JP2888818B1 - 線材巻取ボビンの端末処理装置 - Google Patents

線材巻取ボビンの端末処理装置

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JP2888818B1
JP2888818B1 JP6082298A JP6082298A JP2888818B1 JP 2888818 B1 JP2888818 B1 JP 2888818B1 JP 6082298 A JP6082298 A JP 6082298A JP 6082298 A JP6082298 A JP 6082298A JP 2888818 B1 JP2888818 B1 JP 2888818B1
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庄三 田中
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
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    • B65H65/005Securing end of yarn in the wound or completed package

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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 満巻きボビンに至る線材を確実に掴んで、以
後の端末処理をスムーズに行う。 【解決手段】 満巻きボビン1に至る線材Wを途中で引
っ掛けるために所定位置まで移動する一対のピン30を
設ける。線材Wはピン30により一定位置を通ることに
なり、その位置に合わせてチャック31を移動する。チ
ャック31は線材Wを確実に掴む。チャック31とボビ
ン1との間で線材Wを切断して、満巻きボビン1を空ボ
ビン1に交換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撚線機等からの線
材を巻き取るボビンの交換を自動的に行う際に、線材の
始端、終端の端末処理を行うための端末処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】線材を巻き取るボビンにおいて、後工程
のことを考慮してボビンのフランジに形成された孔から
線材の始端を外側に取り出している。このようなボビン
における従来の端末処理装置としては、例えば特開平6
−166466号公報に開示されるものがある。この端
末処理装置は、巻き終わり時に満巻きボビンに至る線材
を把持する2個のチャッキング装置と、線材を把持した
後に切断するニッパと、チャッキング装置により把持さ
れた線材を空ボビンのフランジ内側であって孔に対面す
る位置まで運ぶためのチャッキング装置の移動機構と、
線材を孔から外側へ取り出す線引き出し具と、取り出し
た線材をボビンに対して固定するためボビンを支持する
コーンプレートと一体的に回転するチャック付きガイド
プレートとを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の端末処理装置に
おけるチャッキング装置は、2枚の開閉自在なディスク
からなり、水平または傾斜姿勢に揺動自在および上下ま
たは水平方向に移動自在とされる。そのため、線材の位
置に応じて姿勢を変えながら近づいて、線材を掴むこと
になり、線材の位置によっては掴み損ねるおそれがあ
り、自動交換を行うには信頼性に欠ける。しかも、この
チャッキング装置により掴んだ線材をフランジの孔まで
運ぶとき、チャッキング装置の姿勢を変えながら水平方
向に移動および下降させる必要があり、動作が複雑かつ
時間がかかるといった欠点がある。
【0004】また、線引き出し具とこれによって取り出
された線材を掴むチャックとは別部材になっており、線
引き出し具をボビンに対して移動させるための機構を要
し、部材が増えて構造が複雑になる。
【0005】本発明は、上記に鑑み、単純な動作で確実
に線材を掴むことができる簡単な構造の端末処理装置の
提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、フランジに線材取出孔を有するボビンを回転可能
に支持する支持体と、満巻きボビンに至る線材を途中で
