JPH07118635A - 土質安定用薬液およびそれを用いた地盤安定化工法 - Google Patents

土質安定用薬液およびそれを用いた地盤安定化工法

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JPH07118635A
JPH07118635A JP28414593A JP28414593A JPH07118635A JP H07118635 A JPH07118635 A JP H07118635A JP 28414593 A JP28414593 A JP 28414593A JP 28414593 A JP28414593 A JP 28414593A JP H07118635 A JPH07118635 A JP H07118635A
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alumina cement
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俊介 田沢
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勝彦 栗原
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Abstract

(57)【要約】 【構成】アルミナセメントを除く水硬性セメントを含む
主材液(A液) とアルミナセメントを含む硬化材液(B
液) とを組み合わせて地盤内に注入する土質安定用薬液
であって、B液中のアルミナセメント1重量部に対して
ブレーン値が3000cm2 /g以上であるII型無水石膏 0.5
〜1.5 重量部を配合し、かつ、A液とB液とを両液の混
合液中におけるアルミナセメントを除く水硬性セメント
100重量部に対してアルミナセメントとII型無水石膏の
合計量が20重量部以上であるように混合して用いる。 【効果】B液は、凝結遅延剤を添加することなく放置さ
れても、調製後3時間未満では硬化せず安定性が高く、
一方、A液とB液との混合液は、混合後15分以内に硬化
して、材令1日の一軸圧縮強度値が10kg/cm2 以上であ
る硬化体を形成する。1日経過後の A-B混合液のブリー
ジング率は、20%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土質安定用薬液および
それを用いた地盤安定化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミナセメントを除く水硬性セメント
と水との混練物を主材液 (以下A液という) とし、アル
ミナセメントと水との混練物を硬化材液 (以下B液とい
う) として、これらを組み合わせて地盤内に注入すると
A液とB液との混合液は数分〜数十分で硬化することが
知られている。
【0003】特開昭50-16717号公報には、可溶性アルミ
と無機硫酸塩との混合物を、セメント急硬剤としてセメ
ントと混合する急硬性セメントの施工方法が開示され、
そして、可溶性アルミとしては、結晶質および(また
は)無定形質のカルシウムアルミネートとこれにハロゲ
ン元素が固溶したカルシウムハロアルミネートであり、
特に好ましい鉱物は12CaO・7Al2 3 またはこれにハ
ロゲン元素が固溶した無定形物であることが、また、無
機硫酸塩としては、無水,半水,二水のセッコウなどが
使用でき、好ましくは無水セッコウであることが、記載
されている。また、アルミナセメントとセッコウの混合
物を添加したセメントが、急硬性セメントとして既に知
られていることが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭50-16717号
公報にも記載されているように、一般に急硬性セメント
は、短時間内に強度を発現する性質を有している反面、
凝結時間が短いので取り扱い中に凝結硬化してしまい施
工に支障をきたすという問題点がある。その対策として
一般に、その凝結硬化を遅らせるために、急硬性セメン
トにグルコン酸、クエン酸等の有機カルボン酸やその塩
