JPH1163331A - ゴムホースのフランジ部の構造及び可とう継手 - Google Patents

ゴムホースのフランジ部の構造及び可とう継手

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JPH1163331A
JPH1163331A JP9216386A JP21638697A JPH1163331A JP H1163331 A JPH1163331 A JP H1163331A JP 9216386 A JP9216386 A JP 9216386A JP 21638697 A JP21638697 A JP 21638697A JP H1163331 A JPH1163331 A JP H1163331A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール面を形成する部材の破損や損傷が生じ
にくく、かつ均一で高いシール面圧が得られ、しかも小
径ホースの接続に適するフランジ部の構造及びその構造
を採用した可とう継手を提供する。 【解決手段】 接続対象物10へのフランジ5の押圧力
によって、そのフランジ5と連結しかつ繊維補強された
ゴムホースHを、前記接続対象物10に接続するための
フランジ部の構造において、前記フランジ5の接続側の
面に環状凹部5aを設けて、その環状凹部5aに前記ゴ
ムホースHを構成する繊維2及びゴムRを介在させつ
つ、硬質樹脂環状体9を嵌入保持させてあり、かつ、そ
の保持状態が、前記硬質樹脂環状体9の接続側に存在す
るシール面9aを、前記接続対象物10のシール面に対
し、接続時に圧接可能に配置したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接続対象物へのフ
ランジの押圧力によって、そのフランジと連結しかつ繊
維補強されたゴムホースを、前記接続対象物に接続する
ためのフランジ部の構造及びその構造を採用した可とう
継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフランジ部の構造として
は、 金属フランジ同士を突き合わせたメタルシール構造
(例えば登録実用新案第1839659号)、 ゴム製フランジ中に金属フランジを埋設して、ゴム部
がシール面を形成するもの、 ゴム製フランジを金属フランジで外部補強して、ゴム
部がシール面を形成するもの(特開平6−34083号
公報)などが知られていた。
【0003】また、繊維補強されたゴムホースを接続対
象物に接続する際に、フランジ部に繊維の抜け止め機能
を持たせたものに、図5に示すような構造のものが知
られている(例えば特開平5−131567号公報)。
即ち、金属製のフランジ5に環状の凹部5aを設けて、
補強繊維2(補強コード)を巻き返したリング4をその
凹部5aに勘合保持させ、更に内面ゴム層1の端部近傍
が、接続側に存在する補強繊維2を覆うようにして、ゴ
ム部がシール面を形成するようにしてある。
【0004】一方、上記のようなフランジ部の構造を利
用した可とう継手としては、かかるフランジ部の構造を
ゴムホースの両端部に有し、そのゴムホースが単数又は
複数の繊維補強や鋼材コイルなどによる補強が行われた
ものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の構造では、金属同士が接当してシール面を形成してい
るため、フランジを締めつけるボルトが均一かつ大きな
力で締めつけられる必要があり、また、振動等の影響を
受けることにより、締め付け力の減少が生じる場合があ
る。また、上記および上記の構造では、ゴム製フラ
ンジが変形し易いため、シール面圧を十分大きくするこ
とができず、また、シール面を形成するゴム部が変形に
より破損したり、運搬時等に傷つき易いという問題があ
る。
【0006】一方、上記の構造では、ゴム部が変形し
易いため、シール面圧を十分大きくすることができず、
また、シール面を形成するゴム部が変形により破損した
り、運送時等に傷つき易いという問題が、上記と同様に
生じる。
【0007】そして、上記のような問題は、20A〜2
00A、特に50A以下のホースサイズの時に顕著にな
