JPH07106190A - 積層セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

積層セラミック電子部品の製造方法

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JPH07106190A
JPH07106190A JP5251839A JP25183993A JPH07106190A JP H07106190 A JPH07106190 A JP H07106190A JP 5251839 A JP5251839 A JP 5251839A JP 25183993 A JP25183993 A JP 25183993A JP H07106190 A JPH07106190 A JP H07106190A
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JP
Japan
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laminated body
pressing
electronic component
film
pressing die
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5251839A
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English (en)
Inventor
Shinichi Takakura
真一 高倉
Katsumi Kato
勝己 加藤
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層セラミック電子部品の製造方法におい
て、複数のセラミックグリーンシートを積重ねた積層体
をプレス用金型内でプレスした後、積層体を容易に取出
せるようにする。 【構成】 その表面において優れた離型性を有する離型
性フィルム17を、積層体12とプレス用金型13との
間に介在させてプレスする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、積層セラミック電子
部品の製造方法に関するもので、特に、複数のセラミッ
クグリーンシートを積重ねてなる積層体のプレス工程の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば積層セラミックコンデンサのよ
うな積層セラミック電子部品を製造する場合、複数のセ
ラミックグリーンシートを積重ねて得られた積層体を、
プレス用金型内でプレスする工程を伴なう。このように
プレスされた積層体は、次いで、プレス用金型から取出
されるが、このとき、積層体が金型表面に貼着し、取出
しに際して、以下のような問題が生じることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図9および図10に
は、それぞれ、そのような問題が引起こされた状態が示
されている。図9および図10において、プレス用金型
1が図示されている。プレス用金型1は、ベース板2お
よびベース板2の上面上に凹部を形成するためベース板
2に嵌合されるフレーム3を備える。このように、プレ
ス用金型1がベース板2とフレーム3とに分離可能とさ
れるのは、複数のセラミックグリーンシートを積重ねて
なる積層体4をプレス後において取出しやすいようにす
るためである。
【0004】しかしながら、プレス用金型1内でプレス
された積層体4を取出そうとするとき、まず、図9に示
すように、積層体4の一部が、その貼着性に基づき、ベ
ース板2側に取り残されることがある。
【0005】また、図10に示すように、積層体4をベ
ース板2から剥がそうとするとき、積層体4のベース板
2への貼着により、積層体4が大きく変形されることが
ある。
【0006】これらの不都合は、いずれも、得られた積
層セラミック電子部品の欠陥へとつながる。
【0007】そこで、このような問題を解決するため、
従来、(1) ベース板2の上面を、フッ素系樹脂等の
離型性の高い樹脂でコートする、あるいは(2) ベー
ス板2の上面に、シリコーン等の離型性を与え得る溶液
を塗布する、という方法が行なわれている。
【0008】しかしながら、上述した両方法ともに、使
用回数が進むと、コートまたは塗布膜が摩耗して、離型
効果が落ち、いずれは、積層体4がベース板2に貼着す
る状況が生じてくる。また、(2)の方法の場合には、
塗布作業のばらつきによって、塗布むらが発生して、積
層体4が部分的にベース板2に強く貼着される部分が生
じることがある。これらの問題を回避するためには、上
述したコートまたは塗布を繰返さなければならず、その
ため、今度は、多大なコストと時間がかかるという問題
に遭遇してしまう。
【0009】それゆえに、この発明の目的は、上述した
種々の問題を解決し得る、積層セラミック電子部品の製
