JPH07115800B2 - 撚線機のボビン交換装置 - Google Patents

撚線機のボビン交換装置

Info

Publication number
JPH07115800B2
JPH07115800B2 JP1155073A JP15507389A JPH07115800B2 JP H07115800 B2 JPH07115800 B2 JP H07115800B2 JP 1155073 A JP1155073 A JP 1155073A JP 15507389 A JP15507389 A JP 15507389A JP H07115800 B2 JPH07115800 B2 JP H07115800B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
wire
wire rod
winding
dummy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1155073A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0323162A (ja
Inventor
昭 加道
庄三 田中
雄二 寺下
Original Assignee
宮崎鉄工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 宮崎鉄工株式会社 filed Critical 宮崎鉄工株式会社
Priority to JP1155073A priority Critical patent/JPH07115800B2/ja
Publication of JPH0323162A publication Critical patent/JPH0323162A/ja
Publication of JPH07115800B2 publication Critical patent/JPH07115800B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H67/00Replacing or removing cores, receptacles, or completed packages at paying-out, winding, or depositing stations
    • B65H67/04Arrangements for removing completed take-up packages and or replacing by cores, formers, or empty receptacles at winding or depositing stations; Transferring material between adjacent full and empty take-up elements
    • B65H67/0405Arrangements for removing completed take-up packages or for loading an empty core

Landscapes

  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、二度撚式撚線機において、ボビンの交換を自
動的に行なうためのボビン交換装置に関する。
<従来技術> 従来の二度撚式撚線機は、クレドルに一対の円錐状支持
軸が取付けられ、該支持軸に線材巻取用両持ちボビンが
回転自在に支承されている。
そして、クレドルは、支持軸と直交する方向に駆動軸
と、これに対向して従動軸とに挾まれて支持される。ク
レドルの外側には、両軸周りに回転自在に弓状の回転体
が配されている。
<発明が解決しようとする課題> 上記従来技術において、ボビンの交換作業は自動的に行
なわれていなかつた。すなわち、 (1)満巻ボビンを交換するには、ボビンを弓状の回転
体を回避して着脱しなければならない。そのため、回転
体をボビンの着脱するのに邪魔にならないようクレドル
と平行な外側定位置に停止する必要があるが、従来は回
転体用駆動モータが高速回転向きに設計されているた
め、低速回転時の制御が困難であり、回転体を完全に定
位置で停止させることができなかつた。
(2)満巻ボビンを取り外すには、支持軸をボビンに対
して後退させなければならない。支持軸のボビンへの出
入れは空気圧を利用するのが一般的であり、その空気圧
は駆動軸の中心を通すことが考えられる。しかし、二度
撚式撚線機の場合、線材は、クレドルの両端の駆動軸お
よび従動軸の中空部を通すので、その中空部には、線材
と空気圧送用配管とを介入することになり、駆動軸自体
は大径のものが必要となる。
また、駆動軸はそれ自体回転するため、空気圧送用配管
を駆動軸の回転に伴つて回転するのを防止するために
は、その一部にロータリーシール等が必要となる。
しかし、配管は線材との接触により、運転中ロータリー
シール等が破損し、空気漏れが生じたり、あるいは回転
体の外部にある配管中の電磁弁等の破損により運転中に
空気が供給され、支持軸がボビンより抜けてボビンが落
下するといつた危険な状態になることがある。
(3)ボビン満巻時の線材の端末処理は手作業で行なつ
ているため、手間がかかり作業効率が悪くなり、長時間
の連続運転をすることができなかつた。
そこで、本発明は、上記に鑑み、線材の端末処理、ボビ
ンの交換および線材の始端の巻付け等の一連のボビン交
換作業を自動で行なうことにより、長時間無人運転する
ことを可能にする撚線機のボビン交換装置の提供を目的
とする。
<課題を解決するための手段> 本発明による課題解決手段は、第1図〜第14図の如く、
撚線機本体1のクレドル2に支持軸3a,3bを介して回転
自在に支持された線材巻取用ボビン4と、該ボビン4の
外周部に前記支持軸3a,3bと直交する軸5,6周りに回転自
在に配された回転体7とを備えた二度撚式撚線機におい
て、線材の満巻時に回転体7をボビン着脱可能な定位置
に停止させる定位置停止手段30と、満巻されたボビン4
から線材を巻き戻して次の空ボビン33に巻付けるための
ダミー線として取り出す取出手段31と、線材を前記ボビ
ン4に固定して前記ダミー線を切断する端末処理手段32
と、前記ボビン4を支持軸3a、3bから取り出して空ボビ
