JPH09104565A

JPH09104565A - 繊維機械に対応して糸を巻いたボビンを移送し、繊維機械から空になったボビンを取り出す装置

Info

Publication number: JPH09104565A
Application number: JP8144838A
Authority: JP
Inventors: Sandro Salmoiraghi; サルモイラギサンドロ
Original assignee: SALMOIRAGHI SARL; SARUMOIRAGI SARL; Salmoiraghi SpA
Current assignee: SALMOIRAGHI SARL; SARUMOIRAGI SARL; Salmoiraghi SpA
Priority date: 1995-05-16
Filing date: 1996-05-16
Publication date: 1997-04-22
Also published as: DE19621151A1; ITMI950996A0; IT1274513B; KR960041450A; ITMI950996A1; GB2300866B; GB2300866A; GB9610166D0; DE19621151B4

Abstract

(57)【要約】【課題】隣合う繊維機械間の間隔を小さくする。【解決手段】糸を加工処理する繊維機械２に対応した
位置にある、糸引き出しステーション３に、複数個の糸
を巻いたボビン４を移送し、繊維機械２により糸が引き
出し尽くされた空になったボビンを、糸引き出しステー
ションから取り出す装置１において、糸を巻いたボビン
４は、これが繊維機械２から離れた積み込みステーショ
ン６で積み込まれるクリール５により、支持され、クリ
ールは、積み込みステーション６から糸引き出しステー
ション３へ頭上ガイド８に沿って移送される。クリール
５は、頭上ガイドに沿って、移送機構７により移送さ
れ、移送機構は、繊維機械２での加工処理のために、糸
を巻いたボビンを配備することができるように、頭上ガ
イド８に対し直交する面に沿って移動可能であり、移動
機構７は、糸を巻いたボビンを載せたクリール５を糸加
工処理可能位置に置き、空になったボビンを載せたクリ
ール５を糸引き出しステーションから取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、繊維機械に対応
して糸を巻いたボビンを移送し、繊維機械から空になっ
たボビンを取り出す装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】糸を加工処理する繊維機械の分野では、
繊維機械への糸の配備と引き出しとにともなう作業を、
出来るだけ自動化する必要があることが、前から知られ
ている。

【０００３】テクスチャリング（ｔｅｘｔｕｒｉｎｇ）
機械、及びドラフティング・テクスチャリング（ｄｒａ
ｆｔｉｎｇ−ｔｅｘｔｕｒｉｎｇ）機械では、特に、糸
を巻いたボビンを載せたクリールを用いて、糸引き出し
ステーションに糸を配置するのに伴う作業には、現在、
２つの異なる方法が知られている。これらの方法の１つ
は、ボビン（糸を巻かれているにせよ、空であるにせ
よ）を、適切なクリールに支持したまま、これらの繊維
機械が設けられている床に沿って、クリールを移動する
ことにより、新たなボビンを配備すべき糸引き出しステ
ーションに、クリールを運び込む。空のボビン（単に空
の管の状態になったもの）を載せたクリールを、この糸
引き出しステーションから取り出し、新たなボビンを載
せたクリールを、（クリールを床に沿って動かすことに
より再び）配備する。この一連の作業は、手作業でなさ
れるので、例えば、空のボビンを載せた１個のクリール
を、糸が巻かれたボビンを載せた他のクリールを待機さ
せたまま、移動するには、糸引き出しステーションで、
かなりのスペースを必要とするという明らかな欠点があ
る。このため、工場内での、有効な生産スペース（他の
繊維機械を配置できたはずである）の減少をもたらして
いる。

【０００４】もう１つの欠点は、クリールが非常にかさ
ばるものでありまた構造上重いために、クリールを（糸
が巻かれたまたは空のボビンを載せたまま）床に沿って
移動するのには危険と困難性とをともなうことである。

【０００５】もう１つの方法は、糸が巻かれたボビンを
載せたクリールを、これらの繊維機械のそばまで運ぶ、
頭上ガイドを用いることである。ボビンは、繊維機械の
近くで床に降ろされ、先に述べたのと全く同じようにし
て作業者により、糸引き出し位置、すなわち糸引き出し
ステーションに運ばれる。作業員は、糸が巻かれたボビ
ンを載せたクリールを配備する前に、糸引き出しステー
ションから空のボビンを載せたクリールを取り出し、空
のボビンを載せたクリールを、床に沿って移動すること
により、又は頭上移動により、積み込みステーションに
戻す。この方法によれば、糸が巻かれたボビンを載せた
クリールを、積み込みステーションから糸引き出しステ
ーションに床に沿って移送するのを回避できる。しかし
ながら、この様な移動が必要となる床又はスペースでの
クリールの移動という問題が残っている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、糸を
巻いたボビンを載せたクリールを、糸を加工処理する繊
維機械に応じて設けた糸引き出しステーションに移送
し、空になったボビンをこの糸引き出しステーションか
ら取り出すことにより、従来技術の欠点を克服し、特
に、隣り合う繊維機械間の間隔を小さくすることができ
る装置を提供することにある。

