JPH07118618B2 - 負帰還増幅器 - Google Patents

負帰還増幅器

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JPH07118618B2
JPH07118618B2 JP3034352A JP3435291A JPH07118618B2 JP H07118618 B2 JPH07118618 B2 JP H07118618B2 JP 3034352 A JP3034352 A JP 3034352A JP 3435291 A JP3435291 A JP 3435291A JP H07118618 B2 JPH07118618 B2 JP H07118618B2
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transistor
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健 伊藤
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菊水電子工業株式会社
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/30Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor
    • H03F3/3066Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor the collectors of complementary power transistors being connected to the output

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  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負帰還回路に係り、特
にオシロスコープ用CRTの垂直偏向板あるいは水平偏
向板の如き容量性負荷を駆動する負帰還回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の容量性負荷の駆動用増幅器
の一例を示す回路図である。すなわち入力端子INへ与
えられる差動信号を増幅して、出力端子OUTから差動
信号として出力する平衡増幅器を構成し、入力端子IN
へ与えられた信号は、入力段NPNトランジスタQ1
(Q2 )のベースへ印加される。そしてこのトランジス
タQ1 (Q2 )のコレクタは出力段のNPNトランジス
タQ3 (Q4 )のベースに接続する。なおR1 ,R2
入力抵抗、R3 ,R4 ,R5 はエミッタ抵抗である。そ
して出力段のNPNトランジスタQ3 (Q4 )のベース
・コレクタ間に帰還抵抗R6 (R7 )を介装し、またエ
ミッタを電源+Vb に接続し、さらにコレクタをPNP
トランジスタQ5 (Q6 )のコレクタおよび出力端子O
UTに接続している。そしてこのPNPトトンジスタQ
5 (Q6 )のエミッタをエミッタ抵抗R8 (R9 )を介
して電源+Vc に接続し、ベースと電源+Vc および基
準電位との間に、それぞれバイアス抵抗R10,R11(R
12,R13)を介装している。さらに、上記NPNトラン
ジスタQ3 (Q4 )とPNPトランジスタQ5 (Q6
の各ベース間にそれぞれコンデンサC1 (C2 )を介装
し、各エミッタ間にそれぞれコンデンサC3 (C4 )を
介装している。
【0003】このような回路構成において、たとえばト
ランジスタQ1 のベースに正方向のパルスが印加された
とすると、それによってコンデンサC1 を介してトラン
ジスタQ5 は導通する方向へベース電流が与えられてオ
ンし、トランジスタQ3 はオフする。そして、出力端子
OUTに接続された負荷へ該トランジスタQ5 を介して
先ずコンデンサC3 から充電電荷が流れ、この後、抵抗
8 を介して電源+Vc からの電流が流れ込みコンデン
サC3 も充電される。
【0004】また、トランジスタQ1 のベースに負方向
のパルスが印加されると、トランジスタQ3 は導通する
方向へベース電流が与えられオンし、トランジスタQ5
はオフする。したがって負荷からトランジスタQ3 を介
して電流が流れ出し、電源+Vb へ流れ込む。
【0005】また、トランジスタQ2 ,Q4 ,Q6から
なる回路では上述の説明と全く逆に出力端子OUTから
電流の流れ出し、流れ込みがなされる。
【0006】しかしながらこのような回路構成では、一
般にトランジスタQ3 ,Q5 のドライブが不足し易く、
特にトランジスタQ3 のオン動作が遅れがちになる。そ
