JP2551208Y2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2551208Y2
JP2551208Y2 JP7510892U JP7510892U JP2551208Y2 JP 2551208 Y2 JP2551208 Y2 JP 2551208Y2 JP 7510892 U JP7510892 U JP 7510892U JP 7510892 U JP7510892 U JP 7510892U JP 2551208 Y2 JP2551208 Y2 JP 2551208Y2
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JP
Japan
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slider
locking
lock piece
lower half
tape cassette
Prior art date
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JP7510892U
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JPH0638078U (ja
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雅之 神山
啓二 今木
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はテープカセット、詳しく
は、カセットの組立時において、スライダをロックする
スライダロック片が上下ハーフに対し垂直に安定し、こ
のためカセットの組立性のよいテープカセットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、テープカセットは、図4に示す如
く、磁気テープ8を収納したカセット本体1の下ハーフ
3を覆ってスライダ4を(図の左右方向に)スライド可
能に取り付け、内蔵したばねの弾性力により、常時上記
スライダ4を閉方向に付勢するように構成されている。
また、上記下ハーフ3には案内孔31を設け、上記スラ
イダ4には閉位置ロック孔41及び開位置ロック孔42
を設けてある。そして、上記スライダ4のスライドをロ
ックするスライダロック片5を、その下端部が上記案内
孔31から上記下ハーフ3の下面に出没可能であるよう
に設け、該スライダロック片5を、上ハーフ2における
係止部7に一端を係止したロック用コイルスプリング6
の弾性力により、常時上記下ハーフ3側に付勢するよう
に構成されている。
【0003】上記スライダロック片5は、図5に示す如
く、中央部に厚手の円板状に形成された係止体52を有
し、該係止体52の下ハーフ3側に、上記案内孔31と
上記閉位置ロック孔41(又は上記開位置ロック孔4
2)とに嵌挿されるロック部51が設けられ、上記係止
体52の上ハーフ2側には、中央部に短い円柱状の突起
53を備えた上記ロック用コイルスプリング6の他端を
係止するばね座が設けられている。また、上記係止部7
は、上ハーフ2の内面に形成された円環状のリブで、そ
の内部に上記ロック用コイルスプリング6の一端がちょ
うど嵌挿されるようになっている。
【0004】カセットの組立時において、上記スライダ
ロック片5は、図5に示す如く、上記ロック部51が上
記案内孔31と上記閉位置ロック孔41とに嵌挿されて
下ハーフ3に載置される。その状態の上記スライダロッ
ク片5の上に上記ロック用コイルスプリング6が組み付
けられ、その後上ハーフ2が被せられて下ハーフ3と結
合され、その際、上記ロック用コイルスプリング6の上
端が上ハーフ2の上記係止部7に嵌挿される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す如く、上記スライダロック片5における上記係止体
52と下ハーフ3との当接面54′は、下ハーフ3と平
行(水平方向)である。また、上記係止体52の外径
は、カセット内におけるスペースの制約もあるため、上
記案内孔31の径よりやや大きい程度である。更にま
た、上記ロック部51が嵌挿される上記案内孔31と上
記閉位置ロック孔41とは、上記ロック部51を上下に
スライド可能とするため、上記ロック部51との間に多
少の間隙を有する。
【0006】従って、上記スライダロック片5は、上記
ロック部51が上記案内孔31と上記閉位置ロック孔4
1とに嵌挿されて下ハーフ3に載置されただけの場合
(上記ロック用コイルスプリング6が上ハーフ2に係止
される前の状態)、図5に示す二点鎖線の矢印X−Xの
方向に不安定で、ぐらつき易い。このため、カセットの
組立時において、上記スライダロック片5が上下ハーフ
に対し垂直に安定せず、図6に示す如く、上記スライダ
