JP2014103772A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低廉かつ簡易な回路構成によりリアクトル電流がゼロとなる時点を検出することが可能な力率改善回路を備えた電源装置を提供する。
【解決手段】電源装置10は、第1の整流素子D1と第1のスイッチング素子Q1からなる第1の直列回路と、第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2からなる第2の直列回路と、交流電源Vacの両端側にそれぞれ接続される第1及び第2のリアクトルL1L1、L2と、一端が第1のスイッチング素子Q1と第2のスイッチング素子Q2の接続点に接続され、他端がグランドに接続された抵抗素子R1からなる電流検出部R1と、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のスイッチング動作を制御する駆動制御回路3とを備えており、駆動制御回路3は、電流検出部R1から出力される電流検出信号に基づいて、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2を制御して、所望の直流電圧を負荷回路3に供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、臨界モードで動作するブリッジレス力率改善回路を備えた電源装置に関する。
従来、負荷に対して電力を供給するために、入力交流電源の交流電圧を整流後、所望の交流または直流電圧に変換して負荷に供給する電源装置が広く用いられている。このような電源装置には、その力率を改善し、また、装置から発生するEMIノイズを低減するために、力率改善回路を設けることが要求される。そのため、電源装置の一般的な構成では、その入力段に、ダイオードブリッジからなる整流回路と、昇圧コンバータ回路からなる力率改善回路が実装される。
近年、電源装置において、昇圧動作による力率改善機能と整流機能を兼備することにより前段のダイオードブリッジを不要とした、所謂ブリッジレス力率改善回路も提案されている(例えば、特許文献1参照)。この力率改善回路は、電源装置の入力段を簡易な回路により構成し、かつ、ダイオードの導通損失を低減することが可能な点で、整流回路と力率改善回路とを個別に設けた構成よりも有利なものである。
特開2009−177935号公報
一般に、力率改善回路の動作モードとして、臨界モードがある。臨界モードでは、主スイッチング素子のオフ期間中にリアクトル電流がゼロとなる時点を検出し、その検出の直後に主スイッチング素子がオンとなるように、主スイッチング素子のオン・オフが制御される。したがって、力率改善回路を臨界モードで動作させるためには、リアクトル電流がゼロとなる時点を検出する必要があり、そのための電流検出技術として、従来、カレントトランス等が用いられている。
しかしながら、例えばカレントトランスを用いた電流検出技術は、一般に、必要な検出精度を確保するためにリセット回路等の追加の回路が必要となり、回路構成及びその制御が複雑化するという問題がある。また、特許文献1に記載の力率改善回路のように、リアクトル電流の経路に電流検出用の抵抗を接続することも一般的な電流検出技術の一つであるが、この場合には、抵抗における発熱や電力損失によって、力率改善回路、ひいては電源装置の小型化及び高効率化の障害となるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、低廉かつ簡易な回路構成によりリアクトル電流がゼロとなる時点を検出することが可能な力率改善回路を備えた電源装置を提供することを目的とする。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、さらに他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)第1の整流素子(D1)と第1のスイッチング素子(Q1)からなる第1の直列回路と、第2の整流素子(D2)と第2のスイッチング素子(Q2)からなり、前記第1の直列回路に並列接続される第2の直列回路と、一端が前記第1の直列回路と前記第2の直列回路の前記第1及び第2の整流素子(D1、D2)同士の接続点に接続され、他端がグランドに接続されるとともに、負荷回路に並列接続される平滑コンデンサ(C1)と、一端が前記第1の整流素子(D1)と前記第1のスイッチング素子(Q1)の接続点に接続され、他端が交流電源(Vac)の一端に接続される第1のリアクトル(L1)、及び、一端が前記第2の整流素子(D2)と前記第2のスイッチング素子(Q2)の接続点に接続され、他端が前記交流電源(Vac)の他端に接続される第2のリアクトル(L2)の少なくともいずれか一方と、を含む力率改善回路と、
前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)のスイッチング動作を制御する制御回路部とを備えており、
