JPH07119272B2 - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物

Info

Publication number
JPH07119272B2
JPH07119272B2 JP62306859A JP30685987A JPH07119272B2 JP H07119272 B2 JPH07119272 B2 JP H07119272B2 JP 62306859 A JP62306859 A JP 62306859A JP 30685987 A JP30685987 A JP 30685987A JP H07119272 B2 JPH07119272 B2 JP H07119272B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
bisphenol
parts
epoxy
same manner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62306859A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01149822A (ja
Inventor
和男 前田
健 千代田
貴子 寺本
Original Assignee
油化シエルエポキシ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 油化シエルエポキシ株式会社 filed Critical 油化シエルエポキシ株式会社
Priority to JP62306859A priority Critical patent/JPH07119272B2/ja
Publication of JPH01149822A publication Critical patent/JPH01149822A/ja
Publication of JPH07119272B2 publication Critical patent/JPH07119272B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/032Organic insulating material consisting of one material
    • H05K1/0326Organic insulating material consisting of one material containing O

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (a)発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、エポキシ樹脂組成物、特に耐熱性及び金属と
の密着性に優れた硬化物を与えることができ、したがっ
てプリント配線板用等、特に多層プリント配線板用の銅
張エポキシ樹脂積層板等の製造に有利に使用されるエポ
キシ樹脂組成物に関する。
(従来の技術) 近年、電子機器の小型化に伴ない、プリント配線板の高
密度化が進んでいる。そのために、その基材の耐熱性、
耐ミーズリング性などの向上が望まれている。
エポキシ樹脂硬化物の耐熱性向上のために、使用するエ
ポキシ樹脂にフェノールノボラック型エポキシ樹脂、ク
レゾールノボラック型エポキシ樹脂、パラアミノフェノ
ールのトリグリシジルエーテル化物などの多官能エポキ
シ樹脂を添加することが行なわれるが、これらの多官能
エポキシ樹脂を添加しても硬化物の耐熱性はなお充分と
いえず、かかる耐熱性エポキシ樹脂を用いて得られる積
層板を煮沸処理後に半田槽で処理すると、積層板に“ふ
くれ”、“はがれ”、“ミーズリング”、“クレージン
グ”などと呼ばれる現象を発生することが多い。
また、積層板用のエポキシ樹脂の耐熱性向上手段とし
て、フェノールノボラック型樹脂を硬化剤として用いる
提案もあるが、この場合には耐熱性の向上をはかること
ができても、銅箔との密着性などに問題があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、プリント配線基板等に使用される銅張エポキ
シ樹脂積層板などの製造に適する耐熱性に優れ、かつ銅
箔等との密着性に優れた硬化物を与えることのできる電
気積層板用エポキシ樹脂組成物を提供しようとするもの
である。
(b)発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は、前記の問題点を解決するために種々研究
