JPH07243321A - 一体型逆洗式パティキュレート捕集装置 - Google Patents

一体型逆洗式パティキュレート捕集装置

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Publication number
JPH07243321A
JPH07243321A JP6033341A JP3334194A JPH07243321A JP H07243321 A JPH07243321 A JP H07243321A JP 6033341 A JP6033341 A JP 6033341A JP 3334194 A JP3334194 A JP 3334194A JP H07243321 A JPH07243321 A JP H07243321A
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JP
Japan
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cases
filter
exhaust gas
filters
exhaust
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Pending
Application number
JP6033341A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Funahashi
博 舟橋
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】比較的狭いスペースに取付けることができ、部
品点数を低減して軽量化を図ることができ、かつ耐熱温
度の比較的低い廉価な部品で構成できる。 【構成】第1及び第2フィルタケース31,32に第1
及び第2フィルタがシール材を介してそれぞれ収容さ
れ、第1及び第2導入ケース41,42にエンジンの排
ガスがそれぞれ導入される。第1及び第2排出ケース5
1,52に第1及び第2フィルタを通過した排ガスがそ
れぞれ流入し、第1及び第2フィルタケースの互いに対
向する面にそれぞれ設けられた第1及び第2煤溜まりケ
ース61,62に第1及び第2フィルタから離脱したパ
ティキュレートがそれぞれ堆積する。第1及び第2煤溜
まりケースを互いに接合しかつ第1及び第2排出ケース
の上コーナ部を接合することにより第1及び第2フィル
タケース間にシール材冷却通路18が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの排ガス中のパ
ティキュレートを捕集する第1及び第2フィルタが第1
及び第2捕集器にそれぞれ収容され、これらの捕集器が
互いに接合されて一体的に形成された逆洗式のパティキ
ュレート捕集装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は捕集ケースの底部横断面が略
V字状に形成され、捕集ケース内が仕切板により多孔質
の耐熱性セラミック材料からなる第1及び第2フィルタ
をそれぞれ収容する第1及び第2フィルタケースに区画
され、更に第1及び第2隔壁により第1及び第2排ガス
流入ケースと第1及び第2排ガス排出ケースとに区画さ
れた逆洗式パティキュレート捕集装置を実用新案登録出
願した(実開平5−58812)。この装置では、第1
及び第2フィルタの各面のうち、仕切板に対向する側面
をそれぞれパティキュレート排出面とし、排出面と反対
側の側面をそれぞれ排ガス流入面とし、ケース内頂面に
対向する上面をそれぞれ排ガス排出面とする。
【0003】一対のパティキュレート排出面にそれぞれ
臨む第1及び第2パティキュレート排出孔を囲んで焼却
ケースが捕集ケース外底面に固着され、エンジンの排ガ
スを第1又は第2フィルタのいずれかに導くように切換
え可能な切換弁が出口側排気管に設けられる。焼却ケー
ス内にはヒータが内蔵される。このように構成された捕
集装置では、装置全体を小型に形成することができ、僅
かな取付スペースに取付けることができる。また小型化
に伴い重量も小さくすることができるようになってい
る。
【0004】しかし、上記従来の逆洗式パティキュレー
ト捕集装置では、エンジンの排ガスの熱を第1フィルタ
及び第2フィルタが蓄熱して高温になり易く、捕集装置
の構成部品を優れた耐熱性を有する高価な材料により形
成しなければならず、製造コストを押上げる問題点があ
った。また第1フィルタ及び第2フィルタのシール材
