JPH06166466A - 巻取ボビンの巻き始め端末処理装置 - Google Patents

巻取ボビンの巻き始め端末処理装置

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JPH06166466A
JPH06166466A JP34560592A JP34560592A JPH06166466A JP H06166466 A JPH06166466 A JP H06166466A JP 34560592 A JP34560592 A JP 34560592A JP 34560592 A JP34560592 A JP 34560592A JP H06166466 A JPH06166466 A JP H06166466A
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JP
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bobbin
terminal
hole
winding
wire
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JP34560592A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Fukuhara
紘 福原
Yoshio Koshidaka
嘉生 腰高
Takehiko Nishiyama
武彦 西山
Toshio Sasai
敏男 笹井
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MIYAZAKI TEKKO KK
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Original Assignee
MIYAZAKI TEKKO KK
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボビンの巻き始め端末線をボビン鍔の貫通孔
を通って外側に引き出し、ボビンの形状変更を極力少な
くし、端末線が損傷を受ける恐れも少ない巻取ボビンの
巻き始め端末処理装置を提供する。 【構成】 巻き終わり時に満巻ボビンに至る端末線を切
断するニッパー23と保持するチャッキング装置21,
22を空ボビン2の鍔4の内側であって後述する貫通孔
5に対面する位置まで運ぶ第2スライド14等の端末線
処理手段と、空ボビン2の鍔4に設けられた貫通孔5を
所定位置にするセンサ42,43とローラ40有するテ
ーブルリフタ12等の空ボビン所定位置停止手段と、貫
通孔5に対面する位置まで運ばれた端末線を貫通孔5を
通って外側へ取り出す線引き出し具24等の端末線取出
手段と、取り出された端末線に対するチャック31を有
するガイドプレート17等の端末線固定手段とを備えて
なる巻取ボビンの巻き始め端末処理装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撚線機等において、巻
取ボビンの交換を自動的に行うに際して、巻き始め端末
を単に空ボビンに巻き込むだけではなく、空ボビン外に
取り出した状態にし、この状態のままで満巻ボビンを形
成できるようにした巻取ボビンの巻き始め端末処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の巻取りボビンの巻き始め端末処
理装置が適用される撚線機を二度撚り式の撚線機を例に
して図7により説明する。この二度撚式撚線機は、撚線
機本体101に駆動軸105,106を介して揺動自在
に支持された矩形状のクレドル102と、このクレドル
102の内側に先端がコーンプレートとなった支持軸1
03a,103bを介して回転自在に支持されたボビン
104と、前記クレドル102の外周部に前記支持軸1
03a,103bと直交する前記駆動軸105,106
を中心として回転自在に配された回転体107とを備え
ている。
【0003】前記駆動軸105の一端は、ベルト108
を介して駆動モータ109のプーリ10に接続されてお
り、駆動軸105の他端がギヤ111、クラッチ112
を介して支持軸103aを回転させるボビン駆動プーリ
113に接続されている。回転体107とボビン104
とは同じ駆動系であり、ボビン104を一定の回転速度
で回転すると、線材の巻取径が大になるに従ってその周
速が速くなるため、駆動系にパウダークラッチ112が
介在され、ボビン104とその案内ローラ122間の線
材張力を一定に保ちながら一定の線速で巻取っている。
【0004】そして、前記駆動側支持軸103aは、前
記ボビン駆動用プーリ113に連結され、これに対向し
