JP2015009965A - 自動ワインダ - Google Patents

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Abstract

【課題】自動ワインダに関し、稼動効率の低下を最小限に抑えつつ消費電力を削減する。【解決手段】精紡機2からの精紡ボビンBの供給にかかる長期待機状態・低稼働状態、自動玉揚装置70の玉揚げにかかる長期待機状態・低稼働状態、又は何らかの異常状態が生じたときに、各ワインダユニット40の所定の動作部材を駆動する駆動源、又は自動玉揚装置70の所定の動作部材を駆動する駆動源に対する電力供給を低減又は停止する。前記駆動源は特にはステッピングモータであり、動作部材はステッピングモータによって駆動され且つ位置決め制御が必要な部材である。【選択図】図1

Description

本発明は、稼動効率の低下を最小限に抑えつつ消費電力を削減してエネルギー効率を向上させる自動ワインダに関する。
従来、自動ワインダにおいて消費電力を削減するために種々の取り組みがなされている。例えば特許文献1には、精紡ボビンの糸をトラバースガイドで綾振りしながら巻き取ってパッケージを形成するワインダユニットを複数具備した自動ワインダ(糸巻取機)に関し、電源投入直後の時間や、異常の発生(例えば糸切れ、糸切断、及びアラーム停止等)により糸の巻取が停止したときに、糸の巻取が開始または再開されるまでトラバースガイド駆動モータの励磁をオフし、自動ワインダ全体のエネルギー効率を向上させる技術が開示されている。
特開2009−227413号公報
消費電力は大きく削減すればするほどエネルギー効率の観点では好ましいものである。しかしながら、消費電力を大きく削減するほど復帰するまでの時間が長くなり、結果として稼動効率が低下するという問題が生じる。したがって、稼動効率の低下を最小限に抑えつつ消費電力を削減することが望ましい。
例えば、精紡機から自動ワインダへ精紡ボビンが供給される際に巻取条件が変わる(ロットチェンジする)場面においては、自動ワインダへ新たな番手の精紡ボビンが供給されるまでに長い待ち時間が生じており、このときの自動ワインダの消費電力に削減の余地がある。
詳細に説明すると、精紡機は、精紡管に糸を巻き付けて精紡ボビンを生産する精紡ユニットを複数具備しており、これらの精紡ユニットが一斉に精紡ボビンを生産し、玉揚げするようになっている。玉揚げされた精紡ボビンは、トレー式のボビン搬送装置によって自動ワインダへ搬送され、自動ワインダの各ワインダユニットによってパッケージに巻き返される。
自動ワインダは、精紡ボビンがボビン搬送装置に溜まらないように、精紡機よりも少しだけ処理効率が良いように設定されており、例えば太番手の場合に少し精紡待ち状態となるように、そのユニット数(錘数)が決定されている。
精紡機が細番手の精紡ボビンを生成する精紡時間は、太番手の場合よりも長い時間を要するため、特に太番手から細番手へと番手が変わる場面においては、自動ワインダの精紡待ち時間が通常よりも長くなる。太番手から細番手以外への番手が変わる場面においても、長い精紡待ち時間が生じ得る。このように巻取条件が変わるときに、自動ワインダの稼動効率の低下を最小限に抑えつつ消費電力を削減できれば望ましい。
また例えば、自動ワインダに具備される自動玉揚装置に関し、この自動玉揚装置は各ワインダユニットにおいてパッケージが満巻(満管)になるとそのワインダユニットの位置まで自動的に走行し、パッケージを後方のコンベアに送り出すとともに、新たなパッケージの芯となる空の巻取管を供給するようになっている。しかしながら、複数のワインダユニットで同時に巻き取りを開始した場合(例えば装置稼動直後の場合)、しばらくの間パッケージは満巻とならず、自動玉揚装置は待機状態となっている。このときにも、自動ワインダの稼動効率の低下を最小限に抑えつつ消費電力を削減できれば望ましい。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、稼動効率の低下を最小限に抑えつつ消費電力を削減する自動ワインダを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の自動ワインダは、精紡機で精紡された精紡ボビンが供給され、供給された精紡ボビンから引き出される糸を巻き取ってパッケージを生成するワインダユニットを複数並設する自動ワインダであって、前記精紡機からの精紡ボビンの供給状態を把握するボビン供給状態把握部を備え、前記ワインダユニットはそれぞれ、糸に対して所定の動作を行う第1動作部材と、前記第1動作部材を駆動する第1駆動源と、前記第1駆動源に対する電力供給を制御する第1制御部と、を備え、前記第1制御部は、前記ボビン供給状態把握部が、前記精紡機から精紡ボビンが予め設定された所定時間を超えて供給されなかったというボビン供給長期待機状態、又は前記精紡機からの精紡ボビンの供給頻度が予め設定された第1の閾値を下回るボビン供給低稼働状態を把握した場合、前記第1駆動源に対する電力供給を低減又は停止する省電力制御を実施することを特徴としている(構成1)。ここで、前記ボビン供給状態把握部は、前記ボビン供給長期待機状態及び前記ボビン供給低稼働状態のうちの何れか一方のみを把握するように構成されていれば良いものとする。
なお、前記の自動ワインダにおいて、前記の複数のワインダユニットを統括して制御する統括制御部をさらに備え、前記統括制御部は、前記ボビン供給状態把握部が前記ボビン供給長期待機状態又は前記ボビン供給低稼働状態を把握した場合、パッケージが満巻となった前記ワインダユニットから順に、前記第1制御部に前記省電力制御を実施させることが好ましい(構成2)。
また、前記の自動ワインダにおいて、前記第1制御部は、前記省電力制御の実施中に、前記ボビン供給状態把握部が前記精紡機からの精紡ボビンの供給頻度が予め設定された第2の閾値を上回るボビン供給通常稼動状態を把握した場合、前記省電力制御を停止し、前記第1駆動源に対する電力供給を復帰することが好ましい(構成3)。
また、前記の自動ワインダにおいて、前記ボビン供給状態把握部は、前記精紡機から搬送された精紡ボビンを口出しし、口出しした当該精紡ボビンを前記ワインダユニットへ供給するボビン自動供給装置に設けられていることが好ましい(構成4)。
また、前記の自動ワインダにおいて、前記第1動作部材は、位置決め制御が必要な部材であり、前記第1駆動源は、前記省電力制御が停止して電力供給が復帰したときに、前記第1動作部材の位置決めのための基準位置へ戻る原点出し機能を有していることが好ましい(構成5)。
また、前記の自動ワインダにおいて、前記第1駆動源は、ステッピングモータであり、
前記第1制御部は、前記ステッピングモータの励磁をオフすることで前記省電力制御を実施することが好ましい(構成6)。
また、前記の自動ワインダにおいて、前記ワインダユニットはそれぞれ、糸を継ぐ糸継装置を備え、前記第1動作部材は、前記糸継装置が糸継ぎ作業を行うために、分断状態の糸の供給側の端を捕捉して前記糸継装置に案内する第1糸端捕捉案内部材、前記糸継装置が糸継ぎ作業を行うために、分断状態の糸の巻取側の端を捕捉して前記糸継装置に案内する第2糸端捕捉案内部材、及び精紡ボビンから解舒される糸のバルーンを制御する解舒補助部材のうちの少なくとも何れか1つであることが好ましい(構成7)。
また、本発明の別の自動ワインダは、精紡機で精紡された精紡ボビンが供給され、供給された精紡ボビンから引き出される糸を巻取管に巻き取ってパッケージを生成するワインダユニットを複数並設する自動ワインダであって、前記の複数のワインダユニットの並設方向に沿って走行可能に構成され、パッケージが満巻となった前記ワインダユニットへ走行して玉揚げ作業を行う自動玉揚装置と、前記の複数のワインダユニットそれぞれのパッケージの巻き状態に基づき、玉揚げの要求状態を把握する玉揚要求状態把握部と、を備え、前記自動玉揚装置は、玉揚げ作業の所定の動作を行う第2動作部材と、前記第2動作部材を駆動する第2駆動源と、前記第2駆動源に対する電力供給を制御する第2制御部と、を備え、前記第2制御部は、前記玉揚要求状態把握部が、予め設定された所定時間を超えて玉揚げの要求がなかったという玉揚長期待機状態、又は玉揚げの要求の頻度が予め設定された第3の閾値を下回る玉揚低稼働状態を把握した場合、前記第2駆動源に対する電力供給を低減又は停止する省電力制御を実施することを特徴としている(構成8)。ここで、前記玉揚要求状態把握部は、前記玉揚長期待機状態及び前記玉揚低稼働状態のうちの何れか一方のみを把握するように構成されていれば良いものとする。