を重ねた結果、特定のエポキシ樹脂を用いたエポキシ樹
脂組成物によってその目的を達成することができたので
ある。
すなわち、本発明のエポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹
脂、硬化剤、硬化促進剤及び溶剤を含有してなるエポキ
シ樹脂組成物において、該エポキシ樹脂が下記のエポキ
シ樹脂aを主成分とするエポキシ樹脂であることを特徴
とするエポキシ樹脂組成物である。
エポキシ樹脂a: (I)一般式 〔式中、RはH、−CH3又は であり、XはH、ハロゲン又は−CH3であり、YはH、
−CH3又は である。nは0〜3の整数であり、pは0又は1の整数
であり、qは1又は2の整数である。そしてqが2の場
合には、その2個のヒドロキシフェニル基が直結する炭
素原子に結合している式中に記載の水素原子(Rで表わ
される水素原子を含む)の1個は式から除かれているも
のとする。〕 で表わされる多官能フェノール化合物をグリシジルエー
テル化して得られたポリグリシジルエーテル化物であっ
て、一般式 〔式中、RはH、−CH3又は であり、XはH、ハロゲン又は−CH3であり、YはH、
−CH3又は である。nは0〜3の整数であり、pは0又は1の整数
であり、qは1又は2の整数である。そしてqが2の場
合には、その2個のグリシジルエーテル化フェニル基が
直結する炭素原子に結合している式中に記載の水素原子
(Rで表わされる水素原子を含む)の1個は式から除か
れているものとする。〕 で表わされる化合物を主成分とするポリグリシジルエー
テル化物と、 (II)ビスフェノールA、ビスフェノールF及びテトラ
ブロモビスフェノールAから選ばれた少なくとも1種の
ビスフェノール化合物骨格を有する二官能エポキシ樹脂
と、 (III)ビスフェノールA、ビスフェノールF及びテト
ラブロモビスフェノールAから選ばれた少なくとも1種
のビスフェノール化合物とを反応させて得られるエポキ
シ樹脂であって、該エポキシ樹脂中のポリグリシジルエ
ーテル化物(I)の成分の含有率が30〜60重量%である
エポキシ樹脂。
本発明におけるエポキシ樹脂aの製造用原料の前記一般
式(I′)で表わされる化合物を主成分とするポリグリ
シジルエーテル化物(I)を製造するのに用いられる前
記一般式(i)で表わされる多官能フェノール化合物
は、種々の方法で製造するのが可能である。その代表的
な製造方法は、下記の各種の反応式に示されるように、
種々のアルデヒド化合物又はケトン化合物とフェノール
化合物とを酸触媒の存在下で反応させる方法があげられ
る〔下記の反応式におけるX、Y、及びnは前記一般式
(i)又は(I′)におけるそれらと同一のものであ
り、R′は−CH3又は である。〕。
かかる反応式にしたがって製造される前記一般式(i)
で表わされる種々の多官能フェノール化合物は、いずれ
も本発明のエポキシ樹脂組成物において用いるエポキシ
樹脂aの製造用原料として使用できるが、その多官能フ
ェノール化合物(i)の具体例としては、たとえば1,1,
1,−トリス(p−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,1,
−トリス−(p−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,
2−テトラ−(p−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,3
−トリス−(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,
3−トリス−(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,3
−トリス(p−ヒドロキシフェニル)−3−フェニル−
プロパン、1,1,3,3−テトラ−(p−ヒドロキシフェニ
ル)ペンタン、1,1,5,5−テトラ−(p−ヒドロキシフ
ェニル)ペンタンなどがあげられる。
そして、かかる多官能フェノール化合物(i)にグリシ
ジルエーテルを反応させてエーテル化すると、前記の一
般式(I′)で表わされる化合物を主成分とするポリグ
リシジルエーテル化物(I)が得られるが、そのポリグ
リシジルエーテル化物(I)には、通常、化合物
(I′)のほかに、エーテル化反応条件に応じて多少の
二次反応生成物等が含まれてくるが、そのような二次反
応生成物が含まれているポリグリシジルエーテル化合物
であっても、本願発明におけるエポキシ樹脂aを製造す
るポリグリシジルエーテル化物(I)として使用でき
