JPH07117874A - 紙葉類の分離搬送装置及びそれを用いた紙葉類取扱自動機 - Google Patents

紙葉類の分離搬送装置及びそれを用いた紙葉類取扱自動機

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JPH07117874A
JPH07117874A JP27158493A JP27158493A JPH07117874A JP H07117874 A JPH07117874 A JP H07117874A JP 27158493 A JP27158493 A JP 27158493A JP 27158493 A JP27158493 A JP 27158493A JP H07117874 A JPH07117874 A JP H07117874A
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瑞樹 改井
Hisashi Ichikawa
尚志 市川
Satoshi Sugiura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ホッパ内に投入した紙葉類にスキュー状態のも
のや前端が不揃いのものがあってもこれらの姿勢を修正
して安定に分離搬送するようにした紙葉類の分離搬送装
置及びそれを用いた高性能の紙葉類取扱自動機を提供す
ることにある。 【構成】繰り出しローラ4と同一の軸14に取付け紙葉
類の繰り出し位相以外で紙葉類の傾きを修正する力を与
えるスキュー修正ローラ5と、紙葉類の分離手段の両側
部に位置し紙葉類の移動に効果的に抵抗を与えて紙葉類
の傾き修正を助成する偏心ストッパーローラ9と抵抗ロ
ーラ7とから構成する紙葉類傾き修正手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば駅等の交通機関
で使用される料金収納機や金融機関等で使用される現金
自動取引装置及び光学読取機等において、ホッパ内に収
納された紙葉類を1枚ずつに分離して搬送するようにし
た紙葉類の分離搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホッパ内に収納された紙葉類を1枚ずつ
に分離する方法としては、摩擦力を利用する方法や真空
吸着力を利用する方法などがある。
【0003】紙葉類を分離し搬送する機構において最も
重要なことは、紙葉類が重なって搬送されるダブルフィ
ード(重送)と、紙葉類が傾斜して(以下、これをスキ
ューと称する)搬送されることが無いようにすることで
ある。特にホッパ内の紙葉類が横位(略水平)状態で入
出金口に投入される場合は、立位状態の場合に比べて紙
葉類の先端が不揃いであったり、紙葉類がスキュー状態
に投入される場合が多い。
【0004】紙葉類のスキューを修正する手段として
は、紙葉類を1枚ずつに分離して取出した後、搬送する
途中で搬送ベルトや搬送ローラによって紙葉類のスキュ
ーを修正する方法があるが、この方法は搬送路が長くな
るという欠点を有している。
【0005】また、特開昭54−49765号(特公昭54−322
22号)公報や特開昭56−33332号(特公昭61−58380号)
公報には、紙葉類の分離を行う際に紙葉類のスキューを
修正する紙葉類分離搬送装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置では、装
置の小形化が実現できるが、双方とも紙葉類の傾きを直
す確実な修正力を与える送り手段がなく、紙葉類のスキ
ュー修正効果が十分得られないという問題が生じる。ま
た、ストッパローラと抵抗ローラを設けただけでは、紙
葉類分離時の搬送抵抗力が増えることになり、通常の分
離性能に悪影響を及ぼすことが懸念される。このストッ
パローラと抵抗ローラのオーバーラップ点での抵抗力
は、ストッパローラと抵抗ローラの摩耗が進展すると小
さくなることから、初期設定時にある程度大きくしてお
く必要があった。
【0007】スキューが十分修正されない状態で紙葉類
が繰り出された場合は、後続する次の工程、例えば紙幣
の場合には鑑別の精度、伝票であれば文字読取り精度に
悪影響を与えてしまう問題が生じる。
【0008】本発明の目的は、上記の点に鑑み紙葉類の
スキューや前端の不揃いを確実に直し、長期的に高性能
の紙葉類の分離搬送装置およびその紙葉類の分離搬送装
置を搭載した紙葉類取扱自動機を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ホッパ内に
