JPH07103493B2 - 高強度・高弾性率無機繊維及びその製造方法 - Google Patents

高強度・高弾性率無機繊維及びその製造方法

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JPH07103493B2
JPH07103493B2 JP1206640A JP20664089A JPH07103493B2 JP H07103493 B2 JPH07103493 B2 JP H07103493B2 JP 1206640 A JP1206640 A JP 1206640A JP 20664089 A JP20664089 A JP 20664089A JP H07103493 B2 JPH07103493 B2 JP H07103493B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上利用分野) 本発明は、機械的性質が優れ、且つ耐酸化性、並びに複
合材用マトリックスに対する濡れ性が大幅に向上した炭
素系新規無機繊維及びその製造方法に関する。
(従来の技術及びその問題点) 炭素繊維は、軽量でしかも高強度、高弾性であるため、
スポーツ・レジャー用品をはじめ、航空機、自転車、建
材など広い分野に亙ってその利用が図られている。
炭素繊維としては、ポリアクリロニトリルを原料とした
PAN系炭素繊維と、石油系、石炭系のピッチを原料とす
る、所謂ピッチ系炭素繊維が知られている。
ピッチ系炭素繊維は、一般に強度がPAN系炭素繊維に比
べて劣るが、原料が安価なことから、強度を高める方法
について種々の検討がなされ、例えば、特開昭59−2233
16号公報には、効果的にメソフェーズを生成させ、紡糸
時に配向させる方法が開示されている。
しかし、基本的には、炭素繊維は結晶性の繊維であるた
め、硬く、毛羽が発生し易く、また複合材料とする際マ
トリックスとの濡れ性も劣るという欠点がある。
そこで種々の炭素繊維の表面処理法が考案され、現在知
られている方法として、繊維に柔軟性を付与するととも
に、毛羽発生を抑制する目的で、ポリビニルアルコー
ル、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂のようなサ
イジング剤を表面に塗布する方法や、マトリックスとの
接着性を向上させる目的でその表面を乾式又は湿式酸化
処理する方法等がある。
これらの処理のうち、特に表面酸化層を設ける方法で
は、酸化時に繊維に損傷を与えるため物性は低下する傾
向にある。更に、炭素繊維は500℃を超える酸化雰囲気
中では、燃焼するため使用できない。
このような背景から、高強度、高弾性率を有し、しかも
マトリックスの濡れ性、溶着性が良好で、従来広範囲の
分野で使用されているPAN系炭素繊維よりも安価な新繊
維の開発が強く要望されてきた。
また、炭素繊維のより高温での耐酸化性を向上させるこ
とが種々の分野で強く望まれている。
この要望を満たす方法として、例えば、特開昭62−2091
39号公報、特開昭62−215016号公報に記載された方法が
提案されている。
これらの公報には、石炭系又は石油系ピッチ中の有機溶
媒可溶成分とポリシランを混合・加熱反応させてオルガ
ノポリアリールシランを合成し、それを紡糸、不融化、
焼成により炭化珪素繊維と炭素繊維の中間の性質を有す
る無機質繊維を製造する方法が記載されている。
しかし、上記方法では、一方の出発物質として有機溶媒
不溶分を全く含まないピッチを選び、オルガノポリアリ
ールシラン製造においても前記不溶分が全く生成しない
条件下で反応を行っている。
従って得られる生成物である紡糸原料中には、炭素繊維
の強度発現に最も重要な成分と言われているメソフェー
ズ状態を含む前記不溶分が全く含まれていない。
上記紡糸原料を紡糸、不融化、焼成して得られる無機繊
維は、条件によっては炭素の黒鉛結晶に相当する(00
2)回折線は得られるものの、ピッチ繊維特有の配向は
認められず高弾性率のものは得られない。更に上記公報
の方法では、ピッチ成分が多くなる程、不活性ガス中の
耐熱性は向上するものの、退散化性は低下し、しかも機
