JPH0710430Y2 - 2値画像の縮小装置 - Google Patents

2値画像の縮小装置

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JPH0710430Y2
JPH0710430Y2 JP11066488U JP11066488U JPH0710430Y2 JP H0710430 Y2 JPH0710430 Y2 JP H0710430Y2 JP 11066488 U JP11066488 U JP 11066488U JP 11066488 U JP11066488 U JP 11066488U JP H0710430 Y2 JPH0710430 Y2 JP H0710430Y2
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JP11066488U
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治善 垣谷
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は2値画像の縮小装置に関し、特にランレング
ス(RUN LENGTH)方式で2値画像を縮小する縮小装置に
関する。
(従来の技術) 従来から、2値画像を縮小する方式は種々提案されてい
る。例えば、50%の縮小を考えた場合、2ピクセルずつ
ORの論理処理を行う方式、2ピクセルにつき1ピクセル
ずつ間引きを行う間引き方式、およびランレングスに1/
2の縮小率を掛けるランレングス方式がある。
前記したOR論理処理方式においては、白と黒のピクセル
が隣り合っているような場合、ORの論理処理により、黒
の縮小ピクセルを出力する。この結果、縮小画像は全体
的に黒っぽい画像になるという特徴がある。
また、間引き方式においては、例えば、白、白、黒、
白、…とピクセルデータが並んでいた場合に、たまたま
黒ビットが間引かれることになった場合には、該黒のピ
クセルデータが欠落するという特徴がある。すなわち、
黒の細線が欠落するという特徴がある。
ランレングスの縮小装置においては、例えば第4図に示
されているように、ランレングスが、白6、黒2、白
3、黒1、白3、黒4、……の2値画像があったとした
場合、これを1/3に縮小する場合には前記ランレングス
に1/3が掛けられ、その答えの整数部分は同じ色のピク
セルで表現され、小数部分は後続のピクセルと結合して
整数になったところで該後続の色のピクセルで表現され
る。
第4図の例では、ランレングス白6は1/3に縮小されて
白2で表される。次の黒2は1/3に縮小されると、黒2/3
となり、整数部分がないので、後続の白3の最初の画素
の1個と結合されて整数とされる。そして、この時縮小
ピクセルの色は白となる。次に、前記白3の残りの2ピ
クセルと次の黒1のピクセルとが結合され、黒の縮小ピ
クセルとなる。以下、同様に縮小処理が行われ、同図の
縮小画像が得られる。
以上が、従来のランレングスによる縮小装置の概略であ
る。
(考案が解決しようとする課題) 文字が書かれた通常の文書は、白の占める面積が大き
く、黒の占める面積は小さいことが知られている。した
がって、ランレングスはデータの圧縮には大変有効であ
る。また、該文書中の、黒で書かれた文字は細線を多数
含むことが知られているが、上記の説明から明らかなよ
うに、ランレングスの縮小装置は、ランレングスに縮小
率を掛けた答えが整数部分を含まないと、後続のピクセ
ルと合併され後続のピクセルの色で表されることにな
る。この結果、該文字の細線が、前記間引き方式と同様
に欠落するという問題があった。また、これにより、再
生画像の品質が劣化するという問題もあった。
本考案の目的は、前記した従来技術の問題点を除去し、
黒の細線の欠落を防止できる2値画像の縮小装置を提供
することにある。
(課題を解決するための手段および作用) 前記目的を達成するために、本考案は、ランレングスに
縮小率を乗算して2値画像の縮小を行う2値画像の縮小
装置において、黒ランレングスに縮小率を乗算すること
により得られた縮小黒ランレングスと前段の処理により
得られた白ランレングスの縮小ランレングスの小数部分
との和を求める第1の演算手段と、前記第1の演算手段
で得られた値が1未満か否かを判別する第1の判別手段
と、前記第1の判別手段により1未満であると判別され
た場合は、次の白ランレングスが1より大きいか否かを
判別する第2の判別手段と、前記第2の判別手段により
次の白ランレングスが1より大きいと判別された場合に
は、前記黒ランレングスに1を加算した値に前記縮小率
を乗算する第2の演算手段と、前記第2の演算手段で得
られた値の整数値を縮小黒ランレングスとする整数化手