引っ掛けるために所定位置まで移動する一対のピンと、
両ピンの間で線材を掴むチャックと、該チャックとボビ
ンとの間で線材を切断する切断器と、前記支持体から満
巻きボビンを搬出して代わりに空ボビンを搬入する搬送
装置と、前記チャックを空ボビンの前記線材取出孔の近
傍に導く案内装置と、前記取出孔に対して出入り自在と
され線材の始端を掴んで前記取出孔から引き出す把持装
置とを備え、該把持装置はボビンと同期して回転可能な
ように前記支持体に設けられたものである。
【0007】これによれば、満巻きボビンに至る線材は
ピンにより一定位置を通ることになるので、その位置に
合わせてチャックを移動させれば、線材を確実に掴むこ
とができる。したがって、チャックに複雑な動作を強い
る必要がなくなり、単純な動作が可能となる。
【0008】また、線材の始端に対して、把持装置は線
材を掴んでそのままボビンの取出孔から引き出してしま
うことにより、これも単純な動作でよく、しかもボビン
とともに把持装置は回転可能なため、線材の始端を固定
する部材も不要となる。
【0009】
【発明の実施の形態】本実施形態の線材Wを巻き取るた
めのボビン1は、図1〜4に示すように、フランジ2に
胴と同じ円周上の位置に三日月状の線材取出孔3を有し
ており、ここから線材Wの始端がフランジ2の外側に露
出する。そして、ボビン1は、支持体4に片持ち支持さ
れている。
【0010】支持体4は、軸方向に移動自在な移動台5
に回転自在に支持されており、その一端側にボビン1の
中心孔6に係合する支持軸7が設けられ、他端側にプー
リ8が取り付けられている。プーリ8はベルト9を介し
て主軸10に取り付けられたプーリ11に連結され、主
軸10に連結されたモータ12により支持体4は回転さ
れる。
【0011】支持軸7には、軸方向に沿ってキー7aが
出没自在に設けられ、突出する方向にばねにより付勢さ
れている。また、ボビン1の中心孔6には、キー7aが
係合するキー溝13が形成されており、これにより支持
軸7とボビン1とは一体的に回転する。
【0012】移動台5は、レール14上を摺動し、モー
タ15の回転運動をねじ棒等を用いて直線運動に変換す
ることにより軸方向に往復動される。
【0013】また、ボビン1を挟んで支持体4とは反対
側に、線材Wをボビン1に巻き付けるためのフライヤ2
0が設けられている。フライヤ20は、縦長の回転体2
1の両端に突設された支柱22のうち一方の先端にロー
ラ23が回転自在に取り付けられたもので、回転体21
にはプーリ24、ベルト25を介してモータ12からの
駆動力が伝達され、ボビン1の周りを回転する。
【0014】そして、上記のボビン1、支持体4、フラ
イヤ20等はキャビネットCの内部に収容されており、
外部の撚線機等から供給される線材WはキャビネットC
内に入り、回転体21内部の空間を通って案内ローラ2
6,27を経てローラガイド23に達し、フライヤ20
の回転によりボビン1に巻き付けられる。このとき、移
動台5を往復動させることにより、ボビン1も軸方向に
往復動することになり、線材Wは軸方向に沿ってボビン
1に整列して巻き取られる。なお、ここでは、片持ち支
持されたボビン1を移動させているが、ボビン1を両持
ち支持してもよく、この場合にはフライヤ20を軸方向
に移動可能として、ボビン1を移動させずにフライヤ2
0を往復動させる。また、フライヤ20の代わりにトラ
バースローラを用いて、ボビン1を回転させながら線材
Wを巻き取ってもよい。
【0015】ここで、ボビン1は自動的に交換されるよ
うになっており、このとき同時に線材Wの始端および終
端の端末処理を行う必要があり、これらを行うための端
末処理装置が設けられている。これは、満巻きボビン1
に至る線材Wを途中で引っ掛けるために所定位置まで移
動する一対のピン30と、両ピン30の間で線材Wを掴
むチャック31と、チャック31とボビン1との間で線
材Wを切断する切断器32と、満巻きボビン1に線材W
の終端を固定する固定装置と、支持体4から満巻きボビ
ン1を搬出して代わりに空ボビン1を搬入する搬送装置
と、チャック31を空ボビン1の取出孔3の近傍に導く
案内装置と、取出孔3に対して出入り自在とされ線材W
の始端を掴んで取出孔3から引き出す把持装置とを備え
ている。
【0016】2本のピン30は、移動台5の上面に固定
された受け台33に軸方向に移動自在に間隔をおいて支
持され、シリンダ34によってボビン1に対して近接離