械的特性が著しく低下するという問題点がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の目的は、上記問題点を解決した新規な、高強
度、高弾性率を有する無機繊維及びその製造方法を提供
することにある。
本発明によれば、ピッチ系炭素繊維、PAN系炭素繊維に
比べて複合材料用マトリックスに対する濡れ性が非常に
良好で、炭化珪素繊維に比べてはるかに弾性率が高く、
しかもピッチ系炭素繊維、PAN系炭素繊維に比べて200〜
300℃も耐酸化性の向上した新規繊維及びその製造方法
が提供される。
本発明によれば、珪素含有多環状芳香族重合体から得ら
れる無機繊維であって、その構成成分が、 i)該重合体を構成するメソフェーズ状態にある多環状
芳香族化合物から導かれるラジアル構造、オニオン構
造、ランダム構造、コアラジアル構造、スキンオニオン
構造及びモザイク構造からなる群から選ばれる少なくと
も一種の結晶配列状態を示す炭素質、 ii)該重合体を構成する有機溶媒不溶分を含む光学的等
方性の多環状芳香族化合物から導かれる、無配向状態の
結晶質炭素及び/又は非晶質炭素、及び iii)Si、C及びOから実質的になる非晶質相及び/又
は粒径が500Å以下の実質的にβ−SiCからなる結晶質超
微粒子と非晶質のSiOX(0<x≦2)からなる集合体で
あり、 構成元素の割合が、Si;30〜70重量%、C;20〜60重量%
及びO;0.5〜10重量%であるSi−C−O物質 であることを特徴とする高強度・高弾性率無機繊維が提
供される。
さらに本発明によれば、 i)結合単位(Si−CH2)、または結合単位(Si−CH2
と結合単位(Si−Si)から主としてなり、珪素原子の側
鎖に水素原子、低級アルキル基、フェニル基及びシリル
基からなる群から選ばれる側鎖基を有し、結合単位(Si
−CH2)の全数対結合単位(Si−Si)の全数の比が1:0〜
20の範囲にある有機珪素重合体の珪素原子の少なくとも
一部が、石油系又は石炭系のピッチあるいはその熱処理
物の芳香族環と珪素−炭素連結基を介して結合したラン
ダム共重合体100重量部、及び ii)石油系又は石炭系ピッチを熱処理して得られるメソ
フェーズ状態又はメソフェーズと光学的等方相との両相
からなる多環状芳香族化合物(以下両者を総称してメソ
フェーズ多環状芳香族化合物と言うことがある。)5〜
50000重量部を、 200〜500℃の範囲の温度で加熱反応及び/又は加熱溶融
して、珪素含有多環状芳香族重合体を得る第1工程、 上記珪素含有多環状芳香族重合体の紡糸原液を調製して
紡糸する第2工程、 該紡糸原糸を張力下あるいは無張力下で不融化する第3
工程、及び 不融化した前記紡糸繊維を真空中あるいは不活性ガス雰
囲気中で800〜3000℃の範囲の温度で焼成する第4工程 からなることを特徴とする実質的に炭素、珪素、酸素か
らなる高強度・高弾性率無機繊維の製造方法が提供され
る。
本発明の無機繊維についてまず説明する。なお、以下の
記載において、「部」はすべて「重量部」であり、成分
含有率の単位としてパーセント(%)は全て「重量%」
である。
本発明の無機繊維は前述した構成成分i)、ii)及びii
i)からなっており、Si;0.01〜29%、C;70〜99.9%及び
O;0.001〜10%、好ましくはSi;0.1〜25%、C;74〜99.8
%及びO;0.01〜8%から実質的に構成されている。
この無機繊維の構成成分である結晶質炭素は500Å以下
の結晶子サイズを有し、1.5Åの分解能を有する高分解
能電子顕微鏡において、繊維軸方向に配向した3.2Åの
(002)面に相当する微細なラティスイメージ像が観察
されうる超微粒子のグラファイト結晶である。無機繊維
中の結晶質炭素は、ラジアル構造、オニオン構造、ラン
ダム構造、コアラジアル構造、スキンオニオン構造、モ
ザイク構造及び一部ラジアル構造を含むランダム構造等
をとることができる。これは、原料中にメソフェーズ多
環状芳香族化合物が存在することに起因する。
この無機繊維における構成成分i)及びii)の総称100
部に対する構成成分iii)の割合は0.015〜200部であ
り、且つ構成成分i)、ii)の比率は1:0.02〜4であ
る。
構成成分i)及びii)の総和100部に対する構成成分ii
i)の割合が0.015未満の場合は、ほとんどピッチ繊維と