段と、前記第2の判別手段の判別により次の白ランレン
グスが1以下であると判別された場合は、0を縮小黒ラ
ンレングスと決定する決定手段とを具備した点に特徴が
ある。
本考案によれば、黒の細線を縮小する場合に、縮小ラン
レングスが1未満になった時に、次の白ランレングスが
2以上であれば前記黒ランレングス1を加算して縮小の
黒ランレングスを求める。したがって、該黒の画情報が
欠落する確率が低くなる。
上記の手段および作用により、元の原稿の情報に黒の細
線が含まれていても、これを縮小した場合、該黒の細線
の欠落を大幅に低減することができる。
(実施例) 以下に、図面を参照して、本考案を詳細に説明する。第
2図は本考案を実施するのに必要なハード構成を示す図
である。
図において、1は全体の装置の動作を制御するCPU、2
は原稿情報を読取るスキャナ、3は該スキャナによって
読取られた画データを蓄積する画像メモリ、4は前記CP
Uによって変換された、画像メモリ3内の2値データの
ランレングスを記憶すると共に、縮小されたランレング
スを蓄積するランレングスメモリである。また、5はプ
リンタである。
なお、本考案はファクシミリ装置や、ディジタル複写機
等に使用できる。ファクシミリ装置に使用する場合に
は、第2図の装置に、ランレングスを符・復号化してそ
のデータを変調する変調器、該変調器によって変調され
た信号を回線に送出する網制御装置等が付加される。ま
た、ディジタル複写機に使用される場合には、該ランレ
ングスを符・復号化する符復号化装置や、レーザプリン
タ等が付加される。
本実施例は、2値画像信号を縮小する点に要旨があるの
で、前記ファクシミリ装置、ディジタル複写機等に特有
の装置は、図示が省略されている。
つぎに、本実施例の縮小処理の動作を、第3図のフロー
チャートを参照して説明する。
まず、初期化が行われ(ステップS1)、読出されたラン
レングスが黒のランレングスかどうかの判断が行われる
(ステップS2)。該読出されたランレングスが白のラン
レングスの場合には、ステップS3に進んで、該白ランレ
ングスの縮小処理が行われる。すなわち、 {(白のランレングス×K) +前縮小ランレングスの小数部分} の演算が行われる。ここに、Kは2/3、1/2等の縮小率で
ある。なお、最初は、前記“前縮小ランレングスの小数
部分”は0である。
次いで、該演算によって求められたランレングス(整数
部分)が例えば前記ランレングスメモリ4に格納され
る。
次に、次のランレングスが求められ(ステップS5)、該
ランレングスが終了でない場合には(スイッチS6がノ
ウ)、再びステップS2に戻って、該ステップS5で求めら
れたランレングスが黒のランレングスであるかどうかの
判断がなされる。今度は黒のランレングスであるので、
該ステップS2はイエスとなり、ステップS7に進む。ステ
ップS7では、下記の判断がなされる。
{(黒ランレングス×K) +前縮小ランレングスの小数部分}<1 かどうか。
この判断がノウの時はステップS4に進み、黒の縮小ラン
レングスが1以上であるので、その整数値が前記メモリ
に格納される。一方、前記ステップS7の判断がイエスの
時には、ステップS8に進んで、次の白ランレングスが1
より大きいかどうかの判断がなされる。そして、該ステ
ップS8がイエスの時にはステップS9に進み、次の白画素
の1個を黒画素とみなして、下記の演算をおこなう。
{(黒ランレングス+1)×K +前縮小ランレングスの小数部分} このようにして、演算値が1以上になると、そのランレ
ングス(整数部分)はメモリに入れられる(ステップS1
0)。なお、縮小率Kが1/2以上の場合には、該ステップ
S9の処理により、前記演算値が必ず1以上になることは
明らかであろう。ステップS11では、白ランレングスか
ら1を減算する処理が行われ、次のステップS5へ進む。
前記ステップS8がノウの時、すなわち次の白ランレング
スが1の時には、該白画素を黒画素とみなして前記ステ
ップS9のような処理をしてしまうと、白画素がつぶれて
しまうので、ステップS12に進んで、黒の縮小ランレン
グスの0をメモリに入れる。該ステップS12に進んだ時
は、黒画素の欠落が起きることになるが、本実施例では
これを認めることとしている。なお、実際の画像処理に
おいては、前記したように、通常の原稿情報は白画素の
割合が黒画素のそれよりかなり大きいので、前記ステッ
プS8の判断がノウになる確率は小さく、縮小処理による
黒画素の欠落を大巾に低減することができる。
上記の処理が順次行われ、前記ステップS6がイエスにな
ると、1ラインの縮小率Kの処理が終了する。
以上のように、本実施例によれば、前記ステップS7がイ
エスの時、すなわち該ステップS7の演算値が1より小さ
い時に、従来の方式であれば縮小黒ランレングスが0と