してこのスピードアップを図るためには抵抗R8 の値を
十分小さくしてトランジスタQ3 ,Q5 のアイドリング
電流を増加し、帰還抵抗R6 の値を小さくする必要があ
る。したがって、出力段のトランジスタQ3 〜Q6とし
てコレクタ損失の大きなものを用いなければならない。
【0007】このために、図2に示す回路図のように、
出力段のアイドリング電流を増加することなく、十分な
ドライブを行えるようにした回路が考えられている。す
なわち、入力段トランジスタQ1 (Q2 )のコレクタを
PNPトランジスタQ7 (Q8 )のベースに接続すると
ともに、該トランジスタQ7 (Q8 )のコレクタを基準
電位に接続し、エミッタをトランジスタQ3 (Q4 )の
ベースと、抵抗R14(R15)を介してNPNトランジス
タQ9 (Q10)のエミッタに接続する。そして、このト
ランジスタQ9 (Q10)のコレクタを電源+Vd に接続
し、またベースを抵抗R6 (R7 )を介して出力端子O
UTに接続する。そしてトランジスタQ7 (Q8 )およ
びトランジスタQ9 (Q10)の各ベース間に一定の電位
差を与えるようにツェナーダイオードD1 (D2 )を介
装している。
【0008】このようにすれば、入力段のトランジスタ
1 (Q2 )と出力段のトランジスタQ3 ,Q5 (Q
4 ,Q6 )との間にコンプリメンタリ接続したトランジ
スタQ7 ,Q9 (Q8 ,Q10)からなる増幅段を介在さ
せているので十分に出力段を駆動することができる。
【0009】しかしながらこのような回路構成では入力
段トランジスタQ1 ,Q2 に十分なアイドリング電流が
流れず、高域周波数を十分に増幅できないために、高域
周波数特性が劣化していた。また、出力段に流れるアイ
ドリング電流がエミッタ抵抗R8 ,R9 で決定されるた
め、出力端に接続された容量性負荷に流れる電流の高域
周波数における増加に追従できず、出力電圧が低下して
しまう問題があった。また、大振幅出力時には、出力段
トランジスタQ3 ,Q4 の消費電力が出力信号により変
化し、温度変化を生じるため、エミッタ・ベース間電圧
BEが変化してしまい、出力信号にサグおよび前タレ等
の波形歪を発生させていた。さらに、大振幅出力時に
は、出力段トランジスタQ3 ,Q4 およびQ5 ,Q6
飽和し、著しく高速応答特性を劣化させていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な従来技術の欠点である大きなアイドリング電流を減少
させつつ、高域周波数特性の劣化と出力電圧の低下を改
善する。さらに、オシロスコープ等の波形観測器のCR
T駆動増幅器等に適するように、サグおよび前タレ等の
波形歪の原因である低域周波数特性を改善するものであ
る。また、大振幅出力時の応答速度を改善した帰還増幅
器を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は下記の手段を具備している。
【0012】1)入力段に入力信号を加えるエミッタ接
地型第1トランジスタと該第1トランジスタにコレクタ
電流(アイドリング電流)を流すベース接地型第2トラ
ンジスタを備え、十分なアイドリング電流を流し、該第
2トランジスタのエミッタに出力段の出力端から帰還回
路を接続し、該帰還回路に該出力段NPNトランジスタ
の飽和防止用にリミッタ・ダイオードを並列に設ける。
なお、出力段の出力端と入力端間に他のリミッタ・ダイ
オードを設けても良い。
【0013】2)出力段PNPトランジスタのベースに
入力段の出力信号を供給するための交流結合コンデンサ
と、該PNPトランジスタのエミッタに接続されたスピ
ードアップコンデンサとの間に、該PNPトランジスタ
のベース電流により該交流結合コンデンサ中にチャージ
される電荷をディスチャージするディスチャージ回路を
備える。
【0014】3)出力段PNPトランジスタの飽和を防
止するため、該PNPトランジスタのコレクタ電圧がベ
ース電圧より高くならないように、該PNPトランジス
タのコレクタからベースバイアス回路に電流が流れるよ
うにリミッタ・ダイオードを備える。
【0015】4)出力段NPNおよびPNPトランジス
タを十分に駆動するため、入力段の出力信号を電流増幅
するバッファアンプを備える。
【0016】
【作用】本発明によれば、上記1)によって、入力段エ
ミッタ接地型第1トランジスタに十分にアイドリング電
流が流せるため、十分に高域周波数が増幅でき、出力信
号も大きな電流で出力できる。すなわち、帰還抵抗を十
分小さい値にした時と等価にできる。
【0017】また、該入力段の出力信号が電流モードで
あるため、出力段NPNトランジスタのベース・エミッ
タ間電圧VBEの変化の影響を受けない。このため、サグ