た従動側支持軸103bは、支持体114に内装された
ばねにより内方向に付勢されており、ピン115で支持
体114に固定され、クレドル102に取付けられてい
る。前記回転体107は、対向した一対の弓形のガイド
116を備え、該回転体107の一端に従動軸106に
形成された中心孔117を通って供給される線材をガイ
ド116に案内する第一撚りローラ118が支持され、
回転体107の他端駆動軸105側にガイド116に案
内された線材をボビン104側へ案内する第二撚りロー
ラ119が支持されている。そして、この回転体107
の回転により、第一撚りローラ118で線材に1度目の
撚りがかかり、第二撚りローラ119で2度目の撚りが
かかるようになる。
【0005】また、クレドル102の内側に、二度撚り
された線材を一旦巻取る一対の引取車120と該引取車
120に巻取られた線材をボビン104に案内するトラ
バーサとしての案内ローラ122とが設けられている。
前記引取車120は、前記ギヤ111に連結され、一定
速度で回転駆動される。そして、前記案内ローラ122
は、トラバース機構121によりボビン104の軸方向
に往復動自在とされる。このトラバース機構121は、
クレドル102間に支持軸103a,103bと平行に
差渡されたトラバース軸121aにより案内ローラ12
2を支持する支持台121bを支持軸103a,103
bの軸方向へ往復移動案内する。
【0006】撚線機本体101の上部には、満巻ボビン
と空ボビンとの自動交換に際して、満巻ボビンに於ける
巻き終わり端末線の処理と空ボビンに於ける巻き始め端
末線の処理を行うための図示されない端末処理装置が設
けられる。この端末処理装置は、撚線機本体101の上
部に敷設されたレールにより移動自在とされ、複数の撚
線機に対応できるようになっている。
【0007】この端末処理装置の従来例としては、特開
平3−23162号公報に開示されるものが知られてい
る。この端末処理装置は、満巻ボビンの端末線を取り出
す取出手段と、満巻ボビン側の巻き終わり端末線を接着
テープで接着する接着手段と、空ボビン側の巻き始め端
末線をボビンの鍔の外側の取付体に固定し、鍔外側のフ
ランジに巻き付け、鍔外周の切り欠きを経て鍔内側に導
く取付手段などを備えてなるものである。この端末処理
装置によって、巻き終わり端末線のみならず、巻き始め
端末線の両方が露出した状態となる。
【0008】このように、巻き終わり端末線と巻き始め
端末線の両方を露出させる理由は以下の通りである。通
信ケーブルでは、二度撚り撚線機で撚られた線が更に撚
られて、多数の通信線が束ねられた大径のケーブルに形
成されていく。この撚り工程の途中で、一本の通信線で
も短絡、断線あるいは配列不良があるとケーブル全体が
不良となる。そこで、撚り工程の終わりには、巻き始め
端末線と巻き終わり端末線とを静電結合測定器につない
で、静電結合値をボビンに巻いたままの状態で測定する
必要がある。このために、巻き終わり端末線と巻き始め
端末線の両方を露出させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の端末線処理装置における取付手段では、空ボビ
ンに於ける巻き始め端末線がボビンの鍔を乗り越えて外
側に固定された状態となるため、鍔に端末線取付体やフ
ランジや切り欠きを設ける必要があり、ボビンの形状が
複雑になるという問題点がある。そこで、例えば鍔の切
り欠きを省くと、鍔を乗り越える端末線がボビンへの巻
取中や搬送途中に巻取線に損傷を与え、正しい静電結合
値が得られず、正常な満巻ボビンを異常と判定する場合
があるという問題点も有していた。
【0010】本発明は上述のような従来技術の有する問
題点に留意してなされたものであり、その目的とすると
ころは、ボビンの巻き始め端末線をボビン鍔の貫通孔を
通って外側に引き出し、ボビンの形状変更を極力少なく
し、端末線が損傷を受ける恐れも少ない巻取ボビンの巻
き始め端末処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけ巻取りボビンの巻き始め端末処理装置
は、巻き終わり時に満巻ボビンに至る端末線を切断して
保持すると共に巻き始め時に空ボビンの鍔内側にあって
後述する貫通孔に対面する位置まで運ぶ端末線処理手段
と、空ボビンの鍔に設けられた貫通孔を所定位置にする
空ボビン所定位置停止手段と、貫通孔に対面する位置ま
で運ばれた端末線を貫通孔を通って外側へ取り出す端末
線取出手段と、取り出された端末線に対する端末線固定
手段とを備えてなるものである。
【0012】
【作用】巻き始め端末線がボビンの鍔の貫通孔を通って
外側に取り出され、ボビンの鍔を乗り越える場合に比較
して露出する部分が最小限になり、貫通孔を通って取り
出された端末線をボビンとは別の端末線固定手段で固定