を、優れた耐熱性を有する高価なニッケル合金、いわゆ
るインコネル合金(インコネル社の登録商標)繊維によ
り形成しても、エンジンの運転条件によってはその耐熱
温度を越える場合があった。
【0005】これらの点を解消するために、本出願人は
一端が排気マニホルドに接続された上流側排気管の他端
に第1及び第2下流側排気管が分岐して接続され、第1
及び第2下流側排気管の途中に配設された第1及び第2
捕集器に第1及び第2フィルタがそれぞれ収容され、更
に第1又は第2フィルタの逆洗時に第2又は第1シャッ
トオフバルブを開いた状態で第1又は第2シャットオフ
バルブを閉じて第1又は第2エア噴射管から第1又は第
2フィルタに圧縮エアを噴射するように構成された分離
型逆洗式パティキュレート捕集装置を実用新案登録出願
した(実願平5−60766)。
【0006】この捕集装置では、フィルタを収容する捕
集器の表面積、即ち放熱面積が増大するので、高温の排
ガスが捕集器内に流入しても、捕集器内温度を低く抑え
ることができる。この結果、エンジンの運転条件がどの
ように変化しても、捕集器内温度はそれらの構成部品の
耐熱温度を越えることはなく、捕集装置の耐久性を向上
できる。またフィルタのシール材として比較的耐熱温度
の低い廉価なものを用いることができるので、製造コス
トを低減できるようになっている。更に上流側排気管の
他端の分岐部にエンジンの排ガスを膨張させる膨張室を
有する分配器を設けることにより、エンジンの排ガスが
捕集器内に流入する前にこの排ガス温度を低減できるの
で、捕集器内温度を更に低く抑えることができるように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の分
離型逆洗式パティキュレート捕集装置では、捕集器が2
つに分離されているため、それらを取付けるためのスペ
ース及び配管するためのスペースが増大する不具合があ
った。また、上記分離型の捕集装置では、部品点数が増
大するので、重量が増大しかつ製造コストを押上げる問
題点があった。
【0008】本発明の目的は、比較的狭いスペースに取
付けることができ、部品点数を低減して軽量化を図るこ
とができ、かつ耐熱温度の比較的低い廉価な部品で構成
できる一体型逆洗式パティキュレート捕集装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1及び図2を用
いて説明する。本発明は、エンジンの排気マニホルドに
接続された排気管13の途中に並列に設けられた第1及
び第2捕集器11,12と、第1及び第2捕集器11,
12にそれぞれ収容され排ガス中のパティキュレートを
捕集する第1及び第2フィルタ21,22と、第1及び
第2フィルタ21,22より排ガス下流側にそれぞれ接
続され第1及び第2フィルタ21,22にそれぞれ圧縮
エアを噴射可能な第1及び第2エア噴射管81,82
と、第1及び第2エア噴射管81,82より排ガス下流
側の排気管71,72にそれぞれ設けられ排気管71,
72をそれぞれ開閉可能な第1及び第2シャットオフバ
ルブ101,102とを備え、第1又は第2フィルタ2
1,22の逆洗時に第2又は第1シャットオフバルブ1
02,101を開いた状態で第1又は第2シャットオフ
バルブ101,102を閉じて第1又は第2エア噴射管
81,82から圧縮エアを噴射するように構成された一
体型逆洗式パティキュレート捕集装置の改良である。そ
の特徴ある構成は、第1及び第2捕集器11,12が、
第1及び第2フィルタ21,22をシール材17を介し
てそれぞれ収容する第1及び第2フィルタケース31,
32と、第1及び第2フィルタケース31,32の排ガ
ス導入面31a,32aにそれぞれ設けられエンジンの
排ガスを導入する第1及び第2導入ケース41,42
と、第1及び第2フィルタケース31,32の排ガス排
出面31b,32bにそれぞれ設けられ第1及び第2フ
ィルタ21,22を通過した排ガスが流入する第1及び
第2排出ケース51,52と、第1及び第2フィルタケ
ース31,32の互いに対向する面に設けられ第1及び
第2フィルタ21,22から離脱したパティキュレート
がそれぞれ堆積する第1及び第2煤溜まりケース61,
62とを備え、第1及び第2煤溜まりケース61,62
を互いに接合しかつ第1及び第2排出ケース51,52
の上コーナ部を接合することにより第1及び第2フィル
タケース31,32間にシール材冷却通路18が形成さ
れたところにある。
【0010】
【作用】フィルタ21,22が捕集したパティキュレー
