JPH0364534A - 繊維機械の糸処理位置の区域において空チューブを装着した糸パッケージアダプタを、満管糸パッケージアダプタを装着した糸パッケージアダプタに自動的に交換する方法と装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は糸処理装置、特に二重撚糸機の加撚位置にサー
ビスを提供する方法とその装置に関する。

より詳しくは本発明は個々の加撚位置すなわち加撚スピ
ンドルから糸パッケージアダプタに挿入された空チュー
ブを取除き、その空チューブを糸パッケージアダプタに
挿入された満管糸パッケージ（９） （１０） と交換する方法とその装置に関する。

〔従来の技術〕

このようなサービスを提供するためには、満管糸パッケ
ージ用の糸パッケージアダプタのためにオーバーヘッド
コンベアとして構成された供給装置と個々の加撚位置と
の間に水平方向および垂直方向に比較的大きい空間を必
要とするために相当に大型な自動装置を用いなければな
らず、このような自動装置は相当に長い処理時間を必要
とすると共に電力消費量が大きくなるという問題を有す
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は従来公知の自動装置の有する問題点を解消する
ために空チューブと満管糸バラ欠−ジの交換の作業の個
々のステップが可能な限り並行して、すなわち同調して
行われるような方法およびその装置を提供することを目
的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の目的は請求の範囲第１項記載の方法と請求の範
囲第４項記載の装置によって達成される。

本発明の方法と装置の好ましい実施態様は特許請求の範
囲記載のそれぞれの従属項によって示される。

〔実施例〕 本発明による装置の実施例を示す添付図面を参照して本
発明を以下詳述する。

第１図はその機台に沿って移動する自動保守装置を具備
した二重撚糸機の部分を示す斜視図であり、第１図にお
いてＡは二重撚糸機、Ｂは下方レール１および上方レー
ル２上で二重撚糸機Ａに沿って移動する自動保守装置、
Ｃはオーバーヘッドコンベアである。

オーバーヘッドコンベアＣは上方レール３を有し、この
上方レール３に沿ってコンベアチェーン又はコンヘアベ
ルトが延び、このチェーン又はべ１ルトには、複数の糸
パッケージアダプ久より詳しく１１） （１２） くは糸パツケージ移送用アダプタ５を収容するための下
向きの複数の吊下げホルダ４が等間隔で配置されている
。前記吊下げホルダ４および糸パッケージアダプタ５は
公知の構造を有し、すなわち糸パッケージアダプタ５を
最初に上方に持上げると糸パッケージアダプタ５が吊下
げホルダ４によって掴まれて保持され、次に糸パッケー
ジアダプタ５を上方に持上げると吊下げホルダ４から解
放されて糸パッケージアダプタ５を下へ動かすことがで
きるように構成されている。第１図における上方レール
３の区域には左側に６個の糸パッケージアダプタ５が示
され、それぞれの糸パッケージアダプタ５には２個のク
ロス巻の満管糸パッケージ６が保持されている。この満
管糸パッケージ６は自動保守装置Ｂによって二重撚糸機
Ａの個々の加撚位置へ配送されることになる供給系パッ
ケージである。前記上方レール３の区域の右側にはそれ
ぞれ２個の空チユーブ６′を保持した２個の糸パッケー
ジアダプタ５が示されており、これら空チユーブ６′は
二重撚糸機Ａの加撚位置から自動保守装置Ｂによって個
別に外されて吊下げホルダ４に配送されたものである。

チューブ６′に゛は未だ幾分の残糸が巻付けられており
、チューブ６′はオーバーヘッドコンベアＣによって糸
パッケージアダプタ５と共に外部の荷降しステーション
に移送され、その荷降しステーションにおいて糸パッケ
ージアダプタ５は満管に巻かれた供給系パッケージすな
わちクロス巻満管パッケージ６を再び受けることができ
る。前記２個供給系パッケージを互いに連結された供給
系パッケージとしてもよい。

二重撚糸機は複数の作動位置、すなわち加撚位置を含ん
で成り、この加撚位置には、下方部分でのスピンドル（
図示せず）、バルーン抑制具７、スピンドル保護ボット
８、糸入口端部９、バルーン糸ガイド１０、糸巻取張力
調整用偏向機素１１、オーバフィード機素１２、トラバ
ース用糸ガイド１３および摩擦ロール１４によって駆動
される加撚糸のクロス巻糸パッケージ、すなわち仕上り
糸パツケージ１５のような公知の標準的な機素が配（１
３） （１４） 置されている。二重撚糸機の中央位置において、加撚糸
の満管糸パッケージ１５の取外しに用いられるコンヘア
ヘル１〜１６が二重撚糸機の両側の間で上方域で延びて
いる。摩擦ロール１４によって駆動される加撚糸のそれ
ぞれのクロス巻糸パッケージの上方には空ボビン１８用
のマガジン１７が配置される。

