JPH0710813B2 - 3,3′−ジニトロジフエニルエ−テルの製造方法 - Google Patents

3,3′−ジニトロジフエニルエ−テルの製造方法

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JPH0710813B2
JPH0710813B2 JP60035228A JP3522885A JPH0710813B2 JP H0710813 B2 JPH0710813 B2 JP H0710813B2 JP 60035228 A JP60035228 A JP 60035228A JP 3522885 A JP3522885 A JP 3522885A JP H0710813 B2 JPH0710813 B2 JP H0710813B2
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桂三郎 山口
幸宏 吉川
正司 玉井
賢一 杉本
良満 田辺
彰宏 山口
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三井東圧化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は3,3′−ジニトロジフェニルエーテルの新規な
製造方法に関するものである。
さらに、詳しくはメタニトロフェノールとメタジニトロ
ベンゼンを塩基の存在下に非プロトン性極性溶剤中で反
応させることを特徴とする3,3′−ジニトロジフェニル
エーテルの製造方法に関する。
3,3′−ジニトロジフェニルエーテルは農医薬原料とな
るほか、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミドの
原料である3,3′−ジアミノジフェニルエーテルの中間
体である。
(従来の技術) 3,3′−ジニトロジフェニルエーテルは、従来メタニト
ロフェノールとメタプロモニトロベンゼンのUllmann反
応により製造する方法が知られている(富田ら、薬学雑
誌.,75 1080(1955),井川ら、薬学雑誌.,79 273(195
9),J.P.CritchleyらJ.Polymer Sci part A−1 10 1
793(1972))。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの方法は一般に収率が低く、か
つ、メタプロモニトロベンゼンが高価なために工業的に
実施する場合、必ずしも有利な方法と言えない。
(問題を解決するための手段) 本発明者らは、より安価な3,3′−ジニトロジフェニル
エーテルの製造方法について鋭意検討した結果、メタニ
トロフェノールとメタジニトロベンゼンを非プロトン性
極性溶剤中で反応させることにより容易に3,3′−ジニ
トロジフェニルエーテルを製造し得ることを見出し本発
明を完成した。
すなわち、本発明の方法はメタニトロフェノールとメタ
ジニトロベンゼンを塩基の存在下、非プロトン性極性溶
剤中で反応させることを特徴とする3,3′−ジニトロジ
フェニルエーテルの製造方法である。
一般に、m位で電子吸引性基が相対しているベンゼン類
は求核置換反応の反応性が小さいということが知られて
いる。メタジニトロベンゼンの置換反応に関しては、近
年、いくつかの例が報告されている。
例えば、(1)ヘキサメチルホスホルアミド溶剤中、ナ
トリウムメトキシドと反応させてメタニトロアニソール
を得ている(N.Kornblumら,J.Org.Chem.,41 1560〜156
4(1976))、 (2)クロルベンゼン中、相間移動触媒の存在下でナト
リウムメトキシドと反応させてメタニトロアニソールを
得ている(F.Montanariら,Chem&Ind.,412(1982))、 (3)非プロトン性極性溶剤中、アルカリ金属の炭酸
塩、炭酸水素塩または酸三アルカリ金属塩の存在下でア
ルコール類と反応させてメタニトロフェニルアルキルエ
ーテル類を得ている(黒田ら、特開昭58−180461、59−
25353)。
しかしながら、これらはいずれもアルコール類との反応
によるメタニトロフェニルアルキルエーテルの製造方法
であり、メタジニトロベンゼンとフェノール類の反応に
よるジフェニルエーテル誘導体の製法については有利な
方法が見出されていない。
本発明は、メタジニトロベンゼンとメタニトロフェノー
ルの反応で3,3′−ジニトロジフェニルエーテルを安価
に製造する方法である。
本発明の方法では、メタジニトロベンゼンに対しメタニ
トロフェノールを化学量論量用いて反応させるが、好ま
しくは1〜1.2モル比用いて行なうのが良い。
また、本発明の方法で使用する塩基としてはアルカリ金
属の炭酸塩、炭酸水素塩、水酸化物またはアルコキシド
であり炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウ
ム、ナトリウムメトキシド、カリウムイソプロポキシド
等が挙げられる。これら塩基の使用量は、原料のメタニ
トロフェノールに対して当量以上あればよく、具体的に
は1〜2当量あれば良い。
本発明の方法で使用する溶剤としては、ホルムアミド、
N−メチルホルムアミド,N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン、ヘキサメチルホスホルアミド、ジメチル
スルホキシド、スルホラン等が挙げられる。これらの溶
剤の使用量は、特に限定されないが、通常、原料に対し
て1〜10重量倍で十分である。
また、本発明の方法では、反応を促進するための触媒と
して銅粉および銅系化合物またはクラウンエーテル、ポ
リエチレングリコール、四級アンモニウム塩、四級ホス
ホニウム塩のような相間移動触媒を使用しても何ら差し
つかえない。
反応温度は、通常、100〜240℃の範囲であるが、好まし
くは130〜200℃の範囲である。
本発明の一般的な実施態様としては、所定量のメタニト
ロフェノール、塩基、および溶剤を装入し、メタニトロ
フェノールをアルカリ金属塩としたのちメタジニトロベ
ンゼンを添加して反応させるか、あるいは、あらかじめ
メタジニトロベンゼンを含む全原料を同時に加え、その
まま昇温して反応させるかのいずれであっても良い。勿
論、これらに限定されるものでなく、その他の態様によ
り適宜実施できる。
反応系内に水が生成する場合の除去方法として、窒素ガ
ス等を通気させることによって、反応中、徐々に系外に
排出させる方法があるが、一般的にはベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロルベンゼン等を少量使用して共沸に
より系外へと取り除く方法が多用される。反応の終点
は、薄層クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフ
ィーまたはガスクロマトグラフィーにより原料の減少を
見ながら決定することができる。
反応終了後、濃縮したのち、あるいはそのまま水等に排
出して粗3,3′−ジニトロジフェニルエーテルを得る。
このものは溶剤で容易に再結晶精製することができる。
(作用および効果) 本発明の方法によれば、反応は容易におだやかに進行
し、目的物への転化率および選択率が高いので、タール
などの副生物も少なく、したがって、目的物の精製も容
易であり、高純度のものが収率よく製造できる。また、
原料のメタジニトロベンゼンが安価であり工業的な製造
方法として好適である。
(実施例) 以下、本発明の方法を実施例により、更に詳細に説明す
る。
実施例1 撹拌装置、温度計および還流冷却器と水分離器を備えた
2セパラブルフラスコにメタニトロフェノール139.1g
(1モル)、96%水酸化カリウム58.4g(1モル)、ベ
ンゼン100mlおよびN,N−ジメチルホルムアミド1000mlを
装入し、撹拌しながらベンゼンの還流状態で共沸してく
る水を系外に除去した。完全に共沸脱水を行なったの
ち、内温を60℃に下げてメタジニトロベンゼン168.1g
(1モル)および銅粉3.2gを加えた。次に、窒素を通気
させながら昇温して内温を150〜153℃に保ち10時間反応
を行なった。反応終了後、過して無機塩等を除いたの
ち、減圧濃縮により溶剤を回収した。残渣のタール状物
を水2000mlに排出し、撹拌をつづけると褐色小塊状の結
晶となった。これを過、乾燥したのち、ベンゼンで再
結晶することにより183.5gの3,3′−ジニトロジフェニ
ルエーテルを得た(収率70.6%)。ガスクロマトグラフ
ィーによる純度は97%であった。
このものをベンゼンとエタノールの混合溶媒により再々
結晶して微褐色プリズム晶の純品を得た。
融点は127〜128℃で元素分析の結果は次のとおりであ
る。
実施例2 撹拌装置、温度計および還流冷却器を備えた2セパラ
ブルフラスコにメタニトロフェノール146g(1.05モ
ル)、無水炭酸カリウム83g(0.6モル)、メタジニトロ
ベンゼン168.1g(1モル)および1,3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン1500mlを装入し、温度170〜175℃で5
時間反応を行なった。反応終了後、内容物を水5に排
出し、析出した褐色小塊状物を過して粗3,3′−ジニ
トロジフェニルエーテルを得た。
収量231gでガスクロマトグラフィーによる純度は89%で
あった。
実施例3 溶剤にヘキサメチルホスホルアミドを使用した以外は実
施例1と同様に行なって純度98.2%の3,3′−ジニトロ
ジフェニルエーテル210.9gを得た(収率81.1%)。
実施例4 実施例1と同様の層にメタニトロフェノール139.1g(1
モル)、ナトリウムメトキシド54g(1モル)およびN,N
−ジメチルアセトアミド1000mlを装入し、窒素ガスを通
気させて加熱し、留出してくるメタノールを留去した。
次に、冷却してメタジニトロベンゼン168.1g(1モル)
および銅粉3.2gを加え、内温を155〜160℃に保ち14時間
反応を行なった。反応終了後の後処理は実施例1と同様
に行なって146g(収率56.1%)の3,3′−ジニトロジフ
ェニルエーテルを得た。
実施例5 塩基を水酸化ナトリウム40g(1モル)、溶剤をN−メ
チルピロリドン1200mlに替え、反応を160〜170℃で18時
間行なった以外は実施例1と同様に行なって131.5g(収
率50.5%)の3,3′−ジニトロジフェニルエーテルを得
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタニトロフェルとメタジニトロベンゼン
    を塩基の存在下、非プロトン性極性溶剤中で反応させる
    ことを特徴とする3,3′−ジニトロジフェニルエーテル
    の製造方法。
JP60035228A 1985-02-22 1985-02-26 3,3′−ジニトロジフエニルエ−テルの製造方法 Expired - Fee Related JPH0710813B2 (ja)

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