なお、前記の別の自動ワインダにおいて、前記第2制御部は、前記玉揚要求状態把握部が前記玉揚長期待機状態又は前記玉揚低稼働状態を把握した場合、前記玉揚長期待機状態又は前記玉揚低稼働状態を把握する前に要求された全ての玉揚げ作業が完了した後に、前記省電力制御を実施することが好ましい(構成9)。
また、前記の別の自動ワインダにおいて、前記第2制御部は、前記玉揚長期待機状態に伴う前記省電力制御の実施中に、前記玉揚要求状態把握部が玉揚げの要求を把握した場合、前記省電力制御を停止し、前記第2駆動源に対する電力供給を復帰することが好ましい(構成10)。
また、前記の別の自動ワインダにおいて、前記第2制御部は、前記玉揚低稼働状態に伴う前記省電力制御の実施中に、前記玉揚要求状態把握部が玉揚げの要求の頻度が予め設定された第4の閾値を上回る玉揚通常稼動状態を把握した場合、前記省電力制御を停止し、前記第2駆動源に対する電力供給を復帰することが好ましい(構成11)。
また、前記の別の自動ワインダにおいて、前記玉揚要求状態把握部は、前記自動玉揚装置に設けられていることが好ましい(構成12)。
また、前記の別の自動ワインダにおいて、前記第2動作部材は、位置決め制御が必要な部材であり、前記第2駆動源は、前記省電力制御が停止されて電力供給が復帰したときに、前記第2動作部材の位置決めのための基準位置へ戻る原点出し機能を有していることが好ましい(構成13)。
また、前記の別の自動ワインダにおいて、前記第2駆動源は、ステッピングモータであり、前記第2制御部は、前記ステッピングモータの励磁をオフすることで前記省電力制御を実施することが好ましい(構成14)。
また、前記の別の自動ワインダにおいて、前記第2動作部材は、前記巻取管に糸を装着してバンチ巻きを施すべく糸を寄せる糸寄せ部材、及び前記巻取管を支持するクレードルを開閉操作するクレードル開閉操作部材のうちの少なくとも何れか1つであることが好ましい(構成15)。
さらに、本発明の別の自動ワインダは、精紡機で精紡された精紡ボビンが供給され、供給された精紡ボビンから引き出される糸を巻き取ってパッケージを生成するワインダユニットを複数並設して具備する自動ワインダであって、予め設定した閾値を超える待機時間が発生した長期待機状態、又は予め設定した閾値を下回る稼動頻度となっている低稼働状態、又は異常状態を把握する状態把握部と、ステッピングモータによって駆動されて動作し、且つ、その動作位置が位置決め制御される動作部材と、前記ステッピングモータに対する電力供給を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記状態把握部によって前記長期待機状態、前記低稼働状態又は前記異常状態の何れか1つが検出された場合には、前記動作部材を駆動するステッピングモータに対する電力供給を低減又は停止する省電力制御を実施することを特徴としている(構成16)。ここで、前記状態把握部は、前記長期待機状態、前記低稼働状態及び前記異常状態のうちの何れか1つのみを把握するように構成されていれば良いものとする。
本発明の自動ワインダ(構成1)によれば、精紡機から精紡ボビンが長時間供給されないボビン供給長期待機状態又は供給頻度が低いボビン供給低稼働状態にある場合に、各ワインダユニットの第1動作部材を駆動する第1駆動源に対する電力供給を低減又は停止する省電力制御を実施するので、精紡ボビンの供給状態に応じて自動ワインダの消費電力を削減することができる。そして、省電力制御の対象となる第1動作部材は、各ワインダユニット中を走行する糸に対して所定の動作を行う部材であって、精紡ボビンの供給がなければ動作が不要なものであるので、消費電力の削減に際して自動ワインダの稼動効率の低下を最小限に抑えることができる。
また、本発明の自動ワインダが、パッケージが満巻となったワインダユニットから順に省電力制御を実施する構成(構成2)であれば、現在巻取中のパッケージの巻取作業を満巻になるまで続行してできるだけ多くの満巻のパッケージを作成しながら、満巻となったワインダユニットにおいては省電力制御を実施することで消費電力を削減することができる。特に、ボビン供給低稼働状態であればボビンは通常より少ないながらも供給されているので、まだ満巻となっていないワインダユニットに対してはボビンが供給される一方、満巻となったワインダユニットに対してはボビンが供給されないような構成としたものにおいては、中途半端に糸が巻かれたパッケージを新たに作成することなく、現在巻取中のパッケージが満巻となることを支援することができるという利点がある。
また、本発明の自動ワインダが、ボビン供給通常稼動状態へ戻った場合に、省電力制御を停止して第1駆動源への電力供給を復帰させるような構成(構成3)であれば、自動ワインダの稼動を効率良く再開させることができる。
また、本発明の自動ワインダが、ボビン供給状態把握部をボビン自動供給装置に設けている構成(構成4)であれば、ボビンの供給状態を正確に把握することができる。また、ボビン自動供給装置として既存の設備を利用することができるので、ボビンの供給状態を把握するために新たな装置を必要としないという利点がある。
また、本発明の自動ワインダが、第1駆動源が第1動作部材の位置決めのための基準位置へ戻る原点出し機能を有している構成(構成5)であれば、省電力制御からの復帰時、第1動作部材を省電力制御前の元の位置にスムーズに復帰させることができるとともに、復帰後の第1動作部材の位置が元の位置からずれることを防止することができる。
また、本発明の自動ワインダが、第1制御部が第1駆動源であるステッピングモータへの励磁をオフにすることで省電力制御を実施するような構成(構成6)であれば、消費電力を確実に削減することができる。
また、本発明の自動ワインダが、第1動作部材として、第1糸端捕捉案内部材、第2糸端捕捉案内部材及び解舒補助部材のうちの何れか1つ以上を採用する構成(構成7)であれば、省電力制御時の自動ワインダの稼動に影響を与えることを防止しつつ消費電力を削減することができる。
また、本発明の別の自動ワインダ(構成8)によれば、何れのパッケージも長時間満巻とならず玉揚げの要求がない玉揚長期待機状態又は玉揚要求頻度が低い玉揚低稼働状態にある場合に、自動玉揚装置の第2動作部材を駆動する第2駆動源に対する電力供給を低減又は停止する省電力制御を実施するので、玉揚げの要求状態に応じて自動ワインダの消費電力を削減することができる。そして、省電力制御の対象となる第2動作部材は、玉揚げ作業の所定の動作を行う部材であって、玉揚げの要求がなければ動作が不要なものであるので、消費電力の削減に際して自動ワインダの稼動効率の低下を最小限に抑えることができる。
また、本発明の別の自動ワインダが、全ての玉揚げ作業が完了した後に省電力制御を実施するような構成(構成9)であれば、玉揚げ作業待ちのパッケージを生じさせることなく、その時点で作成されている全ての満巻のパッケージを玉揚げしながら、消費電力を削減することができる。
また、本発明の別の自動ワインダが、玉揚長期待機状態に伴う省電力制御の実施中、玉揚げの要求があった場合に省電力制御を停止して第2駆動源への電力供給を復帰させるような構成(構成10)であれば、玉揚長期待機状態に伴う省電力制御から自動ワインダの稼動を効率良く再開させることができる。
また、本発明の別の自動ワインダが、玉揚低稼働状態に伴う省電力制御の実施中、玉揚通常稼動状態に戻った場合に省電力制御を停止して第2駆動源への電力供給を復帰させるような構成(構成11)であれば、玉揚低稼働状態に伴う省電力制御から自動ワインダの稼動を効率良く再開させることができる。
また、本発明の別の自動ワインダが、玉揚要求状態把握部は自動玉揚装置に設けられている構成(構成12)であれば、玉揚長期待機状態又は玉揚低稼働状態を把握すると、即座に消電力制御を実施することができる。また、玉揚要求状態把握部として既存の設備を利用することができるので、玉揚げの要求状態を把握するために新たな装置を必要としないという利点がある。
また、本発明の別の自動ワインダが、第2駆動源が第2動作部材の位置決めのための基準位置へ戻る原点出し機能を有している構成(構成13)であれば、省電力制御からの復帰時、第2動作部材を省電力制御前の元の位置にスムーズに復帰させることができるとともに、復帰後の第2動作部材の位置が元の位置からずれることを防止することができる。
また、本発明の別の自動ワインダが、第2制御部が第2駆動源であるステッピングモータへの励磁をオフにすることで省電力制御を実施するような構成(構成14)であれば、消費電力を確実に削減することができる。
また、本発明の別の自動ワインダが、第2動作部材として、糸寄せ部材及びクレードル開閉操作部材のうちの何れか1つ以上を採用する構成(構成15)であれば、省電力制御時の自動ワインダの稼動に影響を与えることを防止しつつ消費電力を削減することができる。