間するように移動される。ピン30がボビン1に近づい
たときの所定位置は、フランジ2の少し上方でフランジ
2を越えて内側まで入り、かつボビン1の最上部より少
し片側にずれている。
【0017】チャック31は、線材Wを掴むための周知
の構造のものであり、案内装置により待機位置から両ピ
ン30の間にある把持位置、さらにボビン1の取出孔3
の近傍まで移動される。案内装置としては、キャビネッ
トCの天井に取り付けられたスライダ35を用いて、チ
ャック31を昇降させている。また、切断器32は、チ
ャック31に一体的に取り付けられたニッパからなり、
チャック31よりも線材Wの進行方向に対して下流側に
配置されている。なお、案内装置はこれに限らず、チャ
ック31を水平方向および上下方向に移動させるもので
もよいが、本実施形態のように上下方向にのみ移動させ
ることにより、チャック31の位置決めが容易で機構も
簡単にできる。
【0018】固定装置は、接着テープ36を用いて満巻
きボビン1に巻き取られた線材Wの上に終端を固定する
もので、所定長さに切った接着テープ36を供給するテ
ープ供給部37と、接着テープ36をボビン1上に接着
するテープ接着部38からなる。テープ供給部37は、
キャビネットCの天井に固定され、接着テープ36が巻
かれたリール、接着テープ36を切断するカッターを有
している。テープ接着部38は、接着テープ36を吸着
する吸盤を有し、キャビネットCの天井に取り付けられ
たスライダ39を用いて、接着テープ36をボビン1上
に接触するまで下降させている。
【0019】搬送装置は、ボビン1を支持体4に対して
着脱するためにボビン1を昇降させるリフタ41と、ボ
ビン1をキャビネットCに出し入れするための移載コン
べアと、空ボビン1を搬送する搬入コンべア42と、満
巻きボビン1を搬送する搬出コンべア43とからなる。
ボビン1はパレット44に載置されて搬送され、パレッ
ト44には2本のローラ45が回転自在に設けられてお
り、ボビン1はパレット44上で回転可能とされる。ま
た、キャビネットCの正面にはボビン1が出入りできる
開口部が形成されており、ここにゴム、布等からなるの
れん状のカバー46が垂れ下がっており、ボビン1の移
動を邪魔することなくキャビネットCの内外を遮断し
て、騒音が外部に漏れないようにしている。
【0020】移載コンべアは、キャビネットCの内部に
おいてボビン1を直交方向に搬送する第1移載コンべア
50と、キャビネットCの外部の開口部の前にある入れ
替え位置においてボビン1を直交方向に搬送する第2移
載コンべア51と、入れ替え位置においてボビン1を軸
方向に搬送する第3移載コンべア52とからなる。第2
移載コンべア51と第3移載コンべア52とは、同じ入
れ替え位置に配されることになり、搬入コンべア42お
よび搬出コンべア43は、入れ替え位置を挟んでキャビ
ネットCの正面に沿って軸方向と平行に配されている。
このような配置にすることにより、一か所でボビン1を
出し入れすることができ、搬送するためのスペースを少
なくでき、端末処理装置全体の小型化にもつながる。
【0021】リフタ41は、ボビン1が支持体4に支持
される巻取位置の下方の床に形成されたピット53に配
され、リフタ41の上部に第1移載コンべア50が設け
られている。リフタ41によりボビン1は、第1移載コ
ンべア50が第2移載コンべア51と同じ高さになる下
降位置と巻取位置との間を昇降する。第1移載コンべア
50は、ボビン1を下降位置と開口部との間で搬送す
る。なお、第1移載コンべア50は、運転中フライヤ2
0の回転に干渉しない位置までさらに下降される。
【0022】第2移載コンべア51は、第1移載コンべ
ア50と共同してボビン1をキャビネットCの開口部を
通して出し入れするもので、搬入コンべア42と搬出コ
ンべア43との間にあるが、両コンべア42,43より
も少し低い位置にある。
【0023】第3移載コンべア52は、第2移載コンべ
ア51と同じ入れ替え位置にあり、シリンダ等の昇降機
構54により昇降される。第3移載コンべア52が第2
移載コンべア51よりも低い位置に下がっているとき
は、第2移載コンべア51による直交方向への搬送が可
能であり、第3移載コンべア52が第2移載コンべア5
1よりも高い位置に上がって、搬入コンべア42および
搬出コンべア43と同じ高さになるときは、第3移載コ
ンべア52による軸方向への搬送が可能となる。なお、
両コンべア51,52の配置としては、第3移載コンべ