および前タレ等の波形歪が発生しなくなる。
【0018】上記2)により、交流結合コンデンサにデ
ィスチャージ回路が追加されるため、出力段NPNトラ
ンジスタのベース電流が十分に流せる。すなわち、ベー
ス電流が大量に必要な高域周波数の大振幅時にも、十分
にベース電流を駆動でき、高域周波数時の出力電圧の低
下を改善できる。
【0019】上記1)のリミッタ・ダイオードによっ
て、出力段NPNトランジスタの飽和を防止し、上記
3)のリミッタ・ダイオードよって、PNPトランジス
タの飽和を防止する。このため、大振幅出力時でも、両
トランジスタが飽和せずに動作するようになり、高速応
答の劣化を防ぐことができる。
【0020】上記4)のバッファアンプにより、さらに
一段と高域周波数まで十分な出力信号を得ることができ
るようになる。
【0021】
【実施例】次に、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0022】図3は、本発明の帰還増幅器の第1実施例
の構成を示す回路図である。
【0023】この回路は、オシロスコープの垂直軸、あ
るいは水平軸出力段増幅器に適するように、差動入力、
差動出力の平衡型帰還増幅器の構成をとっている。
【0024】図において、Q11およびQ17(Q12および
18)は、入力段である。Q11(Q12)は、そのベース
11(12)に加えられた入力信号を増幅するエミッタ
接地型差動増幅器を構成している。抵抗R14(R15
は、抵抗R31(R32)からのアイドリング電流を流すも
のである。抵抗R13は、帰還抵抗R16(R17)ととも
に、本増幅器の利得を決定するエミッタ抵抗である。利
得Aは、次式で与えられる。
【0025】A≒(R16+R17)/R1317(Q18)は、ベース接地型トランジスタであり、抵
抗R31(R32)からのアイドリング電流をトンラジスタ
11(Q12)に流すものである。トランジスタQ17(Q
18)のエミッタには、帰還抵抗R16(R17)を通して、
出力端13(14)から帰還信号が加えられている。ま
た、トンラジスタQ17(Q18)のコレクタは、エミッタ
接地型のトランジスタQ11(Q12)のコレクタに接続さ
れている。これによって、トランジスタQ11(Q12)の
コレクタ電流の変化を入力段の出力信号として出力し、
出力段を駆動する。トランジスタQ13およびQ15(Q14
およびQ16)は出力段であり、トランジスタQ
13(Q14)は入力段と直流結合されている。一方、トラ
ンジスタQ15(Q16)は、コンデンサC11(C12)によ
って、入力段と交流結合されている。このように、トラ
ンジスタQ13(Q14)は直流から高周波成分までの増幅
を行い、トランジスタQ15(Q16)は、交流成分、特
に、容量性負荷に流れる高域周波数成分の増幅を行う。
トランジスタQ13とQ15の両コレクタの共通接続点であ
る出力端13、およびトランジスタQ14とQ16の両コレ
クタの共通接続点である出力端14から、出力信号が出
力され、容量性負荷を駆動する。
【0026】抵抗R20,ダイオードCR15,コンデンサ
15,ダイオードCR17,コンデンサC17および抵抗R
22(R21,CR16,C16,CR18,C18およびR23
は、トランジスタQ11(Q16)のベースバイアス回路で
ある。また、ダイオードCR13(CR14)は、交流結合
11(C12)のディスチャージ回路であり、そのディス
チャージ動作電位は、ダイオードCR15およびコンデン
サC15(CR16およびC16)からなるバイアス回路によ
って決定される。
【0027】図3においては、ディスチャージ回路は、
ダイオードCR13(CR14)によって構成した。入力信
号がパルス波の場合はダイオードが適する。しかしなが
ら、直線性が要求される入力信号に対しては、抵抗とダ
イオードとの並列接続回路、あるいは抵抗のみが適して
いる。
【0028】PNPトランジスタQ15(Q16)のコレク
タには、コレクタ電圧がベース電圧より高くなって、ト
ランジスタQが飽和するのを防止するためのリミッタ・
ダイオードCR19(CR20)が接続されている。ダイオ
ードCR17およびコンデンサC17(CR18およびC18
は、リミッタ・ダイオードCR19(CR20)の動作電位
を合わせるためのバイアス回路である。NPNトランジ
スタQ13(Q14)がカットオフ、あるいはカットオフに
近い状態となり、PNPトランジスタQ15(Q16)のコ
レクタ電流の流れる先がなくなると、トランジスタQ15
(Q16)のコレクタ電圧がベース電圧よりも高くなる。
このとき、コレクタ電流は、リミッタ・ダイオードCR
19(CR20)およびR22(R23)を通して流れ、トラン
ジスタQ15(Q16)のベース電流を減少し飽和するのを
