JPH07115774A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH07115774A
JPH07115774A JP25955993A JP25955993A JPH07115774A JP H07115774 A JPH07115774 A JP H07115774A JP 25955993 A JP25955993 A JP 25955993A JP 25955993 A JP25955993 A JP 25955993A JP H07115774 A JPH07115774 A JP H07115774A
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JP
Japan
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power supply
supply device
input voltage
current
input
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Application number
JP25955993A
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English (en)
Inventor
Koji Hisanaga
光司 久永
Mikinao Takizawa
幹直 滝沢
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブリッジ形全波整流回路の帰還電流が流れる
側の整流素子2個を高速スイッチ素子にそれぞれ置き替
え、高速スイッチ素子を適正に制御することによって力
率を改善し、部品点数の削減および変換効率・信頼性の
向上を図る。 【構成】 整流素子3a、3bとスイッチ素子4a、4
bとで構成された高速スイッチイング整流回路と、この
整流回路の次段に設けられた平滑用コンデンサ5とがチ
ョークコイル2を介して交流入力電源1に接続され、さ
らに、スイッチ素子4a、4bの動作を制御する制御回
路6が入力電圧、出力電圧およびスイッチ素子4a、4
bを流れる電流を検出するよう設けられている。制御回
路6は、ライン入力電圧の上波側部と下波側部を識別
し、これに合わせてスイッチ素子4a、4bをそれぞれ
動作させ、ライン入力電流がライン入力電圧の位相と同
相の正弦波交流電流となるようスイッチ素子のパルス幅
を適正に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された交流電圧を
所定の出力の直流電圧または交流電圧に変換する電源装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の昇圧形力率改善回路を有
する電源装置を示す回路図である。この電源装置は、昇
圧形コンバータ(変換器)であって、4つのダイオード
で構成されたブリッジ形全波整流回路12が交流入力電
源1’に接続され、このブリッジ形全波整流回路12の
次段にチョークコイル15が接続され、さらに、スイッ
チ素子14と抵抗18を直列に接続したものおよびダイ
オード17と平滑用コンデンサ16を直列に接続したも
のが並列に接続されて、チョークコイル15に直列に接
続されている。また、この昇圧形コンバーターには、入
力電圧、出力電圧および抵抗18を流れる電流を検出し
て、この検出結果を基にスイッチ素子14を制御する制
御回路13が設けられている。また、ここで用いられて
いるスイッチ素子14としては、例えばMOS電界効果
トランジスタ(FET)等のスイッチ素子が用いられ
る。以下に、この電源装置の動作を説明する。
【0003】交流入力電源1’から入力された正弦波交
流電圧は、ブリッジ形全波整流回路12で全波整流され
る。制御回路13は、スイッチ素子14のon−off
を所定のパルス幅で制御し、整流後の脈流電流をチョッ
プする。このスイッチ素子14のon−offを制御す
る場合、スイッチ素子14がon状態のときは、チョー
クコイル15に電磁誘導エネルギーが蓄積され、スイッ
チ素子14がoff状態のときは、チョークコイル15
