JP3744239B2 - 自動ワインダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、精紡ボビン等の給糸ボビン(パッケージ形状のものも含む)の糸を巻取管上に巻返して巻取パッケージを形成する自動ワインダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、糸条の巻取りを行いパッケージを形成する巻取管、下糸を供給する給糸ボビン、上糸と下糸のノッティングを行う糸継装置等とから構成される巻取ユニットがある。そして複数の巻取ユニット、玉揚装置、制御装置等から構成される自動ワインダが公知となっている。
【0003】
そして、給糸ボビンから供給される糸を該巻取ユニットにて巻取動作を行い、巻取管に順次巻き取ってパッケージを形成し、満管(完成したパッケージ)が形成された際には、各巻取ユニットが玉揚要求ランプを点灯させ玉揚装置を呼び出す。ここで巻取ユニット上を巡回動作している玉揚装置が玉揚要求ランプを検出すると所定位置にて停止し、巻取ユニットの満管となったパッケージを玉揚げするとともに、新たな巻取管を供給するのである。そして、新たな巻取管をセットされた巻取ユニットは下糸を捕捉して巻き取り工程を再開するよう制御していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術の自動ワインダは、ロットチェンジ(糸の種類や番手等の品種変更)のために給糸を全て交換する場合には、巻き上がったパッケージを玉揚装置で玉揚げ後、巻取りを継続することができなかった。そこで、下糸を新ロットのものと交換し、交換した新しいボビンが到着したときに、オペレータ作業により下糸を新しいコーンに糸掛けし、ドラムスタートをして巻き取り開始する必要があり、オペレータの負担軽減が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上が本発明の解決する課題であり、次に課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、
巻取ユニット、玉揚装置を具備する自動ワインダにおいて、
ロットチェンジ時には、
ロットチェンジ前のパッケージが巻取ユニットから取り外されて新種の給糸ボビンが前記巻取ユニットに供給された後、
前記巻取ユニットがノッティング動作を行なって、給糸ボビン糸端を当該巻取ユニットの糸端捕捉手段に捕捉させ、
その後、前記巻取ユニットが玉揚装置を呼び出して、該玉揚装置により巻取管の供給、下糸の巻取管への糸掛け操作をさせるように構成した。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。図1は自動ワインダの巻取ユニットと玉揚装置の正面図、図2は自動ワインダの巻取ユニットと玉揚装置の側面図、図3は玉揚装置のオープナー、糸挿入レバーを示す側面図、図4は玉揚装置の糸寄装置の構成を示す図1のC−C矢視図、図5は自動ワインダの制御器を示すブロック図、図6は本発明の制御方法に係るフローチャート図、図7は自動ワインダの全体構成図である。
【0009】
まず図7を用いて本発明の自動ワインダ1の全体構成について説明する。自動ワインダ1は、機台1a上に複数の巻取ユニット2・2・・・を並列設置させ、側方に配置したボビン供給装置60より給糸ボビン4を供給し、該給糸ボビン4を順次、機台1上のコンベア61で搬送して、各巻取ユニット2・2・・・の所定位置に供給するものである。また、巻取ユニット2・2・・・の上部には玉揚装置3がレール26上を移動可能に配設されており、各巻取ユニット2からの玉揚要求ランプLPを検出して玉揚動作を行う。また、各巻取ユニット2・2・・・及び玉揚装置3等を制御する制御装置49が自動ワインダ1側方に配置されている。
【0010】
