JPH0710629U - バックアップリング付オイルシール - Google Patents

バックアップリング付オイルシール

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Publication number
JPH0710629U
JPH0710629U JP045607U JP4560793U JPH0710629U JP H0710629 U JPH0710629 U JP H0710629U JP 045607 U JP045607 U JP 045607U JP 4560793 U JP4560793 U JP 4560793U JP H0710629 U JPH0710629 U JP H0710629U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil seal
backup ring
lip
ring
seal
Prior art date
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Pending
Application number
JP045607U
Other languages
English (en)
Inventor
恒夫 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arai Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Arai Seisakusho Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Arai Seisakusho Co Ltd filed Critical Arai Seisakusho Co Ltd
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Publication of JPH0710629U publication Critical patent/JPH0710629U/ja
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルシール本体とバックアップリングとの
間に、オイルシール単体時及び軸装着時においてもオイ
ルシール本体とバックアップリングとの間に隙間を発生
させることなくリップの耐圧性を向上させる。 【構成】 オイルシール1のシール本体2とそれに続く
リップ支持部の内周と、補強環5の水平延長部7′との
間に樹脂製のバックアップリング8を一体的に加硫接着
させた。 【効果】 オイルシールの使用中においてオイルシール
本体とバックアップリングとの間に隙間がないので、リ
ップの変形を抑え、摩擦力の上昇やリップの変形による
耐久性の低下を抑えられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばパワーステアリングのラック軸等の高圧の条件下で使用され るバックアップリング付のオイルシールに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
従来のこの種オイルシールは、オイルシールの大気側に設けられるポリテトラ フルオロエチレンやポリアミド等の樹脂よりなるバックアップリングとオイルシ ール本体との関係は、図3に示すように、オイルシール20の大気側の内周部に 、該オイルシール20と別体とされた合成樹脂製のバックアップリング21を後 工程で組付けたものがある。しかしながら、図3に示すものは、前記したように オイルシール20とバックアップリング21とが別体として製造されるため、バ ックアップリング21とオイルシール20との接触面を完全に一致させることは 困難であり、常に隙間22が生ずることとなる。しかも後工程で組付けるため、 工程数がその分増加し能率上にも問題があった。また、前記したようにオイルシ ール20とバックアップリング21との間に隙間22が生じていることから、高 圧下で使用する場合は、リップ23の変形が大となり、フリクションの上昇は避 けられないという問題もあった。
【0003】 また、実公昭62−21813号公報に示されるバックアップリング付オイル シールは、図4に示すように、オイルシール25のリップ26のネック部27の 内周面と補強環28の径方向内方部29との空隙内に合成樹脂製のバックアップ リング30を、前記の空隙の内面と接着されることなく緊密に係合するように装 着したものである。そして、この従来例においては、オイルシール25の成形時 に補強環28とバックアップリング30を成形用金型のキャビティ内にインサー トとした状態で成形するもので、バックアップリング30とオイルシール25と は非接着で遊離自在な状態であることが特徴となっている。
【0004】 しかしながら、前記の従来例のオイルシール25とバックアップリング30と は、オイルシール25に変形させる力が加えられていないときには前記のバック アップリング30とは前記した空隙の内面に緊密に係合するように設けられてい るが、オイルシール25を軸31に装着すると、オイルシール25のリップ26 の内径が拡大し、図5に示すようにオイルシール25とバックアップリング30 との間に隙間32が発生することとなり、高圧下で使用する場合は、リップ26 の変形が大となり、フリクションの上昇及び耐久性の低下がみられた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、前記した従来技術の問題点を解決して、高圧下で使用する場合は勿 論のこと、オイルシール単体であっても、オイルシール本体とバックアップリン グとが隙間を生じることがなく、フリクションの低減及び耐久力の向上を図った バックアップリング付オイルシールの提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るバックアップリング付オイルシールは、前記の目的を達成するた めに、オイルシールのL型補強環の水平部先端をオイルシール本体の内周部より 内方に延長せしめ、オイルシールのシール本体とそれに続くリップ支持部内周と 前記L型補強環の水平部の内方延長部とで形成される空間部内に、該空間部を形 成する前記オイルシールの本体及びリップ支持部内周面に一体的に加硫接着した 樹脂製のバックアップリングを設けて構成したことをその特徴とするものである 。
【0007】
【作用】
本考案に係るバックアップリング付オイルシールは、オイルシール本体の内周 及びそれに連続するリップ支持部の内周とL型補強環の水平部の内方延長部とで 形成される空間部内に、前記のオイルシール本体内周及びリップ支持部内周面と 加硫接着されたバックアップリングを設けたので、該バックアップリングはオイ ルシールと一体的とされ、オイルシール単体あるいは軸に装着のうえでの使用中 であっても両者間に隙間が生ずることがなく、例え、高圧下で使用してもオイル シールのリップは前記のバックアップリングによってサポートされ必要以上の変 形がなく、フリクションの上昇や耐久性の低下が抑えられるものである。
【0008】
【実施例】
