JPH0711290U - 板材搬送用吸着パッド - Google Patents

板材搬送用吸着パッド

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JPH0711290U
JPH0711290U JP4036493U JP4036493U JPH0711290U JP H0711290 U JPH0711290 U JP H0711290U JP 4036493 U JP4036493 U JP 4036493U JP 4036493 U JP4036493 U JP 4036493U JP H0711290 U JPH0711290 U JP H0711290U
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JP
Japan
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contact pad
plate material
piston
pad
suction
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Application number
JP4036493U
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English (en)
Inventor
幸一 水田
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空源としてのバキュームポンプやその配管
等を不要として、簡単な構成の吸着パッドを得る。 【構成】 ボデイ12下部に設ける接当パッド15、該
接当パッド内空間Eと外部とを連通させる空気抜き流路
12d、該流路途中に介在させたシリンダー12a、前
記接当パッド15と板材Wとの接当によって空気抜き流
路12dを閉じるとともに接当パッドに連通したロッド
側室内Dを負圧にするピストン16及びピストンロッド
16a、外気と接当パッド内空間Eとの間で流通・遮断
を切り換える切換バルブ17とを備えるように板材搬送
用吸着パッドを構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は板材を吸着して搬送するための吸着パッドの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から板材を搬送するために吸着パッドを用いた搬送装置は公知となってお り、例えば図4に示すように、走行レール1に走行体2を走行可能に配置して、 該走行体2にシリンダ等の昇降装置3を介して昇降フレーム4が配設され、該昇 降フレーム4に取付枠5が付設されて、該取付枠5に縦横に吸着パッド6・6・ ・・が多数装着され、該吸着パッド6・6・・・にはそれぞれパイプ(配管)7 ・7・・・が連通されて、バルブ11等を介してバキュームポンプ9と接続され ていたのである。
【0003】 そして、板材Wを搬送する場合には、昇降装置3により昇降フレーム4を下降 させて、吸着パッド6・6・・・を板材Wに接当させ、バキュームポンプ9を作 動させて吸着パッド6・6・・・に板材Wを吸着させ、そして、昇降フレーム4 を上昇させて板材Wを持ち上げ、この状態で走行体2を走行させて所望の位置ま で移動し、昇降フレーム4を下降させて、バキュームポンプ9を停止し、或いは 、バルブ11を閉じて吸引を止めて板材Wを放し、所定の位置に載置するように していたのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来のような板材の搬送装置は、多数の吸着パッドを有し、それ ぞれに配管を施してバキュームポンプ9と連通するので、多数のパイプ7・7・ ・・が取付枠5上で配管されて繁雑となり、昇降時にはこのパイプが折れ曲がる ことがあり、折れ曲がると吸引力が低下して必要な吸着力が得られずに板材の一 部が垂れ下がり引っ掛かったりし、また、一つでも外れるとその吸着パッドより 空気が多量に流入して他の吸着パッドの吸引力を低下させることになって落下の 原因ともなり、それを防ぐにはそれぞれの吸着パッドに安全弁等を設ける必要が ありコスト高となり、また、バキュームポンプ9は作業中に常時作動させる必要 があるので、ランニングコストも上昇してしまうのである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】