る。即ち、径が小さいと容易に過大な締め付け力が加わ
り、ゴム部が破損し易く、また、シール面の面積が小さ
くなるので面圧を均一化するのが困難になる。そして、
上記の構造の場合、補強繊維2(補強コード)をリン
グ4に巻き返すのが、製造上困難になる傾向がある。
【0008】従って、本発明の目的は、上記に鑑みて、
シール面を形成する部材の破損や損傷が生じにくく、か
つ均一で高いシール面圧が得られ、しかも小径ホースの
接続に適するフランジ部の構造及びその構造を採用した
可とう継手を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のフランジ部の構造の特徴構成は、接続対象物
へのフランジの押圧力によって、そのフランジと連結し
かつ繊維補強されたゴムホースを、前記接続対象物に接
続するためのフランジ部の構造において、前記フランジ
の接続側の面に環状凹部を設けて、その環状凹部に前記
ゴムホースを構成する繊維及びゴムを介在させつつ、硬
質樹脂環状体を嵌入保持させてあり、かつ、その保持状
態が、前記硬質樹脂環状体の接続側に存在するシール面
を、前記接続対象物のシール面に対し、接続時に圧接可
能に配置した点にある。ここで、硬質樹脂環状体とは、
ゴムと比較して高い圧縮強度を有するものを意味してお
り、ゴムと圧縮強度が変わらない、軟質樹脂を排除する
意味で用いられている。
【0010】上記構成において、前記環状凹部が、その
内周側より外周側で深さを増す底面を有する環状の切り
欠き部として形成されると共に、介在する前記繊維が、
前記環状凹部の壁面にほぼ沿うようにして、前記フラン
ジの接続側の面近傍まで延設されていることが後述の作
用効果より好ましい。
【0011】前記硬質樹脂環状体、介在する前記ゴムお
よび前記繊維の層、並びに前記フランジが、各々の接面
で互いに加硫接着されていることが後述の作用効果より
好ましい。
【0012】前記硬質樹脂環状体が、ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、又はポリエステルにて
形成されたものであることが後述の作用効果より好まし
い。
【0013】一方、本発明の可とう継手は、上記のいず
れか記載のフランジ部の構造をゴムホースの両端部に有
し、かつゴムホースの内径が50mm以下のものであ
る。
【0014】〔作用効果〕そして、本発明のフランジ部
の構造によれば、シール部材である硬質樹脂環状体が、
繊維及びゴムを介在させつつ、接続対象物に圧接可能な
状態で、環状凹部に嵌入保持されているため、接続され
る際、ゴムによりシール面に均一な押圧力を生じさせな
がら、同時に繊維の引き抜けを防止することができる。
また、ゴムが接続部の振動を吸収することができる。そ
の際、硬質樹脂環状体が環状凹部に嵌入保持されている
ため、環状凹部の壁面が応力の逃げを防止できるので、
シール面の押圧力をより大きくすることができる。ま
た、シール部材を硬質樹脂環状体で形成することによ
り、押圧力にて破損しにくく、また、運送等の際にシー
ル面に傷が付にくくすることができる。その結果、シー
ル面を形成する部材の破損や損傷が生じにくく、かつ均
一で高いシール面圧が得られ、しかも小径ホースの接続
に適するフランジ部の構造を提供することができた。
【0015】前記環状凹部が、その内周側より外周側で
深さを増す底面を有する環状の切り欠き部として形成さ
れると共に、介在する前記繊維が、前記環状凹部の壁面
にほぼ沿うようにして、前記フランジの接続側の面近傍
まで延設されている場合、繊維が、外周側で深さを増す
底面に沿ってフランジの接続側の面近傍まで延設されて
いるため、ホース側に延びる繊維と介在する繊維とが鋭
角に折り返され、更に介在する繊維と接続側へ延びる繊
維とが鋭角に折り返されるので、引き抜き抵抗を大きく
して繊維の引き抜けをより有効に防止することができ
る。また、繊維がフランジの接続側の面近傍まで延設さ
れている構造では、全周に巻き付ける構造と比較して、
製造が容易になり、特に小径のホースへの適用が容易に
なる。
【0016】前記硬質樹脂環状体、介在する前記ゴムお
よび前記繊維の層、並びに前記フランジが、各々の接面
で互いに加硫接着されている場合、上記構成において