次に図1及び図2を用いて巻取ユニット2の構成について説明する。自動ワインダ1に並列設置された多数の巻取りユニット2は、複数個又は1個の給糸ボビン4に巻かれた糸Yを巻取管5に巻き取って1個のパッケージPとするものである。巻取ユニット2は、巻取管5を回転自在に把持するクレードル6と、クレードル6で把持された巻取管5を回転させるドラム7とを備えている。クレードル6はドラム7に向けてまたはその逆に旋回可能となっていると共にドラム7の軸方向に揺動自在として巻取ユニット2上に設けれられており、巻取管5を把持するボビンホルダ8を有している。ドラム7は制御装置49で駆動制御される駆動モータ10に連結されている。また、巻取ユニット2の給糸ボビン4側には、糸Yを継ぐ糸継装置15と、糸切断部16Aを有して糸欠陥を検出するヤーンクリアラ16と、給糸ボビン4の切断された糸端Yを吸引捕捉するヤーントラップ17(糸端捕捉手段)と、糸Yをヤーントラップ17から引き取って糸継装置15まで導入する図示せぬサクションアームとを備えている。18は満管となったパッケージPをドラム7上からクレードル6背後に配置された排出コンベア19に案内するパッケージガイドである。
【0011】
自動ワインダ1に備えられた玉揚装置3は、フレーム25に配置されたレール26に沿って巻取ユニット2上を走行して、巻取ユニット2のパッケージPが満管になると所定位置で停止して玉揚げ動作を行うものである。すなわち、巻取ユニット2は、パッケージPが満管になると点灯する玉揚装置3を要求するための玉揚要求ランプLPが設けられていて、玉揚装置3は該ランプLPの点灯を検知してランプ点灯ユニットで停止し玉揚操作を行うようになっている。玉揚装置3はヤーントラップ17まで延びることのできる糸把持装置27と、クレードル6を旋回及び開閉するオープナー28と、糸Yをクレードル6で把持された巻取管5に寄せてガイドする糸寄装置29とを備えている。糸把持装置27はエアシリンダを用いて糸切断把持部27Aを伸縮されると共に、この伸縮に連動して糸切断把持部27Aで糸Yを切断して把持する。そして、糸把持装置27はドラム7の径方向に旋回自在として玉揚装置3下部に設けられており、糸Yをドラム7の上側まで引き上げてクレードル6の間に介在するように旋回させる。尚、糸把持装置27の糸切断把持部27Aを伸縮させる機構はエアシリンダに限定されず、機械的にスライドさせるものでも良い。
【0012】
玉揚装置3のオープナー28は、図3に示すように、玉揚装置3側部からドラム7に並行して突出する回転軸30(図1にも示す)に固定されたオープンレバー31を有し、オープンレバー31の先端にはクレードルレバー32に当接されるオープンハンド33が設けられている。オープンレバー31はドラム7の軸方向に揺動自在に支持されてクレードル6に向けて延びており、回転されるオープンハンド33の回転軌跡aをクレードル6と一体に旋回されるクレードルレバー32の旋回軌跡bに交差させて設けられている。そして、オープナー28はオープンハンド33をクレードルレバー32に当接させた状態で、クレードル6の旋回によりドラム7から離れるように回転され、ドラム7に向かう回転でクレードル6を巻取管5がドラム7に接触するに充分な位置まで旋回させる。また、オープナー28はこの揺動によりクレードルレバー32を介してクレードル6を開閉して、パッケージPの玉揚げと巻取管5の装着を可能とする。
【0013】
玉揚装置3の糸寄装置29は、図4に示すように、ドラム7の糸入り側に配置されており、糸把持装置27で引き上げられた糸Yをドラム7と接触する巻取管5の大径端5A側に寄せる糸寄レバー34と、糸寄レバー34とで糸Yを巻取管5のバンチ巻位置Vにガイドするバンチガイド35とを備えている。糸寄レバー34はリンク機構36により巻取管5側に移動自在とされ、先端側に糸引掛部34Aを有している。そして、糸寄レバー34は巻取管5側への回転により糸引掛部34Aで糸Yを引掛けた後に、糸引掛部34Aをドラム7の軸方向に並行移動させてバンチガイド35まで糸寄せする。バンチガイド35はクレードル6に設けられており、ドラム7の糸入り側に突出して糸Yを巻取管5のバンチ巻き位置Vでガイドする糸ガイド部35Aを有している。
【0014】