保護ポット８の内側には、糸パッケージアダプタ５によ
って加撚位置に挿入された一対の供給用糸パツケージが
あり、その上方の糸パツケージ６の一部分のみが図に示
されている。供給系パッケージから、糸は上方に巻戻さ
れ、余人口端部９を経てスピンドル下方部分に案内され
て糸貯留ディスクに達する。２木の組合された糸がバル
ーニングを形威しながら糸ガイド１０に進み、その後偏
向ロール１１およびオーバヘッドロール１２を通って、
摩擦ロール１４によって駆動される糸パツケージ１５に
達する。

自動保守装置Ｂは二重撚糸機Ａの前面すなわちそれぞれ
の加撚位置の前面を定期的に走行する。

第Ｉ図中に自動保守装置Ｂの各種処理機素が概略示され
、これら機素は空チユーブ６′を搭載した糸パッケージ
アダプタ５を満管クロス巻き糸パツケージ６を搭載した
糸パッケージアダプタ５と交換するのに役立つと共に空
チユーブ６′、詳しくはほとんど巻戻されたチューブ６
′の糸端部を操作して確保するのに役立つ。これらの処
理機素は空チューブおよび満管糸パッケージ６を受入れ
るために垂直方向上下に移動できると共に垂直軸の周り
に回転するように作られた２木のマンドレルと、掴持吸
引手段２２．２３を含んで成る。

自動保守装置Ｂはキャビホン１−状形状のハウジング１
０１を有し、その前壁には、マンドレル１００を支承す
る回転可能な回動アーム１０３用の案内レール１０２が
設けられている。

以下本発明の装置の構造上の詳細および本発明の方法の
各段階について説明し、併せて個々の機素の機能につい
て説明する。

第２図は二重撚糸スピンドルの保護ポットの底部８．１
と通常の糸貯留ディスク■９を示す。同時（１５） （１６） に移送用アダプタである前述の糸パッケージアダプタ５
は円筒形部分５．１を有し、この円筒形部分の下端には
支承用フランジ５．２が設けられ、上端区域には環状溝
５．３が設けられている。自動保守装置のグリッパ２２
には２本のアーム２２．ｌと２２．２が設けられており
、且つ水平面内で矢印ｆｌの方向で回転でき且つ上下動
可能に作られ、それによって二重撚糸スピンドルから空
ボビンを除くのに役立つ。グリッパアーム２２．Ｌ　２
２．２の端部は糸パッケージアダプタ５を確実に抱きし
めることができる。糸パッケージアダプタ５はその外周
面で且つ好ましくは環状溝５．３の区域でスピンドルの
保護ボット８の中に挿入され、それによって未だ完全に
巻き戻されていない空チユーブ６から延びている糸端部
が自動的に掴まれて把持され、且つ糸パッケージアダプ
タの中空軸内に挿入されることになる。糸パッケージア
ダプタ５を、グリッパ２２を上方移動することによって
保護ボット８がら外ず時に、糸端部が糸ブレーキの自動
開口によってスピンドルの中空軸から妨害されることな
く引き出されることが必要である。前記糸ブレーキは公
知の構造のものであって、二重撚糸スピンドルの中空軸
の内側に配置されている。

第２図および第３図を参照して２部分から成る糸パッケ
ージアダプタについて説明する。アダプタの下方部分は
満管糸パッケージ又は空チューブのそれぞれに対する移
送手段である。この形において、アダプタは又二重撚糸
機上に設けられた糸パツケージ移送機構の一部である。

二重撚糸スピンドルにおいて、その保護ボソ）・内での
下方アダプタ部分５は同時に保護ポットのハブ上での糸
パンケージのセンター付けを行うのに役立つ。

この下方アダプタ部分５上に中空軸から威るヘッドピー
スすなわち上方アダプタ部分５′が挿入される。この中
空軸は二重撚糸スピンドル上で異なる糸の巻戻し条件を
公知のように生み出すことに役立つ。例えば上方アダプ
タ部分５′は公知のタイプの潤滑ヘッドであるとよい。

この場合潤滑ヘッドは糸入口ヘッドを形威し、糸入口ヘ
ッドを通過する糸を仕」二剤で加湿するのに役立つ。第
２（１７） （１８） 図は二重撚糸機の部分断面図であり、機械フレーム２７
、二重撚糸スピンドルにつながる連結部２９を有し、空
気式糸取り出し用の圧縮空気ノズル３０に延びる圧縮空
気ライン２８およびスピンドルワープ３１を示す、スピ
ンドルワープ３１に向かってベルト３３を押付けるベル
ト押圧ロール３２が見られる。それぞれのスピンドル毎
に設けられたフートペダル３４はスピンドルブレーキ（
図示せず）と圧縮空気ノズル３０を始動するのに役立つ
。この圧縮空気ノズル３０はスピンドル中に糸を引込む
ための吸引空気流を中空スピンドル中に公知の方法で形
成する。

