JP3086417B2 - 自動開栓装置 - Google Patents

自動開栓装置

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JP3086417B2
JP3086417B2 JP08128144A JP12814496A JP3086417B2 JP 3086417 B2 JP3086417 B2 JP 3086417B2 JP 08128144 A JP08128144 A JP 08128144A JP 12814496 A JP12814496 A JP 12814496A JP 3086417 B2 JP3086417 B2 JP 3086417B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シール状の栓体に
よって封止された試験管等の容器を順次開栓する自動開
栓装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、臨床検査等においては、シール
栓(以下、栓体という)で封止された真空採血管(以
下、容器という)に血液試料を採取した後に、検査工程
に供給している。そして、検査工程において、栓体を容
器から剥離し開栓し、試料の検査を行っていた。この開
栓作業は従来人手に頼っていた。しかし、臨床検査セン
タ等では1日に数千本もの容器の開栓を行う必要があ
り、多数の人手と時間を要するという問題があった。ま
た、容器の中に感染性を有する試料が収納されている場
合には作業者が開栓作業中に感染する恐れがあるという
問題があり、開栓を機械的に行う自動装置が要望され、
また、様々な装置が提案されている。
【0003】本件出願人は、先に出願し公開された特開
平8−58890号公報において、自動開栓装置を開示
している。この自動開栓装置は容器の栓体に設けられ任
意の方向に倒れているタブを引き起こし、このタブをチ
ャック機構で把持して開栓を行うものである。
【0004】図6は、自動開栓装置の容器搬送機構10
0及び容器回転機構(タブ引起し機構)102の概略構
成図を示したものである。容器搬送機構100の搬送ベ
ルト104によって容器収納ラック106に収納された
容器108が順次搬送されてくる。前記容器収納ラック
106には複数の容器108が所定ピッチで収納されて
いる。また、前述したように容器108の上面にはシー
ル状の栓体108aが強固に粘布されている。この栓体
108aには容器108から栓体108aを剥すための
タブ108bが形成されている。このタブ108bは特
に固定されることなく任意の方向を向いている。例え
ば、容器108に沿って外側に倒れていたり、栓体10
8aに沿って内側に倒れていたりする。
【0005】開栓処理を行う場合、開栓対象の容器10
8が開栓位置で停止するように前記容器収納ラック10
6は、進退可能なストッパ機構110のストッパ爪11
0aによって所定位置で停止させられる。容器108の
停止が確認されると、容器108の両側から回転自在な
ローラ112a,112bを有する可動アーム112が
突出し、前記容器108をローラ112a,112bに
よって挟持すると共に、所定のセンタ位置に位置決めす
る。前記ローラ112aにはプーリ114a、駆動ベル
ト114bを介してローラ駆動モータ116の動力が伝
達され、ローラ112aを時計回り方向に回転させる。
その結果、容器108は反時計回り方向に回転する。こ
の時、前記タブ108bが図6に示すように容器108
の外側倒れ姿勢の場合、タブ108bは前記ローラ11
2aと共に突出して容器108に当接する外ガイド11
8の反時計回り方向にせり上がる斜面118aによっ
て、頂点118bに移動する間に一点鎖線で示されるよ
うに引き起こされ、チャック準備姿勢に矯正される。
【0006】同時に、容器108の上方からは、図7に
示すような円筒状の外爪120と該外爪120の内部を
上下に摺動可能な内爪122とを含むチャック機構が降
下してくる。前記外爪120と内爪122の低面部には
チャック部(隙間)124が形成されている。また、外
爪120の側面には前記外ガイド118によってチャッ
ク準備姿勢に矯正されたタブ108bを前記容器108
の回転に伴い前記外爪120と内爪122との間のチャ
ック部124に誘導する斜めのガイド溝126が形成さ
れている。タブ108bがチャック部124に誘導され