ン33と交換するボビン交換手段34と、前記ダミー線の端
縁を空ボビン33に装着してダミー線を巻き付ける線材装
着手段35とを備えたものである。
そして、定位置停止手段30は、回転体7の駆動モータ9
と回転体7の駆動軸5との間に掛巻された両面歯付ベル
ト36に離接自在に配された回転体駆動モータ37と、回転
体7を定位置に停止させるよう前記駆動モータ9および
回転体駆動モータ37の駆動を制御する制御装置38とから
構成される。
取出手段31は、満巻されたボビン4を逆回転させるため
の逆転機構89と、前記ボビン4の逆回転によりたるんだ
線材を引っ掛けて引き出すフツク72と、該フツク72によ
り引き出された線材をダミー線として巻き取る巻取装置
73とから構成される。
端末処理手段32は、満巻されたボビン4から取り出され
た線材の位置を検出する線材位置検出器109と、線材位
置が検出されたとき線材を掴持する掴持装置100と、線
材を前記ボビン4に接着テープ113により固定する固定
装置101と、線材を切断する切断装置102とから構成され
る。
ボビン交換手段34は、ボビン4を載置する移動自在な搬
送台53と、クレドル2に対してボビン4の着脱を行う上
昇位置と満巻されたボビン4を空ボビン33に交換する下
降位置との間で前記搬送台53を昇降させる昇降装置48
と、流体圧の利用して支持軸3bを移動させボビン4、33
への支持軸3a、3bの着脱を行なう着脱装置130とから構
成され、前記上昇位置において流体圧の供給排出が可能
となるように配管が連通される。
線材装着手段35は、ダミー線の端末を掴持するチヤツク
134と、ボビン33のフランジ4aに形成された線材固定用
の線材取付体130と、ダミー線を前記線材取付体136に取
り付けるために前記チヤツク134を移動させる移動手段1
35と、ダミー線をボビン33にガイドにする掴持装置100
と、取り出されたダミー線をボビン33に巻き付けるため
にボビン33を回転させるボビン駆動モータ47とから構成
される。
<作 用> 上記課題解決手段において、第13図の工程図に示すよう
に、ボビン4に線材が満巻されると、回転体7を停止さ
せて、定位置停止手段30により回転体7をボビン4の脱
着可能な位置まで微動させて停止させる。
次に、取出手段31により満巻されたボビン4を逆回転さ
せて線材を巻き戻し、この線材を引き出してダミー線と
して巻き取る。端末処理手段32によりボビン4から取り
出された線材を掴持しておき、線材をボビン4に接着テ
ープ113によつて固定するとともに線材を切断してダミ
ー線とする。
そして、ボビン交換手段34により流体圧を用いて支持軸
3bを移動させて満巻されたボビン4を支持軸3a,3bから
取り外し、代りに空ボビン33を支持軸3a,3bに装着す
る。その後、線材装着手段35によりダミー線の端末を空
ボビン33に案内して取り付け、取り出されたダミー線を
空ボビン33に巻き付けていく。
したがって、これらの一連の作業がすべて自動的に行な
われるので、人手をかけずに撚線機の連続運転が可能と
なり作業効率を向上させることができる。
<実 施 例> 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1
図は本発明の実施例を示す撚線機の斜視図、第2図は定
位置停止手段の正面図、第3図は制御ブロツク図、第4
図は端末処理手段の斜視図、第5図(a)はフツクの断
面図、第5図(b)はその側面図、第6図は巻取装置の
断面図、第7図は昇降装置の正面図、第8図は掴持装置
および切断装置の断面図、第9図はテープ吸着装置の正
面図、第10図は空気供給装置の正面図、第11図はボビン
の正面図、第12図は線材取付体の断面図、第13図は工程
図、第14図は本発明に係る二度撚式撚線機の横断面図で
ある。
[撚線機の概略構成] 本発明に係る二度撚式撚線機は、第14図の如く、撚線機
本体1に駆動軸5,6を介して回転自在に支持された矩形
状のクレドル2と、このクレドル2の内側に支持軸3a,3
bを介して回転自在に支持された線材巻取用ボビン4
と、前記クレドル2の外周部に前記支持軸3a,3bと直交
する前記駆動軸5,6を中心とした回転自在に配された回
転体7とを備えている。
前記駆動軸5の一端は、ベルト8を介して駆動モータ9
のプーリ10に接続されており、駆動軸5の他端がギヤ1
1、クラツチ12を介して支持軸3aを回転させるボビン駆
動プーリ13に接続されている。回転体7とボビン4とは
同じ駆動系であり、ボビン4を一定の回転速度で回転す
ると、線材の巻取径が大になるに従つてその周速が速く
なるため、駆動系にパウダークラツチ12が介在され、ボ
ビン4とその案内ローラ22間の線材張力に応じてボビン
4の回転速度が制御されている。
そして、前記駆動側支持軸3aは、前記ボビン駆動プーリ
13に連結され、これに対向した従動側支持軸3bは、支持
体14に内装されたばねにより内方向に付勢されており、
ピン15で支持体14に固定され、クレドル2に取付けられ
ている。
前記回転体7は、対向した一対の弓形のガイド16を備
え、該回転体7の一端に従動軸6に形成された中心孔17
を通つて供給される線材をガイド16に案内する第一撚り
ローラ18が支持され、回転体7の他端駆動軸5側にガイ
ド16に案内された線材をボビン4側へ案内する第二撚り
ローラ19が支持されている。
そして、この回転体7の回転により、第一撚りローラ18
で線材に1度目の撚りがかかり、第二撚りローラ19で2
度目の撚りがかかるようになる。
また、クレドル2の内側に、二度撚りされた線材を一旦
巻取る一対の引取車20と、該引取車20に巻取られた線材
をボビン4に案内する案内ローラ22とが設けられてい
る。前記引取車20は、前記ギヤ11に連結され、一定速度
で回転駆動される。そして、前記案内ローラ22は、トラ
バース機構21によりボビン4の軸方向に往復動自在とさ
れる。
このトラバース機構21は、クレドル2間に支持軸3a,3b
と平行に差渡されたトラバース軸21aにより案内ローラ2
2を支持する支持台21bを支持軸3a,3bの軸方向へ往復移
動案内する。
撚線機本体1の上部には、第1,4図の如く、線材の端末
処理を行なうための端末処理装置23が設けられ、該端末
処理装置23は、撚線機本体1の上部に敷設されたレール
24により移動自在とされ、複数の撚線機に対応できるよ
