飛ばされ、更に吹飛ばされたパティキュレ
ートは自重で焼却室6aに落下する。コントローラ7a
はパルス弁9の開放と同時にヒータ6cを所定時間だけ
発熱させ、焼却室6aに落下して堆積したパティキュレ
ートを焼却する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のパティキュ
レートフィルタの逆洗装置では、逆洗弁として圧力波を
発生するパルス弁を採用しているが、フィルタに付着し
た煤を効率的に吹飛ばすためには、高衝撃の圧力波を発
生する大型のパルス弁が必要になる。しかし、大型のパ
ルス弁を採用しようとすると、エアの消費量が増大する
ので、エアコンプレッサを大型化しなければならず、そ
の搭載スペース及びエンジン負荷を増大させる不具合が
あった。
【0008】本発明の目的は、逆洗弁及びエアコンプレ
ッサを大型化することなく、逆洗用の圧縮エアに高衝撃
の圧力波を発生させることにより、捕集されたパティキ
ュレートをフィルタから効率良く除去できるパティキュ
レートフィルタの逆洗装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1、図2及び図
6を用いて説明する。本発明は、エンジン10の排気マ
ニホルド13に接続された排気管14の途中に設けられ
内部にパティキュレートフィルタ17bを有するパティ
キュレート捕集器16と、フィルタ17bの排ガス下流
側の下流側排気管14c又は捕集器16に挿入され先端
がフィルタ17bに向けられたノズル19又は69と、
ノズル19又は69の基端に瞬時に全開可能な逆洗弁2
4又は64を介して接続されたエアタンク25と、エア
タンク25と逆洗弁24又は64とを接続する第1逆洗
用エア管11又は61と、逆洗弁24又は64とノズル
19又は69とを接続する第2逆洗用エア管12又は6
2とを備えたパティキュレートフィルタの逆洗装置の改
良である。その特徴ある構成は、第1逆洗用エア管11
又は61の長さ及び断面積をそれぞれL1,S1とし、ノ
ズル19又は69を含む第2逆洗用エア管12又は62
の長さ及び断面積をL2,S2とし、正の整数をnとする
とき、 0.9×(2n−1)≦L1/L2≦1.1×(2n−1) 又は 1.2≦S2/S1≦2.5 のいずれか一方又は双方の条件を満たすように、ノズル
19又は69、逆洗弁24又は64、第1逆洗用エア管
11又は61及び第2逆洗用エア管12又は62が形成
されたところにある。
【0010】
【作用】逆洗弁24又は64が瞬時に全開になると、エ
アタンク25からの圧縮エアに発生した第1圧力波が圧
縮エアとともにノズル19又は69の先端からフィルタ
17bに噴射される。このときノズル19又は69の先
端から位相が180度ずれた第2圧力波が逆洗弁24又は
64に戻る。逆洗弁24又は64に戻った第2圧力波の
大部分は第1逆洗用エア管11又は61を通って第1逆
洗用エア管11又は61のエアタンク25への接続部に
至り、この接続部で再び位相が180度ずれた第3圧力波
となって逆洗弁24又は64に進む。一方ノズル19又
は69の先端から逆洗弁24又は64に戻った第2圧力
波の一部は断面積がS2からS1に急激に縮小された部分
を閉止端として同位相のまま第4圧力波となってノズル
19又は69に向って進む。ここでL1/L2が整数に近
い値に設定されているので、第4圧力波は第3圧力波と
同調して共振を起こし、この共振により発生した高衝撃
の第5圧力波が圧縮エアとともにノズル19又は69の
先端からフィルタ17bに向って噴射される。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図2及び図3に示すように、ディーゼルエン
ジン10は車両用エンジンであって、エンジン10の排
気マニホルド13には排気管14が接続され、この排気
管14の途中にはパティキュレート捕集器16が設けら
れる。捕集器16の内部はその上下方向の中央から下部
にかけて長手方向に延びる仕切壁16gにより、2つの
フィルタ室16a,16bと、これらのフィルタ室16
a,16bの下方に配置された2つの焼却室16cとに
それぞれ区画される。ここでは一方の焼却室16cのみ
を図示する(図2)。2つのフィルタ室16a,16b
にはそれぞれ多孔質の耐熱性セラミック材料からなるパ
ティキュレートフィルタ17a,17bが収容され、2
つの焼却室16cにはそれぞれ燃焼筒16d,16eが
挿着される。2本の燃焼筒16d,16eには焼却室1
6cに堆積したパティキュレートを焼却する棒状のヒー
タ16fが燃焼筒16d,16eの内面から所定の間隔
