JPH07107028B2 - 2,6−ジエチル−4−フェノキシアリニン誘導体及びその製造法 - Google Patents

2,6−ジエチル−4−フェノキシアリニン誘導体及びその製造法

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JPH07107028B2
JPH07107028B2 JP9907088A JP9907088A JPH07107028B2 JP H07107028 B2 JPH07107028 B2 JP H07107028B2 JP 9907088 A JP9907088 A JP 9907088A JP 9907088 A JP9907088 A JP 9907088A JP H07107028 B2 JPH07107028 B2 JP H07107028B2
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JP
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diethyl
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幸久 後藤
和久 正本
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Daicel Chemical Industries Ltd
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、医薬、農薬等の製造中間体として有用な新規
な2,6−ジエチルアニリン誘導体及びその製造法に関す
る。本発明化合物は、特に除草活性を有するピロン−3
−カルボキサミド誘導体(特願昭62−53873)の製造中
間体として有用である。
(従来技術および発明が解決しようとする課題) 本発明化合物は、本発明者らによって初めて合成された
新規化合物である。本発明者らは、除草活性を有するピ
ロン−3−カルボキサミド誘導体の製造法について検討
した結果、本発明化合物がその製造中間体として重要で
あることおよびこの有利な製造法を見い出し本発明に至
った。
(課題を解決するための手段) 本発明は一般式(I): (Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又
はハロゲン原子を示す。)で表される2,6−ジエチル−
4−フェノキシアニリン誘導体及びその製造法に関す
る。
一般式(I)の化合物のRにおける低級アルキル基とし
ては、メチル、エチル、イソプロピル、ブチル基など
が、低級アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ基
などが又、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原
子などが含まれる。水素原子以外の置換基を複数個有す
る場合も含まれる。
本発明における一般式(I)の化合物は、一般式(I
I): (Xはハロゲン原子を示す。)で表される化合物と一般
式(III): (Mは金属、Rは前記と同じ意味を示す。)で表される
化合物とを反応させることによって製造することが出来
る。
Xは、ハロゲン原子を表すが、反応性の良さから特に、
臭素あるいはヨウ素が好ましい。Mで示される金属とし
ては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属が挙げ
られる。
本発明の方法においては、触媒として銅化合物を用いる
ことが好ましい。銅化合物としては、酸化第一銅、酸化
第二銅、ヨウ化第一銅、ヨウ化第二銅、塩化第一銅、塩
化第二銅、臭化第一銅および臭化第二銅などが挙げられ
る。これらは、混合して用いてもよい。
この反応は、無溶媒で行うことができるが、溶媒を用い
てもよい。溶媒の具体例としては、ベンゼン、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、デカリン、トルエン、キシレン、
メシチレン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、ジブチルエーテル、ジメトキシエタン、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル、コリジン、ルチ
ジン、ピリジンなどが挙げられる。
本発明の反応における温度は特に限定されず広い温度範
囲で選びうるが、一般には50〜220℃、好ましくは100〜
200℃の範囲から選ぶと良い。
本発明の化合物の精製方法は、特に、限定されるもので
はない。一般には、触媒のろ別、中和処理、抽出、蒸
留、カラムクロマトグラフィー等によって精製すること
ができる。又、本発明の化合物は、式 (Rは前記と同じ意味を表す)で表される化合物をルイ
ス酸触媒存在下エチレンを加圧下に作用させることによ
って製造することもできる。この場合、ルイス酸触媒と
して塩化アルミニウムが好適に用いられる。
尚、本発明の製造法によって得られる本発明の化合物
(I)から例えば、下記ルートによって、一般式(IV)
で示される除草活性を有する化合物が得られる。
(R1,R2,R3は低級アルキル基を示す) 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
(実施例) 2,6−ジエチル−4−フェノキシアニリン フェノール11.1g、キシレン200ml及び粉末の水酸化カリ
ウム9.90gの混合物を還流下で4時間加熱した。生成し
た水を反応混合物から除去した後、4−ブロモ−2,6−
ジエチルアニリン22.8g及び塩化第一銅0.33gを加え、窒
素雰囲気下、反応混合物の温度を160〜170℃となるよう
に加熱し、キシレンを留去した。反応混合物の温度を17
0℃で4.5時間さらに200℃で4.5時間保った。冷却後、反
応混合物にエーテルを加え、1N NaOH次いで飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
た。得られた残さをカラムクロマトグラフィーで精製
し、題記混合物を15.0g得た。1HNMR(CDCl3)δ1.21(6
H,t),2.50(4H,q),3.57(2H,br),6.66(2H,s),6.45
−7.50(5H,m)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I): (Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又
    はハロゲン原子を示す。)で表される2,6−ジエチル−
    4−フェノキシアニリン誘導体。
  2. 【請求項2】一般式(II): (Xはハロゲン原子を示す。)で表される化合物と一般
    式(III) (Mは金属、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アル
    コキシ基又はハロゲン原子を示す。)で表される化合物
    とを反応させることを特徴とする一般式(I): (Rは前記と同じ意味を示す。)で表される2,6−ジエ
    チル−4−フェノキシアニリン誘導体の製造法。
JP9907088A 1988-04-21 1988-04-21 2,6−ジエチル−4−フェノキシアリニン誘導体及びその製造法 Expired - Lifetime JPH07107028B2 (ja)

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