第２図は又二重撚糸機の前面でレール１．２上を巡回す
る自動保守装置Ｂの各部分を示す。これらの各部分は本
発明のための今迄に説明に係る各種処理機素および／又
はグリッパ２２および吸引ノズル２３さらに、作動レバ
ー３５を含む。作動レバー３５は、所定の時機に矢印ｆ
６の方向に押下げられた時に個々のスピンドルの停止の
ためのペダル３４を作動するのに役立つ。第２図は、下
方レール１の表面１．１に沿って案内されている自動保
守装置Ｂの２個の軌道ロール３６をペダル３４の直ぐ上
方に示している。

吸引装置２３およびグリッパ２２は矢印ｆｌの方向で回
転するように且つ矢印ｆ５の方向で垂直方向上下動する
ように作られている。

第２図に関して云えば、吸引装置２３がスピンドル軸線
の中に揺動して入る際は、バルーニング用糸ガイド１０
はスピンドルと共軸の位置から揺動して外れなければな
らない。

第３図はグリッパ２２がそのアーム２２．１．２２．２
で下方アダプタ部分５を掴んでいる状態を示し、それに
よって未だ残された糸が巻付けられているチューブ６′
に向けて延びている糸を同時に把持している。

上方アダプタ部分５′は上方グリッパ３７によって所定
位置に保たれ、この上方グリッパ３７は吸引装置２３上
に配置されて、水平面内で回転可能な２本のアーム３７
．１．３７．２を有する。下方グリッパ２２の２本のア
ーム２２．１．２２．２がその全内側（１９） （２０） 表面を下方アダプタ部分５の外側表面すなわち環状溝５
゜３に対して置くようになる位置にあり、その結果糸端
部が下方アダプタ部分に対する表面上での糸の位置を無
視して把持されることになり、一方上方グリッパ３７の
アーム３７．１．３７．２には内側に向けた突起すなわ
ちノーズ３８が設けられており、このノーズ３８は、上
方アダプタ部分５′の外側に沿って案内される糸を把持
することなしに、上方アダプタ部分すなわち糸出口ヘッ
ド５′の環状溝５．１と係合する。

下方グリッパ２２、すなわち下方グリッパ２２のアーム
２２．１．２２．２および吸引装置２３には空気チャン
ネルが連結されている。この空気チャンネルは本発明の
対象物ではないが、その空気チャンネルを通って圧縮空
気がグリンパアームあるいは図示していない切断装置の
ニューマチック作動のために供給され、又空気チャンネ
ル内で切断された糸端部を外くための吸引空気流が形成
される。

本発明においては、下方アダプタ部分５の領域において
、第３図に示されるように下方グリッパ２２のアーム２
２．１．２２．２を用いて、２本のチューブ６′の何れ
か片方上に巻かれている残りの糸に延びる糸端部を把持
することが対象である。

第３図に示す条件に達すると、吸引装置２３が上方グリ
ッパ３７と共に側方に旋回する。その後、下方グリッパ
２２を用いて、下方アダプタ部分５を２本のチューブ６
′と共に保護ポット８の外に持上げることが可能である
。２本のチューブ６′を具備した下方アダプタ部分５が
、対応する回転された位置へ動いている２本の受入れマ
ンドレル１００の何れか１つに挿入される迄、前記グリ
ッパ２２は自動保守装置Ｂの中に引込まれる。

第２図において、下方糸グリッパ２２および吸引装置２
３の側方に本発明の回転昇降装置９９がその上昇位置に
おける部分図およびその下降位置における部分図として
示される。この回転昇降装置９ｐは空チューブを装備し
た糸パッケージアダプタを、満管供給用糸パツケージを
保持する糸パッケージアダプタと交換するために用いら
れる。

第４図は供給用の満管糸パッケージ６を保持しく２１） （２２） た糸パッケージアダプタ５がスピンドル、より詳しくは
スピンドルの保護ポットの中に下げられている状態を示
す。この供給用の満管糸パッケージ６を保持した糸パッ
ケージアダプタ５は自動保守装置１Ｂ内に配置されたマ
ンドレル１００から移動されたものである。第４図はさ
らに自動保守装置Ｂの外側において、２木の空又は殆ど
空のチューブ６′を保持する糸バフケージアダプタ５が
示される。この自動保守装置Ｂの外側にある糸パッケー
ジアダプタは矢印ｆ７の方向で上方にオーバーヘッドコ
ンベアＣの領域へ移動し、糸パッケージアダプタ５と２
本の空チユーブ６′から成り、使用ずみユニントを空の
吊下げホルダ４に引渡す。