をあけてそれぞれ挿入される。ここでは一方のヒータ1
6fのみを図示する(図2)。
【0012】排気管14は一端が排気マニホルド13に
接続され他端が捕集器16の一方の端面上部に接続され
た単一の上流側排気管14aと、一端が捕集器16の他
方の端面に2つのフィルタ室16a,16bにそれぞれ
連通するように接続された2本の下流側排気管14b,
14cとを有する。上流側排気管14aはエンジン10
の排ガスを捕集器16内に導き、2本の下流側排気管1
4b,14cは2つのフィルタ室16a,16bをそれ
ぞれ通過した排ガスを大気に導くようになっている。
【0013】2本の下流側排気管14b,14cにはノ
ズル18,19が先端をフィルタ17a,17bに向け
てそれぞれ挿入され、ノズル18,19の基端には瞬時
に全開可能なパルス弁24を介してエアタンク25が接
続される。ここでは一方のパルス弁24のみを図示する
(図2)。パルス弁24はダイヤフラム24a及びこの
ダイヤフラム24aの下面に固着されたシート弁24b
により入口側室24c、調圧室24d及び出口側室24
eに区画される。エアタンク25とパルス弁24の入口
側室24cとは第1逆洗用エア管11により接続され、
パルス弁24の出口側室24eとノズル19の基端とは
第2逆洗用エア管12により接続される。調圧室24d
には圧縮コイルばね24fが内蔵され、このばね24f
はシート弁24bを弁座24gに押付けて入口側室24
cと出口側室24eとを遮断するように付勢する。入口
側室24cと調圧室24dとは管路26により接続さ
れ、この管路26の途中には3ポート2位置切換えの第
1電磁弁21が設けられる。
【0014】第1電磁弁21がオンするとポート21b
とポート21cとが連通して調圧室24d内の圧縮エア
が大気に放出されるので、ダイヤフラム24aを押上げ
る圧縮エアの力が圧縮コイルばね24fの弾性力に打勝
ってシート弁24bを弁座24gから離し、入口側室2
4cと出口側室24eとが連通する。第1電磁弁21が
オフするとポート21aとポート21bとが連通して入
口側室24cの圧縮エアが調圧室24dに流入するの
で、ダイヤフラム24aを押下げる圧縮エアの力がダイ
ヤフラム24aを押上げる圧縮エアの力に打勝ってシー
ト弁24bが弁座24gに着座し、入口側室24cと出
口側室24eとが遮断されるようになっている。
【0015】2本の下流側排気管14b,14cにはノ
ズル18,19より下流側に2つのシャットオフバルブ
27,28がそれぞれ設けられる。シャットオフバルブ
27,28は図示しないリンクを介してバキュームシリ
ンダ29,30に接続され(図3)、バキュームシリン
ダ29,30はそれぞれ管路31及び3ポート2位置切
換えの第2電磁弁22を介して図示しないバキュームタ
ンクに接続される。ここでは一方の管路31及び第2電
磁弁22のみを図示する(図2)。第2電磁弁22がオ
ンするとバキュームタンクとバキュームシリンダ30が
連通するので、このシリンダ30内のピストン(図示せ
ず)が内蔵されたばね(図示せず)の弾性力に抗して移
動し、シャットオフバルブ28を閉じる。第2電磁弁2
2がオフするとバキュームシリンダ30内に大気が導入
されるので、ピストンが内蔵されたばねの弾性力により
復帰し、シャットオフバルブ28を開くようになってい
る。
【0016】また焼却室16cから突出する燃焼筒16
eの基端はバイパス管33を介してシャットオフバルブ
28より下流側の下流側排気管14cに接続される。こ
のバイパス管33は煤がヒータ16fにより燃焼して発
生するガスを下流側排気管14cに導くようになってい
る。バイパス管33の途中には煤抜け防止管34の一端
が接続され、煤抜け防止管34の他端はエアタンク25
に接続される。また煤抜け防止管34の途中には2ポー
ト2位置切換えの第3電磁弁23が設けられる。第3電
磁弁23はオンすると煤抜け防止管34を開放してエア
タンク25の圧縮エアをバイパス管33に導入し、オフ
すると煤抜け防止管34を遮断する。第3電磁弁23は
第1電磁弁21をオンすると同時にオンすることによ
り、未燃の煤がバイパス管33に排出されるのを防止す
るようになっている。
【0017】上流側排気管14aには排ガスの圧力を検
出する圧力センサ35が設けられる。36はコントロー
ラであって、その制御入力には圧力センサ35が接続さ
れる。またコントローラ36の制御出力は駆動回路37
を介してヒータ16f、第1電磁弁21、第2電磁弁2
2及び第3電磁弁23に接続される(図2)。
【0018】本実施例の特徴ある構成は、図1に示すよ
うに第1逆洗用エア管11の長さ及び断面積をそれぞれ
