JP2002368559A - 差動増幅回路、ミキサ回路および可変利得増幅回路 - Google Patents
差動増幅回路、ミキサ回路および可変利得増幅回路Info
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Abstract
に、低電圧動作時であっても電圧利得が高くとれる低歪
差動増幅回路を提供する。 【解決手段】入力端子1、2に負入力が各々接続された
演算増幅器3、4と、演算増幅器3、4の各出力にベー
スが各々接続されたトランジスタ21、22と、トラン
ジスタ21、22の各エミッタと接地端子8との間に各
々接続された定電流源41,42と、トランジスタ2
1、22の各コレクタと電源端子7との間に各々接続さ
れた定電流源43、44と、トランジスタ21、22の
コレクタ間に接続された抵抗器31と、トランジスタ2
1、22の各エミッタにエミッタが各々接続されるとと
もに、ベースが互いに共通接続されたトランジスタ2
3、24と、トランジスタ23、24の各コレクタと電
源端子7の間に各々接続される負荷抵抗器32、33と
を備える。
Description
キサ回路および可変利得増幅回路に関し、特に、低電圧
動作時でも低歪な差動増幅回路、ミキサ回路および可変
利得増幅回路に関する。
ッテリー駆動時の長い通話時間を確保するために、低消
費電力化に有効な低電圧化の要求が強い。一方、増幅回
路、ミキサ回路、可変利得増幅回路に対しては、隣接す
るチャンネルへの干渉や妨害波の入力によるビット誤り
率の悪化を抑えるために低歪特性が要求されている。
レンジを狭めることとなり、低歪化の要求とは相反する
関係にある。このため、これら2つの要求を同時に満た
すことは非常に困難である。
差動増幅回路は、M.Koyamaほかの論文"A 2.5-V Active
Low-Pass Filter Using All-n-p-n Gilbert Cells with
a 1-Vp-p Linear Input Range"(IEEE J. Solid-State
Circuits, Vol, SC-28, No.12,pp1246-1253, Dec. 199
3)に挙げられている。さらに、これを低電圧での動作を
可能とした差動増幅回路が、例えば、特開平8−250
941号公報に開示されている。
る。まず、第1の従来の差動増幅回路を説明する。
ilter Using All-n-p-n Gilbert Cells with a 1-Vp-p
Linear Input Range"に記載されている第1の従来の差
動増幅回路を示す。
幅回路は、二個の入力端子51、52と、入力端子5
1、52に正入力が各々接続された二個の演算増幅器5
3、54と、演算増幅器53、54の各出力にベースが
各々接続されたNPNトランジスタ71、72と、トラ
ンジスタ71、72の各エミッタと接地端子58との間
に各々接続された定電流源91、92と、トランジスタ
71と72のエミッタ間に接続された帰還抵抗器81
と、トランジスタ71、72の各コレクタと電源端子5
7との間に各々接続される負荷抵抗器82、83とを備
えており、トランジスタ71、72の各エミッタが各々
演算増幅器53、54の各負入力に接続され、トランジ
スタ71、72の各コレクタは各々出力端子61、62
に接続されている。
路は、次のように動作する。
一対の入力端子51と52の間に入力される入力電圧V
inは、演算増幅器53とトランジスタ71、演算増幅
器54とトランジスタ72により構成される一対のボル
テージフォロアにより、入力電圧Vinが直接帰還抵抗
器81の両端に印可されることになる。ここで、帰還抵
抗器81は線型素子であり、両端に印可される電圧に応
じて線型な電流が流れることになる。
をRFB1とし、帰還抵抗器81に流れる信号電流をi
とおくと、以下の式で表される。 i=(Vin/RFB1) (1) 式(1)で表される電流が、トランジスタ71と72の
各エミッタに正および負の電流として各々流れ、さら
に、トランジスタ71、72の電流増幅率が高くベース
電流が無視できるとすれば、エミッタ電流は、コレクタ
電流と等しくなり、式(1)で表される線型な電流が負
荷抵抗器82、83に供給される。
動増幅回路のトランスコンダクタンスGmは、以下の式
で表される。 Gm=(i/Vin)=(1/RFB1) (2) さらに、トランジスタ71、72の各コレクタと電源端
子57の間に挿入される負荷抵抗器82、83により電
圧に変換されて、出力端子61、62に出力される。負
荷抵抗器82、83の抵抗値をRCとすれば、電圧利得G
は、式(2)を用いて、以下の式で表される。 G=Gm・Rc=(Rc/RFB1) (3) ところで、図9の差動増幅回路の線型入力電圧範囲ID
R(Input Dynamic Range)は、定電流源91、92の電
流値を各々I0とおくと、次の式で表される。 IDR=I0・RFB1 (4) また、出力端子の直流電位V0(DC)は、以下の式で
表される。 V0(DC)=Vcc−I0・Rc (5) 上述したように、第1の従来例の差動増幅回路によれ
ば、差動対入力トランジスタ71、72の非線型性の影
響を受けることなく、入力電圧Vinに応じた線型出力
電圧が得られることになる。
動増幅回路の入力電圧(Vin)−トランスコンダクタ
ンス(Gm)および出力電流(io,iob)の一例を
示す。また、図8に示す最も基本的なエミッタ帰還抵抗
器付き差動増幅回路の入力電圧−トランスコンダクタン
スおよび出力電流も同時に示してある。
RFB1を2000Ω、定電流源91、92の電流I0
を各々0.45mAとしている。図10から、図8に示
すエミッタ帰還抵抗器付き差動増幅回路に比べて第1の
従来例の差動増幅回路の方が線型性が良いことが分か
る。
な構成と各ノードの電位を示している。また、差動増幅
回路の対称性から、半回路のみの回路としてある。ここ
