JPH07114117B2 - 偏光ヨーク構体 - Google Patents

偏光ヨーク構体

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JPH07114117B2
JPH07114117B2 JP1089352A JP8935289A JPH07114117B2 JP H07114117 B2 JPH07114117 B2 JP H07114117B2 JP 1089352 A JP1089352 A JP 1089352A JP 8935289 A JP8935289 A JP 8935289A JP H07114117 B2 JPH07114117 B2 JP H07114117B2
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deflection
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horizontal
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浩章 西野
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、インライン型カラーブラウン管に用いら
れ、電子ビームを水平方向へ偏向した場合のフォーカス
特性の劣化を改善するようにした偏向ヨーク構体に関す
るものである。
〔従来の技術〕
セルフ・コンバーゼンス型偏向ヨークは、水平偏向コイ
ルをピン磁界に、また垂直偏向コイルをバレル磁界にな
るように巻線を施すことにより、インライン型に並ぶ3
本の電子ビームのうち、外側の2本のサイド・ビームを
画面上にて概略集中させている。
しかし、上記のピン磁界や、バレル磁界の場合、3本の
電子ビームのうち中央のセンタビームの偏向量がサイド
ビームに比べて少なくなってしまうという問題と、3本
の電子ビームがピン磁界、バレル磁界という歪んだ磁界
を通ることにより、画面周辺でのビーム・スポット形状
が悪化するとともに、3本の電子ビームのビームスポッ
ト形状に差が生じるという問題が生じていた。
このような特性を、従来、コマ収差と呼んでいる。ここ
では、センタビームの偏向量が少なくなる問題をコンバ
ーゼンスのコマ収差、3本の電子ビームのビームスポッ
ト形状に差が生じるという問題をフォーカスのコマ収差
と呼ぶことにする。
第6図に従来のコンバーゼンスのコマ収差を示し、第7
図にフォーカスのコマ収差を示す。第6図の破線100は
センタビームライン、実線200はサイド・ビーム集中ラ
インを示す。
また、第7図のAは水平方向のフォーカスのコマ収差、
Bは垂直方向のフォーカスのコマ収差、Cは水平方向の
フォーカスのコマ収差Aと垂直方向のフォーカスのコマ
収差Bとが合成された状態を示す。
従来、コンバーゼンスのコマ収差の補正法としては、第
8図に示すようなフィールド・コントローラ(以下、F.
Cという)が用いられてきた。この第8図における1は
センタビームであり、このセンタビーム1の両側にサイ
ドビーム2a,2bを通過させ、これらのサイドビーム2a,2b
をシャント、すなわち、F.C3a,3b(シャント)で磁界制
御を行うようになっている。
また、センタービーム1に対して対称の位置、すなわ
ち、F.C3a,3bに対して直角方向にF.C4a,4b(エンハン
サ)が配置され、これらをネックガラス5内に封入して
いる。
この第8図の場合には、電子銃のシールド・カップ(電
子銃の出口付近)部に磁性材料を設け、偏向ヨークの磁
界を前記磁性材料によりF.C3a,3bを形成し、サイドビー
ム2a,2bよりもセンタビーム1を大きく偏向されるよう
にしたものである。
しかし、これにより、コンバーゼンスのコマ収差は補正
されるが、F.C3a,3bの磁界により、フォーカスのコマ収
差が拡大されるという大きな問題が生じていた。
すなわち、第9図(a)は垂直偏向コイルの影響を示
し、第9図(b)はF.C3a,3bの影響を示すもので、両図
の空白の矢印はコンバーゼンスのコマ収差に関する影響
を示し、実線の矢印はフォーカスのコマ収差に関する影
響を示している。また、6は垂直偏向磁界である。
第9図(a)、(b)の比較より明らかなように、コン
バーゼンスのコマ収差が補正されるが、フォーカスのコ
マ収差が補正されていない。