また、本発明のさらに別の自動ワインダ(構成16)によれば、長期待機状態や低稼働状態や異常状態といった電力の無駄が生じる状態のときに、電力を無駄に消費している動作部材を駆動するステッピングモータの励磁をオフし、消費電力を削減することができる。ここで、位置決め制御される動作部材は、いったん励磁をオフしてしまうと復帰時に励磁オフ前の元の位置に戻るための原点出し処理が必要となるので、できるだけ励磁オフを避けようとする従来の考えがあったところ、本自動ワインダでは、ステッピングモータによって駆動される動作部材を対象として励磁をオフにするので、省電力制御からの復帰時、動作部材は比較的早期に元の位置に戻ることが可能となり、自動ワインダの稼動効率の低下を最小限に抑えることができる。
本発明の一実施形態にかかる自動ワインダを含む繊維機械の模式的な構成図である。 本発明の一実施形態にかかる自動ワインダのうちの一のワインダユニット及び自動玉揚装置を示す模式的な側面図である。 本発明の一実施形態にかかる自動ワインダの制御構成を示す模式的なブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の自動ワインダについて説明する。なお、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲の記載により定められるべきものであり、これらの実施形態の記載により限定的に解釈されるべきでない。
[一実施形態]
<1.全体構成>
図1に示すように、本実施形態の自動ワインダ4は、前工程として精紡機2が備えられたものであり、当該精紡機2とボビン搬送装置3を介して連結される精紡機直結型自動ワインダとして構成されている。精紡機2とボビン搬送装置3と自動ワインダ4とを含めて繊維機械1とも表現する。
精紡機2は、精紡管B0(図2参照)に糸(糸条)を巻き付けて精紡ボビンBを形成する精紡ユニット(精紡装置)20を複数並設している。自動ワインダ4は、精紡ボビンBから引き出される糸を巻き取ってパッケージPを形成するワインダユニット(糸巻取装置)40を複数並設している。ボビン搬送装置3はトレー式の装置であり、精紡機2と自動ワインダ4との間でトレーTを用いて精紡ボビンBを巡回搬送するようになっている。
ここで、精紡ボビンBとは、精紡ユニット20において精紡管B0に糸が巻き付けられたボビンのことをいう。以下、精紡ユニット20によって糸が巻き付けられた後の精紡ボビンBを実ボビンともいい、また、精紡ユニット20によって糸が巻き付けられる前やワインダユニット40によって糸が解舒された後の精紡ボビンBを空ボビン又は精紡管ともいう。
以下、自動ワインダ4を含む繊維機械1の各構成要素について詳細に説明する。
<2.精紡機>
精紡機2は、複数の精紡ユニット20を一列に並設して具備しており、各精紡ユニット20は、その前工程の粗紡機で生成された粗糸に撚りを加えて紡績を行う。すなわち、各精紡ユニット20は、延伸した粗糸に撚りを加えつつ、精紡管B0に所定長さだけ糸を巻き付けて、実ボビンである精紡ボビンBを形成する。
精紡機2は、いわゆる一斉ドッフィングタイプとして構成されている。精紡機2は、ボビン搬送装置3によって自動ワインダ4から戻された精紡管B0を多数ストックしておき、所定タイミングで精紡管B0を各精紡ユニット20に一斉にセットして、糸の巻き付けを同時に行う。この糸の巻き付けが完了すると、精紡機2は、全ての精紡ボビンBを一斉に玉揚げし、ストックされていた精紡管B0をトレーTから抜き取って、代わりに、玉揚げした精紡ボビンBをトレーTにセットする。そして、精紡機2は、抜き取った精紡管B0を各精紡ユニット20に再び一斉にセットする。
<3.ボビン搬送装置>
ボビン搬送装置3は、精紡機2と自動ワインダ4との間に設けられた搬送路を介して精紡ボビンBを巡回搬送するトレー式の装置である。
より具体的には、ボビン搬送装置3は、個々に独立したトレーTに1つずつセットされた精紡ボビンBを往路側の搬送路に沿って精紡機2から自動ワインダ4に搬送(供給)するものである。この往路側の搬送路における自動ワインダ4の最上流の位置に後で詳述するボビン自動供給装置60が設置されている。また、ボビン搬送装置3は、自動ワインダ4によって糸が解舒された後の空の精紡ボビンBがセットされたトレーTを、復路側の搬送路に沿って自動ワインダ4から精紡機2に搬送するように構成されている。
トレーTは、特に細部を図示しないが、円板状に形成されたベース部と、ベース部から垂直に突出するピン部(ボビン差込部)とを有している。精紡ボビンBは、細長い筒状に形成されており、ボビン内部にピン部が挿入されることでトレーTにセットされ、このセットされた状態で搬送される。
<4.自動ワインダ>
自動ワインダ4は、複数のワインダユニット40を一列に並設して備えているとともに、ボビン自動供給装置(Continuous Bobbin Feeder)60と、自動玉揚装置(Auto Doffer)70と、機台制御装置80とを備えている。なお、ここではボビン自動供給装置60を自動ワインダ4の一構成要素として説明するが、ボビン自動供給装置60は自動ワインダ4とは別の構成要素として捉えても良いものである。
機台制御装置80は、各ワインダユニット40の状況(モニタ値や設定値)等を表示するためのディスプレイ(表示部)81と、オペレータが各種の設定等を行うための入力キー(操作部)82と、自動ワインダ4全体を統括して制御する統括制御部83とを有している。また、機台制御装置80の統括制御部83は、図3に示すように、各ワインダユニット40のユニット制御装置43、ボビン自動供給装置60のボビン供給制御装置61及び自動玉揚装置70の玉揚制御装置76と通信可能に構成されている。自動ワインダ4のオペレータは、機台制御装置80を適宜に操作することにより、複数のワインダユニット40の動作を一括して管理することができるとともに、ボビン自動供給装置60と自動玉揚装置70の動作を個別に制御することができるようになっている。
<4−1.ワインダユニット>
図2に示すように、各ワインダユニット40は、ボビン自動供給装置60によって供給された精紡ボビンBを直立させた状態で支持するボビン支持部41と、ボビン支持部41に支持された精紡ボビンBから解舒された糸を巻取管P0に巻き取ってパッケージPを形成する巻取部42と、自身のワインダユニット40を制御するユニット制御装置43(図1参照)と、を主に備えている。
以下、糸を巻くための芯管を巻取管(巻取ボビン)P0とし、糸が巻かれた巻取管P0をパッケージPという。したがって、製品として規定された量の糸が巻取管P0に巻かれたパッケージPが満巻(満管)のパッケージPである。
ボビン支持部41は、トレーTにセットされた精紡ボビンBの軸心と後述するバルーンコントローラ51の軸心とが一致するようにトレーTを支持することで、精紡ボビンBを直立させた状態で支持可能に構成されている。
巻取部42は、巻取管P0を回転自在且つ着脱可能に支持するクレードル44と、クレードル44を昇降操作するクレードルリフタ45と、巻取管P0に対向して配置され、綾振溝(ドラム溝)が形成された綾振ドラム(巻取ドラム)46と、パッケージPが満巻となったことを把握する満巻状態把握部47(図3参照)と、を有している。
クレードル44は、クレードルリフタ45によって、パッケージP(巻取り開始時は巻取管P0)が綾振ドラム46に接触する巻取位置と、パッケージPが綾振ドラム46から離間する取外位置との間を移動可能に構成されている。また、クレードル44は、後述するクレードルオープナー74によって、パッケージP(巻取管P0)を支持する閉状態と、自動玉揚装置70によってパッケージP(巻取管P0)を取り外し可能な開状態とを取り得るように構成されている。そして、クレードル44は、閉状態で巻取位置にあるときに、巻取管P0に巻き取られた糸の表面(すなわち、パッケージPの表面)を綾振ドラム46の外周面に対して適切な接圧で接触させることができるようになっている。クレードルリフタ45は、図示略のエアシリンダによって駆動されて、クレードル44を昇降させる。
綾振ドラム46は、図示略のドラム駆動用のモータ(以下、ドラム駆動モータともいう)によって回転駆動されるとともに、巻取管P0に接触して巻取管P0を従動回転させるように構成されている。ドラム駆動モータの動作はドラム駆動モータ用のモータドライバにより制御される。
ドラム駆動モータが綾振ドラム46を駆動回転させることで巻取管P0を従動回転させると、糸が図示略の綾振溝に沿って所定幅で綾振り(トラバース)されつつ巻取管P0に巻き取られてパッケージPが形成されていく。そして、図3に示すように、満巻状態把握部47はパッケージPが満巻となったことを把握すると、ユニット制御装置43へ満巻信号SFを送信する。ユニット制御装置43は満巻信号SFを受信すると、玉揚要求信号SDを機台制御装置80の統括制御部83を介して自動玉揚装置70の玉揚制御装置76へ送信するようになっている。