ロック片5が、組み付けられた上記ロック用コイルスプ
リング6と共に傾いた状態で、下ハーフ3に上ハーフ2
を結合させるおそれがあり、その場合、上記ロック用コ
イルスプリング6の上端を上ハーフ2の上記係止部7内
に嵌挿させることができないおそれがある。
【0007】従って、本考案の目的は、カセットの組立
時において、スライダをロックするスライダロック片が
上下ハーフに対し垂直に安定し、このためカセットの組
立性のよいテープカセットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、磁気テープ8
を収納したカセット本体1の下ハーフ3を覆ってスライ
ド可能に設けられたスライダ4、上記下ハーフ3面に該
下ハーフ3に設けられた案内孔31から出没可能に設け
られたスライダロック片5、該スライダロック片5を押
圧するロック用コイルスプリング6、及び該ロック用コ
イルスプリング6を上ハーフ2に係止する係止部7を備
え、且つ上記スライダロック片5が、上記案内孔31に
嵌挿され且つ上記スライダ4をロックするロック部5
1、及び該ロック部51の上側に上記案内孔31よりも
大径に設けられた係止体52を備えたテープカセットに
おいて、上記係止体52と上記下ハーフ3との当接面5
4及び32それぞれを、上記スライダロック片5の長さ
方向に対し非垂直にしたことを特徴とするテープカセッ
トを提供することにより、上記目的を達成したものであ
る。
【0009】
【作用】本考案のテープカセットによれば、カセットの
組立時において、上記スライダロック片は、上記ロック
部が上記案内孔に嵌挿されて下ハーフに載置され、その
際、上記係止体が、上記スライダロック片の長さ方向に
対し非垂直とされた上記当接面において下ハーフに係止
され、これにより下ハーフ(及び上ハーフ)に対し垂直
に安定する。この状態の上記スライダロック片の上に上
記ロック用コイルスプリングが組み付けられ、上下ハー
フに対し垂直に立った上記ロック用コイルスプリングの
上端が上ハーフの上記係止部に係止される。
【0010】
【実施例】以下、本考案のテープカセットの一実施例を
図面を参照して説明する。図1は本考案のテープカセッ
トの一実施例の要部を示すカセットの断面図、図2は図
1に示す要部の拡大断面図である。
【0011】本実施例のテープカセットは、図1に示す
如く、磁気テープ8を収納したカセット本体1の下ハー
フ3を覆ってスライダ4をスライド可能(図の左右方
向)に設け、且つ上記スライダ4には閉位置ロック孔4
1及び開位置ロック孔42を設けてある。また、上記ス
ライダ4のスライドをロックするスライダロック片5
を、その先端部が上記下ハーフ3に設けた案内孔31か
ら上記下ハーフ3の下面に出没可能であるように設け、
上記スライダロック片5を、上ハーフ2における係止部
7に一端を係止されたロック用コイルスプリング6が、
常時上記下ハーフ3側に押圧するようになっており、こ
れらの点は、この種の従来品と同様に構成されている。
【0012】上記スライダロック片5は、図2に示す如
く、上記案内孔31に嵌挿され且つ上記スライダをロッ
クするロック部51、及び該ロック部51の上側に上記
案内孔31よりも大径に設けられた係止体52を備えて
おり、該係止体52の上ハーフ2側には、中央部に短い
円柱状の突起53を形成して上記ロック用コイルスプリ
ング6の他端を係止するばね座が設けられている。
【0013】而して、本実施例のテープカセットは、図
2に示す如く、上記係止体52と上記下ハーフ3との当
接面54及び32それぞれを、上記スライダロック片5
の長さ方向に対し非垂直にしてある。
【0014】本実施例のテープカセットについて更に説
明すると、図2に示す如く、上記当接面54及び32
は、上記スライダロック片5の長さ方向における上記ロ
ック部51先端側と鈍角をなすように逆錐面状としてあ
る。上記当接面54及び32は、下ハーフ3となす角度
θ(上記スライダロック片5の長さ方向における上記ロ
ック部51先端側となす角度は、θ+90度となる)を
θ=20〜60度とするのが好ましい。また、下ハーフ
3における上記当接面32の深さhは、該当接面32を
設けた部分の下ハーフ3の厚みtに対し、h/t=1/
2〜1/5とするのが好ましい。上記係止体52の平面
形状は、円形でも多角形でもよい。
【0015】尚、上記当接面54及び32の上記逆錐面
形状については、逆円錐面形状でも逆角錐面形状でもよ
い(逆角錐面形状の場合には、上記角度θは稜でなく面
の角度とする)。また、下ハーフ3の上記当接面32の
部分は、上ハーフ2側に盛り上げてその部分の厚みtが
その他より厚くなるようにしてもよい。
【0016】以上のように構成された本実施例のテープ
カセットにおいては、カセットの組立時において、上記
スライダロック片5は、上記ロック部51が上記案内孔
31に嵌挿されて下ハーフ3に載置され、その際、上記