本考案の実施例を図1に基づいて説明する。図において、1はオイルシールで あり、該オイルシール1のシール本体2よりリップ支持部3によって支持された 径方向内方にリップ4が設けられている。5はオイルシール1のL型補強環であ り、該L型補強環5の垂直部6はシール本体2内に埋設状態とされ、また、L型 補強環5の前記垂直部6より直角に内方に折曲された水平部7はシール本体2の 底部に接着状態とされるとともに、その内方部先端は前記シール本体2より内方 に延長され、延長部7′とされている。
【0009】 8は、ポリテトラフルオロエチレンやポリアミド系の合成樹脂よりなるバック アップリングで、該バックアップリング8は前記したオイルシール1のシール本 体2の内周及び該シール本体内周と連続するリップ支持部内周と前記L型補強環 5の水平部7の延長部7′とで形成される空間部9内において、前記シール本体 2及びリップ支持部3内周面に加硫接着される。したがって、前記バックアップ リング8の形状は、前記の接着面となるオイルシール1のシール本体2及びリッ プ支持部3の内周面とL型補強環5の水平延長部7′とがなす形状と同一の形状 を有するとともに、その内周面は略直線状とされている。
【0010】 前記したバックアップリング8をオイルシール1のシール本体2及びリップ支 持部3の内周面に加硫接着させるには、バックアップリング8の接着面に接着剤 を塗布したうえ、L型補強環5とともに成形用金型のキャビティ内に装着し、シ ール本体2を成形する。このようにすることによりシール本体2とL型補強環5 及びバックアップリング8は成形時に一体として加硫接着されるものである。そ して、成形されたオイルシール1のリップ4の背面側の所定の位置にバックアッ プリング8が一体的に加硫接着されているので、オイルシール1の単体のときは 勿論、オイルシール1を軸に装着しての使用時においても、オイルシール1のシ ール本体2及びリップ支持部3とバックアップリング8との間には隙間が生じる ことがなく、特に高圧下での使用時にはリップ4の過大な変形を抑えることがで き、フリクションの上昇やリップ4の変形による耐久性の低下を防止することが できるものである。
【0011】 また、従来技術で説明した図3に示すオイルシール20とバックアップリング 21とを別体で製作したうえで組み付けたものと、本実施例によるオイルシール 1とバックアップリング8とを一体的に加硫接着したものの圧力に対するフリク ションを比較した線図を図2に示す。この図2にみられるように、図3に示した 従来例のものの圧力に対するフリクションの変化線Bは、圧力の上昇とともにフ リクションも急激に増加するが、本実施例による上記と同様の線Aは、圧力が上 昇してもフリクションは然程増加することもなく、7.8MPa(80Kgf/cm2) 時において、線Bと比して約60%フリクションが低減したことが理解される。
【0012】 また、本実施例によるときは、従来のオイルシールとバックアップリングとを 別体で製作したうえで組み付けしたものにおいては、バックアップリングの脱落 防止用のリングが必要であったが、本実施例では、L型補強環の水平延長部7′ がバックアップリングの脱落防止用リングを兼ねているため、部品点数の低減を 図ることができるものである。
【0013】
【考案の効果】
本考案に係るバックアップリング付オイルシールは、オイルシール本体とバッ クアップリングを一体的に加硫接着したので、オイルシールの単体時においても 、またオイルシールの軸に装着した使用中においても、オイルシール本体とバッ クアップリングとの間には隙間がなく、オイルシールのリップの過大な変形を抑 えフリクションの上昇や、リップ変形による耐久性の低下を抑えることができる 。また、本考案においては、オイルシールのL型補強環の水平延長部がバックア ップリングの脱落防止を兼ねているため、従来のようにバックアップリングの脱 落防止用のリングを必要とせず、その分だけ部品点数を低減することができ、そ のためコストダウンを計ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例のバックアップリング付オイル
シールの要部拡大断面図
【図2】本実施例と従来例との圧力に対するリップのフ
リクションの比較線図
【図3】従来のオイルシールの説明図
【図4】他の従来のバックアップリング付オイルシール
の単体の断面図
【図5】図4のバックアップリング付オイルシールを軸
に装着したときの説明図
【符号の説明】
1 オイルシール 2 シール本体 3 リップ支持部 4 リップ 5 L型補強環 7′ L型補強環の水平延長部 8 バックアップリング 9 空間部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルシールのL型補強環の水平部先端
    をオイルシール本体の内周部より内方に延長せしめ、オ
    イルシールのシール本体とそれに続くリップ支持部内周
    と前記L型補強環の水平部の内方延長部とで形成される
    空間部内に、該空間部を形成する前記オイルシールの本
    体及びリップ支持部内周面に一体的に加硫接着した樹脂
    製のバックアップリングを設けて構成したことを特徴と
    するバックアップリング付オイルシール。
JP045607U 1993-07-30 1993-07-30 バックアップリング付オイルシール Pending JPH0710629U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP045607U JPH0710629U (ja) 1993-07-30 1993-07-30 バックアップリング付オイルシール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP045607U JPH0710629U (ja) 1993-07-30 1993-07-30 バックアップリング付オイルシール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0710629U true JPH0710629U (ja) 1995-02-14

Family

ID=12724054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP045607U Pending JPH0710629U (ja) 1993-07-30 1993-07-30 バックアップリング付オイルシール

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JP (1) JPH0710629U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006057834A (ja) * 2004-07-22 2006-03-02 Kayaba Ind Co Ltd 摺動部のシール構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01193467A (ja) * 1988-01-29 1989-08-03 Kiipaa Kk 耐圧オイルシール用バックアップリング

Patent Citations (1)

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