本考案の解決すべき課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段 を説明する。即ち、ボデイ12下部に接当パッド15を設け、該接当パッド内空 間Eと外部とを連通させる空気抜き流路12dをボデイ12に形成し、該流路1 2d途中に、前記接当パッド15と板材Wとの接当によってピストンロッド16 aを押し上げたときに、空気抜き流路12dを閉じてロッド側室内Dを負圧にす るシリンダー12aを構成すると共に、外気と接当パッド内空間Eとの間で流通 ・遮断を切り換える切換バルブ17を設けるものである。
【0006】
【作用】
次に作用を説明する。板材Wを吸着させるために吸着パッドAを下降させて、 接当パッド15下端が板材Wに当接して更に下降させると、接当パッド内空間E の空気はボス部12bの軸孔12cから流路12dを通って、ヘッド側室内C、 排出孔12e、切換バルブ17より大気中へ放出される。更に下降してピストン ロッド16a下端が持ち上げられると、流路12dの上端がピストン16側面に て閉じられ、ピストン16の上昇と共にシリンダー12a内下部のロッド側室内 Dは大きくなるが下面が閉じられているので負圧となり、板材Wを吸着し、ヘッ ド側室内C内の空気は切換バルブ17より大気中へ放出される。
【0007】 そして、ピストン16の上昇によりヘッド側室内Cの空間がなくなると、セン サ20がONして切換バルブ17を切り換えて、ヘッド側室内Cと大気との間の 流通を断ち、板材Wを吸着したままで搬送できるようになり、搬送された後は、 ソレノイド17aをOFFとして切換バルブ17を切り換えて、ヘッド側室内C と大気との間を流通させて、ヘッド側室内C内に空気を入れると、ピストン16 は下降されて、前記と逆の動作となって吸着は解除されるのである。
【0008】
【実施例】
次に本考案の一実施例について説明する。図1は吸着パッドの非作動時の正面 断面図、図2は吸着パッドを板材に押し付けた状態の正面断面図、図3は吸着パ ッドに板材を吸着した状態の正面断面図である。
【0009】 図1において、搬送装置に付設される多数の吸着パッドの内の一つについてそ の構成を詳述すると、ボディ12の上部をシリンダー12aとし、下部をパイプ 状のボス部12bとしてスプリング13と摺動体14が外嵌され、該摺動体14 はボス部12b先端で抜けないように構成されて、スプリング13にて下方へ付 勢され、該摺動体14下部にはゴム等の弾性体でできた漏斗状の接当パッド15 が固定されている。22は摺動体14とボス部12bの間で漏れが生じないよう にするためのシールである。
【0010】 前記シリンダー12a内にはピストン16が内装され、該ピストン16の側面 とシリンダー12aの間にはシール23を介在させて、上下の空間との間で漏れ が生じないようにし、該ピストン16の下面中央にはピストンロッド16aを突 出してボス部12bの軸孔12c内に挿入し、該ボス部12bとピストンロッド 16aとの間には隙間を形成して空気抜き流路の一部として、シリンダー12a 内に空気が流入できるようにし、該ピストンロッド16aは接当パッド15が開 いて又はジャバラ状に折れ曲がって内面(下面)が板材Wに当接した時にピスト ンロッド16a先端が板材Wに当接する長さとしている。
【0011】 そして、前記ボス部12bの軸孔12cと、シリンダー12a側面の中途部の 間に流路12dを形成して、ピストン16が下端の位置に在る時には、ヘッド側 室内Cと軸孔12cとの間が連通し、ピストン16が上昇すると流路12d上端 側が閉じるようにしている。そして、シリンダー12a上面には排出孔12eが 開口されて、パイプ24を介して(又はパイプなしで直接)切換バルブ17と連 通されて、該切換バルブ17は2ポート2位置切換の電磁バルブより構成されて 、ソレノイド17aをON・OFFすることにより閉じる位置と大気へ開放する 位置とに切り換え可能としている。
【0012】 また、前記ソレノイド17aは制御回路21と接続され、該制御回路21には 更にセンサ20とスイッチ25に接続され、該センサ20は近接センサやスイッ チ等より構成されて、摺動体14が最上昇位置に至るとONするようにしている 。但し、センサ20はシリンダー12a上端に設けてピストン16の最上昇位置 を検出するようにも、また、ボス部12bに設けてピストンロッド16aの最上 昇位置を検出するように構成することも可能である。
【0013】 このような吸着パッドAにおいて、板材Wを吸着して搬送する場合、吸着パッ ドAを下降させて図1の接当パッド15下端が板材Wに当接した状態から、接当 パッド15内側の下面と板材Wが密着するまでの間では、接当パッド内空間Eの 空気はボス部12bの軸孔12cから流路12dを通って、ヘッド側室内C、排 出孔12e、切換バルブ17より大気中へ放出される。