で、トランジスタ531のベース、トランジスタ532
のベース、コレクタが各々演算増幅器53の正入力、負
入力、出力となっており、さらに、トランジスタ71と
からなるボルテージフォロアを構成している。このた
め、入力端子51の電位をVinとすると、トランジス
タ532のベース電位はVinであり、したがって、ト
ランジスタ71のベース電位は(Vin+VBEQ71)とな
る。
て説明する。
に記載された第2の従来例の差動増幅回路を示す。
例の差動増幅回路に加えて、ダイオード接続(コレクタ
−ベース短絡)されたトランジスタ77、78と、トラ
ンジスタ77、78の各コレクタと電源端子57の間に
接続された定電流源93、94とを備えており、図9の
差動増幅回路と比べて、トランジスタ77、78の各エ
ミッタは各々トランジスタ71、72のエミッタに接続
され、且つ、各ベースは各々演算増幅器53、54の負
入力に接続されている。
に動作する。
に入力される入力電圧Vinは、演算増幅器53とトラ
ンジスタ71とダイオード接続されたトランジスタ7
7、演算増幅器54とトランジスタ72とダイオード接
続されたトランジスタ78により構成される一対のボル
テージフォロアにより、ダイオード接続されたトランジ
スタ77、78のベース−エミッタ間電圧VBEだけ直流
電圧がシフトされて帰還抵抗器81の両端に印可される
ことになる。ここで、帰還抵抗器81は線型素子であ
り、両端に印可される電圧に応じて線型な電流が流れる
ことになる。図12の回路では、帰還抵抗器81の抵抗
値をRFB2とし、帰還抵抗器81に流れる信号電流を
iとおくと、以下の式で表される。 i=(Vin/RFB2) (6) 式(6)で表される電流が、トランジスタ71と72の
各エミッタに正および負の電流として各々流れ、さら
に、第1の従来例と同様の仮定をすれば、エミッタ電流
は、コレクタ電流と等しくなり、式(6)で表される線
型な電流が負荷抵抗器82、83に供給される。
差動増幅回路のトランスコンダクタンスGmは、以下の
式で表される。 Gm=(i/Vin)=(1/RFB2) (7) さらに、トランジスタ71、72の各コレクタと電源端
子57の間に接続される負荷抵抗器82、83により電
圧に変換されて、出力端子61、62に出力される。
れば、電圧利得Gは、式(7)を用いて、以下の式で表
される。 G=Gm・Rc=(Rc/RFB2) (8) ところで、図12の差動増幅回路の線型入力電圧範囲I
DR(Input Dynamic Range)は、定電流源91、92の
電流値を各々2I0、定電流源93、94の電流をI0
とおくと、式(9)で表される。 IDR=I0・RFB2 (9) また、出力端子の直流電位V0(DC)は、以下の式で
表される。 V0(DC)=I0・Rc (10) 上述したように、第2の従来例の差動増幅回路について
も、第1の従来例の差動増幅回路と同様に、差動対入力
トランジスタ71、72の非線型性の影響を受けること
なく、入力電圧Vinに応じた線型出力電圧が得られる
ことになる。
差動増幅回路の入力電圧(Vin)−トランスコンダク
タンス(Gm)および出力電流(io,iob)の一例
を示す。
RBF2を2000Ωとし、定電流源91、92の電流
を2I0、定電流源93、94の電流をI0とし、I0
を0.45mAとしている。
違いは、トランジスタ71、72のエミッタと演算増幅
回路53、54の負入力との間に、ダイオード接続され
たトランジスタ77、78が挿入されていることであ
る。
ジスタ77、78の効果について説明する。
な構成と各ノードの電位を示している。また、差動増幅
回路の対称性から、半回路のみの回路としてある。
ランジスタ532のベース、コレクタが各々演算増幅器
53の正入力、負入力、出力となっており、さらに、ト
ランジスタ71と77とからなるボルテージフォロアを
構成している。このため、入力端子51の電位をVin
とすると、トランジスタ532のベース電位はVin、
トランジスタ77のエミッタ電位はVin−VBEQ77で
あり、したがって、トランジスタ71のベース電位はV
in−VBEQ77+VBEQ71となる。
電圧VBEは、ほぼ一定と考えられるため、結局、トラン
ジスタ71のベース電位はVinに等しくなる。一方、
第1の従来例の差動増幅回路の場合は、ダイオード接続
されたトランジスタ77がないため、トランジスタ71
のエミッタ電位はVin、ベース電位はVin+VBEQ7
1となり、第2の従来例の差動増幅回路に比べてトラン
ジスタ71のベース電位が(VBE)1段分だけ高くなっ
てしまう。
路は、第1の従来例の差動増幅回路に比べてより低電圧
で動作させることが可能である。
来の差動増幅回路には、次のような問題がある。
回路や可変利得増幅回路に適用しようとすると、NPN
トランジスタの縦積み3段構成となるため、低電圧動作
時に利得が高くとれない、という問題がある。
照しながら説明する。
ミキサ回路に適用した場合の具体的な構成を示す。
した差動増幅回路に加えて、エミッタが共通接続された
2組の差動対トランジスタ73、75と74、76と、
トランジスタ73と74の共通接続されたベースとトラ
ンジスタ75、76の共通接続されたベースに各々接続
される1組の局部発振信号入力端子63、64とを有し
ている。
ンジスタ76のコレクタに、トランジスタ74のコレク
タはトランジスタ75のコレクタに各々接続され、共通
接続されたトランジスタ73と75のエミッタはトラン
ジスタ71のコレクタに接続され、共通接続されたトラ
ンジスタ74と76のエミッタはトランジスタ72のコ
レクタに接続されている。
続されたコレクタは負荷抵抗器82を介して電源端子5
7に接続され、トランジスタ74と75の共通接続され
たコレクタは負荷抵抗器83を介して電源端子57に接
続されている。
たミキサ回路の変換利得CGは、一般に広く用いられて
いるダブルバランスドミキサにおける利得と同様に計算