前記力率改善回路は、前記第1の直列回路と前記第2の直列回路の前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)同士の接続点と、グランドとの間に流れる電流を検出する電流検出部をさらに含むとともに、前記制御回路部は、前記電流検出部から検出電流に応じて出力される電流検出信号に基づいて、前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)を制御して、所望の直流電圧を前記負荷回路に供給することを特徴とする電源装置(請求項1)。
(2)(1)項に記載の電源装置において、前記電流検出部は、一端が前記第1の直列回路と前記第2の直列回路の前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)同士の接続点に接続され、他端がグランドに接続された抵抗素子(R1)を含むことを特徴とする電源装置(請求項2)。
(3)(1)または(2)項に記載の電源装置において、前記力率改善回路は、前記第1のリアクトル(L1)と前記第2のリアクトル(L2)の両方を含んでおり、前記第1のリアクトル(L1)と前記交流電源(Vac)の接続点と、前記第1のスイッチング素子(Q1)と前記第2のスイッチング素子(Q2)の接続との間に接続される第3の整流素子(D3)と、前記第2のリアクトル(L2)と前記交流電源(Vac)の接続点と、前記第1のスイッチング素子(Q1)と前記第2のスイッチング素子(Q2)の接続点との間に接続される第4の整流素子(D4)と、をさらに含むことを特徴とする電源装置(請求項3)。
本発明に係る電源装置は、以上のように構成したため、そのブリッジレス力率改善回路において、低廉かつ簡易な回路構成によりリアクトル電流がゼロとなる時点を検出することが可能となる。
本発明の第1の実施形態における電源装置を示す回路構成図である。 図1に示す電源装置の要部の動作を示す波形図である。 図2のA部を拡大して示す波形図である。 本発明の第2の実施形態における電源装置を示す回路構成図である。 図4に示す電源装置の要部の動作を示す波形図である。 図5のB部を拡大して示す波形図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における電源装置10を示す回路構成図である。電源装置10は、力率改善回路1を備えており、この力率改善回路1は、交流電源Vacの交流電圧を整流、昇圧、及び力率改善し、負荷回路2に印加する機能を担うものである。負荷回路2は、典型的には、DC−DCコンバータ回路またはDC−ACコンバータ回路から構成され、力率改善回路1は、全体としてAC−DCコンバータまたはAC−ACコンバータをなす電源装置10の入力段を構成する。但し、本発明は、負荷回路2の具体的構成によって限定されるものではなく、任意の適切な回路とすることができる。
力率改善回路1は、第1の整流素子D1と第1のスイッチング素子Q1からなる第1の直列回路(必要な場合、符号D1−Q1を付す)と、第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2からなる第2の直列回路(必要な場合、符号D2−Q2を付す)とを備えている。力率改善回路1では、第1及び第2の整流素子D1、D2としてダイオードが用いられ、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2としてMOS−FETが用いられており、第1の直列回路は、第1の整流素子D1のアノード端子と第1のスイッチング素子Q1のドレイン端子とを接続してなり、第2の直列回路は、第2の整流素子D2のアノード端子と第2のスイッチング素子Q2のドレイン端子とを接続してなる。
第1の直列回路と第2の直列回路は、第1及び第2の整流素子D1、D2のカソード端子同士を接続し、また、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のソース端子同士を接続して、互いに並列に接続されている。さらに、第1、第2の整流素子D1、D2のカソード端子同士の接続点には、平滑コンデンサC1の一端が接続され、平滑コンデンサC1の他端はグランドに接続されており、負荷回路2は、その一端が平滑コンデンサC1の一端に接続され、他端はグランドに接続されて、平滑コンデンサC1と並列に接続されている。そして、力率改善回路1において、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のソース端子同士の接続点には、抵抗素子R1の一端が接続されており、抵抗素子R1の他端はグランドに接続されている。
また、力率改善回路1は、第1のリアクトルL1と第2のリアクトルL2とを備えており、第1のリアクトルL1の一端は、第1の整流素子D1と第1のスイッチング素子Q1の接続点に接続され、他端は、交流電源Vacの一端に接続される。第2のリアクトルL2の一端は、第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2の接続点に接続され、他端は、交流電源Vacの他端に接続される。