る。
また、本発明におけるエポキシ樹脂aの製造用のビスフ
ェノール化合物骨格を有する二官能エポキシ樹脂(II)
は、ビスフェノールA、ビスフェノールF及びテトラブ
ロモビスフェノールAよりなる群から選ばれた少なくと
も1種のビスフェノール化合物骨格を有する二官能エポ
キシ樹脂であり、この種の二官能エポキシ樹脂は既に広
く知られており、かつ種々の商品名のものとしても市販
されているのでその詳しい説明を省略する。
さらに、本発明におけるエポキシ樹脂aの製造に用いら
れるビスフェノール化合物(III)は、ビスフェノール
A、ビスフェノールF及びテトラブロモビスフェノール
Aよりなる群から選ばれた少なくとも1種のビスフェノ
ール化合物であり、この種のビスフェノール化合物も既
に広く知られており、かつ一般に市販されているもので
ある。
本発明におけるエポキシ樹脂aは、前記した三つの成分
(I)〜(III)を反応させて得られる樹脂であって、
かつ該樹脂中の成分(I)の含有率が30〜60重量%であ
るエポキシ樹脂である。成分(I)の含有率が30重量%
未満になると、エポキシ樹脂組成物の硬化物の接着性及
びガラス転移温度を高める効果が悪くなるし(比較例13
参照)、また60重量%を超えると、そのエポキシ樹脂製
造反応中に高分子化反応が起り、実用性のあるエポキシ
樹脂が得られない。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、以上詳述した成分
(I)〜(III)を反応させて得られた特定のエポキシ
樹脂aを主成分として用いた点に特徴がある。
従来、成分(I)のような多官能性エポキシ樹脂を主成
物とし、これに比較的に少量の他のエポキシ樹脂を配合
し、さらにジシアンジアミドやフェノールノボラック型
硬化剤等の硬化剤を配合したエポキシ樹脂組成物が、耐
熱性をある程度高めたエポキシ樹脂積層板を与えること
が知られていたが、その耐熱性向上効果が充分といえ
ず、かつ銅箔密着性等の接着特性に劣り、さらに吸水処
理後のハンダ耐熱性も悪くて、“ふくれ”や“はがれ”
等を起す欠点があった(比較例1〜12参照)。
これに対し、本発明のエポキシ樹脂組成物は、そのエポ
キシ樹脂として上記した特定のエポキシ樹脂aを主成分
として用いることによって、耐熱性に著しく優れ、しか
も銅箔等の金属などとの接着性に優れた硬化物を与える
ことができるようになったのである。
本発明のエポキシ樹脂組成物においては、その特定のエ
ポキシ樹脂aが使用されるが、このエポキシ樹脂aはこ
れを単独でエポキシ樹脂として使用してもよいし、これ
に1分子中に2個以上のエポキシ基を有する他のエポキ
シ樹脂を併用することも可能である。その併用できる他
のエポキシ樹脂としては、たとえばビスフェノールA型
エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂などのグリシジル
エーテル型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキ
シ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、線状脂肪族
エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、複素環式エポキシ
樹脂、ハロゲン化エポキシ樹脂などの種々の多官能エポ
キシ樹脂があげられる。これらの他のエポキシ樹脂の併
用量は、エポキシ樹脂の全量、すなわちエポキシ樹脂a
及び併用する他のエポキシ樹脂の合計量100重量部に対
して50重量部以下にすべきである。その併用する他のエ
ポキシ樹脂量が多くなると、硬化物の架橋密度が低下
し、耐熱性が悪くなる。
本発明のエポキシ樹脂組成物には、硬化剤が配合される
が、その硬化剤としては、たとえば芳香族ポリアミン、
ジシアンジアミド、酸無水物、各種のフェノール型ノボ
ラック樹脂などがあげられる。さらに、前記したエポキ
シ樹脂aの製造用の成分(I)の製造原料としてのポリ
フェノール化合物、たとえば1,1,1−トリス−(p−ヒ
ドロキシフェニル)エタンなどもその硬化剤として使用
することができる。
本発明のエポキシ樹脂組成物における硬化促進剤として
は種々のものが使用できる。たとえばベンジルジメチル
アミン、各種のイミダゾール系化合物などのアミン類、
トリフェニルホスフィンなどの三級ホスフィン類等があ
げられる。
本発明のエポキシ樹脂組成物における溶剤としては、種
々のものが使用できる。たとえば、アセトン、メチルエ
チルケトン、トルエン、キシレン、メチルイソブチルケ