できる。
対トランジスタが、局部発振信号によりスイッチング動
作しているとすれば、差動増幅回路の利得Gとミキサ回
路の変換利得CGの間には以下の式の関係が成り立つ。 CG=(2/π)・G (11) したがって、第2の従来例のミキサ回路の変換利得CG
は、式(8)と式(11)から、以下の式で表せる。 CG=(2/π)・(Rc/RFB2) (12) ここで、式(12)から、変換利得CGを大きくとるに
は、負荷抵抗器82、83の抵抗値Rcを大きくする必
要がある。このため、トランジスタ73(または74、
75、76)のベース電位は低い方が良いことが分か
る。
4、75、76)の最低ベース電位を求めてみる。図1
6の回路図は、図15のミキサ回路の各ノード電位を示
している。また、差動増幅回路の対称性から、半回路の
みの回路としてある。さらに、簡単のために定電流源ト
ランジスタのエミッタ抵抗器において生じる電位降下は
無視してある。
流源トランジスタ533と911が飽和しない条件は、
以下の式で表される。 Vin(min)≧VCE(sat)Q533+VBEQ531 (11a) Vin(min)≧VCE(sat)Q911+VBEQ71 (11b) したがって、最も低い入力電圧Vin(min)は式
(11a)または式(11b)から、以下の式で表され
る。但し、トランジスタのベース−エミッタ間電圧VBE
は、ほぼ一定と考えられるため、式(11a)と(11
b)は同等とみなしている。 Vin(min)≧VCE(sat)Q533+VBEQ531 (12) 次に、Vinが最も高くなったとき、トランジスタ71
が飽和しない条件は、以下の式で表される。 VLO≧Vin(max)−VBEQ71 +VCE(sat)Q71+VBEQ73 (13) したがって、トランジスタ73の最低ベース電位は式
(13)から、以下の式で表される。 VLO=Vin(max)−VBEQ71 +VCE(sat)Q71+VBEQ73 (14) さらに、電源電圧をVccとすれば、出力電圧範囲ΔV
0は、以下の式で表される。 ΔV0=Vcc−(VLO−VBEQ73 +VCE(sat)Q73) =Vcc−(Vin(max)−VBEQ71 +VCE(sat)Q71+VBEQ73 −VBEQ73 +VCE(sat)Q73) (15) 一方、線型出力電圧範囲が最大となるよう出力信号の直
流電位が式(15)で与えられる出力電圧範囲ΔVoの中
心となるよう設定することが、減電圧時や温度変化によ
るトランジスタの飽和を防止するためにも望ましい。こ
のことから、以下の2つの関係式が成り立つ。 (ΔV0/2)=I0・Rc (16) CG=(2/π)・(1/RFB2)・(ΔV0/2I0) (17) ここで、電源電圧Vccを1.8V、入力電圧Vinを
0.5Vp−p、トランジスタのベースエミッタ間電圧
VBEとコレクタ−エミッタ間飽和電圧VCE(sat)は各々
0.7V、0.15Vで一定と考えると、まず、式(1
2)から、入力電圧の最小値Vin(min)は、以下
の式で表される。 Vin(min)=0.15+0.7=0.85 (18) また、入力電圧の最大値Vin(max)は、以下のよ
うに表される。 Vin(max)=Vin(min)+Vin =0.85+0.5=1.35 (19) そこで、式(14)に式(19)の値を代入すれば、ト
ランジスタ73の最低ベース電位は、以下の値になる。 さらに、式(15)に式(18)、(19)の値を代入
すれば、出力電圧範囲ΔV0は以下の値になる。 ΔV0=1.8−(1.35−0.7+0.15+0.7−0.7+0.15) =0.85 (21) つまり、0.85Vp−pとなり、最大でも電源電圧V
ccのおおよそ47%程度しか出力電圧範囲がとれない
ことになる。
0.45mAとすると、変換利得CGは式(17)か
ら、おおよそ0.300(倍)程度しかとれない。
のであり、その目的とするところは、ミキサ回路や可変
利得増幅回路に適用した場合に、低電圧動作時であって
も電圧利得が高くとれる低歪差動増幅回路を提供するこ
とにある。
場合に3入力ミキサ回路に適用できる低歪差動増幅回路
を提供することにある。
は、(a)第1および第2の入力端子と、(b)前記第
1および第2の各入力端子に負入力が各々接続された第
1および第2の演算増幅器と、(c)前記第1および第
2の演算増幅器の各出力にベースが各々接続された第1
および第2のトランジスタと、(d)前記第1および第
2のトランジスタの各エミッタと接地端子との間に各々
接続された第1および第2の定電流源と、(e)前記第
1および第2のトランジスタの各コレクタと電源端子と
の間に各々接続された第3および第4の定電流源と、
(f)前記第1と第2のトランジスタのコレクタ間に接
続された第1の抵抗器と、(g)第1および第2のトラ
ンジスタの各エミッタにエミッタが各々接続されるとと
もに、ベースが互いに共通接続された少なくとも1組の
トランジスタ対とを備え、前記第1および第2のトラン
ジスタのコレクタが各々前記第1および第2の演算増幅
器の正入力に接続され、前記少なくとも1組のトランジ
スタ対の共通接続されたベースは所定の信号を入力する
入力端子に接続され、前記少なくとも1組のトランジス
タ対のコレクタは各々少なくとも1組の出力端子を形成
し、前記第1と第2の入力端子間に印可される入力電圧
に応じて、前記少なくとも1組の出力端子から少なくと
も1組の出力電流を出力する構成である。
および第2の入力端子と、(b)前記第1および第2の
各入力端子に負入力が各々接続された第1および第2の
演算増幅器と、(c)前記第1および第2の演算増幅器
の各出力にベースが各々接続された第1および第2のト
ランジスタと、(d)前記第1および第2のトランジス
タの各エミッタと接地端子との間に各々接続された第1
および第2の定電流源と、(e)前記第1および第2の
トランジスタの各コレクタと電源端子との間に各々接続
