JPH07118990A - 新規な風合い織編物 - Google Patents

新規な風合い織編物

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JPH07118990A
JPH07118990A JP5290140A JP29014093A JPH07118990A JP H07118990 A JPH07118990 A JP H07118990A JP 5290140 A JP5290140 A JP 5290140A JP 29014093 A JP29014093 A JP 29014093A JP H07118990 A JPH07118990 A JP H07118990A
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JP
Japan
Prior art keywords
yarn
knitted fabric
fineness
denier
woven
Prior art date
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Pending
Application number
JP5290140A
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English (en)
Inventor
Toshihide Hibino
利秀 日比野
Tsumaki Takahashi
妻木 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07118990A publication Critical patent/JPH07118990A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天然繊維様の風合いを有し,ハリ・コシのあ
る新規な風合い織編物を提供する。 【構成】 ヤング率 90g/d以下,繊度8〜70デニールの
モノフィラメント糸条Aと,単フィラメントの繊度が3
デニール以下のマルチフィラメント糸条Bとを混繊した
複合混繊糸が,少なくともその一部を構成していること
を特徴とする新規な風合い織編物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,天然繊維様の風合いを
有し,ハリ・コシのある新規な風合い織編物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来,マルチフィラメント糸を2種以上
混繊した複合糸を使用して得られる天然繊維様の風合い
を有する織編物は数多く提案され,衣料用として使用さ
れている。この中の代表的なものとしては,芯が高収縮
性糸,鞘が低収縮性糸となるように混繊した芯鞘構造の
異収縮複合混繊糸使いや,太繊度糸と細繊度糸を混繊し
た異繊度複合混繊糸使い等の織編物がある。しかしなが
ら,通常のマルチフィラメント糸を2種以上混繊する方
法では,天然繊維様の風合いは得られても,織編物はハ
リ・コシに欠けるという欠点があり,必ずしも満足ので
きるものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記の問題
を解決し,従来の方法では得られなかった良好なハリ・
コシをもつ新規な風合い織編物を提供することを技術的
な課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち,本発明は,ヤ
ング率 90g/d以下,繊度8〜70デニールのモノフィラメ
ント糸条Aと,単フィラメントの繊度が3デニール以下
のマルチフィラメント糸条Bとを混繊した複合混繊糸
が,少なくともその一部を構成していることを特徴とす
る新規な風合い織編物を要旨とするものである。
【0005】なお,ヤング率は,市販の定速伸長形引張
試験機を用いて図2に示す荷重−伸長曲線を描き,JI
S−L1013に準じて下記の式により換算した値であ
る。 ヤング率(g/d) =P/D ただし,P:伸度 100%時の荷重(g) D:繊度(デニール)
【0006】以下,本発明について詳細に説明する。本
発明の新規な風合い織編物は,ヤング率 90g/d以下,繊
度8〜70デニールのモノフィラメント糸条Aと,単フィ
ラメントの繊度が3デニール以下のマルチフィラメント
糸条Bとを混繊した複合混繊糸が,少なくともその一部
を構成しているものであるが,織物の場合には経糸又は
緯糸のいずれか一方,あるいは経糸と緯糸の両方に用い
たものである。
【0007】本発明において,織編物に従来得られなか
った良好なハリ・コシを付与するためには,複合混繊糸
を構成する糸条Aはヤング率 90g/d以下,繊度8〜70デ
ニールのモノフィラメント糸であることが必要である。
ヤング率が 90g/dを超えると,モノフィラメント糸特有
のゴツゴツした感触が増して織編物の風合いが硬くな
り,満足なものは得られない。
【0008】すなわち,ヤング率が 90g/d以下のモノフ
ィラメント糸を使用するのは,モノフィラメント糸特有
のゴツゴツした感触を緩和させて,織編物に適度な柔ら
かさと良好なハリ・コシを付与するためである。なお,
織編物にソフトな風合いと良好なハリ・コシを付与する
ためには,ヤング率は, 特に30〜70g/d のものが好まし
い。
【0009】糸条Aの繊度が70デニールを超えると,織
編物の風合いが硬くなって衣料用として適さなくなる。
また,繊度が8デニール未満になると,良好なハリ・コ
シが得られず不適当である。
【0010】糸条Aの素材としては,例えばポリエチレ
ンテレフタレートなどのポリエステル,ナイロン6,ナ
イロン66などのポリアミドが好ましい。
【0011】次に,複合混繊糸を構成する糸条Bは,織
編物に柔らかい風合いを付与するために,単フィラメン
トの繊度が3デニール以下のマルチフィラメント糸を用
いる必要があり,3デニール以下の単フイラメントであ
れば,2種以上の繊度の単フイラメントが混繊されたも
のでもよい。糸条Bを構成する単フイラメントの繊度が
3デニールを超えると,風合いが硬くなって満足なもの
が得られない。糸条Bを構成するフイラメントの数は特
に限定されるものではないが,織編物に柔らかい風合い
を付与するためには10本以上, 特に20本以上が好まし
い。
【0012】また,糸条Bは,異繊度混繊糸の他,異収
縮混繊糸などのマルチフィラメントのなま糸,加工糸,
さらにはなま糸と加工糸を混繊したもののいずれでもよ