なって黒画素の欠落が起きていたのが、本実施例によれ
ば、かなり大きな確率で該欠落を防止することができ、
縮小された再生画像の品質を大きく向上させることがで
きる。
第1図に、本考案の概略の機能ブロック図を示す。
図において、11はランレングス供給手段であり、12はオ
ペレータによって設定された縮小率Kを保持する手段で
ある。13は本考案の2値画像の縮小動作が開始された時
に動作する白ランレングス黒ランレングス判別手段(以
下、白ラン、黒ラン判別手段と略す)である。
白ランの時には第1の縮小ランレングス演算手段14が動
作し、前記ステップS3、S11の動作をする。該演算によ
って得られたランレングス(整数部分)は縮小ランレン
グス格納手段16に格納される。一方、小数部分は第2の
縮小ランレングス演算手段15の演算に供される。
黒ランの時には第2の縮小ランレングス演算手段15が動
作し、前記ステップS7、S8およびS9の動作をする。この
動作により、縮小した黒ランレングスが1以上の時には
その整数部分がランレングスとして、前記縮小ランレン
グス格納手段16に格納される。一方縮小した黒ランレン
グスが1未満の時には、次の白ランレングスが1より大
きいかどうかの判断がなされ、1より大きい時には、黒
ランレングスに1が加算されて縮小の黒ランレングスが
求められる。逆に、前記次の白ランレングスが1より小
さい時には、0の値が縮小の黒ランレングスとして、前
記縮小ランレングス格納手段16に格納される。
本考案において、前記縮小率Kが1/2以上の時には、前
記ステップS8がイエスであれば、必ずステップS9の演算
結果は1以上となり、黒の細線の欠落を防止することが
できる。また、該縮小率Kが1/2以下であっても、。前
記ステップS9の演算結果が1以上になる確率が大きく、
黒の細線が欠落する確率を大幅に低減することができ
る。なお、通常の原稿情報は黒に比べて白の面積がかな
り大きいので、前記ステップS8がイエスになる確率が高
いことは当然である。
(考案の効果) 本考案によれば、ランレングス方式で2値画像の縮小を
行う場合に、縮小した黒ランレングスが1未満のとき
に、次の白ランレングスが1より大きいかどうかの判断
を行い、1より大きければ黒ランレングスに1を加算
し、1以下であれば該加算を行わずに、縮小の黒ランレ
ングスを求めるようにしているので、画像のつぶれを防
止するという配慮をしつつ、黒の細線が欠落する確率を
大幅に低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の機能を示す概略のブロック図、第2図
は本考案のハード構成を示すブロック図、第3図は本考
案の一実施例の動作を説明するためのフローチャート、
第4図は従来のランレングス方式で2値画像の縮小を行
う方式の説明図である。 11…ランレングス供給手段、12…縮小率Kの保持手段、
13…白ラン、黒ラン判別手段、14,15…第1、第2の縮
小ランレングス演算手段、16…縮小ランレングス格納手

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランレングスに縮小率を乗算して2値画像
    の縮小を行う2値画像の縮小装置において、 黒ランレングスに縮小率を乗算することにより得られた
    縮小黒ランレングスと前段の処理により得られた白ラン
    レングスの縮小ランレングスの小数部分との和を求める
    第1の演算手段と、 前記第1の演算手段で得られた値が1未満か否かを判別
    する第1の判別手段と、 前記第1の判別手段により1未満であると判別された場
    合は、次の白ランレングスが1より大きいか否かを判別
    する第2の判別手段と、 前記第2の判別手段により次の白ランレングスが1より
    大きいと判別された場合には、前記黒ランレングスに1
    を加算した値に前記縮小率を乗算する第2の演算手段
    と、 前記第2の演算手段で得られた値の整数値を縮小黒ラン
    レングスとする整数化手段と、 前記第2の判別手段の判別により次の白ランレングスが
    1以下であると判別された場合は、0を縮小黒ランレン
    グスと決定する決定手段とを具備したことを特徴とする
    2値画像の縮小装置。
JP11066488U 1988-08-25 1988-08-25 2値画像の縮小装置 Expired - Lifetime JPH0710430Y2 (ja)

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JPH0232169U JPH0232169U (ja) 1990-02-28
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