は、各々の接面にせん断力等が生じて剥離等の原因とな
る場合があるが、各々の接面で互いに加硫接着されてい
ると、化学結合を介する強い接着力により、硬質樹脂環
状体の離脱や介在する層の剥離をより有効に防止でき
る。
【0017】前記硬質樹脂環状体が、ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、又はポリエステルにて
形成されたものである場合、これらの樹脂はいずれも適
当な硬度、強度、成形性、熱特性などを有すると共に、
安価であるため、特に本発明に用いると好ましい実施態
様となる。
【0018】一方、本発明の可とう継手によると、上記
いずれか記載のフランジ部の構造をゴムホースの両端部
に有し、かつゴムホースの内径が50mm以下であるた
め、次のような作用効果が得られる。即ち、ゴムホース
の内径が50mm以下である可とう継手においては、小
径のため繊維をリング等の全周に巻き付ける構造が、製
造上の理由より採用しにくいが、上記のフランジ部の構
造を利用すると製造も容易となり、一方、小径のため管
内圧による繊維の引き抜け力も小さいので、上記の構造
でも十分高圧に耐えることができる。また、小径のため
接続対象物へのフランジの押圧によるシール圧が増大し
ても、硬質樹脂環状体をシール部材としているので、破
断等が生じにくい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】本発明のフランジ部の構造は、図1に示す
ように、接続対象物10へのフランジ5の押圧力によっ
て、そのフランジ5と連結しかつ繊維補強されたゴムホ
ースHを、前記接続対象物10に接続するためのフラン
ジ部の構造であり、前記フランジ5の接続側の面に環状
凹部5aを設けて、その環状凹部5aに前記ゴムホース
Hを構成する繊維2(図1ではトッピングゴムを含む内
側繊維補強層として図示されている)及びゴムRを介在
させつつ、硬質樹脂環状体9を嵌入保持させてあり、か
つ、その保持状態が、前記硬質樹脂環状体9の接続側に
存在するシール面9aを、前記接続対象物10のシール
面に対し、接続時に圧接可能に配置したものである。ま
ず、フランジ部について説明する。
【0021】本実施形態では、内面ゴム層1を延設し
て、硬質樹脂環状体9とフランジ5との間にゴムRとし
て介在させてあるが、外面ゴム層3や中間ゴム層8を延
設してゴムRを介在させてもよい。その場合、繊維2が
硬質樹脂環状体9側に配置され、ゴムRはフランジ5側
に配置される。また、中間ゴム層8と内面ゴム層1との
間に繊維2を介在させた状態で、硬質樹脂環状体9とフ
ランジ5との間にゴムRを介在させてもよい。更に、ゴ
ムRはゴムホースと縁切りされて、別体として形成され
てもよい。
【0022】そして、前記環状凹部5aは、その内周側
より外周側で深さを増す底面5bを有する環状の切り欠
き部として形成されると共に、介在する前記繊維2が、
前記環状凹部5aの壁面にほぼ沿うようにして、前記フ
ランジ5の接続側の面5c近傍まで延設されている。ま
た、同様に繊維2に沿うように内面ゴム層1を延設して
ある。底面5bと環状凹部5aの壁面の他の部分とは曲
面で連続しているが、これは、その部分の曲率半径が極
端に小さいと、その部分で繊維の摩損や切断が生じるお
それがあるからである。
【0023】硬質樹脂環状体9は繊維2及びゴムRを介
在させつつ、環状凹部5aに嵌入保持させてあるため、
硬質樹脂環状体9の嵌入側面は環状凹部5aにほぼ沿う
ような形状になっているが、ゴムRの厚みを変えること
により、環状凹部5aとは無関係な形状にすることもで
きる。但し、ゴムRの厚みをほぼ一定にする方が、シー
ル面圧を均一化する上で好ましい。
【0024】硬質樹脂環状体9は、その接続側に存在す
るシール面9aを、フランジ5の接続側の面5cより接
続側へ突出させることにより、前記接続対象物10のシ
ール面に対し、接続時に圧接可能に配置して保持してあ
る。即ち、長さLに相当する分だけ締め付けが行われる
と(圧縮代)、その歪み分に相当する圧縮シール面圧が
得られ、主にゴムRの圧縮反力が働くと共に、樹脂の圧
縮反力も一部寄与する。なお、これは接続対象物10に
おけるシール面部の高さが他の部分と同じであるからで