い。
【0013】糸条Bの素材としては,例えばポリエチレ
ンテレフタレート,5ナトリウムスルホイソフタル酸共
重合ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル,
ナイロン6,ナイロン66などのポリアミドが好まし
い。
【0014】糸条Aと糸条Bとの混繊形態は,図1で示
したように,モノフィラメントである糸条Aが芯,マル
チフィラメントである糸条Bが鞘となった芯鞘構造が好
ましい。その場合,芯糸と鞘糸に糸長差をつけたり,空
気処理して交絡を付与したものなど必要に応じて任意に
加工したものでもよい。また,引き揃え状態で混繊し,
後から追撚,合撚を施して使用してもよい。
【0015】本発明の新規な風合い織編物は,前記した
糸条Aと糸条Bが混繊された複合混繊糸を少なくとも一
部に使用して,常法により製織するか,あるいは製編し
て得られるものである。
【0016】
【作用】本発明の織編物においては,ヤング率 90g/d以
下,繊度8〜70デニールのモノフィラメント糸条Aによ
って,適度なハリ・コシが付与され,また,糸条Aと単
フィラメントの繊度が3デニール以下のマルチフィラメ
ント糸条Bとを組み合わせることによって,従来得られ
なかった,良好なハリ・コシとソフトな風合いを同時に
付与することができるものである。
【0017】
【実施例】次に,本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお,極限粘度は,フエノールと四塩化エタンとの
等重量混合溶媒を用い,温度20℃で測定した。 実施例1〜4,比較例1〜4 極限粘度0.69のポリエチレンテレフタレートを, 紡糸温
度 302℃, 紡糸速度1200m/min の条件下で吐出量と延伸
倍率を種々変更して, 繊度とヤング率を調整して溶融紡
糸し,次いで, 延伸してモノフイラメント糸条を得た。
【0018】上記で得たモノフィラメント糸条と,ポリ
エチレンテレフタレートマルチフィラメント糸条とを表
1に示す条件で空気交絡処理を施して,交絡数60個/m
の複合混繊糸を得た。
【0019】
【表1】
【0020】この糸条に 300回/mの追撚を行い, 得ら
れた糸条を経糸及び緯糸に用いて,表2に示す経糸密度
と緯糸密度で2/2の斜文織物を織成し,次いで,常法
で染色と仕上げ加工を行い,織物を得た。
【0021】
【表2】
【0022】得られた織物のハリ・コシ,風合いについ
て官能検査を行い,その結果を第3表に示した。
【0023】
【表3】
【0024】表3から明かなように,実施例1〜4で得
られた織物は,良好なハリ・コシとソフトな風合いを有
するものであった。一方,糸条Aとして8デニール未満
のモノフイラメント糸を使用した比較例1の織物はハリ
・コシが劣っていた。また,糸条Aとして繊度が70デニ
ールを超えるモノフィラメント糸を使用した比較例2,
糸条Bとして単フィラメントの繊度が3デニールを超え
るマルチフィラメントを使用した比較例3及び糸条Aと
してヤング率が90g/d を超えるモノフィラメント糸を使
用した比較例4の織物は,いずれもソフト感が不足して
不満足なものであった。
【0025】実施例5,比較例5 極限粘度0.69のポリエチレンテレフタレートを, 紡糸温
度 302℃, 紡糸速度1200m/min の条件下で吐出量と延伸
倍率を種々変更して紡糸,延伸を行い, 繊度が10デニー
ルでヤング率が32g/d と95g/d のモノフイラメント糸条
を得た。
【0026】上記で得たモノフィラメント糸条と,50d/4
8fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸
条とを実施例1と同様の条件で空気交絡処理して,交絡
数60個/mの複合混繊糸を得た。
【0027】この糸条に 100回/mの追撚を行い, 得ら
れた糸条を用いて,編針密度が32ゲージの丸編機を使用
してインターロック組織の編地を編成し,次いで,常法
で染色と仕上げ加工を行い,編物を得た。
【0028】ヤング率が32g/d のモノフイラメント糸条
を一成分とする複合混繊糸から得られた実施例5の編物
は,良好なハリ・コシとソフトな風合いを有するもので
あった。一方,ヤング率が95g/d のモノフイラメント糸
条を一成分とする複合混繊糸から得られた比較例5の編
物は,ハリ・コシは有するものの,ソフトな風合いに欠
けるものであった。
【0029】
【発明の効果】本発明の織編物は,従来の合成繊維使い
の織編物では得られない良好なハリ・コシとソフトな風
合いを兼備する新規な風合いを有するものであり,商品
価値の優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の織編物を構成する複合混繊糸の一実施
態様を示す模式図である。
【図2】糸条の荷重−伸長曲線の一例を模式的に示すグ
ラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヤング率 90g/d以下,繊度8〜70デニー
    ルのモノフィラメント糸条Aと,単フィラメントの繊度
    が3デニール以下のマルチフィラメント糸条Bとを混繊
    した複合混繊糸が,少なくともその一部を構成している
    ことを特徴とする新規な風合い織編物。
JP5290140A 1993-10-25 1993-10-25 新規な風合い織編物 Pending JPH07118990A (ja)

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JP5290140A JPH07118990A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 新規な風合い織編物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140087212A (ko) * 2012-12-28 2014-07-09 도레이첨단소재 주식회사 드레이프성이 우수한 폴리에스터 복합사 및 그 제조방법

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KR20140087212A (ko) * 2012-12-28 2014-07-09 도레이첨단소재 주식회사 드레이프성이 우수한 폴리에스터 복합사 및 그 제조방법

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