に蓄積された電磁誘導エネルギーがダイオード17を経
由して出力される。このチョークコイル15に蓄積され
る電磁誘導エネルギーは、パルス幅を変調することによ
って調節される。したがって、入力電圧(正弦波全
波)、出力電圧およびスイッチ素子14を流れる電流を
パラメータとして検出し、この検出結果に基づいてパル
ス幅の変調を適正に制御すれば、ライン入力電流をライ
ン入力電圧の波形と相似形で同相の正弦波交流電流に構
築することができる。以上のようにパルス幅の変調を適
正に制御することによって、電源装置の力率が改善さ
れ、結果的に入力電流の高調波成分(原周波数の正数倍
の周波数成分)や無効電力が抑制される。なお、ここで
用いられている制御回路13としては、例えばマイクロ
リニア社製のML4812を使用した昇圧形回路技術
(トランジスタ技術、1990、9月号別冊参照)があ
る。
【0004】また、上述したような電源装置としては、
他に降圧形と昇降圧形のものがあり、例として図6に降
圧形力率改善回路を有する電源装置、図7に昇降圧形力
率改善回路を有する電源装置の回路図を示す。図6の降
圧形力率改善回路を有する電源装置は、スイッチ素子1
4、チョークコイル15、平滑用コンデンサ16および
抵抗18が直列に接続され、このチョークコイル15お
よび平滑用コンデンサ16に対してダイオード20が並
列に接続され、これらがブリッジ形全波整流回路12を
介して交流入力電源1’に接続された装置である。この
装置にも、入力電圧、出力電圧および抵抗18を流れる
電流を検出して、この検出結果を基にスイッチ素子14
を制御する図5の昇圧形と同様の制御回路13が設けら
れている。また、図7の昇降圧力率改善回路を有する電
源装置は、1次側の極性と2次側の極性が反する方向に
設けられた変圧器を有し、この変圧器の1次側に抵抗1
8とスイッチ素子14が直列に接続され、これらがブリ
ッジ全波整流回路12を介して交流入力電源に接続され
ている。また、2次側には、ダイオード17と平滑用コ
ンデンサ16とが直列に接続され、出力電圧信号を取り
出す差動増幅器19が設けられ、さらに、差動増幅器1
9からの出力に応じてスイッチ素子14を制御するパル
ス幅変調(PMW)制御回路13’が設けられてる。こ
のパルス幅変調(PMW)制御回路13’も図5の制御
回路13と同様の機能を有する。図6および図7に示し
たいずれの電源装置も、ブリッジ形全波整流回路12の
次段に、スイッチ素子14およびこのスイッチ素子14
を適正に制御する制御回路13等を有するコンバータが
設けられ、上述した昇圧形力率改善回路を有する電源装
置と同様に、制御回路13あるいはパルス幅変調(PM
W)制御回路13’がスイッチ素子14を適正に制御し
て、ライン入力電流をライン入力電圧(正弦波全波)と
同相の正弦波交流電流に近似するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の力率改善回路を有する電源装置の場合、ブリッ
ジ形全波整流回路の次段にスイッチ素子およびこのスイ
ッチ素子を制御する制御回路等を有するコンバータが付
加された回路構成となっているため、以下に挙げる問題
点があった。
【0006】(1)整流素子に用いられるダイオード等
の損失により変換効率が低下する。
【0007】(2)部品点数が多いため寸法が大きくな
り、価格も高くなる。
【0008】(3)部品点数が多いため信頼性が低下す
る。
【0009】本発明の目的は、部品点数の少ない簡単な
構成の力率改善回路を設け、ライン入力電流をライン入
力電圧(正弦波全波)と同相の正弦波交流電流に近似す
る、変換効率および信頼性が高い電源装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電源装置は、ブ
リッジ形回路を用いて、交流入力電圧(正弦波)を直流
出力電圧に変換する電源装置において、上記ブリッジ形
回路の帰還電流が流れる側の隣接する2辺を高速スイッ
チ素子とし、他の隣接する2辺を整流素子とすることに
よって構成される高速スイッチ整流手段と、該高速スイ
ッチ整流手段に接続されたチョークコイルと、上記交流
入力電圧、出力電圧および上記高速スイッチ素子を流れ
る電流を検出し、該検出した結果に基づいて上記高速ス