ア52を中央に配し、第3移載コンべア52を挟んで軸
方向の両側に第2移載コンべア51を配する。
【0024】把持装置は、図5に示すように、固定爪6
0および可動爪61を有する把持部62と、把持部62
を取出孔3に対して出入りさせるための押し出し部63
とからなる。把持部62では、固定爪60が棒材64の
一端に固定され、可動爪61が棒材64に遊嵌されて移
動可能とされるが、その移動区間は制限されている。棒
材64は受け筒65に摺動自在に支持されており、軸方
向に移動可能とされる。また、棒材64の他端と受け筒
65との間にばね66が介装され、棒材64をボビン1
から離間する方向に付勢しており、ばね66の付勢力に
より両爪60,61は閉じて、線材Wを掴むことができ
る。
【0025】押し出し部63は、シリンダからなり、そ
のロッド67が伸長することにより、棒材64の他端に
当接して軸方向に移動させ、把持部62を取出孔3を通
過させてフランジ2より内側まで入り込ませる。また、
ロッド67が短縮することにより、棒材64がばね66
の付勢力によってボビン1から離れ、把持部62が取出
孔3から外側に出る。
【0026】なお、把持装置として、チャックを用い、
チャック自身をシリンダ、モータ等の押し出し部により
軸方向に直接移動させてもよく、これらを支持体4に一
体的に設ける。
【0027】ここで、押し出し部63は移動台5の上面
に取り付けられており、把持部62が押し出し部63に
対向する位置まで回転してきたときに両者は関係づけら
れるので、支持体4の回転位置を位置センサ68によっ
て検出して、把持部62が最上部の位置にきたときに支
持体4の回転を停止させる。また、ボビン1の取出孔3
も最上部の位置にないと把持部62が出入りできないの
で、ボビン1は、支持体4に装着される前に、取出孔3
が最上部の位置にくるように位置決めされている。すな
わち、ボビン1を搬入するとき、パレット44上でボビ
ン1を手動で回転させて位置決めするか、あるいは駆動
ローラを用いて自動的に回転させて位置決めし、回転し
ないようにピン等でローラ45を固定する。
【0028】また、ボビン1の自動交換中、線材Wの緩
みを取るためにダンサー装置70が設けられている。ダ
ンサー装置70は、一定位置に固定された固定ローラ7
1と、モータ等によって上下動される移動ローラ72と
からなり、フライヤ20のローラガイド23とボビン1
との間に位置している。固定ローラ71および移動ロー
ラ72は、図示しないフレームに取り付けられており、
フレームは、移動可能とされ、運転時には回転するフラ
イヤ20に干渉しない位置まで退避される。
【0029】そして、ボビン1、フライヤ20のモータ
12および端末処理装置は、コントローラにより一連の
シーケンスに基づいて駆動制御され、ボビン1を自動的
に交換すると同時に線材Wの端末処理も行われる。これ
を具体的に説明すると、以下の通りである。
【0030】まず、運転中はフライヤ20を回転させな
がら、フライヤ20とボビン1とを相対的に軸方向に移
動させて、ボビン1に線材Wを巻き取っていく。このと
き、ピン30、チャック31は、運転の邪魔にならない
ようにボビン1から離れた位置にあり、把持部62はフ
ランジ2の取出孔3から外側に突出している線材Wの始
端を掴んでいる。ボビン1が満巻きになったとき、満尺
信号が出力され、運転が停止される。
【0031】図2,3に示すように、フライヤ20は時
計回りに回転しており、フライヤ20の位置を検出する
位置センサからの出力に基づいてローラガイド23がボ
ビン1の最上部に達する手前でフライヤ20の回転を停
止させる。これと同時に、線材Wの始端が把持された側
のフランジ2がフライヤ20の先端の下方にくる定位置
に、移動台5を停止させる。これにより、ボビン1から
フライヤ20のローラガイド23に掛かる線材Wの延長
線上にチャック31が位置することになる。
【0032】図6に示すように、ピン30をボビン1に
向かって突出させ、フライヤ20を180度回転させる
ことにより、図7に示すように、線材Wは2本のピン3
0に引っ掛かり、ボビン1の上方に架け渡されることに
なる。このように、ピン30が所定位置に突き出ること
によって、線材Wは必ず同じ位置に定められるので、そ
の位置に向かってチャック31を移動させれば確実に線
材Wを掴むことができる。
【0033】そして、図8,9に示すように、チャック
