JPH08111455A - 配線形成方法 - Google Patents

配線形成方法

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JPH08111455A
JPH08111455A JP24410894A JP24410894A JPH08111455A JP H08111455 A JPH08111455 A JP H08111455A JP 24410894 A JP24410894 A JP 24410894A JP 24410894 A JP24410894 A JP 24410894A JP H08111455 A JPH08111455 A JP H08111455A
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JP
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via hole
film
titanium
wiring pattern
aluminum
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JP24410894A
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Koichi Yokoyama
山 浩 一 横
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ヴィアホールの開口部18の側壁と下層配線パ
ターン14の表面に充分厚くTi膜20を形成し、Al
系配線材料を加熱処理して該開口部内をTi Al合金
で完全に埋め込み、その抵抗値を低減して均一にし、エ
レクトロマイグレーション耐性を向上させる配線形成方
法の提供。 【構成】層間絶縁膜12の上に形成された下層配線14
の表面を露出させた後、これと膜12の上に形成される
上層配線パターンとを電気的に接続するに際、開口部の
側壁および露出された下層配線14の表面に所定膜厚の
Tiを被覆した後、450℃〜580℃の温度範囲で加
熱処理しながらAl系配線材料を堆積して、開口部内で
Ti膜とAl系配線材料を略完全に反応させて得られる
Ti Al合金により該開口部内を均一に埋め込み、そ
の後膜12の表面に配線材料を堆積して上層配線層を所
定膜厚に形成し、これをパターニングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヴィアホールを介して
下層配線パターンと上層配線パターンとを電気的に接続
する際の配線形成方法に関し、詳しくは、アルミニウム
系配線材料を加熱処理することにより、上層配線パター
ンとなるアルミニウム系配線材料をヴィアホールの内部
に引き込み、ヴィアホールを完全かつ均一に埋め込むこ
とができる配線形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は高集積化の目的から、製造
プロセスが微細化されるとともに、多層配線化される。
このため、層間絶縁膜に開口される接続孔、即ち、第1
層間絶縁膜に開口されるコンタクトホールや、第2層間
絶縁膜以後の層間絶縁膜に開孔されるヴィアホールは、
その穴径が微小化され、アスペクト比も大きくなり、縦
細長形状となる。このような接続孔においては、配線パ
ターンを形成する際のステップカバレージ(段差被覆
性)が劣化し、例えば接続孔の内部でボイド(空所)が
発生するため、接続孔の抵抗値が増大し、即ち、電流密
度が増大し、エレクトロ・マイグレーション耐性も低下
する。
【0003】このため、接続孔の抵抗値を低減する1つ
の手法として、接続孔、例えば1μm以下、特に0.8
μm以下のヴィアホールでは、ブランケット・タングス
テンCVD法や選択タングステンCVD法により、その
内部にタングステンを充填するタングステン・プラグが
一般的に用いられる。
【0004】上述するタングステン・プラグの形成方法
は、その一例を述べれば、層間絶縁膜に接続孔、即ち、
コンタクトホールまたはヴィアホールを開口して下層
膜、即ち、コンタクトホールの場合にはシリコン基板、
あるいはヴィアホールの場合には下層配線パターンの表
面を露出させ、接続孔の側壁、露出された下層膜の表面
および層間絶縁膜の表面全面に、例えばチタン(Ti)