イッチ素子を制御する制御手段とを有し、上記制御手段
が、上記交流入力電圧の上波側部と下波側部を識別し、
該識別した上波側部と下波側部に応じて上記高速スイッ
チ素子にパルス信号を出力し、かつ該パルス信号のパル
ス幅を上記検出した結果に基づいて変調し、当該電源装
置の入力電流を上記交流入力電圧の波形と同相の正弦波
交流電流に構築することを特徴とする。
【0011】また、2次側にセンタタップを有する変圧
器を用いて、該変圧器の1次側に高速スイッチ素子を有
し、該変圧器の2次側に、上記センタタップを帰還側ラ
インとするよう接続された整流素子と、該整流素子に接
続されたチョークコイルおよび当該電源装置の出力電圧
信号を取り出す差動増幅器と、上記高速スイッチ素子を
制御する制御手段とを有し、上記制御手段が、該差動増
幅器からの出力に基づいて当該電源装置の出力電圧を調
節し、さらに、当該電源装置の交流入力電圧の上波側部
と下波側部を識別し、該識別した上波側部と下波側部に
応じて上記高速スイッチ素子にパルス信号を出力し、か
つ該パルス信号のパルス幅を上記検出した結果に基づい
て変調し、当該電源装置の入力電流を上記交流入力電圧
の波形と同相の正弦波交流電流に構築することを特徴と
する。
【0012】
【作用】上記の如く構成すれば、制御手段は、ライン入
力電圧(正弦波交流)の上波側部と下波側部とを識別す
る同期信号を生成する。そして、この生成した同期信号
をそれぞれ高速スイッチ素子に割り当て、それぞれの高
速スイッチ素子におけるスイッチイングモード期間とO
N固定モード期間の切り替えをライン入力電圧の位相と
同位相になるよう制御する。また、制御手段はパルス信
号を出力し高速スイッチ素子のon−off動作を制御
する。ここで、高速スイッチ素子がスイッチイングモー
ドでon−off動作すると、制御手段は、入力電圧、
出力電圧および高速スイッチ素子を流れる電流を検出
し、この検出した電流の波形が入力電圧の波形と相似形
になるようパルス幅を変調し、かつ、出力電圧が一定と
なるようこのパルス幅の変調を制御する。
【0013】また、電源装置に2次側にセンタタップを
有する変圧器を設け、さらにこの変圧器の2次側に電源
装置の出力電圧信号を取り出す差動増幅器を設け、制御
手段が、差動増幅器からの出力を発光ダイオードとフォ
トトランジスタで構成されたフォト・カプラで絶縁して
受けるようにすれば、電源装置の出力電圧信号は、差動
増幅器からフォト・カプラを介して制御手段に入力され
る。すると、制御手段は、入力された出力電圧信号に応
じてパルス幅の変調を制御し、出力電圧を一定に保つ。
このときのパルス幅も、スイッチ素子を流れる電流の波
形が入力電圧の波形と相似形になるよう変調される。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0015】図1は、本発明の第1実施例の昇圧形力率
改善回路を有する電源装置の回路図、図2は、この電源
装置のライン入力電圧・電流(正弦波交流)、およびこ
のときのスイッチ素子の動作を表す波形図である。
【0016】この昇圧形力率改善回路を有する電源装置
は、交流入力電源1の交流入力ラインにチョークコイル
2が挿入され、次いでダイオード等の整流素子3a、3
bとMOS電界効果トランジスタ(FET)等のスイッ
チ素子4a、4bとで構成された高速スイッチイング整
流回路が設けられ、この高速スイッチイング整流回路の
次段に平滑用コンデンサ5および抵抗7が直列に接続さ
れて設けられた昇圧形コンバータである。また、この昇
圧形コンバータには、入力端の一端が帰還側ラインに接
続され、その他の入力端がそれぞれ入力側交流ライン、
平滑用コンデンサ5の両端および抵抗7の帰還側のライ
ンに接続された制御回路6が設けられ、さらに、平滑用
コンデンサ5の両端を出力とすることから、この平滑用
コンデンサ5に並列に接続された負荷電流源8が設けら
れている。また、スイッチ素子4a、4bには、寄生ダ
イオードD1、D2がそれぞれ並列に接続され、正電圧に
対して寄生ダイオードD1が順方向、寄生ダイオードD2
が逆方向に設けられている。ここで用いられる制御回路
6は、スイッチ素子4a、4bのon−offを制御す
るパルス信号を発生する発振回路(不図示)、およびこ
のパルス信号を用いてスイッチ素子を動作させる駆動回