ると、まず、内爪122のみが引き上げられ外爪120
と内爪122との間にタブ108bを把持する。続い
て、タブ108bを把持した状態で外爪120と内爪1
22が同時に引き上げられ、栓体108aの剥離、すな
わち開栓が行われる。なお、タブ108bが内側に倒れ
ている場合は、容器108の回転時に内爪122に設け
られた図示しない溝によってタブ108bを外爪120
と内爪122との間に掻き出し、前述と同様にチャック
して開栓を行う。
【0007】このように、任意の方向に倒れているタブ
を引き起こしチャックすることによって、自動で高効率
の開栓作業を行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した自動
開栓装置は、開栓時にタブや栓体を引きちぎってしまう
(破断してしまう)という開栓ミスが発生しやすいとい
う問題がある。すなわち、自動開栓装置は、チャック機
構がタブをチャックした後、そのチャック位置からチャ
ック機構を垂直方向に引き上げることによって栓体の剥
離を行っている。タブは栓体の一端部に設けられ、剥離
を行う場合、タブ部分から剥離が始まるので、剥離の進
行に連れて徐々に剥離進行部分が引き上げ位置から遠ざ
かる。その結果、斜め方向からタブ及び栓体を引っ張る
ような状態になり、剥離に関与しない水平方向の引張り
力が増加する。その一方、引張り力が増加するにもかか
わらず、実際に剥離を行う垂直方向の剥離力は減少して
いく。チャック機構は固定した状態の容器のタブを斜め
上方に引き上げるので、垂直方向の剥離力が不十分で栓
体の剥離が完了しない場合、斜め上方への引き上げ力は
チャック機構の上昇駆動能力範囲内で増加することにな
る。
【0009】真空採血管等の容器栓体の剥離に必要な垂
直方向の剥離力は開栓開始位置及び開栓終了位置で最も
必要とされ、一般には800〜1000gであるが、チ
ャック機構は所望の剥離力を得るために栓体を斜め方向
にさらに引張ることになる。この斜め方向の引張り力が
栓体やタブの強度を越えた場合、栓体やタブは破断す
る。特に、引っ張り方向が水平に近くなる開栓完了付近
での破断が頻繁に発生する。なお、引張り力に最大値を
設けることも考えられるが、前記剥離力は栓体の装着
(粘布)力やタブのチャック位置のばらつき等によって
変動するため最大値を限定することが困難である。
【0010】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、容器を封止する栓
体を破断することなく確実に連続的に開栓することので
きる自動開栓装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の第1の構成は、容器上面に装着さ
れたシール状の栓体に設けられたタブを把持し、該タブ
を引き上げて前記栓体を開栓する自動開栓装置であっ
て、前記容器の上方から前記タブを把持するチャック機
構と、前記チャック機構を上下移動させる上下駆動機構
と、前記チャック機構が前記タブを把持した状態で上方
に移動する時、前記栓体の剥離量に応じて前記チャック
機構の水平方向の移動を許容し当該チャック機構による
タブ引き上げ水平位置と剥離位置を一致させる水平移動
機構と、を含むことを特徴とする。
【0012】この構成によれば、前記チャック機構が前
記タブを把持した状態で上方に移動する時、水平移動機
構が栓体の剥離の進行に応じてタブ引き上げ水平位置と
剥離位置を一致させるようにチャック機構の水平方向の
移動を許容し、栓体の剥離進行部の直上でタブを垂直方
向に引き上げることができる。従って、タブや栓体に対
して水平方向の引張り力が発生することなく、タブ及び
栓体に剥離力以外の負荷がかからないので栓体やタブが
破断することがない。
【0013】上記のような目的を達成するために、本発
明の第2の構成は第1の構成の自動開栓装置において、
さらに、前記チャック機構が最下降端に移動した時に、
該チャック機構を前記栓体の直上位置に位置決めする位
置決め機構を含むことを特徴とする。
【0014】この構成によれば、チャック機構がタブを
把持する最下端位置で、該チャック機構が常に栓体の直
上位置に位置決めされるので、タブの把持を確実に行う
ことができる。
【0015】上記のような目的を達成するために、本発
明の第3の構成は、第2の構成の自動開栓装置におい
て、前記位置決め機構は、前記チャック機構に固定され