収納された紙葉類を、送り出しローラとこの送り出しロ
ーラに対向する摩擦部材から構成する紙葉類分離手段に
より1枚ずつに分離し搬送する紙葉類の分離搬送装置に
おいて、紙葉類の分離手段の前段側にあって紙葉類の傾
きを修正する力を与える修正力付与送り手段と、紙葉類
の分離手段の両側部に位置し紙葉類の移動に抵抗を与え
て紙葉類の傾き修正を助成する傾き修正抵抗手段とから
構成する紙葉類傾き修正手段を備えることにより達成さ
れる。
【0010】また、修正力付与送り手段は、紙葉類を送
り出しローラ側へ繰り出す繰り出しローラと同一シャフ
ト上に設けてもよい。
【0011】また、修正力付与送り手段は、分離手段側
に紙葉類を繰り出す繰り出しローラでの正規の紙葉類繰
り出し位相以外の位相で紙葉類の傾きを修正する力が作
用するようにしてもよい。
【0012】また、傾き修正抵抗手段は、摩擦係数が小
さく溝部を有するストッパローラと、摩擦係数が大きく
紙葉類の搬送方向には回転しない抵抗ローラとを軸方向
の異なる位置に配置し、ローラ同志が互いに径方向にオ
ーバーラップするように構成してもよい。このストッパ
ローラは、送り出しローラと同一シャフト上に偏心させ
て回転支持するように設け、これとオーバーラップする
抵抗ローラとにより発生する抵抗力を、紙葉類の正規の
繰り出し位相で小さく、紙葉類の傾きを修正する力が作
用する位相で大きくなるようにしてもよい。
【0013】さらに上記目的は、紙葉類の分離搬送装置
を搭載したことを特徴とする紙葉類取扱自動機とするこ
とにより達成される。
【0014】
【作用】上記構成によれば、紙葉が繰り出しローラの正
規の繰り出し位相で送られた後、次の紙葉の面がスキュ
ーしている状態で現われた時に、繰り出しローラと同軸
上に設けたスキュー修正力を与える修正力付与送り手段
によりこの紙葉に搬送方向のスキュー修正力が加わる。
一方、この紙葉の前端側は、分離手段の両側部に位置し
た摩擦係数が小さく溝部を有したストッパーローラと、
摩擦係数が大きく紙葉類の搬送方向には回転しない抵抗
ローラとが軸方向に異なる位置に配置し、互いに半径方
向への入り組み(ローラ同士のオーバーラップ)により
発生する抵抗力によって分離手段側への進入が妨げられ
る。その結果、スキューした紙葉は、スキューが修正す
る方向の回転力が発生してスキューが修正される。ここ
で、ストッパローラは、送り出しローラと同一シャフト
上に偏心して設けてあり、ストッパローラと抵抗ローラ
のオーバーラップが繰り出しローラでの正規の紙葉類繰
り出し位相時で小さく、スキュー修正ローラでの紙葉類
の傾きを修正する力が作用する位相時で大きくなるよう
にしている。すなわち、この偏心ストッパローラと抵抗
ローラとのオーバーラップにより発生する抵抗力は、繰
り出しローラでの紙葉類の正規の繰り出し位相時で小さ
く、紙葉類にスキュー修正力が作用する位相時で大きく
している。このため、通常の紙葉の分離を行う正規の繰
り出し位相では、紙葉類の搬送抵抗力を小さくして分離
性能に悪影響がでないようにし、紙葉類のスキュー修正
力が作用する位相では、大きな搬送抵抗力となって分離
手段への紙葉の進入を防いでスキューの修正力が有効に
作用し、長期的に安定したスキューの修正効果が得られ
るようにしている。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図4を参照
して説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例を示す紙幣分離
搬送装置の側面図であり、図2は平面図である。
【0017】これらの図において、分離部1は、略水平
に積み重ねられた紙幣Bを収納する収納箱2、分離前板
3、この分離前板3に形成された開口を通して堆積した
紙幣Bと当接する4ケの繰り出しローラ4と、繰り出し
ローラ4の中央部に位置しスキュー修正力を生じさせる
スキュー修正ローラ5と、繰り出しローラ4により繰り
出した紙幣を一枚ずつ分離して収納箱2から送り出す送
り出しローラ6と、送り出しローラ6に対向する抵抗ロ
ーラ7と、この送り出しローラ6の両側に位置し送り出
しローラ6を固定した送り出し軸8上に偏心して取付け
た偏心ストッパローラ9及びこれに対向する抵抗ローラ
7などを備えている。
【0018】4ケの繰り出しローラ4とスキュー修正ロ
ーラ5は図3に示すように、繰り出しローラ軸14に固
定され、夫々のローラの外周に所定角度分だけゴム部10
を設けてある。このゴム部10の外周面は凹凸形状をして
おり、内側は中空部11を有している。繰り出しローラ4
とスキュー修正ローラ5とは、回転方向に対し互いに異