などの凝結遅延剤を添加することが実施工の場面では必
要不可欠である。ところが、凝結遅延剤を添加した場合
でも、その効果は添加した凝結遅延剤の種類や量により
変化し、更に温度や混練時間などの実施工における種々
の付帯条件の影響を受ける。
【0005】前記のA液に対して、水硬性セメントに対
するセメント急硬剤としてのアルミナセメントとセッコ
ウとの混合物または前記特開昭50-16717号公報に開示さ
れた可溶性アルミと無機硫酸塩との混合物と、水との混
練物を硬化材液 (B液) として、これらを組み合わせて
地盤内に注入する地盤安定化工法においても、前記した
と同様の問題点がある。
【0006】すなわち、可溶性アルミとして前記特開昭
50-16717号公報に開示された、結晶質または無定形質の
カルシウムアルミネートまたはこれにハロゲン元素が固
溶したカルシウムハロアルミネートである、12CaO・7
Al2 3 ,3CaO・Al2 3または11CaO・7Al2 3
・CaF2 を硬化材としてB液を調製した場合には、B液
それ自身が長くとも30分以内には凝結硬化してしまうの
で、実施工の場面では地盤内への注入作業中に、調液槽
内やB液を圧送するための配管やポンプ内で硬化物が生
成し、作業を継続することができなくなる恐れがある。
【0007】B液の凝結硬化を遅らせて施工上必要なB
液の安定性を確保するには、B液を調製する際に、グル
コン酸、クエン酸などの有機カルボン酸やその塩などの
凝結遅延剤を添加することが必要であり、また凝結遅延
剤を添加しても、その効果は添加した凝結遅延剤の種類
や量により変化し、更に温度や混練時間などの実施工に
おける種々の付帯条件の影響を受け、施工中、地盤内へ
の注入前に不測の凝結硬化が起こってB液を圧送でき
ず、施工できなくなるという問題点がある。また、B液
の硬化を遅延させるための凝結遅延剤は、セメント急硬
材を水と混練してB液を調製する前に、あらかじめB液
用の混練水に溶解させておくことを要し、施工現場での
作業を煩雑なものにするという問題点もある。
【0008】なお、硬化材としてのカルシウムアルミネ
ートとしてCaO・Al2 3 を用いたB液は、調製する際
の水と硬化材との量比にもよるが、3時間以上硬化せ
ず、またアルミナセメントを硬化材として用いたB液の
硬化時間は7時間程度であり、いずれも施工上充分なB
液の安定性を確保することはできるが、A液とB液とを
混合して形成された硬化体の圧縮強度が低いといった問
題点があった。
【0009】従来知られている方法では、凝結遅延剤を
添加してもB液の安定性が悪かったり、あるいは、B液
の安定性が確保できても形成される硬化体の圧縮強度の
発現が低く、更に、A液とB液とを混合した後に発生す
るブリージングは、形成される硬化体上層部に脆弱な部
分を生じる原因となるので小さい程好ましいが、ブリー
ジングを少なくするための方策は知られていない。この
ように、従来知られている工法は、地盤安定化工法とし
て実用上難点があり改善が望まれていた。
【0010】本発明の目的は、従来の方法における問題
点を改善し、アルミナセメントを除く水硬性セメントと
水との混練物である主材液 (A液) と、アルミナセメン
トと水との混練物である硬化材液 (B液) とを別々に調
製しておいて、施工時に両液を混合して地盤に注入する
土質安定用薬液および地盤安定化工法において、凝結遅
延剤を添加することなくB液の充分な安定性を確保し
て、薬液の地盤注入前に凝結硬化を起こして施工できな
くなる恐れを解消し、A液とB液との混合液が数分〜十
数分で硬化し、かつ、形成される硬化体の圧縮強度の発
現が良好で、更にはブリージングが少なく形成される硬
化体上層部に脆弱な部分を生ずることの少ない、土質安
定用薬液および地盤安定化工法を提供することである。
【0011】本発明の土質安定用薬液において、その性
能としての、B液の安定性、A液とB液との混合液のゲ
ルタイム・ブリージング率、ならびに形成された硬化体
の圧縮強度は、それぞれ次の規定を満たすことを目的と
する。 ・B液の安定性…調製後、単独で放置されたときに3時
間未満で硬化しないこと(B液単独での硬化時間が調製
