JPH09310715A - ソリッドローラー - Google Patents
ソリッドローラーInfo
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- JPH09310715A JPH09310715A JP12967996A JP12967996A JPH09310715A JP H09310715 A JPH09310715 A JP H09310715A JP 12967996 A JP12967996 A JP 12967996A JP 12967996 A JP12967996 A JP 12967996A JP H09310715 A JPH09310715 A JP H09310715A
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- solid roller
- elastic body
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の課題は、剛性芯体と筒状弾性体とを接
着させることなく機械的に強固に結合できるソリッドロ
ーラーを提供することにある。 【解決手段】本発明の要旨とするところは、次の2点に
ある。 (1)剛性芯体上に筒状弾性体を周設して成るソリッド
ローラーにおいて、前記剛性芯体はその端部外径が中央
部外径より小さくしてあり且つ該剛性芯体と筒状弾性体
とは機械的に固着して成ることを特徴とするソリッドロ
ーラー。 (2)剛性芯体上に筒状弾性体を周設して成るソリッド
ローラーにおいて、前記剛性芯体はその周上に張出リン
グが設けられており且つ該張出リングの一部分は前記剛
性芯体の外周面上に一体的に固定して成ることを特徴と
するソリッドローラー。
着させることなく機械的に強固に結合できるソリッドロ
ーラーを提供することにある。 【解決手段】本発明の要旨とするところは、次の2点に
ある。 (1)剛性芯体上に筒状弾性体を周設して成るソリッド
ローラーにおいて、前記剛性芯体はその端部外径が中央
部外径より小さくしてあり且つ該剛性芯体と筒状弾性体
とは機械的に固着して成ることを特徴とするソリッドロ
ーラー。 (2)剛性芯体上に筒状弾性体を周設して成るソリッド
ローラーにおいて、前記剛性芯体はその周上に張出リン
グが設けられており且つ該張出リングの一部分は前記剛
性芯体の外周面上に一体的に固定して成ることを特徴と
するソリッドローラー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はソリッドローラーに
関するものである。更に詳述すれば本発明は剛性芯体上
に弾性体、例えばゴム弾性体を周設して成るソリッドロ
ーラに関するものである。
関するものである。更に詳述すれば本発明は剛性芯体上
に弾性体、例えばゴム弾性体を周設して成るソリッドロ
ーラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】剛性芯体上に弾性体を被覆して成るソリ
ッドローラは高荷重抵抗性と静粛性とを兼備しているこ
とから広く実用されている。
ッドローラは高荷重抵抗性と静粛性とを兼備しているこ
とから広く実用されている。
【0003】図6は従来のソリッドローラーの第1例を
示した縦断面図である。
示した縦断面図である。
【0004】図7は従来のソリッドローラーの第2例を
示した縦断面図である。
示した縦断面図である。
【0005】図8は従来のソリッドローラーの第3例を
示した縦断面図である。
示した縦断面図である。
【0006】図6〜8において1は剛性芯体、2は弾性
体である。
体である。
【0007】ここにおいてソリッドローラーは高荷重抵
抗性を発揮させるため剛性芯体1と弾性体2とは通常一
体的に接着されている。
抗性を発揮させるため剛性芯体1と弾性体2とは通常一
体的に接着されている。
【0008】この接着方法としては次のような方法があ
る。
る。
【0009】 接着剤接着方法 この方法は、剛性芯体1上に接着剤を塗布し、次にその
接着剤を塗布した剛性芯体1上にゴム製筒状体を被覆
し、最後に高温で接着させる。
接着剤を塗布した剛性芯体1上にゴム製筒状体を被覆
し、最後に高温で接着させる。
【0010】 加硫接着方法 この方法は、まず剛性芯体1に未加硫ゴム製筒状体を被
覆し、次にそのものを高温で加硫することにより加硫接
着する。