なるゴム位相としている。すなわち、図4に示すように
スキュー修正ローラ5のゴム部10の位相は、繰り出しロ
ーラ4のゴム部10の位相よりも後になるようにしてい
る。
【0019】送り出しローラの外周にも所定角度分だけ
ゴム部12を、抵抗ローラ7には、外周全周にゴム部13を
設けてある。
【0020】送り出しローラ軸8上に偏心ストッパロー
ラ9と抵抗ローラ7との外径が互いにオーバーラップす
る量が、繰り出しローラ4のゴム位相で示す紙幣の正規
の繰り出し位相で小さく、スキュー修正ローラ5のゴム
位相で示す紙幣のスキュー修正力が作用する位相で大き
くなるように設定している。すなわち、この偏心ストッ
パローラ9と抵抗ローラ7とのオーバーラップにより発
生する抵抗力は、繰り出しローラ4による紙幣の正規の
繰り出し位相(繰り出しローラ4のゴム位相)で小さ
く、紙幣にスキュー修正力が作用する位相(スキュー修
正ローラ5のゴム位相)で大きくしている。
【0021】この抵抗力の大きさは、スキュー修正力
(搬送力)が偏心ストッパローラ9と抵抗ローラ7との
オーバーラップにより発生する抵抗力に等しいかそれ以
下となるようにすることが望ましい。
【0022】繰り出しローラ軸14の一端には、歯付きプ
ーリ15を、また、送り出しローラ軸8の一端には、歯付
きプーリ16を取付け、それら歯付きプーリ15、16間に歯
付きベルト17を巻き掛けている。
【0023】送り出しローラ6は、ステッピングモータ
18により駆動され、そのステッピングモータ18は、繰り
出し制御部19によって回転制御される。繰り出しローラ
4とスキュー修正ローラ5は、送り出しローラ6の回転
に連動して歯付きベルト17を介して回転駆動される。か
くして紙幣Bは、収納箱2内に積み重ねられた紙幣の一
番下から一枚ずつ分離され、収納箱2から矢印C方向に
送り出される。
【0024】この他、分離部1には、紙幣Bの上方から
繰り出しローラ4側へ押圧力20を付加する押板21が設け
てあり、この押板21は収納箱2内を上下に移動できる。
【0025】以上のように構成した紙幣の分離搬送装置
の動作を以下に説明する。
【0026】収納箱2内に堆積した紙幣は、繰り出しロ
ーラ4及び送り出しローラ6がステッピングモータ18に
より矢印の方向に回転し、繰り出しローラ4のゴム部10
が分離前板3の上に堆積した紙幣のうち最下部の紙幣に
当接すると(図1はこの状態を示す)、その最下部の紙
幣は図1の右方向に繰り出され、送り出しローラ6、抵
抗ローラ7により紙幣が一枚ずつに分離される。
【0027】紙幣は、繰り出しローラ4の回転によりゴ
ム部10が最下部の紙幣に当接する度に送り出される。ゴ
ム部10は、繰り出しローラ4のボス部23の外周面よりも
突出しているが、この突出により紙幣に衝撃的な押圧力
が働かないようにゴム部10の内側には中空部11を設けて
あり、このゴム部10が内側に変形することにより吸振作
用を持たせている。このため、繰り出しローラ4におけ
るゴム部10の紙幣Bに対する押圧力は比較的安定したも
のとなり、紙幣Bは、所定の繰り出し搬送力が与えられ
ながら1枚ずつに繰り出される。スキュー修正ローラ5
も同様に中空部11を設けてあり、ゴム部10が内側に変形
することにより吸振作用を持たせ、比較的安定したスキ
ュー修正力が発生するようにしてある。
【0028】図1に示すような横位(略水平)状態で紙幣
が投入される分離搬送装置では、投入される紙幣に前
後、左右で不揃いが生じていたり、スキューした状態の
紙幣が多い。このようにスキューした状態の紙幣(図2
の実線B)が分離部に進入すると、外側に配置した偏心
ストッパローラ9と抵抗ローラ7のオーバーラップ点で
発生する抵抗力によってその進入が妨げられる。これ
に、繰り出しローラ4の中央部に設けたスキュー修正ロ
ーラ5によるスキュー修正力が、紙幣の搬送方向に加わ
る結果、紙幣Bには回転力Mが発生して、図2の破線で
示すような状態に近づくように回転する。このようにし
て、紙幣Bのスキューを修正した後、次の紙幣分離の工
程に紙幣を送り込む。
【0029】ここで、偏心ストッパローラ9と抵抗ロー
ラ7のオーバーラップにより発生する紙幣に対する抵抗
力は、ストッパローラを偏心させていることにより、繰
り出しローラで正規に繰り出された紙幣の通過時は小さ
く、次の紙幣がスキュー修正ローラ5の上面に現われて
スキュー修正ローラ5のゴム部10がこの紙幣の下面に接
触してスキュー修正力が作用する時に大きくなるように
している。
【0030】したがって、通常の紙幣の分離時は、この