路(不図示)を有しており、入力電圧、出力電圧および
抵抗7を流れる電流を検出して、この検出結果に基づい
てスイッチ素子4a、4bの動作を制御するものであ
る。なお、高速スイッチイング整流回路は、ブリッジ形
全波整流回路の帰還電流が流れる側のダイオード2個を
高速スイッチ素子4a、4bに置き替えた回路である。
【0017】交流入力電源1から正弦波交流電圧eが印
加されると、制御回路6は、この交流入力電圧eを監視
して、図2に示すような交流入力電圧eの上波側部と下
波側部を識別する同期信号を生成する。そして、この生
成した同期信号をスイッチ素子4a、4bにそれぞれ割
り当てる。つまり、交流入力電圧eが正電圧(上波側
部)のときには、スイッチ素子4aをスイッチイングモ
ードに、スイッチ素子4bをON固定モードにし、反対
に交流入力電圧eが負電圧(下波側部)のときには、ス
イッチ素子4aをON固定モードに、スイッチ素子4b
をスイッチイングモードにする。この場合、これらのス
イッチ素子4a、4bにおけるスイッチイングモードの
期間とON固定モードの期間の位相はお互いに180度
ずれており、結果スイッチ素子4a、4bにおけるスイ
ッチイングモードの切り替えは、交流入力電圧eの位相
と同位相で行なわれる。以下に、この電源装置の動作を
正電圧が印加された場合と負電圧が印加された場合とに
分けて説明する。
【0018】図1に示す電源装置に正電圧が印加された
場合、制御回路6は、スイッチ素子4aをスイッチング
モードにし、スイッチ素子4bをON固定モードにす
る。結果、チョークコイル2にスイッチ素子4aが直列
に接続され、このスイッチ素子4aに対して、整流素子
3a、平滑用コンデンサ5および抵抗7を直列に接続し
たものが並列に接続された回路となる。ここで、制御回
路6によってスイッチ素子4aのon−offが所定の
パルス幅で制御された場合、on状態のときは、チョー
クコイル2に電磁誘導エネルギーが蓄積され、off状
態のときは、チョークコイル2に蓄積された電磁誘導エ
ネルギーが整流素子3aを通して電力として出力され
る。このとき、チョークコイル2に蓄積される電磁誘導
エネルギーの大きさは、スイッチ素子4aのon−of
fのパルス幅に依存しており、出力電力を大きくすると
きにはパルス幅を大きくし、逆に出力電力を小さくする
ときにはパルス幅を小さくする。このようなスイッチ素
子4aのon−offの動作が、制御回路6から出力さ
れるパルス信号に応じて連続的に行なわれる。つまり、
制御回路6は入力電圧、出力電圧、抵抗7を流れる電流
を検出し、検出した抵抗7を流れる電流の波形が入力電
圧の波形と相似形になるようパルス幅を変調し、かつ、
出力電圧が一定となるようパルス幅の変調を制御する。
結果的に、図2に示すようにチョークコイル2に流れる
電流iが交流入力電圧eの波形と相似形で同相となる。
【0019】一方、図1の回路に負電圧が印加された場
合、制御回路6は、スイッチ素子4aをON固定モード
にし、スイッチ素子4bをスイッチングモードにする。
結果、チョークコイル2にスイッチ素子4bが直列に接
続され、このスイッチ素子4bに対して、抵抗7、平滑
用コンデンサ5および整流素子3bを直列に接続したも
のが並列に接続された回路となる。この負電圧が印加さ
れた場合も正電圧が印加された場合と同様に、制御回路
6が入力電圧、出力電圧、抵抗7を流れる電流を検出
し、検出した抵抗7を流れる電流を入力電圧の波形と相
似形になるようパルス幅を変調し、かつ、出力電圧が一
定となるようパルス幅の変調を制御する。そうすると、
図2に示すようにチョークコイル2に流れる電流iの波
形が交流入力電圧eの波形と相似形で同相となる。
【0020】以上のように、制御回路6が入力電圧eの
上波側部および下波側部に応じてスイッチ素子4a、4
bをそれぞれ適正に制御すれば、入力電流の波形が入力
電圧の波形と相似形で同相の波形に構築され、結果的に
電源装置の力率が改善される。また、入力電流と入力電
圧との位相差が0になるよう制御されるため、無効電力
が抑制される。さらに、入力電流の波形に極端なピーク
が無くなることによってノイズ等の高調波成分が抑制さ
れる。
【0021】なお、ここで用いられているスイッチ素子
