JPH07118171B2 - テープリール - Google Patents

テープリール

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JPH07118171B2
JPH07118171B2 JP63029240A JP2924088A JPH07118171B2 JP H07118171 B2 JPH07118171 B2 JP H07118171B2 JP 63029240 A JP63029240 A JP 63029240A JP 2924088 A JP2924088 A JP 2924088A JP H07118171 B2 JPH07118171 B2 JP H07118171B2
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JP
Japan
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tape
reel hub
reel
peripheral portion
locking piece
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JP63029240A
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賢二 岩野
俊文 神山
一正 竹内
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ビデオテープレコーダの如き記録再生装置や
その他各種の情報処理装置等に適用するのに最適なテー
プカセット等に用いられるテープリールに関するもので
ある。
従来の技術 従来、この種のテープカセットに於けるテープリールの
テープ係止機構は例えば第9図のような構造になってい
る。第9図において、1はリールハブと同様の曲率部を
持ち均一な肉厚の外周部を有する係止片本体、2はこの
本体と一体に設けられた補強用リブであり、この補強用
リブ2は前記本体1に空間3をあけて設けてある。更に
4及び5は本体1の両側に突設した係止部であり、係止
部4は係止部5より長く構成されている。第10図に従来
の係止片がリールハブ6に係止されている状態を示す。
係止片はリーダーテープ7を介してリールハブ6の凹部
8に嵌合してリーダーテープ7を固定しており、挿入す
る時は係止部4から先に入り、後から係止部5がはまり
込む構造になっている。係止部4は長いので、リーダー
テープを矢印9の方向に引張っても係止片はリールハブ
6から外れ難い。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来のテープリールの構成で生ずる
問題点は以下の様なものである。第10図に於いてリーダ
ーテープ7を係止する際、リーダーテープ7の端部7aを
リールハブ6の外周上の位置に引き出して係止片で挟持
すれば、端部7a部分に相対する位置10にリーダーテープ
厚み分相当の段差7cが発生する。この段差7cは、十数cm
の長さをもつリーダーテープをリールハブに巻回しても
解消されず、リーダーテープより比較的薄い磁気テープ
(図示せず)が巻回された時、10の位置で周期的に裏移
りが起き、電磁変換特性の悪化(D.O不良,オーディオ
不良),テープ外観不良(巻乱れ)等の悪影響を及ぼす
結果となる。これを避ける為にリーダーテープの端部を
リールハブ6の外周に引き出すことなく7bの位置で挟持
すれば、リーダーテープを9の方向に引張った際、リー
ダーテープの端部の押えが効かないため、容易に外れる
という重欠点を持っていた。又、これは第11図に示すよ
うに形状の違う左右対称の係止片を用いる場合に於いて
も同様の事が云える。
本発明は、前記段差の主原因たるリーダーテープの段差
の見地から、リーダーテープの端部をリールハブの外周
面上に出さず、なおかつリーダーテープの挟持力を充分
に確保することができるテープリールを提供するもので
ある。
課題を解決するための手段 本発明のテープリールは、同心円の関係にある内周部と
外周部とを有し、上記外周部の一部に内周部との間で凹
部を形成するように開口を設けると共に上記開口の両端
から上記凹部内に突出する突出部を形成し、かつ上記凹
部内の中央に凸部を設けたリールハブと、上記リールハ
ブの外周部の曲率と同じ曲率の外周部を有する本体の内
面から1対のリブを突設し、上記本体の中央と上記リー
ルハブの中心を結ぶ線分に対し鋭角な角度方向に長軸を
もつように上記1対のリブの先端にそれぞれ長形状のテ
ープ止部を設けた係止片とを備え、上記係止片の本体を
上記リールハブの開口に装着した時に上記テープ止部の
一端を上記リールハブの突出部に係止すると共に他端を
上記凸部の側面に当接せしめ、磁気テープの端部に延設
したリーダーテープの端部を上記1対のリブ先端のテー
プ止部の少なくとも一方で上記凸部と上記突出部との間
に挟持して固定するように構成したことを特徴とするも
のである。
また、上記係止片の本体内面に突設した1対のリブ間に
平坦部を設け、上記係止片を上記リールハブの凹部に装
着した時に上記係止片の平坦部に上記リールハブの凹部
内にリールハブ内周部から実質的に引き離して設けた凸
部の先端面が当接するように構成したことを特徴とする