あり、例えば接続対象物10のシール面部の高さが他の
部分より高い場合には、硬質樹脂環状体9のシール面9
aを、フランジ5の接続側の面5cより接続側へ突出さ
せる必要がない場合が生じる。また、接続対象物10の
シール面の形状に合わせて、硬質樹脂環状体9のシール
面9aの形状を変えることも可能である。
【0025】硬質樹脂環状体9の材質としては、ゴムの
加熱加硫時(例えば130〜160℃)に、熱変形しな
いものが好ましく、また、所定の形状にてシール面圧が
60〜150kgf/cm2 になっても耐えられるものが好ま
しい。材質を例示すると、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、又はポリエステルなどが挙げられ
るが、これらは、いずれも適当な硬度、強度、成形性、
熱特性などを有すると共に、安価なものであり、他の材
料にて本発明を実施することは可能である。
【0026】前記硬質樹脂環状体9、介在する前記ゴム
Rおよび前記繊維の層2、並びに前記フランジ5は、前
述の作用効果の項で述べた理由より、各々の接面で互い
に加硫接着されているが、他の接着方法や融着方法、単
に物理的に嵌入させる方法など、いずれでも実施可能で
ある。加硫接着の方法としては、市販の加硫接着用の接
着剤などを用いればよい。なお、繊維の層2は通常、予
め繊維に対してゴムがトッピングされており、そのトッ
ピングゴムとの加硫接着を行えばよい。
【0027】次に、ゴムホース部について説明する。コ
イル7はらせん状の鋼材などであり、端部はクローズド
エンド化や切削が行われて、フランジ5に溶接などで接
続されている。なお、コイル7は、ホースの可とう性と
伸縮性とを許容させつつ、主に外圧に対する補強や断面
形状保持の機能を有している。
【0028】内側繊維補強層2は、主に内圧に対する補
強効果を得るためのもので、すだれ状繊維にゴムトッピ
ングしたテープを、内面ゴム層1の外周面にらせん状に
偶数層巻いて(例えば静止角にて交差するように2プラ
イ積層される)、コイル7の内側に配置される。そし
て、内側繊維補強層2の端部側は、上述のような構造
で、抜け止めされている。
【0029】また、コイル7のピッチ間およびその外側
には、コイル7の変形を許容するための中間ゴム層8、
コイル7の離脱防止のための外側繊維補強層6、耐候性
等を確保する外面ゴム層3などが設けられている。内面
ゴム層1、中間ゴム層8、外面ゴム層3に用いられる材
質としては、天然ゴム、合成ゴムなどから、要求される
ホース等の物性に応じて適宜選択すればよい。また、内
側繊維補強層2、外側繊維補強層6に使用される繊維の
材質も、要求されるホース等の物性に応じて適宜選択す
ればよい。なお、内面ゴム層1の端部1aはシール面9
aの近傍まで延設されているが、これは接続された状態
で、接続対象物10の端面と圧接することで、内部の流
体がシール面9a側に流動しにくくしたり、その部分で
流体が滞留するのを防止するためである。
【0030】そして、本発明の可とう継手では、以上の
ようなフランジ部の構造をゴムホースHの両端部に有
し、かつゴムホースHの内径は50mm以下のもので形
成されている。但し、本発明のフランジ部の構造は、他
のものにも適用でき、内径50mmを超えるゴムホース
Hや、一端のみにかかる構造を採用したゴムホースの接
続構造などにも適用可能である。
【0031】以上のような実施形態の可とう継手の製造
方法は、次の通りである。なお、フランジ部の構造以外
は、従来のものと特に変わるものでなく、その部分に関
してはいずれの公知の製法も採用できる。また、各部材
も公知のものがいずれも使用できる。即ち、マンドレル
などの表面に押出し成形等により未加硫の内面ゴム層1
を形成し、その外周面に前記テープをらせん状に偶数層
巻いて内側繊維補強層2を形成し、コイル7にフランジ
5を予め溶接したものを外挿する。そして、未加硫の中
間ゴム層8がコイル7のピッチ間に巻かれて形成され、
平織り等された外側繊維補強層6が巻付けられ、未加硫
の外面ゴム層3などが更に形成される。一方、内側繊維
補強層2は、内面ゴム層1と共に、フランジ5の環状凹
部5aに沿って外側に折り返され、硬質樹脂環状体9が
嵌入保持されつつ、内面ゴム層1の端部1aが形成され