1,S1とし、パルス弁24の流路長と第2逆洗用エア
管12の長さとノズル19の流路長との合計長をL2
し、パルス弁24の流路断面積と第2逆洗用エア管12
の断面積とノズル19の流路断面積とを同一にS2
し、更に正の整数をnとするとき、 0.9×(2n−1)≦L1/L2≦1.1×(2n−1) ……… 及び 1.2≦S2/S1≦2.5 ……… の双方の条件を満たすように、ノズル19、パルス弁2
4、第1逆洗用エア管11及び第2逆洗用エア管12が
形成されたところにある。L1/L2が式を充足する
と、図4のハッチング部分に示すように圧力波の圧力レ
ベルが大きくなり、S2/S1が式を充足すると、図5
のハッチング部分に示すように圧力波の圧力レベルが大
きくなり、圧力波が大幅に増幅される。
【0019】このように構成されたパティキュレートフ
ィルタの逆洗装置の動作を説明する。エンジン10の排
ガスが上流側排気管14a、フィルタ室16b及び下流
側排気管14cを介して大気に放出されている状態で、
圧力センサ35が所定値以上の圧力を検出すると、コン
トローラ36はシャットオフバルブ27用の第2電磁弁
(図示せず)をオフして下流側排気管14bを開放し、
シャットオフバルブ28用の第2電磁弁22をオンして
下流側排気管14cを遮断する(図3)。この状態で、
遮断された下流側排気管14cに挿入されたノズル19
からエアタンク25の圧縮エアを噴射するために、第1
電磁弁21をオンすると、パルス弁24が瞬時に全開に
なる。
【0020】これにより、エアタンク25からの圧縮エ
アに第1圧力波が発生し、この第1圧力波は第2逆洗用
エア管12及びノズル19を通ってノズル19の先端か
らフィルタ17bに噴射される。ノズル19の先端は開
放されているため、位相が180度ずれた第2圧力波がこ
のノズル19の先端で反射してノズル19及び第2逆洗
用エア管12を通ってパルス弁24の入口側室24cに
戻る。パルス弁24の入口側室24cに戻った第2圧力
波の大部分は第1逆洗用エア管11を通って第1逆洗用
エア管11のエアタンク25への接続部に至る。この接
続部では第1逆洗用エア管11がタンク25内に開放さ
れているため、再び位相が180度ずれた第3圧力波とな
ってパルス弁24の入口側室24cに向って進む。
【0021】一方、ノズル19の先端からパルス弁24
の入口側室24cに戻った第2圧力波の一部は、パルス
弁24の入口側室24cと第1逆洗用エア管11との間
で断面積がS2からS1に急激に縮小されているため、こ
の部分を閉止端として同位相のまま第4圧力波となって
ノズル19に向って進む。ここで式よりL1/L2が整
数に近い値に設定されているため、第4圧力波は第3圧
力波と同調して共振を起こす。この結果、この共振によ
り発生した高衝撃の第5圧力波が圧縮エアとともにノズ
ル19の先端からフィルタ17bに向って噴射され、フ
ィルタ17bに付着しているパティキュレートはこの噴
射されたエアにより吹飛ばされ、更に吹飛ばされたパテ
ィキュレートは自重で焼却室16cに落下する。コント
ローラ36はパルス弁24の開放と同時にヒータ16f
を所定時間だけ発熱させ、焼却室16cに落下して堆積
したパティキュレートを焼却する。このようにフィルタ
17a,17bの再生は、第1電磁弁21、第2電磁弁
22、第3電磁弁23及びヒータ16fを交互に作動さ
せることにより交互に行われる。
【0022】なお、上記実施例では第1逆洗用エア管の
長さをL1とし、パルス弁の流路長と第2逆洗用エア管
の長さとノズルの流路長との合計長をL2としたが、こ
れは一例であって、図6に示すように第1逆洗用エア管
61の長さとパルス弁64の流路長との合計長をL1
し、第2逆洗用エア管62とノズル69の流路長との合
計長をL2としてもよい。この場合、第1逆洗用エア管
61の断面積及びパルス弁64の流路断面積を同一にS
1とし、第2逆洗用エア管62の断面積及びノズル69
の流路断面積を同一にS2とする。また、上記実施例で
はノズルを下流側排気管に接続したが、これに限らずノ
ズルをフィルタの排ガス下流側の捕集器に挿入してもよ
い。
【0023】また、上記実施例では 0.9×(2n−1)≦L1/L2≦1.1×(2n−1) ……… 及び 1.2≦S2/S1≦2.5 ……… の双方の条件を満たすように、ノズル、パルス弁、第1
逆洗用エア管及び第2逆洗用エア管を形成したが、高衝
撃の圧力波を発生できれば、上記式又は式のいずれ
か一方を満たすように、ノズル、パルス弁、第1逆洗用
エア管及び第2逆洗用エア管を形成してもよい。
【0024】また、上記実施例ではシャットオフバルブ
の切換え時期を圧力センサにより検出したが、定期的、