された第3および第4の定電流源と、(f)前記第1と
第2のトランジスタのコレクタ間に接続された第1の抵
抗器と、(g)前記第1および第2のトランジスタの各
エミッタにエミッタが各々接続されるとともに、ベース
が互いに共通接続された第3のトランジスタと第4のト
ランジスタと、(h)ベースが互いに共通接続された第
5のトランジスタと、第6のトランジスタとを備え、前
記第1および第2のトランジスタのコレクタが各々前記
第1および第2の演算増幅器の正入力に接続され、前記
第3のトランジスタと前記第4のトランジスタの共通接
続されたベースは所定の信号を入力する入力端子に接続
され、前記第5のトランジスタと前記第6のトランジス
タの共通接続されたベースは、前記第3、第4のトラン
ジスタの共通接続されたベースとともに、1組の局部発
振信号入力端子に各々接続され、前記第3、第4のトラ
ンジスタの各コレクタは、前記第6のトランジスタと前
記第5のトランジスタのコレクタに各々接続されるとと
もに、第1および第2の負荷抵抗器を介して、電源端子
に接続された構成である。
互いに共通接続された第7のトランジスタと、第8トラ
ンジスタと、ベースが互いに共通接続された第9のトラ
ンジスタと、第10のトランジスタとを備え、前記第7
および第8のトランジスタの共通接続されたベースと前
記第9および第10のトランジスタの共通接続されたベ
ースは、各々1組の第2局部発振信号入力端子に接続さ
れ、前記第7および第8のトランジスタの各コレクタ
は、前記第10および第9のトランジスタの各々のコレ
クタに接続されるとともに、前記第1および第2の負荷
抵抗器を介して、電源端子に接続され、前記第7のトラ
ンジスタと前記第9のトランジスタのエミッタは互いに
共通接続されるとともに、前記第5のトランジスタのコ
レクタに接続され、前記第8のトランジスタと前記第1
0のトランジスタのエミッタは互いに共通接続されると
ともに、前記第6のトランジスタのコレクタに接続さ
れ、前記第7および第8のトランジスタのコレクタは出
力端子に接続され、前記第1の入力端子と前記第2の入
力端子の間に入力される入力電圧と1組の局部発振信号
入力端子から入力される局部発振信号と1組の第2局部
発振信号入力端子から入力される第2局部発振信号に応
じて、前記出力端子からミキシングされた出力電圧を出
力する構成である。
は、(a)第1および第2の入力端子と、(b)前記第
1および第2の各入力端子に負入力が各々接続された第
1および第2の演算増幅器と、(c)前記第1および第
2の演算増幅器の各出力にベースが各々接続された第1
および第2のトランジスタと、(d)前記第1および第
2のトランジスタの各エミッタと接地端子との間に各々
接続された第1および第2の定電流源と、(e)前記第
1および第2のトランジスタの各コレクタと電源端子と
の間に各々接続された第3および第4の定電流源と、
(f)前記第1と第2のトランジスタのコレクタ間に接
続された第1の抵抗器と、(g)前記第1および第2の
トランジスタの各エミッタにエミッタが各々接続される
とともに、ベースが互いに共通接続された第3のトラン
ジスタと第4のトランジスタと、(h)ベースが互いに
共通接続された第5のトランジスタと、第6のトランジ
スタとを備え、前記第1および第2のトランジスタのコ
レクタが各々前記第1および第2の演算増幅器の正入力
に接続され、前記第3のトランジスタと前記第4のトラ
ンジスタの共通接続されたベースは所定の信号を入力す
る入力端子に接続され、前記第5のトランジスタと前記
第6のトランジスタの共通接続されたベースは、前記第
3、第4のトランジスタの共通接続されたベースととも
に、1組の利得制御信号入力端子に接続され、前記第5
のトランジスタのコレクタに前記第1の負荷抵抗器を介
して前記電源端子に接続されるとともに、第1の出力端
子に接続され、前記第6のトランジスタのコレクタに前
記第2の負荷抵抗器を介して前記電源端子に接続される
とともに、第2の出力端子に接続され、さらに、前記第
3、第4のトランジスタの各コレクタは、前記電源端子
に各々接続され、前記第1の入力端子と前記第2の入力
端子の間に入力される入力電圧を、前記1組の利得制御
信号入力端子に入力される利得制御信号に応じて、増幅
し、前記出力端子から利得制御された出力電圧を出力す
る構成である。
て添付図面を参照して詳細に説明する。
回路を示す回路図である。
の差動増幅回路は、入力端子(1、2)と、入力端子
(1、2)に負入力が各々接続された演算増幅器(3、
4)と、演算増幅器(3、4)の各出力にベースが各々
接続されたトランジスタ(21、22)と、トランジス
タ(21、22)の各エミッタと接地端子(電位:0)
8との間に各々接続された定電流源(41,42)と、
トランジスタ(21、22)の各コレクタと電源端子
(電圧:Vcc)7との間に各々接続された定電流源
(43、44)と、トランジスタ(21、22)のコレ
クタ間に接続された抵抗器(抵抗値:RFB)31と、
トランジスタ(21、22)の各エミッタにエミッタが
各々接続されるとともに、ベースが互いに共通接続され
たトランジスタ(23、24)と、トランジスタ(2
3、24)の各コレクタと電源端子7の間に各々接続さ
れる負荷抵抗器(32、33)とを備える。
レクタが各々演算増幅器(3、4)の正入力に接続さ
れ、トランジスタ(23、24)の共通接続されたベー
スは所定のバイアス電圧を入力する入力端子13に接続
され、トランジスタ(23、24)のコレクタは各々出
力端子(11、12)に接続され、入力端子1と入力端
子2の間に印可される入力電圧に応じて、出力端子(1
1、12)から出力電圧を出力する。
施の形態の差動増幅回路の動作について説明する。
幅回路は、一対の入力端子1と入力端子2の間に入力さ
れる入力電圧Vinは、演算増幅器(3、4)により増
幅され、トランジスタ21のベースとトランジスタ22
のベースに各々入力される。