上記問題を解決するため、最近では、F.C3a,3bを用い
ず、コンバーゼンスのコマ収差のうち、垂直方向のコマ
収差については、偏向ヨーク後部に水平方向に相対向す
るE型偏向コイルを設け、垂直偏向電流を流すことによ
り、6極磁界を形成し、これによりコンバーゼンスのコ
マ収差を補正するとともに、垂直偏向バレル磁界による
ビームスポット形状変化を打ち消すことにより、フォー
カスのコマ収差も補正するという手段が用いられている
(特開昭62−80947号公報、実開昭61−93081号公報な
ど)。
第10図は垂直偏向バレル磁界によるフォーカスのコマ収
差発生の様子を示す説明図であり、第11図は水平方向に
設置されたE型の垂直コマ収差補助コイル7によるフォ
ーカスのコマ収差改善の様子を示す原理図である。
また、水平方向のコンバーゼンスのコマ収差について
は、コマ収差がスクリーン側よりも電子銃側の磁界分布
の影響をより大きく受けるという特性を利用して、水平
偏向コイルの巻線分布のスクリーン側ではサイドビーム
同志のコンバーゼンスに必要なピン磁界を強くし、電子
銃側ではコンバーゼンスのコマ収差の補正に必要なバレ
ル磁界を強くすることにより、3本の電子ビームを集中
させる方法がとられている。
しかし、この水平方向のコマ収差については、コンバー
ゼンスのコマ収差は補正できるが、フォーカスのコマ収
差はさらに電子銃側、すなわち、電子銃の出口付近で補
正しなければ完全に補正されないため、従来は、フォー
カスのコマ収差は妥協的に残した状態になっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
このフォーカスのコマ収差の残量は小型サイズのCRTや9
0゜偏向のCRTでは大きな問題とはなっていなかったが、
最近の110゜偏向の大型CRTでは、画面の水平端部でフォ
ーカスがとれないという大きな問題になってきている。
この問題は、水平偏向量が大きくなる高品位TV(アスペ
クト比16:9)では、さらに拡大されて生じてくることに
なる。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、水平偏向によるフォーカスのコマ収差を補
正できるセルフ・コンバーゼンス型の偏向ヨーク構体を
得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る偏向ヨーク構体は、水平および垂直コイ
ルの後部に配置された水平偏向コイルによる偏向方向に
逆らう調整磁界を両サイドの電子ビームに供給する手段
と、垂直偏向コイルによる偏向方向に逆らう方向に調整
磁界を両サイドの電子ビーム供給する手段とを設けたも
のである。
〔作 用〕
この発明における偏向ヨーク構体は、両サイドの電子ビ
ームに水平偏向コイルによる偏向方向に逆らう方向に調
整磁界を加えるとともに、垂直偏向コイルによる偏向方
向に逆らう方向に調整磁界を加えることで、水平、垂直
方向のコンバーゼンスのコマ収差を補正するとともに、
水平、垂直方向のフォーカスのコマ収差も併せて補正す
る。
〔実施例〕
以下、この発明の偏向ヨーク構体の実施例を図について
説明する。第1図はその一実施例の構成を示す斜視図で
ある。この第1図において、11はコア、12は垂直偏向コ
イル、7a,7bは垂直方向のコマ収差を補正するために左
右に相対向して設置された1対のE型補助コイル、13a,
13bはこの発明に関する上下に相対向して設置された1
対のE型補助コイルである。
第2図はE型補助コイル13a,13bの部分の回路配線図で
あり、この上下のE型補助コイル13a,13bは並列に接続
されて並列回路を形成しており、この並列回路は並列に
接続された水平偏向コイル15a,15bに直列に接続される
ことになる。
第3図はE型コア13A,13Bに巻回されたE型補助コイル1
3a,13bにより形成される6極磁界の様子を示す図であ
る。この磁界により水平コマ収差補助磁界16が生じ、2
本のサイドビーム2a,2bはセンタビーム1に対し、水平
偏向コイル15a,15bの偏向方向18a,18bと逆方向に偏向さ
れることになる。これにより、まず、水平方向のコンバ
ーゼンスのコマ収差が矢印17a,17bで示すように補正さ
れる。
第4図(a)は水平偏向コイル15a,15bのピン磁界がサ
イドビーム2a,2bのフォーカス特性に与える影響を示
し、第4図(b)はE型補助コイル13a,13bが作る6極