なお、綾振ドラム46の代わりに、溝が形成されていない単なる巻取ドラムを使用し、別途の綾振り装置を設ける構成であっても良い。
図2に示すように、ボビン支持部41と巻取部42との間には、糸の走行経路(糸道)に沿って上流側(装置下方)から順に、バルーンコントローラ(解舒補助装置)51、テンサ(テンション付与装置)52、テンションセンサ(テンション検出装置)53、スプライサ(糸継装置)54、及びクリアラ(糸欠陥検出装置)55が設置されている。さらに、糸継ぎ作業のために糸をスプライサ54に案内する中継パイプ(第1糸端捕捉案内部材)56及びサクションマウス(第2糸端捕捉案内部材)57がスプライサ54の周囲に設置されている。これらの各装置51〜57は機台48に支持されている。
バルーンコントローラ51は、精紡ボビンBから解舒される糸が振り回されて形成されるバルーンの大きさを適切に制御することによって、糸の解舒を補助するものである。バルーンコントローラ51は、下端に絞り部が形成された筒状の固定式規制部材(図示略)と、解舒に追従して下降する筒状の可動式規制部材(解舒補助部材:第1動作部材)51aとを有している。可動式規制部材51aは、可動式規制部材51a用に設けられたステッピングモータ(以下、解舒補助用ステッピングモータともいう:第1駆動源)91(図3参照)によって駆動されて昇降する。この可動式規制部材51aの内周面がバルーンに接触することで、バルーンの膨らみが規制され、解舒張力が安定する。
テンサ52は、走行する糸に所定のテンションを付与するものである。本実施形態では、テンサ52は、櫛歯状の固定ゲート及び可動ゲートを有するゲート式テンサとして構成されているものとする。このテンサ52は、対となっている固定ゲート及び可動ゲートによって糸をジグザグ状に保持することで、走行する糸に所定のテンションを付与する。なお、テンサ52の構成はこれに限定されず、例えばディスク式テンサとして構成されていても良い。
テンションセンサ53は、巻取部42によって巻き取られる糸のテンションを測定する検出機器である。
スプライサ54は、カッター55aによる糸の切断時、巻き取り中の糸の糸切れ時、又は精紡ボビンBの交換時等、何らかの理由により糸がボビン支持部41側と巻取部42側とで分断状態となっているときに、ボビン支持部41側の下糸の糸端と巻取部42側の上糸の糸端とを旋回空気流により糸継ぎする装置である。なお、スプライサ54に代えて、機械式のノッタ等を糸継装置として備えても良い。
クリアラ55は、糸の巻取中にスラブ等の糸欠点を検出するように構成されている。クリアラ55によって糸欠点が検出されたとき又は糸欠点の通過が規制されたときに直ちに糸を切断するべく、カッター55aがクリアラ55の糸道上流側に設けられている。なお、このクリアラ55の近傍以外の適宜の箇所にもカッターが設けられている。
中継パイプ56は、スプライサ54の下方にある支軸O1を中心として上下方向へ回動可能に設置された、パイプ状の部材である。中継パイプ56の先端には吸引口56aが設けられるとともに、中継パイプ56には負圧源58が接続され、吸引口56aに吸引力を生じさせることができるように構成されている。中継パイプ56は、中継パイプ56用に設けられたステッピングモータ(以下、中継パイプ用ステッピングモータともいう:第1駆動源)92(図3参照)によって駆動されて回動する。
中継パイプ56は、回動することによって、通常待機しているときの所定の待機位置s1と、下糸を吸引して捕捉する所定の捕捉位置s2と、捕捉した下糸をスプライサ54に案内する所定の案内位置s3とを少なくともとり得る。待機位置s1及び捕捉位置s2では、吸引口56aがスプライサ54の下方に位置している。一方、案内位置s3では、吸引口56aがスプライサ54の上方に位置している。
糸継ぎ時には、中継パイプ56はまず、待機位置s1から捕捉位置s2に向かって回動し、吸引口56aに吸引力を生じさせて捕捉位置s2にて下糸の糸端を吸引する。次いで、この吸引状態のまま案内位置s3に向かって上方へ回動し、案内位置s3にて下糸をスプライサ54に引き渡すようになっている。
サクションマウス57は、スプライサ54の上方にある支軸O2を中心として上下方向へ回動自在に設置された、パイプ状の部材である。サクションマウス57の先端には吸引口57aが設けられるとともに、サクションマウス57には負圧源58が接続され、吸引口57aに吸引力を生じさせることができるように構成されている。サクションマウス57は、サクションマウス57用に設けられたステッピングモータ(以下、サクションマウス用ステッピングモータともいう:第1駆動源)93(図3参照)によって駆動されて回動する。
サクションマウス57は、回動することによって、通常待機しているときの所定の待機位置s4と、上糸を吸引して捕捉する所定の捕捉位置s5と、捕捉した上糸をスプライサ54に案内する所定の案内位置s6とを少なくともとり得る。待機位置s4では、吸引口57aがスプライサ54の下方且つ中継パイプ56の上方に位置している。捕捉位置s5では、吸引口57aがスプライサ54の上方且つパッケージP及び綾振ドラム46の接触位置近傍に位置している。案内位置s6では、吸引口57aがスプライサ54の下方且つ待機位置s4よりも少し手前側に位置している。
糸継ぎ時には、サクションマウス57はまず待機位置s4から捕捉位置s5に向かって上方へ回動し、吸引口58aに吸引力を生じさせて捕捉位置s5にて上糸の糸端を吸引する。次いで、この吸引状態のまま案内位置s6に向かって下方へ回動し、案内位置s6にて上糸をスプライサ54に引き渡すようになっている。
中継パイプ56及びサクションマウス57によってスプライサ54に下糸及び上糸が引き渡されたら、スプライサ54において上糸及び下糸が継ぎ合わされる。
<4−2.ボビン自動供給装置>
ボビン自動供給装置60は、図1に示すように、トレーTに差し立てられた状態で精紡機2から搬送されてきた精紡ボビンBの糸端を口出しし、ボビン頭部の中空部分に挿入する口出し装置(図示略)と、口出しした精紡ボビンBをセットしたトレーTを搬送路に沿って走行させることで精紡ボビンBを各ワインダユニット41に分配供給する分配装置(図示略)と、ボビン自動供給装置60全体を制御するボビン供給制御装置61と、を主に備えている。また、ボビン自動供給装置60は、精紡機2から精紡ボビンBが供給されたことを検出するボビン供給検出部62を備えている。
ボビン供給検出部62は、例えば口出し装置に設置されたセンサであって、精紡ボビンBが供給されたことを1つずつ検出し、図3に示すようにボビン供給信号SBSを発信するように構成されている。なお、ボビン供給検出部62は、搬送路上の適宜の箇所に設置されていても良い。
ボビン供給制御装置61は、ボビン供給検出部62が発信したボビン供給信号SBSを受信し、受信したボビン供給信号SBSに基づいて精紡機2からの精紡ボビンBの供給状態を把握するボビン供給状態把握部63と、ボビン供給状態把握部63の把握したボビン供給状態に応じて機台制御装置80の統括制御部83に信号を送信する供給主制御部64とを有している。
本実施形態では、ボビン供給状態把握部63は、前のボビン供給信号SBSを受信してから次のボビン供給信号SBSを受信するまでの受信間隔が予め設定した所定時間を超えたときに、ボビン供給状態が長期待機状態(ボビン供給長期待機状態)となっていると把握するようになっている。
すなわち、ボビン供給状態把握部63はタイマーを有し、最初のボビン供給信号SBSの受信時点からタイマーのカウントをスタートし、新たなボビン供給信号SBSを受信するたびにタイマーをリスタートするように構成されている。そして、所定時間(例えば10分)を経過しても新たな次のボビン供給信号SBSを受信しない場合に、タイマーのカウントがタイムオーバーし、精紡ボビンBの供給を長時間待っている長期待機状態が生じていると判断するようになっている。
供給主制御部64は、ボビン供給状態把握部63が長期待機状態を把握すると、その情報をボビン長期待機信号SBWとして機台制御装置80の統括制御部83に送信するように構成されている。
なお、ボビン供給状態把握部63が精紡ボビンBの供給状態を把握する構成及び方法は上述のものに限定されず、後述するように種々の変形例が採用可能である。
また、ボビン自動供給装置60は、各ワインダユニット40から排出された精紡ボビンBを残糸量の多少で選別し、空ボビンと極小残糸ボビンとに分別して回収するとともに、半玉ボビンや口出しミスしたボビンを、口出し装置を経由してワインダユニット40に再供給する機能も具備しているものとする。
<4−3.自動玉揚装置>