【0014】 そして、さらに押しさげられて図2に示すようにピストンロッド16a下端が 板材Wに当接して摺動体14と共にピストン16が上昇すると、流路12dの上 端がピストン16側面にて閉じられ、ピストン16の上昇によってシリンダー1 2a内下部にロッド側室内Dが形成され、このロッド側室内Dは負圧となる。つ まり、板材Wと接当パッド15の間が閉じられてボデイ12上部も閉じられてい るので外部から空気が入ることはないが、ロッド側室内Dの空間は膨脹されて、 摺動体14と板材Wとで形成する空間Fよりも大きくなるので負圧(大気圧より も小さく)となり、板材Wを吸着しようとし、ヘッド側室内C内の空気は切換バ ルブ17より大気中へ放出されて圧力が加えられることもない。
【0015】 そして、下降が進み図3のように、ピストン16の上面とシリンダー12aの 上部下面が当接する位置まで吸着パッドAが下降されると、センサ20がその下 降位置を検知してONし、制御回路21を介してソレノイド17aを作動して切 換バルブ17を切り換えて、ヘッド側室内Cと大気との間の流通を断ち、板材W を吸着したままで搬送できるようになる。尚、ロッド側室内D内の圧力とパイプ 24内の圧力差が均等となるようにし、及び、ピストン16の自重によってピス トン16は少し下降するが、ロッド側室内Dは負圧のまま維持されるので、吸着 搬送には影響を与えない。
【0016】 そして、所望の搬送位置まで板材Wが搬送されると、センサまたは手動操作ス イッチ25等により制御回路21に信号を送り、ソレノイド17aをOFFとし て切換バルブ17を切り換えて、ヘッド側室内Cと大気との間を流通可能とし、 ロッド側室内Dは大気圧に戻ろうとしてピストン16は下降されて、ヘッド側室 内C内には空気が入り、前記と逆の動作となって、接当パッド15は元に戻ろう して膨らみ、ピストン16の下降後はヘッド側室内Cより流路12d、軸孔12 cを介して接当パッド内空間Eに空気が送られて吸着は解除されるのである。
【0017】
【考案の効果】
本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、 吸着パッドの個々に負圧を生じさせて吸引力が得られるので、真空源としてのバ キュームポンプ等が不要となり、コスト削減が図れ、該バキュームポンプと吸着 パッドを接続する配管等も必要がなくなり、配管の折れや絡み等がなくなって吸 着ミスも生じなくなり、また、吸着パッドを多数使用する板材搬送装置において は、全体構成を簡素化できるとともに、搬送装置の全体重量も軽減できて、作動 速度を速められて軽快な動作が得られるようになったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸着パッドの非作動時の正面断面図である。
【図2】吸着パッドを板材に押し付けた状態の正面断面
図である。
【図3】吸着パッドに板材を吸着した状態の正面断面図
である。
【図4】従来の吸着パッドを用いた搬送装置の正面図で
ある。
【符号の説明】
W 板材 D ロッド側室内 E 接当パッド内空間 12 ボデイ 12a シリンダー 12d 流路 15 接当パッド 16 ピストン 16a ピストンロッド 17 切換バルブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボデイ下部に設ける接当パッド、該接当
    パッド内空間と外部とを連通させる空気抜き流路、該流
    路途中に介在させたシリンダー、前記接当パッドと板材
    との接当によって空気抜き流路を閉じるとともに接当パ
    ッドに連通したシリンダー室内を負圧にするピストン及
    びピストンロッド、外気と接当パッド内空間との間で流
    通・遮断を切り換える切換バルブとを備えたことを特徴
    とする板材搬送用吸着パッド。
JP4036493U 1993-07-23 1993-07-23 板材搬送用吸着パッド Pending JPH0711290U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013193191A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Toshiba Corp 吸着装置、電子部品の製造装置、及び、電子部品の製造方法

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