膜およびチタンナイトライド(TiN)膜の2層からな
る密着層(あるいはバリアメタル)を形成し、この密着
層の表面全面にタングステン(W)層を堆積し、その
後、このタングステン層をエッチバックして、層間絶縁
膜に開口された接続孔の中にタングステン・プラグを形
成するというものである。
【0005】ここで、タングステンは、一般的に層間絶
縁膜として用いられる二酸化シリコン(SiO2 )膜へ
の被覆性が極めて悪いため、タングステン層の下には、
タングステンを密着させるための密着層としてチタンナ
イトライド膜が必要である。また、コンタクトホールに
タングステン・プラグを形成する場合には、アニール工
程等のような高温処理で、上層配線パターンの材料であ
るアルミニウムとシリコン基板とが反応し、接合リーク
等の問題が発生するのを防止する、いわゆるバリアメタ
ルとしてチタンナイトライド膜が必要である。また、ヴ
ィアホールにタングステン・プラグを形成する場合に
は、密着層としてのチタンナイトライド膜が下層配線パ
ターンの材料であるアルミニウムを窒化して高抵抗化す
るのを防止するために、チタンナイトライド膜の下には
チタン膜が必要である。
【0006】ところが、タングステン・プラグを用いる
製造プロセスは、製造コストが高くなるという問題点
や、タングステン層のエッチバックの際に、エッチバッ
ク量の見積もりが困難であるという問題点もある。例え
ば、エッチバック量が少ないとタングステンの残渣が発
生するが、この残渣がショート不良等の原因となる。一
方、エッチバック量が多いと、タングステン・プラグ自
身がエッチバックされて、タングステン・プラグの効果
が低減されるばかりでなく、上層配線パターンの断線の
原因になる。
【0007】また、タングステン・プラグは、基板から
発生する脱ガスにより、埋め込み性が劣化するという問
題点もある。つまり、多層化される毎に、基板から発生
する脱ガスが多くなるため、多層化されるほどタングス
テン・プラグの埋め込み性が悪くなる。また、チタン膜
およびチタンナイトライド膜からなるタングステンの密
着層(あるいはバリアメタル)を用いる必要があるた
め、この密着層によるオーバーハング部位が形成される
ことにより、タングステン・プラグの埋め込み性が劣化
するという問題点もある。従って、将来的に、接続孔の
穴径が微小化され、そのアスペクト比が大きくなるとと
もに、さらに多層配線化された場合には、タングステン
・プラグを使用することが困難になることが予測され
る。
【0008】このため、タングステン・プラグに代わる
新規な接続孔の形成方法が期待されている。このような
接続孔の形成方法の一つに、例えば特開平6−8491
1号公報に開示された半導体装置の形成方法がある。
【0009】同公報に開示された半導体装置の製造方法
によれば、半導体基板上に絶縁層を形成し、この絶縁層
に開口部を形成して下層膜の表面を露出させ、開口部の
側壁、露出された下層膜の表面および絶縁層の全表面
に、チタンナイトライド、望ましくはチタンおよびチタ
ンナイトライドからなる拡散障壁層を形成し、この拡散
障壁層の上に、チタンまたはチタンナイトライドのよう
な反応物質、あるいは他の遷移金属またはこれらの化合
物、あるいは第1導電層の物質の融点を低められる金属
を蒸着して反応物質層を形成した後、これをエッチバッ
クして開口部の側壁に反応スペーサ、あるいは開口部の
側壁および露出された下層膜の表面に反応層を形成し、
拡散障壁層および反応スペーサ(反応層)の上に、配線
層の所定膜厚の約1/3〜2/3の厚さの第1導電層を
形成し、第1導電層を約500〜550℃で熱処理する
と、反応スペーサの原子および第1導電層の原子が反応
して合金を形成し、この合金よりも第1導電層の方が移
動度が大きいため、第1導電層の金属原子が開口部内に
移動し、第1導電層の物質で開口部を埋め立て、その
後、第1導電層の上に第2導電層を形成し、所定の厚さ
の配線層を形成するというものである。
【0010】同公報の半導体装置の製造方法によれば、
上述する反応スペーサまたは反応層が、導電層形成のた
めの蒸着段階でスパッタされたアルミニウムの湿潤性を
増加させるため、蒸着初期段階で開口部の側壁に大きな
島が形成され、スパッタされたアルミニウム膜の比較的
大きい粒子をなすため、アルミニウム膜の段差塗布性が
優れて、スパッタされたアルミニウム膜のリフローが増
