JPH07116278B2 - 芳香族ポリエステル - Google Patents
芳香族ポリエステルInfo
- Publication number
- JPH07116278B2 JPH07116278B2 JP23479689A JP23479689A JPH07116278B2 JP H07116278 B2 JPH07116278 B2 JP H07116278B2 JP 23479689 A JP23479689 A JP 23479689A JP 23479689 A JP23479689 A JP 23479689A JP H07116278 B2 JPH07116278 B2 JP H07116278B2
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- JP
- Japan
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- aromatic polyester
- polymer
- dicarboxylic acid
- hydroquinone
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、比較的低い温度で溶融加工が可能な新規なサ
ーモトロピック芳香族ポリエステルに関するものであ
る。
ーモトロピック芳香族ポリエステルに関するものであ
る。
近年、種々のエンジニアリングプラスチックスが開発さ
れているが、特に光学異方性を有する液晶ポリマーが注
目されている。従来から液晶ポリマーとしては、P−ヒ
ドロキシ安息香酸ホモポリマー、テレフタル酸とヒドロ
キノンとのポリマーが知られているが、これらのポリマ
ーは、融点がそれぞれ610℃、596℃と高いためポリマー
の分解を伴わずに溶融加工することが困難である(Adva
nces in Polymer Science、60/61,61(1984))。P−
ヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸およびヒドロキノン
との共重合体も提案されているが(特公昭47−47870
号)、500℃以上の高い融点を有し、溶融加工性の問題
点がある。
れているが、特に光学異方性を有する液晶ポリマーが注
目されている。従来から液晶ポリマーとしては、P−ヒ
ドロキシ安息香酸ホモポリマー、テレフタル酸とヒドロ
キノンとのポリマーが知られているが、これらのポリマ
ーは、融点がそれぞれ610℃、596℃と高いためポリマー
の分解を伴わずに溶融加工することが困難である(Adva
nces in Polymer Science、60/61,61(1984))。P−
ヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸およびヒドロキノン
との共重合体も提案されているが(特公昭47−47870
号)、500℃以上の高い融点を有し、溶融加工性の問題
点がある。
これまで液晶ポリマーの融点を下げる方法について各種
の提案がなされている(Brit.Polymer Journal,132(19
80))。2,2′−ジメチルビフェニル−4,4′−ジカルボ
ン酸をモノマーの一成分としたポリエステル(Makromo
l.Chem.,189,2029(1988),Makromol.Chem.Makromol Sy
mp.26,47(1989))、2,2′−ビス(トリフルオロメチ
ル)−ビフェニル−4,4′−ジカルボン酸をモノマーの
一成分としたポリエステル(Journal of Polymer Sci.,
Part C,Polymer Letters,25,11(1987),Makromolecule
s,20,2374(1987))などが知られている。しかし、2,
2′−ジ置換ビフェニル−4,4′−ジカルボン酸類は、フ
ェニル環の共平面性が妨害され、従って、ポリマーの結
晶性が減少する。一般に結晶性の小さいポリマーは、満
足すべく機械的強度を有していない等の欠点が指摘され
ている。
の提案がなされている(Brit.Polymer Journal,132(19
80))。2,2′−ジメチルビフェニル−4,4′−ジカルボ
ン酸をモノマーの一成分としたポリエステル(Makromo
l.Chem.,189,2029(1988),Makromol.Chem.Makromol Sy
mp.26,47(1989))、2,2′−ビス(トリフルオロメチ
ル)−ビフェニル−4,4′−ジカルボン酸をモノマーの
一成分としたポリエステル(Journal of Polymer Sci.,
Part C,Polymer Letters,25,11(1987),Makromolecule
s,20,2374(1987))などが知られている。しかし、2,
2′−ジ置換ビフェニル−4,4′−ジカルボン酸類は、フ
ェニル環の共平面性が妨害され、従って、ポリマーの結
晶性が減少する。一般に結晶性の小さいポリマーは、満
足すべく機械的強度を有していない等の欠点が指摘され
ている。
