JP2018065658A - 糸巻取装置及びパッケージの回転停止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】給糸部と巻取部との間に糸貯留装置を有する巻取ユニットを備えた糸巻取装置において、パッケージの生産効率を向上させる。【解決手段】巻取ユニット2は、糸検出部44からの出力に基づいて綾振ドラム42を制御することによって、パッケージPと糸貯留装置との間の糸Yが所定位置で停止するように、パッケージPの回転を停止させる。【選択図】図3
Description
本発明は、給糸部と巻取部との間に糸貯留装置を有する巻取ユニットを備えた糸巻取装置、及び、当該糸巻取装置におけるパッケージの回転停止方法に関する。
従来より、給糸部から引き出される糸を巻取部で巻き取ってパッケージを形成する巻取ユニットを備えた糸巻取装置が知られている。このような糸巻取装置の中には、例えば特許文献1に記載されているように、巻取ユニットの給糸部と巻取部との間に一時的に糸を貯留する糸貯留装置が設けられたものがある。糸貯留装置が設けられている糸巻取装置では、巻取りが完了したパッケージを玉揚装置によって玉揚げする際、パッケージと糸貯留装置との間で糸がつながった状態のまま、パッケージの回転が止められる。そして、玉揚装置のクランプカッターによってパッケージと糸貯留装置との間の糸が切断され、糸貯留装置側の糸が新しい巻取管に固定されることによって、新たなパッケージの生産が可能となる。
ここで、玉揚装置のクランプカッターは、クランプカッターが取り付けられているアームが伸縮したり揺動したりすることによってある程度移動できるようには構成されているものの、糸を保持及び切断することが可能な範囲は限定されている。一方、外周面に綾振溝が形成された綾振ドラムによって糸がトラバースされている場合、糸が綾振溝のどの位置にあるかは分からないため、綾振ドラムの停止時におけるトラバース領域内での糸の停止位置は毎回ばらつく。そして、糸の停止位置が、クランプカッターで糸を保持及び切断できる範囲から外れた場合には、玉揚げができなくなってしまう。
そこで、従来は、クランプカッターで糸を切断及び保持できる位置に糸を位置決めするため専用の位置決め部材が用いられていた。この位置決め部材は、トラバース幅よりやや広い幅を有しており、位置決め部材をパッケージと糸貯留装置との間の糸に押し付けた状態で糸をトラバースすることで、位置決め部材の表面に形成された凹部に糸を導入できるように構成されている。すなわち、糸を位置決め部材の凹部に導入することによって、糸の位置決めが行われていた。
ところが、上述の位置決め方法では、玉揚げの際に、位置決め部材を糸に押し付けるように移動させたり、その後に糸をトラバースさせたりする時間が余分に必要となる。このため、玉揚げに要する時間が長くなってしまい、パッケージの生産効率が低下するという課題があった。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、給糸部と巻取部との間に糸貯留装置を有する巻取ユニットを備えた糸巻取装置において、パッケージの生産効率を向上させることを目的とする。
本発明の第1態様は、給糸部から引き出される糸を巻取部で巻取管に巻き取ってパッケージを形成する巻取ユニットと、前記巻取ユニットから巻取りが完了した前記パッケージを玉揚げする玉揚装置と、を備える糸巻取装置であって、前記巻取ユニットは、前記パッケージに接触しながら回転することで、前記パッケージを回転させながら糸をトラバースさせる綾振ドラムと、糸走行方向において前記給糸部と前記巻取部との間に設けられ、糸を一時的に貯留する糸貯留装置と、前記綾振ドラムによってトラバースされている糸を検出可能な糸検出部と、前記綾振ドラムを制御する制御部と、を有するとともに、糸の巻取りが完了すると、前記パッケージと前記糸貯留装置との間で糸がつながった状態のまま、前記パッケージの回転を停止させるように構成されており、前記玉揚装置は、前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸がトラバース領域内の所定位置にある場合に当該糸を保持及び切断することが可能な糸保持切断部を有しており、前記制御部は、前記糸検出部からの出力に基づいて前記綾振ドラムを制御することによって、前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸が前記所定位置で停止するように、前記パッケージの回転を停止させることを特徴とする。
本発明の第1態様によれば、糸の巻取りが完了すると、糸検出部からの出力に基づいて綾振ドラムが制御され、パッケージと糸貯留装置との間の糸が、玉揚装置の糸保持切断部によって保持及び切断が可能な所定位置で停止するように、パッケージの回転が止められる。したがって、従来のように位置決め部材を移動等させることが不要となり、パッケージが停止してから速やかに糸保持切断部を動作させることができる。その結果、玉揚げに要する時間を短縮することができ、パッケージの生産効率を向上させることが可能となる。
また、本発明の第1態様において、前記制御部は、前記綾振ドラムを減速させながら制御し、そのまま、前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸が前記所定位置で停止するように前記綾振ドラムの回転を停止させるとよい。
このような制御によれば、巻取りが完了したパッケージの回転が減速され最終的に停止した時には、パッケージと糸貯留装置との間の糸が所定位置に停止していることになる。したがって、より速やかに糸保持切断部を移動させてパッケージと糸貯留装置との間の糸を保持及び切断することができ、玉揚げに要する時間をさらに短縮することができる。
また、本発明の第1態様において、前記制御部は、前記綾振ドラムの回転を一旦停止させた後に、前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸が前記所定位置で停止するように、前記綾振ドラムを所定量だけ回転させるようにしてもよい。
このように綾振ドラムを停止状態から所定量だけ回転させることにより、パッケージと糸貯留装置との間の糸を所定位置に停止させる場合、綾振ドラムの制御が複雑となるのを避けることができるとともに、糸を精度よく所定位置に停止させることができる。
また、本発明の第1態様において、前記綾振ドラムの糸走行方向の上流側に、前記綾振ドラムによってトラバースされている糸をガイドするガイド部材が設けられており、前記糸検出部は、前記ガイド部材に設けられているとよい。
このような構成によれば、糸と干渉しないように糸検出部を糸の近傍に配置することが容易となる。
本発明の第2態様は、給糸部から引き出される糸を、糸貯留装置で一時的に貯留した後、パッケージに接触しながら回転する綾振ドラムでトラバースしながら巻取管に巻き取って前記パッケージを形成する巻取ユニットと、前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸がトラバース領域内の所定位置にある場合に当該糸を保持及び切断することが可能な糸保持切断部を有し、前記巻取ユニットから巻取りが完了した前記パッケージを玉揚げする玉揚装置と、を備える糸巻取装置における前記パッケージの回転停止方法であって、糸の巻取りが完了すると、前記パッケージと前記糸貯留装置との間で糸がつながった状態のまま、前記綾振ドラムを減速することで前記パッケージを減速させる減速工程と、前記綾振ドラムによってトラバースされている糸を検出する糸検出工程と、前記糸検出工程における糸の検出結果に基づいて前記綾振ドラムを制御することによって、前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸が前記所定位置で停止するように、前記パッケージの回転を停止させる糸位置制御工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2態様によれば、糸の巻取りが完了すると、糸検出工程における糸の検出結果に基づいて綾振ドラムが制御され、パッケージと糸貯留装置との間の糸が、玉揚装置の糸保持切断部によって保持及び切断が可能な所定位置で停止するように、パッケージの回転が止められる。したがって、従来のように位置決め部材を移動等させることが不要となり、パッケージの回転停止後、速やかに糸保持切断部を動作させることができる。その結果、玉揚げに要する時間を短縮することができ、パッケージの生産効率を向上させることが可能となる。