トが所定量に達していないときには、第1及び第2シャ
ットオフバルブ101,102が開き、高温のエンジン
の排ガスは排気管13及び導入ケース41,42を通っ
てフィルタケース31,32内のフィルタ21,22を
通過して排出ケース51,52にそれぞれ流入する。排
ガスはフィルタ21,22を通過するときにフィルタ2
1,22によりパティキュレートが除去されて清浄な排
ガスとなる。高温の排ガスが流入する捕集器11,12
の放熱面積はシール材冷却通路18の形成により比較的
大きいので、捕集器11,12内の温度は比較的低く抑
えられる。フィルタ21,22が所定量のパティキュレ
ートを捕集すると、先ず第1シャットオフバルブ101
が閉じ、この状態で極めて短い時間だけ第1エア噴射管
81が開放されて第1フィルタ21に向って圧縮エアが
噴射される。圧縮エアの噴射により第1フィルタ21か
ら離脱したパティキュレートは第1煤溜まりケース61
に堆積する。第1フィルタ21の逆洗が終了すると、第
1シャットオフバルブ101が開いて第2シャットオフ
バルブ102が閉じ、上記と同様に第2フィルタ22が
逆洗される。第2フィルタ22の逆洗が終了すると、第
2シャットオフバルブ102は開く。
【0011】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。図1〜図4に示すように、排気管13の途
中には逆洗式パティキュレート捕集装置14が設けられ
る。排気管13はこの例では一端が自動車のディーゼル
エンジンのマニホルド(図示せず)に接続され、その他
端が開放される。捕集装置14は排ガス中のパティキュ
レートを捕集する第1及び第2フィルタ21,22がそ
れぞれ収容された第1及び第2捕集器11,12を備え
る。この捕集装置14は自動車の進行方向に延びかつそ
の前端から後端に向うに従って下方に傾斜してシャシフ
レーム16に垂設される(図4)。
【0012】第1及び第2捕集器11,12は第1及び
第2フィルタ21,22をシール材17を介してそれぞ
れ収容する第1及び第2フィルタケース31,32と、
エンジンの排ガスを導入する第1及び第2導入ケース4
1,42と、第1及び第2フィルタ21,22を通過し
た排ガスが流入する第1及び第2排出ケース51,52
と、第1及び第2フィルタ21,22から離脱したパテ
ィキュレートがそれぞれ堆積する第1及び第2煤溜まり
ケース61,62とを有する。第1及び第2フィルタ2
1,22は多孔質の耐熱性のセラミック材料により同一
の直方体状にそれぞれ形成され、シール材17は適度の
弾性を有する比較的廉価なセラミック繊維やガラス繊維
により形成される。シール材17は優れた耐熱性を有す
る高価なニッケル合金、いわゆるインコネル合金(イン
コネル社の登録商標)繊維により形成されたシール材よ
り耐熱温度が低い。
【0013】フィルタケース31,32には図示しない
がフィルタ21,22がそれぞれ3こずつ1列に収容さ
れ、これらのフィルタ21,22のうち隣り合うフィル
タとフィルタの間の周縁にもシール材が介装される。フ
ィルタケース31,32のうち排ガスをフィルタ21,
22内にそれぞれ導入する面を排ガス導入面31a,3
2aとし、フィルタ21,22を通過した排ガスが排出
される面を排ガス排出面31b,32bとする(図1及
び図3)。導入ケース41,42はフィルタケース3
1,32の排ガス導入面31a,32aにそれぞれ設け
られ、排出ケース51,52はフィルタケース31,3
2の排ガス排出面31b,32bにそれぞれ設けられ
る。また煤溜まりケース61,62はフィルタケース3
1,32の互いに対向する面にそれぞれ設けられる。
【0014】本実施例の特徴ある構成は、第1及び第2
煤溜まりケース61,62を互いに接合しかつ第1及び
第2排出ケース51,52の上コーナ部を接合すること
により第1及び第2フィルタケース31,32間にシー
ル材冷却通路18が形成されたところにある(図1及び
図3)。上記のように接合することにより、第1導入ケ
ース41、第1フィルタケース31、第1煤溜まりケー
ス61、第2煤溜まりケース62、第2フィルタケース
32及び第2導入ケース42の横断面が上記第1及び第
2煤溜まりケース61,62の接合面を折曲部とする略
V字状に形成される(図3)。上記シール材冷却通路1
8が形成されることにより、フィルタケース31,32
の排ガス排出面31b,32bとフィルタケース31,
32の互いに対向する面とが交わるコーナ部がシール材
冷却通路18内にそれぞれ位置し、これらのコーナ部の