た転動体と、前記転動体が転動可能な斜面を有し、前記
チャック機構を前記栓体の直上位置に導く谷底部を有す
るV溝ブロックと、を含むことを特徴とする。
【0016】この構成によれば、前記水平移動機構によ
って水平移動自在なチャック機構がタブを把持するため
に降下動作するのみで、転動体がV溝ブロックの谷底部
に係合する。従って、容易な構造で確実にチャック機構
を前記栓体の直上位置に導くことができる。
【0017】上記のような目的を達成するために、本発
明の第4の構成は、第1から第3までの構成の自動開栓
装置において、前記水平移動機構は、前記上下駆動機構
の駆動軸と前記チャック機構の駆動軸をリンク機構で接
続していることを特徴とする。
【0018】この構成によれば、リンク機構が上下駆動
機構の駆動軸とチャック機構の駆動軸とを平行状態また
は同軸状態に維持し、容易な構造によりチャック機構を
水平方向に自由移動させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面に基づき説明する。図1は、自動開栓装置1
の外観斜視図であり、自動開栓装置1の前面中央部には
操作部2が設けられ、操作部2の近傍には内部に収納さ
れたメンテナンスパネル部3が配設されている。また、
自動開栓装置1の下部には後述するチャック機構によっ
て容器から剥離された栓体を廃棄する栓体排出箱4が設
けられている。さらに、自動開栓装置1の左側面には図
6に示すようなタブ108bを有する栓体108aが装
着された容器108を多数収納した容器収納ラック10
6を供給するラック導入口5が設けられている。また、
自動開栓装置1の右側面には開栓が完了した容器108
を収納した前記容器収納ラック106を自動開栓装置1
の外部へ排出するラック排出口6が設けられている。
【0020】図2には自動開栓装置1の内部機構の配置
を示す概略図が示されている。内部機構下部にはラック
導入口5(図1参照)を介し容器搬送機構100(図6
参照)によって搬送される容器収納ラック106中の容
器108の位置決めを行うと共に、該容器108に回転
力を与える容器回転機構102が配置されている。ま
た、前記容器回転機構102の上方には該容器回転機構
102と前記栓体排出箱4との間でチャック機構10a
を含むチャックユニット10を移動させるチャック移動
機構12が配置されている。なお、図2には動作状態を
分かりやすくするためにチャックユニット10を栓体開
栓位置と栓体排出位置の2か所で示してあるが、実際は
1基のチャックユニット10が左右に移動するものであ
る。
【0021】本実施形態の特徴的事項は、前記チャック
機構10aによってタブ108bを引き上げる時に、該
チャック機構10aが栓体の剥離に応じてタブ引き上
げ水平位置と剥離位置を一致させるように水平方向に自
由移動するところである。
【0022】以下、図3〜図5を用いてチャック機構1
0aを含むチャックユニット10の詳細を説明する。図
3には、チャックユニット10の斜視図が示され、図4
には正面図、図5には側面図が示されている。前記チャ
ックユニット10は前記容器回転機構102と前記栓体
排出箱4(図2参照)との間に設けられたガイドレール
14にベースブロック16を介して接続され、前記チャ
ック移動機構12の駆動モータ12a(図2参照)によ
って所定の作業位置に移動可能である。前記ベースブロ
ック16の下端には、図7に示すような外爪120と内
爪122とを含むチャック機構10aの図中Y方向への
移動をガイドするY方向ガイドプレート18が固定され
ている。前記Y方向ガイドプレート18には、チャック
機構10aが後述する円筒ラックによって図中Z方向に
移動した際に上端部と下端部とでチャック機構10aを
Y方向の所定位置に位置補正するY方向位置補正ブロッ
ク20a,20bを有している。このY方向位置補正ブ
ロック20a,20bは下端部補正用の上向きV溝ブロ
ック(20a)と上端部補正用の下向きV溝ブロック
(20b)で構成されている。また、Y方向ガイドプレ
ート18には、X方向ガイドプレート22をY方向に移
動可能に支持するY方向スライダ24を有している。な
お、前記Y方向ガイドプレート18は図4に示すように
チャック機構10aの両側に配置されている。また、図
3においては、チャック機構10aを簡略表示してい
る。
【0023】前記X方向ガイドプレート22は、前記チ
ャック機構10aの図中Z方向への移動をガイドするZ