4a、4bは、スイッチのon−offを高速に制御で
きるものであれば良く、単純にスイッチングトランジス
タで構成しても構わない。
【0022】図3は、本発明の第2実施例の降圧形力率
改善回路有する電源装置の回路図である。
【0023】この降圧形力率改善回路を有する電源装置
は、チョークコイル21と平滑用コンデンサ5とが直列
に接続されたものにダイオード11が並列に接続され、
これらに抵抗7が直列に接続され、さらに、これらが整
流素子31a、31bとスイッチ素子41a、41bと
で構成された第1実施例と同様の高速スイッチイング整
流回路を介して交流入力電源1に接続された降圧形コン
バータで、第1実施例と同様に負荷電流源8が平滑用コ
ンデンサ5に並列に挿入されている。また、この降圧形
コンバータには、第1実施例の制御回路6と同様の機能
を有する制御回路61が、入力端の一端が帰還側交流ラ
インに接続され、その他の入力端がそれぞれ入力側交流
ライン、平滑用コンデンサ5の両端および抵抗7の帰還
側のラインに接続されている。
【0024】この電源装置も第1実施例の電源装置の場
合と同様に、制御回路61が、まず交流入力電圧eを監
視し、この交流入力電圧eの上波側部および下波側部を
識別する同期信号を生成し、この生成した同期信号をス
イッチ素子41a、41bに割り当てる。すると、スイ
ッチ素子41a、41bにおけるスイッチングモードお
よびON固定モードの振り分けが、交流入力電圧eの位
相と同相に制御されるようになり、第1実施例の場合と
同様に、制御回路61は入力電圧、出力電圧、抵抗7を
流れる電流を検出し、検出した抵抗7を流れる電流を入
力電圧の波形と相似形になるようパルス幅を変調し、か
つ、出力電圧が一定となるようパルス幅の変調を制御す
る。つまり、入力電流の波形が入力電圧の波形と相似形
で同相の波形に構築され、結果電源装置の力率が改善さ
れる。この電源装置の場合も第1実施例の場合と同様
に、無効電力および高調波成分が抑制される。
【0025】図4は、本発明の第3実施例の昇降圧形力
率改善回路を有する電源装置の回路図である。
【0026】この昇降圧形力率改善回路を有する電源装
置は、2次側にセンタータップを有する変圧器10が用
いられた回路で、この変圧器10の1次側に、帰還側ラ
インに直列に挿入されたスイッチ素子42a、42bを
有し、2次側に、センタータップを帰還側ラインとし、
変圧器の両出力端にそれぞれ接続された整流素子32
a、32bと、これらに直列に接続されたチョークコイ
ル22と、これに直列に接続された平滑用コンデンサ5
とを有する昇降圧形コンバータで、第1実施例と同様に
負荷電流源8が平滑用コンデンサ5に並列に挿入されて
いる。また、この昇降圧形コンバータには、変圧器10
の2次側の出力電圧を信号として取り出す差動増幅器9
が設けられ、スイッチ素子42a、42bの動作および
パルス幅を制御するパルス幅変調(PWM)制御回路6
2が、差動増幅器9の出力をフォト・カプラ100で絶
縁して受けるよう設けられている。このパルス幅変調
(PWM)制御回路62は、第1実施例の制御回路6と
同様の機能を有し、入力端の一端が帰還側交流ライン
に、その他の入力端が入力側交流ラインおよびスイッチ
素子4aと4bの間に設けられたカレントセンサ等(不
図示)に接続されている。ここで用いられているスイッ
チ素子42a、42bは、図1のスイッチ素子4a、4
bと同様に寄生ダイオードが接続されている。
【0027】この電源装置も第1実施例の電源装置の場
合と同様に、パルス幅変調(PWM)制御回路62が変
圧器10の1次側の交流入力電圧の上波側部と下波側部
を識別する同期信号を生成し、この生成した同期信号を
スイッチ素子42a、42bに割り当て、スイッチング
モードおよびON固定モードの振り分けを交流入力電圧
eの位相と同相になるよう制御する。さらに、交流入力
電圧e、差動増幅器9からの出力信号およびスイッチ素
子42a、42bを流れる電流をパラメータとして、第
1実施例の場合と同様に、スイッチ素子42a、42b
を流れる電流の波形を入力電圧の波形と相似形になるよ
うパルス幅を変調し、かつ、出力電圧が一定となるよう
パルス幅の変調を制御する。つまり、入力電流の波形が
入力電圧の波形と相似形で同相の波形に構築され、結果