図1乃至図3において、玉揚装置3には、フレーム25に固設された巻取管収納部37から巻取管5を把持してドラム7まで運ぶチャッカー38(図3に示す)と、糸把持装置27で引き上げられた糸Yをヤーンクリアラ16に挿入する糸挿入レバー39と、巻取ユニット2の給糸ボビン4側の作業者等を検出する検出センサ40を備えている。糸挿入レバー39は、図3に示すように、玉揚装置3側部に回転自在に軸支されてヤーンクリアラ16まで延びている。糸挿入レバー39の先端にはヤーンクリアラ16に突出して糸Yに触れることのできる糸挿入部39Aを有している。そして、糸挿入レバー39は、この糸挿入部39Aが引き上げられた糸Yに触れることで、糸Yを押え板16Cを越えてヤーンクリアラ16のスリット16B内に挿入する。これにより、ヤーンクリアラ16のスリット16内に糸Yを挿入する糸挿入レバー39を設けると、糸飛出し防止用の押え板16Cが設けられていても、給糸ボビン4の糸Yをヤーンクリアラ16に確実に挿入することができる。検出センサ40は、図3に示すように、巻取ユニット2の給糸ボビン4に向かって末広がる検出エリアcを有しており、自動ワインダ1の機台端に設けられた制御装置49に接続されている。
【0015】
図5及び図7において、制御装置49は巻取ユニット側のユニット制御部9と、玉揚装置側の玉揚制御部41と、ロットチェンジモード(品種変更モード)を有する管理コントローラ50とで構成されている。ロットチェンジモードは、給糸ボビン4を異なる糸(材質、太さ、撚数等の異なる糸)が巻かれたボビンと入れ替えるためのロットチェンジを自動的に行わせるモードのことで、旧ロットの巻取りを終了するための巻取終了モードと、新ロットの巻取りを開始するための巻取開始モードとがある。
【0016】
通常の巻取モードからロットチェンジへの切換えは、プログラムにより、又は制御装置49に設けられた手動スイッチSW或いは各巻取ユニット2に設けられた手動スイッチBNにより行えるようになっている。手動スイッチSWは自動ワインダ1全体に作用し、手動スイッチBNは各巻取ユニット2に対して作用する。又、各スイッチSW・BNは巻取終了モードと巻取開始モードとの選択もできるようになっている。
巻取終了モードが選択されると、例えば、パッケージPの生産量が設定量となるよう巻取ユニット2の巻取の続行の有無が制御される。また、自動ワインダ1からの完成したパッケージPの払出及び旧種のボビンの除去が行われる。
巻取開始モードが選択されると、例えば、自動ワインダ1(各巻取ユニット2)への新種の給糸ボビン4の供給が行われた後、供給された供給ボビン4の糸端がヤーントラップ17に捕捉され、続いて玉揚要求ランプLPが点灯され、玉揚装置3がランプLP点灯の巻取ユニット2に到着し、玉揚装置3によってクレードル6への空の巻取管5の供給と該巻取管5への給糸ボビン4の糸端の装着とが行われる。本実施形態では、手動スイッチBNを2回連続して押すと、その巻取ユニット2の玉揚要求ランプLPが点灯するようになっている。
【0017】
ユニット制御部9は、図2、図3に示す巻取スイッチ手段51のON/OFFと、管理コントローラ50のスプライサモニタモードとに基づいて正逆転する駆動モータ10を制御してドラム7を回転させる。巻取スイッチ手段51は、図2及び図3に示すように、玉揚装置3に回転自在に設けられた電磁石51Aと、各巻取ユニット2の前面に設けられたリードスイッチ51Bとで構成され、電磁石51Aの励磁をリードスイッチ51Bで検出する。そして、ユニット制御部9はリードスイッチ51Bが検出する電磁石51Aの励磁回数に応じて、駆動モータ10を制御してドラム7を低速又は高速に正回転(図3の時計方向αの回転)させると共に、スプライサモニタモードにより駆動モータ10を逆回転(図3の反時計方向βの回転)させる。玉揚制御部41は玉揚装置3の走行制御の他に、ロットチェンジモードや検出センサ40の出力に基づいて糸把持装置27、オープナー28や糸挿入レバー39等の作動を制御すると共に、巻取スイッチ手段51の電磁石51Aへの励磁も制御する。
【0018】
次に自動ワインダ1による給糸ボビン4のロッドチェンジの手順について、図5及び図6のフローチャート等に基づいて説明する。なお、品種Aから品種Bへの給糸ボビン4のロットチェンジを例に説明する。(なお、以下の説明及び図6のフローチャート中、Sで始まるステップはオペレータ操作、Pで始まるステップは、制御装置49等による自動制御若しくはオペレータの介在しない制御である。)