変わらず、耐酸化性や濡れ性の向上は望めず、上記割合
が200部を越えた場合はグラファイトの微細結晶が効果
的には生成せず、高弾性率の繊維が得られない。
本発明の無機繊維では、層間隔が小さく三次元的配列が
付与された微結晶が効果的に生成している。
また、珪素の分布状態は、焼成時の雰囲気や原料中のメ
ソフェーズの大きさ、濃度によっても制御することがで
きる。例えば、メソフェーズを大きく成長させた場合、
珪素含有ポリマーは繊維表面相に押し出され易く、焼成
後繊維表面に珪素に富む層が生成する。
次に、本発明の無機繊維の製造方法を説明する。
第1工程: 出発原料の一つである結合単位(Si−CH2)、または結
合単位(Si−CH2)と結合単位(Si−Si)からな有機珪
素重合体は、例えば、ジメチルジクロロシランと金属ナ
トリウムの反応により得られるポリメチルシランを不活
性ガス中で400℃以上に加熱することにより得られる。
この有機珪素重合体の重量平均分子量()は、一般
的には300〜1000で、が400〜800のものが、優れた
炭素系無機繊維を得るための中間原料であるランダム共
重合体を調製するために特に好ましい。
もう一つの出発原料である多環状芳香族化合物は石油類
及び/又は石炭類から得られるピッチで、特に好ましい
ピッチは、石油類の流動接触分解により得られる重質
油、その重質油を蒸留して得た留出成分又は残渣油及び
それらを熱処理して得られる光学的に等方性のピッチで
ある。
上記ピッチ中には、ベンゼン、トルエン、キシレン、テ
トラヒドロフランなどの有機溶媒に不溶の成分が5〜98
重量%含まれていることが好ましく、5重量%未満のピ
ッチを原料として用いた場合、強度、弾性率共に優れた
無機質繊維は得られず、また、98重量%より多いピッチ
を原料として用いた場合、共重合体の分子量上昇が激し
く、一部コーキングの起こる場合もあり、紡糸困難な状
態になる。
このピッチの重量平均分子量()は、100〜3000で
ある。
重量平均分子量は以下のようにして求めた値である。即
ち、ピッチが有機溶媒不溶分を含有しない場合はそのま
まゲルパーミュエーションクロマトグラフ(GPC)測定
し、ピッチが有機溶媒不溶分を含有する場合は、温和な
条件で水添処理し、有機溶媒不溶分を有機溶媒可溶な成
分に変えて後GPC測定する。有機溶媒不溶分を含有する
重合体の重量平均分子量は、上記と同様の処理を施し求
めた値である。
ランダム共重合体は、有機珪素重合体に、石油系又は石
炭系ピッチを添加し、不活性ガス中で好ましくは250〜5
00℃の範囲の温度で加熱反応させることにより調製され
る。
ピッチの使用割合は、有機珪素重合体100部当たり83〜4
900部であることが好ましい。ピッチの使用割合が過度
に小さい場合は、得られる無機繊維中の炭化珪素成分が
多くなり、高弾性率を有する無機繊維が得られなくな
り、また、その割合が過度に多い場合は、炭化珪素成分
が少なくなり、マトリックスに対する濡れ性や耐酸化性
に優れた無機繊維が得られなくなる。
上記反応の反応温度が過度に低いと、珪素原子と芳香族
炭素の結合が生成しにくくなり、反応温度が過度に高い
と、生成したランダム共重合体の分解及び高分子量化
が、激しく起こり好ましくない。
メソフェーズ多環状芳香族化合物は、例えば、石油系又
は石炭系ピッチを不活性ガス中で300〜500℃に加熱し、
生成する軟質留分を除去しながら縮重合することによっ
て調製することができる。
上記縮重合反応温度が過度に低いと縮合環の成長が充分
でなく、またその温度が過度に高いとコーキングにより
不融化物の生成が激しくなる。
上記のメソフェーズ多環状芳香族化合物は、融点が200
〜400℃の範囲にあり、また、重量平均分子量が200〜10
000である。
メソフェーズ多環状芳香族化合物の中でも、20〜100%
の光学的異方性度を有し、30〜100%のベンゼン、トル
エン、キシレン又はテトラヒドロフランに対する不溶分
を含むものが、機械的性能上優れた無機繊維を得るため
に特に好ましい。
第1工程では、ランダム共重合体とメソフェーズ多環状
芳香族化合物を200〜500℃の温度範囲で加熱溶融及び/
又は加熱反応し、珪素含有多環状芳香族重合体からなる
紡糸ポリマーを調製する。
メソフェーズ多環状芳香族化合物の使用割合はランダム
