JP3305031B2 - エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂組成物

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JP3305031B2
JP3305031B2 JP2319993A JP2319993A JP3305031B2 JP 3305031 B2 JP3305031 B2 JP 3305031B2 JP 2319993 A JP2319993 A JP 2319993A JP 2319993 A JP2319993 A JP 2319993A JP 3305031 B2 JP3305031 B2 JP 3305031B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラスクロスなどへの
含浸性が良好で、かつ耐熱性、耐湿性、耐ミーズリング
性、金属との密着性等に優れた硬化物を与えることがで
き、したがってプリント配線板等、特に多層プリント配
線用の銅張エポキシ樹脂積層板等の製造に有利に用いら
れる、エポキシ樹脂、及びエポキシ樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化に伴い、プリン
ト配線の高密度化が進んでいる。そのために、そのプリ
ント配線用の基材としてのエポキシ樹脂積層板は、耐熱
性、耐湿性、耐ミーズリング性、ドリル加工性などの向
上が望まれている。
【0003】エポキシ樹脂硬化物の耐熱性向上のため
に、使用するエポキシ樹脂にフェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、パ
ラアミノフェノールのトリグリシジルエーテル化物など
の多官能エポキシ樹脂を添加することが行なわれている
が、それによっても硬化物の充分な耐熱性向上効果が得
られない。
【0004】また、多官能エポキシ樹脂又は多価フェノ
ール化合物とビスフェノール型エポキシ樹脂とを、ビス
フェノール化合物などと反応させることにより、生成エ
ポキシ樹脂の耐熱性を向上させることも知られている
が、この場合には生成エポキシ樹脂の高分子成分が多く
なるために樹脂粘度が高くなり、ガラスクロスへの含浸
性が悪くなり、作業性に問題が起きる。
【0005】また、これらの公知の耐熱性エポキシ樹脂
を用いて得られる積層板を煮沸処理後に半田槽で処理す
ると、積層板のふくれ、はがれ、ミーズリング、クレー
ジング、デラミネーション、さらにはスルーホール内で
のブローホールなどと呼ばれる現象が発生することが多
いし、また硬化物が固くてもろくなるために、ドリル加
工性が悪くなったりする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プリント配
線基板等に使用される銅張エポキシ樹脂積層板等の製造
に適し、特にガラスクロスなどへの含浸性が良好で、か
つ耐熱性、耐湿性、耐ミーズリング性、ドリル加工性に
優れ、しかも銅箔等との密着性等に優れた硬化物を与え
ることができる、エポキシ樹脂、及びエポキシ樹脂組成
物を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記の課
題の解決のために種々研究を重ねた結果、特定のエポキ
シ樹脂によってその目的を達成することができたのであ
る。
【0008】すなわち、本発明のエポキシ樹脂は、一般
式(I)
【0009】
【化4】 (式中、R3 は水素原子又は炭素数4以下のアルキル基
である。)で表されるフェノール類化合物とホルムアル
デヒドとを塩基性触媒の存在下で反応させて得られたレ
ゾールに、一般式(II)
【0010】
【化5】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ水素原子又は炭素数4
以下のアルキル基であり、R1 とR2 とは互いに同一で
あっても、異なっていてもよい。)で表されるフェノー
ル類化合物を酸性触媒の存在下で反応させて得られた一
般式(III)
【0011】
【化6】 (式中、R1 、R2 及びR3 はそれぞれ水素原子又は炭
素数4以下のアルキル基であり、R1 とR2 及びR3
互いに同一であっても異なっていてもよい。)で表され
る三核体フェノール類ノボラック化合物を20重量%以
上含み、二核体フェノール類ノボラック化合物を20重
量%以下含むフェノール類ノボラック化合物(A)と、
ビスフェノールA、ビスフェノールF及びテトラブロモ
ビスフェノールAから選ばれた少なくとも1種のビスフ
ェノール化合物骨格を有する二官能エポキシ樹脂(B)