また、力率改善回路1は、それぞれダイオードからなる第3及び第4の整流素子D3、D4を備えている。第3の整流素子D3は、交流電源Vacと第1のリアクトルL1の接続点にそのカソード端子が接続され、第1の直列回路と第2の直列回路の第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のソース端子側の接続点に、そのアノード端子が接続される。第4の整流素子D4は、交流電源Vacと第2のリアクトルL2の接続点にそのカソード端子が接続され、第1の直列回路と第2の直列回路の第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のソース端子側の接続点に、そのアノード端子が接続される。
電源装置10は、さらに、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のスイッチング動作(オン・オフ動作)を制御する駆動制御回路(制御回路部の一例)3を備えており、力率改善回路1は、駆動制御回路3の駆動信号出力端子DOから出力される駆動信号(この場合、ゲート駆動信号)に従って、後述するように第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2をオン・オフ動作させることによって、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2を共有する整流手段と昇圧手段を備える力率改善回路として機能する。
その際、電源装置10では、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2とを、駆動制御回路3の1つの駆動信号出力端子DOから出力される共通のゲート駆動信号により、交流電源Vacの全周期にわたって、同期させてスイッチング動作させるものである。
ここで、電源装置10では、抵抗素子R1が、電流検出部(以下、同様に符号R1を付す)を構成するものである。そして、電流検出部R1は、その抵抗素子R1の、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のソース端子同士の接続点に接続された一端が、駆動制御回路3のゼロ電流検出端子SIに接続されており、抵抗素子R1に流れる電流(言い換えれば、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のソース端子同士の接続点と、グランドとの間に流れる電流)に応じて、ゼロ電流検出端子SIに接続された一端側に生じた電圧を、その電流検出信号(以下、ゼロ電流検出電圧ともいう)Vzdとして、駆動制御回路3に出力するものである。
電源装置10において、力率改善回路1は、電流検出部R1により、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のソース端子同士の接続点と、グランドとの間に流れる電流を検出することにより、臨界モードでの動作を実現するものであり、以下、図1とともに図2及び図3を参照して、その動作について詳述する。
尚、以下の説明では、交流電源Vacの両出力端のうち第1のリアクトルL1側が高電圧となる半周期を正の半周期(図2(a)において符号「+」で示す)といい、第2のリアクトルL2側が高電圧となる半周期を負の半周期(図2(a)において符号「−」で示す)という。
ここで、図2(a)は、交流電源Vacの両端間電圧を、その中性点を基準として示した波形である。また、図2(b)は、第1のリアクトルL1に流れるリアクトル電流(第1のリアクトル電流)IL1を、交流電源Vac側の一端から、第1の直列回路D1−Q1との接続点側に流れる方向を正方向として示した波形であり、図2(c)は、第2のリアクトルL2に流れるリアクトル電流(第2のリアクトル電流)IL2を、交流電源Vac側の一端から、第2の直列回路D2−Q2との接続点側に流れる方向を正方向として示した波形である。そして、図2(d)は、ゼロ電流検出電圧Vzdを、グランド電位を基準として示した波形である。
また、図2(d)に示す波形は、説明の便宜のため、全体が塗り潰された領域として示されており、その領域の上辺及び下辺が、それぞれ第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン・オフ動作の1周期毎の、最大値及び最小値の包絡線を示すものである。また、図2(b)、(c)には、それぞれ臨界モードでの第1及び第2のリアクトル電流IL1、IL2の振動波形が、その包絡線とともに模式的に示されている。
図3は、図2のA部を拡大して示した図である。
力率改善回路1において、正の半周期では、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2がターンオンされると、交流電源Vacから、第1のリアクトルL1、次いで、第1のスイッチング素子Q1のソース−ドレイン間を通じて電流が流れ、第4の整流素子D4を通じて交流電源Vacに戻る電流経路が形成され、このとき、第1のリアクトル電流IL1が次第に増大するとともに、第1のリアクトルL1にその電流値に応じたエネルギーが蓄積される。