方向スライダ26と、前記チャック機構10aが図中Z
軸方向に移動した際に、上端部と下端部とでチャック機
構10aをX方向の所定位置に位置補正するX方向位置
補正ブロック28a,28bを有している。このX方向
位置補正ブロック28a,28bもY方向位置補正ブロ
ック20a,20bと同様に下端部補正用の上向きV溝
ブロック(28a)と上端部補正用の下向きV溝ブロッ
ク(28b)で構成されている。各上向きV溝ブロック
(20a,28a)は、チャック機構10aが栓体10
8aのタブ108bを把持するために降下した時に、該
チャック機構10aを前記容器回転機構102によって
位置決めされた容器108の直上に移動するように、上
向きV溝ブロックの溝底部が位置決め配置されている。
また、同様に、下向きV溝ブロック(20b,28b)
は、チャック機構10aが上昇位置にあり、開栓動作準
備状態や開栓した栓体108aを廃棄するために移動す
る時、また、栓体排出箱4に対して栓体108aを解放
する場合に、チャックユニット10の所定位置、例え
ば、機械中心にチャック機構10aが復帰するように下
向きV溝ブロックの溝底部が位置決め配置されている。
【0024】また、前記Z方向スライダ26は、前記Y
方向位置補正ブロック20a,20bと係合可能な転動
体としてのローラ30と、前記チャック機構10aをX
方向にガイド支持するX方向スライダ32とを固定する
スライダブラケット34を載置している。なお、本実施
形態の場合、前記Z方向スライダ26は、スライダ部分
をX方向ガイドプレート22に固定し、ガイドレール部
分を移動するチャック機構10a側に固定している。
【0025】前記X方向スライダ32は、略半円形の収
納部を有するチャックブラケット36を載置し、前記チ
ャック機構10aを保持している。なお、前記チャック
機構10aは図4に示すように、固定ブロック36aに
よって前面より強固に固定されている。また、チャック
ブラケット36の背面には前記X方向ガイドプレート2
2に固定された前記X方向位置補正ブロック28a,2
8bと係合可能な転動体としてのローラ38が配置され
ている。
【0026】前記チャックブラケット36に固定された
前記チャック機構10aの内爪122の上端にはベアリ
ング40を有する第1ベアリングブロック42が装着さ
れている。この第1ベアリングブロック42の一端には
連接ピン42aが形成され、ベアリング44aを有する
第2ベアリングブロック46に接続されている。さら
に、前記第2ベアリングブロック46の他端にはベアリ
ング44bが設けられている。そして、前記第2ベアリ
ングブロック46は前記ベアリング44bを介して前記
チャック移動機構12(図2参照)と係合する円筒ラッ
ク48の下端部に接続されている。前記円筒ラック48
はベースブロック16上に設けられたピニオンギア50
の回転によって上下方向に移動する。ピニオンギア50
の駆動については後述する。なお、図3では、円筒ラッ
ク48のラック部やピニオンギア等は図示を省略してい
る。
【0027】このように、前記第1,第2ベアリングブ
ロック42,46によるリンク機構によって、チャック
機構10aがX,Y方向すなわち水平方向に自由に移動
することができると共に、前記ガイドレール14に沿っ
て摺動するベースブロック16に対して、Y方向スライ
ダ24とX方向スライダ32がガイドすることによっ
て、チャック機構10aが容器108のタブ108bを
把持した状態で、円筒ラック48が上方に移動した時
に、栓体108aの剥離位置に追従するように、つまり
タブ108bの引き上げ位置と剥離位置の水平位置が一
致するように、チャック機構10aが水平方向に移動
し、開栓開始から開栓終了まで栓体108a及びタブ1
08bを常に垂直方向に引き上げることが可能になる。
その結果、栓体108a及びタブ108bに剥離力以外
の引上げ力が作用することが防止され、栓体108aや
タブ108bの破断等による開栓ミスがなくなる。
【0028】本実施形態では、チャック機構10aの下
端位置、及び上端位置での静止安定性を得るために、Y
方向位置補正ブロック20a,20bやX方向位置補正
ブロック28a,28bの溝底部にローラ30,38が
係合するように半円形の凹部を形成しているが、開栓開
始と同時にチャック機構10aが任意の方向に移動でき
るように上向きV溝ブロック(20a,28a)の凹部
