JPH0521744Y2 - - Google Patents

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JPH0521744Y2
JPH0521744Y2 JP3715488U JP3715488U JPH0521744Y2 JP H0521744 Y2 JPH0521744 Y2 JP H0521744Y2 JP 3715488 U JP3715488 U JP 3715488U JP 3715488 U JP3715488 U JP 3715488U JP H0521744 Y2 JPH0521744 Y2 JP H0521744Y2
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slide cover
half case
lower half
hook
locking
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、デイジタル・オーデイオ・テープ
(DAT)カセツト等、防塵用のスライドカバーを
備えたテープカセツトに関する。
〔従来の技術〕
第4図乃至第6図は、従来のDATテープカセ
ツトの一例を示している。第4図において、上下
のハーフケース11,12を重合して成るケース
内に回転可能に遊嵌された一対のリールハブ(図
示せず)へ巻回された磁気テープ13のローデイ
ング13aは、上ハーフケース11の前面側に回
動可能に軸支された前面蓋14によつて保護され
ており、前記下ハーフケース12には防塵用のス
ライドカバー15が摺動可能に装着されている。
このスライドカバー15は、バネ16によつて前
方へ付勢されていてテープカセツトのカセツトデ
ツキに対する装着及び離脱に伴い開状態(第4図
参照)、又は閉状態になるこのであり、ばね16
の弾力に抗して作動するカセツトデツキ側の駆動
部材(図示しない)によつて下ハーフケース12
上を摺動せしめられる。又、スライドカバー15
を開状態及び閉状態で保持すべく、下ハーフケー
ス12に設けられた係止爪12a(第6図参照)
はスライドカバ15に形成された孔15a,15
bと係合する。かかるDATテープカセツトの組
立ては第5図に示したように下ハーフケース12
へスライドカバー15とばね16を予め組付けて
おき、その後この下ハーフケース12と上ハーフ
ケース11の嵌合が行われる。この組立てのと
き、係止爪12aは孔15bと係合させてスライ
ドカバー15が閉状態になつている。この係止爪
12aはテープカセツトのカセツトデツキからの
取り出し易さの点から規格値50g以内の荷重で解
除されるように形成されている。これに対し、前
記ばね16の弾力は大きく、従つて係止爪12a
をかかる係止状態のまま長くおかれると、該爪1
2aの基部にヘタリが生じて係止爪12aは僅か
な衝撃等によつても孔15bから外れてしまうば
かりか、このため組立中の振動を極力なくする必
要が生じて組立作業が煩雑化する等の不都合があ
つた。
このような問題に対して、実開昭62−63881号
公報に記載されたテープカセツトでは、第7図及
び第8図に示したように、スライドカバー25に
はその摺動方向に沿つた略長方形の案内孔26を
形成すると共に該案内孔26の内縁に係合爪26
aを設け、他方、下ハーフケース22には案内孔
26へその長さ方向に摺動可能に嵌挿されるリブ
27を設けてスライドカバー25を下ハーフケー
ス22との対面方向に押圧することにより(第8
図矢印A参照)、第9図に示した如く、係合爪2
6aとリブ27とを係合せしめてスライドカバー
25が下ハーフケース22へ摺動可能に装着され
るようになつている。このDATテープカセツト
では、係合爪26a及びリブ27の係合によりス
ライドカバー25の外れを防止することができ
る。
しかしながら、下ハーフケース22に形成され
た逃げ孔28を介して粉塵等がカセツト内へ侵入
してしまうという問題があり、これは実際の使用
において著しい障碍となる。又、製造上において
も下ハーフケース22は合成樹脂で一体成形され
ている現状下にあつては特に、リブ27,逃げ孔
28の成形は困難であり、更に、係合爪26a及
びリブ27の係合には組立時の手間が掛り過ぎて
組立てに要する時間が増大せざるを得なかつた。
本考案はかかる実情に鑑み、係合爪の補助とし
てスライドカバーの係止を確実に行うことがで
き、しかも製造,組立が容易にして粉塵等の侵入
を防止し得るこの種テープカセツトを提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案によるテープカセツトは、スライドカバ
ーには下ハーフケースの底壁に向つて突出したフ
ツクが、また前記下ハーフケースの底壁面には上
記フツクが嵌入する凹部が前記スライドカバーの
摺動方向に沿つて夫々形成されていて、これらフ
ツクと凹部の係接によりスライドカバーは確実に
係止せしめられる。
〔作用〕
スライドカバーと下ハーフケースの組付けは、
スライドカバーの係合用孔へ下ハーフケースに設
けられた係止爪を嵌入することによりスライドカ
バーが閉状態の位置に位置決めされ、このときス
ライドカバーのフツクが下ハーフケースの凹部の
内側面と係接して該スライドカバー自身を閉状態
の位置に保持する。又、かかるフツクによつてス
ライドカバーを弾圧するばねの押力の大部分が分
担され、その分担分だけ該スライドカバーを停止
させる係止爪に加わる弾力が小さくなつて、係止
爪のヘタリや変形を防止できる。更に、フツクが
嵌入する下ハーフケースの凹部は孔でないので粉
塵等のテープカセツト内への侵入が防止される。
〔実施例〕
以下、第1図乃至第3図に基づき本考案による
テープカセツトの一実施例を説明する。図におい
て、前面蓋4が上ハーフケース1に軸支されてい
ること、スライドカバ5がばね6により弾圧され
て下ハーフケース2上を摺動すること、又、スラ
イドカバー5の摺動方向に直交する方向に一対の
係止爪2aが設けられていて、これらの係止爪2
aがスライドカバー5に形成された孔5a,5b
と夫々係合することにより該スライドカバー5が
開状態の位置に位置決めされるようになつている
ことは従来のテープカセツトと同様な構成であ
る。7は下ハーフケース2の底壁の左右外面側に
おいてスライドカバー5の摺動方向に沿つて細長