図示した実施例において、２本のクロス巻き満管糸パッ
ケージのそれぞれは糸パッケージアダプタ５上に搭載さ
れている。公知のように、このような糸パンケージの積
重ね体が二重撚糸スピンドルに供給される時には糸が加
撚スピンドル上で巻戻される際に２本の糸は合わされる
。しかしながら、同様に、１個の糸パンケージを糸パッ
ケージアダプタに搭載することも可能である。この実施
例において、本発明の装置の作動方法が、それぞれが１
本の糸を巻き付けられている２個のクロス巻き満管糸パ
ッケージに関して説明されるが、■本の糸が巻かれた複
数の糸パッケージの処理が合わされた糸が巻かれた複数
の糸パツケージの処理とは変わらない限り、巻かれてい
る糸パンケージの組合せに代えて処理することも可能で
ある。

２本の空又は殆ど空のチューブ６′を保持するアダプタ
５を掴むステップおよび必要ならば上方アダプタ部分５
′を下方アダプタ部分５から持上げるような、特に第３
図に示すような作動ステップの間中に、自動保守装置Ｂ
に組込まれた回転昇降装置９９は満管糸パッケージ６を
具備した糸パッケージアダプタをオーバーヘッドコンベ
アから外して、その糸パッケージアダプタを自動保守装
置の下方区域に移送する。同時に、上方グリッパ３７を
具備した吸引装置２３および上方グリッパ３７によって
保持された上方アダプタ部分５′は自動保守装置Ｂの中
に回り乍ら戻り、その結果下（２３） （２４） 方グリッパ２２は、空チユーブ６′を含む下方アダプタ
部分５を持上げてスピンドルの保護ポットの外に出し、
且つそれらを自動保守装置の中に回しながら収める。空
チューブの積重ね体はこの下方グリッパ２２によって自
動保守装置Ｂの内側のマンドレル１００上に挿入される
。この状態は第６図に示される。

第６図に示すように、２本の回動アーム１０３はそれら
のもっとも下の位置にあるとする。第６図においては回
動アーム１０３に設けたマンドレル１００は空チユーブ
６′および満管糸パッケージ６にかくされて見えない。

すなわち満管糸パッケージ６を具備した糸パッケージア
ダプタ５を支承する方の回動アーム１０３は自動保守装
置Ｂの外側に配置されており、一方空チューブ６を具備
した糸パッケージアダプタ５をグリッパ２２から受取っ
たマンドレルを支承する方の回動アーム１０３は自動保
守装置Ｂの内側に配置されている。２本の回動アーム１
０３が矢印ｆ８の方向に回転することによって、２本の
回動アーム１０３は第４図に示した位置に達し、その結
果グリッパ２２は２個の満管糸パンケージ６．６と糸パ
ッケージアダプタ５を掴んでスピンドル保護ポットに挿
入することができ、一方２個の空チユーブ６’、６’　
と糸パンケージアダプタ５は上方に移動して、糸パンケ
ージアダプタ５をオーバーへラドコンヘアＣに引渡すこ
とができる。

回動位置の領域において、回転昇降装置９９には回動ヘ
ッド１０４が設けられており、回動ヘッド１０４は駆動
プーリ１０４．１　とハブ部分１０４．２を含んで成る
。軸線方向に通し孔を有する回動ヘッド１０４は電動モ
ータ１０５を用いて回転させられる。

この電動モータ１０５が仮カム１０６を駆動し、この板
カム１０６がレバー機構１０７および水平に配置された
歯付きベルト１０９を経て回動ヘッド１０４を９０°と
１８０°だけ回転させる。前記歯付きヘルド１０９は第
５図に示すように、駆動プーリ１０４．１と駆動ピニオ
ン１０８にわたって延び、レバー機構１０７の端部によ
って駆動される。第５図に示した回動ヘッド１０４の位
置は第１図の位置に対応し、（２５） （２６） すなわち回動ヘッド１０４上に支承された２本の回動ア
ーム１０３と自動保守装置Ｂの走行方向に平行な平面内
に延びる２本のマンドレル１００を具備した自動保守装
置Ｂの走行状態に対応する。

回動ヘッド１０４のハブ部分の領域において、回動ヘッ
ド１０４には、回動アーム１０３を位置決めして案内す
るのに役立つ、半径方向で向合って配置されたレール部
分１０４．３が設けられている。これに対応して、それ
ぞれの回動アーム１０３の垂直方向脚部１０３．１には
内側に向いた一対のレール用ロール１１０が設けられ、
この一対のレール用ロール１１０は前記レール部分１０
４．３と係合するように配置されて、垂直方向に移動可
能である。