は浅く(例えば、ローラ30,38の1/5程度が係合
する深さ)に形成することが望ましい。また、下向きV
溝ブロック(20b,28b)は、チャック機構10a
の搬送移動時の振動等を防止するために凹部を深く(例
えば、ローラ30,38の全体が係合する程度)に形成
することが望ましい。なお、溝底部は鋭角に形成しても
開栓動作に影響することはなく、同様に安定した開栓を
行うことができる。
【0029】以下、図1、図2を交えて一連の開栓動作
を説明する。自動開栓装置1の停止状態におけるチャッ
クユニット10の位置は図2中で一点鎖線で示す位置で
ある。ラック導入口5から容器108を収納した容器収
納ラック106が投入されると同時に、駆動モータ12
aが動作し、駆動ベルト12bを駆動する。駆動ベルト
12bは、図5に示すように、ピニオンギア50と一体
のプーリ50aに巻回されているが、図2に示すよう
に、チャックユニット10の円筒ラック48の上端に設
けられたローラ52が、チャック移動機構12のガイド
レール12cと係合しているため、円筒ラック48は下
降を禁止され前記ピニオンギア50及びプーリ50aは
回転することができず、プーリ50aと駆動ベルト12
bの相対位置は固定され、駆動ベルト12bの移動と共
に、チャックユニット10が右方向に移動する。そして
チャックユニット10はガイドレール12cの端部12
dで一時停止する。
【0030】続いて、開栓対象の容器108がストッパ
機構110(図6参照)によって、所定位置に停止する
と、容器回転機構102のローラ移動機構102aによ
りアーム102bが動作し、ローラ112a,112b
が突出し容器108の位置決めを行う。そして、再度、
駆動モータ12aが動作し、駆動ベルト12bを駆動す
る。この時、ローラ52はガイドレール12cから外れ
ると共に、ストッパ12eに衝突し、下降が自由になる
ので、プーリ50aと駆動ベルト12bの固定は解消さ
れ、ピニオンギア50が回転可能になる。そして、駆動
ベルト12bの駆動によって円筒ラック48が下方に移
動し、チャック機構10aの降下が開始される。
【0031】前述したように、チャック機構10aが降
下する時にはY方向位置補正ブロック20a、X方向位
置補正ブロック28aによって降下位置が補正され、正
確に開栓対象の容器108の直上に降下する。チャック
機構10aの外爪120、内爪122の降下が図示しな
いセンサによって確認されると、容器回転機構102が
動作し、栓体108aのタブ108bの引き起こしを行
うと共に、前記駆動ベルト12bを逆転駆動して円筒ラ
ック48を引き上げ、チャック機構10aを上昇させて
開栓作業を開始する。前述したように開栓時、栓体の剥
離位置の進行に伴って、前記第1,第2ベアリングブロ
ック42,46によるリンク機構と、Y方向スライダ2
4とX方向スライダ32によってチャック機構10aが
水平方向に自由に移動するので、タブ108bの引き上
げ位置と剥離位置の水平位置が一致し、タブ108bに
加えられる力のほぼ全てが栓体108aの剥離に関与す
る垂直方向の力として利用可能になり、スムーズな栓体
108aの剥離が行われる。
【0032】栓体108aの剥離が完了し、円筒ラック
48が所定位置まで上昇し停止した後、駆動ベルト12
bの逆転駆動が継続すると、再び、プーリ50aと駆動
ベルト12bの相対位置が固定され、チャックユニット
10が図2左方向に移動を開始する。この時、チャック
機構10aは、Y方向位置補正ブロック20b、X方向
位置補正ブロック28bによって上昇位置が補正され
る。つまり、チャック機構10aは、例えば、チャック
ユニット10の機械中心に位置決めされると共に、深く
形成された谷底部によって、強固に固定され、チャック
ユニット10の移動に伴う振動等が低減され、剥離した
栓体108a等を落とすことを防止することができる。
【0033】栓体108aを把持したチャックユニット
10が栓体排出箱4の直上に到着し、外爪120に形成
された図示しない爪持上げローラが自動開栓装置1の内
壁面に形成された排出ドグ54に係合すると外爪120
がわずかに上昇し、内爪122から分離し、栓体108
aのチャックを解放し、栓体排出箱4に投入する。そし
て、1サイクルの開栓動作を終了する。栓体108aの
解放時、チャック機構10aはY方向位置補正ブロック
20b、X方向位置補正ブロック28bによって位置決
めされたままなので、栓体108aの解放位置は常に一
