JP2013247732A - 電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高効率であってかつEMIノイズを低減可能な力率改善回路を備えた電源装置を提供する。
【解決手段】電源装置10は、第1の整流素子D1と第1のスイッチング素子Q1と第3の整流素子D3からなる第1の直列回路と、第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2と第4の整流素子D4からなる第2の直列回路と、一端が第1の整流素子D1と第1のスイッチング素子Q1の接続点に接続され、他端が第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2の接続点に接続されたリアクトルL1とを含む力率改善回路1を備えており、交流電源Vacは、その一端が第1のスイッチング素子Q1と第3の整流素子D3との接続点に接続され、他端が、第2のスイッチング素子Q2と第4の整流素子D4との接続点に接続され、交流電源Vacを力率改善回路1の出力グランドからフローティングとしないことにより、EMIノイズを低減する。
【選択図】図1
【解決手段】電源装置10は、第1の整流素子D1と第1のスイッチング素子Q1と第3の整流素子D3からなる第1の直列回路と、第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2と第4の整流素子D4からなる第2の直列回路と、一端が第1の整流素子D1と第1のスイッチング素子Q1の接続点に接続され、他端が第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2の接続点に接続されたリアクトルL1とを含む力率改善回路1を備えており、交流電源Vacは、その一端が第1のスイッチング素子Q1と第3の整流素子D3との接続点に接続され、他端が、第2のスイッチング素子Q2と第4の整流素子D4との接続点に接続され、交流電源Vacを力率改善回路1の出力グランドからフローティングとしないことにより、EMIノイズを低減する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電源装置に関し、特に、高効率の力率改善回路を備えた電源装置に関する。
従来、入力交流電源の交流電圧を整流後、所望の交流または直流電圧に変換して負荷に供給する電源装置が広く用いられている。このような電源装置には、その力率を改善し、また、装置から発生するEMIノイズを低減するために、力率改善回路を設けることが要求される。そのため、電源装置の一般的な構成では、その入力段に、ダイオードブリッジからなる整流回路と、昇圧コンバータ回路からなる力率改善回路が実装される。
近年、電源装置において、整流回路を一体化した力率改善回路も提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の電力変換装置では、図11に示す電力変換装置100のように、ダイオード103a〜103dと、MOS−FET104a、104bと、リアクトル102とにより、整流回路を一体化した力率改善回路が構成されている。また、特許文献1には、この回路構成から、ダイオード103c、103dを削除して、ダイオード103a〜103dからなる整流回路を、いわゆるブリッジレス化してもよいことが記載されている。
このような力率改善回路は、電源装置の入力段を簡易な回路により構成し、かつ、ダイオードの導通損失を低減して効率を向上することが可能な点で、整流回路と力率改善回路とを個別に設けた構成よりも有利なものである。
しかしながら、図11に示す力率改善回路には、交流電源101の出力端のうちリアクトル102に接続される側が、力率改善回路のグランドに対してフローティングとなるとなるため、EMIノイズが増大するという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高効率であってかつEMIノイズを低減可能な力率改善回路を備えた電源装置を提供することを目的とする。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、さらに他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)第1の整流素子(D1)と第1のスイッチング素子(Q1)と第3の整流素子(D3)あるいは第3のスイッチング素子(Q3)とからなる第1の直列回路と、第2の整流素子(D2)と第2のスイッチング素子(Q2)と第4の整流素子(D4)あるいは第4のスイッチング素子(Q4)とからなり、前記第1の直列回路に並列接続される第2の直列回路と、前記第1及び第2の直列回路及び負荷回路に並列接続される平滑コンデンサ(C1)と、一端が前記第1の整流素子(D1)と第1のスイッチング素子(Q1)の接続点に接続され、他端が前記第2の整流素子(D2)と第2のスイッチング素子(Q2)の接続点に接続されるリアクトル(L1)と、を含む力率改善回路と、
前記交流電源(Vac)の交流電圧および前記負荷回路に出力される出力電圧を入力するとともに、前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)あるいは前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)と前記第3及び第4のスイッチング素子(Q3、Q4)のスイッチング動作を制御する制御回路部と、を備えており、
前記交流電源(Vac)は、その一端が前記第1のスイッチング素子(Q1)と第3の整流素子(D3)あるいは第3のスイッチング素子(Q3)との接続点に接続され、他端が、前記第2のスイッチング素子(Q2)と第4の整流素子(D4)あるいは第4のスイッチング素子(Q4)との接続点に接続されていることを特徴とする電源装置(請求項1)。