磁界が2本のサイドビーム2a,2bのフォーカス特性に与
える影響を示したものであり、この第4図(a)、第4
図(b)によりサイドビーム2a,2bのフォーカスに与え
る影響を比較したものである。
この第4図(a),第4図(b)からわかるように、E
型補助コイル13a,13bによるビーム形状の変化は、水平
偏向コイル15a,15bのピン磁界によるビーム形状の変化
と逆方向の変化となるため、これにより水平方向のフォ
ーカスのコマ収差は完全に補正されることになる。
なお、上記実施例では、E型補助コイルの脚部に3個の
巻線を施こしたものを示したが、必要な6極磁界が得ら
れるのであれば、第5図のように、片方のE型コアに巻
線が2個あるいは1個でもよい。
また、補助コイルのコア形状についても必要な6極磁界
が得られるのであれば、E型磁性体とは限らず、リング
状突極コアなどでもよく、要は水平偏向コイルによる偏
向方向に逆らう調整磁界を両サイドビームに供給できる
ようにすればよい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、両サイドの電子ビー
ムに水平偏向コイルによる偏向方向に逆らう方向に調整
磁界を供給するとともに、垂直偏向コイルによる偏向方
向に逆らう方向に調整磁界を供給するようにしたので、
ディスプレイのフォーカス特性が格段に向上し、画面周
辺まで解像度の高いCRTディスプレイが得られる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による偏向ヨーク構体を示
す斜視図、第2図は同上実施例における補助コイルの配
線図、第3図は同上実施例における水平コマ収差補正用
の補助コイルによるコンバーゼンスのコマ収差の補正原
理図、第4図(a)は同上実施例による水平偏向磁界に
よるフォーカスのコマ収差を説明するための説明図、第
4図b)は同上実施例におけるE型補助コイルの6極磁
界によるビーム断面形状の変化を説明するための補正原
理図、第5図(a)および第5図(b)はそれぞれこの
発明の他の実施例による偏向ヨーク構体に適用される補
助コイルの巻線例を示す原理図、第6図は従来のコンバ
ーゼンスのコマ収差の例を示す説明図、第7図は従来の
フォーカスのコマ収差の例を示す説明図、第8図は従来
のコンバーゼンスのコマ収差の補正方法の説明図、第9
図(a)は従来のコンバーゼンスのコマ収差に関する影
響の説明図、第9図(b)は従来のフォーカスのコマ収
差に関する影響の説明図、第10図は従来の偏向ヨークに
おける垂直偏向バレル磁界によるフォーカスのコマ収差
発生の原理図、第11図は従来の偏向ヨークにおける垂直
コマ収差補正用の補助コイルによるコマ収差補正原理図
である。 7a,7b……垂直コマ収差補助コイル、11……コア、12…
…垂直偏向コイル、13a,13b……水平コマ収差補助コイ
ル。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インライン配列の電子銃を有するカラー・
    ブラウン管の上記電子銃の前方においてこの電子銃より
    発射される電子ビーム群を偏向する偏向ヨーク構体にお
    いて、上記偏向ヨーク構体を構成する水平および垂直偏
    向コイルの後方の電子銃側に配置され上記電子ビーム群
    の内、両サイドの電子ビームに上記水平偏向コイルによ
    る偏向方向に逆らう調整磁界を供給する手段を、上記垂
    直偏向コイルによる偏向方向に逆らう調整磁界を供給す
    る手段とともに設けたことを特徴とする偏向ヨーク構
    体。
JP1089352A 1989-04-07 1989-04-07 偏光ヨーク構体 Expired - Lifetime JPH07114117B2 (ja)

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JPH02267840A JPH02267840A (ja) 1990-11-01
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JPS62113343A (ja) * 1985-11-11 1987-05-25 Toshiba Corp カラ−受像管

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