と、ビスフェノールA、ビスフェノールF、及びテトラ
ブロモビスフェノールAから選ばれた少なくとも1種の
ビスフェノール化合物(C)との三者を反応させて得ら
れたエポキシ樹脂である。
【0012】また、本発明のエポキシ樹脂組成物は、前
記の本発明のエポキシ樹脂を主成分とするエポキシ樹脂
に、硬化剤、硬化促進剤を含有してなるエポキシ樹脂組
成物である。
【0013】本発明における前記のフェノール類ノボラ
ック化合物(A)を得るために用いられる前記の一般式
(I)で表されるフェノール類化合物としては、たとえ
ばフェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−
クレゾール、p−(t−ブチル)フェノールなどがあげ
られる。
【0014】また、前記の一般式(II)で表されるフェ
ノール類化合物としては、たとえば前記の一般式(I)
で表されるフェノール類化合物と同じものが使用できる
し、さらに各種のキシレノールなども使用できる。
【0015】本発明におけるフェノール類ノボラック化
合物(A)を得るための各反応、すなわち一般式(I)
で表されるフェノール類化合物とホルムアルデヒドとの
塩基性触媒下のレゾール生成反応、そのレゾール化合物
と一般式(II)で表されるフェノール類化合物との酸性
触媒の存在下のフェノール類ノボラック化合物生成反応
は、いずれも反応自体として公知であるので、それらの
詳しい説明は省略する。
【0016】本発明におけるフェノール類ノボラック化
合物(A)は、前記したように、一般式(III)で表され
る三核体フェノール類ノボラック化合物を20重量%以
上含み、かつ二核体フェノール類ノボラック化合物を2
0重量%以下含むものである。これは、三核体フェノー
ル類ノボラック化合物の含有量が少なく、逆に二核体フ
ェノール類ノボラック化合物の含有量が多いフェノール
類ノボラック化合物を用いると、硬化物が充分な耐熱性
を示さなくなるからである。
【0017】本発明におけるフェノール類ノボラック化
合物(A)に含まれる可能性のある二核体フェノール類
ノボラック化合物としては、下記の一般式で表される化
合物があげられる。
【0018】
【化7】
【0019】前記の式中、R1 、R2 及びR3 はそれぞ
れ水素原子又は炭素数4以下のアルキル基であり、
1 、R2 及びR3 は互いに同一であっても異なってい
てもよい。
【0020】本発明における前記の二官能エポキシ樹脂
(B)としては、ビスフェノールA、ビスフェノール
F、及びテトラブロモビスフェノールAから選ばれた少
なくとも1種のビスフェノール化合物骨格を有する二官
能エポキシ樹脂であるが、この種の二官能エポキシ樹脂
は既に広く知られており、かつ種々の商品名で広く市販
もされているから、その詳しい説明を省略する。
【0021】本発明におけるビスフェノール化合物
(C)としては、ビスフェノールA、ビスフェノール
F、及びテトラブロモビスフェノールAから選ばれた少
なくとも1種のビスフェノール化合物であるが、この種
のビスフエノール化合物も既に広く知られ、一般に市販
されているから、その詳しい説明を省略する。
【0022】本発明のエポキシ樹脂の製造反応において
は、通常、反応触媒が使用されるが、その反応触媒とし
ては、たとえば1,2−ジメチルイミダゾール、2−メ
チルイミダゾールなどのイミダゾール類、トリメチルア
ミン、トリエチルアミンなどのアミン類、テトラメチル
アンモニウムブロマイド、テトラメチルアンモニウムク
ロライドなどのアンモニウム塩類、トリフェニルフォス
フィンなどのフォスフィン類、ベンジルトリフェニルフ
ォスフォニウムクロライド、エチルトリフェニルフォス
フォニウムブロマイドなどのフォスフォニウム塩類な
ど、公知の触媒があげられる。
【0023】一般に、従来の多官能エポキシ樹脂又は多
価フェノール化合物とビスフェノール型エポキシ樹脂と
を、ビスフェノール化合物などと反応させて得られた生
成エポキシ樹脂は、樹脂中に高分子量成分が多く含まれ
ているために、樹脂粘度が高く、ガラスクロスへの含浸
性が悪く、作業性が問題であった。
【0024】これに対し、前記特定のフェノール類ノボ
ラック化合物(A)と、前記の特定の二官能エポキシ樹
脂(B)と、前記の特定のビスフェノール化合物(C)
との三者を反応させて得られた本発明のエポキシ樹脂
は、三核体フェノール類ノボラック化合物を中心とした
特定のフェノール類ノボラック化合物(A)を用いてい
るため、反応させて得られたエポキシ樹脂中の高分子量
成分が少なく、ガラスクロスへの含浸性がきわめて良
い。さらに、フェノール類ノボラック化合物(A)中の