【０００７】本発明のもう１つの目的は、糸引き出しス
テーションに糸を配備するのにともなう作業を自動化で
きる、上述したタイプの装置を提供することにある。

【０００８】本発明のもう１つの目的は、使用に際し信
頼性がある、上述したタイプの装置を提供することにあ
る。

【０００９】本発明のさらにもう１つの目的は、空にな
ったボビンを載せたクリールを取り出し、糸を巻いたボ
ビンを載せたクリールと交換する作業を、糸同士をつな
ぐことを除き、人間が関与することなく、完全に自動的
にプログラム化されて行なうことができ、床の寸法又は
形にまつわる問題により、頭上搬送が妨げられることが
ないようにすることにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】これらの、及び当業者に
は明らかとなる他の目的は、糸を加工処理する繊維機械
に対応した位置にある、１個以上の糸引き出しステーシ
ョンに、糸を巻いた複数個のボビンを移送し、繊維機械
により糸が引き出しつくされた空になったボビンを、糸
引き出しステーションから取り出し、ボビンは、これが
繊維機械から離れた積み込みステーションで積み込まれ
るクリールにより、支持され、クリールは、積み込みス
テーションから糸引き出しステーションへ頭上ガイドに
沿って移送される装置において、クリールは、頭上ガイ
ドに沿って、移送機構により移送され、移送機構は、繊
維機械での加工処理のために、糸を巻いたボビンを直接
配備することができるように、頭上ガイドに対し直交す
る面に沿って移動可能であり、移動機構は、糸を巻いた
ボビンを載せたクリールを糸加工処理可能状態におき、
空になったボビンを載せたクリールを糸引き出しステー
ションから取り出すことを特徴とする装置により達成さ
れる。

【００１１】この移送機構は、頭上ガイドに対し直交す
る面内にある軸線を中心として可動であることが好まし
い。

【００１２】

【実施の形態】以下、本発明を、添付図面に示した非限
定的な実施例を参照しながら、更に明らかにする。

【００１３】添付図面は、本発明による装置１を、糸を
加工処理する機械、特に、公知のテクスチャリング機械
２に適応した場合を示すものである。テクスチャリング
機械は、糸引き出しステーション３に配備した、糸を巻
いたボビン４から糸を巻き戻すことによって、糸を使用
する。ボビン４は、半延伸糸（ＰＯＹ）を巻いて準備さ
れ、テクスチャリング機械２から離れた積み込みステー
ション６でクリール５に積み込まれる。次いで、ボビン
は、空になったボビンを載せたクリールを、糸引き出し
ステーション３から取り出した後で、本発明による装置
１によって、積み込みステーション６から糸引き出しス
テーション３に運び込まれる。

【００１４】詳しく述べると、本発明による装置１は、
頭上ガイド８に沿って移動自在な移送部材７を備え、こ
の移送部材は、頭上ガイド８と共同して移送部材を頭上
ガイドに沿って移動する動力源９を有する。支持体１０
が、頭上ガイド８とスライド自在に組み合って移送部材
を支持する。動力源（公知の手段で駆動される電動機な
ど）９と、支持体１０とは、移送部材７の本体１３の第
１部分１２に設けられる。この第１部分は、本体の下方
部分（すなわち第２部分）１４に接続され、この第２部
分は、第１部分と第２部分とを結合するピン１５を中心
として第１部分に対し可動状態にある。このピンを中心
とする回転は、本体１３に保持された第２電動機１７に
より達成される。例えば、この第２電動機は、本体の第
２部分１４に組み付けられて、電動機の出力軸にキー止
めしたピニオン（図示せず）を回転させ、本体１３の上
方部分（すなわち第１部分）１２に組み付けた平らべっ
たい歯形成部材１９と噛み合わせることによって、この
回転をもたらす。

