JPH0710527U - スクリューグロメット - Google Patents
スクリューグロメットInfo
- Publication number
- JPH0710527U JPH0710527U JP3984293U JP3984293U JPH0710527U JP H0710527 U JPH0710527 U JP H0710527U JP 3984293 U JP3984293 U JP 3984293U JP 3984293 U JP3984293 U JP 3984293U JP H0710527 U JPH0710527 U JP H0710527U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw
- divided bodies
- tapping screw
- diameter
- grommet
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】タッピングネジ11をねじ込むことにより拡径
して部材10に取り付き、タッピングネジ11の締め付
け力により部材10に他の部材12を固定するためのス
クリューグロメットにおいて、極めて円滑かつ大きく拡
径することができて、被取付け部材の嵌合孔の寸法誤差
を吸収できるとともに、複数種の穴径に対応可能とす
る。 【構成】フランジ部1と脚部2とからなる四つの分割体
3を環状に配設し、これら分割体3の内面にタッピング
ネジ11の挿入孔を画成する凹溝4をそれぞれ形成する
とともに、分割体3が挿入孔の軸線を中心とする放射方
向にそれぞれ相対移動自在となるよう、隣接する分割体
3同士を各フランジ部1の両端縁において薄肉部5を介
して連結してなる構成とする。
して部材10に取り付き、タッピングネジ11の締め付
け力により部材10に他の部材12を固定するためのス
クリューグロメットにおいて、極めて円滑かつ大きく拡
径することができて、被取付け部材の嵌合孔の寸法誤差
を吸収できるとともに、複数種の穴径に対応可能とす
る。 【構成】フランジ部1と脚部2とからなる四つの分割体
3を環状に配設し、これら分割体3の内面にタッピング
ネジ11の挿入孔を画成する凹溝4をそれぞれ形成する
とともに、分割体3が挿入孔の軸線を中心とする放射方
向にそれぞれ相対移動自在となるよう、隣接する分割体
3同士を各フランジ部1の両端縁において薄肉部5を介
して連結してなる構成とする。
Description
【0001】
本考案は、例えば重ね合わせた2枚のパネル同士をタッピングネジにより固定 するためのスクリューグロメットに関する。
【0002】
従来、タッピングネジがねじ込まれることにより拡径して部材に取り付き、前 記タッピングネジの締め付け力により前記部材に他の部材を固定するためのスク リューグロメットとしては、例えば実公昭62−22659号公報に示されるも のが知られている。
【0003】 これは、頭部の下面に有底筒部が設けられてなり、挿入後に被取付け部材の嵌 合孔に係止する係止爪部が前記有底筒部の該側面に形成されるとともに、タッピ ングネジねじ込み時の拡径を補助する切欠が前記頭部に形成されたものである。
【0004】
上記従来のスクリューグロメットは、前記係止爪により、部材固定時あるいは 固定後における当該スクリューグロメットの脱落を最終的に防止するとともに、 前記切欠により、拡径による前記嵌合孔への圧接を円滑に生じさせて、前記嵌合 孔の寸法精度を高く管理しなくても抜け止め効果が確実に生じることを企図した ものである。
【0005】 しかしながら、全体が一体に形成されており、拡径はあくまでグロメット全体 の変形により行なう構成であるため、拡径量が不十分で、ある程度は被取付け部 材の嵌合孔の寸法精度を確保しなければならない。また、例えばJISのM4用 ならM4専用といったように、一種類の穴径(タッピングネジの外径)にしか対 応できず、逆にいうと、各種の穴径に対応する外径寸法のものをそれぞれ必要と した。
【0006】 本考案は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、 極めて円滑かつ大きく拡径することができて、被取付け部材の嵌合孔の寸法誤差 を吸収できるとともに、複数種の穴径に対応可能なスクリューグロメットを提供 することを目的としている。
【0007】
かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところは、 タッピングネジ(11)をねじ込むことにより拡径して部材(10)に取り付 き、前記タッピングネジ(11)の締め付け力により前記部材(10)に他の部 材(12)を固定するためのスクリューグロメットであって、 フランジ部(1)と脚部(2)とからなる四つの分割体(3)を環状に配設し 、これら分割体(3)の内面に前記タッピングネジ(11)の挿入孔を画成する 凹溝(4)をそれぞれ形成するとともに、前記分割体(3)が前記挿入孔の軸線 を中心とする放射方向にそれぞれ相対移動自在となるよう、隣接する前記分割体 (3)同士を各フランジ部(1)の両端縁において薄肉部(5)を介して連結し てなることを特徴とするスクリューグロメットに存する。