防止する。
【0029】抵抗R16(R17)およびこれと並列接続さ
れたダイオードCR11(CR12)は、帰還回路である。
帰還抵抗R16(R17)は、出力段の出力信号を入力段の
帰還端に帰還し、負帰還増幅器を構成する。ダイオード
CR11(CR12)は、出力段NPNトランジスタQ
13(Q14)のコレクタ電圧が、ベース電圧より低電圧と
なって飽和するのを防止するためのリミッタ・ダイオー
ドである。
【0030】なお、図中、電圧V1 は+12V、V2
+100V、−Vは−12V、V3は+8.2V、V4
は+5Vである。
【0031】次に、本実施例の動作を説明する。
【0032】入力端11に加えられる電圧が下がり、ト
ランジスタQ11のコレクタ電流が減少すると、トランジ
スタQ13のベース電流が増加する。よって、トランジス
タQ13のコレクタ電流が増加し、そのコレクタ電圧が低
下する。トランジスタQ13のコレクタ電圧がトランジス
タQ17のベース電圧V3 よりも下がると、リミッタ・ダ
イオードCR11が導通し、電圧+V1 からのアイドリン
グ電流がリミッタ・ダイオードCR11を通して、トラン
ジスタQ13のコレクタに流入する。このため、トランジ
スタQ17に流れるアイドリング電流が減少し、入力段の
出力電流が減少する。この結果、トランジスタQ13のベ
ース電流が減少し、そのコレクタ電流も低下する。すな
わち、トランジスタQ13の飽和が防止される。
【0033】図4は、本実施例の高域周波数における動
作波形を示すものであり、(A)は小振幅時の動作波
形、(B)は大振幅時の動作波形を示すものである。な
お、これらの波形は、図3の上半部の動作波形を示して
おり、W1 はトランジスタQ13のベース電圧波形、W2
はトランジスタQ13およびQ15のコレクタ電圧波形、す
なわち、出力信号波形、W3 はトランジスタQ15のベー
ス電圧波形、W4 はトランジタQ15のエミッタ電圧波形
を示している。図4(B)に示すように、ディスチャー
ジ回路として機能するダイオードCR13によって、交流
結合コンデンサC11がディスチャージされると、コンデ
ンサC11の両端電圧が、トランジスタQ15のベース電圧
の振幅分だけ低下する。すなわち、トランジタQ15のベ
ース電位が低下し、これに追従して、エミッタ電位も低
下する(波形W3 およびW4 参照)。したがって、抵抗
18の両端電圧が増加し、その分、アイドリング電流が
増加し、容量性負荷に十分な出力電圧を与えることがで
きる(波形W2 参照)。
【0034】第2実施例 図5は、さらに好適な実施例である。本第2実施例は、
入力段の出力信号を電流増幅するためのバッファアンプ
15を、上述した第1実施例に追加した構成となってい
る。これによって、出力段をさらに十分に駆動し、高速
応答を可能にしている。
【0035】図5において、トランジスタQ21(Q22
は、入力段の出力信号を電流増幅するエミッタフォロワ
回路であり、NPN接合トランジスタを使用している。
抵抗R26(R27)は、トランジスタQ21(Q22)のエミ
ッタ電流を流すためのエミッタ抵抗である。
【0036】トランジスタQ19(Q20)は、トランジス
タQ21(Q22)の逆相の駆動能力を増強するためのエミ
ッタフォロワ回路であり、PNP接合トランジタを用い
ている。抵抗R24(R25)は、トランジスタQ
19(Q20)のエミッタ電流を流すエミッタ抵抗である。
トランジスタQ19(Q20)のエミッタとトランジスタQ
21(Q22)のエミッタは、交流結合コンデンサC19(C
20)を介して接続され、両トランジスタの出力が合成さ
れるようになっている。
【0037】帰還回路のリミッタ・ダイオードCR
11(CR12)は、入力段の出力端と、出力段の出力端1
3(14)との間に接続されている。これは、バッファ
アンプの追加によって利得が上がり、リミッタ動作が不
安定になるのを防止するためである。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は入力段に
アイドリング電流兼帰還入力回路のベース接地型トラン
ジスタを付加することにより、帰還抵抗の値として比較
的高い値を選ぶことができる。この結果、出力段のアイ
ドリング電流を減少させることができる。よって、不必
要にコレクタ損失の大きなトランジスタを使用しないで
すむことになる。
【0039】また、出力段NPNトランジスタQ13のベ
ース・エミッタ間電圧VBEのドリフトにより発生してい
たサグおよび前タレ等の波形歪の原因である低域周波数
特性が改善できる。この結果、波形歪の少ない帰還増幅
器を得ることができる。
【0040】さらに、出力段のNPNおよびPNPトラ
ンジスタに、飽和防止用のリミッタをそれぞれ付加して
