JPH04106550U - 樹脂製プーリ - Google Patents

樹脂製プーリ

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JPH04106550U
JPH04106550U JP1013091U JP1013091U JPH04106550U JP H04106550 U JPH04106550 U JP H04106550U JP 1013091 U JP1013091 U JP 1013091U JP 1013091 U JP1013091 U JP 1013091U JP H04106550 U JPH04106550 U JP H04106550U
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JP
Japan
Prior art keywords
outer belt
resin
resin pulley
reinforcing ribs
belt hanging
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Pending
Application number
JP1013091U
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English (en)
Inventor
進 山本
Original Assignee
光洋精工株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂製プーリにおいて、外側ベルト掛け部の
補強リブで支持された支持部分をも成形後に生じる樹脂
の収縮に伴って非支持部分と同程度に変形させ、もって
外側ベルト掛け部の真円度を維持する。 【構成】 本考案の樹脂製プーリは、同心状に離間して
配置された外側ベルト掛け部1及び内側ボス部2と、こ
れらを一体に連結する環状円板部3と、これらを径方向
に沿って連結する放射状に配置された補強リブ4とを備
えており、外側ベルト掛け部1と連結される補強リブ4
の連結部位には、外側ベルト掛け部1に向かって肉厚が
漸増する厚肉部5を設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はベルト駆動用として一般的な樹脂製プーリにかかり、詳しくは、その 補強リブ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の樹脂製プーリとしては、ガラス繊維などの強化繊維が配合 されたポリアミド樹脂のような熱可塑性樹脂を射出成形して製作されたものがあ り、その一例としては図3及び図4で示すような概略構成を有するものが知られ ている。
【0003】 すなわち、この樹脂製プーリは、同心状に離間して配置された外側ベルト掛け 部1及び内側ボス部2と、これらを一体に連結する環状円板部3と、これらを径 方向に沿って連結する放射状に配置された直線形状の補強リブ4とを備えている 。そして、この環状円板部3は外側ベルト掛け部1及び内側ボス部2の長手方向 に沿う中央位置間に配置されており、補強リブ4のそれぞれは外側ベルト掛け部 1及び内側ボス部2の長手方向における端部位置間に配置されている。
【0004】 なお、これらの補強リブ4は、樹脂製プーリの有する強度を維持しつつ軽量化 を図るために設けられたものである。さらに、このようにして製作された樹脂製 プーリの内側ボス部2には転がり軸受あるいは金属製ブッシュなどが取り付けら れる一方、その外側ベルト掛け部1には駆動用ベルトが掛け渡されることになる のであるが、これらについての図示は省略している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前記従来構成の樹脂製プーリにおいては、その形成素材である樹脂 に成形後の収縮が起こることになるが、このとき発生した収縮応力は強度的に弱 い部分、すなわち、外側ベルト掛け部1における補強リブ4によって直接的には 支持されていない非支持部分1aに集中して作用することになる。そのため、こ れらの非支持部分1aが径方向に沿う内側に向かって変形することが起こり、こ の外側ベルト掛け部1の真円度を維持することができなくなる結果、使用時にお ける樹脂製プーリの振動の発生や寿命の低下を招くことになっていた。なお、こ のとき、外側ベルト掛け部1における上記非支持部分1aを除く支持部分1bは 、補強リブ4を介して肉厚の内側ボス部2と連結され、この補強リブ4によって 強固に支持されているため、変形を起こしにくくなっている。
【0006】 そこで、このような不都合の発生を有効に防止すべく、例えば、樹脂製プーリ の各部における肉厚を調整したり、補強リブ4の個数を増やしたりすることが行 われているが、十分な効果が得られないのが実情であった。また、成形後の冷却 時間を増やしたり、外側ベルト掛け部1の変形した非支持部分1aを治具によっ て矯正するというような方策の採用も検討されているが、これらの方策を採用し た場合には、その分だけ製作時間の延長化や工程数の増加を招くことになるため 、製作効率が低下するという別異の不都合が生じてしまう。
【0007】 本考案は、このような不都合に鑑みて創案されたものであって、外側ベルト掛 け部の補強リブで支持された支持部分をも成形後に生じる樹脂の収縮に伴って非 支持部分と同程度に変形させ、もって外側ベルト掛け部の真円度を維持すること ができる構成の樹脂製プーリを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案にかかる樹脂製プーリは、このような目的を達成するため、同心状に離 間して配置された外側ベルト掛け部及び内側ボス部と、これらを一体に連結する 環状円板部と、これらを径方向に沿って連結する放射状に配置された補強リブと を備えており、外側ベルト掛け部と連結される補強リブの連結部位には、外側ベ ルト掛け部に向かって肉厚が漸増する厚肉部を設けたことを特徴とするものであ る。
【0009】
【作用】