また、本発明の第2態様において、前記糸検出工程は、前記減速工程の間に実行されるとよい。
このように糸検出工程を減速工程の間に実施することで、糸検出工程のためだけに糸をトラバースさせる必要がなく、速やかにパッケージの回転を停止させることができる。
また、本発明の第2態様において、前記糸位置制御工程は前記減速工程の最後に実行され、前記減速工程の終了時には、前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸が前記所定位置で停止した状態で前記パッケージの回転が停止するとよい。
このような制御によれば、巻取りが完了したパッケージの回転が減速され最終的に停止した時には、パッケージと糸貯留装置との間の糸が所定位置に停止していることになる。したがって、より速やかに糸保持切断部を移動させてパッケージと糸貯留装置との間の糸を保持及び切断することができ、玉揚げに要する時間をさらに短縮することができる。
また、本発明の第2態様において、前記糸位置制御工程は前記減速工程の後に実行され、前記糸位置制御工程では、前記減速工程によって一旦停止した前記綾振ドラムを所定量だけ回転させるようにしてもよい。
このように綾振ドラムを停止状態から所定量だけ回転させることにより、比較的簡単な制御で、パッケージと糸貯留装置との間の糸を所定位置に停止させることができる。
本発明の第3態様は、給糸部から引き出される糸を巻取部で巻取管に巻き取ってパッケージを形成する巻取ユニットと、前記巻取ユニットから巻取りが完了した前記パッケージを玉揚げする玉揚装置と、を備える糸巻取装置であって、前記巻取ユニットは、前記パッケージに接触しながら回転することで、前記パッケージを回転させながら糸をトラバースさせる綾振ドラムと、糸走行方向において前記給糸部と前記巻取部との間に設けられ、糸を一時的に貯留する糸貯留装置と、を有するとともに、糸の巻取りが完了すると、前記パッケージと前記糸貯留装置との間で糸がつながった状態のまま、前記パッケージの回転を停止させるように構成されており、前記玉揚装置は、前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸を保持及び切断することが可能な糸保持切断部と、前記糸保持切断部と一体的に設けられ、前記パッケージと前記糸貯留装置との間でトラバース領域内にある糸を前記糸保持切断部に導入する導入機構と、を有することを特徴とする。
本発明の第3態様によれば、パッケージと糸貯留装置との間でトラバース領域内にある糸を、玉揚装置の糸保持切断部に導入する導入機構が糸保持切断部と一体的に設けられている。したがって、巻取りが完了したパッケージの回転停止時に、パッケージと糸貯留装置との間の糸がトラバース領域内のどこにあっても、導入機構によって糸を糸保持切断部に導入することができる。したがって、従来のように位置決め部材を移動等させることが不要となり、パッケージの回転停止後、速やかに糸保持切断部を動作させることができる。その結果、玉揚げに要する時間を短縮することができ、パッケージの生産効率を向上させることが可能となる。
また、本発明の第3態様において、前記導入機構は、糸を前記糸保持切断部に導入する導入路が形成された導入部材と、前記トラバース領域内にある糸を前記導入路に導く誘導レバーと、を有するとよい。
このように誘導レバーによって糸を導入路に導く構成とすることで、パッケージと糸貯留装置との間の糸を、確実に糸保持切断部に導入することができる。
また、本発明の第3態様において、前記導入路は、前記導入部材のうちトラバース方向の中央部に形成されており、前記誘導レバーは、前記導入路の両側に設けられているとよい。
このように導入路の両側に誘導レバーを設けることで、パッケージと糸貯留装置との間の糸を、より確実に糸保持切断部に導入することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[自動ワインダ]
図1は、本実施形態に係る自動ワインダの正面図である。図1に示すように、自動ワインダ1(本発明の糸巻取装置)は、所定の配列方向(図1の左右方向)に配列された複数の巻取ユニット2と、上記配列方向に走行自在に設けられた玉揚装置3と、給糸ボビンBを供給するボビン供給装置4と、機台制御装置5とを備えている。なお、本実施形態の自動ワインダ1では、図1の左右方向を「左右方向」、図1の上下方向を「上下方向」、図1の紙面垂直方向の手前側を「前方」、図1の紙面垂直方向の奥側を「後方」と定義する。
図1は、本実施形態に係る自動ワインダの正面図である。図1に示すように、自動ワインダ1(本発明の糸巻取装置)は、所定の配列方向(図1の左右方向)に配列された複数の巻取ユニット2と、上記配列方向に走行自在に設けられた玉揚装置3と、給糸ボビンBを供給するボビン供給装置4と、機台制御装置5とを備えている。なお、本実施形態の自動ワインダ1では、図1の左右方向を「左右方向」、図1の上下方向を「上下方向」、図1の紙面垂直方向の手前側を「前方」、図1の紙面垂直方向の奥側を「後方」と定義する。
巻取ユニット2は、給糸ボビンBから解舒される糸Yを巻取管Q(図2参照)に巻き取ってパッケージPを形成する。玉揚装置3は、ある巻取ユニット2において糸Yの巻取りが完了すると、この巻取ユニット2の位置まで配列方向に走行し、この巻取ユニット2から巻取りが完了したパッケージPを玉揚げするとともに、空の巻取管Qをセットする。ボビン供給装置4は、給糸ボビンBを搬送トレイTに載せ、搬送トレイTに支持された給糸ボビンBを各巻取ユニット2の下部に供給する。機台制御装置5は、各巻取ユニット2、玉揚装置3及びボビン供給装置4の動作を制御する。オペレータは、機台制御装置5を適宜操作することにより、複数の巻取ユニット2を集中的に管理することができる。
[巻取ユニット]
図2は、巻取ユニット2の側面図である。図2に示されるように、巻取ユニット2は、給糸ボビンBに巻かれた糸Yを解舒しながら供給する給糸部10と、給糸部10から供給された糸Yに対して様々な処理を行う糸処理部20と、糸処理部20を通過した糸Yを一時的に貯留する糸貯留装置30と、糸貯留装置30からの糸Yをトラバースしながら巻取管Qに巻き取ってパッケージPを形成する巻取部40とを備える。給糸部10、糸処理部20、糸貯留装置30、及び、巻取部40は、この順に下から上へ並んで配置されている。以降の説明では、給糸部10から糸処理部20及び糸貯留装置30を経て巻取部40に向かう糸走行方向における上流側及び下流側を、単に上流側及び下流側と称する。
図2は、巻取ユニット2の側面図である。図2に示されるように、巻取ユニット2は、給糸ボビンBに巻かれた糸Yを解舒しながら供給する給糸部10と、給糸部10から供給された糸Yに対して様々な処理を行う糸処理部20と、糸処理部20を通過した糸Yを一時的に貯留する糸貯留装置30と、糸貯留装置30からの糸Yをトラバースしながら巻取管Qに巻き取ってパッケージPを形成する巻取部40とを備える。給糸部10、糸処理部20、糸貯留装置30、及び、巻取部40は、この順に下から上へ並んで配置されている。以降の説明では、給糸部10から糸処理部20及び糸貯留装置30を経て巻取部40に向かう糸走行方向における上流側及び下流側を、単に上流側及び下流側と称する。
(給糸部)
給糸部10は、搬送トレイTによって起立状態で保持された給糸ボビンBから糸Yを解舒する際に、糸Yの解舒を補助する糸解舒補助装置11を備える。糸解舒補助装置11は、給糸ボビンBから解舒される糸Yのバルーンの大きさを規制筒12によって適切な大きさに制御し、それによって給糸ボビンBから解舒される糸Yのテンションが大きくなりすぎないように抑制する。給糸部10は、給糸ボビンBから全ての糸Yが解舒されると、空になった給糸ボビンBを排出して、ボビン供給装置4から新しい給糸ボビンBの供給を受ける。
給糸部10は、搬送トレイTによって起立状態で保持された給糸ボビンBから糸Yを解舒する際に、糸Yの解舒を補助する糸解舒補助装置11を備える。糸解舒補助装置11は、給糸ボビンBから解舒される糸Yのバルーンの大きさを規制筒12によって適切な大きさに制御し、それによって給糸ボビンBから解舒される糸Yのテンションが大きくなりすぎないように抑制する。給糸部10は、給糸ボビンBから全ての糸Yが解舒されると、空になった給糸ボビンBを排出して、ボビン供給装置4から新しい給糸ボビンBの供給を受ける。
(糸処理部)