次いで、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2がターンオフされると、交流電源Vacから、第1のリアクトルL1、次いで、第1の整流素子D1を通じて、平滑コンデンサC1を充電するようにリアクトル電流が流れる電流経路が形成され、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン期間に第1のリアクトルL1に蓄積されたエネルギーが平滑コンデンサC1に移送される。この間に、第1のリアクトル電流IL1は、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のターンオフ直前の値をピーク値として、次第に減少する。電源装置10では、この電流経路の交流電源Vacへのリターンパスは、電流検出部R1、及び、第4の整流素子D4を通じて提供される。
また、力率改善回路1において、負の半周期では、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2がターンオンされると、交流電源Vacから、第2のリアクトルL2、次いで、第2のスイッチング素子Q2のソース−ドレイン間を通じて電流が流れ、第3の整流素子D3を通じて交流電源Vacへと戻る電流経路が形成され、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2がオン状態となっている間、第2のリアクトル電流IL2が次第に増大するとともに、第2のリアクトルL2にその電流値に応じたエネルギーが蓄積される。
次いで、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2がターンオフされると、交流電源Vacから、第2のリアクトルL2、次いで、第2の整流素子D2を通じて、平滑コンデンサC1を充電するようにリアクトル電流が流れる電流経路が形成され、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン期間に第2のリアクトルL2に蓄積されたエネルギーが平滑コンデンサC1に移送される。この間に、第2のリアクトル電流IL2は、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のターンオフ直前の値をピーク値として、次第に減少する。そして、この電流経路のリターンパスは、電流検出部R1、次いで、第3の整流素子D3を通じて提供される。
ここで、交流電源Vacの負の半周期を例として図3に示すように、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン期間には、抵抗素子R1を通じて流れる電流はないため、ゼロ電流検出電圧Vzdはグランド電位(0V)に保持される。また、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオフ期間には、ゼロ電流検出電圧Vzdは、第2のリアクトル電流IL2に応じた負電圧となり、第2のリアクトル電流IL2の減少とともに、この負電圧の絶対値も減少する。
このようなゼロ電流検出電圧Vzdの態様は、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオフ期間に抵抗素子R1を通じて流れる電流が、第1のリアクトル電流IL1であることを除いて、交流電源Vacの正の半周期でも同様のものである。
そして、駆動制御回路3は、このゼロ電流検出電圧Vzdが負電圧からゼロとなる時点を検出するゼロ電流検出部(図示は省略する)を備えており、これによって、電流検出部R1で検出される電流(すなわち、正の半周期においては、第1のリアクトル電流IL1、負の半周期においては第2のリアクトル電流IL2)がゼロとなる時点を検出するものである(以下、この検出を単にゼロ電流検出という)。
駆動制御回路3は、このゼロ電流検出の直後に第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2をターンオンさせ、所定の第2のリアクトルIL2の充電期間の経過後、再び第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2をターンオンさせるように構成されており、電源装置10は、交流電源Vacの全周期にわたって、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のこのようなスイッチング動作を繰り返すことにより、力率改善回路1を臨界モードで動作させつつ、所望の直流電圧を負荷回路2に供給するものである。
以上のように構成された電源装置10では、ブリッジレス力率改善回路である力率改善回路1において、抵抗素子R1から構成される電流検出部R1を用いた低廉かつ簡易な回路構成によりゼロ電流検出を実施し、臨界モードの駆動制御を実現することができる。
さらに、電源装置10では、電流検出部R1を、一端が第1の直列回路と前記第2の直列回路の第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2同士の接続点に接続され、他端がグランドに接続された抵抗素子R1によって構成し、それによって、第1の直列回路と前記第2の直列回路の第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2同士の接続点と、グランドとの間に流れる電流を検出するものとしたため、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン期間には、電流検出部R1を構成する抵抗素子R1に電流が流れないため、電源装置10の臨界モードの駆動制御において、第1及び第2のリアクトル電流IL1、IL2を検出するための抵抗素子R1における発熱や電力損失を低減することが可能となる。