後3時間以上であること) 。 ・ゲルタイム…A液とB液との混合液が、混合後15分以
内に硬化すること。 ・ブリージング率… 200Lあたり、普通ポルトランドセ
メント 160kgを含むA液を用いたときに、A液とB液と
を混合して1日経過後の混合液のブリージング率の値
が、20%以下であること。 ・硬化体の圧縮強度… 200Lあたり、普通ポルトランド
セメント 160kgを含むA液を用いたときに、A液とB液
とを混合して形成された硬化体の材令1日の一軸圧縮強
度値が、10kg/cm2 以上であること。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記問題点
を改善し課題を解決すべく鋭意検討し、アルミナセメン
トを除く水硬性セメントと水との混練物をA液とし、ア
ルミナセメントと水との混練物をB液として、これらを
組み合わせて地盤内に注入する土質安定用薬液および地
盤安定化工法において、B液に特定範囲のブレーン値に
調整したII型無水石膏をアルミナセメントに対して特定
範囲の量比で配合することによって、得られたB液は、
凝結遅延剤を添加することなく、単独では3時間以上硬
化しない安定性が確保されて注入前に硬化物を生成し施
工できなくなる恐れが解消され、更にA液とB液とを混
合する際には、混合液中のアルミナセメントを除く水硬
性セメント重量に対するアルミナセメントとII型無水石
膏の合計重量が特定範囲の割合となるように混合するこ
とによって、A液とB液との混合液が15分以内に硬化
し、かつ形成された硬化体の圧縮強度の発現が良好であ
り、また、硬化体上層部に脆弱な部分を生じる原因とな
るブリージングが少なく、従来知られている土質安定用
薬液および地盤安定化工法では実現できなかった性能を
発揮するという知見を得て、本発明を完成した。
【0013】本発明の第一の発明は、「アルミナセメン
トを除く水硬性セメントを含んでなる主材液と、アルミ
ナセメントを含んでなる硬化材液とを組み合わせて地盤
内に注入する土質安定用薬液であって、硬化材液におけ
るアルミナセメント1重量部に対してブレーン値が3000
cm2 /g以上であるII型無水石膏 0.5〜1.5 重量部を配
合し、かつ、主材液と硬化材液とを両液の混合液中にお
けるアルミナセメントを除く水硬性セメント 100重量部
に対してアルミナセメントとII型無水石膏の合計量が20
重量部以上であるように混合して用いることを特徴とす
る土質安定用薬液」を要旨とする。
【0014】また、第二の発明は、「アルミナセメント
を除く水硬性セメントを含んでなる主材液と、アルミナ
セメントを含んでなる硬化材液とを組み合わせて地盤内
に注入する地盤安定化工法において、硬化材液における
アルミナセメント1重量部に対してブレーン値が3000cm
2 /g以上であるII型無水石膏 0.5〜1.5 重量部を配合
し、かつ、主材液と硬化材液とを両液の混合液中におけ
るアルミナセメントを除く水硬性セメント 100重量部に
対してアルミナセメントとII型無水石膏の合計量が20重
量部以上であるように混合して地盤内に注入することを
特徴とする地盤安定化工法」を要旨とする。
【0015】以下、本発明について説明する。本発明の
土質安定用薬液における主材液(A液)は、水硬性セメ
ント (アルミナセメントを除く) を水と混練したもので
ある。主材として用いることができる水硬性セメントと
しては、普通・早強・超早強・中庸熱・白色など各種の
ポルトランドセメント類、高炉セメント・シリカセメン
ト・フライアッシュセメントなどの混合セメント類など
を挙げることができ、これらのセメントは、一種ないし
二種以上を用いることができる。
【0016】A液における水硬性セメントと水との量比
は、A液 200Lあたり通常、水硬性セメント20〜400 k
g、好ましくは40〜300 kg、更に好ましくは60〜240 kg
の範囲である。A液 200Lあたりの水硬性セメント量が
20kg未満であるときは、薬液を地盤内に注入して硬化さ
せたときに形成される土砂固結体の圧縮強度が低く、地
盤の安定化が不充分である。一方、A液 200Lあたりの
水硬性セメント量が 400kgを超える場合は、形成される