自動玉揚装置70は、図1及び図2に示すように、自動ワインダ40の機台48上部に設置され、ワインダユニット40のパッケージPが満巻になるとそのワインダユニット40まで走行して玉揚げ作業を行うものである。
自動玉揚装置70は、図2に示すように、走行台車71と糸拾いレバー72と糸寄せレバー(糸寄せ部材:第2動作部材)73とクレードルオープナー(クレードル開閉操作部材:第2動作部材)74とチャッカ75とこれら各部71〜75の動作を制御する玉揚制御装置76(図3参照)とを主に備えている。
走行台車71は、車輪71aを有する走行体であって、ワインダユニット40の列設方向に沿ってワインダユニット40の上方に配置されたレール71Rに沿って走行可能に構成されている。糸拾いレバー72は、ワインダユニット40の下糸を拾い上げて把持する部材である。
糸寄せレバー73は、クレードル44にセットされた巻取管P0に対して糸拾いレバー72に把持された下糸を所定位置に寄せ、巻取管P0にバンチ巻きが施されるように支援する部材である。バンチ巻きが完了すると、糸寄せレバー73は糸寄せ位置から元の位置(待機位置)に戻る。糸寄せレバー73は、糸寄せレバー73用に設けられたステッピングモータ(以下、糸寄せレバー用ステッピングモータともいう:第2駆動源)94(図3参照)によって駆動されて糸寄せ位置と待機位置との間を移動するように構成されている。
クレードルオープナー74は、クレードル44を開閉操作する部材である。クレードルオープナー74は、クレードルオープナー74用に設けられたステッピングモータ(以下、クレードルオープナー用ステッピングモータともいう:第2駆動源)95(図3参照)によって駆動されてクレードル44を開閉操作するように構成されている。
詳述すると、クレードル44に支持されたパッケージPが所望の糸量が巻かれた状態(満巻)になると、クレードルリフタ45がクレードル44を所定の取外位置まで上昇させ、クレードル44に支持されたパッケージPを綾振ドラム46から離間させる。次いで、この離間状態にて、クレードルオープナー74がクレードル44を閉状態から開状態としてパッケージPをクレードル44から取り外し、機台48後方に設置されたコンベア又はパッケージシェルフといったパッケージ払出装置49に払い出すように構成されている。
チャッカ75は、ボビンストッカ(巻取管貯留装置)79に収容されている空の巻取管P0を掴み、クレードル44に装着できるように構成されている。これら各部71〜75による一連の作業を玉揚げ作業という。
玉揚制御装置76は、図3に示すように、各ワインダユニット40のユニット制御装置43及び機台制御装置80の統括制御部83と電気的に接続され、双方向通信可能となっている。そして、玉揚制御装置76は、パッケージPが満巻となったワインダユニット40から発信された玉揚要求信号SDを機台制御装置80を介して受信すると、走行台車71をそのワインダユニット40へと走行移動させ、満巻となったパッケージPを玉揚げさせる制御を行うようになっている。
玉揚制御装置76は、玉揚要求信号SDを受信し且つ受信した当該信号SDに基づいて玉揚要求状態を把握する玉揚要求状態把握部77と、玉揚主制御部78とを有している。
玉揚要求状態把握部77は、前の玉揚要求信号SDを受信してから次の玉揚要求信号SDを受信するまでの受信間隔が所定時間を超えたときに、玉揚げ状態が長期待機状態(玉揚長期待機状態)となっていると把握するようになっている。
すなわち、玉揚要求状態把握部77はタイマーを有し、最初の玉揚要求信号SDの受信時点からタイマーのカウントをスタートし、新たな玉揚要求信号SDを受信するたびにタイマーをリスタートするように構成されている。そして、所定時間(例えば5分)を経過しても新たな次の玉揚要求信号SDを受信しない場合に、タイマーのカウントがタイムオーバーし、玉揚げの要求を長時間待っている長期待機状態が生じていると判断するようになっている。
玉揚主制御部78は、玉揚要求状態把握部77が玉揚要求信号SDを受信すると、その信号SDを発信したワインダユニット40のパッケージPを玉揚げするように、自動玉揚装置70の各部71〜75を動作させる制御を行う。図3においては、玉揚主制御部78の制御構成に関し、糸寄せレバー73及びクレードルオープナー74に係る制御構成以外は、説明の便宜のために図示を省略する。同様に、ユニット制御装置43の制御構成に関し、可動式規制部材51a、中継パイプ56及びサクションマウス57に係る制御構成以外は、説明の便宜のために図示を省略する。
また、玉揚主制御部78は、玉揚要求状態把握部77が長期待機状態を把握すると、糸寄せレバー用ステッピングモータ94及びクレードルオープナー用ステッピングモータ95の励磁をオフにする制御(省電力制御)を実施する。なお、玉揚主制御部78は、玉揚要求状態把握部77が長期待機状態を把握した場合、長期待機状態を把握する前に要求された全ての玉揚げ作業が完了した後に、上述の省電力制御を実施するようになっている。また、玉揚主制御部78は、省電力制御の実施中に玉揚要求状態把握部77が玉揚げの要求を把握した場合、省電力制御を停止し、糸寄せレバー用ステッピングモータ94及びクレードルオープナー用ステッピングモータ95の励磁をオンにする。
なお、玉揚要求状態把握部77が玉揚げの要求状態を把握する構成及び方法は上述のものに限定されず、後述するように種々の変形例が採用可能である。
<5.制御構成>
上述のように、自動ワインダ4には、自動ワインダ4の全体を制御するための機台制御装置80と、ワインダユニット40を個別に制御する複数のユニット制御装置43と、ボビン自動供給装置60を制御するボビン供給制御装置61と、自動玉揚装置70を制御する玉揚制御装置76と、が制御装置として備えられている。
図3に示すように、複数のユニット制御装置43とボビン供給制御装置61と玉揚制御装置76とは、通信ネットワークを介して機台制御装置80の統括制御部83に接続されている。これにより、機台制御装置80の統括制御部83は、ワインダユニット40、ボビン自動供給装置60及び自動玉揚装置70の動作を集中的に管理することが可能となっている。
なお、各制御装置80,43,61,76は、CPU、ROM及びRAM等のハードウェアと、RAMに記憶された制御プログラム等のソフトウェアとを有して構成されている。そして、ハードウェアとソフトウェアとが協働することにより、制御対象を制御可能となっている。
機台制御装置80の統括制御部83は、ボビン供給状態把握部63が長期待機状態を把握し、供給主制御部64からボビン長期待機信号SBWを受信すると、各ワインダユニット40のユニット制御装置43へ省電力制御を実施するようにエコ信号SEを送信する。各ユニット制御装置43は、エコ信号SEを受信すると、可動式規制部材51a、中継パイプ56及びサクションマウス57をそれぞれ駆動するステッピングモータ91〜93の励磁をオフする省電力制御を実施する。
このとき、統括制御部83は、パッケージPが満巻となったワインダユニット40から順にユニット制御装置43へエコ信号SEを送信し、ユニット制御装置43は、パッケージPが満巻となった後に省電力制御を実施するようになっている。
そして、省電力制御の実施中にボビン供給状態把握部63が精紡ボビンBの供給を再び把握すると、統括制御部83は各ワインダユニット40のユニット制御装置43へエコ解除信号を送信し、ユニット制御装置43は各ステッピングモータ91〜93の励磁をオンにして省電力制御を停止する。
また、玉揚主制御部78は、玉揚要求状態把握部77が長期待機状態を把握すると、前述のように糸寄せレバー用ステッピングモータ94及びクレードルオープナー用ステッピングモータ95の励磁をオフにする制御(省電力制御)を実施する。このとき、玉揚主制御部78は、長期待機状態を把握する前に要求された全ての玉揚げ作業が完了した後に、前述の省電力制御を実施するようになっている。また、玉揚主制御部78は、省電力制御の実施中に玉揚要求状態把握部77が玉揚げの要求を把握した場合、糸寄せレバー用ステッピングモータ94及びクレードルオープナー用ステッピングモータ95の励磁をオンにして省電力制御を停止する。
<6.ステッピングモータの原点出し>
次に、省電力制御から復帰するときの各ステッピングモータ91〜95の原点出しについて説明する。
本実施形態の自動ワインダ4においては、ステッピングモータ91〜95は、高精度な位置制御が必要な部材の駆動に用いられており、具体的には前述したように、可動式規制部材51a、中継パイプ56、サクションマウス57、糸寄せレバー73及びクレードルオープナー74といった動作部材の駆動に用いられている。
省電力制御によってこれらの各動作部材51a,56,57,73,74用のステッピングモータ91〜95の励磁をオフした後、各動作部材51a,56,57,73,74はフリーとなって位置決めされていない状態となるが、再び励磁をオンした際には、励磁をオフする前の元の位置に各動作部材51a,56,57,73,74が正しく位置決めされている必要がある。この位置決めのためには、位置決めの基準となる位置すなわち原点の検知が要求される。
