JP2002326767A - 自動ワインダにおける巻取管への糸装着方法及び自動ワインダ - Google Patents

自動ワインダにおける巻取管への糸装着方法及び自動ワインダ

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JP2002326767A JP2001265275A JP2001265275A JP2002326767A JP 2002326767 A JP2002326767 A JP 2002326767A JP 2001265275 A JP2001265275 A JP 2001265275A JP 2001265275 A JP2001265275 A JP 2001265275A JP 2002326767 A JP2002326767 A JP 2002326767A
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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な装置を付加すること無く、巻取管への
給糸巻糸体の糸の装着作業が円滑に、かつ、迅速に行え
るようにする自動ワインダにおける巻取管への糸装着方
法及び自動ワインダを提供する。 【解決手段】 給糸巻糸体5の糸を捕捉して糸継装置2
0に案内する下糸捕捉案内部材22を有し、給糸巻糸体
5の糸を引き上げて巻取管に巻き取って巻取巻糸体6と
する巻取りユニット2を多数並設するとともに、前記多
数の巻取ユニット2に沿って走行し、巻取ユニット2か
らの要求信号により、該要求信号を発した巻取ユニット
2に到着して、前記下糸捕捉案内部材22で捕捉した給
糸巻糸体5の糸を引き取って該糸を前記巻取りユニット
に装着された巻取管に装着する玉揚装置3を設ける自動
ワインダの糸装着方法であって、前記巻取ユニット2
が、玉揚装置3による動作を要求する際、前記給糸巻糸
体5の糸を前記下糸捕捉案内部材22で捕捉し、前記下
糸捕捉案内部材22を、前記給糸巻糸体5の糸を捕捉し
た状態で巻取巻糸体6側へ移動させてから要求信号を発
するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動ワインダにお
ける巻取管への糸装着方法及び自動ワインダに係り、詳
しくは、特別な装置を付加すること無く、巻取管への給
糸巻糸体の糸の装着作業が円滑に、かつ、迅速に行える
ようにするものに関する。
【0002】
【従来の技術】自動ワインダにおける巻取管への糸装着
方法として、給糸巻糸体から巻取巻糸体まで糸がつなが
った状態にし、玉揚装置が、この繋がった糸を拾って切
断するとともに給糸巻糸体に至る下糸を捕捉し、巻取巻
糸体を排出し、新たな巻取管を装着するのと同時に、捕
捉した給糸巻糸体の糸を巻取管に装着する方法が広く行
われている。
【0003】このように、給糸巻糸体から巻取巻糸体ま
で糸がつながった状態を作りだすために、巻取巻糸体が
満巻きになると、先ず最初に糸を切断し、巻取巻糸体の
惰性回転によって余分な糸が巻き込まれないようにする
とともに、給糸巻糸体側の糸をヤーントラップに吸い取
らせる。つぎに、巻取巻糸体側の糸(以下「上糸」とい
う)を解舒しながらサクションパイプ(上糸捕捉案内部
材)に吸い取らせて捕捉し、ヤーントラップに吸われた
状態の給糸巻糸体側の糸(以下「下糸」という)を中継
パイプ(下糸捕捉案内部材)で捕捉する。サクションパ
イプで捕捉された上糸及び中継パイプに捕捉された下糸
のそれぞれを糸継装置に導入し、糸継ぎを行い、給糸巻
糸体から巻取巻糸体まで糸がつながった状態になる。
【0004】このような巻取管への糸装着方法は、糸切
断後の糸継ぎ動作を含むため、効率的とは言えない。そ
こで、特開平8−59086号公報や特開平10−29
7826号公報等において、最初の糸の切断後(満管到
達時の糸切断後)に、上記のような糸継ぎ動作を行うこ
となく、ヤーントラップに吸われた状態の給糸巻糸体側
の糸を玉揚装置側の糸拾いレバーが直接捕捉しに行き、
新たな巻取管を装着した後、糸拾いレバーが捕捉した下
糸を巻取管に装着する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ヤーントラップに吸わ
れている下糸を捕捉して巻取管へ装着する方法は、下糸
を捕捉する位置が巻取ユニットの下方の離れた位置にな
るため、玉揚装置から下方に進出させる糸拾いレバーの
位置精度に高いものが要求されるとともに、糸拾いレバ
ーの下方の進出時間も長くなる。
【0006】そこで、前述した特開平8−59086号
公報には、ヤーントラップに吸われている下糸を中継パ
イプに捕捉させ、糸継装置付近まで持ち上げておき、こ
の中継パイプに捕捉されている下糸を玉揚装置側の糸拾
いレバーが受け取るものも提案されている。しかしなが
ら、同公報に記載された中継パイプによる下糸の持ち上
げ動作は、玉揚装置が巻取ユニットに到着した後に行わ
れるため、糸装着時間が長くなるという問題があった。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、巻取管への給糸巻糸体の糸の
装着作業が円滑に、かつ、迅速に行えるようにする自動
ワインダにおける巻取管への糸装着方法及び自動ワイン
ダを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成する第
1の発明に係る自動ワインダにおける巻取管への糸装着
方法は、糸継装置と、給糸巻糸体側と巻取巻糸体側との
間を移動して、前記給糸巻糸体の糸を捕捉して前記糸継
装置に案内する下糸捕捉案内部材と、前記巻取巻糸体の
糸を捕捉して前記糸継装置に案内する上糸捕捉案内部材
とを有し、前記給糸巻糸体の糸を引き上げて巻取管に巻
き取って巻取巻糸体とする巻取りユニットを多数並設す
るとともに、前記多数の巻取ユニットに沿って走行し、
巻取ユニットからの要求信号により、該要求信号を発し
た巻取ユニットに到着して、前記下糸捕捉案内部材で捕
捉した給糸巻糸体の糸を引き取って該糸を前記巻取りユ
ニットに装着された巻取管に装着する玉揚装置を設け、
前記巻取ユニットが、玉揚装置による動作を要求する
際、前記給糸巻糸体の糸を前記下糸捕捉案内部材で捕捉
し、前記下糸捕捉案内部材を、前記給糸巻糸体の糸を捕
捉した状態で巻取巻糸体側へ移動させてから要求信号を
発するようにしたものである。
【0009】この第1の発明によると、玉揚装置が巻取
ユニットに到着する前に、巻取ユニット側で下糸捕捉案
内部材による下糸の巻取巻糸体側への移動が完了してい
るため、玉揚装置は到着後直ちに下糸の捕捉動作を開始
することができ、巻取管への糸装着時間が短くなる。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、前記
巻取ユニットに、給糸巻糸体と巻取巻糸体との間で繋が
った糸を切断する切断装置と、該糸切断装置より上流側
にある保持手段とを設け、満管到達時に糸切断装置によ
り糸を切断した際、保持手段により給糸巻糸体側の糸端
を保持し、その後、保持手段と給糸巻糸体との間で給糸
巻糸体の糸を前記下糸捕捉案内部材により捕捉し、前記
下糸捕捉案内部材を、前記給糸巻糸体の糸を捕捉した状
態で巻取巻糸体側へ移動させてから要求信号を発するよ
うにしたものである。
【0011】この第2の発明によると、満管到達時に糸
を切断した際、切断された糸のうち下糸を一旦保持手段
に保持した後、下糸捕捉案内部材で捕捉するので、下糸
捕捉案内部材により下糸を確実に保持できる。
【0012】第3の発明は、第2の発明において、前記
保持手段は、巻取中の糸にテンションを付与するテンシ
ョン付与装置である。
【0013】この第3の発明によると、糸にテンション
を付与するテンション付与装置が糸端切断後の下糸を保
持するための保持手段の兼用となる。そのため、糸切断
時における糸保持のための吸引式ヤーントラップなどを
別途設ける必要がなくなる。
【0014】第4の発明は、第2の発明又は第3の発明
において、前記下糸捕捉案内部材は、巻取中、その下糸
捕捉口が糸継装置よりも給糸巻糸体側にある状態で待機
しており、満管到達時に糸切断装置により糸を切断した
際、保持手段により給糸巻糸体側の糸端を保持し、その
後、前記下糸捕捉案内部材を下糸捕捉口が糸継装置より
も給糸巻糸体側にある糸捕捉位置まで移動させて、保持
手段と給糸巻糸体との間で給糸巻糸体の糸を前記下糸捕