うになつている。
[ボビン交換装置の概略構成] 本発明のボビン交換装置は、ボビン4の線材の満巻時に
ボビン4を着脱できるよう回転体7を定位置に停止させ
る定位置停止手段30と、満巻されたボビン4を逆回転さ
せてボビン4から線材を取り出し次の空ボビンに巻付け
るために満巻ボビン4からダミー線を取り出す取出手段
31と、ダミー線と満巻ボビン4との間の線材を掴持切断
し、またボビン側の線材終端を接着するよう線材の端末
を処理する端末処理手段32と、前記ボビン4を支持軸3
a,3bから取出して空ボビン33と交換するボビン交換手段
34と、満巻ボビン4と空ボビン33との交換後ダミー線の
端縁を空ボビン33に装着する線材装着手段35とを備えた
ものである。
ここで、上記の各手段の構成が複雑なため、各手段毎に
項を分けて記載する。
[回転体定位置停止手段の構成] 定位置停止手段30として、第2,3図の如く、撚線機本体
1に設置された高速回転用の駆動モータ9のプーリ10と
回転体7の駆動軸5との間に両面歯付ベルト36が掛巻さ
れ、該ベルト36の外側面に咬合する低速回転用の回転体
駆動モータ37が設けられ、回転体7を定位置に停止させ
るよう前記駆動モータ9および回転体駆動モータ37を制
御する制御装置38を備えている。
前記回転体駆動モータ37は、駆動モータ9の駆動時には
両面歯付ベルト36から離間するよう本体1に移動自在に
載置されており、この回転体駆動モータ37を移動させる
ための空圧シリンダ39が本体1に設置されている。そし
て、回転体7の微動回転時には、回転体駆動モータ37の
先端プーリ40が前記両面歯付ベルト36の外側に当接して
押圧する位置に移動され、また回転体7が高速回転中は
前記歯付ベルト36と離間するよう制御される。なお、前
記先端プーリ40の押圧力は、前記ベルト36の張力に応じ
て空圧シリンダ39で圧力調整する。
前記制御装置38は、CPU、ROM、RAM等を有したマイクロ
コンピユータであり、その入力側に、ボビン4の満巻き
を検知するカウンタ41と、線材の満巻時においてトラバ
ース支持台21bがボビン4の一端部に位置させるためそ
の位置を検出するトラバース位置検出器42と、高速回転
用の駆動モータ9の駆動から低速回転用の回転体駆動モ
ータ37への回転駆動に切り換えるため回転体7の停止を
検出する回転体停止検出器43と、ボビン4の交換を可能
とするため回転体7が定位置に停止したことを検出する
回転体位置検出器44とが接続されている。そして、制御
装置38の出力側には、前記駆動モータ9および回転体駆
動モータ37が接続されている。
前記カウンタ41は、第1図の如く、撚線機本体1の線材
供給側の端部に配された計尺輪41aに線材を一旦巻き付
けて送給し、その回転数で線材の長さを検出する。
前記トラバース位置検出器42は、光電管が用いられ、ト
ラバース支持台21bが光電管を遮ぎることでトラバース
支持台21bが定位置に移動したことを検出できる。
前記回転体停止検出器43は、駆動モータ9の停止を検出
することで回転体7が停止状態にあることを検知する。
そして、前記回転体位置検出器44は、第14図に示すよう
に、駆動軸5の外側端面に取付けられガイド16と平行に
突出した突起を有する位置検出体44aと、近傍スイツチ4
4bとから構成され、回転体7のガイド16がクレドル2の
両側で停止する位置で検出信号を出力するものである。
[取出手段の構成] 取出手段31は、第4図の如く、満巻ボビン4の線材を引
っ掛けて引き出すフツク72と、該フツク72により引き出
された線材を交換後の空ボビン33に引っ掛ける長さだけ
巻取る巻取装置73とを備えており、前記フツク72および
巻取装置73は、第4図に示すX軸(支持軸3a,3bの軸方
向)およびZ軸方向(昇降する方向)にそれぞれモータ
74またはシリンダ(図示せず)により移動自在に装着さ
れている。
前記フツク72は、第4図の如く、トラバース21とボビン
4との間に配されている。そして、フツク72は第5図
(a)(b)の如く、フツク本体72aに支軸75を介して
線材担持ローラ76付の支持板77が揺動自在に取付けられ
る。また、フツク本体72aに支持板77に対向いて担持ロ
ーラ76の先端近傍まで、線材の担持ローラ76からのずり
落ちを防止する脱落防止片79が垂設されている。そし
て、支持板77は、空圧シリンダ78により第5図(a)
中、二点鎖線で示す開放状態と線材を引っかける保持状
態とに切換えられる。
また、担持ローラ76の中心軸76a周りに、検知棒側板80a
が回転自在に取付けられ、この側板80aの先端に担持ロ
ーラ76の中心軸76aと平行に検知棒80が支持されてい
る。該検知棒80は、常に水平状態になるようコイル部が
中心軸76aに外嵌され両端が側板80aと中心軸76aに止着
されたコイルばね81で付勢されている。
この検知棒80は、線材の上昇により担持ローラ76に対す
る傾斜角が変動するが、その角度検出のため、円形の側
板80aに、第5図(b)の如く、段付部80bが形成され、
前記支持板77に近接スイツチ77aが固定されており、こ
の近接スイツチ77aで前記段付部80bを検出することによ
り線材の引き上げ角度を検知して、ボビン4との間での
線材の張力を判断し、フツク72の昇降およびボビン4の
逆転を制御する。
前記巻取装置73は、第4,6図の如く、ダミー線を巻付け
る巻付ドラム82と、該巻付ドラム82に線材を巻込む巻込
みローラ83と、前記巻付ドラム82の回転軸85に巻込ロー
ラ83を連結する連結レバー84とからなる。
前記巻付ドラム82は、巻取装置本体73aに固定されてお
り、その中心を回転軸85が貫通している。この回転軸85
の一端は、トルクモータ87に連結され、他端に前記連結
レバー84が嵌合固定されている。
前記巻込みローラ83は、トルクモータ87により連結レバ
ー84を介して巻付ドラム82の周囲を回転自在とされ、連
結レバー84に取付けられた被検出部84aが巻付ドラム82
の近傍スイツチ86を通過する毎に、回転数が読み取ら
れ、ダミー線の巻付け長さが検知される。
また、巻取装置本体73aには、線材の巻込み時の絡みを
防ぐために巻込みローラ83を回転軸85の軸方向に移動さ
せる空圧シリンダ88を備えており、そのロツド88aが連
結レバー84に取付けられている。そして、線材を巻付ド
