JPH0711006Y2 - 無限軌道車の走行操作レバー - Google Patents
無限軌道車の走行操作レバーInfo
- Publication number
- JPH0711006Y2 JPH0711006Y2 JP1989040982U JP4098289U JPH0711006Y2 JP H0711006 Y2 JPH0711006 Y2 JP H0711006Y2 JP 1989040982 U JP1989040982 U JP 1989040982U JP 4098289 U JP4098289 U JP 4098289U JP H0711006 Y2 JPH0711006 Y2 JP H0711006Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lever
- operation lever
- axis
- bevel gear
- turning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、無限軌道走行方式の建設機械、特に、アス
ファルトフィニッシャのように直進時と転向時で平均速
度が変わると施工に悪影響を与える機械の転向操作を容
易にした走行操作レバーに関するものである。
ファルトフィニッシャのように直進時と転向時で平均速
度が変わると施工に悪影響を与える機械の転向操作を容
易にした走行操作レバーに関するものである。
[従来の技術] 無限軌道車の走行操作レバーは、左右独立操作が一般的
であるが、操作のため両手が必要となり転向時の半径制
御が難しいという欠点がある。
であるが、操作のため両手が必要となり転向時の半径制
御が難しいという欠点がある。
1本のレバーで操作する方式としては、例えば実開昭62
-105519公報に開示されているように、電子回路を介し
て制御するものが公知であるが、電子回路を介さなけれ
ば駆動回路に接続できないため、油圧によるリモートコ
ントロール弁には応用できないという問題点がある。ま
た、公知のユニバーサルレバーでは、前記実開昭62-105
519公報に記載されているとおり走行の操作には適さ
ず、転向時に平均速度を直進時と等しく保つことが困難
である。
-105519公報に開示されているように、電子回路を介し
て制御するものが公知であるが、電子回路を介さなけれ
ば駆動回路に接続できないため、油圧によるリモートコ
ントロール弁には応用できないという問題点がある。ま
た、公知のユニバーサルレバーでは、前記実開昭62-105
519公報に記載されているとおり走行の操作には適さ
ず、転向時に平均速度を直進時と等しく保つことが困難
である。
また、一本の操作レバーを前後左右に傾動可能とし、走
行操作と転向操作を可能としたものも知られているが
(特開昭51-25221公報参照)、操作レバーを前後方向の
みならず左右方向にも傾動させるため、操作レバーの移
動操作範囲が必然的に広くなり、運転者は広範囲に亙っ
て操作レバーを前後左右に移動させなければならず、な
かんづく、走行速度を一定に保ったまま転向操作をする
ときは、操作レバーを前後方向の傾動位置を一定に保っ
たまま、左右方向に真横に移動させなければならない。
しかし、真横に移動させることは至難の業で、前後方向
の分力が伴うと走行速度に変化が生じることになるとい
う問題点が残る。
行操作と転向操作を可能としたものも知られているが
(特開昭51-25221公報参照)、操作レバーを前後方向の
みならず左右方向にも傾動させるため、操作レバーの移
動操作範囲が必然的に広くなり、運転者は広範囲に亙っ
て操作レバーを前後左右に移動させなければならず、な
かんづく、走行速度を一定に保ったまま転向操作をする
ときは、操作レバーを前後方向の傾動位置を一定に保っ
たまま、左右方向に真横に移動させなければならない。
しかし、真横に移動させることは至難の業で、前後方向
の分力が伴うと走行速度に変化が生じることになるとい
う問題点が残る。
[考案が解決しようとする課題] この考案は、上記従来技術の問題点を解決することを課
題とするものであって、1本の操作レバーによって片手
で操作可能であり、しかも、転向時の平均速度を直進時
と等しく保つことができ、かつ、操作レバーの操作量に
対応した回転半径が得られるハンドル感覚で容易に操作