本実施形態ではこの原点を検知するものとして、各ワインダユニット40中の各ステッピングモータ91〜95それぞれを駆動制御する各モータドライバ91a〜95aに、励磁をオンすると原点に戻る原点出し機能が予め組み込まれている。なお、この原点出し機能は、自動ワインダ4の電源投入直後のステッピングモータ91〜95の位置決めにも用いられるものである。
ユニット制御装置43及び玉揚制御装置76に備えられたメモリには、各ステッピングモータ91〜95の励磁オフ前のモータ回転位置、換言すると各動作部材51a,56,57,73,74の元の位置として、各モータドライバ91a〜95aへの最終指示位置が記憶されている。最終指示位置は、例えば原点からの回転角(ステップ角)として記憶されている。
各ステッピングモータ91〜95のモータドライバ91a〜95aは、原点出し機能を利用して、励磁オン直後、各ステッピングモータ91〜95のルータを回転させてまず原点にルータを一旦停止させる。次いで、原点からメモリに記憶されている最終指示位置までルータを回転させる。これにより、各ステッピングモータ91〜95によって駆動される各動作部材51a,56,57,73,74は、励磁オフ前の元の位置に正しく戻った状態で動作を再開することができる。
各ワインダユニット40中のステッピングモータ91〜93の復帰作業は、各ユニット制御装置43が機台制御装置80からエコ解除信号を受信したときに実行する。このエコ解除信号は、ボビン供給検出部62が発信するボビン供給信号SBSに基づいて設定、発信されるものとする。
また、自動玉揚装置70中のステッピングモータ94,95の復帰作業は、玉揚制御装置76が機台制御装置80からエコ解除信号を受信したときに実行する。このエコ解除信号は、満巻状態把握部47が発信する満巻信号SFに基づいて設定、発信されるものとする。ただし、このエコ解除信号は、満巻信号SFに代えて満巻前信号に基づいて設定、発信されるものとしても良い。満巻前信号とは、満巻少し前に発生する信号である。パッケージPの巻取長さは予め決められているとともに、巻取長さは通常測定されているものであるので、これらの既存の事項を用いて、各ユニット制御装置43は満巻に達する直前のタイミングを把握することができる。
<作用・効果>
上述のように構成された本発明の自動ワインダ4によれば、精紡機2から精紡ボビンBが長時間供給されないボビン供給長期待機状態にある場合に省電力制御を実施するので、精紡ボビンBの供給状態に応じて自動ワインダ4の消費電力を削減することができる。そして、省電力制御の対象となる可動式規制部材51a、中継パイプ56及びサクションマウス57は、各ワインダユニット40中を走行する糸に対して所定の動作を行う部材であって、精紡ボビンBの供給がなければ動作が不要なものであるので、消費電力の削減に際して自動ワインダ4の稼動効率の低下を最小限に抑えることができる。また、省電力制御の対象として可動式規制部材51a、中継パイプ56及びサクションマウス57を選定するので、省電力制御時の自動ワインダ4の稼動に影響を与えることを確実に防止することができる。
また、パッケージPが満巻となったワインダユニット40から順に省電力制御を実施するので、現在巻取中のパッケージPの巻取作業は満巻になるまで続行してできるだけ多くの満巻のパッケージPを作成しながら、満巻となったワインダユニット40においては省電力制御を実施することで消費電力を削減することができる。特に、精紡機2の生産する精紡ボビンBの番手が変わることによるボビン供給長期待機状態の場合においては、これまでの番手の糸が巻かれるパッケージPの作成を新たに開始することは無駄な作業であるので、このような無駄な作業による電力消費を防止するという利点もある。
また、ボビン供給長期待機状態に伴う省電力制御の実施中、精紡ボビンBの供給が再開した場合に省電力制御を停止して解舒補助用ステッピングモータ91、中継パイプ用ステッピングモータ92及びサクションマウス用ステッピングモータ93への電力供給を復帰させるので、ボビン供給長期待機状態に伴う省電力制御から自動ワインダ4の稼動を効率良く再開させることができる。
また、ボビン供給検出部62及びボビン供給状態把握部63をボビン自動供給装置60に設けているので、精紡ボビンBの供給状態を正確に把握することができる。さらに、ボビン自動供給装置60として既存の設備を利用することができるので、精紡ボビンBの供給状態を把握するために新たな装置を必要としないという利点がある。
また、玉揚長期待機状態にある場合にも省電力制御を実施するので、玉揚げの要求状態に応じても自動ワインダ4の消費電力を削減することができる。そして、このときの省電力制御の対象となる糸寄せレバー73及びクレードルオープナー74は、玉揚げ作業の所定の動作を行う部材であって、玉揚げの要求がなければ動作が不要なものであるので、消費電力の削減に際して自動ワインダ4の稼動効率の低下を最小限に抑えることができる。また、このときの省電力制御の対象として糸寄せ部材73及びクレードルオープナー74を選定するので、省電力制御時の自動ワインダ4の稼動に影響を与えることを確実に防止することができる。
また、玉揚長期待機状態を把握する前に要求された全ての玉揚げ作業が完了した後に省電力制御を実施するので、玉揚げ作業待ちのパッケージPを生じさせることなく、その時点で作成されている全ての満巻のパッケージPを玉揚げしながら、消費電力を削減することができる。
また、玉揚長期待機状態に伴う省電力制御の実施中、玉揚げの要求があった場合に省電力制御を停止して糸寄せレバー用ステッピングモータ94及びクレードルオープナー用ステッピングモータ95への電力供給を復帰させるので、玉揚長期待機状態に伴う省電力制御から自動ワインダ4の稼動を効率良く再開させることができる。
また、玉揚要求状態把握部77を自動玉揚装置80に設けているので、玉揚長期待機状態を把握すると、即座にこの消電力制御を実施することができる。また、玉揚要求状態把握部77として既存の設備を利用することができるので、玉揚げの要求状態を把握するために新たな装置を必要としないという利点がある。
また、ステッピングモータ91〜95への励磁をオフにすることで省電力制御を実施するので、消費電力を確実に削減することができる。
また、ステッピングモータ91〜95が原点出し機能を有しているので、省電力制御からの復帰時、可動式規制部材51a、中継パイプ56、サクションマウス57、糸寄せレバー73及びクレードルオープナー74を元の位置にスムーズに復帰させることができるとともに、復帰後の各動作部材51a,56,57,73,74の位置が元の位置からずれることを防止することができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
例えば、上記一実施形態では、省電力制御としてステッピングモータ91〜95の励磁をオフするようにしたが、単に励磁を低減するようにしても良い。すなわち、ステッピングモータ91〜95へ通電する電流量を低減することに止めても良い。この場合、励磁をオフすることと比較して省電力効果は下がるものの、ステッピングモータ91〜95の原点出し処理が不要になり、より素早く復帰できるという利点がある。
また、上記一実施形態では、玉揚要求状態把握部77は玉揚要求信号SDを受信するたびに自身の持つタイマーのカウントをリスタートし、且つ玉揚制御装置76は玉揚長期待機状態を把握する前に要求された全ての玉揚げ作業が完了した後に省電力制御を実施するように構成したが、玉揚要求状態把握部77のタイマーのカウントを玉揚げ作業が完了した時点からスタートするようにしても良い。このような構成によっても、玉揚要求状態把握部77は玉揚長期待機状態を把握することができるとともに、作成されている全ての満巻のパッケージPを確実に玉揚げしながら消費電力を削減することができる。
また、上記一実施形態では、ボビン供給状態把握部63及び玉揚要求状態把握部77は、前の信号と次の信号との間の時間間隔に基づいて状態を把握するようにしたが、所定の時間内における信号数をカウントし、所定時間を信号数で割って算出した平均受信間隔(時間間隔)に基づいて状態を把握するようにしても良い。すなわち、前者は長期待機状態にあるか否かを見ているのに対し、後者は低稼働状態にあるか否かを見ているといえる。