土砂固結体の圧縮強度は高まるが、A液の粘度が大幅に
増大してポンプによる圧送が困難となり、またA液とB
液との混合液の地盤内での浸透性が低下し、形成される
土砂固結体の体積が小さくなる。
【0017】本発明の土質安定用薬液における硬化材液
(B液)は、前記の水硬性セメントに対しての硬化材を
水と混練したものである。硬化材として用いるアルミナ
セメントは、JIS-R2511「耐火物用アルミナセメント」
規格に規定されるアルミナセメント1種〜5種、もしく
はこれに相当する品質を有するアルミナセメントであ
る。これらの内、アルミナセメント3種ないし4種もし
くはこれに相当する品質を有するものを用いることが好
ましい。
【0018】アルミナセメントは、CaO・Al2 3 , Ca
O・2Al2 3 などのカルシウムアルミネートを主成分
とし、4CaO・Al2 3 ・Fe23 などのカルシウムア
ルミノフェライト、2CaO・SiO2 などのカルシウムシ
リケートおよび2CaO・Al23 ・SiO2 などのカルシ
ウムアルミノシリケートなどの化合物で構成されるセメ
ントである。前記したように、アルミナセメントは、前
記特開昭50-16717号公報に開示された可溶性アルミとは
異なる挙動を示す。すなわち、結晶質または無定形質の
カルシウムアルミネートまたはこれにハロゲン元素が固
溶したカルシウムハロアルミネートである、12CaO・7
Al2 3 ,3CaO・Al2 3 または11CaO・7Al2 3
・CaF2 を硬化材としてB液を調製したときには、B液
それ自身が調製後3時間以内に凝結硬化してしまう。こ
れに対して、アルミナセメントを硬化材として用いたB
液の凝結硬化時間は7時間程度であり、施工上充分なB
液の安定性を確保することができる。
【0019】本発明の土質安定用薬液におけるB液には
更に、アルミナセメントと共にII型無水石膏を併用す
る。B液におけるアルミナセメントとII型無水石膏との
量比は、アルミナセメント1重量部に対して、II型無水
石膏 0.5〜1.5 重量部の範囲とする。アルミナセメント
1重量部に対するII型無水石膏の配合量が、 0.5重量部
未満であるとき、また 1.5重量部を超えるときには、薬
液を地盤内に注入して硬化させたときに、いずれも形成
される土砂固結体の圧縮強度が低く、本発明の目的を達
成することができない。
【0020】B液においてアルミナセメントと併用する
石膏として、II型無水石膏以外の他の形態の石膏、たと
えば、α半水石膏、β半水石膏、2水石膏、 III型無水
石膏などを用いると、いずれも形成される土砂固結体の
圧縮強度が低く、本発明の目的を達成することができな
い。なお、用いられるII型無水石膏中に、II型無水石膏
以外の他の形態の石膏が不純物として混入することは許
容される。
【0021】アルミナセメントと併用するII型無水石膏
としては、ブレーン値が3000cm2 /g以上、好ましくは
5000〜8000cm2 /gの範囲であるものを用いる。ブレー
ン値が3000cm2 /g未満であると、薬液を地盤内に注入
して硬化させたときに形成される土砂固結体の圧縮強度
が低く、本発明の目的を達成することができない。な
お、ブレーン値が8000cm2 /gを超えるものを用いて
も、それによる効果の向上はなく不経済である。
【0022】B液におけるアルミナセメント・II型無水
石膏と水の量比は、通常、B液 200Lあたりアルミナセ
メントとII型無水石膏の合計重量が20〜200 kg、好まし
くは40〜180 kg、更に好ましくは60〜160 kgの範囲であ
る。B液 200LあたりのアルミナセメントとII型無水石
膏の合計重量が20kg未満であるときは、薬液を地盤内に
注入して硬化させたときに形成される土砂固結体の圧縮
強度が低く、地盤の安定化が不充分である。一方、B液
200LあたりのアルミナセメントとII型無水石膏の合計
重量が 200kgを超える場合には、B液の粘度が増大して
A液とB液との混合状態が不良となり、形成される土砂
固結体の圧縮強度のバラツキが大きくなり不均一とな
る。
【0023】B液を調製する際の、アルミナセメントと
II型無水石膏の混練の投入順序には特に制約はない。た