回転昇降装置９９の巻上げ機構は垂直方向のエレヘータ
状の構造に作られ、自動保守装置Ｂの内側で、駆動機構
の側に配置された静置垂直レール１１１を含んで成る。

垂直レール１１１の外形は前記レール部分１０４．３に
対応する。一対のレール用ロール１１３を具備し、レー
ル用ロール１１３によって案内されて垂直レール１１１
に沿って上下動するキャリッジ１１２が設けられる。こ
のキャリッジ１１２には巻上げヘッド１１４が取付けら
れ、この巻上げベルト１１４は垂直レール１１１に平行
に延びるストランドであり、巻上げベルト１１４が上下
動することによってキャリッジ１１２が垂直レール１１
１に沿って移動することになる。図示した実施例では、
巻上げベルト１１４は複数のピニオン１１９を越えて案
内される歯付きベルトである。

巻上げベルト１１４の駆動のために、その内部に昇降ピ
ストン（図示せず）を具備する昇降シリンダ１１５が用
いられる。昇降シリンダ１１５から横方向に延びるプレ
ート１１６が昇降ピストンに取付けられる。このプレー
ト１１６には、垂直方向に間隔をあけて配置され、且つ
ビニオンの形状をした一対の偏向ブーＵ１１７が取付け
られ、それぞれの偏向プーリ１１７の周りに巻上げベル
ト１１４の端部に近い部分がループ状にかけられ、一方
巻上げベルトの両端は固定位置のホルダ１１８に取付け
られる。

巻上げベルト１１４は滑車状に一対の偏向ベルトの周囲
にループ状にかけられているので、プレート（２７） （２８） １１６の昇降運動ａが巻上げベルト　１１４に取付けら
れたキャリッジ１１２の２倍の昇降運動１主に対応する
。

キャリッジ１１２には内側に向いて横方向に開口した切
込部１１２．１が設けられ、この切込部１１２．１に、
回動アーム１０３の垂直脚部１０３．１の上端に配置さ
れて外側に向いた爪部１２０が、キャリッジ１１２の対
応する高さにおいて、側方から受けいれられるように作
られている。回動ヘッド１０４の２本の案内用レール部
分１０４．３の片方が垂直レール１１１の方向に揃えら
れた時に、キャリッジ１１２とそれぞれの回動アーム間
の保合が確実に行われ、その結果キャリッジ１１２の上
方運動に伴って、対応する回動アーム１０３がその案内
用レール部分１０４．３から上方に動かされて、垂直レ
ール１１１の区域に移されるようになっている限り、キ
ャリッジ１１２と回動アーム間のカップリング機素を異
った方法で設計して作ることは本発明の範囲内である。

キャリッジ１１２と個々の回動アーム１０３間のカップ
リング機素は第５図においては離された位置で示されて
いる。第６図は係合された位置における片方の回動アー
ム１０３を示し、爪部１２０がキャリッジ１１２の切込
部１１２．１に係合している。爪部１２０および切込部
１１２．１は、キャリッジ１１２が下げられた時に、回
動ヘッド１０４が回転して爪部１２０が切込部１１２．
１の中に横方向から入ることができるように設計されて
作られている。

第５図および第６図に示すように、回動ヘッド１０４を
通って延びる前述の中央開口部が巻上げベル目１４の通
過に対して役立つ。片方の回動アーム１０３がキャリッ
ジ１１２に係合すると、その回動アーム１０３のマンド
レル上に挿入された、空チユーブ６′を具備した糸パッ
ケージアダプタ５を上方に移送してオーバーヘッドコン
ベアに引渡すために、回動アームは垂直レール１１４に
沿ってキャリッジ１１２によって上方に運ばれる。