に形成された一対の凹部、8は該凹部7内へ嵌入
するようにスライドカバー5に上方に突き出して
形成したフツクであつて、凹部7のうち、前面蓋
4側の内側面7aと係接する端面8aを有してい
て、断面が三角形を呈し、スライドカバー5の前
後動に伴い凹部7内を前後動する。このフツク8
は第3図で示すように係止爪2aが孔5bへ嵌入
してスライドカバー5が閉状態の位置に持ち来た
されたとき、同時或いは既に凹部7の内側面7a
にフツク8の端面8aが係接しているような位置
に設けられ、スライドカバー5の停止と、係止爪
のヘタリを防止している。gは係止爪2aと孔5
bとの間に形成された隙間である。
本実施例によるテープカセツトによれば、スラ
イドカバー5を下ハーフケース2に組付ける場
合、係止爪2aの孔5bへの嵌合によりスライド
カバー5が閉状態の位置に位置決めされ、この場
合、該スライドカバー5を前面蓋4側へ押圧する
ばね6の弾力は凹部7の内側面7aへ係接したフ
ツク8の端面8aにその大部分が掛けられる。従
つて、スライドカバー8は、係止力が充分なかか
るフツク8の係接によつて閉状態の位置に確実に
保持される。又、孔5bへ嵌入した係止爪2aが
分担するばね6の弾力の影響は上記した如くフツ
ク8の係接によつて著しく小さくなつているから
ヘタリや変形が防止される。この結果、第1にス
ライドカバー5の位置決めが確実で、しかも長期
間に亘り保証される。第2にスライドカバー5を
取り付けた下ハーフケース2と上ハーフケース1
との組立作業においてもスライドカバー5は下ハ
ーフケース2より不用意に外れることはないの
で、組立作業が著しく容易になる。第3に組立が
完了してテープカセツトとしての実使用に際して
もスライドカバー5はかかる閉状態から開状態へ
移行し、このとき係止爪2aは孔5a内へ嵌入す
るが、上述のように組立作業における係止爪2a
のヘタリ等は防止されているから該係止爪2aに
よるスライドカバー5の確実な位置決めと保持が
行われる。第4に、凹部7は下ハーフケース2の
底壁を貫通しておらず、従つて凹部7を介してカ
セツト内部への粉塵等が侵入することはないか
ら、防塵効果の点でも優れている。第5にフツク
8は三角形の形状を呈しているため下ハーフケー
ス2との組立作業時における底面2a(第3図参
照)との接触圧が小さく、フツク8の凹部7への
嵌入を極めて容易に行うことができる。第6に、
これら凹部7及びフツク8は従来のものに較べて
構成が簡単になつているため射出成形法による一
体成形が容易である。尚、凹部7を設けるために
は一定以上の肉厚が必要になるので、本実施例
は、スライドカバー5より厚肉になつている下ハ
ーフケース2の底壁(第2図参照)に凹部7を形
成している。
〔考案の効果〕
上述のように本考案のテープカセツトによれ
ば、係止爪の停止を補助するものとしてスライド
カバーと下ハーフケースの係止構造を簡単な構成
にしてスライドカバーを確実且つ適正に停止する
と共に、その製造及び組立が容易になるばかり
か、防塵効果に優れている等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の実施例を示し、第
1図はテープカセツトを分解した斜視図、第2図
は凹部とフツクとの拡大縦断面図、第2図は凹部
とフツクの拡大縦断面図、第3図は凹部及びフツ
クと係止爪との位置関係を示す部分拡大縦断面
図、第4図乃至第6図は従来の一般的なDATテ
ープカセツトに係り、第4図はカセツト全体の斜
視図、第5図はスライドカバーと下ハーフケース
とを組立てた状態の斜視図、第6図はスライドカ
バーを停止する係止爪の斜視図、第7図乃至第9
図は従来の他のDATテープカセツトに係り、第
7図は下ハーフケースとスライドカバーの分解斜
視図、第8図は該下ハーフケース及びスライドカ
バーに夫々設けられたリブ及び係合爪を示す部分
斜視図、第9図はリブと係合爪の係合状態を示す
部分縦断面図である。 1……上ハーフケース、2……下ヘーフケー
ス、2a……係止爪、2b……底壁、4……前面
蓋、5……スライドカバー、5a,5b……係合
用孔、6……ばね、7……凹部、7a……内側
面、8……フツク、8a……端面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上ハーフケースと、底壁に停止用の係止爪が設
    けられている下ハーフケースと、上記係止爪が嵌
    入する複数の係合用孔を有し、開閉位置で各別に
    保持されるスライドカバーとを備えているテープ
    カセツトにおいて、上記スライドカバーには上記
    下ハーフケースの上記底壁に向つて突出した断面
    三角形状のフツクが形成され、上記下ハーフケー
    スの上記底壁面には上記スライドカバーの摺動方
    向に沿つて設けられた上記フツクが嵌入する細長
    凹部が形成され、上記係止爪が係合用孔へ嵌入す
    る際に上記フツクが上記凹部に係接して上記スラ
    イドカバーの係止を補助するようにしたことを特
    徴とするテープカセツト。
JP3715488U 1988-03-23 1988-03-23 Expired - Lifetime JPH0521744Y2 (ja)

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JP3715488U JPH0521744Y2 (ja) 1988-03-23 1988-03-23

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JP3715488U JPH0521744Y2 (ja) 1988-03-23 1988-03-23

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Publication Number Publication Date
JPH01140674U JPH01140674U (ja) 1989-09-26
JPH0521744Y2 true JPH0521744Y2 (ja) 1993-06-03

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ID=31263733

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