抵抗力が小さく、分離性能には悪影響がないようにし、
スキュー修正時は、抵抗力が大きくなって分離部への紙
幣の進入を確実に防ぎ、スキュー修正効果が上げられる
ようにしてある。
【0031】図示していないが、偏心ストッパローラ9
と抵抗ローラ7のオーバーラップ点は、偏心ストッパロ
ーラ9の外径を、送り出しローラ6の外径よりも若干大
きくすることにより、送り出しローラ6と抵抗ローラ7
のオーバーラップ点(分離点)よりも反送出側に位置す
るようになる。このようにすることで,紙幣のスキュー
修正時における分離手段側への紙幣前端の進入が更に防
げる。
【0032】以上説明したように、収納部にスキュー状
態で投入された紙幣があっても、通常の分離性能に悪影
響を及ぼすことなく分離手段の両側に設けた偏心ストッ
プローラ9と抵抗ローラ7のオーバーラップによる抵抗
力と、繰り出しローラ4の中央部に取付けたスキュー修
正ローラ5によるスキュー修正力とにより、紙幣のスキ
ューを確実に修正して紙幣の分離を行うことができる。
【0033】ここで、紙幣にスキュー修正力を与えるス
キュー修正ローラ5は、繰り出しローラ4の中央部に1
個設けたが、これに限定されるものではない。
【0034】また、紙葉類の分離手段には、オーバーラ
ップ式摩擦分離機構を適用したが、他に例えば圧接式摩
擦分離機構にも適用することも可能である。
【0035】図5は、本発明の一実施例を紙葉類取扱自
動機への一適用例として料金収納機の紙幣取扱部におけ
る入出金口機構及び紙幣の金種ボックスに搭載した例を
示す。この図において、図1、図2と同符号のものは、
それぞれの図におけるものと同一の要素または同一機能
を持つ要素であることを示す。
【0036】この紙幣取扱部51は、その上部に紙幣の
入出金口や紙幣をチェックする要素などを、またその下
部には紙幣を蓄えるボックスなどを備えている。なお本
発明の一実施例である紙幣の分離搬送装置は上部に設置
した入出金口機構及び下部に設置した金種ボックス、金
庫に備え付けられている。
【0037】紙幣取扱部51の上部には、入出金を行う
入出金口52と、その入出金口52から投入された紙幣
Bを1枚ずつに分離して内部に取り込む、図1乃至図4
を用いて説明した前記の実施例である第1の紙幣分離搬
送装置1と、取り込まれた紙幣に重なりがないことをチ
ェックする2枚検知器58と、紙幣の真偽、金種、裏
表、損券(損傷が著しい券)等を判別し、かつ紙幣の枚
数、金額をカウントする判別計数手段としての鑑別部5
6と、その鑑別部56により裏券と判定された紙幣を表
になるよう反転する裏表反転機構59と、鑑別部56か
ら送り出された真券を一時的に保管する一時スタッカ6
0と、鑑別部56により偽券と判定された紙幣を入出金
口52に戻すための集積部54とが設けられている。
【0038】この他、表裏反転機構59の後方には、支
払時に鑑別部56により鑑別不能と判定された紙幣を受
け入れるリジェクトボックス57が設けられている。リ
ジェクトボックス57には、損券や搬送異常によるスキ
ュー(斜行)或いは搬送間隔異常が発生した鑑別不能な
紙幣Bが回収される。
【0039】紙幣取扱部51の下部には、前記一時スタ
ッカ60から供給される紙幣を金種別にスタック(集
積)して保管する第一の金種ボックス61(万円金種ボ
ックス61)、第2の金種ボックス62(千円リサイク
ルボックス62)、第3の金種ボックス63(千円リサ
イクルボックス63)と、始業時に紙幣Bを各金種ボッ
クスに補充または供給し、終業時などにこれを回収する
金庫64とを順次並べて設置してある。
【0040】これらの金種ボックス61、62、63及
び金庫64にも、前記実施例の紙幣分離搬送装置81乃
至84が夫々備えられている。即ち、金種ボックス6
1、62、63及び金庫64には、いずれにも1枚ずつ
送られてきた紙幣をボックス内に取り込む収納部90乃
至93と、一枚ずつスタックして取り込んだ紙幣を、再
び一枚ずつ分離して取り出すために第2の紙幣分離搬送
装置を備えている。
【0041】そして、紙幣取扱部51に設けられた第1
の紙幣分離搬送装置1、集積部54、一時スタッカ6
0、金種ボックス61〜63、金庫64などの各要素間
は、紙幣を挟んで搬送する搬送ベルト66a、66bに
より連結している。
【0042】また、鑑別部56からでた紙幣は、正常券
が一時スタッカ60へ、鑑別不能券がリジェクトボック
ス57へと紙幣の流れる方向が2方向に分けられるが、
このような分岐点には紙幣の搬送方向を切り換えるため
のゲート70、71、72を設けている。
【0043】上記構成の紙幣取扱部51は、次のような