係止体52が、上記スライダロック片5の長さ方向に対
し非垂直とされた上記当接面54及び32において下ハ
ーフ3に当接するため、上下ハーフ2及び3に対し垂直
に安定する。従って、上記状態の上記スライダロック片
5の上に上記ロック用コイルスプリング6を組み付けた
場合、該ロック用コイルスプリング6は必ず垂直に組み
付けられ、斜めになるおそれがないため、その後で上ハ
ーフ2を下ハーフ3と結合したとき、上記ロック用コイ
ルスプリング6の上端はちょうど上ハーフ2の上記係止
部7に係止され、このためカセットの組立不良が起きる
おそれがない。
【0017】図3は本考案のテープカセットの第2の実
施例における図2相当図である。第2の実施例において
は、当接面54A及び32Aそれぞれを、上記スライダ
ロック片5の長さ方向における上記ロック部51先端側
と鋭角をなす錐面(円錐面又は角錐面)とし、且つ上記
当接面54A及び32Aの外周縁部それぞれに、上記ス
ライダロック片5の長さ方向と平行な円筒面状の嵌合面
55及び33を設けたもので、第2の実施例は、これら
の点以外第1の実施例と同様に構成されている。
【0018】第2の実施例のテープカセットにおいて
も、第1の実施例と同様の効果が奏される。また、第2
の実施例においては、スライダロック片5が傾こうとす
ると、第1の実施例における当接面54及び32の場合
よりも外周側において、上記当接面54Aと上記嵌合面
55とで形成される環状突条部が、上記当接面32Aと
上記嵌合面33とで形成される環状凹部により支持され
るため、より安定性が高い効果もある。
【0019】尚、本考案は、上記実施例に制限されるも
のではなく、上記係止体と上記下ハーフとの当接面それ
ぞれを、上記スライダロック片の長さ方向に対し非垂直
にしてあれば良い。
【0020】
【考案の効果】本考案のテープカセットは、カセットの
組立時において、スライダをロックするスライダロック
片が上下ハーフに対し垂直に安定し、このためカセット
の組立性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案のテープカセットの一実施例の要
部を示すカセットの断面図である。
【図2】図2は図1に示す要部の拡大断面図である。
【図3】図3は本考案のテープカセットの第2の実施例
における図2相当図である。
【図4】図4は従来のテープカセットにおける要部を示
す図1相当図である。
【図5】図5は、従来のテープカセットにおけるスライ
ダロック片及びロック用コイルスプリングを示す拡大断
面図である。
【図6】図6は、従来のテープカセットの組立時におい
て、ロック用コイルスプリングの上端が上ハーフの係止
部から外れた状態を示す図5相当図である。
【符号の説明】
1 カセット本体 2 上ハーフ 3 下ハーフ 31 案内孔 32 当接面 4 スライダ 5 スライダロック片 51 ロック部 52 係止体 54 当接面 6 ロック用コイルスプリング 7 係止部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープ8を収納したカセット本体1
    の下ハーフ3を覆ってスライド可能に設けられたスライ
    ダ4、上記下ハーフ3面に該下ハーフ3に設けられた案
    内孔31から出没可能に設けられたスライダロック片
    5、該スライダロック片5を押圧するロック用コイルス
    プリング6、及び該ロック用コイルスプリング6を上ハ
    ーフ2に係止する係止部7を備え、且つ上記スライダロ
    ック片5が、上記案内孔31に嵌挿され且つ上記スライ
    ダ4をロックするロック部51、及び該ロック部51の
    上側に上記案内孔31よりも大径に設けられた係止体5
    2を備えたテープカセットにおいて、 上記係止体52と上記下ハーフ3との当接面54及び3
    2それぞれを、上記スライダロック片5の長さ方向に対
    し非垂直にしたことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 上記当接面54及び32それぞれを、上
    記スライダロック片5の長さ方向における上記ロック部
    51先端側と鈍角をなす逆錐面状としたことを特徴とす
    る請求項1に記載のテープカセット。
  3. 【請求項3】 上記当接面54A及び32Aそれぞれ
    を、上記スライダロック片5の長さ方向における上記ロ
    ック部51先端側と鋭角をなす錐面とし、且つ上記当接
    面54A及び32Aの外周縁部それぞれに、上記スライ
    ダロック片5の長さ方向と平行な嵌合面55及び33を
    設けたことを特徴とする請求項1に記載のテープカセッ
    ト。
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