捉案内部材により捕捉し、前記下糸捕捉案内部材を、前
記給糸巻糸体の糸を捕捉した状態で巻取巻糸体側へ移動
させてから要求信号を発するようにしたものである。
【0015】この第4の発明によると、巻取中、下糸捕
捉口が糸継装置よりも給糸巻糸体側にある下向きの状態
で待機しているため、糸切断後の下糸捕捉案内部材によ
る糸捕捉が迅速に行われる。また、保持手段に保持され
た糸を、下糸捕捉案内部材を下向き状態から糸捕捉位置
に移動させることにより捕捉するので、保持手段に保持
された糸を糸捕捉案内部材に導くための可動ガイドを特
別に設ける必要がなく、構成が簡単になる。
【0016】第5の発明は、第1の発明〜第4の発明の
いずれかにおいて、前記下糸捕捉案内部材にクランプ装
置を設け、該クランプ装置は、前記下糸捕捉案内部材が
給糸巻糸体の糸を捕捉する糸捕捉位置及び糸継装置に導
入する導入位置にあるときは開放状態となり、前記下糸
捕捉案内部材が糸捕捉位置を離れて導入位置に達するま
での間は把持状態となるものであって、前記下糸捕捉案
内部材を、前記給糸巻糸体の糸を捕捉した状態で導入位
置に達する手前まで巻取巻糸体側へ移動させてから要求
信号を発するようにしたものである。
【0017】この第5の発明によると、糸継装置に導入
する導入位置の手前でクランプ装置を有する下糸捕捉案
内部材を停止させるので、クランプ装置を把持状態にし
て要求信号を発することができ、給糸巻糸体の糸が無駄
に引き出されることがない。
【0018】第6の発明に係る自動ワインダは、糸継装
置を有し、給糸巻糸体の糸を引き上げて巻取管に巻き取
って巻取巻糸体とする巻取ユニットの多数に沿って、前
記巻取巻糸体を外し新たな巻取管を装着して糸を付ける
玉揚装置を走行自在に配設した自動ワインダであって、
前記巻取ユニットは、前記糸継装置に向かって前記給糸
巻糸体の糸を運ぶ下糸捕捉案内部材を移動させる第1の
駆動手段と、前記糸継装置に向かって前記巻取巻糸体の
糸を運ぶ上糸捕捉案内部材を移動させる第2の駆動手段
と、第1の駆動手段を前記下糸捕捉案内部材が前記給糸
巻糸体の糸を運んで前記糸継装置に導入する手前の玉揚
待機位置となったときに一時停止させる一時停止手段と
を有し、前記玉揚装置は、前記下糸捕捉案内部材が前記
玉揚待機位置まで運んだ給糸巻糸体の下糸を拾い、装着
された新たな巻取管に給糸巻糸体の糸を装着する糸装着
手段を有するものである。
【0019】この第6の発明によると、下糸捕捉案内部
材専用の第1の駆動手段があるので、満管に到達して玉
揚要求をする際には、上糸捕捉案内部材を含む不要な部
材を作動させることなく、下糸捕捉案内部材のみを作動
させることができる。従って、糸切断後の下糸の捕捉及
び捕捉した下糸の巻取巻糸体側への持ち上げが迅速に行
われ、満管到達後において玉揚要求を早期に発すること
ができる。この第1の駆動手段として、ステッピングモ
ータ(パルスモータ)を使用する場合、指令パルス数に
応じて、任意の位置で正確に下糸捕捉案内部材を停止さ
せることができる。
【0020】第7の発明に係る自動ワインダにおける巻
取管への糸装着方法は、糸継装置と、給糸巻糸体側と巻
取巻糸体側との間を移動して、前記給糸巻糸体の糸を捕
捉し、前記糸継装置に案内する下糸捕捉案内部材と、前
記下糸捕捉案内部材と連動するとともに、前記巻取巻糸
体の糸を捕捉して前記糸継装置に案内する上糸捕捉案内
部材とを有し、前記給糸巻糸体の糸を巻き上げて巻取管
に巻き取って巻取巻糸体とする巻取りユニットを多数並
設するとともに、前記多数の巻取ユニットに沿って走行
し、巻取ユニットからの要求信号により、該要求信号を
発した巻取ユニットに到着して、前記下糸捕捉手段で捕
捉した給糸巻糸体の糸を引き取って該糸を前記巻取りユ
ニットに装着された巻取管に装着する玉揚装置を設け、
前記巻取ユニットが、前記上糸捕捉案内部材及び前記糸
継装置の作動を禁止し、前記給糸巻糸体の糸を前記下糸
捕捉案内部材で捕捉し、前記下糸捕捉案内部材を、巻取
巻糸体側へ移動させてから要求信号を発するようにした
ものである。
【0021】この第7の発明によると、玉揚台車が巻取
ユニットに到着する前に、巻取ユニット側で下糸捕捉案
内部材による下糸の巻取巻糸体側への移動が完了してい
るため、巻取管への糸装着時間が短くなる。しかも、上
糸捕捉案内部材及び糸継装置が不作動になっているた
め、巻取巻糸体から上糸が引き出されることや糸継ぎが
行われることがなく、下糸捕捉案内部材による下糸の巻
取巻糸体側への移動だけが行われる。
【0022】第8の発明は、第7の発明において、前記
巻取ユニットが、前記巻取巻糸体を回転駆動する駆動ド
ラムを有し、前記上糸捕捉案内部材の動作に伴って、前
記駆動ドラムが巻取方向に対し逆方向に回転するように
なっていて、前記上糸捕捉案内部材及び前記糸継装置の
作動禁止は、前記巻取巻糸体を前記駆動ドラムから離し
ておき、前記上糸捕捉案内部材に巻取巻糸体の糸を捕捉
させないこと、及び前記下糸捕捉案内部材で前記糸継装
置に給糸巻糸体の糸が案内される前の位置で前記下糸捕
捉案内部材の巻取巻糸体側への移動を停止することによ
り行うものである。
【0023】この第8の発明によると、巻取巻糸体を駆
動ドラムから離すため、通常の糸継ぎ動作時に必要な駆
動ドラムの逆方向回転が行われても巻取巻糸体が回転せ
ず、上糸捕捉案内部材に巻取巻糸体側の糸が捕捉されな
い。また、糸継装置が下糸に作用することがなく、しか
も、糸継装置に糸が案内される直前、すなわち糸継装置
が空振りに終わる直前であると、下糸捕捉案内部材は最
も高い位置まで下糸を運び上げることができる。
【0024】第9の発明に係る自動ワインダは、糸継装
置を有し、給糸巻糸体の糸を巻き上げて巻取巻糸体とす
る巻取ユニットの多数に沿って、前記巻取巻糸体を外し
新たな巻取管を装着して糸を付ける玉揚装置を走行自在
に配設した自動ワインダであって、前記巻取ユニット
は、前記糸継装置に向かって前記給糸巻糸体の糸を運ぶ
下糸吸引案内部材及び前記巻取巻糸体の糸を運ぶ上糸吸
引案内部材とを連動して作動させる駆動手段と、この駆
動手段を前記下糸吸引案内部材が前記給糸巻糸体の糸を
運んで前記糸継装置に向う手前となったときに一時停止
させる一時停止手段と、前記巻取巻糸体の糸が前記上糸
吸引案内部材に吸引されないように前記巻取巻糸体を浮
かせる浮上手段とを有し、前記玉揚装置は、前記下糸吸
引案内部材が上方まで運んだ給糸巻糸体の下糸を拾い、
装着された新たな巻取管に給糸巻糸体の糸を装着する糸
装着手段を有するものである。
【0025】この第9の発明によると、浮上手段で巻取
巻糸体を駆動ドラムから浮かせるだけで、上糸吸引案内
部材が不作動になり、上糸吸引案内部材及び下糸吸引案
内部材の駆動手段に対する一時停止手段により、下糸が
下糸吸引案内部材により糸継装置より高い位置まで案内
される。
【0026】第10の発明は、第9の発明において、前
記駆動手段は、各前記巻取ユニット毎に独立して設けら
れているものである。
【0027】この第10の発明によると、各巻取ユニッ
ト毎に上糸吸引案内部材及び下糸吸引案内部材を一時停
止させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、第1の発
明〜第6の発明に係る第1の実施の形態を図面に従って
説明する。まず、図1〜図3により、本発明方法に用い
られる自動ワインダの構成を説明する。図1は、自動ワ
インダにおける巻取ユニットの機器構成を示す側面図で
あり、図2は、自動ワインダ全体の機器構成を示す正面
図であり、図3は、自動ワインダ全体の制御構成を示す
ブロック図である。
【0029】図1及び図2において、自動ワインダ1
は、多数列設された巻取ユニット2と、この多数の巻取
ユニット2に沿ってその列設方向(図1の紙面厚み方
向)に走行自在である玉揚装置3とから構成される。
【0030】巻取ユニット2は、多数の給糸巻糸体5
(給糸ボビン又は給糸パッケージ)からの糸を糸継ぎし
ながら順番に巻き取り、所定の糸量を有する大きな巻取
巻糸体6(巻取りパッケージ)を形成するものである。
トレイ11に支持された給糸ボビン5から解舒される糸
Yは、クレードル12(巻取管支持装置の一形態)に保
持され、綾振りドラム13(駆動ドラムの一形態)に連
れ回りする巻取巻糸体6に巻き上げられる。
【0031】給糸ボビン5から巻取巻糸体6迄の糸道
に、下から上へと順に(上流側から下流側へと順に)、
給糸ボビン5からの糸の解舒を補助する解舒補助装置1