動作を行う。入金時に入出金口52に投入された紙幣B
は、第1の紙幣分離搬送装置1により一枚ずつに分離さ
れ、鑑別部56で紙幣の真偽や金種の判別が行われ、表
裏反転機構59を通過した後、真券はゲート72により
一時スタッカ60に送られて一旦貯留される。この際、
真券と判別できなかった紙幣は、紙幣集積部54へ一旦
スタックし、一括して紙幣分離搬送装置1側に戻して入
出金口から顧客に返される。その後、顧客による計数金
額の確認が済むと、紙幣は再び一枚ずつに分離され鑑別
部56を通った後、裏券は表裏反転機構59で表になる
ように反転した後、表券はそのまま金種別に万円金種ボ
ックス61、千円リサイクルボックス62、63へ収納
される。
【0044】一方、おつりなどを支払う出金時は、千円
リサイクルボックス62、63から所定枚数の紙幣を第
2の紙幣分離搬送装置82、83により分離した後、こ
れらの紙幣は2枚検知器58で重なりをチェックされ、
鑑別部56を通り、ゲート72で方向転換して最終的に
入出金口52へ払い出される。この際、2枚検知器58
で2枚と数えられた紙幣や鑑別部56でスキュー(斜
行)や間隔異常と判断された紙幣は、鑑別部56を通過
した後、ゲート73、74及び75により方向転換させ
られ、リジェクト(損券)ボックス57へ収納される。
【0045】金庫64の紙幣を金種ボックス61、62
および63へ装填する際には、紙幣取扱部51の動作
は、金庫64の底部に設けた第2の紙幣分離搬送装置8
4により積み重ねられた紙幣の下から一枚ずつ分離した
後、それぞれ紙幣は鑑別部56を通り、そこでの金種の
判別結果に基づいて、万円金種ボックス61、或いは千
円リサイクルボックス62、63へ収納される。この場
合、金種の判定ができなかった紙幣は再び金庫64側へ
戻され、ゲート71により金庫後部に設けた装填リジェ
クトボックス75へ送られる。
【0046】各金種ボックス61、62、63から金庫
64への紙幣の回収動作は、各金種ボックス61、6
2、63各々から分離された紙幣を鑑別部56を通すこ
とによって金額を確認しながら金庫64へ紙幣を回収す
ることになる。
【0047】さらに、この紙幣取扱部51によれば、各
金種ボックス61、62、63や金庫64内に収納され
た金額をそれぞれ確認することができる。即ち、収納部
90乃至93から分離部81乃至84まで移動自在なセ
パレータ(分離押圧板兼用で、図示せず)を使用するこ
とによりそれぞれの金種ボックス61、62、63や金
庫64から紙幣を分離した後に、鑑別部56を通して金
額を確認しながら再び元のボックスへ紙幣を戻すことに
よって行うことができる。
【0048】以上の実施例においては、略水平で紙幣を
投入し分離する入出金口機構や各金種ボックスに適用し
たが、このように略水平で使用することにより顧客によ
るコインの誤投入を防止できる効果がある。また、上記
の実施例は、紙幣の傾き修正手段を有した分離搬送装置
を料金収納機に適用した例を示したが、本発明はこれに
限定されるものでなく、例えば駅等の交通機関で使用さ
れる乗車券(切符)や、指定券、特急券、回数券、定期
券等の自動発券機、金融機関等で使用される現金自動取
引装置(ATM)、現金自動支払機(CD)、現金自動
両替機、通帳発行機、債券発行機、証書発行機、公共機
関等で使用される住民票発行機、郵便自動振替受付機、
大学向け証明書自動発行機の他、他の紙葉類、例えばプ
リペイドカードや他の薄板状物などの取扱い装置、光学
読み取り装置など紙葉類を取扱う自動機に広く適用可能
である。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、紙葉類のスキューや前
端の不揃いを確実に直すことができる。 特に、入出金
口に紙葉類を略水平に投入する場合には、その効果が大
きく確実な分離搬送が可能であり、信頼性の高い分離搬
送装置とすることができる。
【0050】さらに紙葉類取扱自動機にこの分離搬送装
置を用いることにより紙葉類取扱自動機の信頼性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の紙幣分離搬送装置の側面図
である。
【図2】本発明の一実施例の紙幣分離搬送装置の平面図
である。
【図3】図1及び図2の繰り出しローラ軸の斜視図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の紙幣分離搬送装置のスキュ
ー修正動作を説明するタイムチャートである。
【図5】本発明の紙幣分離搬送装置を搭載した料金収納
機の紙幣取扱部を示す側面図である。