共重合体100部当たり5〜50000部であることが好まし
く、5部未満では、生成物におけるメソフェーズ含有量
が不足するため、高弾性の焼成糸が得られず、また、50
000部より多い場合は、珪素成分の不足のためマトリッ
クスに対する濡れ性、耐酸化性に優れた無機繊維が得ら
れなくなる。
上記珪素含有多環状芳香族重合体の重量平均分子量は20
0〜11000で、融点が200〜400℃である。
第2工程: 第1工程で得られる珪素含有多環状芳香族重合体である
紡糸ポリマーを加熱溶融させて、場合によってはこれを
濾過してミクロゲル、不純物等の紡糸に際して有害とな
る物質を除去し、これを通常用いられる合成繊維紡糸装
置により紡糸する。紡糸する際の紡糸原液の温度は原料
ポリマーの軟化温度によって異なるが、220〜420℃の範
囲の温度が有利である。
前記紡糸装置において、必要に応じて紡糸筒を取付け、
該紡糸筒内の雰囲気を空気、不活性ガス、熱空気、熱不
活性ガス、スチーム、及びアンモニアガスからなる群か
ら選ばれる一種以上の雰囲気とした後、巻取り速度を大
きくすることにより細い直径の繊維を得ることができ
る。前記溶融紡糸における紡糸速度は原料の平均分子
量、分子量分布、分子構造によって異なるが、50〜5000
m/分の範囲であることが好ましい。
第3工程: 第2工程で得られる紡糸繊維を張力又は無張力の作用も
とで不融化する。
代表的な不融化方法は、紡糸繊維を酸化性雰囲気中で加
熱する方法である。不融化の温度は好ましくは50〜400
℃の範囲の温度である。不融化温度が過度に低いと紡糸
原糸を構成するポリマーのはしかけが起こらず、また、
この温度が過度に高いとポリマーが焼成する。
不融化の目的は、紡糸繊維を構成するポリマーを三次元
構造の不溶・不融のはしかけ状態にし、次工程の焼成の
際に溶融せず、且つ隣接した繊維と融着しないようにす
ることである。不融化の際の酸化性雰囲気を構成するガ
スとしては、空気、オゾン、酸素、塩素ガス、臭素ガ
ス、アンモニアガス、及びこれらの混合ガスが挙げられ
る。
上記とは別の不融化方法として、紡糸繊維に酸化性雰囲
気あるいは非酸化性雰囲気で、張力あるいは無張力で必
要に応じて低温加熱しながら、γ線照射、あるいは電子
線照射して不融化する方法も採用することができる。
このγ線あるいは電子線を照射する目的は、紡糸繊維を
形成するポリマーを、さらに重合させることによって、
紡糸原糸が融解し、繊維形状を失うことを防ぐことにあ
る。
γ線あるいは電子線の照射線量は106〜1010ラッドが適
当である。
照射は真空、不活性ガス雰囲気下、あるいは空気、オゾ
ン、酸素、塩素ガス、臭素ガス、アンモニアガス及びこ
れらの混合ガスのような酸化性ガス雰囲気で行うことが
できる。
照射による不融化は室温で行うこともでき、必要であれ
ば50〜200℃の温度範囲で加熱しながら行うことによっ
て不融化をより短時間で達成させることもできる。
不融化は、無張力下で行うと、前記紡糸繊維は収縮のた
め波状の形を呈するようになるが、次工程の焼成工程で
矯正できる場合もあり、張力は必ずしも必要ないが、張
力を作用させる場合には、その張力の大きさは不融化時
に紡糸繊維が収縮して波状となることを少なくとも防止
できる以上の張力を作用させると良い結果が得られる。
不融化の際に、作用させる張力としては、1〜500g/mm2
の範囲が好ましく、1g/mm2以下の張力を作用させても繊
維をたるませないような緊張を与えることができず、50
0g/mm2以上の張力を作用させると繊維が切断することが
ある。
第4工程: 第3工程で得られる不融化糸を、真空あるいは不活性ガ
ス雰囲気中で800〜3000℃の範囲の温度で焼成すること
によって、主として炭素、珪素、酸素からなる無機繊維
が得られる。
焼成工程において、張力を作用させることは必ずしも必
要ないが0.001〜100Kg/mm2の範囲で張力を作用させなが
ら高温焼成すると屈曲を少なくした強度の高い無機繊維
を得ることができる。
加熱過程において、約700℃から無機化が激しくなり、
約800℃でほぼ無機化が完了するものと推定される。従
って、焼成は、800℃以上の温度で行うことが好まし
く、3000℃より高い温度を得るためには高価な装置を必