より詳細に説明すると、別の実施形態として、ボビン供給状態把握部63は、ボビン供給信号SBSの平均受信間隔が予め設定した所定時間を超えたときに(換言すれば、ボビン供給頻度が所定の閾値(第1の閾値)を下回ったときに)、ボビン供給低稼働状態となっていると判断すると好ましい。また、玉揚要求状態把握部77は、玉揚要求信号SDの平均受信間隔が予め設定した所定時間を超えたときに(換言すれば、玉揚要求頻度が所定の閾値(第3の閾値)を下回ったときに)、玉揚低稼働状態となっていると判断すると好ましい。
このボビン供給低稼働状態に伴う省電力制御の実施中、ボビン供給信号SBSの平均受信間隔が予め設定した所定時間を下回る(換言すれば、ボビン供給頻度が予め設定した所定の閾値(第2の閾値)を上回る)ボビン供給通常稼動状態に戻った場合に省電力制御を停止してステッピングモータ91〜93への電力供給を復帰させるような構成とすれば、ボビン供給低稼働状態に伴う省電力制御から自動ワインダ4の稼動を効率良く再開させることができる。なお、上記の第1の閾値及び第2の閾値は、同じ値であっても異なる値であっても良い。
ここで、自動ワインダ4が、ボビン供給低稼働状態となったときに、まだパッケージPが満巻となっていないワインダユニット40に対しては精紡ボビンBが供給される一方、パッケージPが満巻となったワインダユニット40に対しては精紡ボビンBが供給されないように構成されたものにおいては、ボビン供給低稼働状態であれば精紡ボビンBは通常より少ないながらも供給されているので、中途半端に糸が巻かれたパッケージPを新たに作成することなく、現在巻取中のパッケージPが満巻となることを支援することができるという利点がある。
また、この玉揚低稼働状態に伴う省電力制御の実施中、玉揚要求信号SDの平均受信間隔が予め設定した所定時間を下回る(換言すれば、玉揚要求頻度が予め設定した所定の閾値(第4の閾値)を上回る)玉揚通常稼動状態に戻った場合に省電力制御を停止してステッピングモータ94,95への電力供給を復帰させるような構成とすれば、玉揚低稼働状態に伴う省電力制御から自動ワインダ4の稼動を効率良く再開させることができる。なお、上記の第3の閾値及び第4の閾値は、同じ値であっても異なる値であっても良い。
また、上記一実施形態では、ステッピングモータ91〜95に原点出し機能が予め組み込まれているものとしたが、原点出しを実現するために例えばマグネットセンサやリミットスイッチ等の原点を検知可能な原点センサを用いるようにしても良い。例えばマグネットセンサを用いる場合、マグネットセンサは、ステッピングモータ91〜95のロータが所定の回転角であるときにモータドライバ91a〜95aへ検知信号を送信し、この検知信号を送信するときの所定の回転角をステッピングモータ91〜95の原点とするように構成すると良い。
また、上記一実施形態では、可動式規制部材51a、中継パイプ56、サクションマウス57、糸寄せレバー73及びクレードルオープナー74を駆動する駆動源としてステッピングモータ91〜95を用いたが、駆動源はステッピングモータに限定されず、位置制御を行うことができる他のモータ(例えばサーボモータ等)を用いることができる。
また、可動式規制部材51a、中継パイプ56、サクションマウス57、糸寄せレバー73及びクレードルオープナー74の原点出しを一斉に行うと、ワインダユニット40の消費電力が急激に上昇してしまう。これに対して、ワインダユニット40の各動作部材51a,56,57,73,74の原点出しを時間をずらして順に行うように構成すれば、上述したような消費電力の急激な上昇を抑えることができる。
また、可動式規制部材51a、中継パイプ56、サクションマウス57、糸寄せレバー73及びクレードルオープナー74の全てを省電力制御の対象とすることに代えて、このうちから任意の部材を選んで、その部材のみ省電力制御の対象としても良い。さらには、ここに列挙していない他の部材(例えば、走行台車71)を省電力制御の対象としても良い。ただし、ステッピングモータによって駆動される部材を省電力制御の対象とすることが好ましい。本発明は、特にステッピングモータによって駆動される部材に好適なためである。また、部材の選定は、省電力への貢献度の高さに応じて行われると好ましい。
また、上述の実施形態では、自動ワインダ4は、精紡ボビンBの供給にかかる長期待機状態又は低稼働状態に伴う省電力制御、及び自動玉揚装置70の玉揚げにかかる長期待機状態又は低稼働状態に伴う省電力制御の何れをも実施するように構成したが、何れか一方のみを実施するように構成しても良い。ただし、両方を実施するようにすれば省電力効果が高いために好ましい。
また、各ワインダユニット40の異常状態を把握する異常状態把握部をさらに備えて、各ワインダユニット40に異常(エラー)が発生したときに、省電力制御を実施するようにしても良い。この異常状態把握部の把握する異常は、例えば制御装置間の長時間の通信エラーや、長時間に亘って連続する口出しミスとする。すなわち、本発明のさらに別の自動ワインダとして、次のような構成とすることができる。
『精紡機で精紡された精紡ボビンが供給され、供給された精紡ボビンから引き出される糸を巻き取ってパッケージを生成するワインダユニットを複数並設する自動ワインダであって、
予め設定された閾値を超える待機時間が発生した長期待機状態、又は予め設定された閾値を下回る稼動頻度となっている低稼働状態、又は異常状態を把握する状態把握部と、
ステッピングモータによって駆動されて動作し、且つ、その動作位置が位置決め制御される動作部材と、
前記ステッピングモータに対する電力供給を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記状態把握部によって前記長期待機状態、前記低稼働状態又は前記異常状態の何れか1つが検出された場合には、前記動作部材を駆動する前記ステッピングモータに対する電力供給を低減又は停止する省電力制御を実施する
ことを特徴とする、自動ワインダ。』
このような構成によれば、長期待機状態や低稼働状態や異常状態といった電力の無駄が生じる状態のときに、電力を無駄に消費している動作部材を駆動するステッピングモータの励磁をオフし、消費電力を削減することができる。ここで、状態把握部は、長期待機状態、低稼働状態及び異常状態のうちの何れか1つのみを把握するように構成されていれば良いものとする。
位置決め制御される動作部材は、いったん励磁をオフしてしまうと復帰時に元の位置に戻るための原点出し処理が必要となるので、できるだけ励磁オフを避けようとする従来の考えがあったところ、本構成の自動ワインダでは、ステッピングモータによって駆動される動作部材を対象として励磁をオフにするので、省電力制御からの復帰時、動作部材は比較的早期に元の位置に戻ることが可能となり、自動ワインダの稼動効率の低下を最小限に抑えることができる。
また、異常状態(例えば、口出しミスや通信エラーによる異常状態)に伴う省電力制御の実施中、異常状態が解除されると省電力制御から復帰するように構成すれば、自動ワインダの稼動を効率良く再開することができる。異常状態は、例えばオペレータが機台制御装置の入力キーを手動操作することで解除すると好ましい。制御基板交換後に通信テストを実行し、自動復帰するようにしても良い。
さらに、オペレータがメンテナンス時に手動操作することで上述の省電力制御を実施するようにしても良い。このときの手動操作は、特定のワインダユニットのみを省電力制御の対象としたり、又は全てのワインダユニットを省電力制御の対象としたりするように対象物を選択できる構成であれば好ましい。この省電力制御からは、例えばオペレータが機台制御装置の入力キーを手動操作することで復帰するとように構成すると良い。
1 繊維機械
2 精紡機
20 精紡ユニット
3 ボビン搬送装置
4 自動ワインダ
40 ワインダユニット(糸巻取装置)
41 ボビン支持部
42 巻取部
43 ユニット制御装置(第1制御部)
44 クレードル
45 クレードルリフタ
46 綾振ドラム
47 満巻状態把握部
48 機台
49 パッケージ払出装置
51 バルーンコントローラ(解舒補助装置)
51a 可動式規制部材(解舒補助部材:第1動作部材)
52 テンサ(テンション付与装置)
53 テンションセンサ(テンション検出装置)
54 スプライサ(糸継装置)
54a カッター(糸切断装置)
55 クリアラ(糸欠陥検出装置)
56 中継パイプ(第1糸端捕捉案内部材:第1動作部材)
56a 吸引口
57 サクションマウス(第2糸端捕捉案内部材:第1動作部材)
57a 吸引口
58 負圧源
60 ボビン自動供給装置(CBF)
61 ボビン供給制御装置
62 ボビン供給検出部
63 ボビン供給状態把握部
64 供給主制御部
70 自動玉揚装置(AD)
71 走行台車
71a 車輪
71R レール
72 糸拾いレバー
73 糸寄せレバー(糸寄せ部材:第2動作部材)
74 クレードルオープナー(クレードル開閉操作部材:第2動作部材)
75 チャッカ
76 玉揚制御装置(第2制御部)