トン、酢酸エチル、エチレングリコールモノメチルエー
テル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、メタノール、エタノールなどがあげられ、こ
れらの溶剤は適宜に2種又はそれ以上の混合溶剤として
使用することも可能である。
本発明のエポキシ樹脂組成物には、さらに必要に応じて
種々の他の添加剤、たとえば難燃剤や充填剤等を適宜に
配合することができる。
本発明のエポキシ樹脂組成物を用いて、たとえば銅張エ
ポキシ樹脂積層板を製造するには、常法にしたがって行
なうことができる。たとえば、ガラスクロス等にこのエ
ポキシ樹脂組成物を含浸・塗布してから加熱乾燥して溶
剤を除去してプリプレグとし、このプリプレグの1枚若
しくは複数枚重ねたものの片面若しくは両面に銅箔を重
ね、次いで常法にしたがって加熱加圧して積層成形す
る。
(実施例等) 以下に、実施例及び比較例をあげてさらに詳述するが、
本発明はこれらの実施例によって限定されるものではな
い。実施例及び比較例に記載の「部」及び「%」は、そ
れぞれ「重量部」及び「重量%」を意味する。
実施例1 1,1,1−トリス−(p−ヒドロキシフェニル)メタンの
トリグリシジルエーテル化物(エポキシ当量168)70部
と、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポ
キシ株式会社商品名エピコート 828、エポキシ当量18
7)30部と、ビスフェノールA40部とを、触媒(ジメチル
イミダゾール)0.03部の存在下で反応させてエポキシ当
量620のエポキシ樹脂を得た。このエポキシ樹脂を「エ
ポキシ樹脂a1」という。
次いで、このエポキシ樹脂a1100部、硬化剤としてビス
フェノールAとホルムアルデヒドとの重縮合物20部、硬
化促進剤として2−エチル−4−メチルイミダゾール0.
2部を混合し、これにメチルエチルケトン/エチレング
リコールモノメチルエーテル混合溶剤(混合重量比1/
1)を加えて、不揮発分が55%のワニスを調製した。
このワニスをガラスクロスに含浸・塗布し、130℃で5
分間乾燥し、エポキシ樹脂組成物含有量が45%のプリプ
レグを得た。このプリプレグを8枚重ね、その両面に0.
35μm厚さの銅箔を重ね、温度170℃、圧力40kg/cm2
1時間積層成形して、厚さ1.6mmの銅張ガラスエポキシ
積層板を製造した。この積層板の特性は表1に示すとお
りであった。
実施例2 1,1,1−トリス−(p−ヒドロキシフェニル)メタンの
トリグリシジルエーテル化物(実施例1で用いたもの)
70部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(実施例1で用
いたエピコート828)30部、及びテトラブロモビスフェ
ノールA40部を、実施例1におけると同様の方法で反応
させ、エポキシ当量335のエポキシ樹脂を得た。このエ
ポキシ樹脂を「エポキシ樹脂a2」という。
実施例1において用いたエポキシ樹脂a1の代りにエポキ
シ樹脂a2を使用し、かつ硬化剤のビスフェノールAとホ
ルムアルデヒドの重縮合物の配合量を38部に変更し、そ
のほかは実施例1と同様にしてワニスを調製し、このワ
ニスを用いて実施例1におけると同様にして銅張ガラス
エポキシ積層板を製造した。この積層板の特性は表1に
示すとおりであった。
実施例3 実施例2において用いたエポキシ樹脂a2を使用し、硬化
剤をジシアンジアミド4部に変更し、そのほかは実施例
1と同様にしてワニスを調製し、このワニスを用いて実
施例1におけると同様にして銅張ガラスエポキシ積層板
を製造した。この積層板の特性は表1に示すとおりであ
った。
実施例4 実施例2において用いたエポキシ樹脂a2を使用し、硬化
剤をジアミノジフェニルメタン15部に変更し、そのほか
は実施例1と同様にしてワニスを調製した。このワニス
を使用して実施例1におけると同様の方法で銅張ガラス
エポキシ積層板を製造した。この積層板の特性は表1に
示すとおりであった。
実施例5 実施例2において用いたエポキシ樹脂a2を使用し、硬化
剤を、1,1,1−トリス−(p−ヒドロキシフェニル)メ
タン29部に変更し、そのほかは実施例1と同様にしてワ
ニスを調製した。このワニスを使用して実施例1におけ
ると同様の方法で銅張ガラスエポキシ積層板を製造し
た。この積層板の特性は表1に示すとおりであった。
実施例6 1,1,3−トリス(p−ヒドロキシフェニル)ブタンのト