本発明者らは、比較的低温、例えば400℃以下の温度で
溶融加工が可能なポリエステルを得ることを目的として
鋭意研究をした結果、液晶性を有し、溶融加工できる芳
香族ポリエステルを見出し、本発明に至った。
溶融加工が可能なポリエステルを得ることを目的として
鋭意研究をした結果、液晶性を有し、溶融加工できる芳
香族ポリエステルを見出し、本発明に至った。
本発明は、下記の反復単位IおよびIIから実質的に構成
される芳香族ポリエステルを提供するものである。
される芳香族ポリエステルを提供するものである。
式中、Rは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基あるい
はアリール基、ハロゲン原子を示す。
はアリール基、ハロゲン原子を示す。
本発明においては、上記二種類の反復単位からなる全芳
香族ポリエステルに関するものであり、これらのポリエ
ステルは、偏光顕微鏡観察において、溶融状態で光学異
方性(液晶性)を示す。
香族ポリエステルに関するものであり、これらのポリエ
ステルは、偏光顕微鏡観察において、溶融状態で光学異
方性(液晶性)を示す。
本発明の全芳香族ポリエステルは、比較的低い温度、例
えば400℃以下の温度で溶融状態を形成し、通常知られ
た各種の成形加工法によって、バルク成形品、フィル
ム、繊維などにすることができる。また、ペンタフルオ
ロフェノール、P−クロロフェノールなどの有機極性溶
媒に溶解するので、溶解加工法によって成形品を得るこ
とが可能である。これらの成形品は、電気、電子、自動
車材料などに幅広く使用できる。顕著な特性として、溶
融状態において液晶性を有するために、高度に分子配向
した成形品にすることができ、従って、機械的強度に優
れた高分子材料を製造することができる。
えば400℃以下の温度で溶融状態を形成し、通常知られ
た各種の成形加工法によって、バルク成形品、フィル
ム、繊維などにすることができる。また、ペンタフルオ
ロフェノール、P−クロロフェノールなどの有機極性溶
媒に溶解するので、溶解加工法によって成形品を得るこ
とが可能である。これらの成形品は、電気、電子、自動
車材料などに幅広く使用できる。顕著な特性として、溶
融状態において液晶性を有するために、高度に分子配向
した成形品にすることができ、従って、機械的強度に優
れた高分子材料を製造することができる。
本発明の芳香族ポリエステルを形成している下式に示さ
れている反復単位Iは、3,3′−ジメチルビフェニル−
4,4′−ジカルボン酸、そのジカルボン酸エステル、ジ
カルボン酸ハロゲン化物などから誘導されたものであ
る。
れている反復単位Iは、3,3′−ジメチルビフェニル−
4,4′−ジカルボン酸、そのジカルボン酸エステル、ジ
カルボン酸ハロゲン化物などから誘導されたものであ
る。
上記3,3′−ジメチルビフェニル−4,4′−ジカルボン酸
は、例えばオルトトルイル酸アルキルの酸化カップリン
グ反応によって合成することができる(特願昭63−2672
02号および出願人:宇部興産株式会社、名称:ビフェニ
ル化合物の製法及び新規なビフェニル化合物、出願日:
平成元年8月18日の特許)。
は、例えばオルトトルイル酸アルキルの酸化カップリン
グ反応によって合成することができる(特願昭63−2672
02号および出願人:宇部興産株式会社、名称:ビフェニ
ル化合物の製法及び新規なビフェニル化合物、出願日:
平成元年8月18日の特許)。
本発明の芳香族ポリエステルを形成している下式に示さ
れている反復単位IIは、ハイドロキノン誘導体から誘導
されたものである。
れている反復単位IIは、ハイドロキノン誘導体から誘導
されたものである。
ハイドロキノン誘導体としては、ハイドロキノン、メチ
ルハイドロキノン、エチルハイドロキノン、プロピルハ
イドロキノン、ブチルハイドロキノンなどの炭素数1〜
8のアルキル基置換ハイドロキノン、フェニルハイドロ
キノンなどのアリール基置換ハイドロキノン、ハロゲン
原子置換ハイドロキノンおよびこれらのジアセチル誘導
体が具体例として挙げられる。本発明においては、反復
単位IIとして、上記の複数の種類のハイドロキノン誘導
体から誘導された混合物を使用することができる。
ルハイドロキノン、エチルハイドロキノン、プロピルハ
イドロキノン、ブチルハイドロキノンなどの炭素数1〜
8のアルキル基置換ハイドロキノン、フェニルハイドロ
キノンなどのアリール基置換ハイドロキノン、ハロゲン
原子置換ハイドロキノンおよびこれらのジアセチル誘導
体が具体例として挙げられる。本発明においては、反復
単位IIとして、上記の複数の種類のハイドロキノン誘導
体から誘導された混合物を使用することができる。
本発明の芳香族ポリエステルは、実質的に反復単位Iお
よびIIが交互に繰り返された構造を有するが、それ以外
に、他のエステル結合を形成できる反復単位によって反
復単位Iおよび/または反復単位IIが置換されていても
よい。他のエステル結合を形成できる反復単位の具体例
としては、イソフタル酸、ナフタリン−1,5−ジカルボ
ン酸、ジフェニルエーテル−4,4′−ジカルボン酸、ジ