糸処理部20は、上糸捕捉部21、糸継装置22、下糸捕捉部23、テンション付与装置24、糸監視装置25等を有する。上糸捕捉部21、糸継装置22、下糸捕捉部23、テンション付与装置24、及び、糸監視装置25は、この順に上流側から下流側に並んで配置されている。
糸処理部20は、上糸捕捉部21、糸継装置22、下糸捕捉部23、テンション付与装置24、糸監視装置25等を有する。上糸捕捉部21、糸継装置22、下糸捕捉部23、テンション付与装置24、及び、糸監視装置25は、この順に上流側から下流側に並んで配置されている。
上糸捕捉部21は、糸継装置22の上流側に近接して配置されている。上糸捕捉部21は不図示の負圧源に接続されており、糸継ぎの際に吸引空気流を発生させて、巻取部40側の糸Yを吸引して捕捉する。上糸捕捉部21は、捕捉した糸Yを糸継装置22に導く。
糸継装置22は、分断された糸Yの糸継ぎを行う。糸継装置22は、糸監視装置25が監視部25aで糸欠陥を検出してカッター25bで糸Yを切断した糸切断時、給糸ボビンBとパッケージPとの間で糸Yが切れた糸切れ時、又は、給糸ボビンBの交換時等のように、給糸部10と巻取部40との間の糸Yが分断された状態となったときに、給糸部10側の糸Y(下糸)と巻取部40側の糸Y(上糸)とを糸継ぎする装置である。糸継装置22は、糸道から若干退避した位置に配置されており、上糸捕捉部21及び下糸捕捉部23によって糸継装置22に導入された糸端同士を繋いで、糸Yを連続状態とすることができる。糸継装置22としては、圧縮空気等の流体を用いる装置や、機械式の装置を使用できる。
下糸捕捉部23は、糸継装置22の下流側に近接して配置されている。下糸捕捉部23は、不図示の負圧源に接続されるとともに、先端部に開口が形成された筒状の部材として構成されている。下糸捕捉部23は、進退駆動部23aを備えている。進退駆動部23aは、下糸捕捉部23を糸道に対して進退させる。
下糸捕捉部23は、糸道に接近している状態において、その先端側に吸引空気流を発生させることにより、後述する下糸吹き送り部26によって吹き送られてくる給糸ボビンBからの糸Yの糸端を吸引して捕捉する。さらに、下糸捕捉部23は、その先端側に吸引空気流を発生させることにより、走行する糸Yに付着している風綿等を吸引して除去するように構成してもよい。なお、下糸捕捉部23は、給糸ボビンBの糸端を捕捉した状態で糸道から退避することにより、当該糸端を糸継装置22に導入することができる。
テンション付与装置24は、走行する糸Yに所定のテンションを付与する。テンション付与装置24は、固定の櫛歯に対して可動の櫛歯を配置してなるゲート式に構成されており、櫛歯の間に糸Yを走行させることで所定の抵抗を付与する。可動側の櫛歯は、例えばソレノイドにより、固定側の櫛歯との距離が変更可能に構成されている。これにより、テンション付与装置24は、糸Yに付与するテンションを調整することができる。なお、テンション付与装置24の構成は特に限定されず、例えばディスク式のテンション付与装置であってもよい。
糸監視装置25は、糸Yの太さ等を適宜のセンサで監視することにより、スラブや異物混入等の糸欠陥を検出する監視部25aを有する。また、糸監視装置25には、監視部25aの上流側にカッター25bが付設されており、カッター25bは、監視部25aが糸欠陥を検出した場合に直ちに糸Yを切断する。
糸処理部20は、糸継ぎを確実に行うため、下糸吹き送り部26、上糸吹き送り部27、及び、糸案内部材28をさらに有する。
下糸吹き送り部26は、糸解舒補助装置11の下流側に近接して配置された筒状の部材である。下糸吹き送り部26は、圧縮空気を噴出することにより、糸Yを下糸捕捉部23まで吹き送る空気流を形成する。したがって、糸切れが生じた場合や給糸ボビンBの交換後には、下糸吹き送り部26が動作することで、給糸ボビンB側の糸端を下糸捕捉部23で捕捉することができ、当該糸端を糸継装置22に導入することができる。
なお、給糸部10に新しい給糸ボビンBが供給された直後の場合には、給糸ボビンBから糸Yが十分に引き出されていないため、下糸吹き送り部26によっては糸端を糸継装置22側に吹き送ることが困難になる場合がある。これを考慮して、給糸部10には、補助吹き送り部13が設けられている。補助吹き送り部13は、給糸部10に配置された搬送トレイTの直下に位置する。補助吹き送り部13は、ともに中空状に形成された搬送トレイT及び給糸ボビンBの内部に圧縮空気を噴出することにより、給糸ボビンBの先端部に、当該給糸ボビンBの糸Yを下糸吹き送り部26側へ吹き送る空気流を形成する。このように、給糸ボビンBが新しく供給された際には、補助吹き送り部13及び下糸吹き送り部26が連動して動作することにより、当該給糸ボビンB側の糸端を糸継装置22側に向かって確実に送ることができる。
上糸吹き送り部27は、糸貯留装置30の上流側に近接して配置された筒状の部材である。上糸吹き送り部27は、圧縮空気を噴出することにより、糸貯留装置30側の糸端を吹き飛ばして上糸捕捉部21まで送る空気流を形成する。
糸案内部材28は、糸監視装置25、テンション付与装置24、糸継装置22等を迂回するように前方に突出した湾曲形状の筒状の部材であり、長手方向両端には、それぞれ開口が形成されている。一端側の開口は上糸吹き送り部27の吹出口に対向しており、他端側の開口は上糸捕捉部21に対向している。糸案内部材28には、糸案内部材28の内部を一端側の開口から他端側の開口まで通った糸Yが、糸案内部材28から抜け出ることができるように、糸案内部材28の後側には全長にわたって不図示のスリットが形成されている。
上糸吹き送り部27は、糸貯留装置30側の糸端を捕捉して糸案内部材28の内部へ吹き飛ばし、糸Yを糸案内部材28に沿って引き出して、上糸捕捉部21に捕捉させる。このように、上糸吹き送り部27によって糸貯留装置30側の糸Yを吹き送って、糸継装置22側に向かって案内することができる。
(糸貯留装置)
糸貯留装置30は、糸走行方向において糸処理部20と巻取部40との間に配置されている。糸貯留装置30は、給糸部10から糸Yを引き出し、引き出した糸Yを一時的に貯留した上で巻取部40に供給する。糸貯留装置30が設けられていることにより、給糸ボビンBから解舒された糸Yのテンションの変動が巻取部40側に伝播することが抑制される。これにより、巻取部40に供給される糸Yのテンションの変動を抑制し、品質の良好なパッケージPを形成することができる。また、糸貯留装置30が設けられていることで、糸継ぎを行っている場合でも、巻取部40による糸Yの巻取りを継続することができる。
糸貯留装置30は、糸走行方向において糸処理部20と巻取部40との間に配置されている。糸貯留装置30は、給糸部10から糸Yを引き出し、引き出した糸Yを一時的に貯留した上で巻取部40に供給する。糸貯留装置30が設けられていることにより、給糸ボビンBから解舒された糸Yのテンションの変動が巻取部40側に伝播することが抑制される。これにより、巻取部40に供給される糸Yのテンションの変動を抑制し、品質の良好なパッケージPを形成することができる。また、糸貯留装置30が設けられていることで、糸継ぎを行っている場合でも、巻取部40による糸Yの巻取りを継続することができる。
糸貯留装置30は、糸Yを巻き付けることが可能な糸貯留ローラ31と、糸貯留ローラ31を回転駆動するローラ駆動モータ32とを有する。ローラ駆動モータ32は、給糸部10からの糸Yを巻き取る方向に糸貯留ローラ31を回転(正回転)させることができるととともに、当該巻き取る方向とは反対の方向に糸貯留ローラ31を回転(逆回転)させることもできる。なお、糸貯留ローラ31に巻き付けられた糸Yは、糸貯留ローラ31の中心軸の延長線上に配置された引出しガイド35を介して下流側へ引き出される。
糸貯留ローラ31は、例えば金属により円筒状に形成されている。糸貯留ローラ31は、糸Yが巻き付けられた状態で正回転することで、糸貯留装置30よりも上流側の糸Yに対してテンションを付与する。これにより、給糸ボビンBから糸Yが解舒され、糸Yを糸貯留ローラ31の外周面31aに巻き付けて貯留する。以下では、糸貯留ローラ31において、ローラ駆動モータ32に近い側を基端側、その反対側を先端側と言う。
糸貯留ローラ31の外周面31aの先端側の端部には、リング部材33が取り付けられている。リング部材33は、例えばゴムにより円環状に形成されており、径方向内側に締め付ける弾性力により外周面31aに取り付けられている。糸Yはリング部材33の内側を通っており、糸貯留ローラ31から引き出される糸Yに対して、リング部材33の弾性力によって抵抗が付与される。これによって、糸貯留ローラ31から引き出される糸Yに適度な張力が与えられ、糸貯留ローラ31からの糸Yの解舒が安定化される。