ものである。
作用 本発明のテープリールは、係止片に1対のリブを有し、
これらの1対のリブ先端にそれぞれ設けたテープ止部が
リールハブの凹部内に設けた凸部に対し鋭角的な角度関
係になり、そのテープ上部の一端が上記凹部を構成する
開口から上記凹部内に突出する突出部に係合し、かつ他
端が上記凸部側面に当接するため、上記係止片にて上記
リールハブに固定されたリーダーテープに放射方向の力
が加わった時には上記リブ先端のテープ止部はその他端
が上記凸部側面との間に強くリーダーテープを挟持する
ように作動され、また上記リーダーテープに巻き方向の
力が加わった時には上記リブ先端のテープ止部はその一
端が上記突出部との間に強くリーダーテープを挟持する
ように作動される。このため、リーダーテープ端部をリ
ールハブの外周部に引き出さなくとも充分な挟持力を確
保することができる。
また、係止片本体の内面に設けた平坦部が先端面に当接
される凸部はリールハブ内周部から実質的に引き離して
形成されており、熱収縮等による過度の弾性力がリール
ハブ内周部に対して負荷とならず、変形の少ないテープ
リールを実現することができる。
実施例 以下本発明の一実施例について図面を参照しながら説明
する。第1図は本発明の一実施例におけるテープリール
に使用するテープ係止片11の一例である。第1図中、11
は係止片であり、11bはリールハブと同様な曲率外周部
を有する本体、11aは本体11aの内面に設けた平坦部であ
り、リールハブに設けた凹部内の凸部に対向して当接す
る関係がある。14は本体11bの両端から延設された均一
な肉厚部、12は本体11bの内面から突出したリブであ
り、平坦部11aの両側に位置している。13は前記リブ12
の先端に突出させたテープ止部であり、本体11bの中央
とリールハブの中心を結ぶ線分に対して鋭角な角度θ方
向に長軸をもつ長形状をなしている。15は切欠部であ
り、1対のリブ12間に設けられている。第2図,第3図
はリーダーテープ25を介して係止片11がリールハブに係
止された状態を示した図である。22はリールハブの外周
部16に設けた開口であり、リールハブの内周部20との間
に凹部23を構成している。24はリールハブの凹部内に設
けられた凸部であり、図示していないリールハブのフラ
ンジ部より直立して設けられている。19は外周部16と内
周部20を接続する放射状のリブ、17はリブ19から凹部23
内に突出した突出部であり、開口22の両端に位置してい
る。25はリーダーテープである。この様に係止されたリ
ーダーテープ25の端部25aは、リールハブの外周部16上
に出ないためリーダーテープの厚みによる段差が発生せ
ず、電磁変換特性に悪影響を及ぼす裏移り現象は起こら
ない。
ここで、上記係止片11はリールハブ外周部の開口22より
1対のリブ12先端のテープ止部13がリーダーテープ25と
共に凹部23内に挿入される。これにより、上記テープ止
部13の一端13aは上記突出部17の端面18に係止されて上
記端面18との間にリーダーテープ25を挟持し、他端13b
は上記凸部24の側面24eに当接されて上記側面24eとの間
にリーダーテープ25を挟持する。そして、上記凸部24は
開口22側に設けた欠除部24aにより断面コ字状に構成さ
れ、2つの先端面24b,24cが上記係止片11の平坦部11aに
当接させてリーダーテープ25を凹部24の各々の先端面24
b,24cと平坦部11aとの間に挟持する。上記他方のテープ
止部13はその他端13bが凸部24の側面24eに当接してリー
ダーテープ25を上記側面24eとの間に挟持するのみであ
る。
第2図に於いて前記の様に係止されたリーダーテープ25
が矢印26の放線方向に引張られると、テープ止部13の一
端13aと突出部17の端面18間で矢印27方向に力が加わ
り、この力によってテープ止部13の他端13bがリールハ
ブの凹部に設けられた凸部24の側面24eに対し、13bと24
e間に形成されたθの角度でリーダーテープ25を押圧
し、くさびの役目をして26方向の張力Fに比例して押圧
力が増加してリーダーテープ25を固定する。
又、第3図aは前記の様に係止されたリーダーテープが
矢印28の接線方向に引張られた図である。この際、テー
プ止部13の一端13aが矢印29の方向に動こうとしてリー
ダーテープ25を突出部17の端面18と13a間で挟持し、前
述したと同様にくさびの役目をして固定する。又、係止
片本体11bの外周部に加わる弾性力によって矢印30方向
に力が働き、リーダーテープ25は凸部24の先端面24b,24
cと係止片の平坦部11a間で挟持して固定される。この様
に係止片11に設けた切欠部15の近傍で引張力に比例して
セルフロック作用が働き極めて堅固にリーダーテープ25
を挟持するため、リーダーテープ25が抜け出る事はな
い。
なお、係止片11の本体内面を平坦とし、この平坦部に凸
部24の先端面24b,24cを当接させることによりリーダー
テープ25を挟持したが、これは挟持力を増強するために
必要により行なえばよい。
また、リーダーテープ25の挟持力を増強するためには、
第3図bに示すように凸部24の側面24eに凹所36を設
け、この凹所36にテープ止部13の他端13bを係合するこ
とにより、リーダーテープ25を面的に挟持するようにし
てもよい。
第4図,第5図は本発明の別の実施例のテープ係止片の