加して、開口部を埋め立てるとしている。また、チタニ
ウムアルミナイドの融点はアルミニウムよりも高いの
で、その移動度はアルミニウムよりも低いが、開口部以
外の領域の拡散障壁層上に形成されたアルミニウム原子
の移動度は開口部内のそれらよりも大きい、即ち、原子
移動度の差が熱処理段階の途中の第1導電層の不連続を
防止し、従って開口部内への第1導電層の連続的な移動
をもたらし、第1導電層の物質で開口部を完全に埋め立
てるとも述べられている。
【0011】しかしながら、同公報の半導体装置の製造
方法においては、例えばチタン膜およびチタンナイトラ
イド膜の2層からなる拡散障壁層(バリアメタル)を形
成する必要があり、さらにこの拡散障壁層の上に反応ス
ペーサあるいは反応層を形成するものである。このた
め、将来的に接続孔の穴径が微小化され、そのアスペク
ト比が大きくなると、この拡散障壁層によりオーバーハ
ング部位が形成され、拡散障壁層の上に反応スペーサま
たは反応層を形成することができず、接触口の内部にボ
イドが形成され、第1導電層の埋め込みが不完全になっ
てしまう恐れがある。また、拡散障壁層としてチタンナ
イトライドを用いるため、あるいは反応スペーサまたは
反応層としてチタンナイトライドを用いると、このチタ
ンナイトライドの上に形成される第1導電層であるアル
ミニウムが窒化され、高抵抗化されてしまうという問題
点もある。さらに、例えば穴径0.8μm、アスペクト
比1.5の開口部において、反応スペーサはそ膜厚が僅
か150Åにしか形成されないため、これでは、反応ス
ペーサのチタンと第1導電層の材料であるアルミニウム
とが完全に反応することができず、開口部の内部におい
て、アルミニウムと、チタンアルミニウム合金とが混在
するため、開口部の内部における抵抗値が非常にばらつ
くという問題点もある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術に基づく種々の問題点をかえりみて、ヴィアホ
ールの側壁および下層配線パターンの表面に充分厚くチ
タン膜を形成し、アルミニウム系配線材料を加熱処理す
ることにより、ヴィアホールの内部をチタンアルミニウ
ム合金で完全に埋め込むことができ、ヴィアホールの抵
抗値を低減し、かつ均一にし、エレクトロマイグレーシ
ョン耐性を向上させることができる配線形成方法を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、層間絶縁膜にヴィアホールを開口し、前
記層間絶縁膜の下に形成された下層配線パターンの表面
を露出させた後、この下層配線パターンと前記層間絶縁
膜の上に形成される上層配線パターンとを電気的に接続
するに際し、少なくとも前記ヴィアホールの側壁および
前記露出された下層配線パターンの表面に所定膜厚のチ
タン膜を被覆した後、450℃〜580℃の温度範囲で
加熱処理しながらアルミニウム系配線材料を堆積するこ
とにより、前記ヴィアホール内部で前記チタン膜および
前記アルミニウム系配線材料を略完全に反応させて、得
られるチタンアルミニウム合金によって前記ヴィアホー
ルの内部を均一に埋め込み、その後、前記層間絶縁膜の
表面に前記アルミニウム系配線材料を堆積して上層配線
層を所定膜厚に形成し、この上層配線層をパターニング
して前記上層配線パターンを形成することを特徴とする
配線形成方法を提供するものである。
【0014】また、本発明は、層間絶縁膜にヴィアホー
ルを開口し、前記層間絶縁膜の下に形成された下層配線
パターンの表面を露出させた後、この下層配線パターン
と前記層間絶縁膜の上に形成される上層配線パターンと
を電気的に接続するに際し、少なくとも前記ヴィアホー
ルの側壁および前記露出された下層配線パターンの表面
に所定膜厚のチタン膜を被覆し、アルミニウム系配線材
料を所定膜厚まで堆積した後、温度450℃〜580℃
の温度範囲で加熱処理することにより、前記チタン膜お
よび前記アルミニウム系配線材料を略完全に反応させ
て、得られるチタンアルミニウム合金によって前記ヴィ
アホールの内部を均一に埋め込み、その後、前記層間絶
縁膜の表面に前記アルミニウム系配線材料を堆積して上
層配線層を所定膜厚に形成し、この上層配線層をパター
ニングして前記上層配線パターンを形成することを特徴
とする配線形成方法を提供するものである。
【0015】