糸貯留ローラ31の外周面31aには、リング部材33の取付位置を跨ぐように、糸貯留ローラ31の軸方向に沿って溝部31bが形成されている。溝部31bのうちリング部材33と交差する部分には、不図示のばねによって径方向外側に付勢された付勢部材36が収容されている。この付勢部材36は、後述の糸通しノズル34によって径方向内側に押し込まれる。付勢部材36が径方向内側に押し込まれると、リング部材33と付勢部材36との間に隙間が生じ、この隙間に糸Yを通すことができる。
糸貯留装置30は、筒状の糸通しノズル34をさらに備えている。糸通しノズル34は、糸貯留ローラ31に近接する位置に配置されており、一端部が糸貯留ローラ31の外周面31aの先端側の端部と対向するように配置されている。糸通しノズル34は、他端部から一端部に向かって内部に圧縮空気を流すことができるよう構成されている。すなわち、糸通しノズル34の他端部(糸貯留ローラ31の反対側)は糸Yを吸引する吸引部として機能し、糸通しノズル34の一端部(糸貯留ローラ31側)は吸引した糸Yを吹き出す吹出部として機能する。糸通しノズル34は、例えばエアシリンダやモータ等のアクチュエータを用いたスライド機構によって、糸貯留ローラ31の外周面31aに対して進退可能に構成されている。
付勢部材36が糸通しノズル34の一端部と対向している状態で、糸通しノズル34を糸貯留ローラ31の外周面31aに向けて移動させると、糸通しノズル34が付勢部材36をばねの付勢力に抗して径方向内側に押し込み、リング部材33と付勢部材36との間に隙間ができる。この状態で、糸通しノズル34の他端部(吸引部)近傍に糸Yを持ってきて、糸通しノズル34の他端部から一端部に向けて圧縮空気を流すと、上記隙間に糸Yを通した後、この糸Yを溝部31b内の先端側(巻取部40側)から基端側(給糸部10側)に向かって吹き飛ばすことができる。こうして、糸Yを糸貯留ローラ31に通すことができる。なお、糸通しノズル34には、糸貯留ローラ31に通された糸Yが糸通しノズル34から抜け出ることができるように、長手方向に沿って不図示のスリットが形成されている。
糸貯留ローラ31の先端側から基端側に通された糸Yの糸端は、さらに、上糸吹き送り部27によって糸案内部材28に向けて吹き飛ばされ、上糸捕捉部21によって捕捉されることで糸継装置22へと導かれる。
(巻取部)
図3は、巻取ユニット2の巻取部40の正面図である。巻取部40は、巻取管Qを装着可能に構成されたクレードル41と、糸Yを綾振りさせながら巻取管Q又はパッケージPを回転させる綾振ドラム42と、綾振ドラム42によってトラバースされる糸Yをガイドするトラバースガイド43とを備える。
図3は、巻取ユニット2の巻取部40の正面図である。巻取部40は、巻取管Qを装着可能に構成されたクレードル41と、糸Yを綾振りさせながら巻取管Q又はパッケージPを回転させる綾振ドラム42と、綾振ドラム42によってトラバースされる糸Yをガイドするトラバースガイド43とを備える。
クレードル41は、左右一対設けられたアーム41aと、それぞれのアーム41aの内側に取り付けられた左右一対のホルダ41bとを有し、一対のホルダ41bによって巻取管Q又はパッケージPを回転可能に支持する。クレードル41は、支持しているパッケージPの外周面を綾振ドラム42の外周面に対して接触可能に構成されている。
綾振ドラム42は、モータ等からなる駆動源45によって回転駆動され、巻取管Q又はパッケージPの外周面に接触した状態で回転することで、巻取管Q又はパッケージPを従動回転させる。綾振ドラム42は、糸貯留装置30から糸Yを引き出して巻取管Qに巻き取る方向に回転(正回転)することができるとともに、パッケージPから糸Yを引き出すように回転(逆回転)することもできる。綾振ドラム42の外周面には綾振溝42aが形成されており、この綾振溝42aによって糸Yをトラバース領域内でトラバースすることが可能になっている。このように綾振ドラム42によって糸Yを綾振りさせながら巻取管Qに巻き取ることで、所定形状のパッケージPを形成することができる。なお、図3では、トラバース時における糸Yの左右両端の位置(トラバース領域の両端位置)を模式的に図示している。
トラバースガイド43は、綾振ドラム42の上流側に近接した状態で、綾振ドラム42のやや前方に配置されている。トラバースガイド43は、金属等からなる板状体であり、第1ガイド壁部43a、左右2つの第2ガイド壁部43b、及び、左右2つの糸導入部43cを有する。
第1ガイド壁部43aは、前方から見た形状が略台形となっており、その前側(綾振ドラム42と反対側)の面がガイド面となっている。綾振ドラム42によりトラバースされる糸Yは、第1ガイド壁部43aのガイド面に接触しながらガイドされ、綾振ドラム42の軸方向(トラバース方向)に往復移動する。
2つの第2ガイド壁部43bは、トラバース方向において第1ガイド壁部43aの両端に連なっており、第1ガイド壁部43aに対して前側に折り返されて、トラバース方向における第1ガイド壁部43aの両端部をそれぞれ覆っている。そして、第2ガイド壁部43bにより、第1ガイド壁部43aにガイドされている糸Yが、前側に浮き上がってしまうのを防止する。
2つの糸導入部43cは、2つの第2ガイド壁部43bのそれぞれの上端に連なっており、第2ガイド壁部43bに対してやや前側に折り曲げられている。2つの糸導入部43cは、一方の糸導入部43cのトラバース方向の内側の端部が、他方の糸導入部43cのトラバース方向の内側の端部よりも前側となるように前後方向で重なっており、前後方向に重なった部分の間には、糸Yが通過可能な隙間43dが形成されている。第2ガイド壁部43b及び糸導入部43cの前側に位置する糸Yは、綾振ドラム42を回転させて糸Yをトラバースさせることによって、隙間43dを通って第1ガイド壁部43aに接触する位置まで移動する。
第1ガイド壁部43aの左端部には、糸検出センサ44が取り付けられている。糸検出センサ44は、発光素子と受光素子とが隣接して配置された、いわゆる反射型の光学式センサである。また、左側の第2ガイド壁部43bには、糸検出センサ44と対向する位置に貫通孔43eが形成されている。これにより、糸Yが糸検出センサ44に対向する位置にあるときには、糸検出センサ44の発光素子から照射された照射光が糸Yで反射され、受光素子において反射光が受光される。一方、糸Yが糸検出センサ44と対向しない位置にあるときには、糸検出センサ44の発光素子から照射された照射光が糸Yで反射されず、貫通孔43eを通過するため、受光素子において反射光が受光されない。所定のトラバース周期で糸検出センサ44の受光素子において反射光が受光されるか否かによって、正常にトラバースが行われているか否かを検出することができる。
(ユニット制御部)
各巻取ユニット2は、CPU、ROM、RAM、及び、入出力インターフェース等によって構成されるユニット制御部2a(図5参照)を備えている。ユニット制御部2aは、給糸部10、糸処理部20、糸貯留装置30、及び、巻取部40の各部の動作を制御する。また、各ユニット制御部2aは、機台制御装置5と通信可能に構成されており、機台制御装置5において複数の巻取ユニット2の動作を集中的に管理することができる。
各巻取ユニット2は、CPU、ROM、RAM、及び、入出力インターフェース等によって構成されるユニット制御部2a(図5参照)を備えている。ユニット制御部2aは、給糸部10、糸処理部20、糸貯留装置30、及び、巻取部40の各部の動作を制御する。また、各ユニット制御部2aは、機台制御装置5と通信可能に構成されており、機台制御装置5において複数の巻取ユニット2の動作を集中的に管理することができる。
[玉揚装置]
次に、玉揚装置3について説明する。図4は、玉揚装置3を巻取ユニット2側(後側)から見た図である。このため、図4における左右方向は、自動ワインダ1における左右方向とは逆となるので注意されたい。また、図5は、自動ワインダ1の電気的構成を示すブロック図である。
次に、玉揚装置3について説明する。図4は、玉揚装置3を巻取ユニット2側(後側)から見た図である。このため、図4における左右方向は、自動ワインダ1における左右方向とは逆となるので注意されたい。また、図5は、自動ワインダ1の電気的構成を示すブロック図である。