23、トランジスタ22とトランジスタ24は各々抵抗
器31を負荷抵抗とする差動増幅器を形成し、入力され
た信号が反転増幅されて、演算増幅器(3、4)の正入
力に帰還され一対のボルテージフォロアを構成する。つ
まり、入力端子(1、2)に入力された入力電圧Vin
は、抵抗器31の両端に印可され、線型な電流が流れる
ことになる。
FBとし、抵抗器31に流れる電流をiとおくと、以下
の式で表される。 i=(Vin/RFB) (22) 一方、演算増幅器3、4の正入力には電流が流れず、ま
た、トランジスタ21、22の各コレクタと電源端子7
との間に接続された定電流源43、44により、抵抗器
31に流れる線型電流はトランジスタ21、22のエミ
ッタから出力されて、トランジスタ23、24のエミッ
タに正および負の電流として各々入力されることにな
る。さらに、トランジスタ23、24の電流増幅率が高
くベース電流が無視できるとすれば、エミッタ電流は、
コレクタ電流と等しくなり、式(22)で表される線型
な電流が負荷抵抗器32、33に供給される。ここで、
式(22)から明らかに、図1の差動増幅回路のトラン
スコンダクタンスGmは、以下の式で表される。 Gm=(i/Vin)=(1/RFB) (23) さらに、トランジスタ23、24の各コレクタと電源端
子7の間に挿入される負荷抵抗器32、33により電圧
に変換されて、出力端子11、12に出力される。負荷
抵抗器32、33の抵抗値をRcとすれば、電圧利得G
は、式(23)を用いて、以下の式で表される。 G=Gm・Rc=(Rc/RFB) (24) ところで、図1の差動増幅回路の線型入力電圧範囲ID
R(Input Dynamic Range)は、定電流源41、42の電
流値を各々2I0、定電流源43、44の電流をI0と
おくと、以下の式で表される。 IDR=I0・RFB (25) したがって、本発明の第1の実施の形態の差動増幅回路
についても、従来例の差動増幅回路の場合と同様に、差
動対入力トランジスタ21、22の非線型性の影響を受
けることなく、入力電圧Vinに応じた線型出力電圧Vo
が得られることになる。
の形態の差動増幅回路の入力電圧(Vin)−トランス
コンダクタンス(Gm)および出力電流(io,io
b)の一例を示す。
FBを2000Ωとし、定電流源41、42の電流を2
I0、定電流源43、44の電流をI0とし、I0を
0.45mAとしている。
差動増幅回路の具体的な構成と各ノードの電位を示して
いる。また、差動増幅回路の対称性から、半回路のみの
回路としてある。
ランジスタ301のベース、コレクタが各々演算増幅器
3の正入力、負入力、出力となっており、さらに、トラ
ンジスタ21、23による差動対とトランジスタ22,
24による差動対とからなるボルテージフォロアを構成
している。このため、入力端子1の電位をVinとする
と、トランジスタ302のベース電位はVin、トラン
ジスタ23のエミッタ電位はVLO−VBEQ23であり、し
たがって、トランジスタ21のベース電位は(VLO−V
BEQ23+VBEQ21)となる。
電圧VBEは、ほぼ一定と考えられるため、結局、トラン
ジスタ21のベース電位はVLOに等しくなる。つまり、
トランジスタ21のコレクタ電位がVin、トランジス
タ301のコレクタ電位がVLO、また、トランジスタ2
1のベース電位がVLO、トランジスタ301のベース電
位がVinであり、対称性から、入力電圧Vinとバイ
アス電圧VLOはほぼ同電位とすることが好ましい。
の差動増幅回路は、第2の従来例の差動増幅回路と同程
度の低電圧で動作させることが可能である。
説明する。
差動増幅回路をミキサ回路に適用した例を示す回路図で
ある。
形態の差動増幅回路を適用したミキサ回路は、本発明の
第1の実施の形態の差動増幅回路に加えて、ベースが互
いに共通接続されたトランジスタ25、26とを備えて
いる。
続されたベースとトランジスタ25、26の共通接続さ
れたベースは各々1組の局部発振信号入力端子13、1
4に接続され、トランジスタ23、24の各コレクタは
各々トランジスタ26、25のコレクタに接続されると
ともに、負荷抵抗器32、33を介して、電源端子7に
接続されている。また、トランジスタ23、24のコレ
クタは出力端子11、12に接続され、入力端子1と2
の間に入力される入力電圧と1組の局部発振信号入力端
子13、14から入力される局部発振信号に応じて、出
力端子11、12からミキシングされた出力電圧を出力
する。
施の形態の差動増幅回路を適用したミキサ回路の動作に
ついて説明する。
動増幅回路を適用したミキサ回路は、一対の入力端子1
と2の間に入力される入力電圧Vinによって、トラン
ジスタ21、22の各エミッタに正および負の線型な電
流が流れる点は、本発明の第1の実施の形態の差動増幅
回路の場合と同様である。
から出力される信号電流i、トランスコンダクタンスG
m、線型入力電圧範囲IDRが、各々式(22)、(2
3)、(25)で表されることも本発明の第1の実施の
形態の差動増幅回路と同様である。
動増幅回路をミキサ回路に適用した場合と同様にして、
式(24)から、以下の式で表される。 CG=(2/π)・(Rc/RFB) (26) ここで、式(26)から、変換利得CGを大きくとるに
は、負荷抵抗器32、33の抵抗値Rcを大きくする必
要がある。このため、トランジスタ23(または24、
25、26)のベース電位は低い方が良いことが分か
る。したがって、トランジスタ23(または24、2
5、26)の最低ベース電位を求める。
態の差動増幅回路を適用したミキサ回路の具体的な構成
と各ノードの電位を示している。また、差動増幅回路の
対称性から、半回路のみの回路としてある。さらに、簡
単のために定電流源トランジスタのエミッタ抵抗器にお
いて生じる電位降下は無視してある。
流源トランジスタ303が飽和しない条件は、以下の式