【００１５】移送部材７の第２部分１４は、直線ガイド
２１を、その軸線が頭上ガイド８に対し直交するように
位置付けたまま支持するフレーム２０を備える。直線ガ
イドに沿って、クリール５用のつかみ部材２３のアーム
２２が移動する。もっと詳しく説明すると、アーム２２
は、直線ガイド２１の軌道２５に沿って移動自在な周囲
部材２４を支持し、連結部材２７に固定される。連結部
材は、プーリー２８を保持する。プーリー２８は、一端
が第２部分１４に固定されたベルト２９によって、偏向
プーリー３０と、本体１３の第２部分１４に組み付けた
電動機３３により駆動される部材３１とに結合される。
電動機３３により駆動される部材３１は、直線ガイド２
１に沿ってつかみ部材２３を移動させることにより、連
結部材２７により保持されたクリール５を（頭上ガイド
８に対し）上昇又は下降させる。このため、連結部材
は、クリールに設けた少なくとも１個の突起４０（図３
の態様では２組の突起が向い合っている）の受部３９と
噛み合うように配置した突出ピン３８を備える。

【００１６】ここで、本発明による装置を用いて、テク
スチャリング機械２の糸引き出しステーション３に糸を
配備しようとする。まず、ボビンが糸を引き出しつくさ
れたクリールを、テクスチャリング機械から取り出す必
要がある。このためには、移送部材７を、糸引き出しス
テーション３の上に到達するまで、頭上ガイド８に沿っ
て電動機９により移動する。この移動中、つかみ部材２
３は、頭上ガイド８に近接した上昇位置に維持する。

【００１７】糸引き出しステーション３に到達したら、
電動機９を停止し、電動機３３を始動させて、つかみ部
材２３を、頭上ガイド８が位置する面に対し直交する面
に沿って、頭上ガイドの下の糸引き出しステーションに
あるクリール５の方に下降させる（図３の矢印Ｆ参
照）。この下降動作は、突出ピン３８が、クリールの突
起４０の受部３９と向い合うように行なう。次いで、電
動機９を始動させ（但し、電動機３３を停止した後
で）、移送部材７を、再び頭上ガイド８に沿って進行さ
せて、ピン３８を受部に突っ込む。

【００１８】電動機９を停止して、電動機３３を再び始
動させて、つかみ部材２３を頭上ガイド８の方に（再
び、頭上ガイドに対し直交する面内で）移動させ、空に
なったボビンを載せたクリールを糸引き出しステーショ
ン３から取り出す。電動機３３を停止させてから、電動
機１７を始動させて、頭上ガイド８に対し直交しピン１
５を通る軸線Ｋを中心として、移送部材７の第２部分１
４を回転させ、クリールを頭上ガイド８の軸線方向に位
置付ける。電動機１７を停止してから、電動機９を始動
させて、機械配置により定まる経路を通って、クリール
を積み込みステーション６に運び込み、そこで、クリー
ルを、移送部材７から（積み込み時と同じ様にして）降
ろす。移送部材は、その後で、糸を巻いたボビンを載せ
たクリールを持ち上げる。

【００１９】これと同時に、別の移送部材７が、電動機
９により糸引き出しステーション３の上方に戻される。
ここで、先に述べたのと同様に、クリールが、第２部材
１４をピン１５を中心として回転することによって、そ
の糸加工処理可能位置に配置される。次いで、このクリ
ールを、糸引き出しステーション３に下降し、そこで、
クリールを、空になったボビンを載せたクリールを取り
出す場合について説明したのと同様にして開放する。次
いで、移送部材７は、別の糸引き出しステーション３に
糸を配備するのに利用できる状態に再びなる。

【００２０】回転機構が設けられているため、クリール
を向い合せ状態に位置付けることにより、ボビンの前後
の結合にともなう作業に応用できる、すなわち、巻き戻
し中のボビンの終りを、まだ巻き戻していないボビンの
頭に接続できる。（ＣＲＥＥＬＷＩＴＨＲＥＳＥＲ
ＶＥ）。

【００２１】新しいクリールを、引き出しステーション
３に配置した後では、クリールは既に作動位置にあるの
で、これ以上移動させてはならないことに留意すべきで
ある。

【００２２】好ましくは、従来の移動センサー、公知の
移動距離測定装置、頭上ガイド８に沿う移動軌道に関す
る従来のメモリー装置、及び、移送部材７の移動用の公
知のモニター及び制御装置（例えば、マイクロプロセッ
サー）により、移送部材７は、空になったボビンを載せ
たクリールが糸引き出しステーション３から取り出され
た後で、自動的に糸取り出しステーションに戻るように
するとよい。こうすると、テクスチャリング機械２への
糸の配備が、より自動化され、人員の使用が限定された
ものとなり、テクスチャリング機械２の運転コストが低
下する。