二核体フェノール類ノボラック化合物含有量が少ないた
め、従来の多官能エポキシ樹脂又は多価フェノール化合
物を用いた場合に比べ、エポキシ樹脂組成物の耐熱性の
向上をはかることが可能となったのである。
【0025】次に、本発明のエポキシ樹脂組成物は、上
記の本発明のエポキシ樹脂を主成分とするエポキシ樹脂
に、硬化剤、硬化促進剤を含有してなるものであるが、
そのエポキシ樹脂には、上記の本発明のエポキシ樹脂の
みを用いてもよいし、1分子中に2個以上のエポキシ基
を有する他のエポキシ樹脂を併用することも可能であ
る。
【0026】その併用できるエポキシ樹脂としては、た
とえばヒスフェノールA型エポキシ樹脂、フェノールノ
ボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂などのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グ
リシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型
エポキシ樹脂、線状脂肪族エポキシ樹脂、脂環式エポキ
シ樹脂、複素環式エポキシ樹脂、ハロゲン化エポキシ樹
脂などの種々の多官能エポキシ樹脂があげられる。これ
らの他のエポキシ樹脂の併用量は、エポキシ樹脂全量、
すなわち本発明のエポキシ樹脂及びこれと併用する他の
エポキシ樹脂の合計量100重量部に対して50重量%
以下にすべきである。併用する他のエポキシ樹脂量が多
くなりすぎると、積層板としての性能が低下するので好
ましくない。
【0027】本発明のエポキシ樹脂組成物には、硬化剤
が配合されるが、その硬化剤としては、たとえば芳香族
ポリアミン、ジシアンジアミド、酸無水物、各種のフェ
ノール型ノボラック樹脂などがあげられる。
【0028】本発明のエポキシ樹脂組成物には、硬化促
進剤が配合されるが、その硬化促進剤としては、種々の
ものが使用できる。たとえばベンジルジメチルアミン、
各種のイミダゾール系化合物などのアミン類、トリフェ
ニルホスフィンなどの三級ホスフィン類等があげられ
る。
【0029】本発明のエポキシ樹脂組成物をガラスクロ
スに含浸させる時、その含浸性をさらに良好にするため
に、樹脂組成物を溶剤に溶解して含浸させることもでき
る。その溶剤としては、たとえばアセトン、メチルエチ
ルケトン、トルエン、キシレン、メチルイソブチルケト
ン、酢酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、メタノール、エタノールなどがあげられ
る。これらの溶剤は適宜に2種以上の混合溶剤として使
用することも可能である。
【0030】本発明のエポキシ樹脂組成物には、さらに
必要に応じて種々の他の添加剤、たとえば難燃剤や充填
剤等を適宜に配合することができる。
【0031】本発明のエポキシ樹脂組成物を用いて、た
とえば銅張エポキシ樹脂積層板を製造するには常法にし
たがって行なうことができる。たとえば、ガラスクロス
等にこのエポキシ樹脂組成物を含浸・塗布してから加熱
乾燥してプリプレグとし、このプリプレグ1枚若しくは
複数枚重ねたものの片面若しくは両面に銅箔を重ね、次
いで常法にしたがって加熱加圧して積層成形する。
【0032】
【実施例】以下に、フェノール類ノボラック化合物合成
例、実施例及び比較例をあげてさらに詳述するが、本発
明はこれらの例によって限定されるものではない。これ
らの例に記載の「部」及び「%」は、それぞれ「重量
部」及び「重量%」を意味する。
【0033】フェノール類ノボラック化合物合成例I 温度計、攪拌機、冷凍器を備えたガラス容器に、p−
(t−ブチル)フェノール75g、37%ホルマリン8
1gを入れ、30℃に保ちながら、10%NaOH水溶
液200gを滴下した。1時間反応後、50℃でさらに
1時間反応させてから、30℃に冷却した。20%H2
SO4 水溶液123gを加えて中和し、油状レゾール1
10gを得た。次いで、このレゾール110gに、オル
ソクレゾール162g、シュウ酸1gを加え、75℃で
4時間反応させたのち、減圧下で脱水し、水蒸気蒸留し
てフェノール類ノボラック化合物136gを合成した
(これを「フェノール類ノボラック化合物I」とい
う。)。
【0034】このフェノール類ノボラック化合物Iは、
前記一般式(III)で表される三核体フェノール類ノボラ
ック化合物含有量が33重量%、二核体フェノール類ノ
ボラック化合物含有量が5重量%であった。
【0035】フェノール類ノボラック化合物合成例 II オルソクレゾール54g、37%ホルマリン81gを用