できる無限軌道車の走行操作レバーを提供しようとする
ものである。
題とするものであって、1本の操作レバーによって片手
で操作可能であり、しかも、転向時の平均速度を直進時
と等しく保つことができ、かつ、操作レバーの操作量に
対応した回転半径が得られるハンドル感覚で容易に操作
できる無限軌道車の走行操作レバーを提供しようとする
ものである。
[課題を解決するための手段] この考案は、下端にベベルギヤー5を備えた操作レバー
1を、前後に傾動可能であってかつ自軸回りに回動可能
に配設すると共に、前記操作レバー1と直交する軸線X
上に、一端にベベルギヤー11L,11Rを備えた左右のポテ
ンショメータ7L,7Rの回転軸を配設し、前記操作レバー
下端のベベルギヤー5と、左右のポテンショメータ7L,7
Rの回転軸端のベベルギヤー11L,11Rとを噛み合わせ、操
作レバー1の前後方向の傾動運動と自軸回りの回動運動
により走行及び転向操作を可能とした無限軌道車の走行
操作レバーを考案要旨とするものである。
1を、前後に傾動可能であってかつ自軸回りに回動可能
に配設すると共に、前記操作レバー1と直交する軸線X
上に、一端にベベルギヤー11L,11Rを備えた左右のポテ
ンショメータ7L,7Rの回転軸を配設し、前記操作レバー
下端のベベルギヤー5と、左右のポテンショメータ7L,7
Rの回転軸端のベベルギヤー11L,11Rとを噛み合わせ、操
作レバー1の前後方向の傾動運動と自軸回りの回動運動
により走行及び転向操作を可能とした無限軌道車の走行
操作レバーを考案要旨とするものである。
[実施例] 以下本考案の実施例を図を用いて説明する。
図中1は操作レバーであって、フレーム2の上辺に設け
られた長穴2aを貫通し、該フレーム2に対し回動自在に
支持されたキャリヤ3の軸受4に回転自在に支持されて
おり、下端にはベベルギヤー5が止めネジ6によって固
定されている。
られた長穴2aを貫通し、該フレーム2に対し回動自在に
支持されたキャリヤ3の軸受4に回転自在に支持されて
おり、下端にはベベルギヤー5が止めネジ6によって固
定されている。
7L,7Rは左右の無限軌道に速度指令信号を発するための
公知のポテンショメータであって、前記フレーム2の左
右両側に金具8と止めネジ9によって固定されている。
公知のポテンショメータであって、前記フレーム2の左
右両側に金具8と止めネジ9によって固定されている。
ポテンショメータ7L,7Rの回転軸は、前記操作レバー1
と直交する方向に配設されており、フレーム2の左右の
通孔2L,2Rを貫通して、軸受10L,10Rを介して前記キャリ
ヤ3を回動自在に支持すると共に、先端にはベベルギヤ
ー11L,11Rが止めネジ12によって固定されている。この
ベベルギヤー11L,11Rは、前記操作レバー1下端のベベ
ルギヤー5と噛合っている。
と直交する方向に配設されており、フレーム2の左右の
通孔2L,2Rを貫通して、軸受10L,10Rを介して前記キャリ
ヤ3を回動自在に支持すると共に、先端にはベベルギヤ
ー11L,11Rが止めネジ12によって固定されている。この
ベベルギヤー11L,11Rは、前記操作レバー1下端のベベ
ルギヤー5と噛合っている。
したがって、操作レバー1を前後(第2図では左右)に
傾動させると、ベベルギヤー5と11LおよびIIRを噛合い
位置は変わらないまま、X軸回りに回転する。また、操
作レバー1を自軸回りに回動させると、ベベルギヤー5
と11Lおよび11Rの噛合い位置が変化し、11Lと11Rとは逆
方向に回転する。
傾動させると、ベベルギヤー5と11LおよびIIRを噛合い
位置は変わらないまま、X軸回りに回転する。また、操
作レバー1を自軸回りに回動させると、ベベルギヤー5
と11Lおよび11Rの噛合い位置が変化し、11Lと11Rとは逆
方向に回転する。
[作用] 上記実施例を参照しつつ本考案の作用について説明す
る。
る。
中立状態では、復帰バネ(図示省略)により操作レバー
1は垂直に立っており、X軸回りの傾動角θ1,自軸回
りの回転角θ2は共に零である。
1は垂直に立っており、X軸回りの傾動角θ1,自軸回
りの回転角θ2は共に零である。
なお、矢符はベベルギヤー5と11L,および5と11Rの噛
合位置を示す。(第5図A) 直進操作は、操作レバー1を前方(又は後方)に傾動さ
せることによって行う。(第5図B) 操作レバー1をθ1傾動させると、ギヤー11Lおよび11R
