JPH07106421A - 配線形成方法 - Google Patents

配線形成方法

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JPH07106421A
JPH07106421A JP27480093A JP27480093A JPH07106421A JP H07106421 A JPH07106421 A JP H07106421A JP 27480093 A JP27480093 A JP 27480093A JP 27480093 A JP27480093 A JP 27480093A JP H07106421 A JPH07106421 A JP H07106421A
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JP
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wiring
tungsten
connection hole
forming
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JP27480093A
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English (en)
Inventor
Kojiro Nagaoka
弘二郎 長岡
Takahisa Saitou
高寿 齊藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 コンタクト抵抗が小さい配線構造を形成する
配線形成方法を提供する。 【構成】 アルミニウム系配線材料からなる下層配線層
12上に形成された絶縁層14を開孔して電気的接続孔
24を形成し、次いで接続孔底部の下層配線層及び絶縁
層上にタングステン密着層としてTi N層20を成膜
し、更に接続孔24にタングステン系配線材料を埋め込
んで配線を形成する配線形成方法において、下層配線層
形成のためのパターニング工程の前に、プロセスガスと
してN2 ガス以外のガスを使用して、下層配線層上にT
i 層22を成膜する工程を有し、次いで絶縁層14を開
孔して接続孔を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の配線形成
方法に関し、更に詳細には、下層配線層にアルミニウム
系配線材料を使用し、コンタクト・プラグにタングステ
ン系配線材料を使用した配線を、コンタクト抵抗が小さ
くなるように形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】集積回路の高集積化と共に、信頼性の高
い配線構造が要求されるようになり、その要求を満たす
ために、配線構造及び配線形成方法が盛んに研究されて
いる。配線構造の一つとして、下層配線層にアルミニウ
ム系配線材料を、接続孔に埋めて形成するコンタクト・
プラグにタングステン系配線材料を、それぞれ使用して
いる配線構造がある。図6及び図7は、従来の配線形成
方法により形成されたアルミニウム/タングステン系の
配線構造を示しており、これら配線構造は、タングステ
ン系配線材料を使用してコンタクト・プラグを形成する
に当たり、タングステン−ブランケット層が絶縁層上に
形成されている。
【0003】図6における配線構造は、下層絶縁層から
なる基体10と、その上に形成された、アルミニウム系
配線材料からなる下層配線層12と、絶縁層14と、タ
ングステン密着層としてのTi N層16と、タングステ
ン系配線材料からなるブランケット層18と、ブランケ
ット層18に連続し、かつ同じ材料からなるコンタクト
・プラグ19とから構成されている。図7における配線
構造は、図6に示す配線構造に加えて、Ti N層20を
下層配線層12上に備えている。Ti N層20は、下層
配線層12を構成するアルミニウム系配線材料が接続孔
内に吸い上げられることを防止すると共にフォトリソ工
程におけるアルミニウム上の反射防止膜として機能して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6及び図7
に示すような配線構造を形成する方法には、次のような
問題がある。先ず、図6においては、通常の反応性スパ
ッタリング装置を使用して、タングステン−ブランケッ
ト層18の密着層として機能するTi N層16を形成す
る時に、下層配線層12のアルミニウム表面(図6のシ
ャドウ部分)がN2 プラズマにより窒化されて、窒化ア
ルミニウムとなる。電気絶縁性物質である窒化アルミニ
ウムが介在するため、下層配線層12とコンタクト・プ
ラグ19との間の電気的接続が導通不良になると言う問
題が生じる。
【0005】また、図7に示す配線では、反射防止膜と
して並びに吸い上げ防止層として、Ti N層20をスパ
ッタリングにより下層配線層12上に形成している。し
かし、Ti N層20の形成時、下層配線層12のアルミ