ラム82に巻込むとき、巻付ドラム82に約3/4回巻付けた
後巻込みローラ83の位置をX軸方向に移動させることに
より、線材の絡みをなくし、巻戻しをスムーズに行なう
ようにされている。
なお、ボビン4からダミー線を引出すとき、トルクモー
タ87により強制的に線材を巻付ドラム82に巻取つている
ので、ボビン4を停止状態にしておくと、ボビン4と巻
付ドラム82との間で線材に高張力が作用し、線材を破断
するおそれがある。そのため、ダミー線の引出し時に
は、巻付ドラム82への巻付量およびボビン4と巻付ドラ
ム82との間の線材の張力を考慮しながらボビン4を逆転
させなければならない。
このボビン4の逆転機構89は、第7図の如く、ボビン4
を昇降搬送させる昇降台50に設置されている。すなわ
ち、ボビン駆動モータ47は、搬送台53の横に固定されて
おり、ボビン駆動用補助プーリ56をモータ軸周りに揺動
自在に支持するレバー57が、ボビン駆動モータ47に近接
して配設され、該レバー57を揺動させるためのシリンダ
58が昇降台50に支持されている。そして、ボビン駆動モ
ータ47のプーリ59と補助プーリ56との間にベルト60が掛
巻されている。
また、回転体7の駆動モータ9からボビン4に駆動力を
伝達するボビン駆動プーリ13にも、両面歯付ベルト61が
掛巻されている。そして、前記昇降台50が所定位置まで
上昇すると、前記レバー57をシリンダ58により上方向に
伸長して、補助プーリ56をボビン駆動プーリ13の両面歯
付ベルト61に押圧し噛合させることによりボビン4を逆
転駆動させる。
この逆転駆動制御は、上述の如くフツク72に付設された
検知棒80の角度が一定値以上になつたときにボビン駆動
モータ47を駆動するよう制御される。
[端末処理手段の構成] 端末処理手段32は、線材をボビン4とフツク72との間で
掴持する掴持装置100と、線材をボビン4に固定する固
定装置101と、線材を切断する切断装置102とからなり、
モータ103a,103bによりX軸およびZ軸方向に移動自在
に端末処理装置23に装着されている。
前記掴持装置100は、第4,8図の如く、前記切断装置102
と一体的に形成されたブラケツト103の線材の供給側に
配されており、該ブラケツト103の下部に形成された掴
持部104と、該掴持部104の中心孔105を貫通して摺動自
在に支持された摺動部106とからなる。該摺動部106は、
ブラケツト103に取付けられた空圧シリンダ107により摺
動され、摺動部106のブラケツト側内面106aとこれに対
向する掴持部104の外面104aとで線材を上方から掴持す
る。
前記切断装置102は、第8図の如く、空圧シリンダ108に
より開閉するニツパが用いられている。また、満巻され
たボビン4の線材を掴持するとき、線材の位置を検出す
るための線材位置検出器109が、ブラケツト103に装着さ
れている。該線材位置検出器109は、上下動自在に支持
された位置検出棒110と、該位置検出棒110の上部の被検
出部110aの接近を検出する近接スイツチ111とからな
る。ブラケツト103が下降していき、前記位置検出棒110
が、ボビン4に巻かれた線材に当接すると、被検出部11
0aが上昇して前記近接スイツチ111により検出され、ブ
ラケツト103の下降が所定位置で停止される。
前記固定装置101は、第4図および第9図に示す如く、
線材を固定するための接着テープ供給台112と、接着テ
ープ113を切断するテープ切断器114と、切断された接着
テープ113を線材に接着する接着装置115とからなる。
前記接着テープ供給台112は、第4図の如く、空圧シリ
ンダによりY軸方向に移動自在に設けられ、供給台112
の上面に、接着テープ113を巻付けた回転ローラ116と、
該回転ローラ116から引出された接着テープ113を供給台
112の上面に沿わす規制ローラ117とが回転自在に設けら
れている。そして、供給台112の上面は、接着テープ113
が貼り付かないようテフロツク加工がなされている。
前記テープ切断器114は、前記接着テープ供給台112の線
材供給側に配され、供給台112の端縁に摺接することに
より接着テープ113を切断するカッターで、空圧シリン
ダ114aにより上下動される。
前記接着装置115は、接着テープ113を吸引盤118で吸引
してボビン4まで運び、線材をボビン4に接着させるも
のであり、前記供給台112と切断装置102との間に配され
ている。
[ボビン交換手段の構成] ボビン交換手段34は、昇降台50を昇降させる昇降装置48
と、ボビン4の支持軸3a,3bの着脱を行なう着脱装置130
とからなる。
前記昇降装置48は、第7図の如く、撚線機本体1に昇降
自在に配された昇降台50と、該昇降台50をチエーン51を
介して昇降させる昇降用モータ52とからなり、前記昇降
台50の上面にボビン4を載置して搬送する搬送台53が設
置されている。
そして、昇降台50の位置を検出するための昇降台位置検
出器46が、チエーン支持板51aに設けられている。該位
置検出器46は、リミツトスイツチからなり、上昇端(ボ
ビン着脱位置)、中間(ボビン回転位置)および下降端
(搬送台移動位置)の各位置を検出する。
前記搬送台53は、ボビン4の軸方向に移動自在に車輪54
によつて支持されており、シリンダ55により移動可能と
される。
前記着脱装置130は、第10図の如く、昇降台50に設けら
れた空気供給口131と、クレドル2に取付けられたバル
ブ132と、該バルブ132から支持軸3bへ空気を供給するチ
ユーブ133とからなり、前記バルブ132はソレノイド49に
より開閉される。
そして、制御装置38により、昇降台50がボビン4を搬送
台53に載置する上昇端位置まで上昇して停止されたこと
を昇降台位置検出器46により検出されると、空気供給口
131の供給ノズル131aとバルブ132の受口132aとが接合さ
れ、ソレノイド49がオンしてバルブ132を開き、支持軸3
bに空気を供給して、その空気圧により支持軸3bをその
軸方向へ移動させてボビン4から引抜くよう制御されて
いる。また、満巻されたボビン4を取り外して搬送いた
後、空ボビン33が搬送、上昇されて、昇降台50が上昇端
位置にくると、ソレノイド49をオフにしてバルブ132を
閉じ、ばねの付勢力により支持軸3a,3bをボビン4に挿