すると、ボビンの形状変更が少ない。
【0013】
【実施例】図1は本発明の巻き始め端末線処理装置の全
体斜視図、図2は巻取ボビンと端末線固定手段を示す断
面図、図3は空ボビン所定位置停止手段を示す斜視図で
ある。
【0014】図1において、6が図7の案内ローラ12
2等のトラバーサに相当し、103aが図7の支持軸に
相当する。満巻ボビン1又は空ボビン2は支持軸103
a先端の大径コーンプレート11によって図7の如く巻
取位置Aにおいて回転自在に保持される。満巻ボビン1
又は空ボビン2はテーブルリフタ12を介して巻取位置
Aから矢印a方向に昇降自在であり、テーブルリフタ1
2自体が矢印bの縦方向にスライド自在である。満巻ボ
ビン1は巻取位置Aから下降位置Bを経て横位置Cまで
自動搬送され、図示されない撚線機本体の外に出てスト
ックヤードと連結される。空ボビン2は逆に横位置Cか
ら下降位置Bを経て巻取位置Aへと自動搬送され、図示
されない撚線機本体の巻取位置に回転自在に保持され
る。
【0015】巻取位置Aにある満巻ボビン1又は空ボビ
ン2に対して、第1スライダ13と第2スライダ14と
固定台15を有する端末線処理ロボット3が設けられ
る。この端末線処理ロボット3は複数機が列設された図
示されない撚線機本体の上に走行自在に設けられてい
る。
【0016】第1スライダ13はボビン1の軸方向の縦
方向dにスライド自在であり、フック20がe方向に昇
降自在に垂下されている。フック20は満巻ボビン1に
至る端末線を引っ掛けて図示のように持ち上げ、端末線
に余裕を設けて吸収するものである。フックの持ち上げ
に際しては、後述するギア26がボビン正逆転ギア16
を逆回転させ、巻取線を弛める。なお、フック20の作
動の前にトラバーサ6が例えば中央の所定位置となる。
【0017】第2スライダ14は縦方向dとボビン1の
軸に直角な横方向fの両方向にスライド自在であり、端
末処理手段としての2個のチャッキング装置21,22
と、ニッパー23がe方向に昇降自在に垂下されてい
る。チャッキング装置21,22は二枚の開閉自在なデ
ィスクで端末線を挟持するものであり、チャッキング装
置21,22間に保持された端末線はチャッキング装置
21,22の水平又は傾斜の姿勢及びe方向昇降と第2
スライダのf又はdの縦横スライドで所定の位置に運ば
れる。具体的には空ボビン2の鍔4の内側であって貫通
孔5に対面する位置まで端末線が運ばれる。なお、チャ
ッキング装置21,22の移動に伴って上述したフック
20が端末線を繰り出しながら追従移動する。つぎに、
ニッパー23はチャッキング装置21,22が端末線を
挟持した後に切断し、満巻ボビン1と端末線を切り離
す。満巻ボビン1側の端末線は図示されない端末処理ロ
ボットで例えば巻取線の外周面に接着テープで止められ
る。
【0018】固定台15には、線引き出し具24と、ギ
ア25と、ローラ26が一体でe方向に昇降自在に垂下
されている。端末線取出手段としての線引き出し具24
はシリンダ27のロッド27a先端にU字状金具28を
取り付けたものである。U字状金具28は空ボビン2の
貫通孔5を通って鍔4の内側まで伸長し、チャッキング
装置21,22間に保持された端末線がU字状金具28
の中に入る。ギア25はボビン正逆転ギア16に噛み合
い、満巻ボビン1又は空ボビン2を回して端末線を巻き
戻したり、巻き込ませたりする。このギア25の回転と
フック20の昇降が連動している点は既に述べた通りで
ある。ローラ26は次に述べる線材チャック用ガイドプ
レート17を回転させ、空ボビン2の鍔4の貫通孔5か
ら引き出された端末線をチャックする。
【0019】つぎに、端末線固定手段としての線材チャ
ック用ガイドプレート17の構造を図2により説明す
る。同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。
空ボビン2は大径コーンプレート11と小径コーンプレ
ート18で支持される。この大径コーンプレート11に
対してガイドプレート17が回転自在に支持されて、ロ
ーラ26の転接により角度θだけ独立して回転できる。
このガイドプレート17には貫通孔5と対面する長孔3
0が設けられ、長孔30の端にチャック31が取り付け
られている。チャック31は図示されないスプリングで
開く方向に付勢され、図示されない同期歯車で下の歯と
上の歯とは連動する。大径コーンプレート11の外周に
テーパカム17aが取り付けられており、ガイドプレー
ト17が時計方向に角度θだけ回転すると、チャック3
1の下の歯がテーパカム17aに乗り上げ、貫通孔5か
ら引き出された端末線を把持する。また、ガイドプレー
ト17にストッパー孔32が開けられ、大径コーンプレ
ート11に二段突出ストッパー33が設けられている。