前記交流電源(Vac)の交流電圧および前記負荷回路に出力される出力電圧を入力するとともに、前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)あるいは前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)と前記第3及び第4のスイッチング素子(Q3、Q4)のスイッチング動作を制御する制御回路部と、を備えており、
前記交流電源(Vac)は、その一端が前記第1のスイッチング素子(Q1)と第3の整流素子(D3)あるいは第3のスイッチング素子(Q3)との接続点に接続され、他端が、前記第2のスイッチング素子(Q2)と第4の整流素子(D4)あるいは第4のスイッチング素子(Q4)との接続点に接続されていることを特徴とする電源装置(請求項1)。
(2)(1)項に記載の電源装置において、前記制御回路部は、前記第1のスイッチング素子(Q1)および前記第2のスイッチング素子(Q2)を、前記第1のスイッチング素子(Q1)と前記第2のスイッチング素子(Q2)とが同期してスイッチング動作するように制御することを特徴とする電源装置(請求項2)。
(3)(1)項に記載の電源装置において、前記制御回路部は、前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)を、前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)のうち前記交流電源(Vac)の高電圧側の端子に接続している方のスイッチング素子がオン状態を持続し、他方のスイッチング素子がスイッチング動作するように制御することを特徴とする電源装置(請求項3)。
(4)(2)または(3)項に記載の電源装置において、前記制御回路部は、前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)のうち、前記交流電源(Vac)の高電圧側の端子に接続している方のスイッチング素子に対して、前記交流電源(Vac)の両端間電圧が正電圧として重畳された駆動電圧を出力することを特徴とする電源装置(請求項4)。
(5)(1)〜(4)のいずれか1項に記載の電源装置において、前記第1の直列回路は、前記第1の整流素子(D1)と前記第1のスイッチング素子(Q1)と前記第3のスイッチング素子(Q3)とからなり、前記第2の直列回路は、前記第2の整流素子(D2)と前記第2のスイッチング素子(Q2)と前記第4のスイッチング素子(Q4)とからなり、前記制御回路部は、前記第3及び第4のスイッチング素子(Q3、Q4)を、前記第3及び第4のスイッチング素子(Q3、Q4)のうち前記交流電源(Vac)の高電圧側の端子に接続している方のスイッチング素子がオフ状態を持続し、他方のスイッチング素子がスイッチング動作するように制御することを特徴とする電源装置(請求項5)。
本発明に係る力率改善回路は、以上のように構成したため、高効率であってかつEMIノイズを低減可能な力率改善回路を備えた電源装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における電源装置10を示す回路構成図である。電源装置10は、力率改善回路1を備え、力率改善回路1の後段に接続される負荷回路2に電力を供給している。力率改善回路1は、交流電源Vacから入力される交流電圧を整流、昇圧、及び力率改善し、負荷回路2に印加する機能を担うものである。負荷回路2は、典型的には、DC−DCコンバータ回路またはDC−ACコンバータ回路から構成され、電源装置10は、その入力段に力率改善回路1を備えたAC−DCコンバータまたはAC−ACコンバータをなす。但し、本発明は、負荷回路2の具体的構成によって限定されるものではなく、任意の適切な回路とすることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態における電源装置10を示す回路構成図である。電源装置10は、力率改善回路1を備え、力率改善回路1の後段に接続される負荷回路2に電力を供給している。力率改善回路1は、交流電源Vacから入力される交流電圧を整流、昇圧、及び力率改善し、負荷回路2に印加する機能を担うものである。負荷回路2は、典型的には、DC−DCコンバータ回路またはDC−ACコンバータ回路から構成され、電源装置10は、その入力段に力率改善回路1を備えたAC−DCコンバータまたはAC−ACコンバータをなす。但し、本発明は、負荷回路2の具体的構成によって限定されるものではなく、任意の適切な回路とすることができる。
力率改善回路1は、第1の整流素子D1と第1のスイッチング素子Q1と第3の整流素子D3からなる第1の直列回路(必要な場合、符号「D1−Q1−D3」を付す)と、第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2と第4の整流素子D4からなる第2の直列回路(必要な場合、符号D2−Q2−D4を付す)とを備えている。
力率改善回路1では、第1〜第4の整流素子D1〜D4としてダイオードが用いられ、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2としてMOS−FETが用いられており、第1の直列回路は、第1の整流素子D1のアノード端子と第1のスイッチング素子Q1のドレイン端子とを接続し、さらに、第1のスイッチング素子Q1のソース端子と第3の整流素子D3のカソード端子を接続してなり、第2の直列回路は、第2の整流素子D2のアノード端子と第2のスイッチング素子Q2のドレイン端子とを接続し、さらに、第2のスイッチング素子Q2のソース端子と第4の整流素子D4のカソード端子を接続してなる。