5、糸Yに所定のテンションを付与するゲート式のテン
ション付与装置(下糸の保持手段兼用)16、糸継装置
20、スラブ等の糸欠陥を検出するためのスラブキャッ
チャー又はヤーンクリアラー19(糸監視装置の一形
態)、糸Yにワックスを塗布するためのワキシング装置
17、綾振りドラム13を配設して巻取ユニット2が構
成される。スラブキャッチャー又はヤーンクリアラー1
9の下方に、スラブキャッチャー又はヤーンクリアラー
19が糸欠陥を検出した際又は満管の玉揚時に、糸欠陥
検出信号又は満巻信号により、給糸巻糸体5と巻取巻糸
体6との間で繋がった糸Yを切断するカッター19a
(糸切断装置の一形態)が付設されている。テンション
付与装置16は、糸との摩擦によりテンションを付与す
る接触式のもの、例えば、一対の櫛刃を噛み合わせるゲ
ート式又は一対のディスク間に糸を挟んでテンションを
付与するディスク式が用いられる。このテンション付与
装置16は、電気信号により付与テンションが調整可能
である。例えばゲート式の場合、糸切断時に一対の櫛刃
を完全に噛み合わせた状態(開放状態の逆の状態)にす
ると、糸を保持することができる。ディスク式の場合、
糸切断時にディスク間の押圧力を高めて糸を保持するこ
とができる。糸継装置20には、両糸端の重ね合わせ部
分に旋回空気流を作用させてつなぐ、空気式の糸継装置
(エアサプライアー)を使用することが好ましいが、糸
端同士を結ぶ装置(ノッター)を使用することもでき
る。
【0032】糸継装置20の上方に、巻取巻糸体6から
の糸(以下「上糸」という)を吸引捕捉して糸継装置2
0内に旋回動作により移動して案内するサクションパイ
プ21(上糸捕捉案内部材の一形態)が設けられ、糸継
装置20の下方に、給糸ボビン5につながっている給糸
ボビン側の糸(以下「下糸」という)を吸引捕捉して糸
継装置20内に旋回動作により移動して案内する中継パ
イプ22(下糸捕捉案内部材の一形態)が設けられてい
る。
【0033】中継パイプ22の先端には、下糸を吸引捕
捉するための下糸捕捉口22a(吸引口)と、この下糸
捕捉口22aを閉鎖状態又は開放状態に切り換えるとと
もに、閉鎖状態で下糸を把持するクランプ装置22bが
設けられている。この中継パイプ22は後述するステッ
ピングモータ又はパルスモータ(第1の駆動手段)49
により上下方向に旋回され、該モータ49の制御によ
り、下方終端位置(糸端捕捉位置)aと、糸継装置20
より下方で下向き状態となった待機位置b、糸継装置2
0より上方で上向き状態となった玉揚待機位置c、及び
糸継装置への導入位置(上方終端位置)dをとりうる。
クランプ装置22bは、糸端捕捉位置a又は導入位置d
でストッパに当たって閉鎖状態から開放状態に切り換わ
り、下糸捕捉口22aから下糸を吸引するか、又は、把
持していた糸端を離して下糸捕捉口22aから吸引す
る。クランプ装置22bは、糸端捕捉位置a及び導入位
置d以外の位置では閉鎖状態に維持され、捕捉した下糸
は把持し続けられる。
【0034】サンションパイプ21は後述する駆動モー
タ(第2の駆動手段)46とカム機構45を介して糸継
装置20と連係駆動され、上糸捕捉口(吸引口)が糸継
装置20より下方に位置する下向き待機位置と、上糸捕
捉口が巻取巻糸体6と綾振りドラム13との接触位置近
傍に位置する上向き糸捕捉位置とをとりうる。
【0035】給糸ボビン5を交換するボビンチェンジ時
には、給糸ボビン5の糸端が吹き上げられ、この糸端
は、解舒補助装置15を経由して糸ガイド23まで達
し、糸端捕捉位置aにある中継パイプ22の下糸捕捉口
22aに吸引捕捉される。糸継ぎ時には、中継パイプ2
2が待機位置bから糸捕捉位置aまで旋回移動し、クラ
ンプ装置22bが開き、下糸捕捉口22aからの吸引に
より、テンション付与装置16で保持されている給糸ボ
ビン5側の糸端が吸引捕捉される。また、サクションパ
イプ21が図示の実線位置から矢印に沿って上向き糸捕
捉位置まで上方に旋回移動し、綾振りドラム13の巻取
方向とは逆方向の回転により巻き戻された巻取巻糸体6
の糸端を吸引捕捉する。そして、サクションパイプ21
が図示の実線位置(下向き待機位置)に向かって下向き
に旋回移動するとともに、中継パイプ22が導入位置d
に旋回移動すると、下糸及び上糸の両方が糸継装置20
に案内され、下糸及び上糸が糸継装置20で糸継ぎされ
る。
【0036】綾振りドラム13は駆動モータ25により
巻取方向又はこれと逆方向に回転可能である。この綾振
りドラム13の表面には綾振り溝が形成されており、こ
の綾振り溝に沿って巻き上げられる糸が綾振り動作を行
う。なお、この綾振りドラム13に代わり単なる駆動ド
ラムを使用し、別途の綾振り装置を設けるものであって
もよい。綾振りドラム13とともに連れ回りする巻取巻
糸体6は、クレードル12に保持されている。このクレ
ードル12はアーム12aの操作により、図1の紙面厚
み方向に開閉自在であり、満管の開放又は新たな巻取管
の装着が可能になっている。巻取巻糸体6を保持するク
レードル12は、クレードルリフタ26により、綾振り
ドラム13より所定間隔だけ浮上させることができる。
また、浮上してフリーになった巻取巻糸体6の回転を阻
止するパッケージブレーキ27がクレードル12の先端
に設けられている。
【0037】クレードル12から開放された巻取巻糸体
6は、パッケージガイド28を経てベルトコンベア等の
搬送装置29に排出される。搬送装置29は、巻取ユニ
ット2の後方に、巻取ユニット2の列設方向に沿って設
けられている。パッケージガイド28は、クレードル1
2と連動可能に連結されており、クレードル12が上昇
すると、パッケージガイド28が排出方向に傾く。ま
た、各巻取ユニット2のクレードル12の上方には、巻
取管貯留装置4が配設されており、後述する玉揚装置3
により、巻取管貯留装置4から受け取られた巻取管7が
クレードル12に装着される。
【0038】玉揚装置3は、巻取ユニット1の下糸を捕
捉し、クレードル12間にセットされた巻取管7に下糸
y2を装着する糸拾いレバー31(糸装着手段の一形
態)と、この糸拾いレバー31と連動して巻取管7に下
糸を装着するとともに、バンチ巻を施すための糸寄せレ
バー32と、クレードル12のアーム12aを開閉操作
するオープナー34と、巻取管貯留装置4からの巻取管
7を把持し、クレードル12まで運ぶチャッカー35と
を備えて構成される。
【0039】図2及び図3の制御ブロック図に示される
ように、自動ワインダ1全体の制御構成としては、各巻
取ユニット2はそれぞれユニットコントローラ41を有
し、玉揚装置3は玉揚コントローラ42を有し、ユニッ
トコントローラ41の多数と玉揚コントローラ42とが
共に通信ネットワークを介して機台コントローラ43に
接続されている。以上のような構成により、ユニットコ
ントローラ41から発した玉揚要求信号を機台コントロ
ーラ43を介して玉揚コントローラ42に送信すること
ができる。なお、機台コントローラ43は、機台の端部
にあって、機台全体を統括制御するものであり、機台コ
ントローラ43から通信ネットワークを介してユニット
コントローラ41及び玉揚コントローラ42に各種設定
値を送信できる。
【0040】図3において、巻取ユニット2のユニット
コントローラ41には、中継パイプ22を旋回駆動させ
るステッピングモータ又はパルスモータ(第1の駆動手
段)49と、糸継装置20及びサクションパイプ21を
所定の順番に作動させるカム機構45のカムを回転駆動
する駆動モータ(第2の駆動手段)46と、綾振りドラ
ム13を回転駆動する駆動モータ47とが接続されてい
る。ユニットコントローラ41には、中継パイプ22
を、糸端捕捉位置aの手前の下向き待機位置bと、糸端
捕捉位置(下方終端位置)aと、導入位置d以外に、導
入位置の手前の上向き状態となって玉揚を待つ玉揚待機
位置cに停止させる一時停止手段48が設けられてい
る。また、ユニットコントローラ41は、スラブキャッ
チャー又はヤーンクリアラー19から糸欠陥信号を受信
してカッター19aに糸切断信号を発信し、クレードル
リフタ26の昇降制御を行い、パッケージブレーキ27
のオンオフ制御を行う。
【0041】玉揚装置3の玉揚コントローラ42には、
糸拾いレバー31、糸寄せレバー32、オープナー34
及びチャッカー35を所定の順番に作動させるカム機構
51のカムを回転駆動する駆動モータ52、玉揚装置3
を多数の巻取ユニット2に沿って走行させる車輪53を