で表される。 Vin(min)≧VCE(sat)Q303+VBEQ301 (27) したがって、最も低い入力電圧Vin(min)は式
(27)から、以下の式で表される。 Vin(min)=VCE(sat)Q303+VBEQ301 (28) 次に、Vinが最も高くなったとき、トランジスタ30
1が飽和しない条件は、以下の式で表される。 VLO≧Vin(max)−VBEQ301 +VCE(sat)Q301 (29) しかし、トランジスタ23のベース電位が低くなると、
定電流源トランジスタ411が飽和する恐れがあり、ト
ランジスタ411が飽和しない条件は、以下の式で表さ
れる。 VLO≧VCE(sat)Q411+VBEQ23 (30) したがって、トランジスタ23のベース電位が最も低く
なるのは、式(29)と(30)から、以下の2つの式
で表される電位のどちらか高い方となる。 VLO=Vin(max)−VBEQ301 +VCE(sat)Q301 (31a) VLO=VCE(sat)Q411+VBEQ23 (31b) さらに、電源電圧をVccとすれば、出力振幅V0のと
りうる範囲は、以下の2つの式の一方で表される。 ΔV0=Vcc−(VLO−VBEQ23 +VCE(sat)Q23) =Vcc−(Vin(max)−VBEQ301 +VCE(sat)Q301−VBEQ23 + VCE(sat)Q23) (32a) ΔV0=Vcc−(VLO−VBEQ23 +VCE(sat)Q23) =Vcc−(VCE(sat)Q411−VBEQ23 −VBEQ23 +VCE(sat)Q23) ( 32b) 一方、線型出力電圧範囲が最大となるよう出力信号の直
流電位が式(32a)または(32b)で与えられる出
力電圧範囲ΔV0の中心となるよう設定することが、減
電圧時や温度変化によるトランジスタの飽和を防止する
ためにも望ましい。このことから、以下の2つの関係式
が成り立つ。 (ΔV0/2)=I0・Rc (33) CG=(2/π)・(1/RFB)・(ΔV0/2I0) (34) ここで、電源電圧Vccを1.8V、入力電圧Vinを
0.5Vp−p、トランジスタのベースエミッタ間電圧
VBEとコレクタ−エミッタ間飽和電圧VCE(sat)は各々
0.7V、0.15Vで一定と考えると、まず、式(2
8)から、入力電圧の最小値Vin(min)は、以下
の式で表される。 Vin(min)=0.15+0.7=0.85 (35) また、入力電圧の最大値Vin(max)は、以下のよ
うに表される。 Vin(max)=Vin(min)+Vin =0.85+0.5=1.35 (36) 式(31a)に式(36)の結果を代入すると、以下の
ようになる。 VLO=1.35−0.7+0.15=0.8 (37) さらに、式(31b)は、以下のようになる。 VLO=0.15+0.7=0.85 (38) 式(37)と(38)を比べると式(38)の方が高い
電位となっているため、トランジスタ23の最低ベース
電位は、0.85Vとなる。したがって、式(32b)
に式(38)の値を代入すれば、出力電圧範囲ΔVoは以
下の値になる。 ΔV0=1.8−(0.85−0.7+0.15)=1.5 (39) つまり、1.5Vp−pとなり、電源電圧Vccのおお
よそ83%の出力電圧範囲をとることが可能となる。
5mAとすると、変換利得CGは式(34)から、おお
よそ0.530(倍)となる。
の差動増幅回路を適用したミキサ回路は、第2の従来例
の差動増幅回路をミキサ回路に適用した場合に比べて、
出力電圧範囲をおおよそ36%程度広くすることが可能
であり、また、変換利得CGをおおよそ1.76倍高く
とることが可能である。
説明する。
て、差動増幅回路を利得可変増幅回路に適用した例を示
す回路図である。
形態の差動増幅回路を適用した利得可変増幅回路は、第
2の実施の形態のミキサ回路におけるトランジスタ2
3、24、25、26の各コレクタの接続を変更したも
のであり、1組の入力端子13、14には局部発振信号
にかえて利得制御信号を入力する。
タは負荷抵抗器32、33を介して電源端子7に各々接
続されるとともに、出力端子11、12に各々接続され
ている。さらに、トランジスタ23、24の各コレクタ
は電源端子7に各々接続されている。
施の形態の差動増幅回路を適用した可変利得増幅回路の
動作について説明する。
増幅回路を適用した可変利得増幅回路は、一対の入力端
子1と2の間に入力される入力電圧Vinによって、ト
ランジスタ21、22の各エミッタに正および負の線型
な電流が流れる点は、本発明の第1の実施の形態の差動
増幅回路または本発明の第2の実施の形態の差動増幅回
路を適用したミキサ回路の場合と同様である。
から出力される信号電流i、トランスコンダクタンスG
m、線型入力電圧範囲IDRが、各々式(22)、(2
3)、(25)で表されることも第1または第2の実施
の形態と同様である。また、利得Gは、入力端子13と
14の間に入力される利得制御信号をVdとすれば、以
下の式で表される。
0)から、以下の式で表される。
xを高くとるには、負荷抵抗器32、33の抵抗値Rc
を大きくする必要がある。このため、第2の実施の形態
のミキサ回路の場合と同様にトランジスタ23(または
24、25、26)のベース電位は低い方が良いことが
分かる。
合も、第2の実施の形態のミキサ回路と同様にして、ト
ランジスタ23の最低ベース電位が求められ、電源電圧
Vccを1.8V、入力電圧Vinを0.5Vp−p、
トランジスタのベースエミッタ間電圧VBEとコレクタ−
エミッタ間飽和電圧VCE(sat)は各々0.7V、0.1
5Vで一定と考えると、トランジスタ23のベース電位
は0.85Vとなり、出力電圧範囲ΔV0は1.5Vp
−pとなる。
合と同様に、式(33)が成り立つため、式(41)、
(33)と(22)から、以下の関係式が導かれる。 Gmax=Gm・Rc=(1/RFB)・(ΔV0/2I0) (42) したがって、式(42)から、最大利得Gmaxは0.