造方法を提供しようとすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数のセラ
ミックグリーンシートを積重ねて積層体を得、この積層
体をプレス用金型内でプレスする、各工程を備える、積
層セラミック電子部品の製造方法に向けられるものであ
って、上述した技術的課題を解決するため、離型性フィ
ルムを用いることを特徴としている。この離型性フィル
ムは、上述したプレスする工程において、積層体とプレ
ス用金型との間に介在される。
【0011】
【作用】この発明では、離型性フィルムが、積層体とプ
レス用金型との間での貼着を防止する。
【0012】
【発明の効果】したがって、この発明によれば、少なく
とも離型性フィルムとプレス用金型との間では貼着が生
じないので、離型性フィルムを伴なうか伴なわないかに
かかわらず、プレス後の積層体をプレス用金型から容易
に取出すことができる。したがって、積層体をプレス用
金型から取出すとき、図9または図10に示すような不
都合に遭遇することはない。その結果、得られた積層セ
ラミック電子部品の良品率を向上させることができる。
【0013】この発明において用いる離型性フィルム
は、好ましくは、それ自身が離型性を有する材料から構
成された樹脂フィルム、または、シリコーンのような離
型性を与え得る材料をコートした樹脂フィルムをもって
与えられる。また、離型性をより高めるためには、離型
性フィルムは、その表面ができるだけ平滑であることが
好ましい。
【0014】このような離型性フィルムは、使用を重ね
ることにより、それが与える離型性が不十分となったと
きには、新しい離型性フィルムと交換される。離型性フ
ィルムのこのような交換には、コストおよび時間がそれ
ほどかかるものではなく、また、離型性フィルムを交換
することによって、離型性フィルムが与える離型効果を
安定して維持することができる。
【0015】なお、この発明において用いられる離型性
フィルムは、上述したように、離型性を有する材料から
構成されたり、離型性を与え得る材料によってコートさ
れたものには限らない。このように離型性を積極的に与
えることを意図していないフィルムも、離型性フィルム
として用いることができる。すなわち、このように積極
的な意図をもっては離型性が与えられていないフィルム
を離型性フィルムとして用いたとしても、少なくとも、
プレス後の積層体をプレス用金型から容易に取出すこと
ができるようになる。
【0016】また、通常、離型性フィルムは、プレス後
の積層体に貼着された状態でプレス用金型から取出され
ることが多いが、その後、この離型性フィルムは、一端
縁部から折返しながら剥離する等、容易に除去できる。
さらに、プレスされた積層体をプレス用金型から取出す
際、離型性フィルムを伴っていると、この離型性フィル
ムは、積層体のその後の取扱いにおいて、積層体の補強
手段としても作用させることができる。
【0017】
【実施例】この発明の一実施例による積層セラミック電
子部品の製造方法に含まれるいくつかの工程が、図1な
いし図8にそれぞれ示されている。
【0018】まず、図1に示すように、押出し成形法ま
たはドクターブレード法によって、セラミックグリーン
シート11が製造される。このようなセラミックグリー
ンシート11は、複数枚用意され、その特定のものに
は、得ようとする積層セラミック電子部品において必要
とされる導電膜等が付与される。次いで、図2に示すよ
うに、複数のセラミックグリーンシート11が積重ねら
れ、それによって積層体12が得られる。
【0019】他方、図3および図4に示すように、プレ
ス用金型13が用意される。プレス用金型13は、前述
した図9および図10に示したプレス用金型1と実質的
に同様であり、ベース板14およびベース板14の上面
上に凹部15を形成すべくベース板14に嵌合されるフ
レーム16を備える。
【0020】また、図5に示すように、離型性フィルム
17が用意される。離型性フィルム17は、可撓性を有
し、上述したセラミックグリーンシート11の寸法とほ
ぼ等しい寸法であって、凹部15内に入り得る寸法とさ
れ、その厚みは、たとえば数十〜数百μm程度とされ
る。離型性フィルム17には、たとえば、シリコーンの
ような離型剤をコートしたポリエチレンテレフタレート
のような樹脂フィルム、あるいは、それ自身が離型性を
有する樹脂材料からなるフィルムが用いられる。
【0021】次に、図6に示すように、プレス用金型1
3の凹部15内に、まず、離型性フィルム17を敷き、
その上に、積層体12が挿入される。なお、積層体12
を得るために複数のセラミックグリーンシート11を積
重ねる工程は、プレス用金型13の凹部15内で行なわ
れてもよい。
【0022】次に、図7に示すように、積層体12およ
び離型性フィルム17を収容したプレス用金型13が、
たとえばラミネートシートからなる袋18内に入れられ
る。その後、袋18内の空気を排出するとともに、袋1
8の口を熱溶着して、プレス用金型13等が真空パック
される。
【0023】次に、上述のように袋18にて真空パック
された、積層体12および離型性フィルム17を収容す