リグリシジルエーテル化物(エポキシ当量197)70部、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(実施例1で用いたエ
ピコート828)30部、及びテトラブロモビスフェノールA
40部を、実施例1におけると同様の方法で反応させ、エ
ポキシ当量387のエポキシ樹脂を得た。このエポキシ樹
脂を「エポキシ樹脂a3」という。
実施例1において用いたエポキシ樹脂a1の代りにエポキ
シ樹脂a3を使用し、かつ硬化剤のビスフェノールAとホ
ルムアルデヒドの重縮合物の配合量を33部に変更し、そ
のほかは実施例1と同様にしてワニスを調製し、このワ
ニスを用いて実施例1におけると同様にして銅張ガラス
エポキシ積層板を製造した。この積層板の特性は表1に
示すとおりであった。
実施例7 1,1,2,2−テトラ−(p−ヒドロキシフェニル)エタン
のテトラグリシジルエーテル化物(エポキシ当量194)7
0部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(実施例1で用
いたエピコート828)30部、及びテトラブロモビスフェ
ノールA40部を、実施例1におけると同様の方法で反応
させ、エポキシ当量385のエポキシ樹脂を得た。このエ
ポキシ樹脂を「エポキシ樹脂a4」という。
実施例1において用いたエポキシ樹脂a1の代りにエポキ
シ樹脂a4を使用し、かつ硬化剤のビスフェノールAとホ
ルムアルデヒドの重縮合物の配合量を33部に変更し、そ
のほかは実施例1と同様にしてワニスを調製し、このワ
ニスを用いて実施例1におけると同様にして銅張ガラス
エポキシ積層板を製造した。この積層板の特性は表1に
示すとおりであった。
実施例8 1,1,3−トリス(p−ヒドロキシフェニル)−3−フェ
ニルプロパンのトリグリシジルエーテル化物(エポキシ
当量215)70部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(実
施例1で用いたエピコート828)30部、及びテトラブロ
モビスフェノールA40部を、実施例1におけると同様の
方法で反応させ、エポキシ当量415のエポキシ樹脂を得
た。このエポキシ樹脂を「エポキシ樹脂a5」という。
実施例1において用いたエポキシ樹脂a1の代りにエポキ
シ樹脂a5を使用し、かつ硬化剤のビスフェノールAとホ
ルムアルデヒドの重縮合物の配合量を31部に変更し、そ
のほかは実施例1と同様にしてワニスを調製し、このワ
ニスを用いて実施例1におけると同様にして銅張ガラス
エポキシ積層板を製造した。この積層板の特性は表1に
示すとおりであった。
実施例9 1,1,1−トリス−(p−ヒドロキシフェニル)エタンの
トリグリシジルエーテル化物(エポキシ当量172)70
部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(実施例1で用い
たエピコート828)30部、及びテトラブロモビスフェノ
ールA40部を、実施例1におけると同様の方法で反応さ
せ、エポキシ当量340のエポキシ樹脂を得た。このエポ
キシ樹脂を「エポキシ樹脂a6」という。
実施例1において用いたエポキシ樹脂a1の代りにエポキ
シ樹脂a6を使用し、かつ硬化剤のビスフェノールAとホ
ルムアルデヒドの重縮合物の配合量を38部に変更し、そ
のほかは実施例1と同様にしてワニスを調製し、このワ
ニスを用いて実施例1におけると同様にして銅張ガラス
エポキシ積層板を製造した。この積層板の特性は表1に
示すとおりであった。
実施例10 1,1,3,3−テトラ−(p−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンのテトラグリシジルエーテル化物(エポキシ当量17
8)70部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(実施例1
で用いたエピコート828)30部、及びテトラブロモビス
フェノールA40部を、実施例1におけると同様の方法で
反応させ、エポキシ当量352のエポキシ樹脂を得た。こ
のエポキシ樹脂を「エポキシ樹脂a7」という。
実施例1において用いたエポキシ樹脂a1の代りにエポキ
シ樹脂a7を使用し、かつ硬化剤のビスフェノールAとホ
ルムアルデヒドの重縮合物の配合量を37部に変更し、そ
のほかは実施例1と同様にしてワニスを調製し、このワ
ニスを用いて実施例1におけると同様にして銅張ガラス
エポキシ積層板を製造した。この積層板の特性は表1に
示すとおりであった。
実施例11 1,1,5,5−テトラ−(p−ヒドロキシフェニル)ペンタ
ンのテトラグリシジルエーテル化物(エポキシ当量18