第1の直列回路と第2の直列回路は、第1、第2の整流素子D1、D2のカソード端子同士を接続し、また、第3、第4の整流素子D3、D4のアノード端子同士を接続して、互いに並列に接続されている。さらに、第1、第2の整流素子D1、D2のカソード端子同士の接続点には、平滑コンデンサC1の一端が接続され、また、第3、第4の整流素子D3、D4のアノード端子同士の接続点には、平滑コンデンサC1の他端が接続されており、このように、平滑コンデンサC1は、第1の直列回路及び第2の直列回路と並列に接続される。そして、平滑コンデンサC1と並列に負荷回路2が接続される。
また、力率改善回路1は、リアクトルL1を備えており、リアクトルL1の一端は、第1の整流素子D1と第1のスイッチング素子Q1の接続点に接続され、他端は、第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2の接続点に接続される。電源装置10において、交流電源Vacの一端L(以下、L側の端子ともいう)は、第1のスイッチング素子Q1と第3の整流素子D3との接続点に接続され、他端N(以下、N側の端子ともいう)は、第2のスイッチング素子Q2と第4の整流素子D4との接続点に接続されている。
以上のように構成された電源装置10において、第3、第4の整流素子D3、D4のアノード端子と平滑コンデンサC1の一端の接続ラインが、力率改善回路1の出力電圧のグランドを構成する。
電源装置10は、さらに、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2のスイッチング動作(オン・オフ動作)を制御する駆動制御回路(制御回路部の一例)3を備えている。駆動制御回路3には、力率改善回路1から負荷回路2に出力される出力電圧Voが入力され、この出力電圧Voに応じて第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2のスイッチング動作を制御することにより、力率改善回路1の所望の出力電圧を達成する。また、駆動制御回路3には、交流電源Vacの交流電圧が、L側の端子電圧Vi3とN側の端子電圧Vi4として入力されており、これによって、駆動制御回路3は、後述するように第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2に対する適正な駆動信号(この場合、ゲート駆動電圧S1、S2)を生成する。
ここで、本発明では、交流電源Vacの極性について、交流電源Vacの両端L、NのうちL側の端子電圧がN側の端子電圧よりも高電圧となる半周期間の極性を正極性といい、N側の端子電圧がL側の端子電圧よりも高電圧となる半周期間の極性を負極性というものとする。そして、電源装置10は、交流電源Vacの正負の極性を判別するためのAC極性検出回路4を備えており、AC極性検出回路4には、交流電源Vacの交流電圧が入力され、駆動制御回路3には、交流電源Vacの極性を示すAC極性信号Vi1、Vi2が入力されている。
以上のような構成された電源装置10が備える力率改善回路1は、駆動制御回路3から出力されるスイッチング素子の駆動信号S1、S2に従って、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2をスイッチング動作させることにより、第1、第2のスイッチング素子Q1、Q2を共有するブリッジレス整流回路と昇圧回路とが一体化された力率改善回路として機能するものである。
以下、図1とともに図2〜図4を参照して、電源装置10の第1の制御方法における動作について説明する。尚、第1の制御方法は、以下に説明するように交流電源Vacの全周期にわたって第1のスイッチング素子Q1と第2のスイッチング素子Q2を同期してスイッチング動作させるものであるため、少なくともそのスイッチング動作のために、駆動制御回路3において交流電源Vacの極性の正負を判別する必要はない。したがって、電源装置10を第1の制御方法で動作させる場合には、図1に示す回路構成からAC極性検出回路4を削除することができる。
ここで、図2に示す各波形は、(a)が、交流電源Vacの両端間の電圧波形、(b)が、第1のスイッチング素子Q1に対する駆動信号(以下、ゲート駆動電圧ともいう)S1、(c)が、第2のスイッチング素子Q2に対する駆動信号(以下、ゲート駆動電圧ともいう)S2、(d)がリアクトルL1に流れるリアクトル電流IL1である。また、図3(a)は、交流電源Vacが正極性となる半周期間の電流経路W1、W2を示す図、図3(b)は、交流電源Vacが負極性となる半周期間の電流経路W3、W4を示す図である。
尚、図2において、(a)に示す交流電源Vacの電圧波形は、その中性点を基準(0)として示したものであり、図2(b)、(c)に示すゲート駆動電圧S1、S2は、力率改善回路1の出力電圧のグランドを基準(0)として示された電圧波形である。
また、図2(d)において、リアクトル電流IL1は、第1の整流素子D1と第1のスイッチング素子Q1との接続点側の一端から、第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2との接続点側の一端へ向かって流れる方向を正方向として示されている。
また、図2(d)において、リアクトル電流IL1は、第1の整流素子D1と第1のスイッチング素子Q1との接続点側の一端から、第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2との接続点側の一端へ向かって流れる方向を正方向として示されている。