入するようにも制御されている。
[線材装着手段の構成] 線材装着手段35は、第4図および第11図の如く、前記掴
持装置100より線材の供給側で線材を掴持するチヤツク1
34と、該チヤツク134をX軸、Y軸およびZ軸方向へ移
動させる移動手段135とからなる。
また、ボビン4のフランジ4aの外面には、第11図の如
く、線材の端末を固定するための線材取付体136と、ダ
ミー線を巻付けるプーリ137と、ダミー線をフランジ4a
の内面に導く導入口138と、前記線材取付体136および導
入口138の位置を検出するためのボビン回転位置検出器4
5とが設けられている。
前記チヤツク134は、シリンダ等により開閉されるもの
で、その移動手段135として、Z軸方向にはモータ、X
軸およびY軸方向には空圧シリンダが用いられる。
前記線材取付体136は、第12図の如く、円錐台状の押さ
え具139と、該押さえ具139をボビン4に取り付けるピン
140と、押さえ具139をボビン4の方向に付勢するばね14
1とからなり、前記押さえ具139とフランジ4aとの間で線
材を挾持する。前記導入口138は、フランジ4aの外縁を
U字形に切欠いたもので、ボビン4の回転方向に対して
線材取付体136よりも後方に配されている。
前記ボビン回転位置検出器45は、ボビン4のフランジ4a
に対向して昇降台50に取り付けられた近接スイツチ142
と、フランジ23に前記線材取付体136に対応する第一被
検出体143と、前記導入口138に対応する第二被検出体14
4とからなる。
該第一,第二検出体143,144は、線材取付体136および導
入口138の対角線上に配され、線材取付体136および導入
口138がボビン4の上部にきたことを検出する。
そして、前記第一検出体143からの出力信号により、ボ
ビン駆動モータ47により微動回転しているボビン4は、
線材取付体136にダミー線の端末を嵌め込む位置に停止
し、第二検出体144からの出力信号によりボビン4は、
ダミー線が導入口138に差し掛かる位置に停止するよう
制御装置38によつてボビン駆動モータ47が制御される。
上記構成において、線材を満巻されたボビン4を空ボビ
ン33と交換する手順を第13図に基づいて説明する。
[回転体の定位置停止] 回転体7の回転により二度撚りをかけられた線材は、引
取車20に一旦巻き取られていく。そして、計尺輪41aの
回転によりボビン4への巻付け長さが検知され、設定長
さだけ巻き取られると、カウンタ41より満巻到達信号が
出力される。
すると、駆動モータ9は減速され、回転体7が低速回転
する。このとき、トラバース支持台21bを所定の位置に
停止させ、その位置にトラバース支持台21bがあること
をトラバース位置検出器42にて確認した後、駆動モータ
9を停止させる。
そして、駆動モータ9が停止して回転体7が停止状態に
あることを回転体停止検出器43で検出する。この検出信
号により、回転体駆動モータ37を空圧シリンダ39により
両面歯付ベルト36に押圧する位置まで移動させ、回転体
駆動モータ37を駆動する。
回転体7は、低速で正回転して、回転体位置検出器44に
より回転体7のガイド16がクレドル2の両側の位置まで
回転したことが検出されると、回転体駆動モータ37を停
止させる。それから、クラツチ12を切り、ボビン4を回
転自在な状態にする。
[ボビン逆回転,ダミー線取出し] 昇降用モータ52を駆動して、昇降台50を上昇させる。こ
れと同時に、フツク72の担持ローラ76を空圧シリンダ78
により回動させて開放状態にする。そのまま、フツク72
は、Z軸方向にモータ74で線材の位置まで下降され、リ
ミツトスイツチによりフツク72は停止する。そして、担
持ローラ76は、線材の保持状態になるよう回動されて、
線材を引つかけて閉じる。
このとき、昇降台50を上昇させてボビン4を回転させる
ために中間位置で停止させ、ボビン駆動モータ47のレバ
ー57をシリンダ58で伸長させ、ボビン駆動用補助プーリ
56をボビン駆動プーリ13の両面歯付ベルト61に押圧して
噛合させる。そして、ボビン駆動モータ47を逆転駆動し
て、ボビン4を逆回転させて線材をたるませる。
このたるんだ線材は、フツク72にて巻取装置73の位置ま
で引き上げられる。このとき、線材はフツク72の検知棒
80を押し下げており、検知棒80が所定角度以下になる
と、検知棒80の段付部80bが近接スイツチ77aに検出さ
れ、フツク72の上昇モータ74を停止させる。再びボビン
駆動モータ47が駆動されると線材が弛み、検知棒80の信
号により再びフツク上昇モータ74が駆動され、この動作
を繰り返して線材の張力を維持して、ボビン4の巻付線
がばらけるのを防ぎながら、フツク72を所定の位置まで
上昇させて停止させる。
[ダミー線巻取り] 巻取装置73を下降させて、線材を巻付ドラム82と巻込み
ローラ83との間に入れる。そして、トルクモータ87を駆
動してから、ボビン駆動モータ47を駆動させ、ボビン4
の巻付線を弛めながら巻込みローラ83を巻付ドラム82の
周りに回転させて、巻き戻された線材を巻付ドラム82に
巻付けていく。このとき、巻込ローラ83の回転数を近接
スイツチ86で読み取り、必要巻取量となる回転数を検出
すると、トルクモータ87およびボビン駆動モータ47を同
時に停止させる。
[線材掴持] 掴持装置100および切断装置102を備えたブラケツト103
をモータ103aにより下降させる。また、同時に固定装置
101の接着テープ供給台112をシリンダにより接着装置11
5の方向に前進させる。
ブラケツト103が下降していくと、位置検出棒110がボビ
ン4に満巻された線材に当接する。すると、位置検出棒
110が上方に移動して、近接スイツチ111が作動して、ブ
ラケツト103が停止される。このとき、掴持装置100の摺
動部106と掴持部104との間に線材が挾まれた状態にあ
る。そこで、空圧シリンダ107を作動させて、摺動部106
を掴持部104の方向に移動して線材を掴持する。
[線材のボビンへの接着,線材切断] 接着テープ供給台112の先端が、吸引盤118の真下まで移
動されると、吸引盤118が下降してきて、接着テープ113
に圧着される。そして、接着テープ113を吸引盤118で吸
引した後、テープ供給台112を後退させる。すると、接
着テープ113は、回転ローラ116から引き出されるので、