7)70部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(実施例1
で用いたエピコート828)30部、及びテトラブロモビス
フェノールA40部を、実施例1におけると同様の方法で
反応させ、エポキシ当量368のエポキシ樹脂を得た。こ
のエポキシ樹脂を「エポキシ樹脂a8」という。
実施例1において用いたエポキシ樹脂a1の代りにエポキ
シ樹脂a8を使用し、かつ硬化剤のビスフェノールAとホ
ルムアルデヒドの重縮合物の配合量を35部に変更し、そ
のほかは実施例1と同様にしてワニスを調製し、このワ
ニスを用いて実施例1におけると同様にして銅張ガラス
エポキシ積層板を製造した。この積層板の特性は表1に
示すとおりであった。
実施例12 1,1,1−トリス−(p−ヒドロキシフェニル)メタンの
トリグリシジルエーテル化物(実施例1で用いたもの)
50部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(実施例1で用
いたエピコート828)50部、及びテトラブロモビスフェ
ノールA45部を、実施例1におけると同様の方法で反応
させ、エポキシ当量370のエポキシ樹脂を得た。このエ
ポキシ樹脂を「エポキシ樹脂a9」という。
実施例1において用いたエポキシ樹脂a1の代りにエポキ
シ樹脂a9を使用し、かつ硬化剤のビスフェノールAとホ
ルムアルデヒドの重縮合物の配合量を35部に変更し、そ
のほかは実施例1と同様にしてワニスを調製し、このワ
ニスを用いて実施例1におけると同様にして銅張ガラス
エポキシ積層板を製造した。この積層板の特性は表1に
示すとおりであった。
実施例13 1,1,1−トリス−(p−ヒドロキシフェニル)メタンの
トリグリシジルエーテル化物(実施例1で用いたもの)
75部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(実施例1で用
いたエピコート828)25部、及びテトラブロモビスフェ
ノールA30部を、実施例1におけると同様の方法で反応
させ、エポキシ当量282のエポキシ樹脂を得た。このエ
ポキシ樹脂を「エポキシ樹脂a10」という。
実施例1において用いたエポキシ樹脂a1の代りにエポキ
シ樹脂a10を使用し、かつ硬化剤のビスフェノールAと
ホルムアルデヒドの重縮合物の配合量を45部に変更し、
そのほかは実施例1と同様にしてワニスを調製し、この
ワニスを用いて実施例1におけると同様にして銅張ガラ
スエポキシ積層板を製造した。この積層板の特性は表1
に示すとおりであった。
比較例1 1,1,1−トリス(p−ヒドロキシフェニル)メタンのト
リグリシジルエーテル化物(実施例1で樹脂製造原料に
用いたもの)50部、ビスフエノールA型エポキシ樹脂
(油化シエルエポキシ株式会社商品名エピコート1001、
エポキシ当量478)50部、硬化剤としてビスフエノール
Aとホルムアルデヒドとの重縮合物46部、及び硬化促進
剤として2−エチル−4−メチルイミダゾール0.2部を
混合した。この混合物に実施例1で用いたと同じメチル
エチルケトン/エチレングリコールモノメチルエーテル
混合溶剤を加え、不揮発分が55%になるようにワニスを
調製した。
このワニスを用い、そのほかは実施例1における方法に
準じて銅張ガラスエポキシ積層板を製造した。この積層
板の特性は表2に示すとおりであつた。
比較例2 1,1,1−トリス−(p−ヒドロキシフェニル)メタンの
トリグリシジルエーテル化物(実施例1で樹脂製造原料
に用いたもの)50部、ブロム化ビスフエノールA型エポ
キシ樹脂(油化シエルエポキシ株式会社商品名エピコー
ト5049、エポキシ当量748、臭素含有量26%)を50部、
ビスフエノールAとホルムアルデヒドの重縮合物を40部
使用し、そのほかは実施例1と同様にしてワニスを調製
した。このワニスを使用して実施例1におけると同様の
方法で銅張ガラスエポキシ積層板を製造した。この積層
板の特性は表2に示すとおりであつた。
比較例3〜12 表2に示す各配合を用い、そのほかは比較例1に準じて
それぞれワニスを調製し、得られた各ワニスを用いて実
施例1の方法に準じて各銅張ガラスエポキシ積層板を製
造した。それらの各積層板の特性は表2にそれぞれ示す
とおりであつた。
比較例13 1,1,1−トリス−(p−ヒドロキシフェニル)メタンの
トリグリシジルエーテル化物(実施例1で樹脂製造原料
に用いたもの)30部、ビスフエノールA型エポキシ樹脂
(実施例1で用いたエピコート828)70部、及びテトラ