77 玉揚要求状態把握部
78 玉揚主制御部
79 ボビンストッカ(巻取管貯留装置)
80 機台制御装置
81 ディスプレイ(表示部)
82 入力キー(操作部)
83 統括制御部
91 解舒補助用ステッピングモータ(第1駆動源)
92 中継パイプ用ステッピングモータ(第1駆動源)
93 サクションマウス用ステッピングモータ(第1駆動源)
94 糸寄せレバー用ステッピングモータ(第2駆動源)
95 クレードルオープナー用ステッピングモータ(第2駆動源)
B 精紡ボビン
B0 精紡管
P パッケージ
P0 巻取管
SBS ボビン供給信号
SBW ボビン長期待機信号
SD 玉揚要求信号
SE エコ信号
SF 満巻信号
T トレー

Claims (16)

  1. 精紡機で精紡された精紡ボビンが供給され、供給された精紡ボビンから引き出される糸を巻き取ってパッケージを生成するワインダユニットを複数並設する自動ワインダであって、
    前記精紡機からの精紡ボビンの供給状態を把握するボビン供給状態把握部を備え、
    前記ワインダユニットはそれぞれ、
    糸に対して所定の動作を行う第1動作部材と、
    前記第1動作部材を駆動する第1駆動源と、
    前記第1駆動源に対する電力供給を制御する第1制御部と、を備え、
    前記第1制御部は、前記ボビン供給状態把握部が、前記精紡機から精紡ボビンが予め設定された所定時間を超えて供給されなかったというボビン供給長期待機状態、又は前記精紡機からの精紡ボビンの供給頻度が予め設定された第1の閾値を下回るボビン供給低稼働状態を把握した場合、前記第1駆動源に対する電力供給を低減又は停止する省電力制御を実施する
    ことを特徴とする、自動ワインダ。
  2. 前記の複数のワインダユニットを統括して制御する統括制御部をさらに備え、
    前記統括制御部は、前記ボビン供給状態把握部が前記ボビン供給長期待機状態又は前記ボビン供給低稼働状態を把握した場合、パッケージが満巻となった前記ワインダユニットから順に、前記第1制御部に前記省電力制御を実施させる
    ことを特徴とする、請求項1に記載の自動ワインダ。
  3. 前記第1制御部は、前記省電力制御の実施中に、前記ボビン供給状態把握部が前記精紡機からの精紡ボビンの供給頻度が予め設定された第2の閾値を上回るボビン供給通常稼動状態を把握した場合、前記省電力制御を停止し、前記第1駆動源に対する電力供給を復帰する
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の自動ワインダ。
  4. 前記ボビン供給状態把握部は、前記精紡機から搬送された精紡ボビンを口出しし、口出しした当該精紡ボビンを前記ワインダユニットへ供給するボビン自動供給装置に設けられている
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の自動ワインダ。
  5. 前記第1動作部材は、位置決め制御が必要な部材であり、
    前記第1駆動源は、前記省電力制御が停止して電力供給が復帰したときに、前記第1動作部材の位置決めのための基準位置へ戻る原点出し機能を有している
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の自動ワインダ。
  6. 前記第1駆動源は、ステッピングモータであり、
    前記第1制御部は、前記ステッピングモータの励磁をオフすることで前記省電力制御を実施する
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の自動ワインダ。
  7. 前記ワインダユニットはそれぞれ、糸を継ぐ糸継装置を備え、
    前記第1動作部材は、
    前記糸継装置が糸継ぎ作業を行うために、分断状態の糸の供給側の端を捕捉して前記糸継装置に案内する第1糸端捕捉案内部材、
    前記糸継装置が糸継ぎ作業を行うために、分断状態の糸の巻取側の端を捕捉して前記糸継装置に案内する第2糸端捕捉案内部材、及び
    精紡ボビンから解舒される糸のバルーンを制御する解舒補助部材
    のうちの少なくとも何れか1つである
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の自動ワインダ。
  8. 精紡機で精紡された精紡ボビンが供給され、供給された精紡ボビンから引き出される糸を巻取管に巻き取ってパッケージを生成するワインダユニットを複数並設する自動ワインダであって、
    前記の複数のワインダユニットの並設方向に沿って走行可能に構成され、パッケージが満巻となった前記ワインダユニットへ走行して玉揚げ作業を行う自動玉揚装置と、
    前記の複数のワインダユニットそれぞれのパッケージの巻き状態に基づき、玉揚げの要求状態を把握する玉揚要求状態把握部と、を備え、
    前記自動玉揚装置は、
    玉揚げ作業の所定の動作を行う第2動作部材と、
    前記第2動作部材を駆動する第2駆動源と、
    前記第2駆動源に対する電力供給を制御する第2制御部と、を備え、
    前記第2制御部は、前記玉揚要求状態把握部が、予め設定された所定時間を超えて玉揚げの要求がなかったという玉揚長期待機状態、又は玉揚げの要求の頻度が予め設定された第3の閾値を下回る玉揚低稼働状態を把握した場合、前記第2駆動源に対する電力供給を低減又は停止する省電力制御を実施する
    ことを特徴とする、自動ワインダ。
  9. 前記第2制御部は、前記玉揚要求状態把握部が前記玉揚長期待機状態又は前記玉揚低稼働状態を把握した場合、前記玉揚長期待機状態又は前記玉揚低稼働状態を把握する前に要求された全ての玉揚げ作業が完了した後に、前記省電力制御を実施する
    ことを特徴とする、請求項8に記載の自動ワインダ。
  10. 前記第2制御部は、前記玉揚長期待機状態に伴う前記省電力制御の実施中に、前記玉揚要求状態把握部が玉揚げの要求を把握した場合、前記省電力制御を停止し、前記第2駆動源に対する電力供給を復帰する
    ことを特徴とする、請求項8又は9に記載の自動ワインダ。
  11. 前記第2制御部は、前記玉揚低稼働状態に伴う前記省電力制御の実施中に、前記玉揚要求状態把握部が玉揚げの要求の頻度が予め設定された第4の閾値を上回る玉揚通常稼動状態を把握した場合、前記省電力制御を停止し、前記第2駆動源に対する電力供給を復帰する
    ことを特徴とする、請求項8又は9に記載の自動ワインダ。
  12. 前記玉揚要求状態把握部は、前記自動玉揚装置に設けられている
    ことを特徴とする、請求項8〜11の何れか1項に記載の自動ワインダ。
  13. 前記第2動作部材は、位置決め制御が必要な部材であり、
    前記第2駆動源は、前記省電力制御が停止されて電力供給が復帰したときに、前記第2動作部材の位置決めのための基準位置へ戻る原点出し機能を有している
    ことを特徴とする、請求項8〜12の何れか1項に記載の自動ワインダ。
  14. 前記第2駆動源は、ステッピングモータであり、
    前記第2制御部は、前記ステッピングモータの励磁をオフすることで前記省電力制御を実施する
    ことを特徴とする、請求項8〜13の何れか1項に記載の自動ワインダ。
  15. 前記第2動作部材は、
    前記巻取管に糸を装着してバンチ巻きを施すべく糸を寄せる糸寄せ部材、及び
    前記巻取管を支持するクレードルを開閉操作するクレードル開閉操作部材
    のうちの少なくとも何れか1つである
    ことを特徴とする、請求項8〜14の何れか1項に記載の自動ワインダ。
  16. 精紡機で精紡された精紡ボビンが供給され、供給された精紡ボビンから引き出される糸を巻き取ってパッケージを生成するワインダユニットを複数並設する自動ワインダであって、
    予め設定された閾値を超える待機時間が発生した長期待機状態、又は予め設定された閾値を下回る稼動頻度となっている低稼働状態、又は異常状態を把握する状態把握部と、
    ステッピングモータによって駆動されて動作し、且つ、その動作位置が位置決め制御される動作部材と、
    前記ステッピングモータに対する電力供給を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記状態把握部によって前記長期待機状態、前記低稼働状態又は前記異常状態の何れか1つが検出された場合には、前記動作部材を駆動する前記ステッピングモータに対する電力供給を低減又は停止する省電力制御を実施する
    ことを特徴とする、自動ワインダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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