フェニルスルホン−4,4′−ジカルボン酸、ジフェニル
ケトン−4,4′−ジカルボン酸、2,2′−ジフェニルプロ
パン−4,4′−ジカルボン酸などから誘導されるような
ジカルボキシ単位、レゾルシン、2,5−ジ−t−ブチル
ハイドロキノン、2,3,5−トリメチルハイドロキノン、
1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ケトン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルなどから
誘導されるようなジオキシ単位、m−ヒドロキシ安息香
酸、4−ヒドロキシ−4′−カルボキシジフェニルエー
テル、4−ヒドロキシ−4′−カルボキシビフェニル、
1−ヒドロキシ−4−ナフトエ酸などから誘導されるよ
うなオキシカルボキシ単位を挙げることができる。
よびIIが交互に繰り返された構造を有するが、それ以外
に、他のエステル結合を形成できる反復単位によって反
復単位Iおよび/または反復単位IIが置換されていても
よい。他のエステル結合を形成できる反復単位の具体例
としては、イソフタル酸、ナフタリン−1,5−ジカルボ
ン酸、ジフェニルエーテル−4,4′−ジカルボン酸、ジ
フェニルスルホン−4,4′−ジカルボン酸、ジフェニル
ケトン−4,4′−ジカルボン酸、2,2′−ジフェニルプロ
パン−4,4′−ジカルボン酸などから誘導されるような
ジカルボキシ単位、レゾルシン、2,5−ジ−t−ブチル
ハイドロキノン、2,3,5−トリメチルハイドロキノン、
1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ケトン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルなどから
誘導されるようなジオキシ単位、m−ヒドロキシ安息香
酸、4−ヒドロキシ−4′−カルボキシジフェニルエー
テル、4−ヒドロキシ−4′−カルボキシビフェニル、
1−ヒドロキシ−4−ナフトエ酸などから誘導されるよ
うなオキシカルボキシ単位を挙げることができる。
これらの置換反復単位の置換割合は、芳香族ポリエステ
ルの溶融点を比較的に低くするために、反復単位Iおよ
び反復単位IIの合計量に対して10モル%以下であること
が好ましい。
ルの溶融点を比較的に低くするために、反復単位Iおよ
び反復単位IIの合計量に対して10モル%以下であること
が好ましい。
本発明の芳香族ポリエステルの製法については特に制限
はなく、公知のエステル重縮合反応によって製造するこ
とができる。製造法の具体例としては、ジカルボン酸
ジクロライドとジオールを第3級アミンの存在下に重縮
合する方法、ジカルボン酸のジフェニルエステルとジ
オールから脱フェノール法で重縮合する方法、ジカル
ボン酸とジオールのジアセチル誘導体から脱酢酸法で重
縮合する方法が挙げられる。
はなく、公知のエステル重縮合反応によって製造するこ
とができる。製造法の具体例としては、ジカルボン酸
ジクロライドとジオールを第3級アミンの存在下に重縮
合する方法、ジカルボン酸のジフェニルエステルとジ
オールから脱フェノール法で重縮合する方法、ジカル
ボン酸とジオールのジアセチル誘導体から脱酢酸法で重
縮合する方法が挙げられる。
特に好ましい方法は脱酢酸法であり、この方法において
は、反応温度230〜350℃、反応時間1〜10時間で段階的
に昇温して酢酸を留去後、減圧(約0.5torr)にして反
応を完結させる。
は、反応温度230〜350℃、反応時間1〜10時間で段階的
に昇温して酢酸を留去後、減圧(約0.5torr)にして反
応を完結させる。
重縮合反応は触媒の存在下または不存在下に行うことが
できる。触媒の具体例としては、酢酸第1スズ、三酸化
アンチモン、マグネシウム、チタンテトラブトキシド、
酢酸ナトリウムなどを挙げることができる。
できる。触媒の具体例としては、酢酸第1スズ、三酸化
アンチモン、マグネシウム、チタンテトラブトキシド、
酢酸ナトリウムなどを挙げることができる。
上記各方法によって製造した芳香族ポリエステルは、60
℃にてペンタフルオロフェノール中、0.2g/dlの濃度
で、対数粘度(ηinh)0.5以上を有する。
℃にてペンタフルオロフェノール中、0.2g/dlの濃度
で、対数粘度(ηinh)0.5以上を有する。
本発明の芳香族ポリエステルは、比較的低い温度で溶融
し、このポリマーを用いて機械的強度が優れた成形品を
製造することができる。
し、このポリマーを用いて機械的強度が優れた成形品を
製造することができる。
以下に本発明の実施例を説明する。
(測定方法) 本発明における実施例で示されている各物性値は、以下
の方法で測定した。
の方法で測定した。
i.光学異方性;偏光顕微鏡に試料をのせ、リンカム社製
TH600RMS型加熱装置を用いて、窒素気流下に10℃/分で
昇温して肉眼観察した。
TH600RMS型加熱装置を用いて、窒素気流下に10℃/分で
昇温して肉眼観察した。
ii.熱分解開始温度;DuPont990TGA装置を用い、試料を窒