玉揚装置3は、ある巻取ユニット2で糸Yの巻取りが完了すると、その巻取ユニット2に対向する位置に移動し、巻取りが完了したパッケージPを玉揚げする玉揚げ処理を実行する。玉揚装置3は、このような玉揚げ処理の他にも、巻取ユニット2と協働することによって、巻取部40で巻き取る糸Yの種類を変更する仕掛け替え処理や、パッケージPと糸貯留装置30との間で糸Yが切れたときに糸継ぎを行う上糸切れ処理を行うことができる。
玉揚装置3は、筐体50、クランプカッター51、引出しアーム52、チャッカー53、クレードルオープナー54、糸寄せレバー62等を有して構成されている。筐体50は、後面が開口した構成となっており、玉揚装置3を構成する各部材を内部に収容している。
(クランプカッター)
クランプカッター51は、糸Yを切断する不図示のカッターと、糸Yを保持する不図示のクランプとを有する。クランプカッター51のカッター及びクランプは、エアシリンダ等の適宜の駆動源によって駆動される。クランプカッター51は、引出しアーム52の先端部に取り付けられている。引出しアーム52は、同軸で入れ子状に配置された、径の異なる複数の棒状(管状)部材を有し、伸縮可能に構成されている。また、引出しアーム52はエアシリンダとしても構成されており、圧縮空気の供給源(図示省略)から供給された圧縮空気により伸縮駆動される。また、引出しアーム52は、揺動モータ56(図5参照)によって前後方向に揺動可能に構成されている。このように、引出しアーム52が伸縮可能且つ揺動可能に構成されることで、引出しアーム52の先端部に取り付けられたクランプカッター51は、トラバースガイド43のすぐ下方にある糸Yを保持しにいったり、保持している糸Yを巻取管Qの側方に移動させたりすることが可能となっている。
クランプカッター51は、糸Yを切断する不図示のカッターと、糸Yを保持する不図示のクランプとを有する。クランプカッター51のカッター及びクランプは、エアシリンダ等の適宜の駆動源によって駆動される。クランプカッター51は、引出しアーム52の先端部に取り付けられている。引出しアーム52は、同軸で入れ子状に配置された、径の異なる複数の棒状(管状)部材を有し、伸縮可能に構成されている。また、引出しアーム52はエアシリンダとしても構成されており、圧縮空気の供給源(図示省略)から供給された圧縮空気により伸縮駆動される。また、引出しアーム52は、揺動モータ56(図5参照)によって前後方向に揺動可能に構成されている。このように、引出しアーム52が伸縮可能且つ揺動可能に構成されることで、引出しアーム52の先端部に取り付けられたクランプカッター51は、トラバースガイド43のすぐ下方にある糸Yを保持しにいったり、保持している糸Yを巻取管Qの側方に移動させたりすることが可能となっている。
(チャッカー)
チャッカー53は、筐体50内において左右方向に延びる軸57に回動自在に取り付けられており、モータ等で構成されたチャッカー駆動部58(図5参照)によって駆動されることで、軸57周りに上下に旋回する。チャッカー53は、その先端部に巻取管Qを把持するチャック部53aを備えている。チャッカー53は、自動ワインダ1の上方に位置する不図示のストッカーから空の巻取管Qを1つ取り出してチャック部53aで把持した後、下方に旋回することで、クレードル41に巻取管Qをセットする。
チャッカー53は、筐体50内において左右方向に延びる軸57に回動自在に取り付けられており、モータ等で構成されたチャッカー駆動部58(図5参照)によって駆動されることで、軸57周りに上下に旋回する。チャッカー53は、その先端部に巻取管Qを把持するチャック部53aを備えている。チャッカー53は、自動ワインダ1の上方に位置する不図示のストッカーから空の巻取管Qを1つ取り出してチャック部53aで把持した後、下方に旋回することで、クレードル41に巻取管Qをセットする。
(クレードルオープナー)
クレードルオープナー54は、筐体50の右壁部に取り付けられている。このクレードルオープナー54は、シリンダやモータ等の適宜の駆動源を有するオープナー駆動部59(図5参照)によって駆動されて、揺動や回動などの様々な動作を行い、クレードル41に設けられた不図示のクレードルレバーを操作する。クレードルレバーが操作されると、図8に示すように、クレードル41の右側のアーム41a及びホルダ41bが開閉され、巻取りが完了したパッケージPの取り外しや、クレードル41への空の巻取管Qの装着が可能となる。
クレードルオープナー54は、筐体50の右壁部に取り付けられている。このクレードルオープナー54は、シリンダやモータ等の適宜の駆動源を有するオープナー駆動部59(図5参照)によって駆動されて、揺動や回動などの様々な動作を行い、クレードル41に設けられた不図示のクレードルレバーを操作する。クレードルレバーが操作されると、図8に示すように、クレードル41の右側のアーム41a及びホルダ41bが開閉され、巻取りが完了したパッケージPの取り外しや、クレードル41への空の巻取管Qの装着が可能となる。
(糸寄せレバー)
糸寄せレバー62は、綾振ドラム42よりもやや上方の高さに設けられており、糸寄せモータ63(図5参照)によって支軸62a周りに水平に回転可能に構成されている。糸寄せレバー62は、その先端部に糸Yを引っ掛けて回転することにより、糸Yを移動させることができる。糸寄せレバー62は、主に、糸Yを巻取管Qに固定する際やバンチ巻きを形成する際に用いられる。
糸寄せレバー62は、綾振ドラム42よりもやや上方の高さに設けられており、糸寄せモータ63(図5参照)によって支軸62a周りに水平に回転可能に構成されている。糸寄せレバー62は、その先端部に糸Yを引っ掛けて回転することにより、糸Yを移動させることができる。糸寄せレバー62は、主に、糸Yを巻取管Qに固定する際やバンチ巻きを形成する際に用いられる。
(玉揚制御部)
図5に示すように、玉揚装置3は、CPU、ROM、RAM、及び、入出力インターフェース等によって構成される玉揚制御部3aを有する。玉揚制御部3aは、機台制御装置5と通信可能に構成されており、機台制御装置5からの指令に従って玉揚装置3に設けられた各駆動部を制御する。
図5に示すように、玉揚装置3は、CPU、ROM、RAM、及び、入出力インターフェース等によって構成される玉揚制御部3aを有する。玉揚制御部3aは、機台制御装置5と通信可能に構成されており、機台制御装置5からの指令に従って玉揚装置3に設けられた各駆動部を制御する。
[玉揚げ処理]
以上のように構成された自動ワインダ1では、巻取ユニット2と玉揚装置3とが協働することによって、巻取りが完了したパッケージPを玉揚げする玉揚げ処理が自動で行われる。図6は、玉揚げ処理の流れを示すフローチャートであり、図7は、玉揚げ処理の動作を模式的に示す側面図であり、図8は、玉揚げ処理の動作を模式的に示す上面図である。
以上のように構成された自動ワインダ1では、巻取ユニット2と玉揚装置3とが協働することによって、巻取りが完了したパッケージPを玉揚げする玉揚げ処理が自動で行われる。図6は、玉揚げ処理の流れを示すフローチャートであり、図7は、玉揚げ処理の動作を模式的に示す側面図であり、図8は、玉揚げ処理の動作を模式的に示す上面図である。
ある巻取ユニット2にて、一定量の糸Yが巻かれ、糸Yの巻取りが完了したことが検出されると、この巻取ユニット2のユニット制御部2aは、綾振ドラム42及び糸貯留ローラ31の回転を停止させるとともに、玉揚げ処理を要求する信号を機台制御装置5へ出力する。そして、機台制御装置5からの指令に応じて、玉揚装置3が、糸Yの巻取りが完了した巻取ユニット2の位置まで移動した後、玉揚げ処理が開始される。なお、綾振ドラム42の回転を停止させることで、パッケージPの回転が停止するが、このとき、図7(a)に示すように、糸YはパッケージPと糸貯留装置30との間でつながったままとなっている。
まず、玉揚制御部3aは、引出しアーム52及び揺動モータ56を駆動することで、図7(b)に示すように、クランプカッター51を、トラバースガイド43のすぐ下方にある糸Yを保持及び切断できる位置まで移動させる(ステップS101)。続いて、図7(c)に示すように、クランプカッター51によって糸Yを切断するとともに、糸貯留装置30側の糸Y(下糸)の糸端を保持する(ステップS102)。なお、パッケージP側の糸Y(上糸)はパッケージPに巻き取られる。