加えて、電源装置10では、交流電源Vacの両端側に第1及び第2のリアクトルL1、L2を備えた構成において、第3及び第4の整流素子D3、D4を設けたことにより、交流電源Vacがグランドからフローティングとならないため、EMIノイズを低減することができる。
次に、図4〜図6を参照して、本発明の第2の実施形態における電源装置20について説明する。但し、以下の説明では、上述した第1の実施形態における電源装置10と共通する部分についての重複する説明は適宜省略し、主としてその相違点について説明する。
図4に示す電源装置20は、電源装置10と比較して、力率改善回路1aが、第2のリアクトルL2を有しておらず、交流電源Vacの、第1のリアクトルL1に接続されていない方の一端が、第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2の接続点に接続されている点で、異なっている。
さらに、電源装置20では、このように、交流電源Vacの一端側にのみ第1のリアクトルL1を接続した構成としたことにより、第3及び第4の整流素子D3、D4は不要であるため、これらの第3及び第4の整流素子D3、D4を有していない点でも、電源装置10と異なるものである。
以下の説明において、電源装置10と同様に、交流電源Vacの両出力端のうち第1のリアクトルL1側が高電圧となる半周期を正の半周期(図5(a)に符号「+」で示す)といい、第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2の接続点に接続されている側が高電圧となる半周期を負の半周期(図5(a)において符号「−」で示す)という。また、第1のリアクトル電流IL1は、交流電源Vac側の一端から、第1の直列回路D1−Q1との接続点側に流れる方向を正方向とする。
力率改善回路1aでは、交流電源Vacの正の半周期において、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン期間には、交流電源Vacから順に、第1のリアクトルL1、第1のスイッチング素子Q1のソース−ドレイン間、第2のスイッチング素子Q2のソース−ドレイン間を通じて交流電源Vacに戻る電流経路が形成され、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオフ期間には、交流電源Vacから順に、第1のリアクトルL1、第1の整流素子D1、平滑コンデンサC1、電流検出部R1、第2のスイッチング素子Q2の寄生ダイオードを通じて交流電源Vacに戻る電流経路が形成される。
また、交流電源Vacの負の半周期において、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン期間には、交流電源Vacから順に、第2のスイッチング素子Q2のソース−ドレイン間、第1のスイッチング素子Q1のソース−ドレイン間、第1のリアクトルL1を通じて交流電源Vacに戻る電流経路が形成され、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオフ期間には、交流電源Vacから順に、第2の整流素子D2、平滑コンデンサC1、電流検出部R1、第1のスイッチング素子Q1の寄生ダイオード、第1のリアクトルL1を通じて交流電源Vacに戻る電流経路が形成される。
したがって、交流電源Vacの負の半周期には、図5に示すように、第1のリアクトルL1に負方向の第1のリアクトル電流IL1(図5(b)参照)が流れることになる。但し、力率改善回路1aの上述した電流経路において、交流電源Vacの全周期にわたって、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオフ期間に電流検出部R1に流れる電流、ひいては電流検出部R1から駆動制御回路3に出力されるゼロ電流検出電圧Vzdは、電源装置10におけるゼロ電流検出電圧Vzdと同様のものである。図6には、負の半周期を例として、電源装置20の電流検出部R1におけるゼロ電流検出電圧Vzd(図6(c))の波形が示されている。
そして、電源装置20は、その駆動制御回路3が、このゼロ電流検出電圧Vzdが負電圧からゼロとなる時点を検出することにより、電流検出部R1で検出される電流(この場合、第1のリアクトル電流IL1)がゼロとなる時点を検出し、これによって、電源装置10と同様に、力率改善回路1aを臨界モードで動作させつつ、所望の直流電圧を負荷回路2に供給するものである。
以上のように構成された電源装置20は、抵抗素子R1から構成される電流検出部R1を用いた低廉かつ簡易な回路構成によりゼロ電流検出を実施し、臨界モードの駆動制御を実現することができるとともに、このような電源装置20の臨界モードの駆動制御において、第1のリアクトル電流IL1を検出するための抵抗素子R1における発熱や電力損失を低減することが可能となる点で、電源装置10と同様の効果を奏するものである。