ブロモビスフエノールA40部を、実施例1におけると同
様の方法で反応させ、エポキシ当量351のエポキシ樹脂
を得た。
実施例1において用いたエポキシ樹脂a1の代りにこのエ
ポキシ樹脂を使用し、かつ硬化剤のビスフエノールAと
ホルムアルデヒドの重縮合物の配合量を37部に変更し、
そのほかは実施例1と同様にしてワニスを調製し、この
ワニスを用いて実施例1におけると同様にして銅張ガラ
スエポキシ積層板を製造した。この積層板の特性は表2
に示すとおりであつた。
表1と表2に示された結果の対比から明らかなように、
各実施例のエポキシ樹脂組成物は、比較例の組成物に較
べて、耐熱性、銅箔密着性及び耐ミーズリング性がバラ
ンスよく優れている。
(c)発明の効果 本発明のエポキシ樹脂組成物は、たとえばプリント配線
用銅張エポキシ積層板等の電気積層板の製造に使用した
場合に、耐熱性、銅箔密着性及び耐ミーズリング性等に
優れた積層板が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−125760(JP,A) 特開 昭62−218411(JP,A) 特表 昭61−500977(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤及び溶
    剤を含有してなるエポキシ樹脂組成物において、該エポ
    キシ樹脂が下記のエポキシ樹脂aを主成分とするエポキ
    シ樹脂であることを特徴とするエポキシ樹脂組成物。 エポキシ樹脂a: (I)一般式 〔式中、RはH、−CH3又は であり、XはH、ハロゲン又は−CH3であり、YはH、
    −CH3又は である。nは0〜3の整数であり、pは0又は1の整数
    であり、qは1又は2の整数である。そしてqが2の場
    合には、その2個のヒドロキシフェニル基が直結する炭
    素原子に結合している式中に記載の水素原子(Rで表わ
    される水素原子を含む)の1個は式から除かれているも
    のとする。〕 で表わされる多官能フェノール化合物をグリシジルエー
    テル化して得られたポリグリシジルエーテル化物であっ
    て、一般式 〔式中、RはH、−CH3又は であり、XはH、ハロゲン又は−CH3であり、YはH、
    −CH3又は である。nは0〜3の整数であり、pは0又は1の整数
    であり、qは1又は2の整数である。そしてqが2の場
    合には、その2個のグリシジルエーテル化フェニル基が
    直結する炭素原子に結合している式中に記載の水素原子
    (Rで表わされる水素原子を含む)の1個は式から除か
    れているものとする。〕 で表わされる化合物を主成分とするポリグリシジルエー
    テル化物と、 (II)ビスフェノールA、ビスフェノールF及びテトラ
    ブロモビスフェノールAから選ばれた少なくとも1種の
    ビスフェノール化合物骨格を有する二官能エポキシ樹脂
    と、 (III)ビスフェノールA、ビスフェノールF及びテト
    ラブロモビスフェノールAから選ばれた少なくとも1種
    のビスフェノール化合物とを反応させて得られるエポキ
    シ樹脂であって、該エポキシ樹脂中のポリグリシジルエ
    ーテル化物(I)の成分の含有率が30〜60重量%である
    エポキシ樹脂。
JP62306859A 1987-12-05 1987-12-05 エポキシ樹脂組成物 Expired - Fee Related JPH07119272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62306859A JPH07119272B2 (ja) 1987-12-05 1987-12-05 エポキシ樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62306859A JPH07119272B2 (ja) 1987-12-05 1987-12-05 エポキシ樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01149822A JPH01149822A (ja) 1989-06-12
JPH07119272B2 true JPH07119272B2 (ja) 1995-12-20

Family