テープ切断器114にて接着テープ113を切断する。
そして、接着装置115をボビン4まで下降させ、線材に
接着テープ113を押しつけて接着する。これと同時に、
切断装置102の空圧シリンダ108を駆動させて、線材を切
断する。それから、接着装置115の吸引を解除して、接
着テープ113から吸引盤118を離し、接着装置115および
ブラケツト103を上昇させる。このとき、ブラケツト103
は、ボビン4の外周部より若干上方の位置で停止させて
おく。
[ボビン取外し,搬送] 再び昇降台50を上昇させ、ボビン4が搬送台53に載置さ
れる位置で停止すると、空気供給口131の供給ノズル131
aとバルブ132の受口132aとが接合される。このとき、昇
降台位置検出器46から上昇端位置での停止信号が出力さ
れる。すると、ソレノイド49がオンとなりバルブ132が
開放され、空気圧が支持軸3bに供給され、支持軸3bがボ
ビン4から抜け出て、ボビン4は搬送台53に載置され
る。そして、ソレノイド49をオフにして、バルブ132を
閉じておく。
ボビン4がクレドル2から外れると、昇降台50を下降さ
せる。そして、満巻されたボビン4を載置した搬送台53
は、シリンダ55により支持軸方向に移動され、撚線機本
体1から搬出されていく。
[空ボビン搬入,装着] 空ボビン33を載置した搬送台53が、クレドル2の内方向
に搬入され、昇降台50が上昇して、空ボビン33を支持で
きる位置まで上昇させる。そして、空気供給口131から
空気を排出することで、ばねの付勢力で空ボビン33に支
持軸3a,3bが挿入され、空ボビン33はクレドル2に支持
される。それから、昇降台50を中間位置まで下降させ、
ボビン駆動モータ47の補助プーリ56がボビン駆動プーリ
13に噛合するようシリンダ58によりレバー57を回動させ
る。
[ボビン正回転,ダミー線装着] 掴持装置100に掴持されているダミー線としての線材を
チヤツク134により掴持装置100より線材の供給側で掴持
させ、掴持装置100を開放して線材を解放する。その
後、チヤツク134を空ボビン33の外側に移動させてお
く。
これと同時に、空ボビン33は、ボビン駆動モータ47によ
り回転駆動され、近接スイツチ142が第一被検出体143を
検出すると、ボビン駆動モータ47を停止させる。このと
き、線材取付体136は、空ボビン33の上方に位置されて
いる。この検出信号により、線材取付体136より上方に
位置していたチヤツク134は、Y軸に沿つてボビン中心
から外側に向かつて移動し、それから下降し、ボビン外
側から中心に向かつて移動して、逆コの字を描くように
移動される。このように移動することによつて、線材の
端末は線材取付体136に嵌め込まれる。
[線材巻付け] 空ボビン33をボビン駆動モータ47により正回転させる
と、線材はチヤツク134から強制的に外され、線材がプ
ーリ137に巻き付く。このとき、空ボビン33を1回転だ
けして停止させる。同時に、巻取装置73のトルクモータ
87を逆回転駆動して、巻付ドラム82に巻き付けられてい
た線材を巻き戻す。
そして、掴持装置100を再び下降させ、空ボビン33の外
側に向かつて平行移動させる。掴持装置100は、開放状
態のままであるので、線材を掴持部104と摺動部106との
間に入れることによりガイドとする。フランジ4aの外縁
に線材をかけながら、空ボビン33を回転させる。導入口
138が空ボビン33の上部にきたとき、近接スイツチ142が
第二被検出体144を検出する。このとき、掴持装置100を
空ボビン33の内側に向かつて移動させ、線材を導入口13
8に引つかけて空ボビン33の内側へ入れる。空ボビン33
の回転につれて、線材は巻き取られていき、巻込ローラ
83は逆回転して巻き付けられた線材を巻き戻しながら、
その回転数を検出していく。そして、巻付ドラム82に巻
付けられた回数だけ逆回転されると、トルクモータ87お
よびボビン駆動モータ47が停止される。
次に、フツク72を下降させながら、たるんだ線材を空ボ
ビン33に巻き取つていく。このとき、フツク72は、上昇
させたときと同様に、検知棒80の傾斜角度を検出するこ
とで、ボビン駆動モータ47は停止・駆動が繰り返され
る。そして、フツク72がトラバース機構21と空ボビン33
とを結ぶ高さまで下降すると、フツク72の下降を停止
し、ボビン駆動モータ47の駆動も停止させる。
この後、フツク72を線材から外してフツク72を上昇さ
せ、昇降台50を下降させて、クラツチ12を入れる。そし
て、駆動モータ9を駆動させることで、回転体7および
空ボビン33が回転駆動され、線材が空ボビン33に巻き取
られていく。
したがつて、満巻されたボビン4の線材の端末処理を行
なつた後、満巻ボビン4を空ボビン33と交換し、空ボビ
ン33に線材の始端を巻き付けるといつた一連の交換作業
がすべて自動的に行なわれるため、人手をかけずに撚線
機の長時間の連続運転が可能となり、作業効率を向上さ
せることができる。
また、複数台の撚線機を使用する場合には、本体上部に
敷設されたレール24により端末処理装置23を移動自在と
することで一台で順次交換作業ができ、生産効率の向上
を図れる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修正および変
更を加え得ることは勿論である。
例えば、回転体7の定位置停止手段30として、駆動モー
タ9のプーリと回転体7の駆動軸5との間に片面歯付ベ
ルトを掛巻して高速回転用とし、駆動軸5と別のプーリ
との間にも片面歯付ベルトを掛巻して、該片面歯付ベル
トに低速用駆動モータを離接自在に設けてもよい。
また、ボビン駆動プーリとボビン駆動モータ47のプーリ
を直接ベルトで連結してボビン4を駆動させてもよい。
<発明の効果> 以上の説明から明らかな通り、本発明によると、線材の
満巻時に回転体をボビン着脱可能な定位置に停止させる
定位置停止手段と、満巻されたボビンから線材を巻き戻
して次の空ボビンに巻付けるためのダミー線として取り
出す取出手段と、線材を前記ボビンに固定して前記ダミ
ー線を切断する端末処理手段と、前記ボビンを支持軸か
ら取出して空ボビンと交換するボビン交換手段と、前記
ダミー線の端縁を空ボビンに装着してダミー線を巻き付
ける線材装着手段とを備えているので、満巻されたボビ