加えて、電源装置20では、電源装置10と比較して、部品点数が削減されているため、上述した効果を奏する電源装置20を、より低いコストで実現することが可能となる。
尚、電源装置20が有する1つのリアクトルを、第1のリアクトルL1としたことは、専ら説明の便宜のためであり、電源装置20を、電源装置10が有する第1及び第2のリアクトルL1、L2のうち、第2のリアクトルL2のみを有するように構成してもよいことは言うまでもない。
ここで、第1及び第2の実施形態において、電源装置10、20が備える駆動制御回路3は、好ましくは、マイクロコンピュータシステムにより構成され、上述したゼロ電流検出部を含む駆動制御回路3内での信号処理は、デジタル演算により実施されるものである。但し、駆動制御回路3は、これらの信号処理の一部または全部を、アナログ回路により実施するものであってもよい。
以上、本発明を好ましい実施形態を用いて説明してきたが、本発明に係る電源装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した電源装置10、20では、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2は、駆動制御回路3の1つの駆動信号出力端子DOから出力される共通のゲート駆動信号によりスイッチング動作するものとしたが、本発明に係る電源装置において、駆動制御回路3は、2つの独立した駆動信号出力端子を備えており、第1のスイッチング素子Q1と、第2のスイッチング素子Q2とを、それぞれ異なる駆動信号出力端子から出力される駆動信号によって、互いに独立にスイッチング動作させるものであってもよい。
1、1a:力率改善回路、2:負荷回路、3:駆動制御回路(制御回路部)、10,20:電源装置、C1:平滑コンデンサ、D1:第1の整流素子、D2:第2の整流素子、D3:第3の整流素子、D4:第4の整流素子、L1:第1のリアクトル、L2:第2のリアクトル、Q1:第1のスイッチング素子、Q2:第2のスイッチング素子、R1:抵抗素子(電流検出部)、Vac:交流電源、Vzd:ゼロ電流検出電圧(電流検出信号)

Claims (3)

  1. 第1の整流素子(D1)と第1のスイッチング素子(Q1)からなる第1の直列回路と、第2の整流素子(D2)と第2のスイッチング素子(Q2)からなり、前記第1の直列回路に並列接続される第2の直列回路と、一端が前記第1の直列回路と前記第2の直列回路の前記第1及び第2の整流素子(D1、D2)同士の接続点に接続され、他端がグランドに接続されるとともに、負荷回路に並列接続される平滑コンデンサ(C1)と、一端が前記第1の整流素子(D1)と前記第1のスイッチング素子(Q1)の接続点に接続され、他端が交流電源(Vac)の一端に接続される第1のリアクトル(L1)、及び、一端が前記第2の整流素子(D2)と前記第2のスイッチング素子(Q2)の接続点に接続され、他端が前記交流電源(Vac)の他端に接続される第2のリアクトル(L2)の少なくともいずれか一方と、を含む力率改善回路と、
    前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)のスイッチング動作を制御する制御回路部とを備えており、
    前記力率改善回路は、前記第1の直列回路と前記第2の直列回路の前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)同士の接続点と、グランドとの間に流れる電流を検出する電流検出部をさらに含むとともに、前記制御回路部は、前記電流検出部から検出電流に応じて出力される電流検出信号に基づいて、前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)を制御して、所望の直流電圧を前記負荷回路に供給することを特徴とする電源装置。
  2. 前記電流検出部は、一端が前記第1の直列回路と前記第2の直列回路の前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)同士の接続点に接続され、他端がグランドに接続された抵抗素子(R1)を含むことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記力率改善回路は、前記第1のリアクトル(L1)と前記第2のリアクトル(L2)の両方を含んでおり、前記第1のリアクトル(L1)と前記交流電源(Vac)の接続点と、前記第1のスイッチング素子(Q1)と前記第2のスイッチング素子(Q2)の接続との間に接続される第3の整流素子(D3)と、前記第2のリアクトル(L2)と前記交流電源(Vac)の接続点と、前記第1のスイッチング素子(Q1)と前記第2のスイッチング素子(Q2)の接続点との間に接続される第4の整流素子(D4)と、をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の電源装置。
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