とえば、アルミナセメントとII型無水石膏を別々に施工
現場に搬入し、各々所定量を水と混練する方法や、アル
ミナセメントとII型無水石膏とを所定の量比で予め配合
したものを施工現場に搬入し、これを水と混練する方法
などを挙げることができる。後者の方法は、施工現場で
の作業を簡略化でき効率的で好ましい。
【0024】本発明の土質安定用薬液は、A液とB液と
を混合して使用する。A液とB液との量比は、A液とB
液の混合液中のアルミナセメントを除く水硬性セメント
100重量部に対して、アルミナセメントとII型無水石膏
との合計量が20重量部以上、好ましくは25〜50重量部の
範囲となるように混合する。A液とB液の混合液中のア
ルミナセメントを除く水硬性セメント 100重量部に対し
て、アルミナセメントとII型無水石膏との合計量が20重
量部未満であるときは、ゲルタイム、ブリージング、硬
化体の圧縮強度に関して、本発明の目的とする効果が得
られない。なお、アルミナセメントとII型無水石膏との
合計量を50重量部を超える量としても、それによる効果
の向上はなく不経済である。
【0025】本発明の土質安定用薬液を用いた地盤安定
化工法においては、A液とB液とを前記の量比で混合し
て地盤内に注入する。このような量比でA液とB液とを
混合する方法としては、たとえば、単位容量のA液中の
水硬性セメントの重量を 100としたときに、A液と等容
量のB液中のアルミナセメントとII型無水石膏の合計重
量が20以上となるように調製したA液とB液とをそれぞ
れ、単位時間当りの送液容量が等しいポンプを用いて個
別にY字管、撹拌装置、注入管内に設けられた混合室
(管内混合器・管路混合器)などに圧送して合流させ混
合する方法が挙げられる。本発明の地盤安定化工法にお
いては、A液とB液との混合液を、単管式・多重管式・
多管式などの各種注入管を用いて地盤内に注入し硬化さ
せて地盤を安定化させる。また、噴射ノズルを有する注
入管を用いて圧力50〜1000kg/cm2 で噴射注入すること
もできる。
【0026】本発明の土質安定用薬液には、必要に応じ
て、減水剤・消泡剤・増粘剤など、通常用いられる各種
のセメント混和剤を添加することができる。これらのセ
メント添加剤は、A液またはB液のいずれか一方もしく
は両方に添加して用いることができる。このような減水
剤としては、リグニンスルホン酸塩またはその誘導体・
オキシ有機酸塩・アルキルアリルスルホン酸塩・ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル・ポリオール複合体・高
級多価アルコールスルホン酸塩・メラミンホルマリン縮
合物スルホン酸塩などを主成分とする各種の減水剤・分
散剤・高性能減水剤・流動化剤を挙げることができる。
【0027】また、消泡剤としては、高級アルコール系
・アルキルフェノール系・ジエチレングリコール系・ジ
ブチルフタレート系・非水溶性アルコール系・トリブチ
ルホスフェート系・ポリグリコール系・シリコーン系・
酸化エチレン−酸化プロピレン共重合物系などの各種の
消泡剤を挙げることができる。
【0028】また、増粘剤としては、メチルセルロース
・エチルセルロース・ヒドロキシエチルセルロース・ヒ
ドロキシプロピルセルロース・ヒドロキシエチルメチル
セルロース・ヒドロキシブチルメチルセルロース・ヒド
ロキシエチルエチルセルロース・カルボキシメチルセル
ロースなどのセルロースエーテル系;ポリアクリルアミ
ド・ポリアクリル酸ソーダ・ポリアクリルアミド−ポリ
アクリル酸ソーダ共重合物・ポリアクリルアミド部分加
水分解物などのアクリル系ポリマー;ポリビニルアルコ
ール,ポリエチレンオキサイド,アルギン酸ソーダ,カ
ゼイン,グアガムなどの水溶性ポリマーなど各種の増粘
剤を挙げることができる。
【0029】
【実施例】次に、実施例および比較例によって、本発明
を具体的に説明する。本発明は、これらの実施例に限定
されるものではない。 実施例および比較例 ・A液: 水硬性セメントとしての普通ポルトランドセメ
ント (市販品) 160kgに水を加えて混練し、練り上がり
の容量が 200Lとなるように水量を調整して調製した。 ・B液: アルミナセメント(JIS-R2511, 3種)、また