回転駆動する駆動モータ54とが接続されている。
【0042】巻取ユニット2の巻取巻糸体6が満管にな
ると、該巻取ユニット2は、後述する所定の動作を行っ
て、下糸を捕捉する中継パイプ(下糸捕捉案内部材)2
2を玉揚待機位置cまで移動させた後に、玉揚装置3に
対して玉揚要求信号を発信する。玉揚要求信号は、巻取
ユニット2のユニット番号を含む。また、巻取ユニット
2は、作業者に判るように玉揚要求ランプ55b(玉揚
要求表示手段の一形態)を点灯させる。図2に示すよう
に、上記玉揚要求信号はユニットコントローラ41から
機台コントローラ43を介して玉揚コントローラ42に
送られ、玉揚装置3は、玉揚要求信号を発する巻取ユニ
ット2に向かって走行し、その巻取ユニット2の真上に
停止する。そして、図3に示すように、玉揚装置3と巻
取ユニット2とは、通信手段56a,56bを介して通
信し、玉揚装置3と巻取ユニット2とが共同して玉揚げ
に必要な動作を行う。この通信手段56a,56bに
は、例えば赤外線の投受光を行うものが用いられる。
【0043】つぎに、上述した構成を有する自動ワイン
ダ1による、玉揚時の巻取管7への糸装着手順を図4〜
5により説明する。図4は、巻取ユニット2が玉揚要求
信号を発する迄に行う手順を示し、図5は巻取ユニット
2と玉揚装置3とが共同して行う手順を示す。
【0044】まず、図4(a)に示すように、綾振りド
ラム13(駆動ドラム)の回転数に対応するパルスの累
積値から測定される糸長が所定の長さになると、巻取巻
糸体6は満管であり、カッター(糸切断装置)19aを
作動させて糸を切断する。すると、上糸y1は巻取巻糸
体6に巻き取られ、テンション付与装置16より下流の
下糸y2は垂れ下がるが、糸道を屈曲させるゲート式の
テンション付与装置16は下糸を保持する。そのため、
テンション付与装置16と解舒補助装置15との間の下
糸y2の糸道は保持される。糸切断に伴って、綾振りド
ラム13を急減速させる。
【0045】綾振りドラム13の減速開始と略同時に、
図4(b)に示すように、クレードルリフタ26とパッ
ケージブレーキ27を作動させ、巻取巻糸体6を綾振り
ドラム13から少し浮いた状態として巻取巻糸体6の回
転を停止させる。その後、クレードルリフタ26は解除
され、巻取巻糸体6が綾振りドラム13に接触した状態
に戻る。また、クレードルリフタ26の作動と略同時
に、中継パイプ22(下糸捕捉案内部材)が下向き待機
位置bから糸捕捉位置aに旋回移動する。中継パイプ2
2の下糸捕捉口22aに設けられたクランプ装置22b
がストッパーである糸ガイド23に当たって開き、テン
ション付与装置16と給糸巻糸体5との間において下糸
捕捉口22aから下糸y2が吸引捕捉される。
【0046】つぎに、図4(c)に示すように、中継パ
イプ22(下糸捕捉案内部材)は、下糸y2を捕捉した
まま、その下糸捕捉口22aが糸継装置20より巻取巻
糸体6側(上方)にある上向き姿勢となって玉揚待機位
置cまで旋回移動し、中継パイプ22は糸継装置20へ
の導入位置dの手前の玉揚待機位置cで一時停止するた
め、クランプ装置22bは下糸y2を把持したままであ
る。この状態で巻取ユニット2のユニットコントローラ
41から玉揚要求信号が機台コントローラ43を介して
玉揚装置3の玉揚コントローラ42に出力される。
【0047】玉揚コントローラ42に対して玉揚要求信
号が出力されると、図5(a)に示すように、玉揚要求
信号を受信した玉揚装置3が当該巻取ユニット2の真上
で停止し、糸拾いレバー31(糸装着手段)を下に延ば
しながら巻取ユニット2の側に揺動させ、先端のカッタ
ー兼保持部31aを中継パイプ22で捕捉された下糸y
2に差し込み、下糸y2を切断すると同時に保持するこ
とにより、中継パイプ22(下糸捕捉案内部材)から糸
拾いレバー31へと下糸を捕捉しなおす。巻取ユニット
2は中継パイプ22が下糸y2を糸継装置20より上方
の玉揚待機位置cになってから、玉揚要求信号を発し
て、玉揚装置3を呼ぶため、たまたま玉揚装置3が近く
にあって、直ぐに到達することがあっても、中継パイプ
22(下糸捕捉案内部材)の旋回動作と糸拾いレバー3
1とが干渉することがない。
【0048】糸拾いレバー31の下糸捕捉と略同時に、
図5(b)に示すように、玉揚装置3の糸拾いレバー3
1が下糸を捕捉したタイミングが通信手段56a,56
bを介して玉揚コントローラ42からユニットコントロ
ーラ41に送信され、ユニットコントローラ41の制御
により、巻取ユニット2の中継パイプ22(下糸捕捉案
内部材)は導入位置dまで旋回移動し、クランプ装置2
2bが開いて切断後の残りの糸端を吸引する。糸拾いレ
バー31の作動と並行して、オープナー34がクレード
ル12のアーム12aを開きつつ持ち上げる。パッケー
ジガイド28も連係して傾斜し、クレードル12から外
れた巻取巻糸体6がパッケージガイド28を経てベルト
コンベア29上に確実に排出される。
【0049】巻取巻糸体6がベルトコンベア29上に排
出されると、図5(c)に示すように、クレードル12
は開いたまま綾振りドラム13に向かって下降し、巻取
管7が装着できる位置となる。なお、下降途中に一旦閉
じた後、下降端で再度開くようにクレードル12を下降
させてもよい。そして、チャッカー35が巻取管供給装
置から受け取った巻取管7を把持し、綾振りドラム13
の上まで運ぶ。クレードル12のボビンホルダの間に巻
取管7がセットされる。つぎに、糸拾いレバー31が上
昇し、上昇過程で下糸y2を糸寄せレバー32に掛け、
糸拾いレバー31のカッター31aと糸寄せレバー32
との間で、下糸y2が開いたクレードル12と巻取管と
の間を横切るようにする。つぎに、オープナー34がク
レードル12を閉じると、下糸y2は巻取管7の端に挟
まれて装着される。つぎに、一瞬だけパッケージブレー
キ27を作動させ、巻取管7とボビンホルダのずれの矯
正を行う。なお、これらの一連の動作は、巻取管7が綾
振りドラム13に接する状態で行われる。
【0050】巻取管7への糸掛け(糸付け)が終わる
と、図5(d)に示すように、玉揚装置3は通信手段5
6a,56bを介して巻取ユニット2に信号を送り、綾
振りドラム13を低速回転させ、巻取管7の端にバンチ
巻を形成し、次いで、綾振りドラム13を高速回転させ
て給糸ボビン5の巻き上げを再開する。なお、中継パイ
プ22は、図5(b)で導入位置dまで旋回移動した
後、図5(d)で巻き上げを再開するまでに、下向き状
態である待機位置bへの復帰が完了している。
【0051】おな、玉揚装置3を使った初期糸付け動作
を以下に説明する。この初期糸付けは、クレードル12
に巻取巻糸体6がない状態で、最初の給糸巻糸体5を巻
取位置に供給して行われる動作である。巻取ユニット2
の巻取位置に給糸巻糸体5が供給される。このとき、給
糸巻取体5の糸端は芯管内に垂れ下がった状態になって
いる。中継パイプ22が下向き待機位置aから糸捕捉位
置bに少しだけ旋回移動し、クランプ装置22bがスト
ッパーに当たって開き、下糸捕捉口22aが開放状態に
なる。この状態で、給糸巻取体5の糸端が上方に向かっ
て吹き上げられ、中継パイプ22に糸端が捕捉される。
この後、中継パイプ22が玉揚待機位置cまで旋回移動
し、一時停止する。この状態で、巻取ユニット2のユニ
ットコントローラ41から玉揚要求信号が機台コントロ
ーラ43を介して玉揚装置3の玉揚コントローラ43に
出力される。
【0052】玉揚要求信号を受信した玉揚装置3が当該
巻取ユニット2の真上で停止し、糸拾いレバー31を下
方に延ばして、中継パイプ22に捕捉されている糸を取
りに行く。糸拾いレバー31先端のカッター兼保持部3
1aが中継パイプ22から糸を受け取ると、中継パイプ
22は導入位置dまで旋回し、クランプ装置22bが開
いて切断後の残りの糸端を吸引する。糸拾いレバー31
の動作と並行して、クレードル12のアーム12aを開
きつつ持ち上げるという巻取巻糸体6の排出動作が行わ
れるが、初期糸付け時はクレードル12に保持される巻
取巻糸体6がないため、実際には巻取巻糸体6は排出さ
れない。つぎに、クレードル12が開いたまま下降し、
巻取管7が装着できる位置になる。そして、チャッカー
35が巻取管供給装置から受け取った巻取管7を把持
し、綾振りドラム13の上まで運ぶ。クレードル12の
ボビンホルダの間に巻取管7がセットされる。つぎに、
糸拾いレバー31が上昇し、上昇過程で下糸y2を糸寄
せレバー32に掛け、糸拾いレバー31のカッター31