ニウム表面(図7のシャドウ部分)がN2 プラズマによ
り窒化されて、窒化アルミニウムとなる。密着層として
のTi N層16と反射防止膜ならびに吸い上げ防止層と
してのTi N層20との界面の電気的接続は導通が良好
であるが、しかし、下層配線層の表面に存在する窒化ア
ルミニウムのため、Ti N層20と下層配線層12のT
iN−Al界面においては、導通が不良になる。よっ
て、下層配線層12とコンタクト・プラグ19との間の
電気的接続は、図6に示す配線構造の場合と同様に、導
通が不良になると言う問題がある。かかる配線構造にお
ける導通不良は、製品半導体素子の歩留りの低下を招
き、大きな問題となっていた。
【0006】また、図8に示すように、タングステン−
ブランケット層の密着層としてTiN層(Ti ON層も
含む)/Ti 層の組み合わせも使用されているが、密着
層形成後の工程において、密着層の系からTi N層が剥
離してTi 層が露出し、そのためタングステン層との密
着性が悪くなると言う問題がある。例えば、ブランケッ
ト層としてタングステン膜を気相成長反応により形成す
る際に、タングステン膜がウエーハ周縁部に形成されな
いようにウエーハ周縁部をシャドウリングにより覆って
いるが、シャドウリングとの接触により、Ti N層が密
着層の系から剥がれて、Ti 層が露出する。また、スパ
ッタリングによりタングステン膜を形成する場合、スパ
ッタ装置のツメ部による把持のためTi 層が露出するこ
とがある。タングステン膜がTi 層が露出した部分に成
膜すると、その密着性の悪さのため、タングステン膜が
剥がれる問題を有している。密着層を強化するために、
密着層を形成した後、窒素雰囲気中温度900°Cで約
30秒間維持するアニーリングを施すこともできるが、
下層配線層にアルミニウムを使用している場合には、ア
ニーリング処理を適用することが出来ない。
【0007】上述のように、密着層としては、Ti N層
(Ti ON層も含む)/Ti 層の組み合わせが、種々の
問題を有するため、タングステン−ブランケット層を成
膜する場合、Ti N層が一般に使用されている。そこ
で、Ti N層を密着層として使用する配線形成方法にお
いて、上述のコンタクト・プラグと下層配線層との電気
的接続の導通不良の問題を解決することが重要である。
よって、以上の問題に鑑み、本発明の目的は、下層配線
層としてアルミニウム系配線材料を使用し、コンタクト
・プラグとしてタングステン系配線材料を使用した半導
体装置において、コンタクト抵抗が小さい配線構造を形
成する配線形成方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】Ti N層形成時にアルミ
ニウム層が露出していると、アルミニウム層表面が窒化
され、導通が不良となる。よって、本発明者は、アルミ
ニウムが窒化されるのを防止するには、窒化されても導
通を良好に維持できる金属膜をアルミニウム表面に形成
することが有効であることに着眼し、本発明を完成する
に到った。
【0009】この目的を達成するために、本発明に係る
配線形成方法は、アルミニウム系配線材料からなる下層
配線層上に形成された絶縁層を開孔して電気的接続孔を
形成し、次いで接続孔底部の下層配線層及び絶縁層上に
タングステン密着用のTi N層を成膜し、更に接続孔に
タングステン系配線材料を埋め込んで配線を形成する配
線形成方法において、下層配線層形成のためのパターニ
ング工程の前に、N2 ガス以外のプロセスガスを使用す
る成膜方法により、下層配線層上にTi 層を成膜する工
程を有することを特徴としている。
【0010】本発明方法において、Ti 層は、下層配線
層のアルミニウム系配線材料が窒化されないように、N
2 ガス以外のガスをプロセスガスとする成膜方法によ
り、成膜される。成膜方法は、特に限定はないが、例え
ばスパッタ法が使用され、またプロセスガスとしは、例
えばArガスが使用される。形成するTi 層の膜厚は、
10nmから30nmである。また、接続孔を開孔する
時には、アルミニウム層表面が露出しない程度に下層配
線層上の層をエッチングする。
【0011】本発明の望ましい実施態様では、下層配線
層形成のためのパターニング工程の前に、前記成膜され
たTi 層の上に前記Ti N層とは別のTi N層を成膜す
る工程を有し、次いで前記絶縁層を開孔して接続孔を形
成することを特徴としている。更に望ましい実施態様で
は、前記接続孔を開孔し、次いで前記別のTi N層の少
なくとも表層をエッチングし、更に前記タングステン密
着用Ti N層を成膜し、接続孔にタングステン系配線材
料を埋め込んで配線を形成することを特徴としている。
本発明方法を改変した態様として、Ti 層に代えてタン
グステン層を形成することを特徴としている。また、タ
ングステンに限らず窒化されても導通を示すような金属
であれば良い。
【0012】また、本発明者等は、接続孔の側壁及び絶
縁層上に形成されたTi N層の厚さが、接続孔底部のT
i N層に比べて厚いことに着目した。例えば、径が0.