【0008】
本考案のスクリューグロメットでは、環状に配設され薄肉部(5)を介して連 結された分割体(3)が、放射方向にそれぞれ相対移動自在であるから、これら 分割体(3)の放射方向への移動によりきわめて円滑かつ大きな拡径動作が可能 となる。
【0009】
以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。 本実施例のスクリューグロメットは、図1に示すように、フランジ部1と脚部 2とからなる四つの分割体3を環状に配設し、これら分割体3の内面に前記タッ ピングネジの挿入孔を画成する凹溝4をそれぞれ形成するとともに、前記分割体 3が前記挿入孔の軸線を中心とする放射方向にそれぞれ相対移動自在となるよう 、隣接する前記分割体3同士を各フランジ部1の両端縁において薄肉部5を介し て連結してなる。そして、各分割体3の脚部2の外側面には、それぞれ係止爪5 を突設したものである。
【0010】 なお、各分割体3の水平断面形状は、図2あるいは図3に示すように全体とし て略台形状となっており、各分割体3が前記凹溝4が形成された短辺側を内側に して環状に配設されている。
【0011】 また、各分割体3の外形寸法や薄肉部5の長さは、各分割体3が、図2に示す ような例えばJISM4用の嵌合穴Aに対応する位置と、図3に示すような例え ばJISM5用の嵌合穴Bに対応する位置とに、十分余裕をもって移動できるよ うに設定されている。
【0012】 さらに、前記凹溝4の曲率半径は、例えばJISM4用とJISM5用の中間 の値に設定されている。
【0013】 次に作用を説明する。 例えば図4に示すように、JISM5用の嵌合穴Bが形成されたパネル10( 被取付部材)に、JISM5のタッピングネジ11を用いて、このタッピングネ ジ11の挿入穴bが形成されたパネル12を重合固定しようとする場合、本実施 例のグロメットであれば、以下のようにして容易かつ確実に行なうことができる 。
【0014】 すなわち、まず各脚部2をパネル10の嵌合穴Bに挿入し、係止爪5が向う側 に完全に出るまで押込む。次に、各凹溝4で画成される挿入孔とパネル12の挿 入穴bを位置合わせして、パネル12をパネル10に重ねた状態で、各凹溝4で 画成される挿入孔にパネル12側からタッピングネジ11をねじ込めばよい。
【0015】 すると、可撓性のある薄肉部5のみで連結された各分割体3は、タッピングネ ジ11に押し広げられて円滑に拡径し、各脚部2の外側面が確実に嵌合穴Bの圧 接面に十分に圧接する。しかも、この圧接力は、分割体3が四分割されたもので あるため、嵌合穴Bの内周に分割されて全体として均一に作用する。
【0016】 したがって、このように取付けた後は、嵌合穴Bのへたり等が生じ難く、十分 な圧接力が維持されて、締め付け状態が信頼性高く維持される。そして、万が一 振動等の大きな外力によって長期間の間にこの圧接状態が緩んだとしても、係止 爪5の嵌合穴Bへの係合により、このグロメット及びタッピングネジ11の脱落 が防止されて、パネル12ががたつくことはあってもパネル10から外れること はない。
【0017】 なお、上記拡径による圧接効果は、パネル10の嵌合穴Bの寸法精度が悪くて も確実に得られる。というのは、上記スクリューグロメットは、分割体3の放射 方向の移動により大きく拡径が可能(いいかえれば大きく縮径が可能)であるた め、嵌合穴Bが基準寸法よりかなり小さくできあがっていても、嵌合穴Bに容易 に挿入して上記手順で確実な締め付けを実現できる。したがって、嵌合穴Bの加 工基準寸法を加工のばらつき分だけ通常よりも小さく設定して加工を行なえば、 嵌合穴Bの仕上り寸法がばらついてもかまわないのである。
【0018】 また、上記スクリューグロメットは、前述したようにJISM4用の嵌合穴A に対応する外径まで十分に縮径させることができるので、JISM4用の嵌合穴 Aが形成されたパネルへの他のパネルの固定にも、同様に用いて同様の効果を奏 することができる。
【0019】 このように、上記スクリューグロメットによれば、精度の高い嵌合穴を設けな くても、信頼性の高い部材の固定が可能となり、しかも部材の外れは係止爪の作 用により確実に防止される。また、一つのスクリューグロメットにより複数種の 嵌合穴の外径(タッピングネジの外径)に対応することが可能となり、スクリュ ーグロメットの種類を低減させて、部品の管理等を容易にすることができるとい う各種の効果が得られる。
【0020】