二段突出ストッパー33は、大径コーンプレート11の
孔34に嵌入されバネ35で空ボビン2に向かって付勢
された大ピストン体36と、大ピストン体36内でバネ
37でガイドプレート17側に付勢された小ピストン体
38とからなっている。この小ピストン体38の先端3
8aがストッパー孔32に嵌まると、チャック31が閉
じた状態のまま、ボビン2を支持する大径コーンプレー
ト11とガイドプレート17が一体となる。ボビン2が
図示のように大径及び小径コーンプレート11,18間
で支持されると、ボビン2の突起2aが大ピストン36
を実線位置まで押して、小ピストン38の先端38aが
ガイドプレート17に当たって押し込まれた状態とな
る。そして、ガイドプレート17が図示の状態より、角
度θだけ時計方向に回転すると、チャック31が閉じ、
小ピストン38の先端38aがストッパー孔32に嵌ま
る。逆に、ボビン2が大径及び小径コーンプレート1
1,18間で支持されなくなると、大ピストン36が二
点鎖線の位置まで飛び出し、小ピストン38の先端38
aがストッパー孔32から外れて、ガイドプレート17
が図示されないバネ等で反時計方向に角度θだけ回転
し、チャック31が開く。
【0020】上述したチャック31が端末線を把持する
ためには、空ボビン2の貫通孔が真上の如く所定位置に
ある必要がある。そのため、図3に示されるように、テ
ーブルリフタ12に空ボビン所定位置停止手段が設けら
れている。この空ボビン所定位置停止手段は空ボビン2
が載るローラ40と光電センサ41,42,43とから
なっている。なお、空ボビン2の両側の鍔4には適当な
角度例えば180°ずらし各1個の貫通孔5が設けられ
ている。センサ43が空ボビン2を検出すると、ローラ
40が回転して空ボビン2を回転させる。センサ42が
貫通孔5を検出すると、ローラ40の回転はスローにな
り、センサ42,41の両方が貫通孔5を検出するとロ
ーラ40が停止して所定位置となる。
【0021】つぎに、上述した巻取ボビンの巻き始め端
末処理装置の作動を図4乃至図6により以下に説明す
る。図4は満巻ボビン1に対する端末処理装置の動作を
示している。図5は空ボビン2に対する端末処理装置の
動作を示している。図6は巻き始め状態を示している。
【0022】満巻ボビンになると、図7のトラバーサ6
が停止し、弓形のガイド116が水平位置で停止し、図
示されない安全カバーが開く。そして、図4(a)のよ
うに、テーブルリフタ12が満巻ボビン2の真下であっ
て鍔4に当たる手前まで上昇待機する。フック20が下
降してトラバーサ6と満巻ボビン1とを結ぶ線の下にス
ライド移動した後、フック20が上昇して端末線を引っ
掛ける。そして、フック20が上昇しながら、図1のギ
ア25で満巻ボビン1が逆転し端末線を弛め、張力を一
定に保ちながら図示の状態となる。つぎに、図4(b)
のように、チャッキング装置21,22が斜めの姿勢で
下降して端末線を挟持し、ニッパー23を作動させて端
末線を切り待機する。図1のギア25で満巻ボビン1を
正転させながらボビン側の端末線を巻取る。テーブルリ
フタ12が上昇して鍔4に当たり、図2のコーンプレー
ト11,18が抜ける。この時、図2のガイドプレート
17の孔32から先端38aも抜けて、ガイドプレート
17がローラ26で反時計方向に角度θだけ回転し、チ
ャック31で把持されていた端末線もフリーとなる。そ
して、図4(b)のテーブルリフタ12で満巻ボビン1
がストックヤードまで搬出される。
【0023】つぎに、図3のテーブルリフタ12に空ボ
ビン2が乗り、手前側の貫通孔5が真上の所定位置とさ
れる。そして、所定位置となった空ボビン2はテーブル
リフタ12で上昇し、図2のコーンプレート11,18
が入って図示の状態となる。この時、ガイドプレート1
7の孔32と二段突出ストッパー33の先端38aは角
度θずれた状態である。そして、図5(a)のように、
線引き出し具24のU字状金具28を貫通孔5に通す。
つぎにチャックキング装置21,22間で保持された端
末線が鍔4の内側U字状金具28内に入る位置まで縦横
スライド移動及び下降する。そして、図5(b)のよう
に、U字状金具28に入った端末線を貫通孔5の外へ引
き出す。この時、トラバーサ6側のチャックキング装置
21が先ず解放され、端末線が貫通孔5から引き出され
た後にチャックキング装置22が解放され、図5(c)
の状態となる。そして、図5(c)のガイドプレート1
7をローラ26で矢印j方向に回転させ、チャック31
が端末線を把持し、図5(d)の状態となる。この時、
図2のガイドプレート17の孔32に二段突出ストッパ
ー33の先端38aが入り、ガイドプレート17は端末
線を把持したままコーンプレート11と一緒に回転す
る。