24μm 、深さ0.72μm であるアスペクト比が3.
0の接続孔では、Ti N層の膜厚が70nmになるよう
に、コリメーションスパッタリングを施した時、接続孔
底部のTi N層の膜厚は、絶縁層上のTi N層の膜厚の
約10%程度である。このような薄い接続孔底部のTi
N層と共に下層配線層表層の窒化アルミニウム層をエッ
チング処理することを考案し、本発明を完成するに到っ
た。
【0013】上記コンタクト抵抗の小さい配線構造を形
成する目的を達成するために、以上の知見に基づき、本
発明に係る別の配線形成方法は、アルミニウム系配線材
料からなる下層配線層上に形成された絶縁層を開孔して
電気的接続孔を形成し、次いで接続孔底部の下層配線層
及び絶縁層上にタングステン密着用のTi N層を成膜
し、更に接続孔にタングステン系配線材料を埋め込んで
配線を形成する配線形成方法において、タングステン系
配線材料を埋め込む前に、前記接続孔底部のTi N層及
びその下に生成した窒化アルミニウム層をエッチング
し、次いでN2 ガス以外のプロセスガスを使用してタン
グステン−ブランケット層を成膜しつつ接続孔にタング
ステン系配線材料を埋め込んで配線を形成することを特
徴としている。本発明では、タングステン−ブランケッ
ト層を成膜する方法は、N2 ガス以外のプロセスガスを
使用する限り、特に制約はなく、例えばアルゴンガス等
の不活性ガスを使用する気相成長反応を例に挙げること
ができる。
【0014】
【作用】請求項1の発明では、アルミニウム系の下層配
線層表面に、N2 ガス以外のプロセスガスを使用してT
i 層を成膜した後、パターニングにし、絶縁層を形成
し、絶縁層を開孔して接続孔を形成する。接続孔を開孔
する時にはアルミニウム層表面が露出しない程度にエッ
チングし、その後にタングステン密着層としてTiN層
をスパッタリングし、次いでタングステン−ブランケッ
ト層を成膜しつつ、タングステンを接続孔に埋め込んで
コンタクト・プラグをを形成している。よって、Ti 層
表面は窒化されてTi Nとなるが、Ti N膜は導電体で
あり、しかも、Ti N層の形成時、下層配線層のアルミ
ニウム系配線材料はTi 層により保護されていて窒化さ
れない。よって、窒化アルミニウムが介在しないので、
コンタクト・プラグと下層配線層との導通が良好に維持
される。
【0015】請求項5の発明では、下層配線層のアルミ
ニウム系配線材料は、タングステン密着用のTi N層を
成膜するときに、その表層のアルミニウム系配線材料が
窒化されて窒化アルミニウムとなるが、形成されたTi
N層をマスクとして機能させつつ、接続孔底部のカバレ
ッジ(膜厚)の小さいTi N層と、更にその下の生成窒
化アルミニウム層をエッチングして取り除く。その後、
タングステン−ブランケット層とコンタクト・プラグを
2 ガス以外のプロセスガスを使用する成膜方法で形成
する。よって、窒化アルミニウムが介在しないので、コ
ンタクト・プラグと下層配線層との導通が良好に維持さ
れる。エッチング処理を施すと、接続孔底部のTi N層
及び窒化アルミニウム層は、エッチングされるが、接続
孔の側壁及び絶縁層上のTi N層は、その厚さが接続孔
底部のTi N層に比べて厚いので、必要な厚さを維持し
たまま残る。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照し、実施例に基づいて
本発明をより詳細に説明する。実施例1 図1(a)、(b)及び(c)と、図2(d)、(e)
及び(f)とは、請求項1の発明に係る配線形成方法の
実施例1における各工程の半導体素子の模式的な一部断
面図である。先ず、図1(a)に示すように、半導体基
板(図示せず)に設けられたSiO2 からなる下層絶縁
層から構成された基体10に下層配線層12を形成す
る。下層配線層12を形成するには、材料としてアルミ
ニウム系配線材料、具体的にはAl−1%Siを使用
し、従来と同じ方法により、例えば枝葉式マグネトロン
スパッタ装置を用いてスパッタリングにより基板上に膜
厚600nmのアルミニウム系配線材料を堆積させる。
【0017】次に、図1(b)に示すように下層配線層