内面には自動車の進行方向に延びるシール材17が当接
する(図2及び図3)。また第1フィルタケース31内
の3つのフィルタ21間に配設されたシール材に沿って
角筒状のシール材冷却管19が第1導入ケース41内及
び第1煤溜まりケース61内にそれぞれ挿通され、第2
フィルタケース32内の3つのフィルタ22間に配設さ
れたシール材に沿って角筒状のシール材冷却管19が第
2導入ケース42内及び第2煤溜まりケース62内に挿
通される。これらのシール材冷却管19の両端は開放さ
れる(図1〜図4)。
【0015】排気管13は一端がエンジンの排気マニホ
ルドに接続された上流側排気管23と、一端が上流側排
気管23の他端に接続され第1及び第2捕集器11,1
2の前端近傍上面を横断するように湾曲して形成された
導入管24と、一端が排出ケース51,52の背面にそ
れぞれ接続され他端が単一のサブマフラ26にそれぞれ
接続された第1及び第2連結管71,72と、一端がサ
ブマフラ26に接続され他端が開放された単一の下流側
排気管27とを有する(図1、図2及び図4)。導入管
24の一端近傍は第1導入ケース41に接続され、他端
は第2導入ケース42に接続される(図1)。
【0016】排出ケース51,52の前面には第1及び
第2エア噴射管81,82の一端がそれぞれ接続され、
これらの噴射管81,82の他端はエアタンク(図示せ
ず)に接続される。またエア噴射管81,82の途中に
はこれらのエア噴射管81,82を開閉可能な第1及び
第2逆洗弁91,92がそれぞれ設けられる(図1、図
3及び図4)。逆洗弁91,92は図示しないがダイヤ
フラムに固着されたシート弁とこのシート弁が着座可能
な弁座とをそれぞれ有する瞬時に全開可能なパルス弁
と、パルス弁を開閉する3ポート2位置切換えのスプリ
ングリターン式の電磁弁とをそれぞれ備える。上記電磁
弁をオンするとエア噴射管81,82がそれぞれ開放さ
れ、オフするとエア噴射管81,82がそれぞれ遮断さ
れるようになっている。
【0017】また連結管71,72の途中にはこれらの
連結管71,72を開閉可能な第1及び第2シャットオ
フバルブ101,102がそれぞれ設けられる(図1、
図2及び図4)。これらのバルブ101,102は排気
ブレーキ用のバルブである。シャットオフバルブ10
1,102はスプリングリターン式のロータリアクチュ
エータ(図示せず)にそれぞれ接続され、これらのアク
チュエータは3ポート2位置切換えのスプリングリター
ン式の電磁弁である切換弁(図示せず)を介してエアタ
ンクにそれぞれ接続される。切換弁がオンするとアクチ
ュエータに圧縮エアがそれぞれ供給され、アクチュエー
タが連結管71,72を遮断する方向にシャットオフバ
ルブ101,102をそれぞれ回転させる。切換弁がオ
フするとアクチュエータ内の圧縮エアがそれぞれ排出さ
れ、アクチュエータが図示しない内蔵ばねの弾性力によ
り連結管71,72を開放する方向にシャットオフバル
ブ101,102をそれぞれ回転させるようになってい
る。
【0018】煤溜まりケース61,62は図示しないが
それらの後端近傍で互いに連通し、これらのケース6
1,62の背面には内径の小さい煤案内パイプ28を介
して単一の煤焼却ケース29が接続される。煤焼却ケー
ス29はサブマフラ26の下面に固着され、煤焼却ケー
ス29にはその背面から単一のヒータ30が挿入され
る。ヒータ30の基端近傍の煤焼却ケース29の側面と
サブマフラ26の側面とは通気パイプ33により接続さ
れる(図4)。
【0019】シャシフレーム16は自動車の進行方向に
延びる補強メンバ36と、自動車の進行方向に所定の間
隔をあけて車幅方向に延びる第1及び第2クロスメンバ
111,112とを有し、これらのクロスメンバ11
1,112から第1及び第2支柱121,122がそれ
ぞれ垂設される。捕集装置14の略中央は捕集器11,
12中央に巻回されたリング37とブラケット38と防
振ゴム39とブラケット43とを介して補強メンバ36
に垂設され、捕集装置14の前端は捕集器11,12前
端に巻回されたリング44と防振ゴム39と第1支柱1
21に固着されたブラケット46とを介して第1支柱1
21に垂設され、捕集装置14の後端はシャットオフバ
ルブ101,102のフランジに固着されたステー47
と防振ゴム39と第2支柱122に固着されたブラケッ
ト48とを介して第2支柱122に垂設される。また4
9は捕集装置14を覆うカバーである(図3及び図
4)。
【0020】このように構成された一体型逆洗式パティ