自動保守装置Ｂの個々の作動機素は、下記の順序にした
がってその作動を行う。

グリッパ２２．３７が自動保守装置Ｂからスピンド（２
９） （３０） ル軸線と同軸の位置に回転する。一方策３図に示すよう
に、上方アダプタ部分５′が下方アダプタ部分５から分
離され、満管糸パンケージの積重ね体がオーバーヘッド
コンヘアから巻上げ装置によって外されて、自動保守装
置の下方区域に運ばれる。同時に、上方アダプタ部分５
′を掴んだ上方グリッパ３７が自動保守装置に戻るよう
に回り、スピンドル保護ポットから外された空チユーブ
６′を具備する下方アダプタ部分５を掴んだ下方グリッ
パは同様に自動保守装置の中に戻るように回され、この
空チユーブ６′を具備する下方アダプタ部分は自動保守
装置の内側のマンドレルに挿入される。この時に、２本
の回動アーム１０３は回動ヘッド１０４上の位置に保た
れており、その結果その後に行われる回動ヘッド１０４
の１８０°の回転が２木の回動アームの相互位置の交換
を生ずることになる。そのようにすることによって、空
チユーブ６’、６’を具備する下方アダプタ部分５を支
承する回動アーム１０３がキャリッジ１１２に係合し、
その結果空チユーブ６’、６’を具備する下方アダプタ
部分５をオーバーヘッドコンヘアに弓渡すために上方に
移動することができ、同時に満管糸パッケージ６．６を
具備する下方アダプタ部分５が回動アーム１０３から自
動保守装置の内側に持上げられてスピンドル保護ボット
の中に挿入することができる。引続いて上方グリッパ３
７が」三方アダプタ部分５′を下方アダプタ部分５に挿
入する。

本発明の装置はさらに昇降シリンダ１１５の区域にニュ
ーマチソク式又は油圧式減衰装置１２１を有し、その装
置によって昇降シリンダ１１５のピストンあるいはその
プレート１１６の昇降運動がその端位置において衝撃緩
和されるようになっている。