12の上に、厚さ10〜30nmのTi 層22をスパッ
タリングにて形成する。スパッタリングによる成膜条件
は、例えばプロセスガスがArガスの100sccm、DC
パワーが4KW、圧力が0.4Pa、基体温度が150
°Cである。引き続き、図1(c)に示すように、Ti
層22上に膜厚40nmのTi N層20を図1(b)と
同じようにスパッタリングにて形成する。Ti N層20
のスパッタリングによる成膜条件は、例えばプロセスガ
スがAr/N2 ガスの30sccm/70sccm、DCパワー
が5KW、圧力が0.4Pa、基体温度が150°Cで
ある。Ti N層20は、下層配線層12のパターニング
時の露光光の反射を防止する反射防止膜ならびに下層配
線層12のアルミニウム系配線材料が接続孔内に吸い上
げられるのを防止する吸い上げ防止膜として機能する。
【0018】その後、図2(d)に示すように、Ti N
層20が表面に形成された下層配線層12を所望のパタ
ーンにパターニングする。次いで、図2(e)に示すよ
うに、SiO2 からなる厚さ0.5μm の絶縁層14
を、従来と同じ方法を使用して、例えば気相成長反応に
より、形成する。次いでドライエッチング法にて下層配
線層12が露出しない程度に、下層配線層12上の絶縁
層14をエッチングして接続孔24を形成する。接続孔
20の孔径は0.7μm とした。ドライエッチング条件
は、通常の条件である。
【0019】次いで、図2(f)に示すように、密着層
として膜厚70nmのTi N層16をスパッタリングに
より絶縁層14上に形成する。続いて、タングステン系
配線材料からなるブランケット層18を形成し、かつこ
のタングステン系配線材料を接続孔24に埋め込み、コ
ンタクト・プラグ19を形成する。ブランケット層18
を形成するには、材料としてタングステン系配線材料、
具体的にはWF6 、SiH4 、H2 、Arガスを使用
し、従来と同じ方法により、例えば気相成長反応により
基板上に膜厚800nmのタングステン系配線材料を堆
積させる。絶縁層18上に堆積したタングステン系配線
材料は、流動して接続孔24内に流入し、接続孔24を
確実に埋めて、コンタクト・プラグ19となる。
【0020】以上の構成により、Ti 層22の形成時に
は、N2 ガスを使用していないので、下層配線層12の
アルミニウム系配線材料は、窒化されない。また、Ti
N層20及びその後のTi N層16の形成時では、下層
配線層12は、Ti 層22により保護されているので、
従来の配線形成方法においてTi N層16又は20形成
時にN2 プラズマによりアルミニウム系配線材料が窒化
されていたようなことが無くなる。また、接続孔24を
設けるためにエッチングを施した際に、図3(a)に示
すように、エッチングの進行がTi N層20内で停止し
ても、Ti N層20とTiN層16との界面では、導通
が取れるので、コンタクト・プラグ19(図2(f)参
照)と下層配線層12との間の電気的接続は、良好な導
通が維持される。更に、エッチングがTi N層20を貫
通して進行し、Ti 層22に達して停止した場合には、
Ti 層22の表面は、Ti N層16の成膜過程において
窒化されてTi Nとなるが、Ti Nは良好な導通を示す
ので、コンタクト・プラグ19(図2(f)参照)と下
層配線層12との間の電気的接続は、良好な導通が維持
される。
【0021】図7に示す従来の配線構造では、コンタク
ト・プラグ19と下層配線層12とのコンタクト抵抗
は、600Ωであったが、実施例1の配線形成方法によ
り得た配線構造では、0.8Ωであった。
【0022】実施例2 図6に示す従来の配線形成方法に対応して、図1及び図
2に示す配線形成工程において、図1(c)に示すTi
N層20の形成を省略することもできる。この配線形成
方法においても、下層配線層12は、Ti 層22により
保護されているので、Ti N層16の形成時、窒化され
ることはない。よって、実施例1の場合と同様に、コン
タクト・プラグ19と下層配線層12との間の電気的接
続は、良好な導通が維持される。