は比較のために表1に示す各種のカルシウムアルミネー
トを硬化材とし、それぞれに表1に示す割合で各種のブ
レーン値を調整した石膏 (市販品; III型無水石膏は、
試薬1級) を配合した後に水を加えて混練し、練り上が
りの容量が 200Lとなるように水量を調整して調製し
た。 試験に使用したカルシウムアルミネートは、試薬のCa
O, Al2 3 , CaF2 を組み合わせて電気炉で合成した
ものを用いた。
【0030】上記のようにして調製したA液とB液を用
いて後記の項目の試験を行った。表1に、硬化材の種
類、硬化材と併用した石膏の種類・ブレーン値および配
合割合(重量比: 石膏/硬化材)、B液の配合処方、A
液とB液の混合割合(重量比: 硬化材と石膏の合計量/
混合液中のアルミナセメントを除く水硬性セメント量)
を示した。
【0031】試験項目、試験方法ならびに表示記号と評
価内容は、次のとおりである。 ・B液の安定性…温度20℃で調製したB液をビーカー内
で静置し、調製してから硬化物が生成するまでに要した
時間を測定した。 ○…調製後、硬化物が生成するまでに3時間以上要し
た。(B液単独では、調製後3時間以上硬化しない。) ×…調製後、3時間未満で硬化物が生成した。
【0032】・ゲルタイム…温度20℃においてA液とB
液とをよく混合して容器内に静置し、混合後容器を傾け
ても内容物が動かなくなるまでの所要時間を測定し、ゲ
ルタイムとした。 ○…ゲルタイムが、15分以内
であった。 ×…ゲルタイムが、15分よりも長かった。
【0033】・ブリージング率…A液とB液の混合液 5
00mlをメスシリンダー(容量500ml)に入れて静置し、1
日経過後のブリージングの量(Vml)を測定し、次式に
よりブリージング率(B, %)を求めた。 B=(V
/500)×100 ○…ブリージング率が、20%以下であった。 ×…ブリージング率が、20%よりも大きかった。
【0034】・硬化体の圧縮強度…A液とB液の混合液
を円柱型の型枠 (径5cm×高さ10cm)内に流し込み、形
成された硬化体の材令1日の一軸圧縮強度値を測定し
た。 ○…圧縮強度値が、10kg/cm2 以上であった。 ×…圧縮強度値が、10kg/cm2 未満であった。
【0035】各試験における、B液の安定性、A液とB
液の混合液のゲルタイム・ブリージング率、ならびに形
成された硬化体の圧縮強度値の、それぞれについての評
価の結果および総合評価を、表1に示した。 ・総合評価 ○…B液の安定性、A液とB液の混合液のゲルタイム・
ブリージング率、および硬化体の圧縮強度値のいずれの
評価結果も、○であった。 ×…B液の安定性、A液とB液の混合液のゲルタイム・
ブリージング率、および硬化体の圧縮強度値のいずれか
の評価結果が、×であった。
【0036】
【表1】
【0037】実験No. 1〜6は、硬化材の種類の影響を
示す。硬化材として、非晶質の12CaO・7Al2 3 や結
晶質の12CaO・7Al2 3 ,3CaO・Al2 3 などのカ
ルシウムアルミネート、または11CaO・7Al2 3 ・Ca
2 などのカルシウムハロアルミネートを用いてB液を
調製したときには、調製後3時間未満でB液中に硬化物
が生成し、本発明が目的とするB液の安定性が得られ
ず、また硬化体の圧縮強度値が小さかった (実験No. 1,
2,4,5)。また、CaO・Al2 3 を用いたときは、本発明
が目的とするB液の安定性は得られたが、硬化体の圧縮
強度値が小さかった (実験No. 3)。
【0038】実験No. 6〜10は、B液中でアルミナセメ
ントと共に用いる石膏の種類の影響を示す。石膏とし
て、II型無水石膏以外の他の形態の石膏- α半水石膏、
β半水石膏、2水石膏または III型無水石膏を用いたと
きには、本発明が目的とする硬化体の圧縮強度値が得ら
れなかった (実験No. 7〜10) 。
【0039】実験No. 11〜15は、B液中でアルミナセメ
ントと共に用いるII型無水石膏のブレーン値の影響を示
す。ブレーン値が3000cm2 /g未満では、本発明が目的
とする硬化体の圧縮強度値が得られなかった (実験No.