すなわち昇降シリンダ１１５は減衰装置の力に対して作
動し、その結果昇降運動が制動され、それによってキャ
リッジとそのキャリッジに係合した回動アームの端位置
にスムースに到達することを可能にする。この手順は、
満管糸パッケージ６を具備する下方アダプタ部分のオー
バーヘッドコンベアからの分離作業、空チユーブ６′を
具備する下（３１） （３２） 方アダプタ部分のオーバーヘッドコンヘアへの保合の両
方、および回動アーム１０３の回動ヘッド１０４上のそ
れらの端位置への到達に対して用いられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は二重撚糸機の部分と二重撚糸機に沿って走行す
る本発明による自動保守装置とを示す斜視図であり、第
２図は本発明による自動保守装置を伴う二重撚糸機と、
自動保守装置に組合された各種作動機素を示す一部断面
斜視図であり、第３図は下方グリッパと、吸引装置が設
けられた上方グリッパを説明する略示斜視図であり、第
４図は空チューブを満管糸パッケージと入れ換えする手
段、および空チューブを満管糸パッケージと入れ換えす
るための回転昇降手段を具備した自動保守装置の側面か
ら見た部分斜視図であり、第５図は回転昇降装置の略示
斜視図であり、第６図は回転昇降装置の一部断面側面図
である。 Ａ・・・二重撚糸機、　　　Ｂ・・・二重撚糸機、Ｃ・
・・オーバーヘッドコンベア、 ５．５′・・・糸パッケージアダプタ（５・・・−に方
アダプタ部分、５′・・・下方アダプタ部分）、６・・
・満管糸パソケージ、　６′・・・空チューブ、２２・
・・グリッパ、　　　２３・・・吸引ノズル、３７・・
・上方グリソバ、９９・・・回転昇降装置、１００・・
・マンドレル、　１０３・・・回動アーム、１０４・・
・回動ヘッド、１０４．３・・・レール部分、１１０・
・・レール用ロール、１１１・・・垂直レール、１１２
・・・キャリッジ、　１１２．１・・・切欠部、１１４
・・・持上げヘルド、　１１５・・・昇降シリンダ、１
２０・・・爪部。 （３３） （３４）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、その上に少なくとも１個の空のチューブあるいは殆
   ど空の状態で糸が巻かれているチューブが挿入される、
   中空軸を有する糸パッケージアダプタを、二重撚糸機の
   加撚位置のスピンドル保護ポットの如き糸処理ステーシ
   ョンから自動的に取除いて、次いで糸処理ステーション
   に少なくとも１個の満管糸パッケージを支承する糸パッ
   ケージアダプタを自動的に挿入する方法において、垂直
   方向に昇降できると共に垂直軸を中心として回転するよ
   うに構成された、前記糸パッケージアダプタを受入れる
   ための２本のマンドレルと、サービスの対象となる加撚
   位置より上方の水平面内で回転し、且つ上下動可能に作
   られた少なくとも１個のグリッパを含んで成る自動保守
   装置をサービスの対象となる加撚位置の領域に移動し、
   第１ステップとして、前記グリッパを加撚位置の上方へ
   回転し、少なくとも１個の空チューブを支承する糸パッ
   ケージアダプタをグリッパを用いて加撚位置の外に持上
   げ、グリッパが元に戻る際に前記糸パッケージアダプタ
   を自動保守装置の内側のマンドレルに挿入し、前記第１
   ステップとほぼ同時に実施される第２ステップとして、
   少なくとも１個の満管糸パッケージを具備したアダプタ
   をオーバーヘッドコンベアから外すために第２マンドレ
   ルを自動保守装置の外側の位置に回転して垂直方向上方
   に移動し、その後第２マンドレルを下方の最初の位置に
   戻し、 第３ステップとして、２本のマンドレルを垂直軸線の周
   りに回転して、空チューブが挿入された糸パッケージア
   ダプタを具備したマンドレルと満管糸パッケージが挿入
   された糸パッケージアダプタを具備したマンドレルのそ
   れぞれの位置を交換第４ステップとして、現在自動保守
   装置の内側に配置されて満管糸パッケージを支承してい
   る糸パッケージアダプタをグリッパによって持上げ、グ
   リッパを加撚位置に回転し、次いで加撚位置に挿入し、
   その後グリッパを自動保守装置内の当初の位置に戻るよ
   うに回転し、 前記第４ステップとほぼ同時に実施される第５ステップ
   として、現在自動保守装置の外側にあるマンドレルをオ
   ーバーヘッドコンベアの領域に向けて上方に移動し、マ
   ンドレル上の空チューブを具備した糸パッケージアダプ
   タをオーバーヘッドコンベアに引渡し、その後前記マン
   ドレルを下方の最初の位置に戻すことを特徴とする糸パ
   ッケージアダプタの自動交換方法。 ２、前記第１ステップに先立つステップとして、自動保
   守装置の自由走行時におけるマンドレルの位置から、第
   １ステップ、第２ステップおよび第４ステップ、第５ス
   テップを実施するのに必要とされる位置へ、２本のマン
   ドレルを９０°だけ回を９０°だけ再び回転して、第１
   ステップ、第２ステップおよび第３ステップ、第４ステ
   ップにおいて配置されたマンドレルの位置からマンドレ
   ルの当初の自由位置へ戻すことを特徴とする請求項１記
   載の自動交換方法。 ３、糸パッケージアダプタ（５、５′）が軸線方向で２
   つの部分に分割されて、空チューブあるいは満管糸パッ
   ケージを支承する下方アダプタ部分（５）と該下方アダ
   プタ部分に挿入される上方アダプタ部分（５′）から成
   る場合において、自動保守装置内に配置されて、水平面
   内で回転可能で且つ上下動可能につくられた第２グリッ
   パ（３７）を、第１ステップの間で上方アダプタ部分（
   ５′）を下方アダプタ部分（５）から持上げ、その後自
   動保守装置の領域に戻すために、第１グリッパ（２２）
   と共に自動保守装置（Ｂ）の外側に回転してサービスの
   対象となる加撚位置に移動させ、第４ステップ中でこの
   第２グリッパ（３７）を上方アダプタ部分（５′）と共
   に加撚位置の領域に再び戻して、上方アダプタ部分（５
   ′）を下方アダプタ部分（５）に再び置いて、その後上
   方アダプタ部分（５′）を下方アダプタ部分（５）に挿