要とし、工業的メリットがないため、800〜3000℃範囲
の温度で焼成するのが好ましい。
(効果) 本発明の無機繊維は、高温の酸化雰囲気中においても、
珪素原子の存在により炭素原子の引き抜きが良く制さ
れ、通常のピッチ系、PAN系の炭素繊維よりも酸化分解
開始温度が200〜300℃上昇する。また、本発明の無機繊
維は、珪素原子の存在により、プラスチック等に対する
濡れ性が大幅に向上し、層間剪断強度及び90゜方向の曲
げ強度の大きいプラスチック複合材料を与えることがで
きる。
(実施例) 以下実施例によって本発明を説明する。
参考例1 5の三口フラスコに無水キシレン2.5及びナトリウ
ム400gを入れ、窒素ガス気流下でキシレンの沸点まで加
熱し、ジメチルジクロロシラン1を1時間で滴下し
た。滴下終了後、10時間加熱還流し沈澱物を生成させ
た。沈澱を濾過し、メタノールついで水で洗浄して、白
色粉末のポリジメチルシラン420gを得た。
このポリジメチルシラン400gを、ガス導入管、撹拌機、
冷却器及び留出管を備えた3の三口フラスコに仕込
み、撹拌しながら50ml/分の窒素気流下に420℃で加熱処
理して、流出受器に350gの無色透明な少し粘性のある液
体を得た。
この液体の数平均分子量は蒸気圧浸透法で測定したとこ
ろ470であった。
この物質の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、65
0〜900cm-1と1250cm-1にSi−CH3の吸収、2100cm-1にSi
−Hの吸収、1020cm-1付近と1355cm-1にSi−CH2−Siの
吸収、2900cm-1と2950cm-1にC−Hの吸収が認められ、
またこの物質の遠赤外線吸収スペクトルを測定したとこ
ろ、380cm-1にSi−Siの吸収が認められることから、得
られた液状物質は、主として(Si−CH2)結合単位及び
(Si−Si)結合単位からなり、珪素の側鎖に水素原子及
びメチル基を有する有機珪素重合体であることが判明し
た。
核磁気共鳴分析及び赤外線吸収分析の測定結果から、こ
の有機珪素重合体は(Si−CH2)結合単位の全数対(Si
−Si)結合単位の全数の比率がほぼ1:3である重合体で
あることが確認された。
上記有機珪素重合体300gをエタノールで処理して低分子
量物を除去して、数平均分子量が1200の重合体40gを得
た。
この物質の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、上
記と同様の吸収ピークが認められ、この物質は主として
(Si−CH2)結合単位及び(Si−Si)結合単位からな
り、珪素の側鎖に水素原子及びメチル基を有する有機珪
素重合体であることが判明した。
核磁気共鳴分析及び赤外線吸収分析の測定結果から、こ
の有機珪素重合体(Si−CH2)結合単位の全数対(Si−S
i)結合単位の全数の比率がほぼ7:1である重合体である
ことが確認された。
参考例2 石油留分のうち、軽油以上の高沸点物をシリカ・アルミ
ナ系分解触媒の存在下、500℃の温度で流動接触分解・
精留を行い、その塔底により残渣を得た。以下、この残
渣をFCCスラリーオイルと呼ぶ。
このFCCスラリーオイルは、元素分析の結果、炭素原子
対水素原子の原子比(C/H)が0.75で、核磁気共鳴分析
による芳香炭素率が0.55であった。
実施例1 参考例2で得られたFCCスラリーオイル100gを1/分
の窒素ガス気流下420℃で、2時間加熱し、同温度にお
ける留出分を留去後、残渣を150℃にて熱時濾過を行
い、同温度における不融部を除去し、軽質分除去ピッチ
57gを得た。
この軽質分除去ピッチは60%のキシレン不溶分を含んで
いた。
この軽質分除去ピッチ57gに参考例1で得た有機珪素重
合体25g及びキシレン20mlを加え、撹拌しながら昇温
し、キシレンを留去後、400℃で6時間反応させ43gのラ
ンダム共重合体を得た。
この反応生成物は赤外線吸収スペクトル測定の結果、有
機珪素重合体中に存在するSi−H結合(IR:2100cm-1
の減少、及び新たなSi−C(ベンゼン環の炭素)結合
(IR:1135cm-1)の生成が認められることにより有機珪
素重合体の珪素原子の一部が多環状芳香族環と直接結合
した部分を有するランダム共重合体であることがわかっ
た。
また、この共重合体は、キシレン不溶部を含まず、重量
平均分子量が1400で、融点が265℃であった。
これを、300℃で加熱溶融静置し、比重差により軽質部
分を除去した残部40gを得た。これをポリマー(a)と
呼ぶ。
これと並行して、FCCスラリーオイル400gを、窒素ガス
気流下450℃に加熱し、同温度における留出分を留去
後、残渣を200℃にて熱時濾過を行い、同温度における
不融部を除去し、軽質分除去ピッチ180gを得た。得られ
た軽質分除去ピッチ180gを窒素気流下、反応により生成
する軽質分を除去しながら400℃で8時間縮重合を行
い、熱処理ピッチ80.3gを得た。
この熱処理ピッチは融点310℃、キシレン不溶分97%、
キノリン不溶分20%を含有しており、研磨面の偏光顕微
鏡観察による光学的異方性が95%のメソフェーズ多環状
芳香族化合物であった。
これを再び、350℃に加熱溶融装置し、比重差により軽
質部分を除去した残部80gを得た。
これとポリマー(a)40gを混合し、窒素雰囲気下、350
℃で1時間溶融加熱し、均一な状態にある珪素含有多環
状芳香族重合体を得た。この重合体は、融点が290℃
で、70%のキシレン不溶分を含んでいた。
上記高分子量物を紡糸用原料とし、ノズル径0.15mmの金
属製ノズルを用い、360℃で溶融紡糸を行い、得られた
紡糸原糸を、空気中、300℃で酸化、不融化し、更にア
ルゴン雰囲気中、1300℃で焼成を行い、直径10μmの無
機繊維を得た。
この繊維は引張強度が295Kg/mm2、引張弾性率25t/mm2
あり、破壊面の観察よりあきらかにラジアル構造であっ
た。
上記繊維を空気中で加熱酸化したところ、700℃までほ
とんど重量減少を示さず、800℃においても全重量の5
%が消失したにすぎなかった。
また、前記無機繊維を強化材とした一方向強化エポキシ
樹脂(ビスフェノールA型)複合材料(Vf;60%)の0
゜、99゜方向の曲げ強度はそれぞれ、195Kg/mm2、12.8K
g/mm2であり、通常の炭素繊維を用いた一方向強化エポ
キシ複合材料(Vf;60%)の0゜、90゜方向の曲げ強度1
76Kg/mm2、7Kg/mm2に比べてはるかに優れたものであっ
た。
実施例2 参考例2で得られたFCCスラリーオイル200gを、2/
分の窒素ガス気流下、450℃で0.5時間加熱し、同温度に
おける留出分を留去後、残渣を200℃にて熱時濾過を行
い、同温度における不融部を除去し、軽質分除去ピッチ
57gを得た。
この軽質分除去ピッチは25%のキシレン不溶分を含む光
学的に等方性のピッチであった。
この軽質分除去ピッチ57gに参考例1で得た有機珪素重
合体25g及びキシレン20mlを加え、撹拌しながら昇温
し、キシレンの留去後、400℃で6時間反応させ51.0gの
ランダム共重合体を得た。
この反応生成物は、赤外線吸収スペクトル測定の結果、
実施例1と同様、有機珪素重合体の珪素原子の一部が多
環状芳香族環と直接結合した部分を有するランダム共重
合体であることがわかった。また、この重合体は、キシ
レン不溶部を含まず、重量平均分子量が1400で、融点が
265℃で、軟化点が310℃であった。
一方、前記軽質分除去ピッチ180gを窒素気流下、反応に
より生成する軽質分を除去しながら400℃で8時間縮重
合を行い、熱処理ピッチ97.2gを得た。
この熱処理ピッチは融点263℃、軟化点308℃、キシレン
不溶分77%、キノリン不溶分31%を含有しており、研磨
面の偏光顕微鏡観察による光学的異方性が75%のメソフ
ェーズ多環状芳香族化合物であった。
このメソフェーズ多環状芳香族化合物90gと前記ランダ
ム共重合体6.4gを混合し、窒素雰囲気下、380℃で一時
間溶融加熱し、均一な状態にある珪素含有多環状芳香族
重合体を得た。
この重合体は、融点が267℃で、軟化点が315℃で、70%
のキシレン不溶分を含んでいた。
上記高分子量物を紡糸用原料とし、ノズル径0.15mmの金
属製ノズルを用い、360℃で溶融紡糸を行い、得られた
紡糸原糸を、空気中、300℃で酸化、不融化し、更にア
ルゴン雰囲気中、1300℃で焼成を行い、直径8μmの無
機繊維を得た。
この繊維は引張強度が320Kg/mm2、引張弾性率26t/mm2
あり、破壊面の観察よりあきらかにラジアル構造であっ
た。
この無機繊維を粉砕後、アルカリ溶融、塩酸処理を施
し、水溶液とした後高周波プラズマ発光分光分析(IC
P)を行った結果、珪素含有率は0.95%であった。
上記繊維を空気中で加熱酸化したところ、600℃におい
ても上記機械特性の低下は認められず、600℃で酸化焼
失する市販炭素繊維に比べて耐酸化性に優れていること
が確認された。
また、前記無機繊維を強化材とした一方向強化エポキシ
樹脂(ビスフェノールA型)複合材料(Vf;60%)の0
゜、90゜方向の曲げ強度はそれぞれ、210Kg/mm2、13.2K
g/mm2であり、通常のピッチ系炭素繊維(引張強度280Kg
/mm2、引張弾性率55t/mm2)を用いた一方向強化エポキ
シ複合材料(Vf;60%)の0゜、90゜方向の曲げ強度100
Kg/mm2、3.5Kg/mm2に比べてはるかに優れたものであっ
た。
実施例3 実施例1と同様にして43gのランダム共重合体を得た。
これを、300℃で加熱溶融静置し、比重差により軽質部
分を除去した残部40gを得た。
これと並行して、FCCスラリーオイル400gを、窒素ガス
気流下450℃に加熱し、同温度における留出分を留去
後、残渣を200℃にて熱時濾過を行い、同温度における
不融部を除去し、軽質分除去ピッチ180gを得た。得られ
た軽質分除去ピッチ180gを窒素気流下、反応により生成
する軽質分を除去しながら400℃で7時間縮重合を行
い、熱処理ピッチ85gを得た。
この熱処理ピッチは融点268℃、キシレン不溶分92%、
キノリン不溶分12%を含有しており、研磨面の偏光顕微
鏡観察による光学的異方性が89%のメソフェーズピッチ
であった。
上記ランダム共重合体14gと上記メソフェーズピッチ70g
を混合、窒素雰囲気下310℃で1時間溶融加熱し、均一
な状態にある珪素含有多環状芳香族重合体を得た。この
重合体は、融点が272℃で、75%のキシレン不溶分を含
んでいた。
上記高分子量物を紡糸用原料とし、ノズル径0.15mmの金
属製ノズルを用い、340℃で溶融紡糸を行い、得られた
紡糸原糸を、空気中、300℃で酸化、不融化し、更にア
ルゴン雰囲気中、2100℃で焼成を行い、直径9.5μmの
無機繊維を得た。
この繊維は引張強度が270Kg/mm2、引張弾性率45t/mm2
あり、破壊面の走査型電子顕微鏡を用いた観察より、結
晶層が幾重にも重なった珊瑚様のランダム、ラジアル混
在構造であった。
上記繊維を空気中で加熱酸化しとところ、700℃までほ
とんど重量減少を示さず、800℃においても全重量の5
%が消失したにすぎなかった。
また、前記無機繊維を強化材とした一方向強化エポキシ
樹脂(ビスフェノールA型)複合材料(Vf;60%)の0
゜、90゜方向の曲げ強度はそれぞれ、185Kg/mm2、12.5K
g/mm2であり、通常のピッチ系炭素繊維(引張強度280Kg
/mm2、引張弾性率55t/mm2)を用いた一方向強化エポキ
シ複合材料(Vf;60%)の0゜、90゜方向の曲げ強度100
Kg/mm2、3.5Kg/mm2に比べてはるかに優れたものであっ
た。
実施例4 実施例1で得られたプレカーサー糸を空気中、300℃で
不融化した後、不活性ガス雰囲気中、1400℃で焼成し、
直径9.5μmの無機繊維を得た。透過電子顕微鏡観察の
結果、結晶質のグラファイトの間に均一にβ−SiC微結
晶が分散していた。
この繊維は、ラジアル構造と一部ランダム構造から成
り、引張強度232Kg/mm2で、引張弾性率が30t/mm2の高弾
性無機繊維であった。
この繊維を強化材とした一方向強化エポキシ樹脂(ビス
フェノールA型)複合材料(Vf;60%)の0゜、90゜方
向の曲げ強度は、それぞれ、150Kg/mm2、6.8Kg/mm2であ
った。
実施例5 実施例2で得られたプレカーサー糸を空気中、300℃で
不融化した後、不活性ガス雰囲気中、2400℃で焼成し、
直径7.1μmの無機繊維を得た。透過電子顕微鏡観察の
結果、結晶質のグラファイトの間に均一にβ−SiC微結
晶が分散していた。
この繊維は、ラジアル構造と一部ランダム構造から成
り、引張強度が340Kg/mm2で、引張弾性率が55t/mm2の高
弾性無機繊維であった。