定であり、栓体108aを正確に栓体排出箱4に投入す
ることができる。栓体108aの排出が確認されると、
チャックユニット10は次の容器108の開栓を行うた
めに、図2中右方向に移動を開始する。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、前記チャック機構が前
記タブを把持した状態で上方に移動する時、水平移動機
構が栓体の剥離の進行に応じてタブ引き上げ水平位置と
剥離位置を一致させるようにチャック機構の水平方向の
移動を許容し、栓体の剥離進行部の直上でタブを垂直方
向に引き上げるので、水平方向の引張り力が発生するこ
となく、タブ及び栓体に剥離力以外の負荷がかからない
ので栓体やタブが破断することなく確実に連続的に開栓
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の自動開栓装置の外観斜視
図である。
【図2】 本発明の実施形態の自動開栓装置の内部機構
の配置を示す概略図である。
【図3】 本発明の実施形態の自動開栓装置のチャック
ユニットの構造を示す概略斜視図である。
【図4】 本発明の実施形態の自動開栓装置のチャック
ユニットの構造を示す正面図である。
【図5】 本発明の実施形態の自動開栓装置のチャック
ユニットの構造を示す側面図である。
【図6】 従来の自動開栓装置の容器回転機構と容器搬
送機構を説明する斜視図である。
【図7】 従来の自動開栓装置のチャック機構を説明す
る側面図である。
【符号の説明】
1 自動開栓装置、10 チャックユニット、12 チ
ャック移動機構、20a,20b Y方向位置補正ブロ
ック、24 Y方向スライダ、26 Z方向スライダ、
28a,28b X方向位置補正ブロック、30,38
ローラ、32X方向スライダ、36 チャックブラケ
ット、40,44a,44b ベアリング、42 第1
ベアリングブロック、46 第2ベアリングブロック、
48円筒ラック、50 ピニオンギア、108 容器、
108a 栓体、108bタブ、120 外爪、122
内爪。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−58890(JP,A) 特開 平7−89593(JP,A) 実開 平7−29464(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B67B 7/02 - 7/12 G01N 35/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器上面に装着されたシール状の栓体に
    設けられたタブを把持し、該タブを引き上げて前記栓体
    を開栓する自動開栓装置であって、 前記容器の上方から前記タブを把持するチャック機構
    と、 前記チャック機構を上下移動させる上下駆動機構と、 前記チャック機構が前記タブを把持した状態で上方に移
    動する時、前記栓体の剥離量に応じて前記チャック機構
    の水平方向の移動を許容し当該チャック機構によるタブ
    引き上げ水平位置と剥離位置を一致させる水平移動機構
    と、 を含むことを特徴とする自動開栓装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動開栓装置において、 さらに、 前記チャック機構が最下降端に移動した時に、該チャッ
    ク機構を前記栓体の直上位置に位置決めする位置決め機
    構を含むことを特徴とする自動開栓装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動開栓装置において、 前記位置決め機構は、 前記チャック機構に固定された転動体と、 前記転動体が転動可能な斜面を有し、前記チャック機構
    を前記栓体の直上位置に導く谷底部を有するV溝ブロッ
    クと、 を含むことを特徴とする自動開栓装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかに
    記載の自動開栓装置において、 前記水平移動機構は、前記上下駆動機構の駆動軸と前記
    チャック機構の駆動軸をリンク機構で接続していること
    を特徴とする自動開栓装置。
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