JPH07117070A - 表皮一体発泡樹脂成形体およびその製造法 - Google Patents

表皮一体発泡樹脂成形体およびその製造法

Info

Publication number
JPH07117070A
JPH07117070A JP5266076A JP26607693A JPH07117070A JP H07117070 A JPH07117070 A JP H07117070A JP 5266076 A JP5266076 A JP 5266076A JP 26607693 A JP26607693 A JP 26607693A JP H07117070 A JPH07117070 A JP H07117070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foamed resin
skin
integrated
raw material
foamed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5266076A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihaya Iwai
敏逸 岩井
Kanehide Narita
金秀 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takanichi Co Ltd
Original Assignee
Takanichi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takanichi Co Ltd filed Critical Takanichi Co Ltd
Priority to JP5266076A priority Critical patent/JPH07117070A/ja
Publication of JPH07117070A publication Critical patent/JPH07117070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着剤を用いることなく表皮と発泡樹脂成形
体とが完全に接着一体化している表皮と発泡樹脂成形体
との接着強度に優れた表皮一体発泡樹脂成形体およびそ
の製造法を提供すること。 【構成】 少なくとも裏側に起毛2bが形成された表皮
1が発泡樹脂成形体3の表面に前記起毛2bを発泡樹脂
成形体3の表層に埋め込んだ状態として接着一体化され
ている表皮一体発泡樹脂成形体と、少なくとも裏面に起
毛が形成された表皮を成形型内に該起毛が発泡樹脂原料
の供給面となるようセットしたうえ発泡樹脂原料を供給
し、該発泡樹脂原料の発泡処理を行って前記起毛が発泡
する成形体の表層に埋め込まれた状態として表皮が一体
化された発泡樹脂成形体を成形する表皮一体発泡樹脂成
形体の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表皮と発泡樹脂成形体
との接着強度に優れた表皮一体発泡樹脂成形体およびそ
の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ドアトリム部品のような自動
車用内装部品などには接着剤を用いることなく表皮と発
泡樹脂成形体とが完全に接着一体化された表皮一体発泡
樹脂成形体が用いられているが、従来のこの種表皮一体
発泡樹脂成形体は、例えば特開昭61−239934号
公報や特開昭62−267128号公報などに開示され
るように、不織布などの繊維系の表皮の片面にホットメ
ルト接着剤を塗布するかあるいはプライマー処理をして
成形型内へセットしたうえ発泡樹脂ビーズ原料を充填
し、該発泡樹脂ビーズ原料を発泡処理して表皮が一体成
形された発泡樹脂成形体を成形するのを普通とする。
【0003】ところが、従来のこの種表皮一体発泡樹脂
成形体は、その製造工程において表皮の片面に接着剤を
塗布するかあるいはプライマー処理をすることを必須の
要件とするため、製造工程が煩雑になるとともにコスト
アップの要因になるという問題点があった。また、この
ようにして成形された表皮一体発泡樹脂成形体も接着剤
層を有しているため、表皮の柔軟性が損なわれ風合いが
なくなる傾向があり、更には熱等による強度低下を生じ
るという品質上の問題点もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、接着剤を用いることなく表皮
と発泡樹脂成形体とが完全に接着一体化されたものとし
て表皮の柔軟性を保持し優れた風合いを発揮するととも
に熱等による強度低下も生じない高品質の製品を提供す
ることができ、また、そのような製品を接着剤の塗布や
プライマー処理を施すことなく簡略化した製造工程で且
つ低コストで効率的に生産することができる表皮一体発
泡樹脂成形体およびその製造法を提供することを目的と
して完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、少なくとも裏側に起毛が形成さ
れた表皮が発泡樹脂成形体の表面に前記起毛を発泡樹脂
成形体の表層に埋め込んだ状態として接着一体化されて
いることを特徴とする表皮一体発泡樹脂成形体と、少な
くとも裏面に起毛が形成された表皮を成形型内に該起毛
が発泡樹脂原料の供給面となるようセットしたうえ発泡
樹脂原料を供給し、該発泡樹脂原料の発泡処理を行って
前記起毛が発泡する成形体の表層に埋め込まれた状態と
して表皮が一体化された発泡樹脂成形体を成形すること
を特徴とする表皮一体発泡樹脂成形体の製造法とよりな
るものである。
【0006】
【作用】このように構成された表皮一体発泡樹脂成形体
は、裏面側に形成された表皮の起毛が発泡樹脂成形体の
表層に埋め込まれた状態として表皮と発泡樹脂成形体と
が強固に接着一体化されており、充分な接着力が保持さ
れていることは勿論のこと、表皮と発泡樹脂成形体との
間に接着剤層が存在しないため表皮の柔軟性が損なわれ
ずに優れた風合いを呈することとなる。
【0007】
【実施例】次に、本発明を図示の実施例について詳細に
説明する。図中1はポリアミド系或いはポリエステル系
その他の繊維系不織布やファブリックなどの目付量が2
00〜300g/m2の表皮、2aは該表皮1の表面側に形
成された起毛、3は発泡倍率が5〜40倍で粒径が2〜
3mmのポリスチレン、ポリプロピレン等の発泡樹脂ビー
ズ原料を発泡成形してなる発泡樹脂成形体であり、以上