素中、10℃/分で昇温し、重量の経時変化を観測した。
素中、10℃/分で昇温し、重量の経時変化を観測した。
iii.融点;DuPont990DSC装置を用い、試料を窒素中、10
℃/分で昇温し、吸熱ピークを観測した。
℃/分で昇温し、吸熱ピークを観測した。
iv.対数粘度(ηinh);60℃にてペンタフルオロフェノ
ール中、0.2g/dlの濃度で試料を溶解し、ウベローデ型
粘度計を用いて測定した。ηinhは、次式に従って計算
した。
ール中、0.2g/dlの濃度で試料を溶解し、ウベローデ型
粘度計を用いて測定した。ηinhは、次式に従って計算
した。
ηinh=1n(t/t0)/cただし、t0はペンタフルオロフェ
ノールの落下時間、tは試料溶液の落下時間、cは試料
の濃度。
ノールの落下時間、tは試料溶液の落下時間、cは試料
の濃度。
実施例1 ステンレス製容器にガラス製のセパラブル三つ口フラス
コの上部を用い、撹拌機、窒素導入管、クライゼンを取
りつけた。この容器内に3,3′−ジメチルビフェニル−
4,4′−ジカルボン酸16.217g(60mM)、ヒドロキノンジ
アセテート11.651g(60mM)を仕込み、真空ポンプで脱
気し、窒素置換を4回繰り返した後、錫を溶かした金属
浴中で230℃に加熱した。2.5時間で300℃に昇温し、酢
酸を留出させた。その後、0.5torrの減圧下で30分間さ
らに加熱し、窒素を導入しながら室温に戻した。ポリマ
ーを粉砕して容器から取り出し、ジメチルホルムアミド
およびアセトンで洗浄して、100℃で真空乾燥した。ポ
リマーの収量は18.98g(収率92%)であった。
コの上部を用い、撹拌機、窒素導入管、クライゼンを取
りつけた。この容器内に3,3′−ジメチルビフェニル−
4,4′−ジカルボン酸16.217g(60mM)、ヒドロキノンジ
アセテート11.651g(60mM)を仕込み、真空ポンプで脱
気し、窒素置換を4回繰り返した後、錫を溶かした金属
浴中で230℃に加熱した。2.5時間で300℃に昇温し、酢
酸を留出させた。その後、0.5torrの減圧下で30分間さ
らに加熱し、窒素を導入しながら室温に戻した。ポリマ
ーを粉砕して容器から取り出し、ジメチルホルムアミド
およびアセトンで洗浄して、100℃で真空乾燥した。ポ
リマーの収量は18.98g(収率92%)であった。
得られたポリマーは、310℃以上で光学異方性を示し、
融点は268℃、熱分解開始温度は465℃、対数粘度は2.28
dl/gであった。
融点は268℃、熱分解開始温度は465℃、対数粘度は2.28
dl/gであった。
元素分析の結果は、炭素76.03%、水素4.59%であっ
た。(C22H16O4とした計算値は、炭素76.73%、水素4.6
8%である。) 実施例2 ヒドロキノンジアセテートの代わりにメチルヒドロキノ
ンジアセテート12.493g(60mM)を用いた以外は実施例
1と同様に反応を行い、20.53g(収率95%)のポリマー
を得た。
た。(C22H16O4とした計算値は、炭素76.73%、水素4.6
8%である。) 実施例2 ヒドロキノンジアセテートの代わりにメチルヒドロキノ
ンジアセテート12.493g(60mM)を用いた以外は実施例
1と同様に反応を行い、20.53g(収率95%)のポリマー
を得た。
得られたポリマーは、235℃以上で光学異方性を示し、
熱分解開始温度は473℃、対数粘度は2.74dl/gであっ
た。
熱分解開始温度は473℃、対数粘度は2.74dl/gであっ
た。
元素分析の結果は、炭素77.42%、水素5.03%であっ
た。(C23H18O4とした計算値は、炭素77.08%、水素5.0
6%である。) 実施例3 ヒドロキノンジアセテートの代わりにt−ブチルヒドロ
キノンジアセテート16.459g(60mM)を用いた以外は実
施例1と同様に反応を行い、21.97g(収率91%)のポリ
マーを得た。
た。(C23H18O4とした計算値は、炭素77.08%、水素5.0
6%である。) 実施例3 ヒドロキノンジアセテートの代わりにt−ブチルヒドロ
キノンジアセテート16.459g(60mM)を用いた以外は実
施例1と同様に反応を行い、21.97g(収率91%)のポリ
マーを得た。
得られたポリマーは、275℃以上で光学異方性を示し、
融点は284℃、熱分解開始温度は443℃、対数粘度は1.44
dl/gであった。
融点は284℃、熱分解開始温度は443℃、対数粘度は1.44
dl/gであった。
元素分析の結果は、炭素77.33%、水素6.10%であっ
た。(C26H24O4とした計算値は、炭素77.98%、水素6.0
4%である。) 実施例4 ヒドロキノンジアセテートの代わりにクロロヒドロキノ
ンジアセテート13.718g(60mM)を用いた以外は実施例
1と同様に反応を行い、21.87g(収率96%)のポリマー
を得た。
た。(C26H24O4とした計算値は、炭素77.98%、水素6.0
4%である。) 実施例4 ヒドロキノンジアセテートの代わりにクロロヒドロキノ
ンジアセテート13.718g(60mM)を用いた以外は実施例
1と同様に反応を行い、21.87g(収率96%)のポリマー