375(倍)となる。
施の形態の差動増幅回路を適用した可変利得増幅回路
は、第2の従来例の差動増幅回路を利得可変増幅回路に
適用した場合よりも出力電圧範囲をおおよそ36%程度
広くすることが可能であり、また、変換利得CGをおお
よそ1.76倍高くとることが可能である。
説明する。図7は、本発明の第4の実施形態として、差
動増幅回路を3入力ミキサ回路に適用した例を示す回路
図である。
形態の差動増幅回路を適用した3入力ミキサ回路は、本
発明の第2の実施の形態の差動増幅回路を適用したミキ
サ回路に加えて、ベースが互いに共通接続されたトラン
ジスタ27、28と、ベースが互いに共通接続されたト
ランジスタ29、30とを備えている。
続されたベースとトランジスタ29、30の共通接続さ
れたベースは各々1組の第2局部発振信号入力端子1
5、16に接続され、トランジスタ27、28の各コレ
クタは各々トランジスタ30、29のコレクタに接続さ
れるとともに、負荷抵抗器32、33を介して、電源端
子7に接続されている。また、トランジスタ27、28
のコレクタは出力端子11、12に接続され、入力端子
1と2の間に入力される入力電圧と1組の局部発振信号
入力端子13、14から入力される局部発振信号と1組
の第2局部発振信号入力端子15、16から入力される
第2局部発振信号に応じて、出力端子11、12からミ
キシングされた出力電圧を出力する。
タは互いに共通接続されるとともに、トランジスタ24
のコレクタに接続され、トランジスタ28とトランジス
タ30のそれぞれのエミッタは、互いに共通接続される
とともに、トランジスタ23のコレクタに接続されてい
る。
の差動増幅回路を適用した3入力ミキサ回路の動作につ
いて説明する。
される入力電圧Vinによって、トランジスタ21、2
2の各エミッタに正および負の線型な電流が流れる点
は、本発明の第1乃至第3の実施の形態の差動増幅回路
の場合と同様である。
から出力される信号電流i、トランスコンダクタンスG
m、線型入力電圧範囲IDRが、各々式(22)、(2
3)、(25)で表されることも第1、第2または第3
の実施の形態と同様である。また、変換利得CGは、ト
ランジスタ27、28、29、30の構成する双差動対
が第2局部発振信号入力端子15、16から入力される
第2の局部発振信号によりスイッチング動作していると
すれば、第2の実施の形態のミキサ回路の場合と同様に
して、式(26)から、以下の式で表される。
動増幅回路を適用したミキサ回路のトランジスタ23の
最低ベース電位と第2の従来例のミキサ回路のトランジ
スタ73の最低ベース電位を比較すると、おおよそ0.
65Vの電位差があり、トランジスタのベース−エミッ
タ間電圧VBEにほぼ等しいことが分かる。つまり、3入
力ミキサ回路を第2の従来例のミキサ回路と同じ電源電
圧で実現することが可能となる。
明したが、本発明の差動増幅回路は上記第1〜第4の実
施の形態のみに限定されるものではなく、これら実施の
形態の構成に種々の修正や変更を施した差動増幅回路も
本発明の範囲に含まれる。
バイポーラトランジスタを用いているが、MOSトラン
ジスタを用いてもよいことは言うまでもない。
御部の接続順序、接続個数についても、上記第1〜第4
の実施の形態で述べたものに限定されるものではなく、
本発明の作用効果が得られるものであれば、任意に変更
できる。
回路は、ミキサ回路や可変利得増幅回路をトランジスタ
縦積み2段で構成できる。したがって、低電圧動作時に
おいても低歪でありながら高い利得を実現できる効果が
ある。さらに、低歪な3入力ミキサ回路をより低電圧で
実現できる効果もある。
成を示す回路図である。
ける、入力電圧に対するトランスコンダクタンスおよび
出力電流の変化を示す特性図である。
ード電位を示す回路図である。
を示す回路図である。
ド電位を示す回路図である。
の構成を示す回路図である。
路の構成を示す回路図である。
す回路図である。
路図である。
力電圧に対するトランスコンダクタンスおよび出力電流
の変化を示す特性図である。
を示す回路図である。
回路図である。
力電圧に対するトランスコンダクタンスおよび出力電流
の変化を示す特性図である。
を示す回路図である。
キサ回路の構成を示す回路図である。
キサ回路のノード電位を示す回路図である。
スタ 31,32,33 抵抗器 41,42,43,44 定電流源
Claims (10)
- 【請求項1】 (a) 第1および第2の入力端子と、 (b) 前記第1および第2の各入力端子に負入力が各
々接続された第1および第2の演算増幅器と、 (c) 前記第1および第2の演算増幅器の各出力にベ
ースが各々接続された第1および第2のトランジスタ
と、 (d) 前記第1および第2のトランジスタの各エミッ
タと接地端子との間に各々接続された第1および第2の
定電流源と、 (e) 前記第1および第2のトランジスタの各コレク
タと電源端子との間に各々接続された第3および第4の
定電流源と、 (f) 前記第1と第2のトランジスタのコレクタ間に
接続された第1の抵抗器と、 (g) 第1および第2のトランジスタの各エミッタに
エミッタが各々接続されるとともに、ベースが互いに共
通接続された少なくとも1組のトランジスタ対とを備
え、 前記第1および第2のトランジスタのコレクタが各々前
記第1および第2の演算増幅器の正入力に接続され、 前記少なくとも1組のトランジスタ対の共通接続された
ベースは所定の信号を入力する入力端子に接続され、 前記少なくとも1組のトランジスタ対のコレクタは各々
少なくとも1組の出力端子を形成し、前記第1と第2の
入力端子間に印可される入力電圧に応じて、前記少なく
とも1組の出力端子から少なくとも1組の出力電流を出
力することを特徴とする差動増幅回路。 - 【請求項2】 前記トランジスタは、全てNPNトラン