【0019】
まず、オペレータ操作により制御装置49においてボビン供給のストップスイッチがONに指示されると、自動ワインダ1の側方に配置されたボビン供給装置60において品種Aのボビンの供給が停止(図6のステップS1)される。そして該ボビン供給装置60から各巻取ユニット2に対し給糸ボビン4を供給するコンベア61上では空トレーが送られる状態(ステップP2)となる。また、ボビン供給のストップスイッチがONに指示されることにより管理コントローラ50から巻取終了モードの指令が出力され、各巻取ユニット2における巻取動作が停止(ステップP3)する。この時、巻取停止動作に伴って、手動スイッチBNがOFF状態(ステップP4)に移行する。
【0020】
そして、オペレータが品種Aを巻き取り終えたパッケージPを巻取ユニット2のクレードル6から取り外し、新規巻取管5を前記巻取管収納部37に供給する。また、前記ボビン供給装置60に品種Bの新規給糸を供給する(ステップS5)。また、品種Aの給糸ボビン4がコンベア上から完全に無くなった時点で機台の停止操作(ステップS6)を行う。
【0021】
次に、オペレータが制御装置49においてロットチェンジを指示(ステップS7)すると共に、機台の運転開始を指示(ステップS8)する。続いてオペレータ操作により前記ボビン供給装置60による品種Bの給糸ボビン4の供給を再開(ステップS9)させる。この操作により、品種Bの給糸ボビン4が前記コンベア61上を送られ、各巻取ユニット2に対して順次供給開始する。さらに前述した手動スイッチBNをON状態にして(ステップS10)巻取ユニット2の巻取作業を再開させるが、まず、管理コントローラ50は前記検出センサ40によりコンベア61上にボビンが存在するかの検出を行う(ステップP11)。そしてボビンを検出した場合、各巻取ユニット2に対してノッティング指示(ステップP12)を出す。この要求を受けて、巻取ユニット2のユニット制御部9は前記糸継装置15等にノッティングの指示を出す。
【0022】
そして、糸継装置15はユニット制御部9により制御されノッティング動作を行うが、この時、コンベア上の給糸ボビン4が、まだ巻取ユニット2に供給されていない場合がある。この時はユニット制御部9は3回までノッティング動作の指示を繰り返す。そして3回の繰り返し動作を行っても成功しない場合には、下糸無しと判断し、設定された時間をもって一定時間待機状態(ステップP13)に遷移する。そして一定時間待機後、再びノッティング動作を行い、同様に3回のノッティング動作を繰り返し、成功しない場合には上記工程を繰り返すのである。このような制御をしたことで、給糸ボビン4が供給されていない状態でノッティング動作を行い、巻取工程全体が停止してしまうという状態を回避でき、オペレータの介在を必要とせず、巻取工程の自動化が可能となっている。
【0023】
そして、上記ノッティング動作を行った結果、下糸を検出した場合には、ノッティング待機状態(ステップP14)に移行する。この時、手動スイッチBNはON状態のままとなっている。そして、この状態においてユニット制御部9が、玉揚要求ランプLPを点灯させるのである(ステップP15)。つまり、従来はパッケージ満管時における巻取管5の交換時期に玉揚要求ランプLPを点灯させていたが、本発明においては、パッケージ満管時に加えて、上述したロットチェンジ作業におけるノッティング待機状態において玉揚要求ランプLPを点灯させるよう制御しているのである。このような制御を行うことで、従来ロットチェンジ時にはオペレータ操作により下糸の糸掛操作を行っていたが、以下で述べる玉揚装置3による糸掛操作が可能となりオペレータ負担を大幅に軽減することが可能となった。
【0024】
そして、前記レール26に沿って巻取ユニット2上を走行している玉揚装置3が、ノッティング待機状態で玉揚ランプLPを点灯させている巻取ユニット2の所定位置で停止する。ここで玉揚装置3は、前記巻取収納部37にストックされている巻取管5・5・・・から、前記チャッカー38により巻取管5を把持してクレードル6のボビンホルダ8に装着する(ステップP16)。
【0025】