まず、交流電源Vacが正極性となる半周期では、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のゲート駆動電圧S1、S2がハイレベルとなり、これらのスイッチング素子がターンオンされると、交流電源VacのL側の端子から、第1のスイッチング素子Q1のソース−ドレイン間、リアクトルL1、第2のスイッチング素子Q2のソース−ドレイン間を経て、交流電源VacのN側の端子に至る入力電流の電流経路W1(図3(a))が形成され、リアクトルL1に流れる正方向のリアクトル電流IL1が次第に増大するとともに、リアクトルL1にその電流値に応じたエネルギーが蓄積される。
次いで、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2がターンオフされると、交流電源VacのL側の端子から、第1のスイッチング素子Q1の寄生ダイオード、リアクトルL1、第2の整流素子D2を通じて、平滑コンデンサC1を充電するように入力電流が流れる電流経路W2(図3(a))が形成され、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン期間にリアクトルL1に蓄積されたエネルギーが平滑コンデンサC1に移送される。この間に、リアクトル電流IL1は、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のターンオフ直前の値をピーク値として、次第に減少する。そして、電源装置10において、この電流経路W2の交流電源VacのN側端子へのリターンパスは、第4の整流素子D4を通じて提供される。
次いで、駆動制御回路3は、所定の期間の経過後、再び第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2をターンオンさせ、正の半周期の間、このような第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2の同期したスイッチング動作を繰り返すことになる。この際、典型的には、各スイッチング動作におけるターンオン期間は、駆動制御回路3に入力される出力電圧Vo等に基づいて制御され、これによって、力率改善回路1から所望の直流電圧を負荷回路2に供給する。
また、電源装置10では、交流電源Vacの正極性の半周期間、上述した電流経路W1、W2が形成されることにより、交流電源VacのN側の端子は、第4の整流素子D4を通じて力率改善回路1の出力グランドに接地されることになる。したがって、駆動制御回路3に入力される交流電源VacのN側の端子電圧Vi4はグランド電位に保持され、高電圧であるL側の端子電圧Vi3は、力率改善回路1の出力グランドを基準とする交流電源Vacの両端間電圧となる。
そして、電源装置10において、駆動制御回路3は、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のゲート駆動電圧S1、S2として、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2の仕様に基づく所定のゲート−ソース間電圧に対して、それぞれ入力される交流電源Vacの端子電圧Vi3、Vi4を重畳して出力するように構成されている。したがって、交流電源Vacが正極性となる半周期間において、ソース端子が交流電源Vacの高電圧側の端子Lに接続されている第1のスイッチング素子Q1には、所定のゲート−ソース間電圧に対して交流電源Vacの両端間電圧が正電圧として重畳されたゲート駆動電圧S1が出力され、ソース端子が低電圧側の端子Nに接続されている第2のスイッチング素子Q2には、所定のゲート−ソース間電圧がゲート駆動電圧S2としてそのまま出力される。電源装置10では、これによって、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2の両方に対して、スイッチング動作のために適切なレベルのゲート駆動電圧S1、S2が供給される。
次に、交流電源Vacが負極性となる半周期では、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のゲート駆動電圧S1、S2がハイレベルとなり、これらのスイッチング素子がターンオンされると、交流電源VacのN側の端子から、第2のスイッチング素子Q2のソース−ドレイン間、リアクトルL1、第1のスイッチング素子Q1のソース−ドレイン間を経て、交流電源VacのL側の端子に至る入力電流の電流経路W3(図3(b))が形成され、リアクトルL1に流れる負方向のリアクトル電流IL1が次第に増大するとともに、リアクトルL1にその電流値に応じたエネルギーが蓄積される。
次いで、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2がターンオフされると、交流電源VacのN側の端子から、第2のスイッチング素子Q2の寄生ダイオード、リアクトルL1、第1の整流素子D1を通じて、平滑コンデンサC1を充電するように入力電流が流れる電流経路W4(図3(b))が形成され、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン期間にリアクトルL1に蓄積されたエネルギーが平滑コンデンサC1に移送される。この間に、リアクトル電流IL1は、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のターンオフ直前の値をピーク値として、次第に減少する。そして、電源装置10において、この電流経路W4の交流電源VacのL側端子へのリターンパスは、第3の整流素子D3を通じて提供される。
次いで、駆動制御回路3は、所定の期間の経過後、再び第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2をターンオンさせ、負の半周期の間、このような第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2の同期したスイッチング動作を繰り返すことになる。この際、典型的には、各スイッチング動作におけるターンオン期間は、駆動制御回路3に入力される出力電圧Vo等に基づいて制御され、これによって、力率改善回路1から所望の直流電圧を負荷回路2に供給する。