【0023】実施例3 Ti 層14を形成する代わりに、タングステン層を形成
してもよい、それは、窒化タングステンは、Ti Nと同
様に良好な導通を示すからである。実施例4 図4(a)、(b)、(c)及び(d)は、請求項5の
発明に係る配線形成方法を実施する際の各工程の半導体
素子の模式的な一部断面図である。図4(a)に示す工
程では、図1(a)と同様にして基体10上に下層配線
層12を成膜し、その上に更に図1(c)と同様にして
反射防止層並びに吸い込み防止層としてTi N層20を
成膜し、図1(d)と同様にしてパターニングを行い、
Ti N層20を上に備えた下層配線層12を形成する。
【0024】次いで、図4(b)に示す工程では、図2
(e)に示す絶縁層14と同様にして絶縁層14を成膜
し、更に接続孔24を開孔する。続いて、図4の(c)
に示す工程では、図2(f)に示すタングステン密着用
のTi N層16を成膜する。尚、図中、下層配線層12
のシャドウ部分26は、Ti N層20を成膜した際に生
成した窒化アルミニウム層を示す。
【0025】次の図5の(d)に示す工程では、異方性
エッチング処理により、開孔孔24底部のTi N層及び
窒化アルミニウム層を取り去る。これにより、開孔孔2
4底部には下層配線層12のアルミニウム層が露出す
る。エッチングは、マイクロ波プラズマエッチング装置
を使用して、SF6 =50sccm、Cl2 =5sccm、10
m Torr、マイクロ波=300mA、RFbias20W
の条件で、施された。次いで、図5(e)に示すよう
に、タングステン系配線材料からなるブランケット層1
8を形成し、かつこのタングステン系配線材料を接続孔
24に埋め込み、コンタクト・プラグ19を形成する。
ブランケット層18を形成するには、材料としてタング
ステン系配線材料、具体的にはWF6 、SiH4 、H2
を使用し、N2 ガス以外のプロセスガス、例えば、Ar
ガスを使用して、従来と同じ方法により、例えば気相成
長反応により基板上に膜厚800nmのタングステン系
配線材料を堆積させる。絶縁層18上に堆積したタング
ステン系配線材料は、流動して接続孔24内に流入し、
接続孔24を確実に埋めて、コンタクト・プラグ19と
なる。
【0026】以上の構成により、図5(e)に示すよう
に、下層配線層12の表層に生成した窒化アルミニウム
は、エッチングにより取り除かれているので、接続孔2
4に形成されたコンタクト・プラグ19と下層配線層1
2との電気的接続は、良好な導通を維持できる。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、下層配線層に
アルミニウム系配線材料を使用し、タングステン系配線
材料を接続孔に埋め込んでコンタクト・プラグを形成す
る配線形成方法において、下層配線層形成のためのパタ
ーニング工程の前に、N2 ガス以外のプロセスガスを使
用する成膜方法により、下層配線層上にTi 層を成膜す
る工程を有することにより、タングステン密着用Ti N
層形成時には、Ti 層が下層配線層のアルミニウムの窒
化を防止し、それによってコンタクト・プラグと下層配
線層との間の電気的接続の導通を良好に維持している。
請求項5の発明によれば、タングステン系配線材料を埋
め込む前に、接続孔底部のTi N層及びその下に生成し
た窒化アルミニウムをエッチングし、プロセスガスとし
てN2 ガス以外のガスを使用する成膜方法により、タン
グステン系配線材料からなるブランケット層を成膜する
ことにより、窒化アルミニウムが介在しないので、コン
タクト・プラグと下層配線層との間の電気的接続の導通
を良好に維持している。このような配線形成方法を実施
することにより、タングステン系のコンタクト・プラグ
とアルミニウム系の下層配線層との導通不良を防止し、
半導体素子製品の歩留りを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)、(b)及び(c)は、請求項1の
発明に係る配線形成方法の実施例を説明するための各工
程における半導体素子の模式的な一部断面図である。
【図2】図1(d)、(e)及び(f)は、請求項1の