い、そのほかは合成例Iと同様にして反応させ、油状レ
ゾール84gを得た。次いで、このレゾール84gを用
い、合成例Iと同様にしてオルソクレゾール162gと
反応させ、同様に後処理してフェノール類ノボラック化
合物115gを合成した(これを「フェノール類ノボラ
ック化合物II」という。)。
【0036】このフェノール類ノボラック化合物IIは、
前記した三核体フェノール類ノボラック化合物含有量が
48重量%、二核体フェノール類ノボラック化合物の含
有量が14重量%であった。
【0037】実施例1 フェノール類ノボラック化合物Iの8部と、ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(油化シエルエポキシ株式会社商
品名 エピコート828、エポキシ当量187g/e
q.)59.7部と、テトラブロモビスフェノールAの
32.3部とを、触媒(1,2−ジメチルイミダゾー
ル)0.03部の存在下で150℃で180分間反応さ
せてエポキシ樹脂を得た。このエポキシ樹脂はエポキシ
当量が707g/eq.であった。以下このエポキシ樹
脂を「エポキシ樹脂1」という。
【0038】このエポキシ樹脂1の100部に、硬化剤
としてジシアンジアミド2部、硬化促進剤として2−エ
チル−4−メチルイミダゾール0.15部を混合し、さ
らにメチルエチルケトン/エチレングリコールモノメチ
ルエーテル混合溶剤(混合重量比1/1)を加えて、不
揮発分が55重量%のワニスを調整した。
【0039】次いでこのワニスをガラスクロスに含浸・
塗布し、130℃で7分間乾燥し、エポキシ樹脂組成物
の不揮発分含有量が45%のプリプレグを8枚重ね、そ
の両面に35μm厚さの銅箔を重ね、温度170℃、圧
力40Kg/cm2 で1時間加熱成形して厚さ1.6m
mの銅張ガラスエポキシ積層板を製造した。
【0040】この実施例1のエポキシ樹脂組成物(ワニ
ス)の溶剤を除く樹脂組成及びワニスのガラスクロスへ
の含浸性を表1に示し、また硬化積層板の物性を表2に
示した。
【0041】実施例2 フェノール類ノボラック化合物IIの7部と、ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(実施例1で用いたエピコート8
28)60.7部と、テトラブロモビスフェノールAの
32.3部とを用い、その他は実施例1と同様の方法で
反応させてエポキシ樹脂を得た。このエポキシ樹脂はエ
ポキシ当量が690g/eq.であった。以下このエポ
キシ樹脂を「エポキシ樹脂2」という。
【0042】このエポキシ樹脂2を用い、そのほかは実
施例1と同様にしてワニスを調整し、同様にして銅張ガ
ラスエポキシ積層板を製造した。この場合の溶剤を除く
樹脂組成及びワニスクロスへの含浸性を表1に、硬化積
層板の物性を表2に示した。
【0043】比較例1 ブロム化ビスフェノール型エポキシ樹脂(油化シエルエ
ポキシ株式会社商品名エピコート5049、エポキシ当
量748g/eq.、臭素含有量28%)92部と、オ
ルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(油化シエル
エポキシ株式会社商品名 エピコート180S70、エ
ポキシ当量208g/eq.)8部とを混合した。
【0044】この混合エポキシ樹脂を用い、そのほかは
実施例1と同様にしてワニスを調整し、同様にして銅張
ガラスエポキシ積層板を製造した。この場合の溶剤を除
く樹脂組成及びワニスのガラスクロスへの含浸性を表1
に、硬化積層板の物性を表2に示した。
【0045】比較例2 オルソクレゾールノボラック(軟化点100℃)8部
と、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(実施例1で用い
たエピコート828)59.7部と、テトラブロモビス
フェノールAの32.3部とを用い、そのほかは実施例
1と同様の方法で反応させてエポキシ樹脂を得た。この
エポキシ樹脂はエポキシ当量が713g/eq.であっ
た。以下このエポキシ樹脂を「エポキシ樹脂3」とい
う。
【0046】このエポキシ樹脂3を用い、そのほかは実
施例1と同様にしてワニスを調整し、同様にして銅張ガ
ラスエポキシ積層板を製造した。この場合の溶剤を除く
樹脂組成及びワニスのガラスクロスへの含浸性を表1
に、硬化積層板の物性を表2に示した。
【0047】比較例3 オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(比較例1
で用いたエピコート180S70)10部と、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(実施例1で用いたエピコート