aと糸寄せレバー32との間で、開放状態にあるクレー
ドル12と巻取管7との間を下糸y2が横切るようにす
る。つぎに、オープナー34がクレードル12を閉じる
と、下糸y2は巻取管7の端に挟まれて装着される。つ
ぎに、一瞬だけパッケージブレーキ27を作動させ、巻
取管7とボビンホルダのずれの矯正を行う。なお、これ
らの一連の動作は、巻取管7が綾振りドラム13に接す
る状態で行われる。
【0053】つぎに、巻取管7への糸掛けが終わると、
玉揚装置3は通信手段56a,56bを介して巻取ユニ
ット2に信号を送り、綾振りドラム13を低速回転さ
せ、巻取管7の端にバンチ巻を形成し、次いで、綾振り
ドラム13を高速回転させて給糸ボビン5の巻き上げを
再開する。なお、中継パイプ22は、導入位置dまで旋
回移動した後、巻き上げを再開するまでに、下向き状態
である待機位置bへの復帰が完了している。このよう
に、玉揚時と同様の動作により、初期糸付け動作を行う
ことができる。なお、玉揚装置3の無駄な動作は、各動
作が共通の駆動モータ及びカム機構を介して行われる為
に発生するが、各動作を個別に作動可能にすれば無駄な
動作を行わないようにすることができる。
【0054】以上説明した第1実施形態は以下の効果を
有する。 (1)巻取ユニット2が給糸巻糸体側の糸(下糸)を糸
継装置20の上方まで引き上げておくという準備が完了
してから玉揚装置3を呼ぶため、玉揚装置3が到着後直
ちに糸拾いレバー31の下方への延出動作が行え、玉揚
装置3による巻取管7への下糸の装着のための動作時間
の短縮が可能になる。また、この準備が完了しているた
め、玉揚装置3が直ぐに到着して、糸拾いレバー31を
下げたとしても、糸拾いレバー31が中継パイプ22
(下糸捕捉案内部材)と干渉することがなく、巻取ユニ
ット2と玉揚装置3との連係動作が確実且つ迅速に行わ
れる。
【0055】(2)上述した巻取管への糸装着手順によ
ると、給糸巻糸体5側の糸と巻取巻糸体6側の糸とをつ
なぎ、つないだ糸を拾って巻取管7に装着するものに比
較して、糸をつなぐ手順が省かれる。また、給糸巻糸体
5側の糸を中継パイプ22(下糸捕捉案内部材)に捕捉
させてから、玉揚装置3の糸拾いレバー31(糸装着手
段)に受け渡すため、糸拾いレバー31(糸装着手段)
が中継パイプ22(下糸捕捉案内部材)の糸を捕捉する
位置が糸継装置20の上方になり、糸拾いレバー31
(糸装着手段)の作動時間が短くなるとともに、糸拾い
レバー31(糸装着手段)の動きも小さくなるため、作
動精度もそれほど高度に要求されない。
【0056】(3)図4(a)に示すように、満管到達
時に行われる糸切断の際、切断後の下糸y2の糸道がテ
ンション付与装置16などの保持手段で保持され、この
下糸y2を中継パイプ22(下糸捕捉案内部材)が旋回
移動して捕捉するため、中継パイプ22による下糸y2
の捕捉が確実に行われるとともに、中継パイプ22に下
糸y2を案内するための可動ガイド等を特別に設ける必
要がなく、機器構成が簡単になる。さらに、下糸y2の
保持をゲート式等の糸道を保てるテンション付与装置1
6で行うと、吸引式ヤーントラップのような下糸吸引に
よる保持手段を別途に設ける必要がなく、機器構成を簡
単にすることができる。
【0057】(4)図4(a)に示すように、通常巻取
中、中継パイプ22(下糸捕捉案内部材)は、その下糸
捕捉口22aが糸継装置20より給糸ボビン5側(下
方)にある下向き姿勢となって待機位置bに位置してい
る。そのため、図4(b)に示す下方終端位置である糸
捕捉位置aまで、僅かに旋回移動するだけで、下糸y2
を捕捉することができ、糸切断後の下糸y2の捕捉を迅
速に行うことができる。また、図4(c)に示すよう
に、下糸捕捉後の中継パイプ22(下糸捕捉案内部材)
は、糸捕捉位置aから玉揚待機位置cまで一回だけ旋回
移動すると、玉揚要求信号を発することができる。その
ため、満管時の糸切断後から玉揚要求信号の発信までを
短時間で行うことができる。特に、中継パイプ22(下
糸捕捉案内部材)が上向き姿勢で待機している場合に
は、下向き姿勢まで大きく旋回して下糸を捕捉し、更に
上向き姿勢である玉揚待機位置まで大きく旋回するとい
うように二回旋回動する必要があり、糸切断後玉揚要求
信号を発するまで時間がかかる。
【0058】(5)中継パイプ22(下糸捕捉案内部
材)の下糸捕捉口22aにクランプ装置22bを設け、
このクランプ装置22bは下方終端位置である糸捕捉位
置aと糸継装置20への導入位置d以外の位置では把持
状態となって下糸捕捉口22aを閉じているため、図4
(c)に示す玉揚待機位置cとなって、玉揚要求信号を
発し、玉揚装置3を待っている状態では、下糸y2はク
ランプ装置22で把持されており、玉揚装置3を待つ間
に無駄に下糸y2が中継パイプ22へと引き出されるこ
とがない。
【0059】(6)図3に示すように、中継パイプ22
(下糸捕捉案内部材)の旋回移動のためのステッピング
モータ49(第1の駆動手段)を、サクションパイプ2
1や糸継装置20を作動させる駆動モータ47(第2の
駆動手段)とは、別に設けているため、図1に示すよう
に、サクションパイプ21などを作動させることなく、
中継パイプ22を、糸捕捉位置a、待機位置b、玉揚待
機位置c、導入位置cと任意に位置させることができ
る。そのため、中継パイプ22だけを旋回移動させて行
う、糸切断後の下糸y2の捕捉、捕捉した下糸の持ち上
げが迅速に行われ、満管到達後から玉揚要求信号発信ま
での時間を短縮することができる。また、中継パイプ2
2の旋回移動にステッピングモータ49を用いると、指
令パルス数に応じて、任意の位置で正確に中継パイプ2
2を停止させることが可能になる。
【0060】〔第2実施形態〕以下、第7の発明〜第9
の発明に係る第2実施形態を図面に従って説明する。ま
ず、図6及び図7により、本発明方法に用いられる自動
ワインダの構成を説明する。図6は、自動ワインダにお
ける巻取ユニットの機器構成を示す側面図であり、図7
は、自動ワインダ全体の制御構成を示すブロック図であ
る。
【0061】図6において、自動ワインダ1は、多数列
設された巻取ユニット2と、この多数の巻取ユニット2
に沿って紙面厚み方向に走行自在である玉揚装置3とか
ら構成される。なお、第2実施形態において、第1実施
形態と同じ機能を有するものは、同じ符号を付して説明
する。
【0062】巻取ユニット2は、多数の給糸ボビン5
(給糸巻糸体の一形態)からの糸を順番に継いで、大き
な巻取巻糸体6を形成するものである。トレイ11に支
持された給糸ボビン5から解舒される糸Yは、クレード
ル12(巻取管支持装置の一形態)に保持され、綾振り
ドラム13(駆動ドラムの一形態)に連れ回りする巻取
巻糸体6に巻き上げられる。給糸ボビン5から巻取巻糸
体6迄の糸道に、下から上へと順に、給糸ボビン5から
の糸の解舒を補助する解舒補助装置15、糸Yに所定の
テンションを付与するテンション付与装置16、糸Yに
ワックスを塗布するためのワキシング装置17、給糸ボ
ビン5側の糸を吸引するヤーントラップ18(糸端捕捉
手段の一例)、スラブ等の糸欠陥を検出するためのスラ
ブキャッチャー又はヤーンクリアラー19(糸監視装置
の一形態)、糸継装置20、綾振りドラム13を配設し
て巻取ユニット2が構成される。スラブキャッチャー又
はヤーンクリアラー19の下方に、スラブキャッチャー
又はヤーンクリアラー19が糸欠陥を検出した際又は満
管の玉揚時に、糸欠陥検出信号又は満巻信号により、糸
を切断するカッター19a(糸切断装置の一形態)が付
設されている。
【0063】糸継装置20の上方に、巻取巻糸体6から
の糸(以下「上糸」という)を吸引捕捉して糸継装置2
0内に旋回動作により案内するサクションパイプ21
(上糸捕捉案内部材の一形態)が設けられ、糸継装置2
0の下方に、給糸ボビン5からヤーントラップ18につ
ながっている給糸ボビン側の糸(以下「下糸」という)
を吸引捕捉して糸継装置20内に旋回動作により案内す
る中継パイプ22(下糸捕捉案内部材の一形態)が設け
られている。給糸ボビン5を交換するボビンチェンジ時
には、給糸ボビン5の糸端が吹き上げられ、この糸端
は、解舒補助装置15を経由して糸ガイド23まで達
し、中継パイプ22で吸引捕捉される。糸継ぎ時には、
中継パイプ22が図示の実線位置から矢印に沿って下方
に旋回し、ヤーントラップ18に捕捉されている給糸ボ
ビン5の糸端を吸引捕捉する。なお、糸ガイド23の上