はギヤー5との噛合い位置は変化しないままX軸回りに
等量回転するから、左右のポテンショメータ7L,7Rの軸
は共にθ1回転し、その回転量は電圧に変換されて左右
共に操作量に応じた等しい速度指令が出され、左右の無
限軌道は等速で回転し機械は直進する。
合位置を示す。(第5図A) 直進操作は、操作レバー1を前方(又は後方)に傾動さ
せることによって行う。(第5図B) 操作レバー1をθ1傾動させると、ギヤー11Lおよび11R
はギヤー5との噛合い位置は変化しないままX軸回りに
等量回転するから、左右のポテンショメータ7L,7Rの軸
は共にθ1回転し、その回転量は電圧に変換されて左右
共に操作量に応じた等しい速度指令が出され、左右の無
限軌道は等速で回転し機械は直進する。
直進状態から転向する場合は、操作レバー1を傾動させ
たまま自軸回りに回動させることによって行う。(第5
図C) 操作レバー1を自軸回りにθ2回動させると、ギヤー5
と11Lおよび11Rの噛合い位置が変わり、一方のギヤー11
Lはθ2加算回転し、他方のギヤー11Rはθ2減算回転す
る。
たまま自軸回りに回動させることによって行う。(第5
図C) 操作レバー1を自軸回りにθ2回動させると、ギヤー5
と11Lおよび11Rの噛合い位置が変わり、一方のギヤー11
Lはθ2加算回転し、他方のギヤー11Rはθ2減算回転す
る。
したがって、左にはθ1+θ2の速度指令が出され、右
にはθ1−θ2の速度指令が出されることになり、操作
レバー1の回動操作量θ2に応じた回転半径で転向操作
をすることができる。
にはθ1−θ2の速度指令が出されることになり、操作
レバー1の回動操作量θ2に応じた回転半径で転向操作
をすることができる。
このとき、速度指令信号と速度との関係がリニアになる
ように設定しておけば、車体中心速度は転向によっても
変化せず、直進時と同一平均速度で進行させることがで
き、高速での転向も可能となる。
ように設定しておけば、車体中心速度は転向によっても
変化せず、直進時と同一平均速度で進行させることがで
き、高速での転向も可能となる。
次に、操作レバー1を中立状態から自軸回りに回動させ
ると、スピンターンと呼ばれる定位置回転を行うことが
できる。(第5図D) すなわち、操作レバー1を傾動させることなく自軸回り
にθ2回動させると、左には+θ2,右には−θ2の速
度指令が出され、左右の無限軌が等速で逆方向に回転
し、当該機械その場で回転させることができ、狭い所で
の転向が可能となる。
ると、スピンターンと呼ばれる定位置回転を行うことが
できる。(第5図D) すなわち、操作レバー1を傾動させることなく自軸回り
にθ2回動させると、左には+θ2,右には−θ2の速
度指令が出され、左右の無限軌が等速で逆方向に回転
し、当該機械その場で回転させることができ、狭い所で
の転向が可能となる。
なお、図示は省略したが油圧のリモコン弁にも応用でき
ることはいうまでもない。
ることはいうまでもない。
[効果] 本考案によれば、下端にベベルギヤーを備えた操作レバ
ーを、前後に傾動可能であってかつ自軸回りに回動自在
に配設すると共に、前記操作レバーと直交する軸線上
に、一端にベベルギヤーを備えた左右のポテンショメー
タの回転軸を配設し、前記操作レバー下端のベベルギヤ
ーと左右のポテンショメータの回転軸端のベベルギヤー
とを噛合わせたことにより、直進操作も転向操作も1本
の操作レバーによって片手で同時操作可能であり、しか
も、転向操作は、操作レバーの傾動によって行うもので
はなく、操作レバーを自軸回りに回動させることによっ
て行うものであるから、操作レバーの回動操作量に対応
した回転半径が得られ、いわば、自動車のハンドル感覚
で容易に転向操作を行うことができ、転向時の平均速度
を直進時と等しく保つことができる効果がある。
ーを、前後に傾動可能であってかつ自軸回りに回動自在
に配設すると共に、前記操作レバーと直交する軸線上
に、一端にベベルギヤーを備えた左右のポテンショメー
タの回転軸を配設し、前記操作レバー下端のベベルギヤ
ーと左右のポテンショメータの回転軸端のベベルギヤー
とを噛合わせたことにより、直進操作も転向操作も1本
の操作レバーによって片手で同時操作可能であり、しか
も、転向操作は、操作レバーの傾動によって行うもので
はなく、操作レバーを自軸回りに回動させることによっ
て行うものであるから、操作レバーの回動操作量に対応
した回転半径が得られ、いわば、自動車のハンドル感覚
で容易に転向操作を行うことができ、転向時の平均速度
を直進時と等しく保つことができる効果がある。
図面は本考案の実施例を示し、第1図は縦断面図、第2
図は矢符A方向側面図、第3図はフレームの斜視図、第
4図はキャリヤの斜視図、第5図は作動説明図である。 1:操作レバー 2:フレーム 3:キャリヤ 4:軸受 5:ベベルギヤー 6:止めネジ 7L,7R:ポテンショメータ 8:金具 9:止めネジ 10L,10R:軸受 11L,11R:ベベルギヤー 12:止めネジ
図は矢符A方向側面図、第3図はフレームの斜視図、第
4図はキャリヤの斜視図、第5図は作動説明図である。 1:操作レバー 2:フレーム 3:キャリヤ 4:軸受 5:ベベルギヤー 6:止めネジ 7L,7R:ポテンショメータ 8:金具 9:止めネジ 10L,10R:軸受 11L,11R:ベベルギヤー 12:止めネジ
Claims (1)
- 【請求項1】下端にベベルギヤー(5)を備えた操作レ
バー(1)を、前後に傾動可能であってかつ自軸回りに
回動可能に配設すると共に、前記操作レバー(1)と直
交する軸線(X)上に、一端にベベルギヤー(11L,11
R)を備えた左右のポテンショメータ(7L,7R)の回転軸
を配設し、前記操作レバー下端のベベルギヤー(5)と
左右のポテンショメータ(7L,7R)の回転軸端のベベル
ギヤー(11L,11R)とを噛み合わせ、操作レバー(1)
の前後方向の傾動運動と自軸回りの回動運動により走行
及び転向操作を可能としたことを特徴とする無限軌道車
の走行操作レバー
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989040982U JPH0711006Y2 (ja) | 1989-04-10 | 1989-04-10 | 無限軌道車の走行操作レバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989040982U JPH0711006Y2 (ja) | 1989-04-10 | 1989-04-10 | 無限軌道車の走行操作レバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02132585U JPH02132585U (ja) | 1990-11-02 |
JPH0711006Y2 true JPH0711006Y2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=31551253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989040982U Expired - Lifetime JPH0711006Y2 (ja) | 1989-04-10 | 1989-04-10 | 無限軌道車の走行操作レバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711006Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5125221A (en) * | 1974-08-23 | 1976-03-01 | Kubota Ltd | Sharyono sojusosasochi |
JPS6167672A (ja) * | 1984-09-07 | 1986-04-07 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 作業車輌における操作レバ−装置 |
JPS63125478A (ja) * | 1986-11-14 | 1988-05-28 | Iseki & Co Ltd | コンバイン等の操向装置 |
-
1989
- 1989-04-10 JP JP1989040982U patent/JPH0711006Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02132585U (ja) | 1990-11-02 |
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