ID=17962110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62306859A Expired - Fee Related JPH07119272B2 (ja) 1987-12-05 1987-12-05 エポキシ樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07119272B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0396203A3 (en) * 1989-05-05 1992-01-02 Shell Internationale Researchmaatschappij B.V. Encapsulating semiconductors
JP2761403B2 (ja) * 1989-06-15 1998-06-04 三井化学株式会社 耐熱性エポキシ樹脂組成物
EP0475359B1 (en) * 1990-09-10 1998-03-11 Hitachi Chemical Co., Ltd. Method of producing high molecular weight epoxy resin
TWI568764B (zh) 2012-06-08 2017-02-01 Adeka股份有限公司 硬化性樹脂組成物、樹脂組成物、使用此等而成之樹脂片、及此等之硬化物

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58125760A (ja) * 1982-01-22 1983-07-26 Toyo Ink Mfg Co Ltd 金属被覆用塗料

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01149822A (ja) 1989-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2010109948A1 (ja) エポキシ樹脂組成物、プリプレグ、樹脂付き金属箔、樹脂シート、積層板、および多層板
JP6022230B2 (ja) 高分子量エポキシ樹脂、それを用いた樹脂組成物および硬化物
JP2001261789A (ja) 高分子量エポキシ樹脂及びプリント配線板用樹脂組成物
JP3668463B2 (ja) 高分子量エポキシ樹脂とその製造方法、該エポキシ樹脂を用いた電気積層板用樹脂組成物及び電気積層板
JP4144732B2 (ja) 高分子量エポキシ樹脂、電気積層板用樹脂組成物及び電気積層板
JPH0819213B2 (ja) エポキシ樹脂組成物および銅張積層板
JPH07119272B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
JP2739653B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
JPH05178963A (ja) エポキシ樹脂組成物
JP2000219799A (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物および積層板
JP3395845B2 (ja) 積層板用エポキシ樹脂組成物
JPH04288318A (ja) 電気積層板用エポキシ樹脂組成物
JPH08325355A (ja) 高耐熱性、低誘電率の積層板用エポキシ樹脂組成物
JPS6330520A (ja) 積層板用エポキシ樹脂組成物
JPH1160692A (ja) 印刷配線板用樹脂組成物及びそれを用いた印刷配線板
JPH0717736B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
JP3331222B2 (ja) エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂組成物
JP2002226557A (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物
JP3305031B2 (ja) エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂組成物
JP3305030B2 (ja) 電気積層板用エポキシ樹脂組成物
JP2003266596A (ja) 銅張積層板
JP2002047334A (ja) エポキシ樹脂組成物及び電気積層板
JPH04323216A (ja) エポキシ樹脂組成物
JPH0415215A (ja) 積層板用熱硬化性樹脂組成物
JP2002194060A (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees