JP2516887Y2 - 樹脂製プーリ - Google Patents

樹脂製プーリ

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JP2516887Y2
JP2516887Y2 JP1561491U JP1561491U JP2516887Y2 JP 2516887 Y2 JP2516887 Y2 JP 2516887Y2 JP 1561491 U JP1561491 U JP 1561491U JP 1561491 U JP1561491 U JP 1561491U JP 2516887 Y2 JP2516887 Y2 JP 2516887Y2
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JP
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annular
outer belt
rib
resin pulley
annular rib
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進 山本
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はベルト駆動用として一般
的な樹脂製プーリにかかり、詳しくは、そのリブ構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の樹脂製プーリとして
は、ガラス繊維などの強化繊維が配合されたポリアミド
樹脂のような熱可塑性樹脂を射出成形して製作されたも
のがあり、その一例としては図4及び図5で示すような
概略構成を有するものが知られている。
【0003】すなわち、この樹脂製プーリ10は、同心
状に離間して配置された外側ベルト掛け部11及び内側
ボス部12と、これらを一体に連結する環状円板部13
とを備えており、この環状円板部13の両表面それぞれ
にはこれと一体に連結され、かつ、径方向に沿う放射状
として配置された複数の直線状リブ14が設けられてい
る。そして、この環状円板部13は外側ベルト掛け部1
1及び内側ボス部12の長手方向に沿う中央位置間に配
置されており、直線状リブ14のそれぞれは外側ベルト
掛け部11及び内側ボス部12の長手方向における端部
位置間に配置されている。
【0004】なお、これらの直線状リブ14は、樹脂製
プーリ10の強度を維持しつつ軽量化を図るために設け
られたものである。さらに、このようにして製作された
樹脂製プーリ10の内側ボス部12には転がり軸受ある
いは金属製ブッシュなどが取り付けられる一方、その外
側ベルト掛け部11には駆動用ベルトが掛け渡されるこ
とになるのであるが、これらについての図示は省略して
いる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記従来構
成の樹脂製プーリ10においては、その形成素材である
樹脂に成形後の収縮が起こることになるが、このとき発
生した収縮応力は強度的に弱い部分、すなわち、外側ベ
ルト掛け部11における直線状リブ14によって直接的
には支持されていない非支持部分11aに集中して作用
することになる。そのため、これらの非支持部分11a
が径方向に沿う内側に向かって変形することが起こり、
この外側ベルト掛け部11の真円度を維持することがで
きなくなる結果、使用時における樹脂製プーリ10の振
動の発生や寿命の低下を招くことになっていた。なお、
このとき、外側ベルト掛け部11における上記非支持部
分11aを除く支持部分11bは、直線状リブ14を介
して肉厚の内側ボス部12と連結されており、この直線
状リブ14によって強固に支持されているため、変形を
起こしにくい。
【0006】そこで、このような不都合の発生を有効に
防止すべく、例えば、樹脂製プーリ10の各部における
肉厚を調整したり、直線状リブ14の個数を増やしたり
することが行われているが、十分な効果が得られないの
が実情であった。また、成形後の冷却時間を増やした
り、外側ベルト掛け部11の変形した非支持部分11a
を治具によって矯正するというような方策の採用も検討
されているが、これらの方策を採用した場合には、その
分だけ製作時間の延長化や工程数の増加を招くことにな
るため、製作効率が低下するという別異の不都合が生じ
てしまう。
【0007】本考案は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであって、外側ベルト掛け部の直線状リブで
支持された支持部分をも成形後に生じる樹脂の収縮に伴
って非支持部分と同程度に変形させ、もって外側ベルト
掛け部の真円度を維持することができる構成の樹脂製プ
ーリを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案にかかる樹脂製プ
ーリは、このような目的を達成するため、同心状に離間
して配置された外側ベルト掛け部及び内側ボス部と、こ
れらを連結する環状円板部とを備えており、前記外側ベ
ルト掛け部と内側ボス部との径方向に沿う中間位置に
は、これらと同心状とされ、かつ、前記環状円板部と連
結された少なくとも一つの環状リブを設けるとともに、
当該環状リブと前記外側ベルト掛け部及び内側ボス部と
の間には、これら及び前記環状円板部と連結され、か
つ、径方向に沿う放射状に配置された直線状リブを設け
る一方、前記環状リブの内外側それぞれにおける直線状
リブの配置位置を周方向に沿って互いに異ならせたこと
を特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成によれば、外側ベルト掛け部と内側ボ
ス部との間に設けられた直線状リブにおける力の作用線
は、これらの直線状リブが周方向に沿って位置ずれさせ
られているため、環状リブの外側及び内側で互いに分断
されていることになる。そこで、この樹脂製プーリの形
成素材である樹脂に成形後の収縮が起こると、収縮応力
は外側ベルト掛け部の非支持部分を変形させると同時
に、外側ベルト掛け部における支持部分と環状リブとの
間に設けられた外側の直線状リブを介して環状リブに伝
わることになる。
【0010】ところが、この環状リブは、周方向に沿う
位置が外側の直線状リブと異なる内側の直線状リブを介
して肉厚の内側ボス部と連結されているのであるから、
外側の直線状リブから伝わった収縮応力によって内側に