次に、玉揚装置3は前記糸把持装置27を作動させてヤーントラップ17で吸引捕捉されている品種Bの給糸ボビン4の糸Yを切断把持して引き取る。そして、糸把持装置27を上昇、旋回させることで品種Bの糸Yを引き上げて、クレードル6の間に挿入すると共にヤーンクリアラ16のスリット16Bに当接させる。品種Bの糸Yをヤーンクリアラ16に当接させた状態で、図3に示す糸挿入レバー39をヤーンクリアラ16に向けて回転させることで、糸挿入部39Aが品種Bの糸Yに触れてヤーンクリアラ16のスリット16B内に挿入する。
【0026】
品種Bの糸Yをヤーンクリアラ16に挿入した後に、図4に示す糸寄レバー34をドラム7に向けて回転及び並行移動させることで、糸引掛部34Aにより糸Yを引掛けてバンチガイド35とでバンチ巻き位置Vでガイドした後に、図3に示すチャッカー38がドラム7に向けて回転されて巻取管収納部37から巻取管5を把持すると共に、更なるドラム7への回転により開かれたクレードル6間に巻取管5をドラム7に接触させる。この状態で、図3に示すオープナー28を解除してクレードル6を閉じると、クレードル6のボビンホルダ8で巻取管5の大径端5Aと小径端5Bとを回転自在に把持する。これにより、クレードル6の内側を横切る品種Bの糸Yが、図5に示すように、巻取管5の大径端5Aとボビンホルダ8とで挟持されてバンチ巻き可能とする(ステップP17)。そして、巻取管5と品種Bの糸Yをクレードル6で把持すると、図3に示すチャッカー38と糸挿入レバー39とを玉揚装置3に退避させ、糸把持装置27の糸Yの把持を解除する。
【0027】
以上の動作が終了すると、ユニット制御部9はモータ10の駆動命令を出す。これにより、モータ10に連動したドラム7の回転駆動が開始(ステップP18)し、品種Bの巻取動作が開始するのである。
【0028】
また、前述した実施例及び図6のフローチャートには、ロットチェンジ信号入力時に満管となっているパッケージPの動作については図示していないが、ロットチェンジ信号入力時に満管となっているパッケージPについては、前述したように玉揚要求ランプLPが点灯している。このため、品種Bによる巻取動作開始後、玉揚装置3によりパッケージPの玉揚げと新規巻取管5の供給が行われ、糸掛操作後、巻取工程が開始される。
【0029】
【発明の効果】
本発明の自動ワインダは以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。
請求項1の如く構成するので、
従来ロットチェンジに必要であったオペレータ操作による下糸の糸掛操作が不要となり、自動的に糸掛操作を行うため、ロットチェンジにおけるオペレータ負担を大幅に軽減させることが可能となり、作業効率が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動ワインダの巻取ユニットと玉揚装置の正面図である。
【図2】自動ワインダの巻取ユニットと玉揚装置の側面図である。
【図3】玉揚装置のオープナー、糸挿入レバーを示す側面図である。
【図4】玉揚装置の糸寄装置の構成を示す図1のC−C矢視図である。
【図5】自動ワインダの制御器を示すブロック図である。
【図6】本発明の制御方法に係るフローチャート図である。
【図7】自動ワインダの全体構成図である。
【符号の説明】
1 自動ワインダ
2 巻取ユニット
3 玉揚装置
4 給糸ボビン
5 巻取管
7 ドラム
9 ユニット制御部
41 玉揚制御部
49 制御装置
Claims (1)
- 巻取ユニット、玉揚装置を具備する自動ワインダにおいて、
ロットチェンジ時には、
ロットチェンジ前のパッケージが巻取ユニットから取り外されて新種の給糸ボビンが前記巻取ユニットに供給された後、
前記巻取ユニットがノッティング動作を行なって、給糸ボビン糸端を当該巻取ユニットの糸端捕捉手段に捕捉させ、
その後、前記巻取ユニットが玉揚装置を呼び出して、該玉揚装置により巻取管の供給、下糸の巻取管への糸掛け操作をさせるように構成したことを特徴とする自動ワインダ。
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