【発明の作用】本発明の配線形成方法は、下層配線パタ
ーンと上層配線パターンとを電気的に接続するために、
第2層間絶縁膜以後の層間絶縁膜に開口されるヴィアホ
ールにおいて、チタン膜とアルミニウム系配線材料とが
450℃〜580℃の温度範囲で反応し、チタンアルミ
ニウム合金を形成することを利用して、チタン膜が形成
されたヴィアホールの内部にアルミニウム系配線材料を
引き込んで、ヴィアホールの内部でチタンとアルミニウ
ム系配線材料とが略完全に反応してチタンアルミニウム
合金を形成し、ヴィアホールの内部をこのチタンアルミ
ニウム合金で均一に略完全に埋め込むものである。
【0016】ここで、本発明の第1態様の配線形成方法
は、ヴィアホールの側壁およびこのヴィアホールの底部
に露出される下層配線パターンの表面に所定膜厚のチタ
ン膜を形成した後、450℃〜580℃の温度範囲で加
熱処理しながらアルミニウム系配線材料を堆積すること
により、チタン膜が形成されたヴィアホールの内部にア
ルミニウム系配線材料を引き込んでチタンアルミニウム
合金を形成し、ヴィアホールの内部をこのチタンアルミ
ニウム合金で均一に略完全に埋め込み、さらにアルミニ
ウム系配線材料を堆積して所定膜厚を有する上層配線層
を形成し、これをパターニングして上層配線パターンと
するものである。
【0017】また、本発明の第2態様の配線形成方法
は、ヴィアホールの側壁およびこのヴィアホールの底部
に露出される下層配線パターンの表面に所定膜厚のチタ
ン膜を形成し、アルミニウム系配線材料を所定膜厚まで
堆積した後、450℃〜580℃の温度範囲で加熱処理
することにより、チタン膜が形成されたヴィアホールの
内部にアルミニウム系配線材料を引き込んでチタンアル
ミニウム合金を形成し、ヴィアホールの内部をこのチタ
ンアルミニウム合金で均一に略完全に埋め込み、さらに
アルミニウム系配線材料を堆積して所定膜厚を有する上
層配線層を形成し、これをパターニングして上層配線パ
ターンとするものである。
【0018】従って、本発明の配線形成方法によれば、
ヴィアホールの内部にアルミニウム系配線材料を引き込
み、ヴィアホールの内部でチタンアルミニウム合金を形
成し、このチタンアルミニウム合金によりヴィアホール
の内部を均一に略完全に埋め込むことができるため、ヴ
ィアホールの抵抗値を低減することができ、即ち、ヴィ
アホールにおける電流密度を大きくすることができ、エ
レクトロマイグレーション耐性を向上させることができ
る。
【0019】
【実施例】以下に、添付の図面に示す好適実施例に基づ
いて、本発明の配線形成方法を詳細に説明する。
【0020】図1(a)〜図1(c)は、本発明の配線
形成方法の各工程を示す断面図である。
【0021】まず、図1(a)に示すように、半導体基
板10の表面全面に第1層間絶縁膜12を形成し、この
第1層間絶縁膜12の表面全面に第1配線層を堆積し、
これをパターニングして第1配線パターン14を形成し
た後、この第1配線パターン14の表面および第1配線
パターン14が形成されていない第1層間絶縁膜12の
表面全面に第2層間絶縁膜16を形成し、この第2層間
絶縁膜16に、第2層間絶縁膜16の下に形成された第
1配線パターン14と、第2層間絶縁膜16の上に形成
される第2配線パターンとを電気的に接続するためのヴ
ィアホール18を開口して、このヴィアホール18の底
部に第1配線パターン14の表面を露出させる。
【0022】ここで、図1(a)に示す断面図において
は省略したが、半導体基板10の表面には、例えばトラ
ンジスタの不純物拡散領域などが形成されていても良い
し、この不純物拡散領域と第1配線パターン14とを電
気的に接続するために、第1層間絶縁膜12にコンタク
トホールが形成されていても良いことは言うまでもな
い。また、特にそれぞれの層(膜)の形成方法について
は省略するが、従来公知のどのような形成方法も適用可
能である。
【0023】続いて、図1(b)に示すように、第2層
間絶縁膜16に開口されたヴィアホール18の側壁、ヴ
ィアホール18の底部に露出された第1配線パターン1
4の表面および第2層間絶縁膜16の表面全面に、1×
10-9Torr程度のベース圧力状態で、チタン(Ti)膜
20を比較的厚く、具体的には、穴径0.8μm、アス
ペクト比1以上のヴィアホール18において、少なくと
も700Å以上、好適には800Å程度に厚く形成す