方にカッター23aが設けられていて、カッター23a
で切断されたヤーントラップ18側の糸端は、ヤーント
ラップに吸引除去される。サクションパイプ21が図示
の実線位置から矢印に沿って上方に旋回し、綾振りドラ
ム13の巻取方向とは逆方向の回転により巻き戻された
糸端を吸引捕捉する。そして、サクションパイプ21及
び中継パイプ22が図示の実線位置に戻ると、下糸及び
上糸の両方が糸継装置20に案内され、下糸及び上糸が
糸継装置20で糸継ぎされる。
【0064】綾振りドラム13は駆動モータ25により
巻取方向又はこれと逆方向に回転可能である。この綾振
りドラム13の表面には綾振り溝が形成されており、こ
の綾振り溝に沿って巻き上げられる糸が綾振り動作を行
う。なお、この綾振りドラム13に代わり単なる駆動ド
ラムを使用し、別途の綾振り装置を設けるものであって
もよい。綾振りドラム13とともに連れ回りする巻取巻
糸体6は、クレードル12に保持されている。このクレ
ードル12はアーム12aの操作により、紙面厚み方向
に開閉自在であり、満管の開放又は巻取管の装着が可能
になっている。巻取巻糸体6を保持するクレードル12
は、クレードルリフタ26(浮上手段の一形態)によ
り、綾振りドラム13より所定間隔だけ浮上させること
ができる。また、浮上してフリーになった巻取巻糸体6
の回転を阻止するパッケージブレーキ27がクレードル
12の先端に設けられている。
【0065】クレードル12から開放された巻取巻糸体
6は、パッケージガイド28を経てベルトコンベア等の
搬送装置29に排出される。各巻取ユニット2のクレー
ドル12の上方には、巻取管貯留装置4が配設されてお
り、後述する玉揚装置3により、巻取管貯留装置4から
受け取られた巻取管7がクレードル12に装着される。
【0066】玉揚装置3は、巻取ユニット2の下糸を捕
捉し、巻取管7に下糸を装着する糸拾いレバー31(糸
装着手段の一形態)と、この糸拾いレバー31と連動し
て巻取管7に下糸を装着するとともに、バンチ巻を施す
ための糸寄せレバー32と、スラブキャッチャー又はヤ
ーンクリアラー19に糸を入れるための糸入れレバー3
3と、クレードル12のアーム12aを開閉操作するオ
ープナー34と、巻取管貯留装置4からの巻取管7を把
持し、クレードル12まで運ぶチャッカー35とを備え
て構成される。
【0067】図2の制御ブロック図に示されるように、
巻取ユニット2はユニットコントローラ41を有し、玉
揚装置3は玉揚コントローラ42を有し、ユニットコン
トローラ41の多数と玉揚コントローラ42とが機台コ
ントローラ43に接続されて、自動ワインダ1の全体が
制御される。
【0068】巻取ユニット2のユニットコントローラ4
1には、糸継装置20、サクションパイプ21及び中継
パイプ22を所定の順番に作動させるカム機構45のカ
ムを回転駆動する駆動モータ46と、綾振りドラム13
を回転駆動する駆動モータ47とが接続されている。カ
ム機構45と駆動モータ46は、サクションパイプ21
及び中継パイプ22を糸継装置20に向かって連動させ
る駆動手段Aを構成している。ユニットコントローラ4
1には、この駆動手段Aによる一連の駆動を、中継パイ
プ22が糸継装置20に下糸を案内する直前で一時停止
させる一時停止手段48が設けられている。また、ユニ
ットコントローラ41は、スラブキャッチャー又はヤー
ンクリアラー19から糸欠陥信号を受信してカッター1
9aに糸切断信号を発信し、ヤーントラップ18による
糸の吸引の開閉制御を行い、クレードルリフタ26の昇
降制御を行い、パッケージブレーキ27のオンオフ制御
を行う。
【0069】玉揚装置3の玉揚コントローラ42には、
糸拾いレバー31、糸寄せレバー32、糸入れレバー3
3、オープナー34及びチャッカー35を所定の順番に
作動させるカム機構51のカムを回転駆動する駆動モー
タ52、玉揚装置3を多数の巻取ユニット2に沿って走
行させる車輪53を回転駆動する駆動モータ54とが接
続されている。
【0070】巻取ユニット2のユニットコントローラ4
1と玉揚装置3の玉揚コントローラ42との間には、玉
揚装置3から巻取ユニット2に対する通信手段56a,
56bとが設けられている(図6及び図7参照)。巻取
ユニット2の巻取巻糸体6が満管になると、該巻取ユニ
ット2は、後述する所定の動作を行い、その後、玉揚要
求信号を発信する。また、巻取ユニット2は、玉揚要求
ランプ55b(玉揚要求表示手段の一形態)を点灯させ
る。上記玉揚信号はユニットコントローラ41から機台
コントローラ43を介して玉揚コントローラ42に送ら
れ、玉揚装置3は、玉揚要求信号を発する巻取ユニット
2に向かって走行する。そして、巻取ユニッント2の玉
揚要求ランプ55bを検知手段55aで検出して、玉揚
装置3は呼ばれた巻取ユニット2の真上に停止する。そ
して、玉揚装置3は、所定の動作を行うと、通信手段5
6a,56bを介して巻取ユニット2に必要な作動を行
わせる。
【0071】つぎに、上述した構成を有する自動ワイン
ダ1による、玉揚時の巻取管7への糸装着手順を図8〜
10により説明する。図8及び図9は、巻取ユニット2
が玉揚前に行う手順を示し、図10は巻取ユニット2と
玉揚装置3とが協同して行う手順を示す。
【0072】図8(a)において、綾振りドラム13
(駆動ドラム)の回転数に対応するパルスの累積値から
測定される糸長が所定の長さになると、巻取巻糸体6は
満管であり、カッター19aを作動させて糸を切断す
る。すると、上糸y1は巻取巻糸体6に巻き取られ、下
糸y2は予め開かれたヤーントラップ18に吸引され
る。つぎに、綾振りドラム13を急停止させ、図8
(b)の状態になる。
【0073】図9(c)において、クレードルリフタ2
6を作動させ、クレードル12を上向きに旋回させ、綾
振りドラム13から巻取巻糸体6を浮上させ、パッケー
ジブレーキ27を作動させ、巻取巻糸体6の回転を止め
る。つぎに、駆動モータ46がカム機構45(図7参
照)を駆動することにより、サクションパイプ21(上
糸捕捉案内部材)と中継パイプ22(下糸捕捉案内部
材)が図示の位置まで旋回する。このとき、綾振りドラ
ム13は巻取方向と逆方向に回転し、巻取巻糸体6を巻
き戻しの向きに回転させ、糸を繰り出させようとする
が、巻取巻糸体6が浮上していると共に、パッケージブ
レーキ27が作動中のため、上糸y1は繰り出されるこ
とがなく、サクションパイプ21による上糸y1の吸引
捕捉は不作動となる。
【0074】一方、中継パイプ22は、糸ガイド23ま
で旋回し、ヤーントラップ18で吸引される糸端を捕捉
するとともに、切断した余分な糸端をヤーントラップ1
8に吸引させる。図9(d)のように、駆動モータ46
がカム機構45(図7参照)を引き続いて駆動すること
により、サクションパイプ21及び中継パイプ22は、
糸継装置20に向かって旋回し、下糸y2を糸継装置2
0に運ぼうとする。このとき、ユニットコントローラ4
1の一時停止手段48(図7参照)により、カム機構4
5の作動が最終段階の手前で一時停止する。この一時停
止位置は、中継パイプ22で捕捉された下糸y2が糸継
装置20の糸寄せレバー20aに案内される直前であ
る。また、クレードルリフタ26及びパッケージブレー
キ27を開放し、巻取巻糸体6を綾振りドラム13に当
接させる。この状態になってから、巻取ユニット2は玉
揚装置3を要求する信号を発し、玉揚要求ランプ55b
を点灯させる。
【0075】図10(e)において、玉揚装置3の検知
手段55aが巻取ユニット2の玉揚要求ランプ55bを
検知して当該巻取ユニット2の真上で停止し、糸拾いレ
バー31(糸装着手段)を下に延ばしながら巻取ユニッ
ト2の側に揺動させ、先端のカッター兼保持部31aを
中継パイプ22で捕捉された下糸y2に差し込み、下糸
y2を切断すると同時に保持することにより、中継パイ
プ22から糸拾いレバー31へと下糸を捕捉しなおす。
同時に、オープナー34がクレードル12のアーム12
aを開いて、巻取巻糸体6をパッケージガイド28を経
てベルトコンベア29上に排出する。クレードル12は
開いたまま綾振りドラム13に向かって下降し、巻取管
7が装着できる位置となる。そして、チャッカー35が
巻取管貯留装置4の巻取管7を把持し、綾振りドラム1
3の上まで運ぶ。この過程で、ユニットコントローラ4
1の一時停止手段48(図7参照)が解除され、駆動モ
ータ46によりカム機構45は最終段階まで回転する。
しかし、下糸y2が糸継装置20に案内されておらず