一例を示したもので、テープ止部13の形状を種々変更し
てある。リールハブの凹部に設けた凸部24の側面24eに
対してテープ止部の形状,位置を適当に変え、テープ止
部32,33の構成する角度θを鋭角内で変える事により、
リーダーテープ25の挟持強度を自由に設定できる。
又、第6図〜第8図はリールハブの凹部の凸部の形状を
種々変更した例であり、熱収縮等でテープ係止片に加わ
る極度の弾性力をリール嵌合穴付近の肉厚の円周部20に
対して極力伝達させない様にリブの形状等を変更してあ
る。第6図において凸部24は切欠35をもつ断面コ字状、
第7図において凸部24は断面H字状であり、係止片側の
リブ幅に比し内周部20に接続したリブ24dの幅は小さ
い。第8図において凸部24は切欠35をもつ断面H字状で
ある。
発明の効果 本発明のテープリールによれば、テープ係止片のテープ
止部がリールハブの凹部内の凸部に対し鋭角的な角度方
向に長軸をもつ長形状であるため、リーダーテープの端
をリールハブの外周に出さずに、リールハブの凹部内で
リーダーテープを挟持し、引張力に比例して増加するセ
ルフロック作用の挟持力でリーダーテープを固定するこ
とができる。同時にリーダーテープ端をリールハブ外周
上に出さないため、リーダーテープ厚みによる段差を介
して電磁変換特性の悪化(裏移り現象)を防止する極め
て高性能のテープリールを実現するものである。また、
リールハブの凹部内に設けた凸部はリールハブ内周部か
ら離れた形状であり熱収縮等による過度の弾性力がリー
ルハブ円周部に対してなるべく負荷を加えない構成にし
ているため、リール変形等も少ない利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のテープリールに使用する係止片の一実
施例を示す斜視図、第2図,第3図aは同テープリール
のテープ係止状態を示す平面図、第3図bは本発明のテ
ープリールの他の実施例を示すテープ係止状態の平面
図、第4図〜第8図は本発明のテープリールの他の実施
例を示す平面図、第9図は従来のテープリールに使用す
る係止片の斜視図、第10図および第11図は同じく従来の
テープリールのテープ係止状態を示す平面図である。 11……係止片、11b……本体、11a……平坦部、12……リ
ブ、13……テープ止部、16……リールハブ外周部、22…
…開口、23……凹部、24……凸部、17……突出部、36…
…凹所。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同心円の関係にある内周部と外周部を有
    し、上記外周部の一部に内周部との間で凹部を形成する
    ように開口を設けると共に上記開口の両端近傍から、上
    記凹部内に略・接線方向に突出する突出部を形成し、且
    つ上記凹部内の中央に凸部を設けたリールハブと、上記
    リールハブの外周部の曲率と同じ曲率を持つ外周部を有
    し、本体の内面から一対のリブを突接した係止片とで構
    成し、係止片本体の中央と上記リールハブの中心を結ぶ
    線分に対して前述の一対のリブの先端から、更に鋭角な
    角度方向に長軸を持つように一対の長形状のテープ止め
    部を設けて、上記係止片の本体を上記リールハブの開口
    に装着した時に長形状のテープ止め部の一端と、係止片
    本体の外周面から突設した突起リブとの間隙にて、上記
    リールハブの略接線方向の突出部を挟持し係止すると共
    に、テープ止め部の他端は上記リールハブ中央の凸部の
    ストレートな側面に当接せしめ、磁気テープの端部に延
    設したリーダーテープの端部を係止片本体の一対のリブ
    先端のテープ止め部の少なくとも一方にて、上記中央凸
    部の側面と鋭角をなす角度で挟持し、固定するように構
    成したことを特徴とするテープリール。
  2. 【請求項2】係止片の本体内面に突設した1対のリブ間
    に平坦部を設け、上記係止片のリールハブへの装着時に
    上記係止片の平坦部に上記リールハブの凹部内にリール
    ハブ内周部から実質的に引き離して突設した凸部の先端
    面を当接させるように構成したことを特徴とする請求項
    1記載のテープリール。
  3. 【請求項3】リールハブの凸部は、リールハブ外周部の
    開口側に欠除部が対向するように断面コの字状又は断面
    ハの字状に形成し、リールハブのフランジ部からのみ独
    立して直立されたことを特徴とする請求項2記載のテー
    プリール。
  4. 【請求項4】リールハブの凸部は、リールハブのフラン
    ジ部から直立しリールハブ内周部に接続した断面略Hの
    字状で構成され、係止片の平坦部に当接するリブ幅に比
    し前記リールハブ内周部に接続するリブ幅を小さくした
    ことを特徴とする請求項2記載のテープリール。
  5. 【請求項5】凸部の側面に係止片に設けた1対のリブ先
    端のテープ止部の他端が係合する凹所を設けたことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載のテープリール。
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