また、電源装置10では、交流電源Vacの負極性の半周期間、上述した電流経路W3、W4が形成されることにより、交流電源VacのL側の端子は、第3の整流素子D3を通じて力率改善回路1の出力グランドに接地されることになる。したがって、駆動制御回路3に入力される交流電源VacのL側の端子電圧Vi3はグランド電位に保持され、高電圧であるN側の端子電圧Vi4は、力率改善回路1の出力グランドを基準とする交流電源Vacの両端間電圧となる。
これによって、交流電源Vacが負極性となる半周期間において、ソース端子が交流電源Vacの高電圧側の端子Nに接続されている第2のスイッチング素子Q2には、所定のゲート−ソース間電圧に対して交流電源Vacの両端間電圧が正電圧として重畳されたゲート駆動電圧S2が出力され、ソース端子が低電圧側の端子Lに接続されている第1のスイッチング素子Q1には、所定のゲート−ソース間電圧がゲート駆動電圧S1としてそのまま出力される。これによって、電源装置10では、負の半周期においても、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2の両方に対して、スイッチング動作のために適切なレベルのゲート駆動電圧S1、S2が供給される。
尚、図2(b)〜(d)において、ゲート駆動電圧S1、S2及びリアクトル電流IL1は、動作を分かりやすくすることを目的として、比較的低周波数の波形として模式的に示されている。電源装置10の実際の動作では、図4(a)及びそのA1部分の拡大図(図4(b))及びB1部分の拡大図(図4(c))に、リアクトル電流IL1の電流波形を示すように、ゲート駆動電圧S1、S2のパルス周波数(第1及び第2のスイッチング素Q1、Q2のスイッチング周波数)及びそれに伴うリアクトル電流ILの電流波形の振動周波数は、典型的には、交流電源Vacの交流電圧の周波数に対して、非常に高い周波数を有するものである。なお、本実施例は、臨界モードでの動作例を示したが、これに限定されるものではなく、動作モードは連続モードあるいは不連続モードであってもよい。
このように、電源装置10は、低廉かつ簡素な力率改善回路1を用いて、交流電源Vacから入力される交流電圧を整流、昇圧するとともに、力率改善を実施するものである。その際、電源装置10では、交流電源Vacが力率改善回路1の出力電圧のグランドからフローティングとならない構成としたことにより、従来の電源装置と比較して、EMIノイズを低減することが可能となる。
図5に、電源装置のEMIノイズを測定した実測データの一例を示す。図5(a)は、比較例として、従来の電源装置のEMIノイズの実測データ、図5(b)は、本発明の第1の実施形態に係る電源装置10のEMIノイズの実測データである。図5から、広い周波数帯域にわたって、電源装置10のEMIノイズのレベルが低減していることが分かる。
次に、図1とともに図6を参照して、電源装置10の第2の制御方法における動作について説明する。ここで、図6に示す各波形は、図2と同様に、(a)が、交流電源Vacの両端間の電圧波形、(b)が、第1のスイッチグ素子Q1に対するゲート駆動電圧S1、(c)が、第2のスイッチグ素子Q2に対するゲート駆動電圧S2、(d)がリアクトルL1に流れるリアクトル電流IL1である。
第2の制御方法は、上述した第1の制御方法と比較して、駆動制御回路3が、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2を、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のうち、交流電源Vacの高電圧側の端子に接続している方のスイッチング素子がオン状態を持続し、他方のスイッチング素子がスイッチング動作するように制御する点で相違するものである。
具体的には、駆動制御回路3は、交流電源Vacが正極性となる半周期間では、交流電源Vacの高電圧側の端子Lに接続されている第1のスイッチング素子Q1に対して、常時、所定のゲート−ソース間電圧に対して交流電源Vacの両端間電圧が正電圧として重畳されたゲート駆動電圧S1を出力することによって、第1のスイッチング素子Q1をオン状態に保持し、一方、第2のスイッチング素子Q2に対しては、図2(c)に示すゲート駆動電圧S2と同様のゲート駆動電圧S2を出力することによって、スイッチング動作させる。
これによって、第2の制御方法では、第2のスイッチング素子Q2がターンオフされ、リアクトル電流IL1により平滑コンデンサC1が充電される段階においても、図3(a)に示す電流経路W2に相当する電流経路が、第1のスイッチング素子Q1の寄生ダイオードではなく、そのソース−ドレイン間を通じて形成される。
同様に、駆動制御回路3は、交流電源Vacが負極性となる半周期間では、交流電源Vacの高電圧側の端子Nに接続されている第2のスイッチング素子Q2に対して、常時、所定のゲート−ソース間電圧に対して交流電源Vacの両端間電圧が正電圧として重畳されたゲート駆動電圧S2を出力することによって、第2のスイッチング素子Q2をオン状態に保持し、一方、第1のスイッチング素子Q1に対しては、図2(b)に示すゲート駆動電圧S1と同様のゲート駆動電圧S1を出力することによって、スイッチング動作させる。
これによって、第2の制御方法では、第1のスイッチング素子Q1がターンオフされ、リアクトル電流IL1により平滑コンデンサC1が充電される段階においても、図3(b)に示す電流経路W4に相当する電流経路が、第2のスイッチング素子Q2の寄生ダイオードではなく、そのソース−ドレイン間を通じて形成される。