(上糸も案内されておらず)、糸継装置20は不作動の
まま、糸継ぎのサイクルを終える。
【0076】図10(f)において、糸拾いレバー31
が上昇し、上昇過程で下糸を糸寄せレバー32に掛け、
糸拾いレバー31のカッター31aと糸寄せレバー32
との間で、下糸y2が開いたクレードル12と巻取管の
間を横切るようにする。つぎに、オープナー34がクレ
ードル12を閉じると、下糸y2は巻取管7の端に挟ま
れて装着される。また、糸入れレバー33が図示の位置
まで進出し、スラブキャッチャー又はヤーンクリアラー
19のガイド板19aを開いて、下糸y2をスラブキャ
ッチャー又はヤーンクリアラー19に入れる。この状態
で、玉揚装置3は通信手段56a,56b(図7参照)
により、綾振りドラム13を低速回転させ、巻取管7の
端にバンチ巻を形成し、次いで、綾振りドラム13を高
速回転させて給糸ボビン5の巻き上げを再開する。
【0077】〔第3実施形態〕上述した第2実施形態の
玉揚時の巻取管への糸装着手順により、一個の給糸巻糸
体105から一個の巻取巻糸体106に巻き上げる自動
ワインダ101における巻取管107への給糸巻糸体の
糸の装着作業が円滑に、かつ、迅速に行えるようにな
る。このような巻き上げは、染色上がりのパッケージを
巻き返すときに行われる。
【0078】図11(a)において、給糸巻糸体105
から巻取管107への巻き上げが開始される。図11
(b)において、給糸巻糸体105の糸層の残りが透過
センサ108等で検出され、残り僅かになると、カッタ
ー119aを作動させて、巻き上げを停止する。下糸は
ヤーントラップ118に吸引捕捉される。このあと、下
糸が図示されないカッターで切断され、給糸巻糸体10
5が排出される。
【0079】図11(c)において、新たな給糸巻糸体
105が供給される。サクションパイプ121及び中継
パイプ122が糸継装置120から離れる方向に旋回さ
れる。給糸巻糸体105の糸端が糸ガイド123より上
方に吹き上げられる。給糸巻糸体105の糸端は糸ガイ
ド123位置に到達した中継パイプ122に吸引捕捉さ
れる。このとき、巻取巻糸体106は綾振りドラム11
3から浮上しており、サクションパイプ121に巻取巻
糸体106の糸端が吸引捕捉されることがない。
【0080】図11(d)において、サクションパイプ
121及び中継パイプ122が糸継装置120を通過す
る向きに旋回するが、一時停止手段により、中継パイプ
122に捕捉される下糸が糸継装置120に案内される
直前に停止する。給糸巻糸体105の下糸は、糸継装置
120の上方まで引き上げられ、中継パイプ122で吸
引保持された状態になる。この状態で、図10で説明し
た要領で、玉揚装置を呼び、巻取巻糸体106の排出
と、図示されない巻取管107の装着と、巻取管107
への下糸の装着を行う。
【0081】図11の一つの給糸巻糸体105から一つ
の巻取巻糸体106を形成する場合、巻取管への糸装着
の過程で、一つのパッケージ以外の糸が混じることがな
く、迅速に次の巻き上げに入ることができる。
【0082】〔第4実施形態〕図11の巻取管への糸装
着手順は、二個の給糸巻糸体から一個の巻取巻糸体に巻
き上げる自動ワインダにも適用が可能である。一個目の
給糸巻糸体が空になると、二個目の給糸巻糸体を供給
し、通常の糸継動作を行って糸継を行う。二個目の給糸
巻糸体の巻き上げ終了時に、図7の手順で巻取管への糸
装着を行う。この糸装着の場合も、二個のパッケージ以
外の糸が混じることがなく、迅速に次の巻き上げに入る
ことができる。
【0083】以上説明した第2〜4実施形態は以下の効
果を有する。 (1)巻取ユニット2が給糸巻糸体側の糸(下糸)を糸
継装置の上方まで引き上げておくという準備が完了して
から玉揚装置3を呼ぶため、玉揚装置3による巻取管へ
の下糸の装着のための動作時間の短縮が可能になる。
【0084】(2)第2実施形態の巻取管への糸装着手
順によると、給糸巻糸体5側の糸と巻取巻糸体6側の糸
とをつなぎ、つないだ糸を拾って巻取管に装着するもの
に比較して、糸をつなぐ手順が省かれる。また、給糸巻
糸体5側の糸を中継パイプ22(下糸捕捉案内部材)に
捕捉させてから、玉揚装置3の糸拾いレバー31(糸装
着手段)に受け渡すため、糸拾いレバー31(糸装着手
段)が中継パイプ22(下糸捕捉案内部材)の糸を捕捉
する位置が糸継装置20の上方になり、糸拾いレバー3
1(糸装着手段)の作動時間が短くなるとともに、糸拾
いレバー31(糸装着手段)の動きも小さくなるため、
作動精度もそれほど高度に要求されない。
【0085】(3)第3実施形態及び第4実施形態の巻
取管への糸装着手順によると、一個又は2個の給糸巻糸
体から一個の巻取巻糸体を形成する場合、他の給糸巻糸
体の糸が混じらない状態で、巻取管への糸装着手順が完
結する。そのため、巻き上げの切り替え時の糸装着手順
が円滑且つ迅速に行われる。
【0086】(4)第2〜4実施形態に適用される自動
ワインダは、中継パイプ22(下糸吸引案内部材)及び
サクションパイプ21(上糸吸引案内部材)とを連動し
て作動させる駆動手段46,47を中継パイプ22(下
糸吸引案内部材)が給糸巻糸体5の糸を運んで糸継装置
20に向う手前で一時停止させる一時停止手段48と、
巻取巻糸体6の糸がサクションパイプ21(上糸吸引案
内部材)に吸引されないように巻取巻糸体6を浮かせる
クレードルリフタ26(浮上手段)を設けるという簡単
な構成により、糸装着手順を円滑且つ迅速に行うことが
できる。
【0087】なお、実施の形態は前記に限定されるもの
ではなく、例えば、次のように変更して実施してもよ
い。 (1)第1実施形態及び第2実施形態において、糸装着
手段としての糸拾いレバー31は、下糸y2を捕捉案内
するものであればよく、ロッドを伸縮させるシリンダを
揺動させるものに限らず、リンク機構で形成してもよ
い。また、クレードル12間にセットされた巻取管7へ
の下糸y2の装着は、巻取管7の端とクレードル12と
の間で糸を挟むものに限らず、巻取管7の端に引っ掛け
るもの、巻取管7に巻き付けるものであってもよい。
【0088】(2)第2実施形態において、サクション
パイプ21(上糸吸引案内部材)及び糸継装置20を不
作動にする方法として、巻取巻糸体6の浮上が好ましい
が、これに限らず、綾振りドラム13を巻取方向に回転
させ、サクションパイプ21に糸が捕捉されないように
するもの、サクションパイプ21による吸引を停止させ
るものなどであってもよい。
【0089】
【発明の効果】以上詳述したように、第1〜5,7,8
の発明に係る巻取管への糸装着方法によれば、巻取ユニ
ット側で下糸捕捉案内部材により下糸を糸継装置の上ま
で運んでおき、玉揚要求信号を発するため、玉揚装置の
糸装着手段による巻取管への糸装着手順を円滑且つ迅速
に行えるという効果を奏する。
【0090】以上詳述したように、第6,9,10の発
明に係る自動ワインダによれば、下糸捕捉案内部材によ
る下糸の捕捉動作と持ち上げ動作を独立して行う構成を
簡単な機器構成で確実に行えるようにしており、糸装着
手順を円滑且つ迅速に行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動ワインダにおける巻取ユニットの機器構成
を示す側面図である。
【図2】自動ワインダ全体の機器構成を示す正面図であ
る。
【図3】自動ワインダ全体の制御構成を示すブロック図
である。
【図4】第1実施形態の玉揚時の巻取管への糸装着手順
を示す図である。
【図5】第1実施形態の玉揚時の巻取管への糸装着手順
を示す図である。
【図6】自動ワインダにおける巻取ユニットの機器構成
を示す側面図である。
【図7】自動ワインダ全体の制御構成を示すブロック図
である。
【図8】第2実施形態の玉揚時の巻取管への糸装着手順
を示す図である。
【図9】第2実施形態の玉揚時の巻取管への糸装着手順
を示す図である。
【図10】第2実施形態の玉揚時の巻取管への糸装着手
順を示す図である。
【図11】第3実施形態の玉揚時の巻取管への糸装着手
順を示す図である。
【符号の説明】
1 自動ワインダ 2 巻取ユニット 3 玉揚装置 5 給糸ボビン(給糸巻糸体) 6 巻取巻糸体 7 巻取管 12 クレードル(巻取管支持装置) 13 綾振りドラム(駆動ドラム) 16 テンション付与装置(保持手段) 18 ヤーントラップ(糸端捕捉手段) 19 スラブキャッチャー又はヤーンクリアラー(糸監