の構成は従来のこの種表皮を一体成形した発泡樹脂成形
体と基本的に同じである。
【0008】2bは前記表皮1の表面側に前記のような
起毛2aが形成されているのに加えて更に図2に示され
るように裏面側にも形成されている裏側の起毛であっ
て、該起毛2bが発泡樹脂成形体3の表層を構成する発
泡粒子4、4間に絡められた状態として表皮1と発泡樹
脂成形体3とは接着一体化されており、この点に第1の
発明の特徴がある。なお、前記の裏面側に形成される起
毛2bの長さは発泡粒子4、4間に絡められる程度の長
さがあれば長い程的確な絡合状態が得られるが、2mmよ
り短い場合には発泡粒子4、4間に充分に絡ませて表皮
1と発泡樹脂成形体3を接着一体化することが難しくな
り、5mmより長い場合には起毛加工が難しいとともに表
皮の取扱が不便となるので、2〜5mm程度とすることが
実用上好ましい。
【0009】次に、前記のような表皮を一体成形した発
泡樹脂成形体の製造法を説明する。先ず、図3に示され
るように、表面側に起毛2aが形成されている繊維系の
表皮1の裏面に起毛ブラシ10によって起毛加工を施
し、長さが2〜5mm程度の起毛2bを形成する。次い
で、図4に示されるように前記起毛2bが発泡樹脂ビー
ズ原料の供給面となるよう成形型11、12内に表皮1
をセットしたうえ、常法に従い発泡樹脂ビーズ原料を成
形型11、12内へ供給し、該発泡樹脂ビーズ原料を蒸
気(120〜130℃、1〜2kg/cm2)により発泡処理
する。
【0010】なお、前記実施例は発泡樹脂成形体3を発
泡樹脂ビーズ原料よりなるものとしてその表層に埋め込
まれた起毛2bがこの発泡樹脂成形体3の表層を構成す
る発泡粒子4間に絡ませた状態としてあるものについて
のみ説明したが、発泡樹脂成形体3をポリウレタンフォ
ームのような液状原料よりなるものとしても表皮の裏側
の起毛がアンカー硬化を発揮する点で共通しており、本
発明の範囲に属することは勿論である。
【0011】このように本発明においては、発泡処理と
同時に原料供給面側に位置させた起毛2bを発泡樹脂成
形体3の表層に埋め込まれた状態として表皮1を発泡樹
脂成形体3に接着一体化する点に特徴を有するものであ
る。即ち、従来においては接着剤の介在により表皮1と
発泡樹脂成形体3とを一体化していたのに対して、本発
明では接着剤を全く用いることなく表皮1の裏面側に設
けた起毛2bがアンカーとして働くことにより両者の接
着強度を高めて接着一体化するものであり、これによっ
て接着剤の塗布あるいはプライマー処理などの工程を省
略でき効率的な表皮を一体成形した発泡樹脂成形体の生
産を実現化するのである。
【0012】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る表皮一体発泡樹脂成形体は、接着剤を用いるこ
となく表皮と発泡樹脂成形体とが起毛をアンカーとして
完全に接着一体化しており表皮の柔軟性を保持し優れた
風合いを発揮することができるとともに、熱等による強
度低下も生じず高品質な製品を提供することができるも
のであり、また、本発明に係る表皮一体発泡樹脂成形体
の製造法は、前記のような製品を接着剤の塗布やプライ
マー処理を施すことなく簡略化した製造工程で、かつ低
コストで効率的に生産することができるものである。よ
って本発明は従来の問題点を一掃した表皮一体発泡樹脂
成形体およびその製造法として、産業の発展に寄与する
ところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表皮一体発泡樹脂成形体の実施例
を示す一部切欠断面図である。
【図2】図1における要部の拡大断面図である。
【図3】本発明に係る表皮一体発泡樹脂成形体の製造法
の実施例における起毛加工工程を示す説明図である。
【図4】本発明に係る表皮一体発泡樹脂成形体の製造法
の実施例における発泡成形工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 表皮 2b 起毛 3 発泡樹脂成形体 4 発泡粒子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも裏側に起毛(2b)が形成された
    表皮(1) が発泡樹脂成形体(3) の表面に前記起毛(2b)を
    発泡樹脂成形体(3) の表層に埋め込んだ状態として接着
    一体化されていることを特徴とする表皮一体発泡樹脂成
    形体。
  2. 【請求項2】 発泡樹脂成形体(3) が発泡樹脂ビーズ原
    料を用いて発泡されたものであり、起毛(2b)がこの発泡
    樹脂成形体(3) の表層を構成する発泡粒子(4) 間に絡ま
    せた状態として接着一体化されている請求項1に記載の
    表皮一体発泡樹脂成形体。
  3. 【請求項3】 少なくとも裏面に起毛が形成された表皮
    を成形型内に該起毛が発泡樹脂原料の供給面となるよう
    セットしたうえ発泡樹脂原料を供給し、該発泡樹脂原料
    の発泡処理を行って前記起毛が発泡する成形体の表層に
    埋め込まれた状態として表皮が一体化された発泡樹脂成
    形体を成形することを特徴とする表皮一体発泡樹脂成形
    体の製造法。
  4. 【請求項4】 発泡樹脂原料が発泡樹脂ビーズ原料であ
    り、起毛を発泡樹脂ビーズ原料が膨張・融着する表層の
    発泡粒子間に絡ませた状態とする請求項3に記載の表皮
    一体発泡樹脂成形体の製造法。
JP5266076A 1993-10-25 1993-10-25 表皮一体発泡樹脂成形体およびその製造法 Pending JPH07117070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5266076A JPH07117070A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 表皮一体発泡樹脂成形体およびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5266076A JPH07117070A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 表皮一体発泡樹脂成形体およびその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07117070A true JPH07117070A (ja) 1995-05-09