上記構成によれば、互いに連結される外側ベルト掛け部と補強リブとの間に厚 肉部を設け、この厚肉部の形状を外側ベルト掛け部に向かって肉厚が漸増するも のとしているので、樹脂製プーリの形成素材である樹脂に成形後の収縮が起こる と、この厚肉部が連結された外側ベルト掛け部の支持部分には収縮に伴う凹み、 すなわち、ヒケといわれる現象が生じることになる。そして、このヒケの発生に 伴って外側ベルト掛け部の支持部分が、その非支持部分と同様、径方向に沿う内 側に向かって変形し、これら両部分の変形が釣り合うことになる結果、外側ベル ト掛け部の真円度が維持されることになる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】 図1は本実施例にかかる樹脂製プーリの上半部のみの概略構成を示す正面図で あり、図2は補強リブ構造の変形例を示す正面図である。なお、この樹脂製プー リの全体構成は従来例と基本的に異ならないので、これらの図において図3及び 図4と互いに同一もしくは相当する部品、部分には同一符号を付し、ここでの詳 しい説明は省略する。
【0012】 この樹脂製プーリは、同心状に離間して配置された外側ベルト掛け部1及び内 側ボス部2と、これらを一体に連結する所定厚みの環状円板部3と、これらを径 方向に沿って連結する放射状に配置された複数の補強リブ4とを備えている。そ して、これらの補強リブ4それぞれは径方向に沿う直線形状とされており、その 外側ベルト掛け部1と連結される連結部位には、外側ベルト掛け部1に近づくに 従って肉厚が漸増する、すなわち、その外面が補強リブ4の内側ボス部2側にお ける所定位置を起点として半円形状に拡大する形状とされた厚肉部5が設けられ ている。
【0013】 なお、この厚肉部5の形状は上記形状に限定されるものではなく、例えば、図 2で示すように、その外面が補強リブ4の内側ボス部2側の所定位置から外側ベ ルト掛け部1の所定位置に向かって直線的に拡大していく形状、いわゆる面取り 形状とされていてもよい。また、この樹脂製プーリにおける環状円板部3が外側 ベルト掛け部1及び内側ボス部2の長手方向に沿う中央位置間に配置されており 、補強リブ4のそれぞれが外側ベルト掛け部1及び内側ボス部2の長手方向にお ける端部位置間に配置されていることは従来例と同様である。
【0014】 ところで、本考案の考案者が図2に示した本実施例に基づく樹脂製プーリ(実 施例品)及び従来例に基づく樹脂製プーリ(従来例品)を用意し、それぞれの成 形後における外側ベルト掛け部1の真円度を測定したところ、従来例品の真円度 が60μmであったのに対し、実施例品のそれは30μmとなっており、いわば 50%改善されていることが確認された。なお、このとき、測定用試料として用 いた樹脂製プーリそれぞれの形成素材はポリアミド樹脂、その外直径は96mm 、外側ベルト掛け部分1の厚みは2mm、補強リブ4の厚みは1.5mmであり 、実施例品における面取り寸法(図2では、符号Lで示す)は3mmである。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案にかかる樹脂製プーリにおいては、その形成素材 である樹脂に成形後の収縮が起こると、補強リブの厚肉部が連結された外側ベル ト掛け部の支持部分には収縮に伴うヒケが生じることになり、このヒケの発生に 伴って支持部分が径方向に沿う内側に向かって変形することになる。そして、こ のとき、外側ベルト掛け部の非支持部分も樹脂の収縮に伴う収縮応力によって同 じ径方向に沿う内側に向かって変形することになるので、これらの両部分におけ る変形が互いに釣り合うことになり、結果として外側ベルト掛け部の真円度が維 持されることになる。
【0016】 そのため、この樹脂製プーリによれば、その外側ベルト掛け部の真円度を維持 することができ、使用時における樹脂製プーリの振動の発生や寿命の低下をなく することができるという効果が得られることになる。さらに、このことに伴って 樹脂製プーリの各部における肉厚を調整したり、成形後の冷却時間を増やしたり する必要がなくなる結果、製作効率の低下を招くこともなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかる樹脂製プーリの上半部の概略
構成を示す正面図である。
【図2】その補強リブ構造の変形例を示す正面図であ
る。
【図3】従来例にかかる樹脂製プーリの上半部の概略構
成を示す正面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 外側ベルト掛け部 2 内側ボス部 3 環状円板部 4 補強リブ 5 厚肉部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同心状に離間して配置された外側ベルト
    掛け部及び内側ボス部と、これらを一体に連結する環状
    円板部と、これらを径方向に沿って連結する放射状に配
    置された補強リブとを備えており、外側ベルト掛け部と
    連結される補強リブの連結部位には、外側ベルト掛け部
    に向かって肉厚が漸増する厚肉部を設けたことを特徴と
    する樹脂製プーリ。
JP1013091U 1991-02-28 1991-02-28 樹脂製プーリ Pending JPH04106550U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1013091U JPH04106550U (ja) 1991-02-28 1991-02-28 樹脂製プーリ

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JP1013091U JPH04106550U (ja) 1991-02-28 1991-02-28 樹脂製プーリ

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JPH04106550U true JPH04106550U (ja) 1992-09-14

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ID=31900186

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JP1013091U Pending JPH04106550U (ja) 1991-02-28 1991-02-28 樹脂製プーリ

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