る。このチタン膜20は、後述するように、第2配線パ
ターン22のアルミニウム系配線材料と略完全に反応
し、反応により形成されるチタンアルミニウム合金によ
りヴィアホール18の内部を均一に埋め込めるように、
ヴィアホール18の寸法(穴径および深さ)に応じて、
その膜厚を適宜選定すれば良い。
【0024】続いて、図1(c)に示すように、上述す
るチタン膜20の形成から連続的に真空状態のまま、チ
タン膜20の表面全面にアルミニウム系配線材料からな
る第2配線層を比較的薄く堆積した後、これを450℃
以上かつ580℃以下の温度範囲で加熱処理することに
より、チタン膜20とアルミニウム系配線材料とが反応
し、チタンアルミニウム合金を形成することを利用し
て、側壁にチタン膜20が形成されたヴィアホール18
の中にアルミニウム系配線材料を引き込み、ヴィアホー
ル18の内部をチタンアルミニウム合金で均一に略完全
に埋め込む。同時に、第2層間絶縁膜16の表面に形成
されたチタン膜20と、このアルミニウム系配線材料と
が反応し、第2層間絶縁膜16の表面にもチタンアルミ
ニウム合金が形成される。なお、加熱処理温度を450
℃以上かつ580℃以下に限定するのは、チタンとアル
ミニウム系配線材料とがこの温度範囲において反応しや
すいからである。
【0025】最後に、同一温度を保持しながら、さらに
アルミニウム系配線材料を堆積し、第2層間絶縁膜16
の表面に形成されたチタン膜20と、このアルミニウム
系配線材料とが反応することにより形成されるチタンア
ルミニウム合金からなる第2配線層を所望膜厚になるま
で堆積した後、これをパターニングして第2配線パター
ン22を形成する。
【0026】従って、本発明の配線形成方法によれば、
ヴィアホールの中にアルミニウム系配線材料を引き込
み、ヴィアホールの内部を均一にチタンアルミニウム合
金で略完全に埋め込むことができるため、ヴィアホール
を低抵抗化することができ、即ち、ヴィアホールの電流
密度を大きくすることができるため、エレクトロマイグ
レーション耐性を向上させることができる。
【0027】なお、本発明の配線形成方法は、第1層間
絶縁膜に開口されるコンタクトホールを除いて、第2層
間絶縁膜以後の層間絶縁膜に開口されるヴィアホールに
適用可能である。また、チタン膜20の形成から第2配
線層を堆積する工程までは、チタン膜20の表面への自
然酸化膜の形成を防止するために、即ち、チタン膜20
とアルミニウム系配線材料との反応が妨害されないよう
に、真空状態で連続的に行われるのが好ましい。
【0028】また、チタン膜20を形成した後、半導体
基板10を予め450℃以上かつ580℃以下の温度範
囲で加熱処理しながら、チタン膜20の表面全面にアル
ミニウム系材料を堆積することにより、アルミニウム系
配線材料を堆積した後、これを加熱処理してヴィアホー
ル18に埋め込み、さらに所望膜厚まで第2配線層を堆
積するという3工程を、アルミニウム系配線材料をヴィ
アホール18内に埋め込みながら、所望膜厚まで第2配
線層を堆積するという1工程に短縮することができ、製
造コストおよび工程を大幅に短縮することができる。
【0029】また、第2層間絶縁膜16の表面全面に形
成されたチタン膜20を、例えばエッチバックするなど
して除去し、ヴィアホール18の内部のみをチタンアル
ミニウム合金で埋め込み、第2配線パターン22をアル
ミニウム系配線材料のみで形成するようにしても良い
が、図示例に示すように第2層間絶縁膜16の表面全面
にチタン膜20を形成し、ヴィアホール18の内部をチ
タンアルミニウム合金で埋め込み、かつ第2配線パター
ン22をチタンアルミニウム合金で形成することによ
り、第2配線パターン22のエレクトロマイグレーショ
ン耐性も向上されるため、より好ましい。
【0030】(実施例1)まず、図1(a)に示したよ
うに、直径6インチ、結晶方位(100)のp型シリコ
ン板10の表面全面に、常圧CVD法により、膜厚80
00ÅのBPSG膜12を形成し、このBPSG膜12
の表面全面に、スパッタリング法により、膜厚8000
Åのアルミニウム層を堆積し、フォトリソグラフィー技
術を用いて、これをパターニングして第1配線パターン
14を形成した後、この第1配線パターン14の表面お
よび第1配線パターン14が形成されていないBPSG
膜12の表面全面に、プラズマCVD法により、膜厚8
