JPH0720449Y2 - リップ型シール - Google Patents

リップ型シール

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JPH0720449Y2
JPH0720449Y2 JP1989055686U JP5568689U JPH0720449Y2 JP H0720449 Y2 JPH0720449 Y2 JP H0720449Y2 JP 1989055686 U JP1989055686 U JP 1989055686U JP 5568689 U JP5568689 U JP 5568689U JP H0720449 Y2 JPH0720449 Y2 JP H0720449Y2
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JP
Japan
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lip
rubber
lip member
metal reinforcing
metal
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JP1989055686U
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JPH02146269U (ja
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道徳 友定
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Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、回転軸周を密封するリップ型シールの改良に
関する。
〔従来の技術〕
従来から、例えばカークーラーのコンプレッサに使用さ
れる軸封装置として、第2図に示すようなリップ型シー
ルがある。
このリップ型シールは、密封空間A側のゴム材製リップ
部材2と、このリップ部材2の大気B側に添設された合
成樹脂(PTFE等)製リップ部材3と、この合成樹脂製リ
ップ部材3をさらにその後背(大気B側)から支承する
金属バックアップリング4と、これらリップ部材2,3お
よびバックアップリング4等の外径端部を外周から包囲
するように圧着保持している金属ケース1を備え、この
金属ケース1においてコンプレッサのハウジング内周面
にOリング5を介して気密的に嵌着固定されるもので、
密封空間A側へ屈曲して延びる両リップ部材2,3の先端
摺動部2a,3aが、前記ハウジングの内周に挿通したシャ
フトの外周面と摺接することにより、密封空間Aすなわ
ちコンプレッサ内の冷媒液(ガス)および冷凍機油が大
気B側へ漏れるのを阻止するようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし上記従来のリップ型シールによると、密封空間A
の静圧を受けるゴム材製リップ部材2が、大気B側から
合成樹脂製リップ部材3を介してバックアップリング4
によって支承されているものであることから、密封空間
Aが高圧になるとゴム材製リップ部材2の変形量が増大
し、その先端摺動部2aとシャフトとの摺動負荷が大きく
なって摺動による発熱量も増大するので、先端摺動部2a
の材質が劣化してクラッチや面荒れが発生し、密封性能
が低下するという問題があった。
そこで、このような高圧条件に対処するためには、金属
ケース1への固定部であるゴム材製リップ部材2の外径
端部2bに埋設される金属補強リング8を、図中破線で示
すように前記先端摺動部2aの近傍まで延設し、ゴム材製
リップ部材2全体を補強することが考えられるが、この
場合はシャフトの軸振れ(径方向への変位)に対する前
記先端摺動部2aの追随性が悪くなるので、漏れが発生し
易くなってしまう。
本考案は、このような点に鑑み、高圧条件における摺動
負荷の増大の抑止と、追随性を良好に保つことの双方を
満足させる目的でなされたものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本考案に係るリップ型シール
は、外周の金属ケースと、外径端部がこの金属ケースの
内周に圧着保持されたゴム材製リップ部材とを備え、ゴ
ム材製リップ部材には、その外径側と内径側の間で複数
に分離された金属補強リングが添着または埋設されると
共に、この金属補強リングの分離部に位置する凹部が形
成されたことを特徴とするものである。
〔作用〕
本考案によると、ゴム材製リップ部材は、その外径側か
ら内径側にかけて添着または埋設された金属補強リング
によって補強されるので、密封空間の圧力上昇による変
形が抑止されるとともに、シャフトの軸振れに対して
は、互いに分離した各金属補強リングの間が凹部の存在
によってゴム材製リップ部材のばね定数が低くなってお
り、これによって径方向に自在に変形することから、良
好に追随動作できる。
〔実施例〕
以下、本考案を、第1図に示す一実施例を参照しながら
説明する。なお、先に述べた従来構造のものと対応する
部分には同一符号を用い、その説明は省略する。
すなわちこの実施例のリップ型シールは、ゴム材製リッ
プ部材2に、その外周面近傍から密封空間A側の側面に
沿って先端摺動部2a近傍へかけて延び、中途で外径側と
内径側に分離した関係にある金属補強リング6,7を埋設
した構成としたものである。ゴム材製リップ部材2に
は、金属補強リング6,7の間に位置して凹部2cが形成さ
れており、この部分におけるばね定数が適宜減少されて
いる。また、この凹部2cを形成するために、ゴム材製リ
ップ部材2の成形用金型には凹部2cと対応する突起が設
けられるが、この突起は、インサート成形のためにこの
金型内に配置される前記金属補強リング6,7を、互いに
同心的に位置決めする機能をも発揮する。
以上の構成になる本実施例リップ型シールによると、ゴ
ム材製リップ部材2は、その外径側から内径側に至るま
で金属補強リング6,7で補強されているので、密封空間
Aが高圧になっても内径方向(シャフト側)および軸方
向(大気側)にほとんど変位せず、したがってシャフト
に対する先端摺動部2aの摺動負荷の増大を抑止できる。
また、このゴム材製リップ部材2は、互いに分離した関
係にある外径側の金属補強リング6と内径側の金属補強
リング7の間に対応する部材2dにおいて、径方向への変
形動作が可能であり、しかもこの部分2dのばね定数は、
前記凹部2cの存在によって適宜小さく設定されるため、
シャフトの軸振れに対しても柔軟に追随動作し、前記先
端摺動部2aの良好な密接状態が確保される。
なお、本考案リップ型シールの各部の形状等は図示のも
のに限定されるものではなく、例えば金属補強リングを
ゴム材製リップ部材2の大気B側に偏った位置に埋設し
たり、表面に接着した構造としても良く、またその分離
位置や数も任意である。
〔考案の効果〕
以上、本考案によると、ゴム材製リップ部材は金属補強
リングによって密封空間の圧力による変形が規制され、
しかも前記金属補強リングを外径側と内径側とに分離
し、かつ凹部を形成してこの部分のばね定数を低下させ
たことによって、軸振れに対する良好な追随性が確保さ
れているので、高圧条件下においてリップ部材先端摺動
部に過熱による劣化やクラックが発生するのを防止する
とともに、密封性能を向上させることができる。しか
も、このリップ型シールの製造においては、ゴム材製リ
ップ部材に凹部を形成するための金型内の突起によっ
て、インサート成形のためにこの金型内に配置される金
属補強リングが互いに同心的に位置決めされるので、他
の位置決め手段が不要であるといった製造上の効果も得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案リップ型シールの一実施例を示す部分断
面図、第2図は従来構造の一例を示す部分断面図であ
る。 1金属ケース、2ゴム材製リップ部材 2a先端摺動部、6,7金属補強リング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周の金属ケースと、外径端部がこの金属
    ケースの内周に圧着保持されたゴム材製リップ部材とを
    備え、 ゴム材製リップ部材には、その外径側と内径側の間で複
    数に分離された金属補強リングが添着または埋設される
    と共に、 この金属補強リングの分離部に位置する凹部が形成され
    たことを特徴とするリップ型シール。
JP1989055686U 1989-05-15 1989-05-15 リップ型シール Expired - Lifetime JPH0720449Y2 (ja)

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JP1989055686U JPH0720449Y2 (ja) 1989-05-15 1989-05-15 リップ型シール

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JP1989055686U JPH0720449Y2 (ja) 1989-05-15 1989-05-15 リップ型シール

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JPH02146269U JPH02146269U (ja) 1990-12-12
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JP2001193842A (ja) 2000-01-11 2001-07-17 Toyota Autom Loom Works Ltd リップ型シール

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JPH02146269U (ja) 1990-12-12

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