この繊維を強化材とした一方向強化エポキシ樹脂(ビス
フェノールA型)複合材料(Vf;60%)の0゜、90゜方
向の曲げ強度は、それぞれ、205Kg/mm2、6.0Kg/mm2であ
った。
実施例6 実施例3と同様にして得た不融化糸を、アルゴン雰囲気
中、2500℃で焼成し、直径9.2μの無機繊維を得た。
この無機繊維は、引張強度が300Kg/mm2で、引張弾性率
が53t/mm2の高弾性繊維であった。
実施例7〜9 実施例1のランダム共重合体及びメソフェーズ多環状芳
香族化合物との加熱溶融混合の温度及び混合比率をいろ
いろ変えて均一な状態にある珪素含有多環状芳香族重合
体を得た。これを用いて実施例1と同様にして得られた
無機繊維の機械的性能を第1表に示す。
実施例10〜13 実施例2のランダム共重合体及びメソフェーズ多環状芳
香族化合物との加熱溶融混合の温度及び混合比率をいろ
いろ変えて均一な状態にある珪素含有多環状芳香族重合
体を得た。これを用いて実施例2と同様にして得られた
無機繊維の機械的性能を第2表に示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C04B 35/52 35/83 (72)発明者 渋谷 昌樹 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 審査官 渕野 留香

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】珪素含有多環状芳香族重合体から得られる
    無機繊維であって、その構成成分が、 i)該重合体を構成するメソフェーズ状態にある多環状
    芳香族化合物から導かれるラジアル構造、オニオン構
    造、ランダム構造、コアラジアル構造、スキンオニオン
    構造及びモザイク構造からなる群から選ばれる少なくと
    も一種の結晶配列状態を示す炭素質、 ii)該重合体を構成する有機溶媒不溶分を含む光学的等
    方性の多環状芳香族化合物から導かれる、無配向状態の
    結晶質炭素及び/又は非晶質炭素、及び iii)Si、C及びOから実質的になる非晶質相及び/又
    は粒径が500Å以下の実質的にβ−SiCからなる結晶質超
    微粒子と非晶質のSiOX(0<x≦2)からなる集合体で
    あり、 構成元素の割合が、Si;30〜70重量%、C;20〜60重量%
    及びO:0.5〜10重量%であるSi−C−O物質 であることを特徴とする高強度・高弾性率無機繊維。
  2. 【請求項2】i)結合単位(Si−CH2)、または結合単
    位(Si−CH2)と結合単位(Si−Si)から主としてな
    り、珪素原子の側鎖に水素原子、低級アルキル基、フェ
    ニル基及びシリル基からなる群から選ばれる側鎖基を有
    し、結合単位(Si−CH2)の全数対結合単位(Si−Si)
    の全数の比が1:0〜20の範囲にある有機珪素重合体の珪
    素原子の少なくとも一部が、石油系又は石炭系のピッチ
    あるいはその熱処理物の芳香族環と珪素−炭素連結基を
    介して結合したランダム共重合体100重量部、及び ii)石油系又は石炭系ピッチを熱処理して得られるメソ
    フェーズ状態又はメソフェーズと光学的等方相との両相
    からなる多環状芳香族化合物5〜50000重量部を、 200〜500℃の範囲の温度で加熱反応及び/又は加熱溶融
    して、珪素含有多環状芳香族重合体を得る第1工程、 上記珪素含有多環状芳香族重合体の紡糸原液を調製して
    紡糸する第2工程、 該紡糸原糸を張力下あるいは無張力下で不融化する第3
    工程、及び 不融化した前記紡糸繊維を真空中あるいは不活性ガス雰
    囲気中で800〜3000℃の範囲の温度で焼成する第4工程 からなることを特徴とする実質的に炭素、珪素、酸素か
    らなる高強度・高弾性率無機繊維の製造方法。
JP1206640A 1988-08-12 1989-08-11 高強度・高弾性率無機繊維及びその製造方法 Expired - Lifetime JPH07103493B2 (ja)

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