キュレート捕集装置の動作を説明する。自動車が走行時
間又走行距離が未だ所定値に達していないときには、第
1及び第2連結管71,72は第1及び第2シャットオ
フバルブ101,102により開放された状態に保たれ
る。高温のエンジン(図示せず)の排ガスは上流側排気
管23及び導入管24を通って第1及び第2導入ケース
41,42内にそれぞれ導入され、図3の実線矢印で示
すように第1及び第2フィルタケース31,32内の第
1及び第2フィルタ21,22を通過して第1及び第2
排出ケース51,52にそれぞれ流入する。排出ケース
51,52に流入する排ガスはフィルタ21,22を通
過するときにフィルタ21,22によりパティキュレー
トが除去されて清浄な排ガスとなり、この排ガスは連結
管71,72、サブマフラ26及び下流側排気管27を
通って大気に排出される。高温の排ガスが流入する第1
及び第2捕集器11,12の表面積、即ち放熱面積はシ
ール材冷却通路18の形成及びシール材冷却管19の挿
通により比較的大きく形成されているので、捕集器1
1,12内の温度は比較的低く抑えられる。この結果、
エンジンの運転条件により排ガス温度が捕集器11,1
2の構成部品の耐熱温度、特にフィルタ21,22のシ
ール材17の耐熱温度を越えても、その排ガスが捕集器
21,22に流入すると耐熱温度以下に低下するので、
廉価な構成部品、特に廉価なシール材17を用いること
ができる。
【0021】自動車が所定時間又所定距離走行すると、
フィルタ21,22に所定量のパティキュレートが付着
する。このとき先ず第1シャットオフバルブ101が閉
じ、この状態で第1逆洗弁91を極めて短い時間だけオ
ンして第1エア噴射管81が開放されて第1フィルタ2
1に向って圧縮エアが噴射される。圧縮エアの噴射によ
り第1フィルタ21から離脱したパティキュレートは第
1煤溜まりケース61に堆積する。また圧縮エアの噴射
により第1捕集器11内の圧力が大きくなるが、この捕
集器11内は互いに連通する第1及び第2煤溜まりケー
ス61,62にて減圧される。第1フィルタ21の逆洗
が終了すると、第1シャットオフバルブ101が開き、
第1捕集器11内の高圧エアが第1連結管71内に瞬時
に流入して大きな圧力変動が生じるが、この圧力変動は
サブマフラ26にて吸収されるので、下流側排気管27
の開放端から異音が発生することはない。
【0022】次に第2シャットオフバルブ102が閉
じ、上記と同様に第2フィルタ22が逆洗される。第2
フィルタ22の逆洗が終了すると、第2シャットオフバ
ルブ102は開く。このときにも第2捕集器12内の高
圧エアが第2連結管72内に瞬時に流入して大きな圧力
変動が生じるが、この圧力変動はサブマフラ26により
吸収される。また煤溜まりケース61,62に堆積した
パティキュレートは煤溜まりケース61,62から煤案
内パイプ28、煤焼却ケース29及び通気パイプ33を
通ってサブマフラ26に抜ける微少エア流により煤焼却
ケース29に流入して、ヒータ30によりパティキュレ
ート中の煤が焼却される。
【0023】なお、上記実施例では第1及び第2噴射管
を第1及び第2排出ケースに接続したが、第1及び第2
噴射管を第1及び第2シャットオフバルブより排ガス上
流側の第1及び第2連結管にそれぞれ接続してもよい。
また、上記実施例では定期的、即ち一定時間又は一定距
離走行したときに第1及び第2フィルタを逆洗したが、
上流側排気管に排ガスの圧力を検出する圧力センサを設
け、この圧力センサが所定値以上の排ガスの圧力を検出
したときに第1及び第2フィルタを逆洗してもよい。ま
た、上記実施例ではヒータを焼却ケースに挿入したが、
ヒータを第1及び第2煤溜まりケースにそれぞれ挿入し
てもよい。この場合、ヒータは2本になるが、煤案内パ
イプ及び焼却ケースが不要になり、煤溜まりケース及び
サブマフラ間が通気パイプにより接続される。更に、上
記実施例ではエンジンとして車両用エンジンを挙げた
が、産業機械用エンジン、船用エンジン又はその他のエ
ンジンでもよい。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第
1及び第2煤溜まりケースを互いに接合しかつ第1及び
第2排出ケースの上コーナ部を接合することにより第1
及び第2フィルタケース間にシール材冷却通路を形成し
たので、高温の排ガスが第1及び第2捕集器に流入して
も、比較的大きな捕集器の放熱面積により、捕集器内の
温度は比較的低く抑えられる。この結果、エンジンの運
転条件により排ガス温度が捕集器の構成部品の耐熱温