31が待機位置から把持位置まで下降してきて、2本の
ピン30の間で線材Wを掴む。なお、このときのフライ
ヤ20の停止位置は、ボビン1を昇降させるときに干渉
しない位置である。
【0034】その後、図10に示すように、テープ供給
部37から所定長さに切断された接着テープ36が供給
され、テープ接着部38が接着テープ36を吸着して下
降する。ピン30とボビン1との間に架け渡されている
線材Wが、ボビン1に巻き取られている線材Wの上に接
着テープ36により固定される。線材Wの終端となる部
分を固定した後、図11に示すように、チャック31の
下流側において切断器32により線材Wを切断してか
ら、ピン30を後退させてボビン1から離す。同時にダ
ンサー装置70の移動ローラ72を上昇させ、チャック
31とローラガイド23との間の線材Wを持ち上げてボ
ビン1に接触しないようにする。
【0035】次に、満巻きボビン1と空ボビン1との交
換を行う。図12に示すように、まず、パレット44を
載置したままピット53内にあったリフタ41が上昇し
て、巻取位置にあるボビン1をパレット44が支持す
る。把持装置の押し出し部63を作動させて、把持部6
2の両爪60,61を開き、線材Wを解放する。このと
き、支持体4を回転させて把持部62が最上部にくるよ
うにして、把持部62を押し出し部63と対向させる。
その後、移動台5を後退させて、支持体4をボビン1か
ら離すと、支持軸7がボビン1の中心孔6から抜け、ボ
ビン1はパレット44に載置される。
【0036】リフタ41が下降して、ボビン1を下降位
置まで下降させると、第1移載コンベア50は第2移載
コンベア51と同じ高さとなる。第1移載コンベア50
および第2移載コンベア51を作動させると、パレット
44に載置されたボビン1は第1移載コンベア50から
第2移載コンベア51に乗り移り、キャビネットCの開
口部を通り抜けて、キャビネットCの外部に搬出され
る。このとき、キャビネットC内では、移動台5は後退
しているので、ボビン1があるべきスペースが空いてお
り、メンテナンスを行う場合には作業がしやすくなる。
【0037】第3移載コンベア52を上昇させて、第2
移載コンベア51よりも高くして、搬入コンベア42お
よび搬出コンベア43と同じ高さにする。パレット44
は第2移載コンベア51の代わりに第3移載コンベア5
2により支持され、第3移載コンベア52の作動によ
り、満巻きボビン1は搬出コンベア43に乗り移り、搬
送される。また、搬入コンベア42から空ボビン1が第
3移載コンベア52に乗り移る。
【0038】このとき、パレット44上において手動あ
るいは自動で空ボビン1を回転させて、空ボビン1の取
出孔3を最上部にくるようにした後、動かないようにセ
ットしておく。図13に示すように、把持部62は支持
体4の最上部の位置にあり、開いて突き出た状態になっ
ている。
【0039】第3移載コンベア52が下降して、第2移
載コンベア51よりも低くなると、パレット44は第2
移載コンベア51により支持され、第2移載コンベア5
1の作動によりキャビネットC内に搬送され、第1移載
コンベア50に乗り移る。ボビン1が下降位置に達する
と、第1移載コンベア50が停止して、リフタ41を上
昇させて、ボビン1を巻取位置で停止させる。
【0040】図14に示すように、移動台5を前進させ
てボビン1に近づけると、支持軸7がボビン1の中心孔
6に挿入され、ボビン1は支持体4に装着される。そし
て、リフタ41は、空のパレット44を載せたままフラ
イヤ20に干渉しない位置まで下降する。このとき、把
持部62とボビン1の取出孔3とは相対しているので、
把持部62は取出孔3を通ってフランジ2の内側に達し
ている。
【0041】ここで、チャック31をボビン1の胴に近
接するまで下降させると、図15に示すように、チャッ
ク31は、ボビン1の最上部より少しずれた位置で線材
Wを掴んでいるので、取出孔3の中心からずれた位置に
ある。そのため、線材Wは取出孔3を横切ることにな
り、フランジ2の外側から線材Wを臨める状態にある。
このとき、線材Wが緩まないように、ダンサー装置70
の移動ローラ72を昇降させて、線材Wに張力を与えて
おく。
【0042】把持部62の爪60,61を閉じると、線
材Wの始端が把持部62により掴まれる。続いて、チャ
ック31を開いて線材Wを解放し、チャック31を待機
位置まで上昇させる。そして、図16に示すように、押
し出し部63のロッド67を短縮すると、把持部62は