視装置) 19a カッター(糸切断装置) 20 糸継装置 21 サンションパイプ(上糸捕捉案内部材) 22 中継パイプ(下糸捕捉案内部材) 22a 下糸捕捉口 22b クランプ装置 26 クレードルリフタ(浮上手段) 31 糸拾いレバー(糸装着手段) 45 カム機構(第1の駆動手段) 46 駆動モータ(第1の駆動手段) 48 一時停止手段 49 ステッピングモータ(第1の駆動手段) 55a 検知手段 55b 玉揚要求ランプ(玉揚要求表示手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F112 AA06 CA03 EA04 EB01 EE04 SB00 4L056 AA45 CA06 CA51 CB04 CB08 CB23

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸継装置と、給糸巻糸体側と巻取巻糸体
    側との間を移動して、前記給糸巻糸体の糸を捕捉して前
    記糸継装置に案内する下糸捕捉案内部材と、前記巻取巻
    糸体の糸を捕捉して前記糸継装置に案内する上糸捕捉案
    内部材とを有し、前記給糸巻糸体の糸を引き上げて巻取
    管に巻き取って巻取巻糸体とする巻取りユニットを多数
    並設するとともに、前記多数の巻取ユニットに沿って走
    行し、巻取ユニットからの要求信号により、該要求信号
    を発した巻取ユニットに到着して、前記下糸捕捉案内部
    材で捕捉した給糸巻糸体の糸を引き取って該糸を前記巻
    取りユニットに装着された巻取管に装着する玉揚装置を
    設け、前記巻取ユニットが、玉揚装置による動作を要求
    する際、前記給糸巻糸体の糸を前記下糸捕捉案内部材で
    捕捉し、前記下糸捕捉案内部材を、前記給糸巻糸体の糸
    を捕捉した状態で巻取巻糸体側へ移動させてから要求信
    号を発するようにした自動ワインダにおける巻取管への
    糸装着方法。
  2. 【請求項2】 前記巻取ユニットに、給糸巻糸体と巻取
    巻糸体との間で繋がった糸を切断する切断装置と、該糸
    切断装置より上流側にある保持手段とを設け、満管到達
    時に糸切断装置により糸を切断した際、保持手段により
    給糸巻糸体側の糸端を保持し、その後、保持手段と給糸
    巻糸体との間で給糸巻糸体の糸を前記下糸捕捉案内部材
    により捕捉し、前記下糸捕捉案内部材を、前記給糸巻糸
    体の糸を捕捉した状態で巻取巻糸体側へ移動させてから
    要求信号を発するようにした請求項1に記載の自動ワイ
    ンダにおける巻取管の糸装着方法。
  3. 【請求項3】 前記保持手段は、巻取中の糸にテンショ
    ンを付与するテンション付与装置である請求項2に記載
    の自動ワインダにおける巻取管の糸装着方法。
  4. 【請求項4】 前記下糸捕捉案内部材は、巻取中、その
    下糸捕捉口が糸継装置よりも給糸巻糸体側にある状態で
    待機しており、満管到達時に糸切断装置により糸を切断
    した際、保持手段により給糸巻糸体側の糸端を保持し、
    その後、前記下糸捕捉案内部材を下糸捕捉口が糸継装置
    よりも給糸巻糸体側にある糸捕捉位置まで移動させて、
    保持手段と給糸巻糸体との間で給糸巻糸体の糸を前記下
    糸捕捉案内部材により捕捉し、前記下糸捕捉案内部材
    を、前記給糸巻糸体の糸を捕捉した状態で巻取巻糸体側
    へ移動させてから要求信号を発するようにした請求項2
    又は3に記載の自動ワインダにおける巻取管の糸装着方
    法。
  5. 【請求項5】 前記下糸捕捉案内部材にクランプ装置を
    設け、該クランプ装置は、前記下糸捕捉案内部材が給糸
    巻糸体の糸を捕捉する糸捕捉位置及び糸継装置に導入す
    る導入位置にあるときは開放状態となり、前記下糸捕捉
    案内部材が糸捕捉位置を離れて導入位置に達するまでの
    間は把持状態となるものであって、前記下糸捕捉案内部
    材を、前記給糸巻糸体の糸を捕捉した状態で導入位置に
    達する手前まで巻取巻糸体側へ移動させてから要求信号
    を発するようにした請求項1〜4のいずれかに記載の自
    動ワインダにおける巻取管の糸装着方法。
  6. 【請求項6】 糸継装置を有し、給糸巻糸体の糸を引き
    上げて巻取管に巻き取って巻取巻糸体とする巻取ユニッ
    トの多数に沿って、前記巻取巻糸体を外し新たな巻取管
    を装着して糸を付ける玉揚装置を走行自在に配設した自
    動ワインダであって、 前記巻取ユニットは、前記糸継装置に向かって前記給糸
    巻糸体の糸を運ぶ下糸捕捉案内部材を移動させる第1の
    駆動手段と、前記糸継装置に向かって前記巻取巻糸体の
    糸を運ぶ上糸捕捉案内部材を移動させる第2の駆動手段
    と、第1の駆動手段を前記下糸捕捉案内部材が前記給糸
    巻糸体の糸を運んで前記糸継装置に導入する手前の玉揚
    待機位置となったときに一時停止させる一時停止手段と
    を有し、前記玉揚装置は、前記下糸捕捉案内部材が前記
    玉揚待機位置まで運んだ給糸巻糸体の下糸を拾い、装着
    された新たな巻取管に給糸巻糸体の糸を装着する糸装着
    手段を有する自動ワインダ。
  7. 【請求項7】 糸継装置と、給糸巻糸体側と巻取巻糸体
    側との間を移動して、前記給糸巻糸体の糸を捕捉し、前
    記糸継装置に案内する下糸捕捉案内部材と、前記下糸捕
    捉案内部材と連動するとともに、前記巻取巻糸体の糸を
    捕捉して前記糸継装置に案内する上糸捕捉案内部材とを
    有し、前記給糸巻糸体の糸を巻き上げて巻取管に巻き取
    って巻取巻糸体とする巻取りユニットを多数並設すると
    ともに、前記多数の巻取ユニットに沿って走行し、巻取
    ユニットからの要求信号により、該要求信号を発した巻
    取ユニットに到着して、前記下糸捕捉案内部材で捕捉し
    た給糸巻糸体の糸を引き取って該糸を前記巻取りユニッ
    トに装着された巻取管に装着する玉揚装置を設け、前記
    巻取ユニットが、前記上糸捕捉案内部材及び前記糸継装
    置の作動を禁止し、前記給糸巻糸体の糸を前記下糸捕捉
    案内部材で捕捉し、前記下糸捕捉案内部材を、巻取巻糸
    体側へ移動させてから要求信号を発するようにした自動
    ワインダにおける巻取管への糸装着方法。
  8. 【請求項8】 前記巻取ユニットが、前記巻取巻糸体を
    回転駆動する駆動ドラムを有し、前記上糸捕捉案内部材
    の動作に伴って、前記駆動ドラムが巻取方向に対し逆方
    向に回転するようになっていて、前記上糸捕捉案内部材
    及び前記糸継装置の作動禁止は、前記巻取巻糸体を前記
    駆動ドラムから離しておき、前記上糸捕捉案内部材に巻
    取巻糸体の糸を捕捉させないこと、及び前記下糸捕捉案
    内部材で前記糸継装置に給糸巻糸体の糸が案内される前
    の位置で前記下糸捕捉案内部材の巻取巻糸体側への移動
    を停止することにより行う請求項1に記載の自動ワイン
    ダにおける巻取管への糸装着方法。
  9. 【請求項9】 糸継装置を有し、給糸巻糸体の糸を巻き
    上げて巻取巻糸体とする巻取ユニットの多数に沿って、
    前記巻取巻糸体を外し新たな巻取管を装着して糸を付け
    る玉揚装置を走行自在に配設した自動ワインダであっ
    て、 前記巻取ユニットは、前記糸継装置に向かって前記給糸
    巻糸体の糸を運ぶ下糸吸引案内部材及び前記巻取巻糸体
    の糸を運ぶ上糸吸引案内部材とを連動して作動させる駆
    動手段と、この駆動手段を前記下糸吸引案内部材が前記
    給糸巻糸体の糸を運んで前記糸継装置に向う手前となっ
    たときに一時停止させる一時停止手段と、前記巻取巻糸
    体の糸が前記上糸吸引案内部材に吸引されないように前
    記巻取巻糸体を浮かせる浮上手段とを有し、前記玉揚装
    置は、前記下糸吸引案内部材が上方まで運んだ給糸巻糸
    体の下糸を拾い、装着された新たな巻取管に給糸巻糸体
    の糸を装着する糸装着手段を有する自動ワインダ。
  10. 【請求項10】 前記駆動手段は、前記巻取ユニット毎
    に独立して設けられている請求項9に記載の自動ワイン
    ダ。
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