を得た。
得られたポリマーは、282℃以上で光学異方性を示し、
融点は220℃、熱分解開始温度は427℃、対数粘度は2.81
dl/gであった。
融点は220℃、熱分解開始温度は427℃、対数粘度は2.81
dl/gであった。
元素分析の結果は、炭素69.13%、水素4.04%、塩素9.2
1%であった。(C22H15ClO4とした計算値は、炭素69.75
%、水素3.99%、塩素9.36%である。) 実施例5 ヒドロキノンジアセテートの代わりにフェニルヒドロキ
ノンジアセテート16.217g(60mM)を用いた以外は実施
例1と同様に反応を行い、22.87g(収率91%)のポリマ
ーを得た。
1%であった。(C22H15ClO4とした計算値は、炭素69.75
%、水素3.99%、塩素9.36%である。) 実施例5 ヒドロキノンジアセテートの代わりにフェニルヒドロキ
ノンジアセテート16.217g(60mM)を用いた以外は実施
例1と同様に反応を行い、22.87g(収率91%)のポリマ
ーを得た。
得られたポリマーは、240℃以上で光学異方性を示し、
融点は240℃、熱分解開始温度は443℃、対数粘度は1.53
dl/gであった。
融点は240℃、熱分解開始温度は443℃、対数粘度は1.53
dl/gであった。
元素分析の結果は、炭素79.24%、水素4.74%であっ
た。(C28H20O4とした計算値は、炭素80.00%、水素4.7
9%である。)
た。(C28H20O4とした計算値は、炭素80.00%、水素4.7
9%である。)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−163117(JP,A) 特開 平1−289830(JP,A) 特開 平1−98622(JP,A) 特開 昭64−66231(JP,A) 特開 平1−26634(JP,A) 特開 昭63−72724(JP,A) 特開 昭62−260825(JP,A) 特開 昭58−91721(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】下式で示される反復単位IおよびIIから実
質的に構成される芳香族ポリエステル。 式中、Rは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基あるい
はアリール基、ハロゲン原子を示す。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23479689A JPH07116278B2 (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 芳香族ポリエステル |
EP19900117244 EP0417651A3 (en) | 1989-09-12 | 1990-09-07 | Thermotropic aromatic polyester |
US07/579,669 US5118782A (en) | 1989-09-12 | 1990-09-10 | Thermotropic aromatic polyester which is melt-processable at low temperatures and exhibits liquid crystalline properties |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23479689A JPH07116278B2 (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 芳香族ポリエステル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0397722A JPH0397722A (ja) | 1991-04-23 |
JPH07116278B2 true JPH07116278B2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=16976528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23479689A Expired - Fee Related JPH07116278B2 (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 芳香族ポリエステル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07116278B2 (ja) |
-
1989
- 1989-09-12 JP JP23479689A patent/JPH07116278B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0397722A (ja) | 1991-04-23 |
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