撓むことになり、外側の直線状リブを介して外側ベルト
掛け部における支持部分をその非支持部分と同様に内側
に向かって変形させることになる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1は本実施例にかかる樹脂製プーリの上
半部の概略構成を示す正面図、図2は図1のA−A線に
沿う断面図であり、これらの図における符号1は樹脂製
プーリを示している。なお、これらの図1及び図2にお
いて、従来例を示す図4及び図5と互いに同一もしくは
相当する部品、部分には同一符号を付している。
【0013】この樹脂製プーリ1は、従来例同様、同心
状に離間して配置された外側ベルト掛け部11及び内側
ボス部12と、これらを一体に連結する所定厚みの環状
円板部13とを備えており、この環状円板部13は外側
ベルト掛け部11及び内側ボス部12の長手方向に沿う
中央位置間に配置されている。そして、外側ベルト掛け
部11と内側ボス部12との径方向に沿う中間位置に
は、これらと同心状とされた環状リブ2が設けられてお
り、この環状リブ2は環状円板部13と一体に連結され
ている。
【0014】また、この環状リブ2と外側ベルト掛け部
11との間及び環状リブ2と内側ボス部12との間それ
ぞれには、径方向に沿う放射状に配置された直線状リブ
3,4が設けられており、これらの直線状リブ3,4は
外側ベルト掛け部11及び環状リブ2のみならず、環状
円板部13とも連結されている。そして、この環状リブ
2の内外側それぞれに設けられた直線状リブ3,4の配
置位置は、周方向に沿って互いに異ならされ、すなわ
ち、相互に位置ずれさせられている。
【0015】そこで、外側ベルト掛け部11と内側ボス
部12との間に設けられた直線状リブ3,4における力
の作用線は環状リブ2の外側及び内側において互いに分
断されていることになり、環状リブ2は周方向に沿う配
置位置が外側の直線状リブ3とは異なる内側の直線状リ
ブ4を介して肉厚の内側ボス部12と連結されているこ
とになる。なお、これらの直線状リブ3,4が、外側ベ
ルト掛け部11、環状リブ2及び内側ボス部12の長手
方向における端部位置間に配置されていることは従来例
と同様である。
【0016】したがって、この樹脂製プーリ1において
発生した収縮応力は外側ベルト掛け部11の非支持部分
11aを変形させると同時に、外側ベルト掛け部11に
おける支持部分11bと環状リブ2との間に設けられた
外側の直線状リブ3を介して環状リブ2に伝わり、この
環状リブ2を径方向に沿う内側に向かって撓ませること
になる。そして、この環状リブ2の撓みが外側の直線状
リブ3を介して外側ベルト掛け部11の支持部分11b
に伝えられ、この支持部分11bを非支持部分11aと
同様に内側に向かって変形させることになる。
【0017】ところで、以上説明した実施例では、環状
リブ2を外側ベルト掛け部11と内側ボス部12との間
に一つだけ設けるものとしているが、図3で示すよう
に、両者11,12間に二つもしくは三つ以上の環状リ
ブ2を設けてもよい。その際、直線状リブ3,4のそれ
ぞれは環状リブ2に関し、それぞれ相互に位置ずれされ
ることはいうまでもない。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、本考案にかかる樹
脂製プーリによれば、成形後の熱可塑性樹脂が冷却され
るに伴って発生する収縮応力は、外側ベルト掛け部の非
支持部分を変形させると同時に、その支持部分と環状リ
ブとの間に設けられた外側の直線状リブを介して環状リ
ブに伝わることになる。そして、このようにして伝わっ
た収縮応力は環状リブを径方向に沿う内側に向かって撓
ませることになり、さらには、外側の直線状リブを介し
て外側ベルト掛け部における支持部分をその非支持部分
と同様の内側に向かって変形させることになる。
【0019】そこで、この外側ベルト掛け部は全体とし
て同じ程度に変形することになり、その真円度が維持さ
れることになるので、結果として使用時における樹脂製
プーリの振動の発生や寿命の低下をなくすることが可能
となる。さらに、このことに伴い、樹脂製プーリの各部
における肉厚を調整したり、成形後の冷却時間を増やし
たりする必要がなくなる結果、製作効率の低下を招くこ
ともなくなり、その向上を図ることができるという効果
も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかる樹脂製プーリの上半部の概略
構成を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】本考案の他の実施例にかかる樹脂製プーリの上
半部の概略構成を示す正面図である。
【図4】従来例にかかる樹脂製プーリの上半部の概略構
成を示す正面図である。
【図5】図4のB−B線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂製プーリ 2 環状補強リブ 3 直線状補強リブ 4 直線状補強リブ 11 外側ベルト掛け部 12 内側ボス部 13 環状円板部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同心状に離間して配置された外側ベルト
    掛け部及び内側ボス部と、これらを連結する環状円板部
    とを備えた樹脂製プーリであって、前記外側ベルト掛け
    部と内側ボス部との径方向に沿う中間位置には、これら
    と同心状とされ、かつ、前記環状円板部と連結された少
    なくとも一つの環状リブを設けるとともに、当該環状リ
    ブと前記外側ベルト掛け部及び内側ボス部との間には、
    これら及び前記環状円板部と連結され、かつ、径方向に
    沿う放射状に配置された直線状リブを設ける一方、前記
    環状リブの内外側それぞれにおける直線状リブの配置位
    置を周方向に沿って互いに異ならせたことを特徴とする
    樹脂製プーリ。
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JP4248544B2 (ja) * 2005-12-19 2009-04-02 株式会社椿本チエイン 伝動装置用可動ガイド
JP5584187B2 (ja) * 2011-10-31 2014-09-03 ゲイツ・ユニッタ・アジア株式会社 フランジ付きプーリ

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