電源装置10を第2の制御方法に従って動作させた場合、第1の制御方法に従って動作させた場合と同等の作用効果を奏することに加えて、電流経路W2、W4において、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2の寄生ダイオードに電流が流れないため、電力損失を低減して効率を向上させ、かつ、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2の温度上昇を防ぐことが可能となる。
尚、第2の制御方法では、駆動制御回路3が交流電源Vacの極性の正負を判別可能なことが必須となる。電源装置10において、この判別は、AC極性検出回路4から駆動制御回路3に入力されるAC極性信号Vi1、Vi2に基づいて実施される。例えば、AC極性信号Vi1、Vi2は、交流電源Vacの端子電圧Vi3、Vi4またはこれらの端子電圧Vi3、Vi4を適切な分圧回路により分圧した電圧であってもよい。但し、AC極性検出回路4及びAC極性信号Vi1、Vi2は、駆動制御回路3が交流電源Vacの極性の正負を判別可能な限り、任意の適切な回路及び信号とすることが可能である。例えば、AC極性信号は、交流電源Vacの極性の正及び負に応じてハイレベル及びローレベルとなる1出力の信号であってもよい。
次に、図7〜図10を参照して、本発明の第2の実施形態における電源装置10a及びその動作について説明する。尚、以下の説明では、上述した第1の実施形における電源装置10と共通の部分に関する説明は適宜省略し、主として電源装置10との相違点について説明する。電源装置10aの構成は、図7に示すように、第1の実施形態における電源装置10に対して、第1の直列回路の構成要素である第3の整流素子D3が第3のスイッチング素子Q3に置き換えられ、第2の直列回路の構成要素である第4の整流素子D4が第4のスイッチング素子Q4に置き換えられた力率改善回路1aを備えるとともに、駆動制御回路3が、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2とともに、ゲート駆動電圧S3、S4に従って第3、第4のスイッチング素子Q3、Q4のスイッチング動作を制御する点で相違するものである。
電源装置10aにおいて、第3及び第4のスイッチング素子Q3、Q4は、MOS−FETからなり、第1の直列回路の第1のスイッチング素子Q1のソース端子は、第3のスイッチング素子Q3のドレイン端子に接続され、第2の直列回路の第2のスイッチング素子Q2のソース端子は、第4のスイッチング素子Q4のドレイン端子に接続されている。
次に、電源装置10aの第3の制御方法における動作について説明する。この第3の制御方法は、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のスイッチング動作に関して上述した第1の制御方法と同様の制御方法である。
図8には、電源装置10aの第3の制御方法に従った動作における交流電源Vacの両端間の電圧波形(図8(a))、第1のスイッチング素子Q1に対するゲート駆動電圧S1(図8(b))、第2のスイッチング素子Q2に対するゲート駆動電圧S2(図8(c))、第4のスイッチング素子Q4に対するゲート駆動電圧S4(図8(d))、第3のスイッチング素子Q3に対するゲート駆動電圧S3(図8(e))、及び、リアクトルL1に流れるリアクトル電流IL1(図8(f))が示されている。
また、図9(a)は、交流電源Vacが正極性となる半周期間の電流経路W5、W6を示す図、図9(b)は、交流電源Vacが負極性となる半周期間の電流経路W7、W8を示す図である。
また、図9(a)は、交流電源Vacが正極性となる半周期間の電流経路W5、W6を示す図、図9(b)は、交流電源Vacが負極性となる半周期間の電流経路W7、W8を示す図である。
第3の制御方法は、駆動制御回路3が、第3及び第4のスイッチング素子Q3、Q4を、第3及び第4のスイッチング素子Q3、Q4のうち交流電源Vacの高電圧側の端子に接続している方のスイッチング素子がオフ状態を持続し、他方のスイッチング素子がスイッチング動作するように制御することを特徴とするものである。
具体的には、交流電源Vacが正極性となる半周期では、交流電源Vacの高電圧側の端子Lに接続されている第3のスイッチング素子Q3に対するゲート駆動電圧S3はローレベルに保持され(図8(e))、第3のスイッチング素子Q3はオフ状態に維持される。一方、図8(b)、(c)、(d)に示すように、第4のスイッチング素子Q4に対しては、駆動制御回路3から、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2に対するゲート駆動電圧S1、S2とは相補的なパルス電圧であるゲート駆動電圧S4が出力され、これによって、第4のスイッチング素子Q4は、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のスイッチング動作と相補的なスイッチング動作を実行する。
したがって、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のゲート駆動電圧S1、S2がハイレベルとなり、これらのスイッチング素子がターンオンされている間(第3及び第4のスイッチング素子Q3、Q4はターンオフ)には、交流電源VacのL側の端子から、第1のスイッチング素子Q1のソース−ドレイン間、リアクトルL1、第2のスイッチング素子Q2のソース−ドレイン間を経て、交流電源VacのN側の端子に至る入力電流の電流経路W5(図9(a))が形成され、リアクトルL1に流れる正方向のリアクトル電流IL1が次第に増大するとともに、リアクトルL1にその電流値に応じたエネルギーが蓄積される。