度、特にフィルタのシール材の耐熱温度を越えても、そ
の排ガスが捕集器に流入すると耐熱温度以下に低下する
ので、廉価な構成部品、特に廉価なシール材を用いるこ
とができる。また、従来の分離型逆洗式パティキュレー
ト捕集装置と比較して、狭いスペースに取付けることが
でき、かつ部品点数が少なくて済むので、軽量化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の一体型逆洗式パティキュレー
ト捕集装置を示す斜視図。
【図2】その捕集装置の要部を破断した斜視図。
【図3】図4のA−A線断面図。
【図4】自動車のシャシフレームに垂設された捕集装置
の側面図。
【符号の説明】
11 第1捕集器 12 第2捕集器 13 排気管 14 逆洗式パティキュレート捕集装置 17 シール材 18 シール材冷却通路 21 第1フィルタ 22 第2フィルタ 31 第1フィルタケース 31a,32a 排ガス導入面 31b,32b 排ガス排出面 32 第2フィルタケース 41 第1導入ケース 42 第2導入ケース 51 第1排出ケース 52 第2排出ケース 61 第1煤溜まりケース 62 第2煤溜まりケース 71 第1連結管(排気管) 72 第2連結管(排気管) 81 第1エア噴射管 82 第2エア噴射管 101 第1シャットオフバルブ 102 第2シャットオフバルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気マニホルドに接続された
    排気管(13)の途中に並列に設けられた第1及び第2捕集
    器(11,12)と、前記第1及び第2捕集器(11,12)にそれぞ
    れ収容され排ガス中のパティキュレートを捕集する第1
    及び第2フィルタ(21,22)と、前記第1及び第2フィル
    タ(21,22)より排ガス下流側にそれぞれ接続され前記第
    1及び第2フィルタ(21,22)にそれぞれ圧縮エアを噴射
    可能な第1及び第2エア噴射管(81,82)と、前記第1及
    び第2エア噴射管(81,82)より排ガス下流側の排気管(7
    1,72)にそれぞれ設けられ前記排気管(71,72)をそれぞれ
    開閉可能な第1及び第2シャットオフバルブ(101,102)
    とを備え、前記第1又は第2フィルタ(21,22)の逆洗時
    に前記第2又は第1シャットオフバルブ(102,101)を開
    いた状態で前記第1又は第2シャットオフバルブ(101,1
    02)を閉じて前記第1又は第2エア噴射管(81,82)から圧
    縮エアを噴射するように構成された一体型逆洗式パティ
    キュレート捕集装置において、 前記第1及び第2捕集器(11,12)が、 前記第1及び第2フィルタ(21,22)をシール材(17)を介
    してそれぞれ収容する第1及び第2フィルタケース(31,
    32)と、 前記第1及び第2フィルタケース(31,32)の排ガス導入
    面(31a,32a)にそれぞれ設けられ前記エンジンの排ガス
    を導入する第1及び第2導入ケース(41,42)と、 前記第1及び第2フィルタケース(31,32)の排ガス排出
    面(31b,32b)にそれぞれ設けられ第1及び第2フィルタ
    (21,22)を通過した排ガスが流入する第1及び第2排出
    ケース(51,52)と、 前記第1及び第2フィルタケース(31,32)の互いに対向
    する面に設けられ前記第1及び第2フィルタ(21,22)か
    ら離脱したパティキュレートがそれぞれ堆積する第1及
    び第2煤溜まりケース(61,62)とを備え、 前記第1及び第2煤溜まりケース(61,62)を互いに接合
    しかつ前記第1及び第2排出ケース(51,52)の上コーナ
    部を接合することにより第1及び第2フィルタケース(3
    1,32)間にシール材冷却通路(18)が形成されたことを特
    徴とする一体型逆洗式パティキュレート捕集装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112627957A (zh) * 2019-09-24 2021-04-09 天纳克(苏州)排放系统有限公司 尾气后处理封装
CN116537914A (zh) * 2023-07-06 2023-08-04 泰州威虎环保科技有限公司 柴油机尾气净化装置

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