即ち一定時間又は一定距離走行したときに、シャットオ
フバルブを切換えてもよい。また、上記実施例ではシャ
ットオフバルブをバキュームシリンダに接続したが、シ
ャットオフバルブを加圧式のエアシリンダに接続しても
よい。この場合、エアシリンダは第2電磁弁を介してエ
アタンクに接続される。更に、上記実施例ではエンジン
として車両用エンジンを挙げたが、産業機械用エンジ
ン、船用エンジン又はその他のエンジンでもよい。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第
1逆洗用エア管の長さ及び断面積をそれぞれL1,S1
し、ノズルを含む第2逆洗用エア管の長さ及び断面積を
2,S2とし、正の整数をnとしたとき、 0.9×(2n−1)≦L1/L2≦1.1×(2n−1) 又は 1.2≦S2/S1≦2.5 のいずれか一方又は双方の条件を満たすように、ノズ
ル、逆洗弁、第1逆洗用エア管及び第2逆洗用エア管を
形成したので、逆洗用の圧縮エアに高衝撃の圧力波を発
生させることにより、捕集されたパティキュレートをフ
ィルタから効率良く除去できる。また、高衝撃の圧力波
を発生させるために大型の逆洗弁及びエアコンプレッサ
を必要とする従来のパティキュレートフィルタの逆洗装
置と比較して、本発明の逆洗装置では、逆洗弁及びエア
コンプレッサを大型化しなくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例パティキュレートフィルタの逆洗
装置の第1逆洗用エア管、パルス弁及び第2逆洗用エア
管を含む要部構成図。
【図2】図3のA−A線断面構成図。
【図3】図2のB−B線断面図。
【図4】第1逆洗用エア管の長さL1とノズルを含む第
2逆洗用エア管の長さL2との比に対する圧力波の圧力
レベルを示す図。
【図5】第2逆洗用エア管の断面積S2と第1逆洗用エ
ア管の断面積S1との比に対する圧力波の圧力レベルを
示す図。
【図6】本発明の別の実施例を示す図1に対応する構成
図。
【図7】従来例を示す図2に対応する断面構成図。
【符号の説明】
10 エンジン 11,61 第1逆洗用エア管 12,62 第2逆洗用エア管 13 排気マニホルド 14 排気管 14c 下流側排気管 16 パティキュレート捕集器 17b パティキュレートフィルタ 19,69 ノズル 24,64 パルス弁(逆洗弁) 25 エアタンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(10)の排気マニホルド(13)に接
    続された排気管(14)の途中に設けられ内部にパティキュ
    レートフィルタ(17b)を有するパティキュレート捕集器
    (16)と、前記フィルタ(17b)の排ガス下流側の下流側排
    気管(14c)又は捕集器(16)に挿入され先端が前記フィル
    タ(17b)に向けられたノズル(19,69)と、前記ノズル(19,
    69)の基端に瞬時に全開可能な逆洗弁(24,64)を介して接
    続されたエアタンク(25)と、前記エアタンク(25)と前記
    逆洗弁(24,64)とを接続する第1逆洗用エア管(11,61)
    と、前記逆洗弁(24,64)と前記ノズル(19,69)とを接続す
    る第2逆洗用エア管(12,62)とを備えたパティキュレー
    トフィルタの逆洗装置において、 前記第1逆洗用エア管(11,61)の長さ及び断面積をそれ
    ぞれL1,S1とし、前記ノズル(19,69)を含む前記第2
    逆洗用エア管(12,62)の長さ及び断面積をL2,S2
    し、正の整数をnとするとき、 0.9×(2n−1)≦L1/L2≦1.1×(2n−1) 又は 1.2≦S2/S1≦2.5 のいずれか一方又は双方の条件を満たすように、前記ノ
    ズル(19,69)、前記逆洗弁(24,64)、前記第1逆洗用エア
    管(11,61)及び前記第2逆洗用エア管(12,62)が形成され
    たことを特徴とするパティキュレートフィルタの逆洗装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015503702A (ja) * 2012-01-03 2015-02-02 ボルボ ラストバグナー アーベー 粒子フィルタを洗浄するための方法及び構成
CN107387205A (zh) * 2017-08-28 2017-11-24 无锡双翼汽车环保科技有限公司 碳烟过滤器气流分射装置

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