次いで、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2がターンオフされ、かつ、第4のスイッチング素子Q4がターンオンされると、交流電源VacのL側の端子から、第1のスイッチング素子Q1の寄生ダイオード、リアクトルL1、第2の整流素子D2を通じて、平滑コンデンサC1を充電するように入力電流が流れる電流経路W6(図9(a))が形成され、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン期間にリアクトルL1に蓄積されたエネルギーが平滑コンデンサC1に移送される。この間に、リアクトル電流IL1は、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のターンオフ直前の値をピーク値として、次第に減少する。そして、電源装置10aにおいて、この電流経路W6の交流電源VacのN側端子へのリターンパスは、ターンオンされている第4のスイッチング素子Q4のソース−ドレイン間を通じて提供される。
また、交流電源Vacが負極性となる半周期では、交流電源Vacの高電圧側の端子Nに接続されている第4のスイッチング素子Q4に対するゲート駆動電圧S4はローレベルに保持され(図8(d))、第4のスイッチング素子Q4はオフ状態に維持される。一方、図8(b)、(c)、(e)に示すように、第3のスイッチング素子Q3に対しては、駆動制御回路3から、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2に対するゲート駆動電圧S1、S2とは相補的なパルス電圧であるゲート駆動電圧S3が出力され、これによって、第3のスイッチング素子Q3は、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のスイッチング動作と相補的なスイッチング動作を実行する。
したがって、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のゲート駆動電圧S1、S2がハイレベルとなり、これらのスイッチング素子がターンオンされている間(第3及び第4のスイッチング素子Q3、Q4はターンオフ)には、交流電源VacのN側の端子から、第2のスイッチング素子Q2のソース−ドレイン間、リアクトルL1、第1のスイッチング素子Q1のソース−ドレイン間を経て、交流電源VacのL側の端子に至る入力電流の電流経路W7(図9(b))が形成され、リアクトルL1に流れる負方向のリアクトル電流IL1が次第に増大するとともに、リアクトルL1にその電流値に応じたエネルギーが蓄積される。
次いで、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2がターンオフされ、かつ、第3のスイッチング素子Q3がターンオンされると、交流電源VacのN側の端子から、第1のスイッチング素子Q1の寄生ダイオード、リアクトルL1、第1の整流素子D1を通じて、平滑コンデンサC1を充電するように入力電流が流れる電流経路W8(図9(b))が形成され、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のオン期間にリアクトルL1に蓄積されたエネルギーが平滑コンデンサC1に移送される。この間に、リアクトル電流IL1は、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のターンオフ直前の値をピーク値として、次第に減少する。そして、電源装置10aにおいて、この電流経路W8の交流電源VacのL側端子へのリターンパスは、ターンオンされている第3のスイッチング素子Q3のソース−ドレイン間を通じて提供される。
以上のように、電源装置10aを第3の制御方法に従って動作させた場合、電源装置10を第1の制御方法に従って動作させた場合と同等の作用効果を奏することに加えて、電流経路W6、W8において、第3及び第4の整流素子D3、D4ではなく、第4及び第3のスイッチング素子Q4、Q3のソース−ドレイン間に電流が流れるため、電力損失を低減して効率を向上させることが可能となる。
さらに、本実施形態における電源装置10aは、第4の制御方法に従って動作させるものであってもよい。第4の制御方法は、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のスイッチング動作に関して上述した第2の制御方法と同様の制御方法であり、図10には、第4の制御方法に従って電源装置10aを動作させた場合の、図8と同様の波形が示されている。
第4の制御方法は、交流電源Vacが正極性となる半周期間では、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のうち、第2のスイッチング素子Q2のみがスイッチング動作し(図10(a)、(b))、交流電源Vacが負極性となる半周期間では、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2のうち、第1のスイッチング素子Q1のみがスイッチング動作する(図10(a)、(b))ことに応じて、交流電源Vacが正極性となる半周期間では、第4のスイッチング素子Q4は第2のスイッチング素子Q2のスイッチング動作と相補的にスイッチング動作し(図10(c)、(d))、交流電源Vacが負極性となる半周期間では、第3のスイッチング素子Q3は第1のスイッチング素子Q1のスイッチング動作と相補的にスイッチング動作する(図10(b)、(e))点を除いて、上述した第3の制御方法と同様のものである。