ンからダミー線を取り出して線材の端末処理を行なつた
後、満巻ボビンを空ボビンと交換し、空ボビンにダミー
線を巻き付けるといつた一連の交換作業をすべて人手を
介さずに行なうことができ、撚線機の長時間の連続運転
が可能となり、作業効率を向上させることができる。
また、ボビン交換の際、ダミー線を利用して線材の端末
処理を行なつているので、線材がボビン交換作業の邪魔
にならず線材を無駄なく使用できる。
さらに、ボビンを支持軸に着脱するときに配管が連通さ
れて支持軸への流体圧の供給排出が可能となつているの
で、従来のようなロータリシール等が不要となり、運転
中のボビンの落下といつた危険をなくすことができる。
しかも、ボビン自動交換装置を一台用いるだけで、複数
台の撚線機に対してボビン交換作業が可能となり、生産
効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す撚線機の斜視図、第2図
は定位置停止手段の正面図、第3図は制御ブロツク図、
第4図は端末処理手段の斜視図、第5図(a)はフツク
の断面図、第5図(b)はその側面図、第6図は巻取装
置の断面図、第7図は昇降装置の正面図、第8図は掴持
装置および切断装置の断面図、第9図はテープ吸着装置
の正面図、第10図は空気供給装置の正面図、第11図はボ
ビンの正面図、第12図は線材取付体の断面図、第13図は
工程図、第14図は本発明に係る二度撚式撚線機の横断面
図である。 1:本体、2:クレドル、3a,3b:支持軸、4:ボビン、5,6:
軸、7:回転体、30:定位置停止手段、31:取出手段、32:
端末処理手段、33:空ボビン、34:ボビン交換手段、35:
線材装着手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭57−24306(JP,B2) 実公 昭63−38208(JP,Y2) 実公 昭54−3353(JP,Y2)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撚線機本体のクレドルに支持軸を介して回
    転自在に支持された線材巻取用ボビンと、該ボビンの外
    周部に前記支持軸と直交する軸周りに回転自在に配され
    た回転体とを備えた二度撚式撚線機において、線材の満
    巻時に回転体をボビン着脱可能な定位置に停止させる定
    位置停止手段と、満巻されたボビンから線材を巻き戻し
    て次の空ボビンに巻付けるためのダミー線として取り出
    す取出手段と、線材を前記ボビンに固定して前記ダミー
    線を切断する端末処理手段と、前記ボビンを支持軸から
    取り出して空ボビンと交換するボビン交換手段と、前記
    ダミー線の端縁を空ボビンに装着してダミー線を巻き付
    ける線材装着手段とを備えたことを特徴とする撚線機の
    ボビン交換装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の定位置停止手段は、回転体
    の駆動モータと回転体の駆動軸との間に掛巻された両面
    歯付ベルトに離接自在に配された回転体駆動モータと、
    回転体を定位置に停止させるよう前記駆動モータおよび
    回転体駆動モータの駆動を制御する制御装置とから構成
    されたことを特徴とする撚線機のボビン交換装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の取出手段は、満巻されたボ
    ビンを逆回転させるための逆転機構と、前記ボビンの逆
    回転によりたるんだ線材を引っ掛けて引き出すフツク
    と、該フツクにより引き出された線材をダミー線として
    巻き取る巻取装置とから構成されたことを特徴とする撚
    線機のボビン交換装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の端末処理手段は、満巻され
    たボビンから取り出された線材の位置を検出する線材位
    置検出器と、線材位置が検出されたとき線材を掴持する
    掴持装置と、線材を前記ボビンに接着テープにより固定
    する固定装置と、線材の掴持部分と固定部分との間で線
    材を切断する切断装置とから構成されたことを特徴とす
    る撚線機のボビン交換装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のボビン交換手段は、ボビン
    を載置する移動自在な搬送台と、クレドルに対してボビ
    ンの着脱を行う上昇位置と満巻されたボビンを空ボビン
    に交換する下降位置との間で前記搬送台を昇降させる昇
    降装置と、流体圧を利用して支持軸を移動させボビンへ
    の支持軸の着脱を行なう着脱装置とから構成され、前記
    上昇位置において流体圧の供給排出が可能となるように
    配管が連通されることを特徴とする撚線機のボビン交換
    装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の線材装着手段は、ダミー線
    の端末を掴持するチヤツクと、ボビンのフランジに形成
    された線材固定用の線材取付体と、ダミー線を前記線材
    取付体に取り付けるために前記チヤツクを移動させる移
    動手段と、ダミー線をボビンにガイドにする掴持装置
    と、取り出されたダミー線をボビンに巻き付けるために
    ボビンを回転させるボビン駆動モータとから構成された
    ことを特徴とする撚線機のボビン交換装置。
JP1155073A 1989-06-16 1989-06-16 撚線機のボビン交換装置 Expired - Lifetime JPH07115800B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1155073A JPH07115800B2 (ja) 1989-06-16 1989-06-16 撚線機のボビン交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1155073A JPH07115800B2 (ja) 1989-06-16 1989-06-16 撚線機のボビン交換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0323162A JPH0323162A (ja) 1991-01-31