次に、玉揚制御部3aは、図7(d)に示すように、糸貯留装置30側の糸Yを保持しているクランプカッター51を、巻取管Qのセット位置(一点鎖線で図示)のやや上方まで移動させる(ステップS103)。そして、巻取りが完了したパッケージPをクレードル41から取り外し、空の巻取管Qをクレードル41にセットする(ステップS104)。なお、ステップS103、S104の順序は適宜変更されてよく、ステップS103、S104の少なくとも一部が同時に行われてもよい。
ステップS104の詳細な動作について説明する。玉揚制御部3aは、まず、オープナー駆動部59を駆動することで、クレードルオープナー54に不図示のクレードルレバーを操作させる。すると、図8(a)に示すように、クレードル41の右側のアーム41a及びホルダ41bが右方に移動して開き、クレードル41が開放される。これによって、クレードル41に支持されていたパッケージPがクレードル41から取り外される。続いて、玉揚制御部3aは、チャッカー駆動部58を駆動することで、チャッカー53を動作させる。チャッカー53は、不図示のストッカーから空の巻取管Qをチャック部53aで取り出し、これをクレードル41にセットする。
チャッカー53によって巻取管Qがセットされると、クランプカッター51で保持されている糸Yを巻取管Qに固定し、続いて、バンチ巻きを形成する(ステップS105)。ここで、バンチ巻きとは、トラバース領域から外れた位置において巻取管Qに形成される糸層であり、後工程において、複数のパッケージPの糸Yを連続して解舒する際などに利用される。詳細には、先に糸Yを解舒するパッケージPのバンチ巻きの糸端と、後に解舒するパッケージPの最外層の巻き終わりの糸端とを糸継ぎしておくことで、複数のパッケージPの糸Yを続けて解舒することが可能となる。
図8を参照しつつ、ステップS105の詳細について説明する。チャッカー53(図8では図示省略)によって巻取管Qがセットされると、玉揚制御部3aは、糸寄せモータ63を駆動することで、図8(a)に示すように、糸寄せレバー62を待機位置(一点鎖線で示す位置)から図中時計回りに回転させる。これによって、クランプカッター51で保持されている糸Yが、巻取管Qの右側方に移動し、巻取管Qと右側のホルダ41bとの間の空間を通るようになる。
この状態で、クレードルオープナー54によって再度クレードルレバーを操作すると、右側のアーム41a及びホルダ41bが左方に移動して閉じられる。その結果、図8(b)に示すように、巻取管Qとホルダ41bとによって糸Yが挟まれ、巻取管Qに糸Yが固定される。糸Yが巻取管Qに固定されると、チャッカー53が巻取管Qを離すとともに、クランプカッター51が糸Yの保持を解除する。続いて、図8(c)に示すように、糸寄せレバー62を少しだけ図中反時計回りに回転させて戻し、この状態で、綾振ドラム42を正回転させることにより、バンチ巻きAが形成される。
最後に、玉揚制御部3aが糸寄せレバー62を待機位置まで戻し、ユニット制御部2aが綾振ドラム42及び糸貯留ローラ31を正回転させることで、糸Yの巻取りが再開される(ステップS106)。
[糸停止制御]
上述のように、玉揚げ処理のステップS101では、クランプカッター51が糸Yを保持及び切断可能な位置まで移動させられる。ここで、クランプカッター51は、クランプカッター51が取り付けられている引出しアーム52が伸縮したり揺動したりすることによって、ある程度の自由度で移動できるようには構成されているものの、駆動機構が複雑となることを避けるため、その移動自由度は限定されている。具体的には、ステップS101において、クランプカッター51は、トラバースガイド43のすぐ下方の位置にある糸Yを保持しにいく際、糸Yのトラバース方向においては、図3において破線で示す所定位置にしか移動することができない。したがって、糸Yがトラバース領域内の当該所定位置以外の位置で停止した場合には、クランプカッター51で糸Yを保持及び切断することができなくなる。
上述のように、玉揚げ処理のステップS101では、クランプカッター51が糸Yを保持及び切断可能な位置まで移動させられる。ここで、クランプカッター51は、クランプカッター51が取り付けられている引出しアーム52が伸縮したり揺動したりすることによって、ある程度の自由度で移動できるようには構成されているものの、駆動機構が複雑となることを避けるため、その移動自由度は限定されている。具体的には、ステップS101において、クランプカッター51は、トラバースガイド43のすぐ下方の位置にある糸Yを保持しにいく際、糸Yのトラバース方向においては、図3において破線で示す所定位置にしか移動することができない。したがって、糸Yがトラバース領域内の当該所定位置以外の位置で停止した場合には、クランプカッター51で糸Yを保持及び切断することができなくなる。
従来は、クランプカッター51で糸Yを切断及び保持できる位置に糸Yを位置決めするため専用の位置決め部材が用いられていた。この位置決め部材は、トラバース幅よりやや広い幅を有しており、位置決め部材をパッケージPと糸貯留装置30との間の糸Yに押し付けた状態で糸Yをトラバースすることで、位置決め部材の表面に形成された凹部に糸を導入できるように構成されている。すなわち、糸Yを位置決め部材の凹部に導入することによって、糸Yの位置決めが行われていた。しかしながら、この方法だと、位置決め部材を糸Yに押し付けるように移動させたり、その後に糸Yをトラバースさせたりする時間が余分に必要となり、パッケージPの生産効率の低下を招いていた。
そこで、ユニット制御部2aは、玉揚げ処理を実行する際に、駆動源45を制御することで綾振ドラム42の回転を制御し、綾振ドラム42の回転停止時、すなわち、パッケージPの回転停止時に、糸Yをトラバース領域内の所定位置で停止させる糸停止制御を実行するように構成されている。このような糸停止制御を行うことで、すぐに玉揚げ処理が実行できるようになる。なお、糸Yが綾振ドラム42の綾振溝42aのどの位置にいるかは分からないため、綾振ドラム42によってトラバースされている糸Yがトラバース領域のどの位置にあるかは分からない。しかしながら、本実施形態では、糸検出センサ44からの出力を利用することで、糸Yの位置制御が可能となっている。
図9は、糸停止制御の第1実施例を説明するための図である。図9(a)は、糸停止制御のフローチャートであり、図9(b)は、糸停止制御における綾振ドラム42の回転速度の変化を示すグラフである。糸Yの巻取りが完了すると、ユニット制御部2aは、綾振ドラム42の回転を停止させるべく、綾振ドラム42の減速を開始する(ステップS201)。続いて、ユニット制御部2aは、綾振ドラム42を減速している間に糸検出センサ44から糸Yの検出信号を受け取り、この検出信号に基づいて、糸Yがトラバース領域内の所定位置で停止するように、綾振ドラム42の減速度等を制御する(ステップS202)。そして、綾振ドラム42の減速度等を制御しながら、綾振ドラム42の回転を停止させる(ステップS203)。このような糸停止制御を実行することによって、パッケージPの回転停止時に、糸Yが所定位置で停止することになる。
糸停止制御の第1実施例においては、綾振ドラム42の減速を開始してから綾振ドラム42を停止させるまでの工程が、本発明の「減速工程」に相当し、減速工程中にトラバースされている糸Yを糸検出センサ44によって検出する工程が、本発明の「糸検出工程」に相当し、綾振ドラム42の減速度等を制御しながら綾振ドラム42を停止させるまでの工程が、本発明の「糸位置制御工程」に相当する。つまり、糸位置制御工程は、減速工程の一部となっており、減速工程の最後に実行される。したがって、糸位置制御工程を減速工程とは別に実行する必要がなく、速やかに糸Yを所定位置で停止させることができる。
図10は、糸停止制御の第2実施例を説明するための図である。図10(a)は、糸停止制御のフローチャートであり、図10(b)は、糸停止制御における綾振ドラム42の回転速度の変化を示すグラフである。糸Yの巻取りが完了すると、ユニット制御部2aは、綾振ドラム42の回転を停止させるべく、綾振ドラム42の減速を開始する(ステップS301)。続いて、ユニット制御部2aは、綾振ドラム42を減速している間に糸検出センサ44から糸Yの検出信号を受け取るが、この検出信号に基づいてすぐに綾振ドラム42の減速度等を制御せず、そのまま綾振ドラム42の回転を一旦停止させる(ステップS302)。ユニット制御部2aは、綾振ドラム42を一旦停止させた後、減速中に糸検出センサ44から受け取った検出信号に基づいて、綾振ドラム42をどれだけ回転させたら糸Yが所定位置で停止するかを演算し、演算で得られた所定量だけ綾振ドラム42を回転させる(ステップS303)。そして、綾振ドラム42を所定量だけ回転させた後、綾振ドラム42の回転を停止させる(ステップS304)。