【００２３】以上、本発明の１例を詳述したが、他の例
でも、本発明は実施可能であり、これらの変形例も、本
発明の要旨内に入ると解釈されるべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による装置が適応される、テクスチャリ
ング機械の斜視図である。

【図２】本発明による装置の正面図である。

【図３】本発明による装置の側面図である。

【図４】本発明による装置の背面図である。

【図５】本発明による装置の概略平面図である。

【符号の説明】

１本発明による装置２テクスチャリング機械３糸引き出しステーション４ボビン５クリール６積み込みステーション７移送機構８頭上ガイド

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】糸を加工処理する繊維機械（２）に対応
した位置にある、１個以上の糸引き出しステーション
（３）に、糸を巻いた複数個のボビン（４）を移送し、
繊維機械（２）により糸が引き出し尽くされた空になっ
たボビン（４）を、糸引き出しステーション（３）から
取り出す装置であって、ボビン（４）は、これが繊維機
械（２）から離れた積み込みステーション（６）で積み
込まれるクリール（５）により、支持され、クリール
（５）は、積み込みステーション（６）から糸引き出し
ステーション（３）へ頭上ガイド（８）に沿って移送さ
れる装置（１）において、クリール（５）は、頭上ガイ
ドに沿って、移送機構（７）により移送され、移送機構
は、繊維機械（２）での加工処理のために、糸を巻いた
ボビンを直接配備することができるように、頭上ガイド
（８）に対し直交する面に沿って移動可能であり、移動
機構（７）は、糸を巻いたボビン（４）を載せたクリー
ル（５）を糸加工処理可能位置に置き、空になったボビ
ンを載せたクリール（５）を糸引き出しステーション
（３）から取り出すことを特徴とする装置。
【請求項２】請求項１の記載において、前記移送機構
（７）は、前記頭上ガイド（８）に対し直交する面内に
ある軸線を中心として可動であることを特徴とする装
置。
【請求項３】請求項１の記載において、前記移送機構
（７）は、本体（１３）であって、前記頭上ガイド
（８）に沿って本体（１３）を移動できるように設けた
駆動機構（９）を保持する第１部分（１２）と、第１部
分（１２）に結合する部材（１５）を中心として第１部
分（１２）に関して可動な第２部分（１４）とを備えた
ものを有し、第２部分（１４）は、前記クリール（５）
をつかみ、クリールを頭上ガイド（８）に対し直交する
面に沿って移動する機構を備えることを特徴とする装
置。
【請求項４】請求項３の記載において、前記移送機構
（７）の本体（１３）の第２部分（１４）は、前記つか
み機構（２３）を移動する第１駆動機構（３３）と、第
２部分（１４）を前記第１部分（１２）に結合する部材
（１５）を中心として第２部分（１４）を回転する第２
駆動機構（１７）とを保持することを特徴とする装置。
【請求項５】請求項３の記載において、前記第２部分
（１４）は、前記クリール（５）用のつかみ機構（２
３）を移動させるガイド（２１）を保持するフレーム
（２０）を備え、つかみ機構は、ガイド（２１）に沿っ
てスライド自在で、クリールと着脱自在に結合する少な
くとも１個の部材（３８）を備えた連結部材（２７）に
より互い結合されたアーム（２２）を有し、連結部材
（２７）は、つかみ機構（２３）を移動する第１駆動機
構（３３）による作用を選択的に受けることを特徴とす
る装置。
【請求項６】請求項５の記載において、前記つかみ機
構（２３）を移動する第１駆動機構は、ウインチ（３
１）を作動する電動機（３３）であり、ウインチから
は、一端が前記移送機構（７）の第２部分（１４）に固
定され、前記つかみ機構（２３）の連結部材（２７）に
組み付けたプーリ（２８）に掛け渡した巻き戻し自在な
部材がのびており、ウインチ（３１）による巻き戻し自
在な部材の巻き戻しと巻き取りとによって、つかみ機構
を前記頭上ガイド（８）に直交する面に沿って移動させ
ることを特徴とする装置。
【請求項７】請求項１の記載において、前記移送機構
（７）の前記糸引き出しステーション（３）から前期積
み込みステーション（６）までの経路をモニターする機
構を備え、この機構は、測定した経路をモニターし、移
送機構（７）が、糸を巻かれたボビンを載せたクリール
を積み込みステーションから持ち上げた後で、制御機構
が、移送機構（７）を糸引き出しステーション（３）に
自動的に戻して、このサイクルを達成するのに必要な全
ての機能を自動的に行うことを特徴とする装置。
【請求項８】請求項７の記載において、前記制御機構
は、マイクロプロセッサであることを特徴とする装置。