JPH07115800B2 true JPH07115800B2 (ja) 1995-12-13

Family

ID=15598063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1155073A Expired - Lifetime JPH07115800B2 (ja) 1989-06-16 1989-06-16 撚線機のボビン交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07115800B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11104541B2 (en) 2018-05-08 2021-08-31 Rosendahl Nextrom Gmbh Equipment for attaching an optical fiber to a reel
US11124381B2 (en) 2018-05-08 2021-09-21 Rosendahl Nextrom Gmbh Single-reel winding device and a method for replacing a full reel in a single-reel winding device

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06102876B2 (ja) * 1992-04-10 1994-12-14 濱名鐵工株式会社 撚線装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS543353U (ja) * 1977-06-10 1979-01-10
JPS5724306A (en) * 1980-07-16 1982-02-08 Wakunaga Yakuhin Kk Preparation of solid chinese herbal pharmaceutical
JPH0320968Y2 (ja) * 1986-08-29 1991-05-08

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11104541B2 (en) 2018-05-08 2021-08-31 Rosendahl Nextrom Gmbh Equipment for attaching an optical fiber to a reel
US11124381B2 (en) 2018-05-08 2021-09-21 Rosendahl Nextrom Gmbh Single-reel winding device and a method for replacing a full reel in a single-reel winding device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0323162A (ja) 1991-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB1588925A (en) Method for treating a yarn end of yarn package and apparatus for effecting the same
JPS5811813Y2 (ja) フイラメント巻取装置
US5109662A (en) Operating method and apparatus for the automated removal of yarn remnants from winding tubes by an automated maintenance and servicing device traveling along a textile yarn processing machine
CN114194934B (zh) 全自动换盘高速收线机及收线方法
HU210119B (en) Double-twist twisting machine for producing twisted articles
JPS62185682A (ja) 走行可能な操作装置を有するあや巻きボビン製造装置
US5119621A (en) Maintenance device for exchanging yarn supply packages at spindle assembly stations of a yarn processing machine
JPH07115800B2 (ja) 撚線機のボビン交換装置
JP2888818B1 (ja) 線材巻取ボビンの端末処理装置
JP2001354359A (ja) 綾巻ボビンを巻成する繊維機械の運転法
JPH05294663A (ja) 吸引切断装置
JP2002326767A (ja) 自動ワインダにおける巻取管への糸装着方法及び自動ワインダ
JPH09104565A (ja) 繊維機械に対応して糸を巻いたボビンを移送し、繊維機械から空になったボビンを取り出す装置
US4137700A (en) Broken yarn transfer mechanisms for textile yarn processing machines
JP2754351B2 (ja) 下口線処理方法および下口線処理装置
JP3707413B2 (ja) 糸太さ検出器を備える糸条巻取機
JP2511725B2 (ja) 糸掛方法およびその装置
JPH1053360A (ja) フィルム巻取装置
JPH06166466A (ja) 巻取ボビンの巻き始め端末処理装置
JP2641016B2 (ja) ボビン自動交換方法および装置
JPH0717310B2 (ja) 巻取ボビンにおける下口線処理装置
CN116288834A (zh) 一种应用于倍捻、假捻、复捻机的全自动上筒、落筒装置
JPS63112376A (ja) 線材の巻取方法及びその自動巻取装置
CN115973834A (zh) 自动换卷机构和贴胶装置
JP2521238B1 (ja) 巻取ボビンの線材後端処理装置