るプレス用金型13は、図示しない静水圧プレス機内に
装填され、積層体12がプレスされる。
【0024】上述したプレスを完了したとき、積層体1
2等を収容したプレス用金型13が袋18とともに静水
圧プレス機から取出される。そして、袋18を破るなど
して、袋18から、積層体12等を収容したプレス用金
型13が取出される。
【0025】次いで、図8に示すように、プレス用金型
13から積層体12が取出される。このとき、まず、フ
レーム16がベース板14から分離され、この状態で、
積層体12がプレス用金型13から取出される。このと
き、離型性フィルム17が積層体12とベース板14と
の間に介在しているので、積層体12をベース板14か
ら分離することが容易である。なお、積層体12をベー
ス板14から分離するとき、離型性フィルム17をベー
ス板14側に残しておいても、離型性フィルム17を積
層体12に付着させた状態であってもよい。離型性フィ
ルム17が積層体12になおも付着していても、この離
型性フィルム17は、その後において、積層体12を不
所望に変形させることなく、容易に積層体12から剥離
することができる。
【0026】上述したプレス工程を繰返すうちに、離型
性フィルム17の表面の平滑性が失われたり、コートさ
れた離型剤が消耗されたりして、離型性が不十分となっ
たときには、新たな離型性フィルム17と交換される。
【0027】上述のようにプレスされた積層体12は、
次いで、必要に応じてカットされ、その後、焼成工程に
付される。さらに、必要に応じて、外部電極等が付与さ
れ、所望の積層セラミック電子部品が得られる。
【0028】なお、上述した実施例では、プレス工程が
静水圧プレスによって実施されたが、これに代えて、剛
体プレスがプレス工程において適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による積層セラミック電子
部品の製造方法において用意されるセラミックグリーン
シート11を示す斜視図である。
【図2】図1に示した複数のセラミックグリーンシート
11を積重ねて得られた積層体12を示す斜視図であ
る。
【図3】この実施例において用いられるプレス用金型1
3を示す斜視図である。
【図4】図3の線IV−IVに沿う断面図である。
【図5】この実施例において用意される離型性フィルム
17を示す斜視図である。
【図6】図3および図4に示したプレス用金型13の凹
部15内に、図2に示した積層体12および図5に示し
た離型性フィルム17を配置した状態を示す断面図であ
る。
【図7】図6に示した積層体12および離型性フィルム
17を収容するプレス用金型13を袋18内に入れた状
態を示す斜視図である。
【図8】プレス工程を終えた後、積層体12をプレス用
金型13から取出す工程を説明するための断面図であ
る。
【図9】この発明が解決しようとする課題を説明するた
めのプレス用金型1および積層体4を示す断面図であ
る。
【図10】この発明が解決しようとする他の課題を説明
するためのプレス用金型1および積層体4を示す断面図
である。
【符号の説明】
11 セラミックグリーンシート 12 積層体 13 プレス用金型 17 離型性フィルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセラミックグリーンシートを積重
    ねて積層体を得、前記積層体をプレス用金型内でプレス
    する、各工程を備える、積層セラミック電子部品の製造
    方法において、 離型性フィルムを用意する工程をさらに備え、 前記プレスする工程は、前記積層体と前記プレス用金型
    との間に前記離型性フィルムを介在させて実施されるこ
    とを特徴とする、積層セラミック電子部品の製造方法。
JP5251839A 1993-10-07 1993-10-07 積層セラミック電子部品の製造方法 Withdrawn JPH07106190A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6258192B1 (en) * 1999-02-10 2001-07-10 International Business Machines Corporation Multi-thickness, multi-layer green sheet processing
US6533888B2 (en) * 1998-02-26 2003-03-18 International Business Machines Corporation Apparatus and method for fabricating buried and flat metal features
JP2017036181A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 日本電気硝子株式会社 ガラス積層体の製造方法

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