る。必要により、各部の接面に加硫接着剤が塗布される
が、最後に加硫操作が行われる。
【0032】〔別実施形態〕以下、本発明の他の実施形
態について説明する。
【0033】〈1〉先の実施形態では、図1に示すよう
な環状凹部5aを有するものの例を示したが、図2〜図
4に示す形状であってもよい。図2に示すものは、環状
凹部5aを断面矩形の切り欠き部で形成したものであ
る。かかる構造では、繊維の引き抜け防止効果がやや少
ないが、構造が単純であり、製造上有利になり易い。図
3に示すものは、環状凹部5aを凹凸底面を有する切り
欠き部で形成したものである。かかる構造では、繊維の
折り曲げ箇所が多いため、繊維の引き抜け力に対する抵
抗が大きくなるので、より繊維の引き抜け防止効果を高
めることができる。図4に示すものは、環状凹部5aを
断面矩形のリング状凹部で形成し、ゴムRを内面ゴム層
1とは独立して介在させたものである。かかる構造で
は、繊維の折り曲げ箇所が多いため、繊維の引き抜け力
に対する抵抗が大きくなるので、より繊維の引き抜け防
止効果を高めることができる。また、環状凹部9aの壁
面が内周側にも存在するため、圧縮応力の逃げをより確
実に防止できるので、シール面の押圧力をより大きくす
ることができる。
【0034】〈2〉先の実施形態では、フランジがボル
トで相手フランジに接続されるものの例を示したが、ボ
ルト以外で接続対象物へ押圧されるものであってもよ
く、また接続対象物はフランジになっている必要はな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】フランジ部の構造の一例を示す断面図
【図2】別実施形態のフランジ部の構造の一例を示す断
面図
【図3】別実施形態のフランジ部の構造の一例を示す断
面図
【図4】別実施形態のフランジ部の構造の一例を示す断
面図
【図5】従来のフランジ部の構造の一例を示す断面図
【符号の説明】
2 繊維 5 フランジ 5a 環状凹部 9 硬質樹脂環状体 9a シール面 10 接続対象物 H ゴムホース R ゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16L 33/01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続対象物へのフランジの押圧力によっ
    て、そのフランジと連結しかつ繊維補強されたゴムホー
    スを、前記接続対象物に接続するためのフランジ部の構
    造であって、 前記フランジの接続側の面に環状凹部を設けて、その環
    状凹部に前記ゴムホースを構成する繊維及びゴムを介在
    させつつ、硬質樹脂環状体を嵌入保持させてあり、か
    つ、その保持状態が、前記硬質樹脂環状体の接続側に存
    在するシール面を、前記接続対象物のシール面に対し、
    接続時に圧接可能に配置したものであるフランジ部の構
    造。
  2. 【請求項2】 前記環状凹部が、その内周側より外周側
    で深さを増す底面を有する環状の切り欠き部として形成
    されると共に、介在する前記繊維が、前記環状凹部の壁
    面にほぼ沿うようにして、前記フランジの接続側の面近
    傍まで延設されている請求項1記載のフランジ部の構
    造。
  3. 【請求項3】 前記硬質樹脂環状体、介在する前記ゴム
    および前記繊維の層、並びに前記フランジが、各々の接
    面で互いに加硫接着されている請求項1又は2記載のフ
    ランジ部の構造。
  4. 【請求項4】 前記硬質樹脂環状体が、ポリ塩化ビニ
    ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はポリエステル
    にて形成されたものである請求項1〜3いずれか記載の
    フランジ部の構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載のフランジ部
    の構造をゴムホースの両端部に有し、かつゴムホースの
    内径が50mm以下である可とう継手。
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