いるので、大振幅出力時における応答速度の劣化を防い
でいる。
【0041】このため、オシロスコープの垂直軸出力増
幅器はもとより、水平軸(時間軸)出力増幅器およびZ
軸出力増幅器に利用できる。これによって、低消費電力
で周波数特性の優れたオシロスコープが比較的ローコス
トで実現できる。
【0042】なお、応用としては、高品位TVのR,
G,B出力増幅器、ベクトルスコープ、TV波形モニタ
等の、高速応答が要求される出力増幅器が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の容量性負荷の駆動用増幅器の一例を示す
回路図である。
【図2】従来の容量性負荷の駆動用増幅器の他の例を示
す回路図である。
【図3】第1実施例の構成を示す回路図である。
【図4】第1実施例の要部の動作を示す波形図である。
【図5】第2実施例の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
11,12 入力端 13,14 出力端 15 バッファアンプ C11,C12 交流結合コンデンサ C13,C14 スピードアップコンデンサ CR11,CR12 リミッタ・ダイオード CR13,CR14 ディスチャージ用ダイオード CR19,CR20 リミッタ・ダイオード Q11,Q12 エミッタ接地型第1トランジスタ Q13,Q14 出力段NPNトランジスタ Q15,Q16 出力段PNPトランジスタ Q17,Q18 ベース接地型第2トランジスタ R16,R17 帰還抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号が供給される入力端および帰還
    信号が入力される帰還端を有する入力段と、出力端が容
    量性負荷に接続され、上記入力段の出力信号に応じて上
    記容量性負荷を駆動する出力段と、該出力段の出力端と
    前記入力段の帰還端との間に接続された帰還回路とを備
    え、上記入力段は、ベースに前記入力信号が加えられる
    エミッタ接地型第1トランジスタと、該第1トランジス
    タにコレクタ電流を流すベース接地型第2トランジスタ
    から成り、前記第1および第2トランジスタの各コレク
    タを共通に接続して前記出力信号を出力する出力端と
    し、かつ該第2トランジスタのエミッタを、前記帰還信
    号が入力される帰還端とし、上記出力段は、一対のPN
    PトランジスタおよびNPNトランジスタの各コレクタ
    を共通に接続して、前記容量性負荷に接続する出力端と
    し、かつ該PNPトランジスタのエミッタに、正極電源
    から抵抗を通してバイアス電流を流すコンプリメンタル
    回路を構成し、前記NPNトランジスタのベースに上記
    入力段の出力信号を直流接続し、前記PNPトランジス
    タのベースに該出力信号を交流接続すると共に、各エミ
    ッタ間にスピードアップ用のコンデンサを接続し、上記
    帰還回路は、帰還抵抗を有することを特徴とする容量性
    負荷の駆動用負帰還増幅器。
  2. 【請求項2】 上記出力段PNPトランジスタのベース
    に、上記入力段の出力信号を交流接続するコンデンサ
    と、該コンデンサが、前記PNPトランジジスタのベー
    ス電流によりチャージされる電荷を該PNPトランジス
    タのエミッタに接続されたスピードアップコンデンサに
    ディスチャージするディスチャージ回路とを備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の負帰還増幅器。
  3. 【請求項3】 上記出力段PNPトランジスタのコレク
    タ電圧がベース電圧より高くならないように該PNPト
    ランジスタのコレクタからベースバイアス回路に電流が
    流れるようにリミッタ・ダイオードを備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の負帰還増幅器。
  4. 【請求項4】 上記出力段のNPNトランジスタの飽和
    を防止するリミッタ・ダイオードを上記帰還回路に並列
    に接続したことを特徴とする請求項1に記載の負帰還増
    幅器。
  5. 【請求項5】 電流増幅用バッファアンプを上記入力段
    の出力端に備えたことを特徴とする請求項1に記載の負
    帰還増幅器。
JP3034352A 1991-02-28 1991-02-28 負帰還増幅器 Expired - Lifetime JPH07118618B2 (ja)

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