【0024】つぎに、トラバース6は、図示していない
トラバース単独駆動モータにより端末線が貫通孔5から
引き出された側のボビン鍔内側(例えば25mm)位置
に移行しており、図1のギア25で空ボビン2が正転さ
せられ、フック20に掛けられた端末線は図6(a)の
ように真っ直ぐになっていく。そして、フック20から
端末線を外しフック20が退避する。そして安全カバー
を閉じた後に運転が再開され、図6(b)のように空ボ
ビン2が正転され、トラバーサ6をボビン内側25mm
離れた位置から端末線が貫通孔5から引き出された側の
ボビン鍔側に移動させて、胴に最初に巻かれた線を上か
ら押さえて端末線が図示のように確実に胴に巻き付ける
とともにトラバース6を往復動して線材を巻取ボビンに
巻き取る。このように端末線を確実に胴に巻き付けるの
は次工程で巻取ボビンをサプライとして使う場合ボビン
底巻になり、端末が確実に胴に巻き付けられていないと
貫通孔から端末線が抜けてしまいボビンの回転で線がし
ばかれ線が傷つくのを防ぐためである。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、以上のような構成にし
て、巻き始め端末線がボビンの鍔の貫通孔を通って外側
に取り出され、ボビンの鍔を乗り越える場合に比較して
露出する部分が最小限になり、貫通孔を通って取り出さ
れた端末線をボビンとは別の端末線固定手段で固定する
と、ボビンの形状変更が少ないので、ボビンの鍔に貫通
孔を設けるだけで標準ボビンを使用することができ、鍔
の貫通孔から出た端末線の露出部分は最小限となって搬
送途中に損傷を受ける恐れも少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻き始め端末線処理装置の全体斜視図
である。
【図2】巻取ボビンと端末線固定手段を示す断面図であ
る。
【図3】空ボビン所定位置停止手段を示す斜視図であ
る。
【図4】端末線処理手段の作動図である。
【図5】端末線処理手段と端末線取出手段と端末線固定
手段の作動図である。
【図6】巻き始め端末線の巻取状態を示す図である。
【図7】二度撚り撚線機の構造図である。
【符号の説明】
1 満巻ボビン 2 空ボビン 4 鍔 5 貫通孔 21,22 チャッキング装置(端末線処理手段) 23 ニッパー(端末線処理手段) 24 線引き出し具(端末線取出手段) 17 ガイドプレート(端末線固定手段) 31 チャック(端末線固定手段) 12 テーブルリフタ 40 ローラ(空ボビン所定位置停止手段) 42,43 センサ(空ボビン所定位置停止手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 武彦 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内 (72)発明者 笹井 敏男 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻き終わり時に満巻ボビンに至る端末線
    を切断して保持すると共に空ボビンの鍔内側であって後
    述する貫通孔に対面する位置まで運ぶ端末線処理手段
    と、空ボビンの鍔に設けられた貫通孔を所定位置にする
    空ボビン所定位置停止手段と、貫通孔に対面する位置ま
    で運ばれた端末線を貫通孔を通って外側へ取り出す端末
    線取出手段と、取り出された端末線に対する端末線固定
    手段とを備えてなる巻取ボビンの巻き始め端末処理装
    置。
  2. 【請求項2】 巻き終わり時に満巻ボビンに至る端末線
    を切断して保持すると共に空ボビンの鍔内側であって後
    述する貫通孔に対面する位置まで運ぶ端末線処理手段
    と、空ボビンの鍔に設けられた貫通孔を所定位置にする
    空ボビン所定位置停止手段と、貫通孔に対面する位置ま
    で運ばれた端末線を貫通孔を通って外側へ取り出す端末
    線取出手段と、取り出された端末線に対する端末線固定
    手段と該端末線の取り出したボビン鍔際から巻付けるト
    ラバース単独駆動手段とを備えてなる巻取ボビンの巻き
    始め端末処理装置。
JP34560592A 1992-11-30 1992-11-30 巻取ボビンの巻き始め端末処理装置 Pending JPH06166466A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018517639A (ja) * 2015-04-29 2018-07-05 コンダクティクス ヴァンプフラー フランス 光ファイバをボビンの上に挿入するための装置及び方法
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