000ÅのプラズマTEOS膜16を形成し、フォトリ
ソグラフィー技術を用いて、このプラズマTEOS膜1
6に穴径0.8μm、アスペクト比1のヴィアホール1
8を500個開口し、これらのヴィアホール18の底部
に第1配線パターン14の表面を露出させた。
【0031】続いて、図1(b)に示したように、プラ
ズマTEOS膜16に開口されたヴァイホール18の側
壁、ヴィアホール18の底部に露出された第1配線パタ
ーン14の表面およびプラズマTEOS膜16の表面全
面に、DCマグネトロンスパッタを用いてベース圧力1
×10-9Torrの真空状態で、膜厚800Åのチタン(T
i)膜20を形成した。
【0032】最後に、図1(c)に示したように、チタ
ン膜20の形成から連続的に真空状態のまま、スパッタ
リング法により、チタン膜20の表面全面に膜厚200
0Åのアルミニウム系配線材料(Al−0.5%Cu)を堆積し
た後、これを温度580℃で加熱処理して、ヴィアホー
ル18をチタンアルミニウム合金で完全に埋め込み、さ
らにアルミニウム系配線材料を膜厚8000Åまで堆積
し、フォトリソグラフィー技術を用いて、これをパター
ニングして第2配線パターン22を形成し、本発明例と
して500段のヴィアホールチェーンを形成した。
【0033】ここで、図2は、上述した実施例1におい
て形成された本発明例のヴィアホールチェーンの中から
35個のヴィアホールを任意に抽出し、これらの抵抗値
を正規対数グラフに表示したものである。なお、同図に
おいては、比較例として、上述した実施例1において形
成したチタン膜800Åの代わりに、チタン膜400
Å、チタンナイトライド膜1000Åおよびチタン膜5
00Åの3層を形成し、500段のヴィアホールチェー
ンを形成したものについて、同様に35個のヴィアホー
ルを任意に抽出し、これらの抵抗値も同じ正規対数グラ
フに表示した。
【0034】この正規対数グラフから明らかなように、
本願発明の配線形成方法を適用して形成された本発明例
のヴィアホールの抵抗値は、比較例のヴィアホールの抵
抗値と比べて、ばらつきが極端に少なく、かつヴィアホ
ールの抵抗値の平均値も1/2以下であるという望まし
い結果が得られた。
【0035】また、図3は、上述した実施例1において
形成した本発明例のヴィアホールチェーンの中から10
個のヴィアホールを任意に抽出し、電流密度5.0×1
6A/cm2 、環境温度200℃の条件でエレクトロマイ
グレーション加速試験を行い、その累積故障率をグラフ
に表示したものである。なお、同図においては、比較例
のヴィアホールチェーンの中から、同様に10個のヴィ
アホールを任意に抽出し、加速試験を行った累積故障率
も同じグラフに表示した。
【0036】このグラフに示したように、比較例のヴィ
アホールは、20時間経過後、累積故障率が50%にも
達するのに対して、本願発明の配線形成方法を適用して
形成された本発明例のヴィアホールは、107時間経過
後も1個も断線しないという望ましい結果が得られた。
なお、本発明例のヴィアホールは、故障が発生しなかっ
たため、比較例において故障が発生した時間に対応する
累積故障率0%のところを図示した。
【0037】図2および図3のグラフに示した結果か
ら、本願発明の配線形成方法を適用して形成された本発
明例のヴィアホールは、チタンアルミニウム合金により
略完全に埋め込まれていると考えることができる。この
ため、ヴィアホールにおける抵抗値を低減し、かつ均一
にすることができ、即ち、電流密度を大きくしても断線
することもなく、従って、エレクトロマイグレーション
耐性を向上させることができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の配線
形成方法は、下層配線パターンと上層配線パターンとを
電気的に接続するために、第2層間絶縁膜以後の層間絶
縁膜に開口されるヴィアホールにおいて、このヴィアホ
ールの側壁およびこのヴィアホールの底部に露出される
下層配線パターンの表面に、チタン膜の膜厚を比較的厚
く形成した後、450℃〜580℃の温度範囲で加熱処
理しながらアルミニウム系配線材料を堆積することによ
り、あるいはチタン膜を形成し、アルミニウム系配線材
料を所定膜厚まで堆積した後、450℃〜580℃の温
度範囲で加熱処理することにより、ヴィアホールの内部
にアルミニウム系配線材料を引き込み、ヴィアホールの