糸停止制御の第2実施例においては、綾振ドラム42の減速を開始してから綾振ドラム42を一旦停止させるまでの工程が、本発明の「減速工程」に相当し、減速工程中にトラバースされている糸Yを糸検出センサ44によって検出する工程が、本発明の「糸検出工程」に相当し、綾振ドラム42を一旦停止させた後、綾振ドラム42を所定量だけ回転させる工程が、本発明の「糸位置制御工程」に相当する。つまり、糸位置制御工程は、減速工程とは別工程となっており、減速工程の後に実行される。このように、綾振ドラム42を一旦停止させてから糸位置制御工程を実行することによって、減速工程中に減速度を制御する第1実施例よりも比較的簡単な制御で糸Yを所定位置に停止させることができる。
[効果]
本実施形態の自動ワインダ1(糸巻取装置)では、糸Yの巻取りが完了すると、ユニット制御部2a(制御部)によって、糸検出センサ44(糸検出部)からの出力に基づいて綾振ドラム42が制御され、パッケージPと糸貯留装置30との間の糸Yが、玉揚装置3のクランプカッター51(糸保持切断部)によって保持及び切断が可能な所定位置で停止するようにパッケージPの回転を止めるための、糸停止制御が実行される。したがって、従来のように位置決め部材を移動等させることが不要となり、パッケージPが停止してから速やかにクランプカッター51を動作させることができる。その結果、玉揚げに要する時間を短縮することができ、パッケージPの生産効率を向上させることが可能となる。
本実施形態の自動ワインダ1(糸巻取装置)では、糸Yの巻取りが完了すると、ユニット制御部2a(制御部)によって、糸検出センサ44(糸検出部)からの出力に基づいて綾振ドラム42が制御され、パッケージPと糸貯留装置30との間の糸Yが、玉揚装置3のクランプカッター51(糸保持切断部)によって保持及び切断が可能な所定位置で停止するようにパッケージPの回転を止めるための、糸停止制御が実行される。したがって、従来のように位置決め部材を移動等させることが不要となり、パッケージPが停止してから速やかにクランプカッター51を動作させることができる。その結果、玉揚げに要する時間を短縮することができ、パッケージPの生産効率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の第1実施例では、ユニット制御部2aは、綾振ドラム42を減速させながら制御し、そのまま、パッケージPと糸貯留装置30との間の糸Yが所定位置で停止するように綾振ドラム42の回転を停止させている。つまり、パッケージPと糸貯留装置30との間の糸Yが所定位置で停止するように、パッケージPの回転を停止させる糸位置制御工程が、パッケージPを減速させる減速工程の最後に実行され、減速工程の終了時には、パッケージPと糸貯留装置30との間の糸Yが所定位置で停止した状態でパッケージPの回転が停止するようにされている。したがって、より速やかにクランプカッター51を移動させてパッケージPと糸貯留装置30との間の糸Yを保持及び切断することができ、玉揚げに要する時間をさらに短縮することができる。
また、本実施形態の第2実施例では、ユニット制御部2aは、綾振ドラム42の回転を一旦停止させた後に、パッケージPと糸貯留装置30との間の糸Yが所定位置で停止するように、綾振ドラム42を所定量だけ回転させるようにしている。つまり、糸位置制御工程が減速工程の後に実行され、糸位置制御工程では、減速工程によって一旦停止した綾振ドラム42を所定量だけ回転させるようにしている。このように綾振ドラム42を停止状態から所定量だけ回転させることにより、比較的簡単な制御で、パッケージPと糸貯留装置30との間の糸Yを所定位置に停止させることができる。
また、本実施形態では、綾振ドラム42によってトラバースされている糸Yを検出する糸検出工程が、減速工程の間に実行される。したがって、糸検出工程のためだけに糸Yをトラバースさせる必要がなく、速やかにパッケージの回転を停止させることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態に限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態に限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
上記実施形態では、糸検出工程を減速工程中に行うものとしたが、糸検出工程を減速工程中以外に行ってもよい。例えば、図10に示した第2実施例では、綾振ドラム42を一旦停止した後に実行される糸位置制御工程の中で、糸検出工程を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、糸検出センサ44をトラバースガイド43に設けるものとしたが、糸検出センサ44を設ける位置はトラバースガイド43以外であってもよい。
また、上記実施形態では、綾振ドラム42を適切に制御することにより、糸Yを所定位置に停止させた状態でパッケージPの回転を停止させる糸停止制御を行うものとした。しかしながら、糸停止制御を行う代わりに、図11に示すように、クランプカッター51に、トラバース領域内にある糸Yをクランプカッター51に導入する導入機構70を一体的に設けるように構成してもよい。
導入機構70は、板状の導入部材71と、左右一対設けられた誘導レバー72とを有して構成される。導入部材71は、概ね台形状となっており、左右方向(トラバース方向)の中央部に、クランプカッター51に至るスリット状の導入路71aが形成されている。誘導レバー72は、不図示のモータ等の駆動部によって支軸72a周りに揺動可能に構成されている。また、導入部材71から突出している誘導レバー72の先端部には、糸Yを引っ掛けることのできる引掛け部72bが形成されている。誘導レバー72は、図11(a)に示すトラバース方向の外側に開いた開放位置と、図11(b)に示すトラバース方向の内側に閉じた閉じ位置との間で揺動可能に構成されている。誘導レバー72が開放位置にあるときは、左右の誘導レバー72が、糸Yのトラバース領域よりも外側に位置する。
このように構成された導入機構70は、玉揚げ処理のステップS101において次のように動作する。まず、導入部材71が、その先端部によって糸Yを少し押し付けることができる位置となるように、クランプカッター51を下方に移動させる。このとき、誘導レバー72は開放位置とされている。クランプカッター51の移動が終わると、玉揚制御部3aは、誘導レバー72を閉じ位置に揺動させる。その際、トラバース領域内の任意の位置にある糸Yが、左右何れかの誘導レバー72の引掛け部72bに引っ掛かり、そのまま、誘導レバー72によって導入路71aへと誘導される。糸Yは導入部材71の先端部に押し付けられた状態となっているので、糸Yが導入路71aまで誘導されたら、糸Yの張力によって糸Yが導入路71aの奥に移動し、クランプカッター51によって糸Yを保持及び切断可能な位置まで導かれる。
このような導入機構70を設けることにより、巻取りが完了したパッケージPの回転停止時に、パッケージPと糸貯留装置30との間の糸Yがトラバース領域内のどこにあっても、導入機構70によって糸Yをクランプカッター51に導入することができる。したがって、従来のように位置決め部材を移動等させることが不要となり、パッケージPの回転停止後、速やかにクランプカッター51を動作させることができる。その結果、玉揚げに要する時間を短縮することができ、パッケージの生産効率を向上させることが可能となる。
また、導入機構70は、糸Yをクランプカッター51に導入する導入路71aが形成された導入部材71と、トラバース領域内にある糸Yを導入路71aに導く誘導レバー72と、を有している。このように誘導レバー72によって糸Yを導入路71aに導く構成とすることで、パッケージPと糸貯留装置30との間の糸Yを、確実にクランプカッター51に導入することができる。
また、導入路71aは、導入部材71のうちトラバース方向の中央部に形成されており、誘導レバー72は、導入路71aの両側に設けられている。このように導入路71aの両側に誘導レバー72を設けることで、パッケージPと糸貯留装置30との間の糸Yを、より確実にクランプカッター51に導入することができる。