フランジ2の外側に移動し、線材Wは取出孔3から外側
に引き出される。その後、図17に示すように、移動ロ
ーラ72を下降させながら支持体4を反時計回りに回転
させる。ボビン1とともに把持部62も回転して、線材
Wの緩みが取り除かれ、線材Wがボビン1に巻き付く。
【0043】そして、線材Wを供給しながらフライヤ2
0を回転させ、運転を開始する。線材Wの始端側は後か
ら巻き付けられる線材Wに上から押さえられる。したが
って、線材Wの始端がフランジ2の取出孔3から外部に
突出した状態で、線材Wはボビン1に巻き取られてい
く。
【0044】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。キャビ
ネットにボビンの入口と出口をそれぞれ設け、入口から
リフタまで搬送する入口用コンベアおよびリフタから出
口まで搬送する出口用コンベアを設け、満巻きボビンの
搬出と空ボビンの搬入を同時に行うことにより、交換作
業の効率を上げて、作業時間の短縮を図ることができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、ピンにより線材を一定位置に保持しておくこと
ができるようになり、ボビンに至る途中で線材を確実に
掴むことができる。そのため、掴み損ねるといったミス
がなくなるので、ボビン交換時における端末処理をスム
ーズに行え、作業の信頼性が向上する。
【0046】しかも、線材を掴むときには、その一定位
置に向かってチャックを移動させればよいので、線材の
位置を検出する必要もなくなり、単純な動作となる。さ
らに、線材の始端を掴むことと取出孔から引き出すこと
を1個の装置で行うので、別々のものでするよりも単純
な動作が可能となる。
【0047】したがって、装置として構造を簡単にする
ことができる。また、複雑な動作をなくすことができる
ので、装置全体の作業効率がよくなって、作業時間を短
縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の端末処理装置の平面図
【図2】運転時の端末処理装置の概略側面図
【図3】運転時の端末処理装置の概略正面図
【図4】搬入コンベアおよび搬出コンベアを示す図
【図5】把持装置を示し、(a)は線材を掴んでいると
き、(b)は線材を解放したとき
【図6】線材をピンにより引っ掛けたときの端末処理装
置の概略正面図
【図7】線材をピンにより引っ掛けたときのボビンの側
面図
【図8】線材を掴んだときのボビンの側面図
【図9】線材を掴んだときの端末処理装置の概略正面図
【図10】線材をボビンに固定するときのボビンの側面
【図11】線材を切断するときのボビンの側面図
【図12】ボビン交換中の端末処理装置の概略側面図
【図13】満巻きボビンが搬出されたときの端末処理装
置の概略正面図
【図14】線材が取出孔まで案内されたときの端末処理
装置の概略正面図
【図15】線材が取出孔まで案内されたときのボビンの
側面図
【図16】線材を取出孔から引き出したときの端末処理
装置の概略正面図
【図17】運転開始前のボビンの側面図
【符号の説明】
1 ボビン 3 取出孔 4 支持体 5 移動台 30 ピン 31 チャック 32 切断器 41 リフタ 42 搬入コンベア 43 搬出コンベア 50 第1移載コンベア 51 第2移載コンベア 52 第3移載コンベア 62 把持部 63 押し出し部 W 線材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジに線材取出孔を有するボビンを
    回転可能に支持する支持体と、満巻きボビンに至る線材
    を途中で引っ掛けるために所定位置まで移動する一対の
    ピンと、両ピンの間で線材を掴むチャックと、該チャッ
    クとボビンとの間で線材を切断する切断器と、前記支持
    体から満巻きボビンを搬出して代わりに空ボビンを搬入
    する搬送装置と、前記チャックを空ボビンの前記線材取
    出孔の近傍に導く案内装置と、前記取出孔に対して出入
    り自在とされ線材の始端を掴んで前記取出孔から引き出
    す把持装置とを備え、該把持装置はボビンと同期して回
    転可能なように前記支持体に設けられたことを特徴とす
    る線材巻取ボビンの端末処理装置。
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