   入することを特徴とする請求項１又は２記載の自動交換
   方法。 ４、二重撚糸スピンドルの保護ポットの如き糸処理ステ
   ーションの中に挿入されて、少なくとも１個の空チュー
   ブあるいは殆ど空の状態で糸が巻かれているチューブを
   支承する糸パッケージアダプタと、オーバーヘッドコン
   ベアによって供給されて少なくとも１個の満管糸パッケ
   ージを支承する糸パッケージアダプタを自動的に交換す
   る装置において、 前記装置がサービスの対象となる糸処理ステーションに
   沿って走行する自動保守装置（Ｂ）であり、該自動保守
   装置（Ｂ）が水平面内で回転すると共に上下動可能に作
   られたグリッパ（２２）と、糸パッケージアダプタ（５
   ）を受入れるために２本のマンドレル（１００）から成
   る回転昇降装置（９９）を含んで成り、それぞれのマン
   ドレルが、自動保守装置（Ｂ）の外側の位置に置かれた
   時に、垂直方向で上下動可能に作られており、それによ
   って片方のマンドレルはオーバーヘッドコンベア（Ｃ）
   から満管糸パッケージ（６）を支承する糸パッケージア
   ダプタを受入れて対応する下降運動が可能なように構成
   されると共に、回転可能なグリッパへの引渡し位置への
   回転が可能に作られており、他方のマンドレルは対応す
   る回転と上昇運動の後に前以ってその上に挿入されてい
   る、空チューブ（６′）を具備している糸パッケージア
   ダプタをオーバーヘッドコンベア（Ｃ）に引渡すことが
   可能なように構成されていることを特徴とする糸パッケ
   ージアダプタの自動交換装置。 ５、軸線方向で２つに分割されて下方アダプタ部分と上
   方アダプタ部分から成る糸パッケージアダプタの自動交
   換に用いられる請求項４記載の装置において、下方アダ
   プタ部分（５）用のグリッパ（２２）の近くに、水平方
   向に回転し、且つ上下方向に移動可能に作られた他のグ
   リッパ（３７）が設けられていることを特徴とする糸パ
   ッケージアダプタの自動交換装置。 ６、前記回転昇降装置（９９）が垂直軸線を中心として
   モータによって駆動される回動ヘッド（１０４）を含ん
   で成り、この回動ヘッド（１０４）にはそれぞれマンド
   レル（１００）を具備した回動アーム（１０３）が係合
   離脱可能に取付けられており、垂直方向に移動し且つ回
   動ヘッド（１０４）の対応する回転位置で回動アーム（
   １０３）のそれぞれに係合するように作られたキャリッ
   ジ（１１２）が昇降装置として設けられていることを特
   徴とする請求項４記載の糸パッケージアダプタの自動交
   換装置。 ７、前記キャリッジ（１１２）が垂直レール（１１１）
   に沿って移動可能に作られ、且つ垂直レール（１１１）
   に平行に延びる持上げベルト（１１４）が取付けられて
   いることを特徴とする請求項６記載の糸パッケージアダ
   プタの自動交換装置。 ８、前記回動ヘッド（１０４）には２個の半径方向で向
   合ったレール部分（１０４・３）が設けられ、個々の回
   動アーム（１０３）をそれぞれのレール部分（１０４・
   ３）に確実に止めて回動アーム（１０３）を垂直方向に
   移動させることができる一対のレール用ロール（１１０
   ）がそれぞれの回動アーム（１０３）に取付けられてい
   ることを特徴とする請求項５記載の糸パッケージアダプ
   タの自動交換装置。 ９、前記キャリッジ（１１２）が垂直方向の移動のため
   に、一対のレール用ロール（１１３）を用いて垂直レー
   ルに確実に止められ、前記垂直レール（１１１）とレー
   ル部分（１０４・３）が実質的に同じ形状を有し、その
   結果個々の回動アーム（１０３）がその一対のレール用
   ロール（１１０）で垂直レール（１１１）に沿って移動
   することができることを特徴とする請求項７又は８記載
   の糸パッケージアダプタの自動交換装置。 １０、前記持上げベルト（１１４）が回動ヘッド（１０
   ４）の中央に軸線方向に設けた開口部を通って延びるこ
   とを特徴とする請求項７記載の糸パッケージアダプタの
   自動交換装置。 １１、前記キャリッジ（１１２）とそれぞれの回動アー
   ム（１０３）には、個々の回動アーム（１０３）がキャ
   リッジ（１１２）の移動軌道の中に回転した時に、個々
   の回動アーム（１０３）をキャリッジ（１１２）に取外
   し可能に係合させるために、補助カップリング機素が設
   けられていることを特徴とする請求項６記載の糸パッケ
   ージアダプタの自動交換装置。 １２、前記キャリッジ（１１２）には切欠部（１１２・
   １）が設けられており、回動アーム（１０３）上に設け
   た爪部（１２０）が前記切欠部（１１２・１）に横方向
   から挿入可能であることを特徴とする請求項１１記載の
   糸パッケージアダプタの自動交換装置。 １３、前記持上げベルト（１１４）用に駆動装置（１１
   ５）が設けられていることを特徴とする請求項７記載の
   糸パッケージアダプタの自動交換装置。 １４、前記駆動装置（１１５）が昇降シリンダ（１１５
   ）を含んで成り、該昇降シリンダ（１１５）から外側に
   延びるプレート（１１６）が設けられ、該プレート（１
   １６）上に２個の偏向プーリ（１１７）が回転可能に支
   承され、該それぞれの偏向プーリ（１１７）の周りには
   持上げベルト（１１４）の端部に近い部分が滑車の形態
   でループ状にかけられており、持上げベルト（１１４）
   の両端はホルダ（１１８）を用いて自動保守装置上の固
   定位置に固定されていることを特徴とする請求項１３記
   載の糸パッケージアダプタの自動交換装置。 １５、前記持上げベルト（１１４）が、ピニオンとして
   構成された偏向ロールを越えて案内される歯付きベルト
   であることを特徴とする請求項７又は１４記載の糸パッ
   ケージアダプタの自動交換装置。 １６、前記持上げベルト（１１４）の移動を弾性的に制
   御するために少なくとも１個の減衰装置（１２１）が前
   記昇降シリンダ（１１５）に組合されていることを特徴
   とする請求項１４記載の糸パッケージアダプタの自動交
   換装置。