なお、導入機構70の具体的構成は図11に示したものに限定されてない。例えば、図12に示す導入機構80のように、誘導レバーを設けないことも可能である。導入機構80の導入部材81は、左右方向(トラバース方向)の中央部に、クランプカッター51に至るスリット状の導入路81aが形成されている。導入部材81の先端部は、導入路81aからトラバース方向の外側に向かうにつれて先端側へと突出するテーパー部81bとされている。このようなテーパー部81bを設ければ、導入部材81を、テーパー部81bに糸Yを押し付けるように移動させるだけで、糸Yを導入路81aに導くことができる。
また、図11の導入機構70では、誘導レバー72を左右に2つ設けるものとしたが、誘導レバー72は1つでもよい。この場合には、その1つの誘導レバー72によって糸Yが誘導される位置に、導入路71aを形成すればよい。
1:自動ワインダ(糸巻取装置)
2:巻取ユニット
2a:ユニット制御部(制御部)
3:玉揚装置
10:給糸部
22:糸継装置
30:糸貯留装置
40:巻取部
42:綾振ドラム
43:トラバースガイド(ガイド部材)
44:糸検出センサ(糸検出部)
51:クランプカッター(糸保持切断部)
70、80:導入機構
71、81:導入部材
71a、81a:導入路
72:誘導レバー
P:パッケージ
Q:巻取管
Y:糸
2:巻取ユニット
2a:ユニット制御部(制御部)
3:玉揚装置
10:給糸部
22:糸継装置
30:糸貯留装置
40:巻取部
42:綾振ドラム
43:トラバースガイド(ガイド部材)
44:糸検出センサ(糸検出部)
51:クランプカッター(糸保持切断部)
70、80:導入機構
71、81:導入部材
71a、81a:導入路
72:誘導レバー
P:パッケージ
Q:巻取管
Y:糸
Claims (11)
- 給糸部から引き出される糸を巻取部で巻取管に巻き取ってパッケージを形成する巻取ユニットと、前記巻取ユニットから巻取りが完了した前記パッケージを玉揚げする玉揚装置と、を備える糸巻取装置であって、
前記巻取ユニットは、
前記パッケージに接触しながら回転することで、前記パッケージを回転させながら糸をトラバースさせる綾振ドラムと、
糸走行方向において前記給糸部と前記巻取部との間に設けられ、糸を一時的に貯留する糸貯留装置と、
前記綾振ドラムによってトラバースされている糸を検出可能な糸検出部と、
前記綾振ドラムを制御する制御部と、
を有するとともに、
糸の巻取りが完了すると、前記パッケージと前記糸貯留装置との間で糸がつながった状態のまま、前記パッケージの回転を停止させるように構成されており、
前記玉揚装置は、前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸がトラバース領域内の所定位置にある場合に当該糸を保持及び切断することが可能な糸保持切断部を有しており、
前記制御部は、前記糸検出部からの出力に基づいて前記綾振ドラムを制御することによって、前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸が前記所定位置で停止するように、前記パッケージの回転を停止させることを特徴とする糸巻取装置。 - 前記制御部は、前記綾振ドラムを減速させながら制御し、そのまま、前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸が前記所定位置で停止するように前記綾振ドラムの回転を停止させることを特徴とする請求項1に記載の糸巻取装置。
- 前記制御部は、前記綾振ドラムの回転を一旦停止させた後に、前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸が前記所定位置で停止するように、前記綾振ドラムを所定量だけ回転させることを特徴とする請求項1に記載の糸巻取装置。
- 前記綾振ドラムの糸走行方向の上流側に、前記綾振ドラムによってトラバースされている糸をガイドするガイド部材が設けられており、
前記糸検出部は、前記ガイド部材に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の糸巻取装置。 - 給糸部から引き出される糸を、糸貯留装置で一時的に貯留した後、パッケージに接触しながら回転する綾振ドラムでトラバースしながら巻取管に巻き取って前記パッケージを形成する巻取ユニットと、
前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸がトラバース領域内の所定位置にある場合に当該糸を保持及び切断することが可能な糸保持切断部を有し、前記巻取ユニットから巻取りが完了した前記パッケージを玉揚げする玉揚装置と、
を備える糸巻取装置における前記パッケージの回転停止方法であって、
糸の巻取りが完了すると、前記パッケージと前記糸貯留装置との間で糸がつながった状態のまま、前記綾振ドラムを減速することで前記パッケージを減速させる減速工程と、
前記綾振ドラムによってトラバースされている糸を検出する糸検出工程と、
前記糸検出工程における糸の検出結果に基づいて前記綾振ドラムを制御することによって、前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸が前記所定位置で停止するように、前記パッケージの回転を停止させる糸位置制御工程と、
を備えることを特徴とするパッケージの回転停止方法。 - 前記糸検出工程は、前記減速工程の間に実行されることを特徴とする請求項5に記載のパッケージの回転停止方法。
- 前記糸位置制御工程は前記減速工程の最後に実行され、前記減速工程の終了時には、前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸が前記所定位置で停止した状態で前記パッケージの回転が停止することを特徴とする請求項5又は6に記載のパッケージの回転停止方法。
- 前記糸位置制御工程は前記減速工程の後に実行され、前記糸位置制御工程では、前記減速工程によって一旦停止した前記綾振ドラムを所定量だけ回転させることを特徴とする請求項5又は6に記載のパッケージの回転停止方法。
- 給糸部から引き出される糸を巻取部で巻取管に巻き取ってパッケージを形成する巻取ユニットと、前記巻取ユニットから巻取りが完了した前記パッケージを玉揚げする玉揚装置と、を備える糸巻取装置であって、
前記巻取ユニットは、
前記パッケージに接触しながら回転することで、前記パッケージを回転させながら糸をトラバースさせる綾振ドラムと、
糸走行方向において前記給糸部と前記巻取部との間に設けられ、糸を一時的に貯留する糸貯留装置と、
を有するとともに、
糸の巻取りが完了すると、前記パッケージと前記糸貯留装置との間で糸がつながった状態のまま、前記パッケージの回転を停止させるように構成されており、
前記玉揚装置は、
前記パッケージと前記糸貯留装置との間の糸を保持及び切断することが可能な糸保持切断部と、
前記糸保持切断部と一体的に設けられ、前記パッケージと前記糸貯留装置との間でトラバース領域内にある糸を前記糸保持切断部に導入する導入機構と、
を有することを特徴とする糸巻取装置。 - 前記導入機構は、
糸を前記糸保持切断部に導入する導入路が形成された導入部材と、
前記トラバース領域内にある糸を前記導入路に導く誘導レバーと、
を有することを特徴とする請求項9に記載の糸巻取装置。 - 前記導入路は、前記導入部材のうちトラバース方向の中央部に形成されており、
前記誘導レバーは、前記導入路の両側に設けられていることを特徴とする請求項10に記載の糸巻取装置。
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ITMI20050628A1 (it) * | 2005-04-13 | 2006-10-14 | Savio Macchine Tessili Spa | Dispositivo e procedimento per la manipolazione e il controllo del filo in una testa di roccatura di una macchina roccatrice nelle operazioni di avvio di una nuova partira |
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JP2014019541A (ja) * | 2012-07-18 | 2014-02-03 | Murata Mach Ltd | 糸監視装置及び糸巻取機 |
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