本考案にかかるスクリューグロメットによれば、精度の高い嵌合穴を設けなく ても、信頼性の高い部材の固定が可能となり、また、一つのスクリューグロメッ トにより複数種の嵌合穴の外径(タッピングネジの外径)に対応することが可能 となり、スクリューグロメットの種類を低減させて、部品の管理等を容易にする ことができるという従来にない効果が得られる。
【図1】本考案の一実施例であるスクリューグロメット
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】本考案の一実施例であるスクリューグロメット
によるパネルの固定状態を示す横断面図であって、図4
におけるXーX断面視図に相当する図である。
によるパネルの固定状態を示す横断面図であって、図4
におけるXーX断面視図に相当する図である。
【図3】本考案の一実施例であるスクリューグロメット
によるパネルの固定状態を示す横断面図であって、図4
におけるXーX断面視図である。
によるパネルの固定状態を示す横断面図であって、図4
におけるXーX断面視図である。
【図4】本考案の一実施例であるスクリューグロメット
によるパネルの固定状態を示す側断面図である。
によるパネルの固定状態を示す側断面図である。
1…フランジ部 2…脚部 3…分割体 4…凹溝 5…薄肉部 10…被取付部材(パネル) 11…タッピングネジ 12…取付部材(パネル)
Claims (1)
- 【請求項1】タッピングネジをねじ込むことにより拡径
して部材に取り付き、前記タッピングネジの締め付け力
により前記部材に他の部材を固定するためのスクリュー
グロメットであって、 フランジ部と脚部とからなる四つの分割体を環状に配設
し、これら分割体の内面に前記タッピングネジの挿入孔
を画成する凹溝をそれぞれ形成するとともに、前記分割
体が前記挿入孔の軸線を中心とする放射方向にそれぞれ
相対移動自在となるよう、隣接する前記分割体同士を各
フランジ部の両端縁において薄肉部を介して連結してな
ることを特徴とするスクリューグロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993039842U JP2606865Y2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | スクリューグロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993039842U JP2606865Y2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | スクリューグロメット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710527U true JPH0710527U (ja) | 1995-02-14 |
JP2606865Y2 JP2606865Y2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=12564226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993039842U Expired - Fee Related JP2606865Y2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | スクリューグロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606865Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002089145A (ja) * | 2000-09-19 | 2002-03-27 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ガラス用補助サッシュ |
-
1993
- 1993-07-21 JP JP1993039842U patent/JP2606865Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002089145A (ja) * | 2000-09-19 | 2002-03-27 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ガラス用補助サッシュ |
JP4643813B2 (ja) * | 2000-09-19 | 2011-03-02 | 日本板硝子株式会社 | ガラス用補助サッシュ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2606865Y2 (ja) | 2001-01-29 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |