JPH07108909B2 - 新規な2▲’▼−置換−4−デオキシ−チアゾロ〔5,4−c〕−リフアマイシンSV誘導体 - Google Patents

新規な2▲’▼−置換−4−デオキシ−チアゾロ〔5,4−c〕−リフアマイシンSV誘導体

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JPH07108909B2
JPH07108909B2 JP61308066A JP30806686A JPH07108909B2 JP H07108909 B2 JPH07108909 B2 JP H07108909B2 JP 61308066 A JP61308066 A JP 61308066A JP 30806686 A JP30806686 A JP 30806686A JP H07108909 B2 JPH07108909 B2 JP H07108909B2
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ジヨバンニ・タンボリーニ
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グルポ・レペチツト・エス・ピ−・エイ
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D498/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D498/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07D513/12Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for in groups C07D463/00, C07D477/00 or C07D499/00 - C07D507/00 in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D513/18Bridged systems
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は式I 式中、 R1は水素またはアセチルを表わし、 R2及びR3は各々独立に(C1-C4)アルキルを表わすか、
或いは R2及びR3は隣接窒素原子と一緒になつて、4〜7員の飽
和複素環式環を表わし、該環は更に酸素、硫黄及び から選ばれるヘテロ基を含んでいてもよく、 R4は水素、(C1-C4)アルキル、ヒドロキシ(C2-C4)ア
ルキル、(C2-C4)アルカノイル、(C1-C4)アルコキシ
カルボニル、随時ハロゲノ、ヒドロキシ、(C1-C4)ア
ルキル及び(C1-C4)アルコキシから選ばられ1〜3個
の置換基で置換されていてもよいフエニル;フエニル環
が随時ハロゲノ、ヒドロキシ、(C1-C4)アルキル及び
(C1-C4)アルコキシから選ばれる1〜3個の置換基で
置換されていてもよいフエニル(C1-C4)アルキル;フ
エニル環がハロゲノ、ヒドロキシ、(C1-C4)アルキル
及び(C1-C4)アルコキシから選ばれる1〜3個の置換
基で置換されていてもよいフエニル(C1-C4)アルコキ
シカルボニルを表わす、 の新規な2′−置換−4−デオキシ−チアゾロ〔5,4-
c〕リフアマイシンSV誘導体及びその製薬学的に許容し
得る酸付加塩に関する。
4−デオキシ−チアゾロ〔5,4-c〕リフアマイシンSV
(また「リフアマイシンP」とも称する)はノカルジア
(Nocardia)菌株の発酵及び化学的方法の双方によつて
得られている。発酵的方法は英国特許第1,470,426号に
開示されており、一方、化学的方法は英国特許第4,144,
234及び同第4,129,562号に報告されている。
2′−アルキル−4−デオキシ−チアゾロ〔5,4-c〕リ
フアマイジンSV誘導体は米国特許第4,169,834号に記載
されており;2′−ヒドラゾノメチル4−デオキシチアゾ
ロ〔5,4-c〕リフアマイシンSVはヨーロツパ特許出願第5
140号に記載されており、一方、2′−位置にモノアミ
ノ置換基またはヒドラジノ置換基を有する4−デオキシ
チアゾロ〔5,4-c〕リフアマイシンSVはドイツ国特許出
願第2,741,066号に開示されており、このものは3−ブ
ロモリフアマイシンSと適当なチオウレア誘導体との反
応によつて製造される。
本明細書において、「(C1-C4)アルキル」なる用語
は、単独または他の基との組合せであつても、炭素原子
1〜4個のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、1−メチルエチル、2−メチル−1−プロピル、2
−メチル−2−プロピル及びブチルを表わす。「(C1-C
4)アルコキシ」は、単独または他の基との組合せであ
つても、炭素原子1〜4個のアルコキシ基、例えばメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、1−メチルエトキシ、2
−メチルプロポキシ、2−メチル−2−プロポキシ及び
ブトキシを表わす。「ハロゲノ」はクロロ、プロモ、ヨ
ード及びフルオロから選ばれるハロゲン原子を表わす。
「4〜7員の飽和複素環式環」は、更に酸素、硫黄及び から選ばれるヘテロ基を含むことができる4、5、6ま
たは7員の飽和複素環式環を表わす。該4〜7員の複素
環式環の好ましい例はアゼチジニル、ピロリジニル、ピ
ペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリニジニル、ピラ
ゾリジニル、チアゾリジニル、モルホリニル、イミダゾ
リジニル等である。
本発明の化合物の好ましい群はR1がアセチルを表わす式
Iの化合物によつて表わされる。好ましい化合物の他の
群は、R2及びR3が独立して、(C1-C4)アルキル基を表
わすか、或いはR2及びR3が隣接窒素原子と一緒になつ
て、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペ
ラジニル、オキサゾリニジニル、ピラゾリジニル、チア
ゾリジニル、モルホリニル、イミダゾリジニル基から選
ばれる4〜7員の複素環式環及び、上に定義した如き置
換基R4をもつ場合には、更に環窒素原子を表わす式Iの
化合物によつて表わされる。
本発明の化合物の更に好ましい群には、R1がアセチルを
表わし、そしてR2及びR3が独立して、メチルまたはエチ
ルを表わすか、或いはR2及びR3が隣接窒素原子と一緒に
なつて、R4の意味に関して上に定義した如く随時置換さ
れていてもよいピロリジニル、モルホリニル、ピペリジ
ニルまたはピペラジニル基を表わす式Iの化合物が含ま
れる。本発明の特に好ましい具体例は次の式Iの化合物
によつて表わされる: 2′−(4″−モルホリニル)リフアマイシンP、 2′−(1″−ピペリジニル)リフアマイシンP、 2′(4″−メチル−1″−ピペラジニル)リフアマイ
シンP及び 2′−(N,N−ジエチルアミノ)リフアマイシンP。
本発明の化合物は、4−デオキシ−チアゾロ〔5,4-c〕
リフアマイシンSV(即ち、リフアマイシンP)または25
−デスアセチル−4−デオキシ−チアゾロ〔5,4-c〕リ
フアマイシンSV、即ち、式II 式中、R1は水素またはアセチルを表わす、の化合物を不
活性有機溶媒の存在下において式HNR2R3のアミンと反応
させることによつて製造され、ただし、HNR2R3アミンが
ピペラジンである場合、R4は水素とは異なるものとす
る。R4が水素であるピペラジン誘導体を得るためには、
対応するフエニル(C1-C4)アルコキシカルボニル誘導
体を、環二重縮合の水素添加を防止する条件下で水添分
解に付す。反応温度は一般に5℃乃至40℃間、好ましく
は15℃乃至30℃間であり、好ましい反応温度は室温であ
る。不活性有機溶媒は、反応過程を不都合に防害せず、
式IIの出発物質及びアミンHNR2R3を少なくとも一部溶解
させることができ、一方、出発物質または目的生成物を
反応中に完全に溶解して均質相を生成させる必要はない
有機溶媒であることができる。不活性有機溶媒の代表的
な例はテトラヒドロフランまたはジオキサンの如き飽和
「環式」エーテル、ジメトキシエタノールの如きグリコ
ールエーテル、及び(C1-C4)アルキルアルカノエー
ト、例えば酢酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸エ
チル等、並びにその混合物である。
R4が上に定義した如きものであるが、但し、水素とは異
なる対応する化合物から出発して、R4が水素であるピペ
ラジン誘導体を得るために必要な水添分解工程は、環二
重結合の実質的な水素添加をもたらさぬ条件下で行わな
ければならない。この水添分解は好ましくは低級アルカ
ノールの如き有極性有機溶媒中で、炭素に担持させたパ
ラジウムの如き水素添加触媒の存在下において行われ
る。最も好ましい条件は溶媒としてエタノール及び触媒
として炭素に担持させた10%パラジウムの存在である。
反応過程を当該分野において公知の如くして、HPLCまた
はTLC法によつて監視し、従つて、当該分野に精通せる
者にとつては、特定の反応条件を調節することができ、
そして反応が終了した時点を決定することができる。
本発明の化合物を精製するために、普通の精製法、例え
ば溶媒による抽出、非溶媒の添加または媒質のpH値変化
による沈殿、及びクロマトグラフ法が適当である。
クロマトグラフ法には分取型TLC、カラムクロマトグラ
フイー及びHPLCが含まれる。
本発明の或る代表的な化合物の物理−化学データ及び精
製法を次の第I表及び第II表に示す。
更に詳細には、下記の化合物はR1がアセチルを表わす式
Iの化合物であり、R1が水素を表わす化合物は除外す
る。
第I表に対する注解 1)2つの量が示されている場合、この試薬を示した時
間で2回に加えた。
2)a)化合物1aに対して述べた如くして酸処理;b)化
合物3aに対して述べた如くして酸/塩基処理;c)分取型
TLC、溶離剤混合物CH2Cl2/MeOH95:5、化合物を捕集し、
EtOAc及び水の混合物で溶解させ、有機層を分離し、そ
して少容量に濃縮した;生成物を石油エーテルによつて
沈殿させた。d)分取型TLC、溶離剤混合物CH2Cl2/MeOH
95:5、次に化合物4に対する如くして処理した;e)EtOA
cから結晶させた;f)石油エーテルと共にEtOAcから沈殿
させた;g)石油エーテルと共にCH2Cl2から沈殿させた;
h)カラムクロマトグラフイー、シリカゲル(Silica Ge
l)60〔0.06−0.2mm;メルク社(Merck Co.)製〕、溶離
剤混合物CH2Cl2/MeOH95:5。
第II表に対する注解 シリカゲル60F254プレート(メルク);溶媒流10.0cm。
1)CHNS(及びCl)に対する元素分析の結果は計算値の
±0.4%範囲内であつた。
2)溶離剤混合物CHCl3/MeOH 9/1。この条件下でリフア
マイシンPのRfは0.42であつた。
3)ガラス毛細管中で測定した。
4)リフアマイシンPはメタノール中で次のλmax値を
示した;nm:225、260、305、352、412。
n.d.=測定せず。
本発明の化合物はグラム陽性及び或るグラム陰性バクテ
リアに対して抗微生物(antimicrobial)活性を有し、
そしてまたミコバクテリア(Mycobacteria)菌株、殊に
結核菌(Mycobacterium tuberculosis)に対しても活性
である。
本発明の代表的な化合物の最少抑制濃度(MIC)をマイ
クロタイター(microtiter)系において、2倍希釈法を
用いて測定した。用いた媒質は次のものであつた:連鎖
球菌属(streptococci)に対してはトツド−ヘイウイツ
ト(Todd-Hewitt)肉汁〔デイフコ(Difco)〕;ブドウ
球菌(staphylococci)及びグラム陰性バクテリアに対
しては等感作試験(Iso-Sensitest)肉汁〔オキソイド
(Oxoid)〕。最終接種物は約104cfμ/mlであつた。MIC
を、37℃で18〜24時間培養後、目で見える増殖を示さぬ
最少濃度として解釈した。結核菌(M.tuberculosis)H
37RVに対しては、接種物はダボス(Dubos)媒質中で7
〜9日間の培養物0.5〜1%からなる。試験を10%ウマ
血清で補足したキルシユネル(Kirschner)媒質中で行
つた。観察は37℃で7日間培養後に行つた。
得られた結果を次の第III表に要約した: また本発明の化合物の抗微生物活性を「生体内」試験に
おいて確証した。マウスにおける実験的敗血症の結果を
次の第IV表に示した。
黄色ブドウ球菌(S.aureus)tour L 165の16−時間肉汁
培養物の腹腔内注射によつて動物(5匹の群)を感染さ
せた。未処置動物が48時間以内に死亡するように接種物
を調節した。動物を、感染直後から出発して、1日1
回、3日間処置した。10日目に、mg/kg/日におけるED50
値を、各投薬量に対する生存動物の百分率に基づいて、
スペアルマン−ケルベル(SPEARMAN-KAERBER)の方法
〔フインネイ(Finney.D.J.)、生物学的評価分析にお
ける統計学的方法(Statistical method in biological
assay)、524頁、C.Griffin Ltd.,London.1952〕によ
つて計算した。
以下の実施例は本発明を更に説明するものである。
実施例1 a)2′−(1″−ピロリジニル)リフアマイシンP THF150ml中のリフアマイシンP1.0g(1.35ミリモル)の
溶液に室温でピロリジン(10ml)を加えた。反応混合物
を5時間撹拌し、次に氷水中に注ぎ、希塩酸で酸性に
し、酢酸エチル(EtOAc)(2×100ml)で抽出した。合
液した抽出液を水で洗浄して中性にし、無水硫酸ナトリ
ウム上で乾燥し、減圧下にて45℃で少容量に濃縮した。
石油エーテルの添加によつて沈殿物を生じ、このものを
捕集し、次の如くして分取型TLCによつて精製した:固
体をMeOH2.3mlに溶解し、この溶液をシリカゲルプレー
60PF 254(メルク)に塗布し、CH2Cl2/MeOH95:5の混合
物で展開させた。表題の生成物に対応する帯域をかき落
し、メタノール(MeOH)で溶離した。抽出液を蒸発乾固
させ、残渣を酢酸エチルに溶解し、希塩酸で洗浄し、硫
酸ナトリウム上で乾燥し、少容量に濃縮した。石油エー
テルの添加によつて沈殿を生じ、このものを別し、真
空下で乾燥した。
収率及び物理−化学的データは第I表及び第II表に示し
た。
上記実施例(1a)の方法に従い、適当なアミン反応体を
用いて、次の化合物が得られ、その反応条件、精製法、
収率及び物理−化学的データは第I表及び第II表に示し
た: b)2′−(4″−モルホリニル)リフアマイシンP、 HNR2R3=モルホリン、 c)2′(4″−フエニル−1″−ピペラジニル)リフ
アマイシンP、 HNR2R3=1−フエニルピペラジン、 d)2′(4″−フエニルメチル−1″−ピペラジニ
ル)リフアマイシンP、 HNR2R3=1−ベンジルピペラジン、 e)2′(4″−エトキシカルボニル−1″−ピペラジ
ニル)リフアマイシンP、 HNR2R3=1−エトキシカルボニルピペラジン、 f)2′(4″−フエニルメトキシカルボニル−1″−
ピペラジニル)リフアマイシンP、 HNR2R3=1−フエニルメトキシカルボニルピペラジン。
実施例2:2′−(1″−ピペリジニル)リフアマイシン
P リフアマイシンP(1.0g、1.35ミリモル)をピペリジン
15mlに溶解し、生じた溶液を室温で30時間撹拌した。反
応混合物を氷水中に注ぎ、上記実施例(1a)に述べた如
くして処理した。精製法、収率及び物理−化学的データ
は第I表及び第II表に示した。
実施例3 a)2′−(4″−メチル−1″−ピペラジニル)リフ
アマイシンP EtOAc 300ml中のリフアマイシンP(2.0g、27ミリモ
ル)の溶液に1−メチルピペラジン(10ml)を加え、こ
の反応混合物を室温で90分間撹拌し、次に更に1−メチ
ルピペラジン10mlを加えた。撹拌を3.5時間続け、次に
反応混合物を氷水中に注ぎ、希塩酸で酸性にし、pH値を
4乃至5間に保持した。
有機層をすて、水相をNaHCO3でpH値約7にし、EtOAcで
抽出した。有機抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥し、少
容量に濃縮した。冷却によつて、表題の化合物が、沈殿
した結晶性粉末として得られた。精製法、収率及び物理
−化学的データは第I表及び第II表に示した。
上記実施例(3a)の方法に従い、適当なアミン反応体を
用いて、次の化合物が得られ、その精製法、収率及び物
理−化学的データは第I表及び第II表に示した。
b)25−デスアセチル−2′−(4″−メチル−1−ピ
ペラジニル)リフアマイシンP(25−デスアセチルリア
マイシンPから出発)、HNR2R3=1−メチルピペラジ
ン、 c)2′−〔4″(2″−ヒドロキシエチル)−1′−
ピペラジニル〕リフアマイシンP、HNR2R3=1−(2−
ヒドロキシエチル)ピペラジン、 d)2′−〔4″(4−クロロフエニル)−1−ピペ
ラジニル〕リフアマイシンP、HNR2R3=1−(4−クロ
ロフエニル)ピペラジン、 e)2′−〔4″(4−メトキシフエニル)−1−ピ
ペラジニル〕リフアマイシンP、HNR2R3=1−(4−メ
トキシフエニル)ピペラジン。
実施例4:2′−(1″−ピペラジニル)リフアマイシン
P 無水エタノール40ml中の2′〔4″−フエニルメトキシ
カルボニル−1″−ピペラジニル〕リフアマイシンP0.2
2g(0.23ミリモル)の溶液を炭素に担持させた10%パラ
ジウム50mgの存在下において、水素気流下にて室温及び
大気圧下で撹拌しながら1時間放置した。反応をTLCに
よつて監視した(Rf0.4、出発化合物に関する)。反応
が終了した際、反応混合物を過し、溶媒を蒸発させ
た。残渣をMeOHに溶解し、シリカゲル60PF 254プレート
上で分取型TLCによつて精製した(溶離剤混合物CHCl3/M
eOH9:1)。表題の化合物を含む帯域をMeOHで溶離した。
メタノール性抽出液を蒸発乾固させ、残渣を酢酸エチル
に溶解し、この溶液をpH値8.5でNaHCO3水溶液で洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、少容量に濃縮した。石
油エーテルを加えた際、表題の化合物が沈様し、このも
のを別し、真空下で乾燥した。
実施例5:2′−(N,N−ジエチルアミノ)リフアマイシン
P EtOAc 25ml中のリフアマイシンP(0.5g、0.67ミリモ
ル)の溶液にN,N−ジエチルアミン(5ml)を加え、反応
混合物を室温で5日間放置し、このものを氷水中に注
ぎ、希塩酸で酸性にした。有機層を分離し、水で洗浄し
て中性にし、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固させ
た。残渣をCH2Cl22mlに溶解し、これをシリカゲル60
(0.04-0.06mm)メルク35gのカラムに加えてフラツシユ
クロマトグラフイーにかけ、次のもので展開した: a)CH2Cl2(250ml)、 b)メタノール0.5%(v/v)を含むCH2Cl2(500ml)、 c)メタノール1%(v/v)を含むCH2Cl2(500ml)、 d)メタノール1.8%(v/v)を含むCH2Cl2(1)。
この最後の混合物が表題の生成物を溶離し、これを各10
0mlのフラクシヨンとして補集した(12フラクシヨ
ン)。表題の生成物を含むフラクシヨンを合液し、蒸発
乾固させ、純粋な化合物33mgが得られた。
出発物質の製造: リフアマイシンP(4−デオキシ−チアゾロ〔5,4-c〕
リフアマイシンSV) リフアマイシンPを英国特許第1,470,426号、米国特許
第4,144,234号または同第4,129,562号に記載された如く
して製造した。
2′−メトキシカルボニルリフアマイシンP 2′−メトキシカルボニルリフアマイシンPをクリチオ
(Cricchio)等により、テトラヘドロン(Tetrahedro
n)、36、1415-1421(1981)及び米国特許第4,129,562
号に記載された如くして製造した。
25−デスアセチルリフアマイシンP アセトン200ml及び50%NaOH水溶液100ml中の2′−メト
キシカルボニルリフアマイシンP4.5g(5.5ミリモル)の
溶液を撹拌しながら室温で放置した。反応を出発化合物
が消失するまで(約30分間)、TCL(CHCl3/MeOH、95:
5)によつて監視した。反応混合物を氷水中に注ぎ、EtO
Acで抽出した。抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥し、30
分間にわたり真空下で蒸発乾固させた。残渣を同様なア
セトン/水性NaOH混合物300mlに溶解し、この溶液を再
蒸発させた。残渣をCHCl3に溶解し、シリカゲル(200
g)カラムクロマトグラフイーによつて、MeOHの増加す
る量(1.5〜2容量%)を含むCHCl3で溶離して精製し
た。所望の生成物を含むフラクシヨンをプールし、溶媒
を蒸発乾固させた。EtOAcから結晶させ、所望の化合物
3.5g(90%)が得られた:融点172〜174℃;UV(MeOH)
λmaxnm(log ε)224(4.26)、260(4.21)298(4.1
7)、405(4.14)。
元素分析:C36H44N2O10Sに対する 計算値: C62.05;H6.36;N4.02;S4.60 実測値: C61.76;H6.30;N3.95;S4.47。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I 式中、 R1は水素またはアセチルを表わし、 R2及びR3は各々独立に(C1-C4)アルキルを表わすか、
    或いは R2及びR3は隣接窒素原子と一緒になって、4〜7員の飽
    和複素環式環を表わし、該環は更に酸素、硫黄及び から選ばれるヘテロ基を含んでいてもよく、 R4は水素、(C1-C4)アルキル、ヒドロキシ(C2-C4)ア
    ルキル、(C2-C4)アルカノイル、(C1-C4)アルコキシ
    カルボニル、随時ハロゲノ、ヒドロキシ、(C1-C4)ア
    ルキル及び(C1-C4)アルコキシから選ばれ1〜3個の
    置換基で置換されていてもよいフエニル;フエニル環が
    随時ハロゲノ、ヒドロキシ、(C1-C4)アルキル及び(C
    1-C4)アルコキシから選ばれる1〜3個の置換基で置換
    されていてもよいフエニル(C1-C4)アルキル;フエニ
    ル環がハロゲノ、ヒドロキシ、(C1-C4)アルキル及び
    (C1-C4)アルコキシから選ばれる1〜3個の置換基で
    置換されていてもよいフエニル(C1-C4)アルコキシカ
    ルボニルを表わす、 の2′−置換−4−デオキシ−チアゾロ[5,4-c]リフ
    アマイシンSV誘導体及びその製薬学的に許容し得る酸付
    加塩。
  2. 【請求項2】R1がアセチルを表わす特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。
  3. 【請求項3】R2及びR3が独立に(C1-C4)アルキル基を
    表わすか、或いはR2及びR3が隣接窒素原子と一緒になっ
    て、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペ
    ラジニル、オキサゾリニジニル、ピラゾリジニル、チア
    ゾリジニル、モルホリニル、イミダゾリジニル基から選
    ばれる4〜7員の複素環式環及び、特許請求の範囲第1
    項に定義した如き置換基R4をもつ場合には、更に環窒素
    原子を表わす特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1がアセチルを表わし、R1及びR2が独立
    に、メチルまたはエチルを表わすか、或いはR2及びR3
    隣接窒素原子と一緒になって、R4の意味に関して特許請
    求の範囲第1項に定義した如く随時置換されていてもよ
    いピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニルまたはピ
    ペラジニル基を表わす特許請求の範囲第1項記載の化合
    物。
  5. 【請求項5】2′‐(4″−モルホリニル)リフアマイ
    シンP、 2′‐(1″−ピペリジニル)リフアマイシンP、 2′‐(4″−メチル−1″−ピペラジニル)リフアマ
    イシンP及び 2′‐(N,N−ジエチルアミノ)リフアマイシンP から選ばれる特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  6. 【請求項6】式I 式中、 R1は水素またはアセチルを表わし、 R2及びR3は各々独立に(C1-C4)アルキルを表わすか、
    或いは R2及びR3は隣接窒素原子と一緒になって、4〜7員の飽
    和複素環式環を表わし、該環は更に酸素、硫黄及び から選ばれるヘテロ基を含んでいてもよく、 R4は水素、(C1-C4)アルキル、ヒドロキシ(C2-C4)ア
    ルキル、(C2-C4)アルカノイル、(C1-C4)アルコキシ
    カルボニル、随時ハロゲノ、ヒドロキシ、(C1-C4)ア
    ルキル及び(C1-C4)アルコキシから選ばれ1〜3個の
    置換基で置換されていてもよいフエニル;フエニル環が
    随時ハロゲノ、ヒドロキシ、(C1-C4)アルキル及び(C
    1-C4)アルコキシから選ばれる1〜3個の置換基で置換
    されていてもよいフエニル(C1-C4)アルキル;フエニ
    ル環がハロゲノ、ヒドロキシ、(C1-C4)アルキル及び
    (C1-C4)アルコキシから選ばれる1〜3個の置換基で
    置換されていてもよいフエニル(C1-C4)アルコキシカ
    ルボニルを表わす、 の2′−置換−4−デオキシ−チアゾロ[5,4-c]リフ
    アマイシンSV誘導体又はその製薬学的に許容し得る酸付
    加塩を有効成分として含有することを特徴とする抗バク
    テリア剤。
JP61308066A 1985-12-30 1986-12-25 新規な2▲’▼−置換−4−デオキシ−チアゾロ〔5,4−c〕−リフアマイシンSV誘導体 Expired - Lifetime JPH07108909B2 (ja)

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