ジスタで構成される請求項1記載の差動増幅回路。 - 【請求項3】 前記トランジスタは、全てNチャンネル
MOSトランジスタで構成される請求項1記載の差動増
幅回路。 - 【請求項4】 (a) 第1および第2の入力端子と、 (b) 前記第1および第2の各入力端子に負入力が各
々接続された第1および第2の演算増幅器と、 (c) 前記第1および第2の演算増幅器の各出力にベ
ースが各々接続された第1および第2のトランジスタ
と、 (d) 前記第1および第2のトランジスタの各エミッ
タと接地端子との間に各々接続された第1および第2の
定電流源と、 (e) 前記第1および第2のトランジスタの各コレク
タと電源端子との間に各々接続された第3および第4の
定電流源と、 (f) 前記第1と第2のトランジスタのコレクタ間に
接続された第1の抵抗器と、 (g) 前記第1および第2のトランジスタの各エミッ
タにエミッタが各々接続されるとともに、ベースが互い
に共通接続された第3のトランジスタと第4のトランジ
スタと、 (h) ベースが互いに共通接続された第5のトランジ
スタと、第6のトランジスタとを備え、 前記第1および第2のトランジスタのコレクタが各々前
記第1および第2の演算増幅器の正入力に接続され、 前記第3のトランジスタと前記第4のトランジスタの共
通接続されたベースは所定の信号を入力する入力端子に
接続され、 前記第5のトランジスタと前記第6のトランジスタの共
通接続されたベースは、前記第3、第4のトランジスタ
の共通接続されたベースとともに、1組の局部発振信号
入力端子に各々接続され、前記第3、第4のトランジス
タの各コレクタは、前記第6のトランジスタと前記第5
のトランジスタのコレクタに各々接続されるとともに、
第1および第2の負荷抵抗器を介して、電源端子に接続
されたことを特徴とするミキサ回路。 - 【請求項5】 ベースが互いに共通接続された第7のト
ランジスタと、第8トランジスタと、ベースが互いに共
通接続された第9のトランジスタと、第10のトランジ
スタとを備え、前記第7および第8のトランジスタの共
通接続されたベースと前記第9および第10のトランジ
スタの共通接続されたベースは、各々1組の第2局部発
振信号入力端子に接続され、前記第7および第8のトラ
ンジスタの各コレクタは、前記第10および第9のトラ
ンジスタの各々のコレクタに接続されるとともに、前記
第1および第2の負荷抵抗器を介して、電源端子に接続
され、前記第7のトランジスタと前記第9のトランジス
タのエミッタは互いに共通接続されるとともに、前記第
5のトランジスタのコレクタに接続され、前記第8のト
ランジスタと前記第10のトランジスタのエミッタは互
いに共通接続されるとともに、前記第6のトランジスタ
のコレクタに接続され、 前記第7および第8のトランジスタのコレクタは出力端
子に接続され、前記第1の入力端子と前記第2の入力端
子の間に入力される入力電圧と1組の局部発振信号入力
端子から入力される局部発振信号と1組の第2局部発振
信号入力端子から入力される第2局部発振信号に応じ
て、前記出力端子からミキシングされた出力電圧を出力
する請求項4記載のミキサ回路。 - 【請求項6】 前記トランジスタは、全てNPNトラン
ジスタで構成される請求項4または5記載のミキサ回
路。 - 【請求項7】 前記トランジスタは、全てNチャンネル
MOSトランジスタで構成される請求項4または5記載
のミキサ回路。 - 【請求項8】 (a) 第1および第2の入力端子と、 (b) 前記第1および第2の各入力端子に負入力が各
々接続された第1および第2の演算増幅器と、 (c) 前記第1および第2の演算増幅器の各出力にベ
ースが各々接続された第1および第2のトランジスタ
と、 (d) 前記第1および第2のトランジスタの各エミッ
タと接地端子との間に各々接続された第1および第2の
定電流源と、 (e) 前記第1および第2のトランジスタの各コレク
タと電源端子との間に各々接続された第3および第4の
定電流源と、 (f) 前記第1と第2のトランジスタのコレクタ間に
接続された第1の抵抗器と、 (g) 前記第1および第2のトランジスタの各エミッ
タにエミッタが各々接続されるとともに、ベースが互い
に共通接続された第3のトランジスタと第4のトランジ
スタと、 (h) ベースが互いに共通接続された第5のトランジ
スタと、第6のトランジスタとを備え、 前記第1および第2のトランジスタのコレクタが各々前
記第1および第2の演算増幅器の正入力に接続され、 前記第3のトランジスタと前記第4のトランジスタの共
通接続されたベースは所定の信号を入力する入力端子に
接続され、 前記第5のトランジスタと前記第6のトランジスタの共
通接続されたベースは、前記第3、第4のトランジスタ
の共通接続されたベースとともに、1組の利得制御信号
入力端子に接続され、 前記第5のトランジスタのコレクタに前記第1の負荷抵
抗器を介して前記電源端子に接続されるとともに、第1
の出力端子に接続され、前記第6のトランジスタのコレ
クタに前記第2の負荷抵抗器を介して前記電源端子に接
続されるとともに、第2の出力端子に接続され、さら
に、前記第3、第4のトランジスタの各コレクタは、前
記電源端子に各々接続され、前記第1の入力端子と前記
第2の入力端子の間に入力される入力電圧を、前記1組
の利得制御信号入力端子に入力される利得制御信号に応
じて、増幅し、前記出力端子から利得制御された出力電
圧を出力することを特徴とする可変利得増幅回路。 - 【請求項9】 前記トランジスタは、全てNPNトラン
ジスタで構成される請求項8記載の可変利得増幅回路。 - 【請求項10】 前記トランジスタは、全てNチャンネ
ルMOSトランジスタで構成される請求項8記載の可変
利得増幅回路。
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