【符号の説明】
1…分離搬送装置、2…収納箱、3…分離前板、4…繰
り出しローラ、5…スキュー修正ローラ、6…送り出し
ローラ、7…抵抗ローラ、8…送り出しローラ軸、9…
偏心ストッパローラ、10…ゴム部、11…中空部、1
2、13…ゴム部、14…繰り出しローラ軸、15、1
6…歯付きプーリ、17…歯付きベルト、18…ステッ
ピングモータ、19…繰り出し制御部、20…押圧力、
21…押板、22…ばね、51…紙幣取扱部、52…入
出金口、53…分離部、54…集積部、55…押出部、
56…鑑別部、57…リジェクトボックス、58…2枚
検知器、59…表裏反転機構、60…ー時スタッカ、6
1〜63…金種ボックス、64…金庫、65…装填リジ
ェクトボックス、66…搬送ベルト、、69…分離部、
70〜75…ゲ−ト、81〜84…分離搬送装置、90
〜93…収納部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 改井 瑞樹 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 市川 尚志 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 杉浦 聡志 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホッパ内に収納された紙葉類を、送り出し
    ローラとこの送り出しローラに対向する摩擦部材から構
    成する紙葉類分離手段により1枚ずつに分離し搬送する
    紙葉類の分離搬送装置において、前記紙葉類の分離手段
    の前段側にあって紙葉類の傾きを修正する力を与える修
    正力付与送り手段と,前記紙葉類の分離手段の両側部に
    位置し紙葉類の移動に抵抗を与えて紙葉類の傾き修正を
    助成する傾き修正抵抗手段とから構成する紙葉類傾き修
    正手段を備えたことを特徴とする紙葉類の分離搬送装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の紙葉類の分離搬送装置に
    おいて、前記修正力付与送り手段は、紙葉類を送り出し
    ローラ側へ繰り出す繰り出しローラと同一シャフト上に
    設けたことを特徴とする紙葉類の分離搬送装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の紙葉類の分離搬送装置に
    おいて、前記修正力付与送り手段は、分離手段側に紙葉
    類を繰り出す繰り出しローラでの正規の紙葉類繰り出し
    位相以外の位相で紙葉類の傾きを修正する力が作用する
    ことを特徴とする紙葉類の分離搬送装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の紙葉類の分離搬送装置に
    おいて、前記傾き修正抵抗手段は、摩擦係数が小さく溝
    部を有するストッパローラと、摩擦係数が大きく紙葉類
    の搬送方向には回転しない抵抗ローラとを軸方向の異な
    る位置に配置し、ローラ同志が互いに径方向にオーバー
    ラップするように構成することを特徴とする紙葉類の分
    離搬送装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の紙葉類の分離搬送装置に
    おいて、前記ストッパローラは、送り出しローラと同一
    シャフト上に偏心させて回転支持するように設け、これ
    とオーバーラップする抵抗ローラとにより発生する抵抗
    力を、紙葉類の正規の繰り出し位相で小さく、紙葉類の
    傾きを修正する力が作用する位相で大きくなるようにし
    たことを特徴とする紙葉類の分離搬送装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載の紙葉類
    の分離搬送装置を搭載したことを特徴とする紙葉類取扱
    自動機。
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JP2007112601A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 紙葉類分離装置
JPWO2016147412A1 (ja) * 2015-03-19 2017-06-01 富士通フロンテック株式会社 紙葉類分離装置及び紙葉類分離方法

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