11) 。
【0040】実験No. 16〜20は、B液中におけるアルミ
ナセメントとII型無水石膏の配合比(重量比: II型無水
石膏/アルミナセメント)の影響を示す。石膏を配合し
ない場合には、ブリージング率が大きく、本発明が目的
とするゲルタイムや硬化体の圧縮強度値が得られなかっ
た (実験No. 16) 。配合する石膏の重量比が、 0.5重量
部未満である場合(実験No. 17)、また、1.5重量部を
超える場合(実験No. 20)には、いずれも本発明が目的
とする硬化体の圧縮強度値が得られなかった。
【0041】実験No. 21〜25は、A液とB液との混合割
合- 混合液中におけるアルミナセメントを除く水硬性セ
メントの重量に対するアルミナセメントとII型無水石膏
の合計重量の割合の影響を示す。アルミナセメントを除
く水硬性セメント 100重量部に対して、アルミナセメン
トとII型無水石膏の合計重量が20重量部未満である場合
には、ブリージング率が大きく、本発明が目的とするゲ
ルタイムや硬化体の圧縮強度値が得られなかった (実験
No. 21) 。
【0042】これに対して、本発明の要件を満たした場
合には、B液は凝結遅延剤を添加することなく調製後3
時間以上凝結硬化を起こさず、A液とB液の混合液は、
混合後15分以内に硬化し、混合して1日経過後のブリー
ジング率の値が20%以下であり、形成された硬化体(材
令1日)の一軸圧縮強度値は10kg/cm2 以上で、本発明
の目的を達成することができた (実験No. 6,12〜15, 1
8,19,22〜25) 。
【0043】
【発明の効果】本発明により、水硬性セメントと水の混
練物であるA液と、硬化材と水の混練物であるB液を別
々に調製しておき、施工時に両液を混合して地盤内に注
入する土質安定用薬液および地盤安定化工法において、
凝結遅延剤を添加することなくB液の充分な安定性を確
保して、薬液の地盤注入前に凝結硬化を起こして施工で
きなくなる恐れを解消し、A液とB液の混合液は数分〜
十数分で硬化し、かつ、形成された硬化体の圧縮強度の
発現が良好であり、更にはブリージングが少なく形成さ
れた硬化体上層部に脆弱な部分を生ずることの少ない、
土質安定用薬液および地盤安定化工法を提供することが
でき、より確実に地盤を安定化させることができる。本
発明の土質安定用薬液は、凝結遅延剤を必要とせず、基
本的な構成材料はすべて無機物質であるので、地盤内に
注入されたときに、有機物を必須成分とする薬液と比較
して水質を汚染する程度が低い。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 一平 神奈川県横浜市鶴見区大黒町10番1号 日 東化学工業株式会社中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナセメントを除く水硬性セメント
    を含んでなる主材液と、アルミナセメントを含んでなる
    硬化材液とを組み合わせて地盤内に注入する土質安定用
    薬液であって、硬化材液におけるアルミナセメント1重
    量部に対してブレーン値が3000cm2 /g以上であるII型
    無水石膏 0.5〜1.5 重量部を配合し、かつ、主材液と硬
    化材液とを両液の混合液中におけるアルミナセメントを
    除く水硬性セメント 100重量部に対してアルミナセメン
    トとII型無水石膏の合計量が20重量部以上であるように
    混合して用いることを特徴とする土質安定用薬液。
  2. 【請求項2】 アルミナセメントを除く水硬性セメント
    を含んでなる主材液と、アルミナセメントを含んでなる
    硬化材液とを組み合わせて地盤内に注入する地盤安定化
    工法において、硬化材液におけるアルミナセメント1重
    量部に対してブレーン値が3000cm2 /g以上であるII型
    無水石膏 0.5〜1.5 重量部を配合し、かつ、主材液と硬
    化材液とを両液の混合液中におけるアルミナセメントを
    除く水硬性セメント 100重量部に対してアルミナセメン
    トとII型無水石膏の合計量が20重量部以上であるように
    混合して地盤内に注入することを特徴とする地盤安定化
    工法。
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