発明に係る配線形成方法の実施例を説明するための各工
程における半導体素子の模式的な一部断面図である。
【図3】図3(a)及び(b)は、それぞれ接続孔を設
けるためにエッチングを絶縁層に施した際のエッチング
の進行程度により、密着層としてのTi N層の形成状態
を示す半導体素子の模式的な一部断面図である。
【図4】図4(a)、(b)及び(c)は、請求項5の
発明に係る配線形成方法の実施例を説明するための各工
程における半導体素子の模式的な一部断面図である。
【図5】図5(d)及び(e)は、請求項5の発明に係
る配線形成方法の実施例を説明するための各工程におけ
る半導体素子の模式的な一部断面図である。
【図6】従来の配線構造を示す半導体素子の模式的な一
部断面図である。
【図7】従来の別の配線構造を示す半導体素子の模式的
な一部断面図である。
【図8】従来の更に別の配線構造を示す半導体素子の模
式的な一部断面図である。
【符号の説明】
10 下層絶縁層を構成する基体 12 下層配線層 14 絶縁層 16 密着層としてのTi N層 18 タングステン−ブランケット層 19 コンタクト・プラグ 20 反射防止膜としてTi N層 22 Ti 層 24 接続孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム系配線材料からなる下層配
    線層上に形成された絶縁層を開孔して電気的接続孔を形
    成し、次いで接続孔底部の下層配線層及び絶縁層上にタ
    ングステン密着用のTi N層を成膜し、更に接続孔にタ
    ングステン系配線材料を埋め込んで配線を形成する配線
    形成方法において、 下層配線層形成のためのパターニング工程の前に、N2
    ガス以外のプロセスガスを使用する成膜方法により、下
    層配線層上にTi 層を成膜する工程を有することを特徴
    とする配線形成方法。
  2. 【請求項2】 下層配線層形成のためのパターニング工
    程の前に、前記成膜されたTi 層の上に前記Ti N層と
    は別のTi N層を成膜する工程を有することを特徴とす
    る請求項1記載の配線形成方法。
  3. 【請求項3】 前記接続孔を開孔し、次いで前記別のT
    i N層の少なくとも表層をエッチングし、更に前記タン
    グステン密着用Ti N層を成膜し、接続孔にタングステ
    ン系配線材料を埋め込んで配線を形成することを特徴と
    する請求項2記載の配線形成方法。
  4. 【請求項4】 前記Ti 層に代えてタングステン層を形
    成することを特徴とする請求項1から3のうちのいずれ
    か1項に記載の配線形成方法。
  5. 【請求項5】 アルミニウム系配線材料からなる下層配
    線層上に形成された絶縁層を開孔して電気的接続孔を形
    成し、次いで接続孔底部の下層配線層及び絶縁層上にタ
    ングステン密着用のTi N層を成膜し、更に接続孔にタ
    ングステン系配線材料を埋め込んで配線を形成する配線
    形成方法において、 タングステン系配線材料を埋め込む前に、前記接続孔底
    部のTi N層及びその下に生成した窒化アルミニウム層
    をエッチングし、次いでN2 ガス以外のプロセスガスを
    使用してタングステン−ブランケット層を成膜しつつ接
    続孔にタングステン系配線材料を埋め込んで配線を形成
    することを特徴とする配線形成方法。
JP27480093A 1993-10-07 1993-10-07 配線形成方法 Pending JPH07106421A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008060243A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Nec Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法

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