828)57.7部と、テトラブロモビスフェノールA
の32.3部とを用い、そのほかは実施例1と同様の方
法で反応させてエポキシ樹脂を得た。このエポキシ樹脂
はエポキシ当量が423g/eq.であった。以下この
エポキシ樹脂を「エポキシ樹脂4」という。このエポキ
シ樹脂4を用い、そのほかは実施例1と同様にしてワニ
スを調整し、同様にして銅張ガラスエポキシ積層板を製
造した。この場合の溶剤を除く樹脂組成及びワニスのガ
ラスクロスへの含浸性を表1に、硬化積層板の物性を表
2に示した。
【0048】
【表1】
【0049】表1の注: *1 油化シエルエポキシ株式会社商品名 エピコート
5049 *2 油化シエルエポキシ株式会社商品名 エピコート
180S70 *3 ガラスクロスに含浸・塗布時の目視検査により判
【0050】
【表2】
【0051】表2の注: *1 動的粘弾性で測定 *2 120℃、2気圧、4時間のプレッシャークッカ
ー処理後、260℃の半田浴に30秒浸漬後、板のふく
れ、はがれの有無をチェックし、評価した。その結果は
下記の略号で示した。 ○ 板のふくれ、はがれが全くない △ 板のふくれ、はがれがわずかにある × 板のふくれ、はがれがある *3 40℃、湿度90%、100時間後の板の吸湿率
を測定 *4 樹脂スミアーの目視検査 ドリル径0.4mmφ、回転数60,000rpm、送り1.0
m/min.
【0052】実施例と比較例との対比から明らかなよう
に、実施例のエポキシ樹脂組成物は、比較例のエポキシ
樹脂組成物と較べて、プリプレグへの含浸性、得られる
積層板の各特性がバランスよく優れている。
【0053】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物は、ガラス
クロスなどへの含浸性に優れており、かつ耐熱性、耐湿
性、耐ミーズリング性、ドリル加工性、銅箔密着性等も
バランスよく優れた電気積層板を与えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−239182(JP,A) 特開 平5−178963(JP,A) 特開 平2−283717(JP,A) 特開 平3−170521(JP,A) 特開 平1−153715(JP,A) 特開 平4−103620(JP,A) 特開 昭61−243822(JP,A) 特開 昭50−110499(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 59/20 - 59/32 C08G 59/14 C08J 5/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R3 は水素原子又は炭素数4以下のアルキル基
    である。)で表されるフェノール類化合物とホルムアル
    デヒドとを塩基性触媒の存在下で反応させて得られたレ
    ゾールに、一般式(II) 【化2】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ水素原子又は炭素数4
    以下のアルキル基であり、R1 とR2 とは互いに同一で
    あっても、異なっていてもよい。)で表されるフェノー
    ル類化合物を酸性触媒の存在下で反応させて得られた一
    般式(III) 【化3】 (式中、R1 、R2 及びR3 はそれぞれ水素原子又は炭
    素数4以下のアルキル基であり、R1 とR2 及びR3
    互いに同一であっても、異なっていてもよい。)で表さ
    れる三核体フェノール類ノボラック化合物を20重量%
    以上含み、二核体フェノール類ノボラック化合物を20
    重量%以下含むフェノール類ノボラック化合物(A)
    と、ビスフェノールA、ビスフェノールF及びテトラブ
    ロモビスフェノールAから選ばれた少なくとも1種のビ
    スフェノール化合物骨格を有する二官能エポキシ樹脂
    (B)と、ビスフェノールA、ビスフェノールF、及び
    テトラブロモビスフェノールAから選ばれた少なくとも
    1種のビスフェノール化合物(C)との三者を反応させ
    て得られたエポキシ樹脂。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエポキシ樹脂を主成分
    とするエポキシ樹脂に、硬化剤、硬化促進剤を含有して
    なるエポキシ樹脂組成物。
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