覆し、次にそのものを高温で加硫することにより加硫接
着する。
【0011】 熱融着方法 この方法は、剛性芯体1に弾性プラスチック製筒状体を
被覆し、次にそのものを高温で熱融着する。
被覆し、次にそのものを高温で熱融着する。
【0012】他方、このような剛性芯体1と弾性体2と
の接着方法による製造方法では、接着工程が入る分だけ
コストアップが避けられないとという難点がある。
の接着方法による製造方法では、接着工程が入る分だけ
コストアップが避けられないとという難点がある。
【0013】そこで剛性芯体1と弾性体2とを特別な接
着工程を介して接着させないソリッドローラーの製造方
法が提案されている。
着工程を介して接着させないソリッドローラーの製造方
法が提案されている。
【0014】このような剛性芯体1と弾性体2とを特別
な接着工程を介して接着させないソリッドローラーの製
造方法としては次のような方法がある。
な接着工程を介して接着させないソリッドローラーの製
造方法としては次のような方法がある。
【0015】a.インジェクションモールド法 この方法は、所定形状の金型内の所定位置に剛性芯体1
をセットし、それからその剛性芯体1をセットした金型
内にゴム弾性体2又はプラスチック弾性体2をインジェ
クションモールドにより形成する。
をセットし、それからその剛性芯体1をセットした金型
内にゴム弾性体2又はプラスチック弾性体2をインジェ
クションモールドにより形成する。
【0016】b.熱収縮性筒状弾性体嵌込法 この方法は、まず剛性芯体1の外径より小さい内径を有
する筒状弾性体2を予備成形し、次いでこの予備成形し
た小内径筒状弾性体2を加熱下で剛性芯体1の外径より
拡径させ、次いでこの拡径筒状弾性体2を剛性芯体1に
被嵌し、最後に熱を加えて熱収縮させて機械的に密着さ
せる。
する筒状弾性体2を予備成形し、次いでこの予備成形し
た小内径筒状弾性体2を加熱下で剛性芯体1の外径より
拡径させ、次いでこの拡径筒状弾性体2を剛性芯体1に
被嵌し、最後に熱を加えて熱収縮させて機械的に密着さ
せる。
【0017】c.小内径筒状弾性体嵌込法 この方法は、まず剛性芯体1の外径より小さい内径を有
する筒状弾性体2を予備成形し、次いでこの予備成形し
た小内径筒状弾性体2を機械的に広げながら機械的に剛
性芯体1に被嵌させる。
する筒状弾性体2を予備成形し、次いでこの予備成形し
た小内径筒状弾性体2を機械的に広げながら機械的に剛
性芯体1に被嵌させる。
【0018】しかしながら上記a〜cの従来の剛性芯体
1と弾性体2とを接着工程を介して接着させないソリッ
ドローラーの製造方法では、次のような難点が避けられ
なかった。
1と弾性体2とを接着工程を介して接着させないソリッ
ドローラーの製造方法では、次のような難点が避けられ
なかった。
【0019】(1) 上記a〜cの方法で製造したソリッ
ドローラーは、極めて低い荷重には十分耐えられるが、
荷重が増えるにつれ、走行発熱と負荷荷重によりゴム状
又はプラスチック等の弾性体2の内・外径差が大きくな
る。
ドローラーは、極めて低い荷重には十分耐えられるが、
荷重が増えるにつれ、走行発熱と負荷荷重によりゴム状
又はプラスチック等の弾性体2の内・外径差が大きくな
る。
【0020】(2) 更に荷重が増えると、ソリッドロー
ラーのゴム状又はプラスチック等の弾性体2の内径が剛
性芯体1の外径より大きくなり、そしてついには剛性芯
体1より脱落する。
ラーのゴム状又はプラスチック等の弾性体2の内径が剛
性芯体1の外径より大きくなり、そしてついには剛性芯
体1より脱落する。
【0021】(3) 上記(2) の場合において、ゴム状又
はプラスチック等の弾性体2が剛性芯体1より脱落しな
いときには、組み立て時の残留応力と負荷応力によりゴ
ム状又はプラスチック等の弾性体2が破壊する。
はプラスチック等の弾性体2が剛性芯体1より脱落しな
いときには、組み立て時の残留応力と負荷応力によりゴ
ム状又はプラスチック等の弾性体2が破壊する。
【0022】(4) 図6〜図8に示すような従来の形状
のソリッドローラーでは、ローラー走行時に剛性芯体1
と弾性体2の接触面に発生する応力は、図5に示すよう
にローラー端部が最も大きくなり、この応力集中により
走行寿命が短くなる。
のソリッドローラーでは、ローラー走行時に剛性芯体1
と弾性体2の接触面に発生する応力は、図5に示すよう
にローラー端部が最も大きくなり、この応力集中により
走行寿命が短くなる。
【0023】このような理由で、比較的中・軽荷重に対
しても、接着工程を介することにより接着又は融合など
の結合処理を行なったソリッドローラーを使用せざるを
得なかった。また、その結果コストの高いソリッドロー
ラーを使用していた。
しても、接着工程を介することにより接着又は融合など
の結合処理を行なったソリッドローラーを使用せざるを
得なかった。また、その結果コストの高いソリッドロー
ラーを使用していた。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に立
って為されたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し、剛性芯体と筒状弾性体
とを接着させることなく機械的に強固に結合できるソリ
ッドローラーを提供することにある。
って為されたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し、剛性芯体と筒状弾性体
とを接着させることなく機械的に強固に結合できるソリ
ッドローラーを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、次の2点にある。
ろは、次の2点にある。
【0026】(1)剛性芯体上に筒状弾性体を周設して
成るソリッドローラーにおいて、前記剛性芯体はその端
部外径が中央部外径より小さくしてあり且つ該剛性芯体
と筒状弾性体とは機械的に固着して成ることを特徴とす
るソリッドローラー。
成るソリッドローラーにおいて、前記剛性芯体はその端
部外径が中央部外径より小さくしてあり且つ該剛性芯体
と筒状弾性体とは機械的に固着して成ることを特徴とす
るソリッドローラー。
【0027】ここにおいて剛性芯体の端部外径をD2 、
中央部外径をD1 としたとき、 D1 −D2 =2〜40mm…………(1式) のように構成して成ることを特徴とするソリッドローラ
ー。
中央部外径をD1 としたとき、 D1 −D2 =2〜40mm…………(1式) のように構成して成ることを特徴とするソリッドローラ
ー。
【0028】(2)剛性芯体上に筒状弾性体を周設して
成るソリッドローラーにおいて、前記剛性芯体はその周
上に張出リングが設けられており且つ該張出リングの一
部分は前記剛性芯体の外周面上に一体的に固定して成る
ことを特徴とするソリッドローラー。
成るソリッドローラーにおいて、前記剛性芯体はその周
上に張出リングが設けられており且つ該張出リングの一
部分は前記剛性芯体の外周面上に一体的に固定して成る
ことを特徴とするソリッドローラー。
【0029】ここにおいて張出リングには貫通穴若しく
は溝又は貫通穴と溝とが設けられて成ることを特徴とす
るソリッドローラー。
は溝又は貫通穴と溝とが設けられて成ることを特徴とす
るソリッドローラー。
【0030】また貫通穴は軸方向若しくは軸方向と直角
方向若しくは軸方向と斜め方向のいずれでもよい。
方向若しくは軸方向と斜め方向のいずれでもよい。
【0031】本発明において、剛性芯体としては金属・
プラスチックのいずれでもよい。金属系剛性芯体として
は、鉄鋼、真ちゅう、アルミニュームなどがある。
プラスチックのいずれでもよい。金属系剛性芯体として
は、鉄鋼、真ちゅう、アルミニュームなどがある。
【0032】また、本発明において、プラスチック系剛
性芯体としてはフェノール樹脂、ガラス繊維強化不飽和
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテル樹
脂、ポリアセタール樹脂等がある。また弾性体として
は、ポリウレタンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルブ
タジエンゴム、エチレンプロピレンジエン系ゴム、スチ
レンブタジエン系ゴム、天然ゴム、ポリウレタン樹脂、
ポリアミド樹脂等が用いられる。
性芯体としてはフェノール樹脂、ガラス繊維強化不飽和
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテル樹
脂、ポリアセタール樹脂等がある。また弾性体として
は、ポリウレタンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルブ
タジエンゴム、エチレンプロピレンジエン系ゴム、スチ
レンブタジエン系ゴム、天然ゴム、ポリウレタン樹脂、
ポリアミド樹脂等が用いられる。
【0033】つぎに図1を参照して説明すると、本発明
において剛性芯体の中央部の外径と端部外径との差を2
〜40mmと限定したのは、2mm以下では寸法差が小さい
ため剪断応力の緩和効果が小さく、逆に30mm以上では
寸法増大に比例して剪断応力の緩和効果が期待できない
からである。
において剛性芯体の中央部の外径と端部外径との差を2
〜40mmと限定したのは、2mm以下では寸法差が小さい
ため剪断応力の緩和効果が小さく、逆に30mm以上では
寸法増大に比例して剪断応力の緩和効果が期待できない
からである。
【0034】また、本発明において剛性芯体の端部長さ
Xは特に限定されないが、2〜30mm、より望ましくは
3〜15mmが適切である。これは2mm以下では小さいた
め剪断応力の緩和効果が小さく、逆に30mm以上では寸
法増大に比例して剪断応力の緩和効果が期待できないか
らである。
Xは特に限定されないが、2〜30mm、より望ましくは
3〜15mmが適切である。これは2mm以下では小さいた
め剪断応力の緩和効果が小さく、逆に30mm以上では寸
法増大に比例して剪断応力の緩和効果が期待できないか
らである。
【0035】また、本発明において、中央出張り部両端
の溝の幅bも特に限定されないが2〜20mm、より望ま
しくは5〜10mmが適切である。これは、2mm以下では
弾性体の強度が低下し20mm以上では剛性芯体の強度低
下が大きいからである。
の溝の幅bも特に限定されないが2〜20mm、より望ま
しくは5〜10mmが適切である。これは、2mm以下では
弾性体の強度が低下し20mm以上では剛性芯体の強度低
下が大きいからである。
【0036】本発明において、溝の深さhも特に限定さ
れないが2〜40mm、より望ましくは2〜20mmが適切
である。これは2mm以下では弾性体の強度が低下し、逆
に40mm以上では剛性芯体の強度低下が大きいからであ
る。
れないが2〜40mm、より望ましくは2〜20mmが適切
である。これは2mm以下では弾性体の強度が低下し、逆
に40mm以上では剛性芯体の強度低下が大きいからであ
る。
【0037】また、本発明において、貫通穴の内径φd
も特に限定されないが2〜30mm、より望ましくは2〜
20mmが適切である。これは2mm以下では弾性体の強度
が低下し、20mm以上では剛性芯体の強度低下が大きい
からである。
も特に限定されないが2〜30mm、より望ましくは2〜
20mmが適切である。これは2mm以下では弾性体の強度
が低下し、20mm以上では剛性芯体の強度低下が大きい
からである。
【0038】更にまた、貫通穴のピッチも特に限定され
ないが5°〜120°、より望ましくは10°〜45°
が適切である。これは5°以下では、貫通穴の寸法が小
さくなり弾性体の強度が問題となり、120°以上では
貫通穴の効果が発揮できない範囲が生ずるからである。
ないが5°〜120°、より望ましくは10°〜45°
が適切である。これは5°以下では、貫通穴の寸法が小
さくなり弾性体の強度が問題となり、120°以上では
貫通穴の効果が発揮できない範囲が生ずるからである。
【0039】
【発明の実施の形態】次に、本発明のソリッドローラー
の実施例について説明する。
の実施例について説明する。
【0040】図1は本発明のソリッドローラーの第1実
施例を示した縦断面図である。
施例を示した縦断面図である。
【0041】図1において1は金属の剛性芯体、2はク
ロロプレンゴムの弾性体、3は張出リング、4は張出リ
ング側面部、5は張出リング溝部、6は貫通穴である。
ロロプレンゴムの弾性体、3は張出リング、4は張出リ
ング側面部、5は張出リング溝部、6は貫通穴である。
【0042】即ち、本発明のソリッドローラーの第1実
施例では、D1 −D2 =12mmであり、また剛性芯体1
には張出リング3が設けられている。そしてソリッドロ
ーラーを製造するときにはこの剛性芯体1には、接着処
理を一切行なわずに成型用金型にセットし、それからゴ
ム状弾性体をモールド成型する。
施例では、D1 −D2 =12mmであり、また剛性芯体1
には張出リング3が設けられている。そしてソリッドロ
ーラーを製造するときにはこの剛性芯体1には、接着処
理を一切行なわずに成型用金型にセットし、それからゴ
ム状弾性体をモールド成型する。
【0043】さて、負荷荷重により圧縮荷重を受けたソ
リッドローラーの弾性体2は円周方向及び軸方向に変形
しようとする。
リッドローラーの弾性体2は円周方向及び軸方向に変形
しようとする。
【0044】このような場合、図6に示すような従来の
接着処理を施さないソリッドローラーでは弾性体2自身
の剛性でしか抵抗する力がないため変形した分の応力が
集中し、その結果弾性体2の破壊の原因となっている。
また、従来の形状のソリッドローラーは剛性芯体の両端
で応力が集中する難点がある。
接着処理を施さないソリッドローラーでは弾性体2自身
の剛性でしか抵抗する力がないため変形した分の応力が
集中し、その結果弾性体2の破壊の原因となっている。
また、従来の形状のソリッドローラーは剛性芯体の両端
で応力が集中する難点がある。
【0045】これに対して図1に示す本発明によるソリ
ッドローラーは、軸方向の変形を張出リング3の側面部
の張出リング側面部4が受け、また円周方向の変形は張
出リング3の張出リング溝部5及び貫通穴6が受けるた
め、その変形が小さく且つ応力集中が起きにくくなる。
また、従来形状のソリッドローラーで避けられなかった
剛性芯体両端部の応力集中は張出リング側面部4が圧縮
荷重により多く負担することにより、両端部の応力集中
を効果的に緩和することができる。
ッドローラーは、軸方向の変形を張出リング3の側面部
の張出リング側面部4が受け、また円周方向の変形は張
出リング3の張出リング溝部5及び貫通穴6が受けるた
め、その変形が小さく且つ応力集中が起きにくくなる。
また、従来形状のソリッドローラーで避けられなかった
剛性芯体両端部の応力集中は張出リング側面部4が圧縮
荷重により多く負担することにより、両端部の応力集中
を効果的に緩和することができる。
【0046】図2は本発明のソリッドローラーの第2実
施例を示した横断面図である。
施例を示した横断面図である。
【0047】図2において1〜5は図1と同じ符号の意
味を示す。
味を示す。
【0048】この第2実施例は張出リング3の軸方向に
φ20mm貫通穴6を円周方向に角度24°のピッチで1
5個開口して成るものである。
φ20mm貫通穴6を円周方向に角度24°のピッチで1
5個開口して成るものである。
【0049】図3は本発明のソリッドローラーの第3実
施例を示した縦断面図である。
施例を示した縦断面図である。
【0050】この第3実施例の構造は実質的に第1実施
例と近似したものであって、剛性芯体1としてはプラス
チック剛性芯体、また弾性体としてはポリウレタンゴム
を用いたことを特徴とする。
例と近似したものであって、剛性芯体1としてはプラス
チック剛性芯体、また弾性体としてはポリウレタンゴム
を用いたことを特徴とする。
【0051】図3のソリッドローラーの製造において
は、プラスチック性剛性芯体1は、接着処理を一切行な
わずに脱脂・洗浄後、成型用金型にセットし、それから
液状のポリウレタンゴム2を、注型・加硫して製造す
る。その後、所定の形状・寸法に機械加工し、完成品と
する。
は、プラスチック性剛性芯体1は、接着処理を一切行な
わずに脱脂・洗浄後、成型用金型にセットし、それから
液状のポリウレタンゴム2を、注型・加硫して製造す
る。その後、所定の形状・寸法に機械加工し、完成品と
する。
【0052】完成したソリッドローラーは圧縮荷重を受
けた時、ポリウレタンゴム2が軸方向及び円周方向に変
形しようとするが、軸方向の変形は張出リング側面部4
で受け、円周方向の変形は張出リング溝部5及び貫通穴
6で受けるためポリウレタンゴムの変形を小さくおさえ
ることができる。
けた時、ポリウレタンゴム2が軸方向及び円周方向に変
形しようとするが、軸方向の変形は張出リング側面部4
で受け、円周方向の変形は張出リング溝部5及び貫通穴
6で受けるためポリウレタンゴムの変形を小さくおさえ
ることができる。
【0053】図4に、荷重−たわみ特性を示すが、本発
明による第3実施例のソリッドローラーのたわみが、従
来形第1比較例のソリッドローラーに比べ、同じ荷重に
対したわみが少なく、荷重を張出リング側面部4で受け
ていることが充分伺える。
明による第3実施例のソリッドローラーのたわみが、従
来形第1比較例のソリッドローラーに比べ、同じ荷重に
対したわみが少なく、荷重を張出リング側面部4で受け
ていることが充分伺える。
【0054】図8は比較例3のソリッドローラー、図9
は第4実施例をそれぞれ示したものである。
は第4実施例をそれぞれ示したものである。
【0055】図9の第4実施例は実質的に第3実施例と
同一であって、寸法を特定した特性試験用ソリッドロー
ラーである。
同一であって、寸法を特定した特性試験用ソリッドロー
ラーである。
【0056】表1は図8及び図9のソリッドローラーに
ついてモデル試験を行なったものである。モデル試験は
50kgの荷重を掛けて走行し、その寿命時間及び走行後
の外径変化率を求めたものである。
ついてモデル試験を行なったものである。モデル試験は
50kgの荷重を掛けて走行し、その寿命時間及び走行後
の外径変化率を求めたものである。
【0057】
【表1】
【0058】以上詳記のように本発明のソリッドローラ
ーには次のような特長がある。
ーには次のような特長がある。
【0059】(1) 弾性体2の寸法変化が接着又は融合
など結合処理を施したソリッドローラーとほぼ同じであ
る。
など結合処理を施したソリッドローラーとほぼ同じであ
る。
【0060】(2) 接着又は融合などの結合処理を施し
ていないため、接着剥離など重要欠陥の発生がない。
ていないため、接着剥離など重要欠陥の発生がない。
【0061】(3) 接着又は融合などの結合処理を施さ
ない他の製造方法と比べ弾性体2が脱落する現象もな
く、走行寿命が大幅に向上する。
ない他の製造方法と比べ弾性体2が脱落する現象もな
く、走行寿命が大幅に向上する。
【0062】(4) 接着又は融合などの結合処理を施さ
ない他の製造方法のソリッドローラーは成型後の残留応
力が高いが、本発明によるソリッドローラーはこれが小
さく、また両端部の応力集中が緩和されるため弾性体2
が割れるなどの現象が起きにくく、走行寿命が大幅に向
上する。
ない他の製造方法のソリッドローラーは成型後の残留応
力が高いが、本発明によるソリッドローラーはこれが小
さく、また両端部の応力集中が緩和されるため弾性体2
が割れるなどの現象が起きにくく、走行寿命が大幅に向
上する。
【0063】(5) 接着又は融合などの結合処理を施さ
ない他の製造方法と比べ量産性、経済性に優れている。
ない他の製造方法と比べ量産性、経済性に優れている。
【0064】
【発明の効果】本発明のソリッドローラーは剛性芯体と
筒状弾性体とを特別な接着工程を介して接着させること
なく機械的に強固に結合でき、その結果静粛性と耐高荷
重負荷性とを兼備するものであり、工業上有用である。
筒状弾性体とを特別な接着工程を介して接着させること
なく機械的に強固に結合でき、その結果静粛性と耐高荷
重負荷性とを兼備するものであり、工業上有用である。
【図1】本発明のソリッドローラーの第1実施例を示し
た縦断面図である。
た縦断面図である。
【図2】本発明のソリッドローラーの第2実施例を示し
た横断面図である。
た横断面図である。
【図3】本発明のソリッドローラーの第3実施例を示し
た縦断面図である。
た縦断面図である。
【図4】本発明のソリッドローラーの第3実施例及び従
来の第1比較例のソリッドローラーについて、たわみと
荷重との関係を示したグラフである。
来の第1比較例のソリッドローラーについて、たわみと
荷重との関係を示したグラフである。
【図5】本発明のソリッドローラーの第3実施例及び従
来の第1比較例のソリッドローラについて、端部から中
央部にかけての剪断応力を求めたグラフである。
来の第1比較例のソリッドローラについて、端部から中
央部にかけての剪断応力を求めたグラフである。
【図6】従来の第1比較例のソリッドローラーを示した
縦断面図である。
縦断面図である。
【図7】従来の第2比較例のソリッドローラーを示した
縦断面図である。
縦断面図である。
【図8】従来の第3比較例のソリッドローラーを示した
縦断面図である。
縦断面図である。
【図9】本発明のソリッドローラーの第4実施例を示し
たものであって、(a)は縦断面図、(b)はその横断
面図である。
たものであって、(a)は縦断面図、(b)はその横断
面図である。
1 剛性芯体 2 弾性体 3 張出リング 4 張出リング側面部 5 張出リング溝部 6 貫通穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 正美 茨城県日立市助川町3丁目1番1号 日立 ゴム加工株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】剛性芯体上に筒状弾性体を周設して成るソ
リッドローラにおいて、前記剛性芯体はその端部外径が
中央部外径より小さくしてあり且つ該剛性芯体と筒状弾
性体とは機械的に固着して成ることを特徴とするソリッ