電源装置10aを第4の制御方法に従って動作させた場合、第3の制御方法に従って動作させた場合と同等の作用効果を奏することに加えて、電流経路W6、W8において、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2の寄生ダイオードに電流が流れないため、電力損失を低減して効率を向上させ、かつ、第1及び第2のスイッチング素子Q1、Q2の温度上昇を防ぐことが可能となる。
以上、本発明を好ましい実施形態を用いて説明してきたが、本発明に係る電源装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4は、MOS―FETに限定されず、例えばIGBT等の任意の適切なスイッチング素子を用いることが可能である。さらに、本発明に係る電源装置において、第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4として寄生ダイオードを有しないスイッチング素子を用いた場合には、寄生ダイオードに電流を流す替わりに、必要に応じてスイッチング素子をターンオンさせるように制御すればよいことは言うまでもない。
1,1a:力率改善回路、2:負荷回路、3:駆動制御回路(制御回路部の一例)、4:AC極性検出回路、C1:平滑コンデンサ、D1:第1の整流素子、D2:第2の整流素子、D3:第3の整流素子、D4:第4の整流素子、L1:リアクトル、Q1:第1のスイッチング素子、Q2:第2のスイッチング素子、Q3:第3のスイッチング素子、Q4:第4のスイッチング素子
Claims (5)
- 第1の整流素子(D1)と第1のスイッチング素子(Q1)と第3の整流素子(D3)あるいは第3のスイッチング素子(Q3)とからなる第1の直列回路と、第2の整流素子(D2)と第2のスイッチング素子(Q2)と第4の整流素子(D4)あるいは第4のスイッチング素子(Q4)とからなり、前記第1の直列回路に並列接続される第2の直列回路と、前記第1及び第2の直列回路及び負荷回路に並列接続される平滑コンデンサ(C1)と、一端が前記第1の整流素子(D1)と第1のスイッチング素子(Q1)の接続点に接続され、他端が前記第2の整流素子(D2)と第2のスイッチング素子(Q2)の接続点に接続されるリアクトル(L1)と、を含む力率改善回路と、
前記交流電源(Vac)の交流電圧および前記負荷回路に出力される出力電圧を入力するとともに、前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)あるいは前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)と前記第3及び第4のスイッチング素子(Q3、Q4)のスイッチング動作を制御する制御回路部と、を備えており、
前記交流電源(Vac)は、その一端が前記第1のスイッチング素子(Q1)と第3の整流素子(D3)あるいは第3のスイッチング素子(Q3)との接続点に接続され、他端が、前記第2のスイッチング素子(Q2)と第4の整流素子(D4)あるいは第4のスイッチング素子(Q4)との接続点に接続されていることを特徴とする電源装置。 - 前記制御回路部は、前記第1のスイッチング素子(Q1)および前記第2のスイッチング素子(Q2)を、前記第1のスイッチング素子(Q1)と前記第2のスイッチング素子(Q2)とが同期してスイッチング動作するように制御することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
- 前記制御回路部は、前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)を、前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)のうち前記交流電源(Vac)の高電圧側の端子に接続している方のスイッチング素子がオン状態を持続し、他方のスイッチング素子がスイッチング動作するように制御することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
- 前記制御回路部は、前記第1及び第2のスイッチング素子(Q1、Q2)のうち、前記交流電源(Vac)の高電圧側の端子に接続している方のスイッチング素子に対して、前記交流電源(Vac)の両端間電圧が正電圧として重畳された駆動電圧を出力することを特徴とする請求項2または3に記載の電源装置。
- 前記第1の直列回路は、前記第1の整流素子(D1)と前記第1のスイッチング素子(Q1)と前記第3のスイッチング素子(Q3)とからなり、前記第2の直列回路は、前記第2の整流素子(D2)と前記第2のスイッチング素子(Q2)と前記第4のスイッチング素子(Q4)とからなり、前記制御回路部は、前記第3及び第4のスイッチング素子(Q3、Q4)を、前記第3及び第4のスイッチング素子(Q3、Q4)のうち前記交流電源(Vac)の高電圧側の端子に接続している方のスイッチング素子がオフ状態を持続し、他方のスイッチング素子がスイッチング動作するように制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電源装置。
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JP2014011941A (ja) * | 2012-07-03 | 2014-01-20 | Minebea Co Ltd | 電源装置 |
JP2014124084A (ja) * | 2012-12-20 | 2014-07-03 | Tdk Corp | 力率改善回路 |
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- 2012-05-24 JP JP2012118597A patent/JP2013247732A/ja active Pending
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