電源装置の力率が改善される。この電源装置の場合も第
1実施例の場合と同様に、無効電力および高調波成分が
抑制される。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電源装置
用いれば、従来方式におけるブリッジ形全波整流回路の
帰還電流が流れる整流素子2個を高速スイッチ素子にそ
れぞれ置き換えるだけで力率改善回路が構成されるた
め、以下に述べる効果が得られる。 (1)ブリッジ形
全波整流回路が不要となるため、整流ダイオードの順方
向電圧降下に起因する損失が無くなり、効率が格段に改
善される。
【0029】(2)しかも、部品点数が削減でき、電源
装置の小型化が図れると共にトータル的なコストダウン
を行なうことができる。
【0030】(3)さらに、部品点数の削減により信頼
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の昇圧形力率改善回路を有
する電源装置を示す回路図
【図2】第1実施例の電源装置におけるライン入力電圧
・電流、およびスイッチ素子の動作モードを表す波形図
【図3】本発明の第2実施例の降圧形力率改善回路を有
する電源装置を示す回路図
【図4】本発明の第3実施例の昇降圧形力率改善回路を
有する電源装置を示す回路図
【図5】従来の昇圧形力率改善回路を有する電源装置を
示す回路図
【図6】従来の降圧形力率改善回路を有する電源装置を
示す回路図
【図7】従来の昇降圧形力率改善回路を有する電源装置
を示す回路図
【符号の説明】
1、1’ 交流入力電源 2、15、21、22 チョークコイル 3a、3b、31a、31b、32a、32b 整流
素子 4a、4b、14、41a、41b、42a、42b
スイッチ素子 5、16 平滑用コンデンサ 6、13、61 制御回路 13’、62 パルス幅変調(PMW)制御回路 7、18 抵抗 8 負荷電流源 9、19 差動増幅器 10 変圧器 11 フライホイールダイオード 12 ブリッジ形全波整流回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四辺形のブリッジ形回路を用いて、交流
    入力電圧(正弦波)を直流出力電圧に変換する電源装置
    において、 前記ブリッジ形回路の帰還電流が流れる側の隣接する2
    辺を高速スイッチ素子とし、他の隣接する2辺を整流素
    子とすることによって構成される高速スイッチ整流手段
    と、 該高速スイッチ整流手段に接続されたチョークコイル
    と、 前記交流入力電圧、前記出力電圧および前記高速スイッ
    チ素子を流れる電流を検出し、該検出した結果に基づい
    て前記高速スイッチ素子を制御する制御手段とを有し、 前記制御手段が、前記交流入力電圧の上波側部と下波側
    部を識別し、該識別した上波側部と下波側部に応じて前
    記高速スイッチ素子にパルス信号を出力し、かつ該パル
    ス信号のパルス幅を前記検出した結果に基づいて変調
    し、当該電源装置の入力電流を前記交流入力電圧の波形
    と同相の正弦波交流電流に構築することを特徴とする電
    源装置。
  2. 【請求項2】 2次側にセンタタップを有する変圧器を
    用いて、該変圧器の1次側に高速スイッチ素子を有し、
    該変圧器の2次側に、前記センタタップを帰還側ライン
    とするよう接続された整流素子と、該整流素子に接続さ
    れたチョークコイルと、当該電源装置の出力電圧信号を
    取り出す差動増幅器と、前記高速スイッチ素子を制御す
    る制御手段とを有し、 前記制御手段が、前記差動増幅器からの出力に基づいて
    当該電源装置の出力電圧を調節し、さらに、当該電源装
    置の交流入力電圧の上波側部と下波側部を識別し、該識
    別した上波側部と下波側部に応じて前記高速スイッチ素
    子にパルス信号を出力し、かつ該パルス信号のパルス幅
    を前記検出した結果に基づいて変調し、当該電源装置の
    入力電流を前記交流入力電圧の波形と同相の正弦波交流
    電流に構築することを特徴とする電源装置。
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