Family

ID=17426022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5266076A Pending JPH07117070A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 表皮一体発泡樹脂成形体およびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07117070A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004291637A (ja) * 2003-03-13 2004-10-21 Toray Ind Inc 合成樹脂成形物およびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004291637A (ja) * 2003-03-13 2004-10-21 Toray Ind Inc 合成樹脂成形物およびその製造方法
JP4595355B2 (ja) * 2003-03-13 2010-12-08 東レ株式会社 合成樹脂成形物およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003516258A (ja) 車両内装要素および車両内装要素を製造する工程
JPH07117070A (ja) 表皮一体発泡樹脂成形体およびその製造法
JPH04163139A (ja) 凹凸模様付表皮材の製造方法
JPH0618722B2 (ja) 積層内装材の製造方法
JP3577802B2 (ja) 内装材の製造方法
JPS5816835A (ja) クツシヨンパツドの製造方法
JPH0919942A (ja) 内装材およびその製造方法
JPS6097826A (ja) フアブリツクの真空成形方法
JPH0140671Y2 (ja)
JPS63179711A (ja) シ−トの製造方法
JPS62294522A (ja) 加飾材被着積層体の製造法
JPH031130B2 (ja)
JP2843616B2 (ja) クッション製品およびその製造方法
JPH03261517A (ja) 布地付き樹脂成形品の製法
JPH03193430A (ja) 複層成形体の製造方法
JPS61127320A (ja) 積層射出成形方法
JPH02158310A (ja) 表皮一体発泡成形体の製造方法
JP3217457B2 (ja) 積層クッション体の製造法
JPH08246315A (ja) 成形内装材
JPS61254336A (ja) 合成樹脂成形品及びその製造方法
JPH0688267B2 (ja) 自動車用内装部品の製造方法
JPS5862027A (ja) 表皮一体発泡体の成形方法
JPH0547390B2 (ja)
JPH02261567A (ja) 表面に毛羽を有する複合成形品の製造方法
JPH02235711A (ja) 積層成形品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010130