ドローラー。 - 【請求項2】剛性芯体の端部外径をD2 、中央部外径を
D1 としたとき、 D1 −D2 =2〜40mm…………(1式) のように構成して成ることを特徴とする請求項1記載の
ソリッドローラー。 - 【請求項3】剛性芯体上に筒状弾性体を周設して成るソ
リッドローラーにおいて、前記剛性芯体はその周上に張
出リングが設けられており且つ該張出リングの一部分は
前記剛性芯体の外周面上に一体的に固定して成ることを
特徴とするソリッドローラー。 - 【請求項4】張出リングには貫通穴若しくは溝又は貫通
穴と溝とが設けられて成ることを特徴とする請求項3記
載のソリッドローラー。 - 【請求項5】貫通穴が軸方向若しくは軸方向と直角方向
若しくは軸方向と斜め方向に開口して成るものであるこ
とを特徴とする請求項3記載のソリッドローラー。 - 【請求項6】貫通穴が円形穴、楕円穴、角穴のいずれか
であることを特徴とする請求項3記載のソリッドローラ
ー。 - 【請求項7】剛性芯体上に筒状弾性体を周設して成るソ
リッドローラーにおいて、前記剛性芯体はその端部外径
が中央部外径より小さくしてあり且つ前記剛性芯体はそ
の周上に張出リングが設けられておりしかも該張出リン
グの一部分は前記剛性芯体の外周面上に一体的に固定し
て成ることを特徴とするソリッドローラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12967996A JPH09310715A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | ソリッドローラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12967996A JPH09310715A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | ソリッドローラー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09310715A true JPH09310715A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=15015499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12967996A Pending JPH09310715A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | ソリッドローラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09310715A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015055329A (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-23 | 三菱電機株式会社 | 樹脂ローラ、およびその製造方法 |
CN105608787A (zh) * | 2014-11-19 | 2016-05-25 | 日立金属株式会社 | 辊 |
JP2016098062A (ja) * | 2014-11-19 | 2016-05-30 | 日立金属株式会社 | ローラ |
-
1996
- 1996-05-24 JP JP12967996A patent/JPH09310715A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015055329A (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-23 | 三菱電機株式会社 | 樹脂ローラ、およびその製造方法 |
CN105608787A (zh) * | 2014-11-19 | 2016-05-25 | 日立金属株式会社 | 辊 |
JP2016098062A (ja) * | 2014-11-19 | 2016-05-30 | 日立金属株式会社 | ローラ |
CN105608787B (zh) * | 2014-11-19 | 2019-10-15 | 日立金属株式会社 | 辊 |
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