内部でチタンアルミニウム合金を形成し、ヴィアホール
の内部をこのチタンアルミニウム合金で均一に略完全に
埋め込むものである。従って、本発明の配線形成方法に
よれば、ヴィアホールをチタンアルミニウム合金で均一
に略完全に埋め込めるため、ヴィアホールの抵抗値を低
減することができ、即ち、ヴィアホールにおける電流密
度を大きくすることができ、エレクトロマイグレーショ
ン耐性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の配線形成方法の各工程を示す一実施
例の断面図である。
【図2】 ヴィアホール35個の抵抗値とその分布との
関係を示す一実施例の正規対数グラフである。
【図3】 ヴィアホール10個のエレクトロマイグレー
ション加速試験時間とそ累積故障率との関係を示す一実
施例のグラフである。
【符号の説明】
10 半導体基板(シリコン基板) 12 層間絶縁膜(BPSG膜) 14 第1配線パターン 16 第2層間絶縁膜(プラズマTEOS膜) 18 ヴィアホール 20 チタン膜 22 第2配線パターン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】層間絶縁膜にヴィアホールを開口し、前記
    層間絶縁膜の下に形成された下層配線パターンの表面を
    露出させた後、この下層配線パターンと前記層間絶縁膜
    の上に形成される上層配線パターンとを電気的に接続す
    るに際し、 少なくとも前記ヴィアホールの側壁および前記露出され
    た下層配線パターンの表面に所定膜厚のチタン膜を被覆
    した後、450℃〜580℃の温度範囲で加熱処理しな
    がらアルミニウム系配線材料を堆積することにより、前
    記ヴィアホール内部で前記チタン膜および前記アルミニ
    ウム系配線材料を略完全に反応させて、得られるチタン
    アルミニウム合金によって前記ヴィアホールの内部を均
    一に埋め込み、その後、前記層間絶縁膜の表面に前記ア
    ルミニウム系配線材料を堆積して上層配線層を所定膜厚
    に形成し、この上層配線層をパターニングして前記上層
    配線パターンを形成することを特徴とする配線形成方
    法。
  2. 【請求項2】層間絶縁膜にヴィアホールを開口し、前記
    層間絶縁膜の下に形成された下層配線パターンの表面を
    露出させた後、この下層配線パターンと前記層間絶縁膜
    の上に形成される上層配線パターンとを電気的に接続す
    るに際し、 少なくとも前記ヴィアホールの側壁および前記露出され
    た下層配線パターンの表面に所定膜厚のチタン膜を被覆
    し、アルミニウム系配線材料を所定膜厚まで堆積した
    後、温度450℃〜580℃の温度範囲で加熱処理する
    ことにより、前記チタン膜および前記アルミニウム系配
    線材料を略完全に反応させて、得られるチタンアルミニ
    ウム合金によって前記ヴィアホールの内部を均一に埋め
    込み、その後、前記層間絶縁膜の表面に前記アルミニウ
    ム系配線材料を堆積して上層配線層を所定膜厚に形成
    し、この上層配線層をパターニングして前記上層配線パ
    ターンを形成することを特徴とする配線形成方法。
JP24410894A 1994-10-07 1994-10-07 配線形成方法 Withdrawn JPH08111455A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6509649B1 (en) 1999-02-08 2003-01-21 Nec Corporation Semiconductor device and fabricating method thereof
JP2008270545A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Denso Corp 半導体装置の配線及び半導体装置の配線形成方法
US10658359B2 (en) 2017-12-11 2020-05-19 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor device

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